馬は、動物界脊椎動物門哺乳綱奇蹄目(ウマ目)ウマ科に属する生物群の総称。
概要
発達した蹄(人間で例えると中指一本だけ)と強靭な四肢を持ち、高い走行能力を持つのが特徴の反芻動物。ウマやロバが広く家畜化されていることもあり奇蹄目動物の中では最大の個体数を持つ。現在はムスタングや岬馬などの「自然に帰った馬」を除き、野生馬は1968年に全て野生絶滅しており、ごく一部だけ生き残った原種モウコノウマが飼われているのみ。
競馬や農耕だけではなく、蒸気機関発明前までは陸運の要を担っており、日本でも1950年代ごろまでは都心部でも馬車を見かけることがあった。また、軍事においても「騎兵隊」が別個に存在することからもわかる通り重要な役を担っていたため、神格化・あるいは怪物化された馬は数知れない。
SRWに関連した馬
- 風雲再起
- 東方不敗マスター・アジアの愛馬。モビルホースの方は後述のユニコーンのモチーフも取り入れられている。
- トロンベ
- エルザム・V・ブランシュタインの愛馬で、自身の乗機にもその名を用いている。
- 一般騎士/騎馬隊
- 機動兵器ではなく馬に乗って戦う兵士のユニット。
伝説上の馬
- アレイオーン
- ギリシア神話に登場する馬。海神ポセイドンと豊穣の神デメテルが馬の姿で交わって生まれた存在。右足が人間の脚になっており、人語を解する事ができた。
- ケンタウロス
- ギリシア神話に登場する亜人種で、悪人イクシオーンが女神ヘラの偽物(雲)を抱いたことで生まれた。「人馬」の別名の通り上半身が人、下半身が馬の姿が特徴。英語表記はセントール。
- 射手座の元となったケイローンはクロノスが不義密通で作ったれっきとした「神」であるが、クロノスが馬に変身して妖精フィリラと逢引したためケンタウロス(時系列的にはケンタウロス族が生まれるずっと前に生まれている)の姿となった。
- 『鋼鉄ジーグ』及び『鋼鉄神ジーグ』ではジーグ(磁偉倶)とサラブレッド型支援パーツ・パーンサロイドとが合体する事に因り、ケンタロウスを彷彿とさせる半人半馬形態「ジーグ・パーンサロイド」へと姿を変える。
- 「SDガンダムシリーズ」では、騎士ガンダムや四代目頑駄無大将軍などがケンタウロスモードを有している。
- 『機甲界ガリアン』ではプロマキスのモチーフとされる。
- 『NG騎士ラムネ&40』ではアッサームのモチーフとされ、後述のユニコーンのモチーフも取り入れられている。
- 『ナイツ&マジック』ではツェンドルグのモチーフとされる。
- バンプレストオリジナルではディアムドの武装「セントール・スプリント」の元ネタとされ、同武装内で半人半馬に変形する。
- スレイプニル
- 北欧神話の主神オーディンの愛馬である8本脚の馬。
- 絶影
- 三国志における曹操の愛馬。影を留めない程の速さで走る事からその名がついた。
- ペーガソス
- ギリシア神話に登場する翼を持った馬。英語表記はペガサス、フランス語表記はペガス。
- ポセイドンと密通した魔女メデューサが、英雄ペルセウスに首を刎ねられた際にその断面から流れた血から生み出され、ペルセウスに仕えることとなる。その後、ポセイドンの隠し子であるベレロフォンの愛馬となるが、主神ゼウスがベレロフォンの思い上がりに怒り、虻を放ったことでベレロフォンを振り落として天に上りペガスス座となる。
- 「ガンダムシリーズ」ではホワイトベースを始めとしたペガサス級戦艦の総称の由来とされる。劇中で「木馬」と呼ばれるのもその為か?
- 『宇宙の騎士テッカマンブレード』ではペガス、『宇宙の騎士テッカマンブレードII』ではペガスIIの名称の由来とされる。
- 馬頭
- 仏教において地獄の門番とされる、馬の頭と人の体を持つ鬼。「牛頭」と共に亡者の脱走を見張る。
- 『天元突破グレンラガン』のメズーのモチーフとされる。
- 『鋼鉄神ジーグ』の馬頭羅のモチーフであり、主人公である草薙剣児の駆る鋼鉄ジーグ (新)との戦いは「地獄の牛頭馬頭の戦い」と形容された。
- 『勇者王ガオガイガー』のEI-02は競走馬のイメージを元に作られたが、馬の頭部を持った人型という外見はこのカテゴリーに近い。
- バンプレストオリジナルの毒馬頭のモチーフである。
- ユニコーン
- 西洋の伝承に登場する馬をモチーフとした幻獣。「一角獣」の別名の通り額から生えた長い角が特徴。派生としてペーガソスと合わさった有翼のユニコーンも生み出されている。
- 絵画ではライオンと一緒に描かれることが多く、下記のSRWに登場するユニコーンに因むキャラも相棒がライオンを模していることが多い。
- 『マジンガーZ』ではトロスD7のモチーフのひとつに取り入れられている。
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』ではアムロ・レイがイニシャルの「A」を象ったユニコーンをパーソナルマークとして使用している。
- 『機動戦士ガンダムUC』ではユニコーンガンダムのモチーフとされる。
馬に縁があるメカ・キャラクター
やはりカウボーイや侍、騎士などのイメージのあるキャラが多い。
- デューク・フリード、牧葉ひかる、牧葉団兵衛
- デュークは事件の無い平時、「宇門大介」名義で団兵衛が経営する「シラカバ牧場」の牧童として勤務し、ひかるは管理・経理を担当。いずれも馬の扱いに長ける。
- 峰一平
- 愛馬アイフルを所有している。ロデオ大会3年連続優勝という実績を持つ乗馬の天才。
- シャア・アズナブル
- 『機動戦士ガンダム』では白馬、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では黒馬を、(後者では鞍も付けずに)颯爽と乗りこなした。
- 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では元々牧場で引き取られ育っていたため乗馬が得意であると判明した。
- シャギア・フロスト
- 自身の乗機ガンダムヴァサーゴを「私の愛馬は狂暴です」と評する(同3話のサブタイトルにもなっている)。
- 一方『スーパーロボット大戦R』では上記の台詞をラカン・ダカランから「馬は臆病な生き物だと聞くぞ」と揶揄されてしまった。
- ギャバン
- 事件の無い平時は「一条寺烈」名義で「アバロン乗馬クラブ」に勤務。毎回のエンディングで乗馬テクニックを披露している。
- アンディ・フォン・デ・オニヤテ
- 規格外の大ボケを連発する賞金稼ぎながら、愛馬「オニキス(後にジロウマルと改名)」を巧みに操りソードフィッシュIIからの銃撃を難なく回避するなど、カウボーイスタイルに違わぬ超絶的な乗馬テクを具える。
- グリシーヌ・ブルーメール
- 貴族として乗馬による狩猟を嗜んでおり、『3』では大神とのデートで狩猟を楽しんだ。また、その気性の荒い性格ゆえに、ソレッタ・織姫と初めて出会った際に「ジャジャホース」(じゃじゃ馬)呼ばわりされた事もある。
- コクリコ
- 『3』で巴里の市場で暴れていた馬をなだめた。この一件が彼女が巴里華撃団に入隊するきっかけとなった。
- ジェミニ・サンライズ
- 「テキサスの暴君」の異名を持つ愛馬「ラリー」と兄弟同然に育てられた。ジェミニが主人公を務める『V-0』は彼女とラリーがアメリカ大陸を横断する物語を描いており、人馬一体のアクションゲームとなっている。
- 大神一郎、真宮寺さくら、エリカ・フォンティーヌ
- 前述の『V-0』にジェミニと同じように乗馬仕様でシークレットキャラクターとして登場(エリカのみシマウマ)。
- 光武F2 (グリシーヌ機)
- 合体攻撃「ペガーズ・エール」ではペガサスに乗った大神とグリシーヌが星空へと飛び立つ。
- ロデオスター
- 蹄鉄と馬の形をモチーフにしたシールドを両腕に装備している。また、空戦形態の必殺技「ターニング・スワロー」では霊力で炎の馬と化し敵に体当たりする。
- テキサスマック (OVA)
- 馬型サポートメカ「パスチャーキング」を有し、騎乗する事で空中戦を可能とする。
- マジンカイザーSKL
- 骸骨馬とバイクに変形するサポートメカ「SKL-RR」を持つ。
- ぽに男
- 馬のパーティーマスクを被った変質者。
- ナイトメアフレーム
- コードギアスシリーズに登場する機動兵器の総称。「騎士の馬」を語源に持つ。
- アウセンザイター
- 上記した「トロンベ」の愛称をエルザムによって付けられたうちの一機。馬型の「プフェールト・モード」への変形機能を持つ。また機体名はドイツ語で「穴馬」を意味する。SRWでは単独版の他、ダイゼンガーを騎乗させた形態も実装されている。
関連項目
- ギャンブル
- 馬の速さを競わせその着順を予想する「競馬」が有名。日本では数少ない公営ギャンブルの1つに指定されている。