四代目頑駄無大将軍

四代目頑駄無大将軍は『SD戦国伝 天下統一編』の主人公。その前編となる『風林火山編』の主人公でもある。

四代目頑駄無大将軍
読み よんだいめガンダムだいしょうぐん
登場作品

ガンダムシリーズSDガンダムシリーズ

声優 飛田展男(映画 天下泰平編)
モチーフ NT-1アレックス
デザイン 横井孝二
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 機体
パイロット
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プロフィール
種族 頑駄無族
性別
年齢 15歳(推定)
所属 頑駄無軍団
頑駄無三武将
役職 頑駄無軍団総大将
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概要編集

二代目頑駄無大将軍と闇皇帝の相討ちで生じた爆発で飛び出した光の玉“アス”と共に発見された赤ん坊が成長した武者荒烈駆主が、風林火山編ラストで過去の世界に飛ばされた後、超時空戦闘機「璽威武装」の力で現代へ帰還し、戦死した三代目大将軍の遺した最後の光を授かって出世した姿。 甦った黒魔神闇皇帝を倒すため時空を超えて歴代大将軍達を集結させる。

「スーパーケンタウロス」と呼ばれる四つ足の高機動形態と「超破鳳凰(スーパーフェニックス)」という飛行形態への変形能力を持つ。後に天下統一を果たす。

頑駄無国によって天下は統一されたものの、初代・二代目・三代目・殺駆頭が健在なので、国を5つに分けて分割統治することになり四代目は光炉波(コロナ)国の国主となった。

荒五郎編集

「あれごろう」。幼少時代の荒烈駆主。浪人「柳生農兵衛」の息子として長屋で暮らしていた。チョバム乳母車に乗せられている。

武者荒烈駆主編集

「むしゃアレックス」。『風林火山編』に登場。光の玉“アス”[1]に選ばれた武者。義父である隠密将軍の命を受け、闇軍団との戦いに身を投じた。

新荒烈駆主編集

「ネオアレックス」。『天下統一編』に登場。三代目大将軍が復活闇将軍を倒し、魔を撃ち滅ぼす“アス”の力で闇皇帝の亡霊にとどめをさすことを託された武者荒烈駆主が、過去の世界へ飛ばされて地の鎧を纏った姿。鳳凰頑駄無、雷頑駄無と共に暗黒軍団と戦った。

白鋼四代目頑駄無大将軍編集

五将軍揃って天宮一周の慰安旅行中、黒魔神闇皇帝の怨念が残した最後の罠によって異空間で黒鋼大将軍と交戦、その際に四大将軍は白鋼四大将軍にパワーアップした。

変形形態編集

スーパーケンタウロス
バックパックを後脚に変形させた高機動形態。
超破鳳凰(スーパーフェニックス)
鳳凰砲を機首(鳳凰の頭部)に見立てた飛行形態。
この手の変形はSD・リアル問わず本体を横にする「寝そべり型変形[2]」が多いが、四代目大将軍の場合本体は直立したままという珍しい変形形態である。

登場作品と役柄編集

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。出典は「SDガンダムシリーズ」にまとめられている。
2019年3月のイベント「光と闇の戦い」期間限定参戦。大器型SSRアタッカー。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

武神剣
主武装の刀。
『X-Ω』では通常装備。
鳳凰砲(フェニックスキャノン)
手持ちの大筒。
超破大目牙砲(スーパーオメガキャノン)
背中に背負う大型キャノン砲。
武神の盾
中央にクリスタルが嵌め込まれた盾。
結晶(クリスタル)の軍配
中央にクリスタルが嵌め込まれた軍配。先端に刃が付いている。
ガトリング砲(正式名称不明)
両腕に装備。NT-1アレックスの90mmガトリング砲がモチーフだが、内蔵型のそちらと異なり外付け式。
光の心眼石
指物のように背に掲げたクリスタル。
頑駄無結晶(ガンダムクリスタル)
額のクリスタル。頑駄無大将軍の力の源。

必殺技編集

封剣合身波
『天下泰平編』で鬼将軍相手に放った四大将軍による合体攻撃
『X-Ω』では必殺スキルに採用。本作では単独で放っている。
超破荒断駆(スーパーアタック)
スーパーケンタウロス形態から鳳凰砲・超破大目牙砲を前方に展開して同時発射する必殺技。
金字塔閃光破
『白鋼大将軍の陣』で黒鋼大将軍相手に放った四大将軍による合体攻撃。

特殊能力編集

光の玉アス大将軍時を駆ける武者頑駄無結晶
X-Ω』におけるアビリティ。

サイズ編集

SS

パイロットステータス編集

精神コマンド編集

X-Ω
追風感応正義
パイロットパーツ装備時
神速激励+、決意

人間関係編集

頑駄無軍団編集

武者風雷主(プラス)、武者江須武者百士鬼改武者砕虎摩亜屈
荒烈駆主と同様に光の玉に選ばれた存在で、新生武者五人衆と呼ばれている。
『風林火山編』ラストで、超鳳凰に変形した三代目大将軍の背に乗って闇皇帝の亡霊へと突撃する荒烈駆主に力を与えるため、彼ら四人とその師匠(砕虎摩亜屈のみ兄)である風林火山四天王が隠密将軍の号令の下、頑駄無軍団奥義「八紘の陣」を発動させた。
『天下泰平編』では風雷主が四代目大将軍の家老のようなポジションになっている。
鳳凰頑駄無、雷頑駄無
過去の世界に飛ばされた際に出会った兄弟武者。共に天空三武将の鎧に選ばれ、頑駄無三武将と呼ばれる。
鳳凰は後の初代頑駄無大将軍。五将軍として共に泰平の世を治めることになる。
雷は後の初代将頑駄無になる。武者七人衆編後に将頑駄無は精太に役職を継がせて御隠居頑駄無になり、息子の柳生農兵衛と共に荒五郎を育てたため、荒烈駆主にとって義理の祖父(養祖父)と言える続柄。
百ノ進
過去世界での頑駄無軍団の参謀。上記の百士鬼改の祖父でもある。予言書「光の巻」に従い超時空戦闘機・武者璽威武装を造り上げ、荒烈駆主を現代へ帰還させた。
本来の歴史では『武者七人衆編』開始前に暗殺されるはずであったが、荒烈駆主が歴史を改変したため後の時代まで生存する。
隠密将軍(頑駄無副将軍)
かつての武者農丸頑駄無。赤ん坊の頃に自身を拾って育ててくれた義父。
荒烈駆主が幼い頃は城下の長屋で浪人「柳生農兵衛」として暮らしていた。
三代目頑駄無大将軍
隠密将軍の兄である義理の伯父。『天下統一編』では、黒魔神を倒した荒烈駆主が現代へ帰還した際には戦死して故人となっていたが、荒烈駆主に再び過去へ飛ぶよう遺言を遺していた。
荒烈駆主はこのアドバイスに従い、まだ生きている時代から三代目を連れて過去へ向かう。
『X-Ω』では大将軍になる以前の彼と出会い、後に三代目大将軍となる事を告げるが、本人からは困惑された。
影荒烈駆主
荒烈駆主の影武者。“アス(地)”の影となり守る宿命を背負う“ルナ(月)”の玉を持つ。
荒烈駆主は彼の存在を知らなかったようで、現代へ帰還した際に自身と瓜二つの彼を見て驚いていた。
現代で頑駄無軍団が全滅する中で唯一人生き残り、三代目大将軍の遺言を届けるために荒烈駆主の帰りを待っていた。
二代目頑駄無大将軍
義理の従伯父。闇皇帝と相討ちになり戦死。
『天下統一編』では四代目となった荒烈駆主と共に過去へ向かい、黒魔神闇皇帝との最終決戦にて共に戦った。
頑駄無明王
頑駄無一族の守護神。漫画版にて現代に戻ってきた新荒烈駆主の前に降臨し、四代目大将軍となる選ばれし者であること、大将軍に出世できるのは二代目と三代目を初代大将軍の時代へと導いた時であることを告げた。

闇軍団 編集

殺駆(ザク)
殺駆一族の頭領で「時隠(じおん)国」の国主。後の殺駆頭(ザクト)。『武者七人衆編』では洗脳されて闇将軍になり、『風林火山編』では仮死状態の肉体に暗黒のかけらが宿った復活闇将軍として立ちはだかった。
過去世界では荒烈駆主と共に戦う仲間。この時代では洗脳されていないので正々堂々とした武人。
漫画版では悪人だが、暗黒軍団に対抗するため本性を隠して共闘している(とはいえ黒魔神闇皇帝を倒すまで裏切ることはなかったが)。
天下統一編後の泰平の世では、頑駄無国を5つに分けた国の1つ「新時隠(ねおじおん)国」を治める国主を任され、四大将軍に殺駆頭も加えて五将軍と並び称される。
若殺駆頭(ワカザクト)
殺駆頭の息子。
璽悪の策略によって闇皇帝に洗脳され、クーデターを起こして父から時隠の国の国主の座を奪い、再結成した闇軍団の頭領となった。
操られるまま頑駄無軍団に宣戦布告し、更に仮死状態の父を復活闇将軍にして操るなど悪事の限りを尽くしていたが、最終決戦後は洗脳が解けて、帰還した四代目を父と共に労った。
一方で漫画版では(父と同様に)悪人という設定であり、荒烈駆主をつけ狙って過去世界まで追ってくる。
武者漣飛威
荒烈駆主の剣術の師匠。
主君の若殺駆頭(を操る闇皇帝)の命によって闇軍団が頑駄無軍団に再び宣戦布告を行ったため、敵対関係となってしまう。
武者璽悪
古文書を読み解き己の野心のため光の玉と暗黒のかけらが織りなしていく状況すら利用しようと暗躍、赤ん坊の荒烈駆主を殺そうと襲い掛かるが、寸前で農丸に阻止される。
荒烈駆主が成長し立派な武者となってからは幾度となく刃を交える。
闇皇帝
闇軍団の黒幕であり頑駄無軍団の宿敵。『風林火山編』で亡霊として復活、とどめを刺せるのは「魔を断ち切る者」の意味を持つ光の玉アスを持って生まれた荒烈駆主だけということで大任が与えられたが、八紘の陣をくぐった荒烈駆主は過去世界に飛んでしまい、残された三代目大将軍は殺されてしまう。

暗黒軍団編集

黒魔神
暗黒軍団の首領で宿敵。後の闇皇帝
本来の歴史(荒烈駆主のいない時間軸)では初代大将軍を倒すが、荒烈駆主が現れたことで逆に敗れる。
黒魔神闇皇帝
荒烈駆主と同様に過去世界へ赴いた闇皇帝が、過去の自身である黒魔神と融合合身した姿。
四代目大将軍が時空を越えて集結させた四大将軍と激闘を繰り広げる。
黒鋼大将軍
黒魔神闇皇帝の怨念が残した敵。姿形は黒い四大将軍。

その他 編集

武者亜礼薬(アレックス)
横井孝二氏の漫画『元祖!SDガンダム』に登場。体に段ボール箱を纏った謎の武者(?)。
荒烈駆主とは別人、というか登場は亜礼薬の方が先。実は義父・農丸の変装。
農丸は他にも「隠密頑駄無」「柳生農兵衛」といった変装形態を持つが、これらは亜礼薬も含めてNT-1アレックス(のチョバムアーマー装着形態)がモチーフになっているという共通点がある。
ガベ子
劇場用アニメ『天下泰平編』で出会った少女。後に妻となる。
鬼将軍
『天下泰平編』の悪役。於雄得(オオエ)山[3]で暴れ回り、四大将軍と戦って敗北する。その正体は試練を与えるために化けていた結晶鳳凰だった。……と思いきや、後に『伝説の大将軍編』と同時期の番外編にも登場。結晶鳳凰がその姿を(鬼将軍本人に無断で)借りていたのか?
結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)
頑駄無結晶が4つに増えたことで顕現した頑駄無結晶の化身。天帝の使いである神獣。
荒鬼頑駄無
『七人の超将軍編』に登場。 四代目頑駄無大将軍が鬼退治をしたとの伝説(上記の鬼将軍との戦いのことと思われる)が残る於雄得山の出身なことから、四代目頑駄無大将軍の再来とも呼ばれている。
武者デスサイズ
『ムシャ戦記 光の変幻編』に登場。歴代武者オールスターの要素を持つ『SD頑駄無 武者○伝2』にて、荒烈駆主と武者バトルチーム「頑駄無シャイン&ナイターズ」を結成。
白銀刃(シルヴァ)
荒烈駆主の現れなかった時間軸における「地の鎧」の継承者。黒魔神と戦い戦死する。改変の起きた『天下統一編』ではどうなったのか不明[4]
名前の由来は『ガンダムUC』に登場したシルヴァ・バレトだが、白銀刃の容姿は『三国伝』の劉備ガンダム(「龍装」ではない)+周倉ドーベンウルフ+新荒烈駆主の「地の鎧」パーツを組み合わせたものとなっている。
荒烈駆主大将軍
『武者烈伝』第三部に登場する筈だった大将軍。烈火頑駄無大将軍(烈火武者頑駄無)の息子・烈丸が成長した弩頑駄無、隠密忍者農丸の息子・少年忍者隠丸が成長した刃忍者隠頑駄無、抜刀武者逆伐(武者鋭駆主)の息子・鬼面武者凄丸が成長した二代目武者鋭駆主、の3名が結晶鳳凰の力で合体した姿。メタ視点では四代目大将軍のリメイクにあたるキャラ。

名台詞編集

出世前の武者荒烈駆主、及び新荒烈駆主の台詞も含む。

璽悪「どうだ!! 八対二では勝ち目はあるまい!!」
「いや、八対三だ 荒烈駆主見参!!」
『風林火山編』にて。二人の若武者――江須と百士鬼改が璽悪の手勢に囲まれ、絶体絶命の危機に居合わせた荒烈駆主。若武者たちとは面識もなかったが、荒烈駆主は迷わず助太刀する。まるで光の玉同士が引き合うかのように、新生武者五人衆が集っていく。
「待って下さい! 私には総てが解った 私は未来からやってきたのです!」
「私はこれから起きることを知っています あなたは大将軍となり闇皇帝……いや黒魔神と戦って……」
「死ぬのです」
『天下統一編』にて。大将軍への覚醒を目前にした鳳凰頑駄無の姿を見て、新荒烈駆主は彼が自分の知る歴史では戦死した初代大将軍であること、自分が今いるのは過去の世界であることに気付く。彼が大将軍になればそのまま黒魔神と戦い、そのまま歴史通りに死ぬと考えた新荒烈駆主は必死でそれを止めようとする。しかし鳳凰は、空を見上げながら言った――「男には負けるとわかっていても戦わねばならない時がある」と。
「四代目大将軍 見参! 行きます!」
二代目・三代目「オウ!!」
「結晶原力(クリスタルパワー)!」
『天下統一編』最終決戦にて。黒魔神闇皇帝に追い詰められた初代大将軍の下に、四代目大将軍へと覚醒した新荒烈駆主が時空を超え二代目・三代目大将軍を連れて舞い戻る。四つの頑駄無結晶の力を一つにして、四人の光の御子が最強の闇の権化を打ち砕く――!
初代「ゆるすまじき!あくぎょう!」
二代目「みよ!いかりのやいば!」
三代目「ちにうえし うきよのおにめ!!」
四代目「とどめ!じごくにおちろお!!」
ゲームボーイソフト『SD戦国伝2 天下統一編』の最終決戦。大将軍たちが次々と斬りつけ、最後に四代目大将軍が黒魔神闇皇帝を縦真っ二つに斬り裂いた。

余談編集

  • 初代~三代目大将軍は白・赤・金が基本の配色だったが、四代目はそれに青色が加わって更に派手で細かいデザインとなっている。映画 『天下泰平編』では映像化に合わせ、若干簡略化されたデザインになっていた。

脚注編集

  1. 「魔を断ち切る者」の意。また新生武者五人衆の光の玉の名前は太陽系の惑星に由来し、アスは「Earth(地球)」から。
  2. 例としてはウイングガンダムガンダムキュリオスビルバインなど多数。
  3. 名称の元ネタはガンダムシリーズ出典ではなく、実在する鬼退治伝説の残る山・大江山がモチーフと思われる。
  4. そもそも『天下統一編』展開当時は「本来の歴史では地の鎧の継承者は見つからなかった(そのため初代大将軍は黒魔神に敗北した)」という設定だったため、彼の存在自体が設定変更に伴う後付けである。

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