ギャバンは『宇宙刑事ギャバン』の主人公

ギャバン
登場作品 宇宙刑事ギャバン
俳優

大葉健二

スーツアクター
村上潤、山口仁[1]
デザイン 村上克司(スーツデザイン)
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
SRWでの分類 機体
パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
別名 一条寺 烈
種族 バード星人と地球人のハーフ
性別
所属 銀河連邦警察
役職 宇宙刑事
テンプレートを表示
スペック
(コンバットスーツ)
分類 コンバットスーツ
全高 200 cm
重量 90 kg
エネルギー バードニウムエナジー
ジャンプ力 150 m(ひと飛び、ブースター補助で最大300m)
装甲材質 特殊軽合金グラニウム
開発 銀河連邦警察
変身者 ギャバン(一条寺烈)
テンプレートを表示

概要 編集

銀河連邦警察に所属する宇宙刑事の一人。

地球担当の宇宙刑事だったバード星人ボイサーと、地球人一条寺民子との間に地球で生まれた星間混血児。「ギャバン」とはバード星人としての本名[2]。地球では母の苗字から「一条寺 烈(いちじょうじ・れつ)」と名乗り[3]、救った少年の縁で紹介されたアバロン乗馬クラブで働いている[4]

4歳の頃に母を地球に残し、宇宙刑事としての訓練を受けるために父と共に宇宙へ旅立つ。成長した彼は銀河連邦警察の捜査官となるが、父は宇宙犯罪組織マクーの捜査中に失踪してしまう。捜査官として成長したギャバンに、ボイサーの親友でもある銀河連邦警察のコム長官は地球担当の宇宙刑事として、マクーの地球での活動阻止とボイサー捜索の任務を与える。生まれ故郷であり亡き母の故郷である地球に捜査官として帰還したギャバンは、マクーとの死闘を繰り広げていく。

子供好きでノリの良く明るい性格であり、ひょうきんな振る舞いで周囲の人物を元気付ける一方、マクーの悪事には敢然と立ち向かう正義漢。しかし、パートナーのミミーら周囲の人物から借金をしたり[5]女心を理解できない等、情けない一面も見られる二枚目半な性格でもある。その反面、既に母を亡くしていることもあってか行方不明の父に対する思慕の念は非常に強く、人知れず激情を滾らせる事も有った。

また、後輩の宇宙刑事たちとは違い物語開始時点で相応のキャリアを積んでおり、生身でも超人的なジャンプ力やアクロバティックな格闘術を駆使して高い戦闘能力を示す上に、敵相手におどけたりカマを掛けてみたりするなどちょっとした「遊び心」に走る余裕すら見せる。

物語終盤で念願だった父・ボイサーの救出に成功するも、マクーの過酷な拷問による影響で程なくして父は落命。束の間の再会に終わった哀しみを糧に怨敵ドン・ホラーを討ち倒したギャバンは、マクー撃破の功績により「銀河パトロール隊太陽系地区隊長」昇進の辞令を受け、後任の地球地区担当宇宙刑事・シャリバン=伊賀電をサポートするべくバード星へと帰還した。

宇宙刑事ギャバン 編集

変身システム「蒸着」により、戦闘強化服コンバットスーツを身に付けた姿。

コンバットスーツとは銀河連邦警察所属の宇宙刑事に支給されるもので、ギャバンが使用するものは特殊金属「軽合金グラニウム」で作られており、メインカラーは銀色。「ターボプロテクター」という異名を持つ。

動力は内蔵された「バードニウムエナジー」。また太陽エネルギー吸収装置も(なぜか股間部分に)設けられている。

宇宙服としての機能も持ち、宇宙空間は勿論魔空空間のような異次元空間内での活動も可能となる。

蒸着にかかる時間は、わずか0.05秒に過ぎない。一瞬で完了するため、敵からの干渉や妨害のおそれはほぼ無い。[6]

登場作品と役柄 編集

単独作品 編集

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。本作では共通して、肖像権が絡むためか烈としては登場せず、常時コンバットスーツを装着している。またスーパーロボット大戦であるにも関わらず、作中数多登場した機体にはイベントシナリオ内でのみ搭乗し、ユニットとしてはギャバン本人のみが登場している。
2018年9月のイベント「ぶっちぎり魂が繋いだ宇宙の絆」より実装。SR・SSRアタッカーでSSRは大器型。同イベントにてボイス付きパイロットパーツも実装され、俳優・大葉健二氏は本作でスパロボ初参加となったが、本作出演を最後に病気療養に入り、約8年後の2026年5月に逝去した為、今作が最初で最後のスパロボシリーズ参加となり、かつ大葉氏の遺作となった。
2019年4月のイベント「激突!宇宙海賊×地獄」の報酬ユニットとしてSSRブラスターが登場。報酬ユニット専用パイロットパーツに対応した初のユニットとなる。
大器型アタッカーは2019年9月にレアリティ覚醒ユニットとしても追加。マジンガーZ(ディフェンダー)に続く2機目の覚醒可能な大器型ユニットとなった。
2020年5月のイベント「月と星が輝く夜」にてΩスキル搭載大器型SSRディフェンダーが追加。合わせて、パイロットパーツがライブカットイン対応となった。Ω版ギャバンダイナミックは特殊装甲・バリア貫通、タフネス・装甲・防御無効、特殊回避以外には命中という非常に強力な性能を有し、同月実装の極型ランスロット・ハイグレイルの隣接必中バフにより更に猛威を振るう。

関連作品 編集

スーパーヒーロー作戦
早い段階でパーティキャラとなり、ラストバトルまで同行する。
戦闘中は常に蒸着後の姿となる。
スーパーヒーロー作戦 スペシャルディスク(予約特典)
彼が初登場するシナリオの体験版が収録されている。

装備・機能 編集

以下はコンバットスーツに内蔵されているもの。

武装・必殺武器 編集

武装 編集

レーザーZビーム
指先から放つ強力な破壊光線。巨大な戦闘機も粉砕できる威力がある。Zというのは番組企画初期のタイトルである『宇宙刑事Z』の名残。
『X-Ω』ではブラスター・ディフェンダータイプの必殺スキルとして採用。
シルバービーム
同じく指先から放つ破壊光線。作中ではレーザーZビームとの違いは不明瞭であったが、書籍によれば「威力で劣る代わりに即射性で勝る」との事。
それでも再生ベム怪獣を3体同時に撃破していた。また鉄道の線路上での戦闘でレールを導線として放ったこともある。
『X-Ω』ではブラスタータイプの通常攻撃として採用。
レーザーブレード
コンバットスーツの左腕に内蔵されている剣で、両拳を合わせることで出現させる。普段は金属製の剣だが、エネルギーを注入すると発光し、触れた者を瞬時に感電させる。
コム長官曰く「気力・体力は勿論、精神を極限まで絞り込まないと使いこなせない武器」。
現在使用しているのは柄に黄色と黒の縞模様が入った日本刀のような形状の物だが、ごく初期の頃はバード星の紋章をあしらった装飾が施された西洋剣のような形状の物を使用していた[7][8]
スーパーヒーロー作戦』では、ブレードを発光させる行動が「レーザーブレード起動」という特殊能力として採用。使用すると以後その戦闘中では攻撃力がアップするほか、ギャバンダイナミック使用時の消費TPが軽減される。
ギャバンバリヤー
体の前面に光の壁を作り出し、攻撃を弾き返す防御技。専ら「バリヤー」と呼称された。
レーザースコープ
スーツのゴーグル部に内蔵されている装置で、透明化した敵を見破る。
透視・索敵のみならず、ギャバンの「怒り」を表現する為の演出として点灯する事も多かった。
エレクトロソナー
両耳部分に内蔵された集音・通信装置。アンテナを伸ばすことで最大10km先のかすかな音を聞き分けられるほか、各種メカのコントロールや通信に使用する。

必殺技 編集

ギャバンパンチ
厚さ10cmの鋼鉄をも貫くパンチ。
『X-Ω』ではアタッカー・ディフェンダータイプの通常攻撃として採用。
ディメンションボンバー
両腕を伸ばして空中を飛び、パンチを浴びせる技。
スパイラルキック
錐揉み回転しながら放つ飛び蹴り技。特有のジャンプポーズから繰り出される。
ギャラクティカクラッシュ
肘にエネルギーを集中させながらブースターで加速、その勢いを乗せた肘打ちで敵集団を突破する技。
ギャバンダイナミック
発光させたレーザーブレードで敵を脳天から真っ二つにする必殺技。中盤以降は斬撃寸前に空中回転を加える事で威力を増した。後輩たちが巨大怪獣を同スケールのマシンで倒すのに対し、ギャバンはドルで戦った後自らの手でトドメを刺す。
『X-Ω』ではアタッカー・ディフェンダータイプの必殺スキルとして採用。

合体攻撃 編集

ギャバンマーベラスダイナミック
映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で登場したゴーカイレッドカンゼンゴーカイオーとの合体技。SRW未採用。
ドルの頭にギャバンとゴーカイレッド、背中にカンゼンゴーカイオーを乗せた状態で、ギャバンダイナミック、ゴーカイスラッシュ、カンゼンドリルによる同時攻撃を行う。

移動タイプ 編集

サイズ 編集

SS

パイロットステータス 編集

精神コマンド 編集

X-Ω
加速熱血ド根性
パイロットパーツ装備時
熱血勇気
主題歌の歌詞「愛ってなんだ」「よろしく勇気」にちなんだ構成だろう。

サポートアビリティ 編集

背中を見せない男
SSR。クリティカル率大アップ、クリティカル倍率アップ。
ネーミングは挿入歌「チェイス!ギャバン」の歌詞の一節より。

人間関係 編集

TVシリーズ 編集

ボイサー
父親。父ボイサーの消息を追う事も目的の一つ。
一条寺民子
母親。地球でボイサーとギャバンの帰りを待っていたが病死。作中では回想シーンに登場するのみ。自身の偽名[3]は彼女の姓から取られている。
ミミー
パートナー。ギャバンに好意を持つ。
コム長官
銀河連邦警察最高責任者であり、ボイサーの親友である。元宇宙刑事で剣術にも秀でており、ギャバンの特訓相手を務める事も有った。ミミーの父親。
伊賀電 / シャリバン
銀河連邦警察の後輩。『ギャバン』終盤で元森林パトロール隊員だった電からの援護を受けてサン・ドルバ&魔女キバの撃破に成功し、次回作『宇宙刑事シャリバン』においても彼を的確にサポートするが、隊長に昇格しても現役当時の借金癖は治っておらず電にまで無心する一幕も有った。
沢村大 / シャイダー
銀河連邦警察の後輩。ギャバン本人の競演は最終回特別編のみだが、PS2『宇宙刑事魂』や漫画『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』では登場してシャリバン(電)と3人で共闘した。
『スーパーヒーロー作戦』ではシャリバンを加えた3人で行う合体攻撃技「宇宙刑事連続斬り[9]」も登場した。
アラン
ギャバン同様「ベテラン」の部類に入る宇宙刑事。
大山小次郎
歴代宇宙刑事との親交を持つ地球人。彼からは「烈ちゃん(れっちゃん)」と呼ばれている。
後に民間のエネルギー研究所の所長を経て銀河連邦警察にスカウトされ、サイバー犯罪捜査官として活躍する。
ハンターキラー
元宇宙刑事。ボイサーを手土産にマクーに寝返った。ギャバンの宿敵の1人。
ドン・ホラー
宇宙犯罪組織マクーの首領。結果的にギャバン個人にとっても「怨敵」と化した。

派生作品 編集

十文字撃 / ギャバンtypeG
シャトル事故の際に烈に救われ、烈の本名「ギャバン」をコードネームとして名乗ることになった宇宙刑事。『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』にて大ベテラン捜査官となった烈と共演。同じコードネーム故かコンバットスーツもデザインは大部分が共通している。『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』では彼にレーザーブレードオリジンを託して戦闘員と戦った。
シェリー
撃のパートナー。ミミーの娘で、コム長官の姪。
キャプテン・マーベラス / ゴーカイレッド
烈は幼少期の彼を救った事が有り、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』にて再会した。マーベラスにとってギャバンは父親のような存在であり、彼の前では誰にも見せたことの無い穏やかな笑顔を見せている。
曙四郎 / バトルケニア、青梅大五郎 / デンジブルー
それぞれ『バトルフィーバーJ』、『電子戦隊デンジマン』の登場戦士であり、大葉が演じた人物。映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』にて共演。なお、烈より彼らの方が先輩戦士[10]という事もあってか敬語で話している。映画本編では彼等がギャバンと間違えられるという中の人ネタの他に、二人のレンジャーキーがマクー空間を開く力となっている。物語終盤では3人の共演を果たし、3人同時変身を披露した(後述)。

他作品との人間関係 編集

スーパー系 編集

レイナ・ストール
X-Ω』のイベント「ぶっちぎり魂が繋いだ宇宙の絆」にて、一時帰郷したミミーの代わりにパートナーを務める。
破嵐万丈
『X-Ω』にて共演。銀河連邦警察の事も把握している。

ガンダムシリーズ 編集

東方不敗マスター・アジア
スーパーヒーロー作戦』『X-Ω』にて共演。
コマンドガンダム武者頑駄無四代目頑駄無大将軍バーサル騎士ガンダムGP01
『X-Ω』にて、自身と共に悪に立ち向かったガンダム達。
騎士スペリオルドラゴン
『X-Ω』にて、彼の協力を得てドアクダーの姿をした悪の想念を討ち破った。

メタルヒーローシリーズ 編集

剣流星 / メタルダー
メタルヒーローシリーズにおける「後輩」。『スーパーヒーロー作戦』で共演。
造り手である古賀博士の形見を手渡し「博士は遠い所に行ってしまった」と告げる。

ウルトラマンシリーズ 編集

ハヤタ・シン / 初代ウルトラマン
『スーパーヒーロー作戦』にて共演。彼がガイアセイバーズの隊長を務める事に、烈は不満を漏らす。
また、同作で地球を訪れたのは、ウルトラマンの調査も兼ねていた。

その他の特撮作品 編集

早川健 / 快傑ズバット
『スーパーヒーロー作戦』にて共演。初対面の際、烈は彼をビーズ星担当の宇宙刑事アランと間違えた。同じ宮内洋氏が演じていることから来る「中の人ネタ」である。
なお同シーンで烈は「お前はアラン!」と叫んでいたが、原作番組ではアランを「あなた」と呼んでいた。

バンプレストオリジナル 編集

ユーゼス・ゴッツォ
『スーパーヒーロー作戦』では相棒だったが、後に袂を分かつ。

名台詞 編集

TVシリーズ 編集

蒸着!
「宇宙刑事、ギャバン!!」
変身時に叫ぶ決め台詞。
なお、変身バンクは上記の台詞を放ったと同時にスーツとなったギャバンが映し出された後、「宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは、わずか0.05秒に過ぎない! では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!」と、政宗一成氏のナレーションが掛かって宇宙刑事ギャバンへの変身の詳細が描かれている。ちなみに0.05秒は蒸着後の決めポーズまで込みである[11][12]
『X-Ω』ではイベント「ぶっちぎり魂が繋いだ宇宙の絆」およびユニットクエストでDVE。また、イベント「第3回スパクロフェスティバル」では肖像権絡みで変身前の姿が出せない事を逆手に取り、変身シーンの前まで遡り蒸着の瞬間を見逃してしまうギャグシーンが描かれた。
「行くぞ!!」
怪人戦におけるクライマックス時、レーザーブレードを発光させた後、両眼を光らせこう叫ぶ。
「ギャバン…ダイナミック!!」
必殺技「ギャバン・ダイナミック」を放つ際の決め台詞。
「チュウウウ!」
ギャバン独特の掛け声。ちなみに空耳とかではなく本当に「チュウ!」であり、宇宙刑事の宙に由来する。
『X-Ω』では精神スキル使用時のボイスに設定されている。
「よろしく勇気!」
印象的なフレーズの多い番組主題歌の歌詞からの引用。『宇宙刑事ギャバン ベストヒット曲集』の語りや、他作品への客演などで口にしている。
このことからか『スーパーヒーロー作戦』での烈は、宇宙刑事シリーズの歌詞ネタを何度か口にしている。
「お父さん、お母さん、これから地球へ行ってマクーと対決します。護って下さい…」
第1話で地球に向かう途上、両親の写真が収められたペンダントを見詰め想いを馳せる[13]
(父さんに逢いたい…俺はここで死ぬ訳にはいかんのだ…!)
第11話で父・ボイサーからのSOS信号を装ったハンターキラーの罠に掛かり、ダブルマン・ダブルガール・ベム怪獣らに包囲された絶望的状況下でのモノローグ。
「どーんと来いマクー!俺は戦って戦って、戦い抜いて見せるぞ!!」
第13話ラストより。新戦力・ダブルモンスターの出現で戦いが更に苛烈なものと化す事を覚悟しつつ、夕陽に向かって咆哮する。
「マクー! 人の命を…何だと思ってるんだ!!」
第28話より。モニカを殺害したハッコツダブラーに向け、怒りに満ちた叫びを上げる烈。
「俺はあんまり人を殴るのが好きじゃないんだ」
第42話より。調査中の烈を「密猟者」と誤解し襲撃してきた森林パトロール隊員・伊賀電が、失態の罪滅ぼしとして「2、3発ブン殴ってくれ!」と平謝りするのを受け、苦笑しつつ上述の台詞で拒否する。
「何とかしてくれ。こいつはいい奴なんだ…死なせたくはない!」
「頼む、バード星へ運んでくれ」
同上。バファローダブラーの襲撃を受け瀕死の重傷を負った電の体内に特殊な毒素が注入されており、ドルギラン内の医療設備では治療不能である事を知った烈の焦燥。直後、「バード星の医学なら救えるかも」とのマリーンからの助言を受け彼女に電の緊急搬送を託すが、この時の烈&マリーンの判断が新たな宇宙刑事の誕生へと繋がっていく。
「サン・ドルバ!よく聞けッ!!」
(父さんを何処へ隠しても、俺は必ず探し出す!必ず助け出してみせるぞ!!)
第42話ラスト。父の救出が空振りに終わった無念さを激情へと転化させ、怨敵たるサン・ドルバへ闘志を燃やす。
「…拷問で殺されてしまう…父さんは毎日、地獄の苦しみを味わわされているんだ…!」
第43話より。ドルギランでの待機中、サン・ドルバ&魔女キバからの苛烈な拷問に苛まれている父の悪夢を見て飛び起き、ミミーへ嘗てない焦燥感を吐露する。
「いや、俺は大丈夫だ。ずーっと付いていてあげたいんだ、今夜はな…」
同上。念願の再会を果たし、ドルギラン内に保護したものの依然として容態が思わしくない父を案じ付き添うが、烈自身も疲弊している事を心配し看病の交代を申し出たミミーへ上述の意思を告げ、夜通しで父との長過ぎた空白の時間を埋めようとする。
「…どうしたんだ、父さん? …マクーの…地獄のような…拷問に、耐えたのにッ……!!」
同上。烈を幼少期の両親との思い出にいざなっていたオルゴールの音色が途切れ、握り締めていた懐中時計が掌から零れ落ちているのを見て父が逝ってしまった事を悟り、その眠るような死顔へ懸命に言葉を振り絞りつつ嗚咽する。
「父さん、貴方が生命懸けで護り通したこの宇宙の平和を、これからは俺が護ります…見ていて下さい!」
第43話ラスト。黄昏の埠頭に佇みながら父の魂へ、その遺志を受け継ぐ事を誓う。沈み行く夕陽に染まる烈の凛然とした表情を、ジムニーのバックミラー越しに映す演出が秀逸なラストシーン。
「貴様がマクーの首領…ドン・ホラーか!?」
「ドン・ホラー! 行くぞぉッ!!」
最終回より。サン・ドルバ&魔女キバを撃破後、魔空城へと突入し「怨敵」たるドン・ホラーを初めて眼前にした際の咆哮。漆黒のゴーグル内にギャバン怒りのレーザースコープが火を灯す。図らずもギャバンVSドン・ホラーの対決は、「互いに肉親を殺された者同士の激突」という皮肉な構図に成っていた。
「たいちょお?」
「…あぁ、俺だぁ~…宜しく、シャリバン!」
最終回ラスト。「宇宙刑事シャリバン」として再会した電から「隊長」と呼ばれてもピンと来ず怪訝な反応を示した際、ミミーから「貴方の事よ」と指摘され、漸く「銀河パトロール隊太陽系地区隊長」に昇格した事を自覚し、改めて電と固い握手を交わす。

派生作品 編集

烈「大きくなったなぁ。立派な男になった!」
マーベラス「海賊だぜ?」
烈「見た目じゃない!いい男だ。嬉しいよ」
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』にて。かつて救った少年の成長を目の当たりにした事で喜びをあらわにした。
「ただ能力だけを複製したブートレグが、人間の心を持った俺に勝てるわけがない!!」
『ゴーカイジャーVSギャバン』にて。『ゴーカイジャーVSギャバン』にて。アシュラーダが送り込んだ刺客ロボット『ギャバンブートレグ』との決戦。お互いレーザーブレ―ドを展開して切り結ぶが一瞬の隙をつき剣を跳ね飛ばして腹部にレーザーブレ―ドを刺して言った一言。完全ともされたロボットであったブートレグ(海賊版)でも人としての心を持ったギャバンの一撃にかなうはずはなく最後はギャバンダイナミックで一刀両断されて破壊された。

迷台詞 編集

「オッス♪」
第15話で托鉢僧に化けたクラッシャー集団から追い回された挙句、袋小路へと追い詰められ取り敢えずボケてみるが、如何せんユーモアが通用する相手では無かった。
「な~んだ! そういう訳だったのか! 長官、一思いに結婚させてやりますか!」
第17話より。コム長官から「ミミーが恋をした」と聞かされて。この後「それは乱暴すぎる」との返答に「じゃあ別れさせるんですね?」と両極端な意見を吐く。
「許してくれ、母なる星よ…!」
映画『スーパーヒーロー大戦Z』において、魔法の力で宇宙を荒らすスペースショッカーを本拠地の地球ごと超次元砲で殲滅する作戦の発動時に苦渋の表情で呟く。烈自身も本心では望んでいない作戦であり、宇宙刑事の資格を剝奪されながらも独断で現地調査を続行していた十文字撃の発射延期要請に応じているが、撃の奮闘むなしくタイムリミットまでに発射を止められるだけの情報を報告することはできなかった。
組織内での立場上仕方がないとはいえ発射を烈が行ったこと、スペースショッカーに魔法を与えたマドーの軍師レイダーの存在を察知できずに仮面ライダーウィザードとビーストを疑っていたこと、そして超次元砲の発射を読んでいたレイダーに作戦として利用されるという物語上の展開から、本作での烈の扱いを非難するファンもいる[14]

スパロボ シリーズの名台詞 編集

「あいつら、曙と青梅の力、うまく使っているようだな」
『X-Ω』のイベント「激突!宇宙海賊×地獄」にて。バトルケニア(曙四郎)とデンジブルー(青梅大五郎)に豪快チェンジしたゴーカイグリーンゴーカイブルーを見て発したセリフ。
二人とも大葉が演じたキャラクターであることに由来する中の人ネタ。

対決・名場面 編集

『再会』
第43話にて。鬼首島のマクー基地に乗り込んだギャバンは、牢に捕らわれている瀕死の父ボイサーを発見する。無言で己と母の写真が納められたロケットを差し出すギャバンを息子の成長した姿と知り、その手を握るボイサー。こうして父子は再び巡り合えた。しかし再会の時は短く、やがて父は力尽きてしまう…。
なお本エピソードでの特撮パートは、変身したギャバンが各マシンで敵基地を攻撃しているシーンのみで、ギャバン自身の格闘シーンは存在しない。
余談だが、ボイサーが臨終の間際に語った「元気になったら一緒にマクーと戦おう」という言葉をボイサー自身は叶えられなかったが、瀕死の重傷を負いバード星に搬送されていた伊賀電が回復し宇宙刑事シャリバンとして最終決戦に駆けつけたことで願いが果たされたという演出が取られている。

搭乗・関連機体 編集

超次元光速機ドルギラン
活動拠点となる超光速宇宙船。上部のギラン円盤と下部の「ドルユニット」で構成されている。
スーパーヒーロー作戦』ではガイアセイバーズの初期の母艦として活躍する。
電子星獣ドル
ギラン円盤から分離したドルユニットが変形したもので、青い龍型のロボット。戦闘時にはドルの頭上に乗って指令を出す。
『スーパーヒーロー作戦』では武装のドルレーザーとドルファイヤーが、ギャバン自身の全体攻撃技として採用されている。
サイバリアン
ドルギラン内部に格納されている赤い専用マシン。形状はサイドカーに近いが、側車に人を載せる事はできない。
主に魔空空間へ突入するために使われる。
『スーパーヒーロー作戦』では速射部から発射する「サイバリアンレーザー」と、敵全員に体当たりを浴びせる「サイバリアンスピン」が、ギャバン自身の攻撃技として採用されている。
高次元戦闘車ギャビオン
専用宇宙戦車。内部に乗り込むのではなく機体上部に立って使用する。
スクーパー
専用ドリルタンク。ギャビオンに搭載されている。
ギャバンブートレグ
映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に登場。
ザンギャックと宇宙警察の技術で作り上げたアンドロイドで、全盛期のギャバンの能力をコピーしており、姿もコンバットスーツを模している。
にせギャバン
漫画『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』に登場した偽物。
外見は本物と全くの瓜二つ。宇宙刑事を次々と殺害し、その罪をギャバンに擦り付けていた。
ブラックブートレグ
漫画『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』に登場した新型コンバットスーツのプロトタイプ。ボール状の電送装置を使い、「暁黒」のコードで装着する。
レーザーZビームに誘導性能を持たせた「プラズマホーミング」、刀剣型武器「グラビティブレード」、パンチ技の「インフィニティエンド」、プラズマ弾を放出する「ブラックフレア」が必殺技。
また強化型の「ブラックブートレグα」も存在。10体以上が量産されており、この技術が上記のギャバンブートレグに流用されたのではないか、とも示唆されている。

余談 編集

  • 『ギャバン』はフランス映画の名作に名を遺した名優、ジャン・ギャバン(1904-1976)に因んだものだが、元ネタが「Gabin」であるのに対し本作では「GAVAN」と綴りを変えている。
  • 「蒸着」という変身時のコールは、素材の表面に蒸発させた金属などで皮膜をつくる技法そのものの用語であり、実際にアップ用のコンバットスーツはFRP素材に対しアルミを真空蒸着して作られた。
    • 変身シーン自体も、体に金属粒子が吹き付けてコンバットスーツ姿になっていくような演出になっている。
    • アクション用のスーツは撮影が進むにつれて汚れが目立つようになってしまったが、近年新造されたスーツは技術の進歩によってアクション用でもアップ用と遜色の無い光沢を放っている。
  • その「メタルヒーロー」の名に相応しい煌びやかかつスタイリッシュなデザインは現在でも高い人気を誇り、米国の映画『ロボコップ』の主人公「ロボコップ」のデザインに引用されている程。
    • その『ロボコップ』のロボット刑事設定は、メタルヒーローシリーズ第8作目『機動刑事ジバン』の制作に大きな影響を与えた。両方共にサイボーグの設定も共通している。
  • 漫画ケロロ軍曹』の登場人物・宇宙探偵556(コゴロー)の元ネタでもある。一例としてコゴローの普段着は一条寺烈の衣装そのものである。
  • イベントショーにおいては『特捜戦隊デカレンジャー』のドギー・クルーガー/デカマスターの親友とされていた。その後『スペース・スクワッド』など映像作品でもドギーと共演する機会は増えたものの、特にその設定には触れられていない。なおドギー役の稲田徹氏はこの設定で『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』への登場を熱望したとの事。
    • そのショーにおける設定では、数々の功績により「宇宙警視総監」に出世している。
  • ギャバンの髪型と演技、特に二枚目半というキャラクター性は、大葉氏がファンである寺沢武一氏の漫画『COBRA』の主人公・コブラを意識したものになっている。
    • 『シャイダー』最終回のスペシャルにゲスト出演した際は、映画『コータローまかりとおる!』の天光寺輝彦役での出演が決まり、天光寺や当時出演していた時代劇「影の軍団」での役作りのためにスキンヘッドの姿で登場した。劇中では後輩二人に突っ込まれ「ちょっとな」と照れ笑いをしている[15]
    • 『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』では金髪で登場。撮影当時大葉氏が金髪に染めていたのをそのまま活かしたためだが、雑誌『宇宙船』でのインタビューにおいて大葉氏が語ったところによると「ギャバンの髪の色は本来金髪であり、地球赴任の際に日本人に合わせて黒く染めていたと解釈している」とのこと。なお『コブラ』の主人公も金髪。
  • 『忍風戦隊ハリケンジャー』では「シュリケンジャーゲスト」と称される歴代の戦隊OBが、正体不明の6人目の戦士・シュリケンジャーの変装した姿として多数登場し、大葉氏もその一人として登場した。この時歴代OBは自身が過去に演じた戦隊ヒーローを元にした変身ポーズを披露する中、彼だけはバトルケニア、デンジブルーではなく蒸着のポーズで変身[16]している。

脚注 編集

  1. アクションシーンでは村上氏が、アップシーンでは山口氏がスーツアクターをそれぞれ務めていた。
  2. 後年の作品では、「ギャバン」をコードネームとして与えられた後輩捜査官が登場している。これは本編後もギャバン/一条寺烈が数々の功績を残し、結果的に「ギャバン」という名がエース捜査官として認知されるようになったためと理由が描かれている。また、後年の新規作品『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』では各多元宇宙にそれぞれ1人限りの称号と、最初からギャバン/一条寺烈の存在と齟齬を起こすことがない設定となっている。
  3. 3.0 3.1 ただしギャバンは地球生まれなので、出生時の名前だった可能性もある。また、回想シーンにて母・民子からも「烈」と呼ばれている。
  4. ただし、宇宙刑事の任務を優先する為に仕事をサボりがちであり、それが理由で月給をたった3000円しか貰えなかった事もあった。
  5. 性格的なものもあるが、元々地球で育ったわけではない彼には、当時の地球人の常識である財布や現金を持ち歩くという習慣がない。
  6. 宇宙刑事の後輩であるシャリバンやシャイダーのコンバットスーツは装着プロセスがさらに洗練され、わずか1ミリ秒(0.001秒)まで短縮されている。
  7. この西洋剣型の方は撮影中のアクシデントで折れてしまったため日本刀型に変更されている。
  8. 西洋剣型の方は後にレーザーブレード・オリジンという設定が追加されて再登場している。
  9. 『宇宙刑事ギャバン 黒き英雄』での名称は『宇宙刑事デルタダイナミック』。また、これの派生型としてギャバンtypeG他次世代宇宙刑事3人が愛用機の砲撃と共に光刃を飛ばす『スペースシェリフトリプルダイナミック』も登場する(なお「スペースシェリフ」は「宇宙刑事」の英訳)。
  10. 『バトルフィーバー』は1979年、『デンジマン』は1980年、『ギャバン』は1982年に放映された作品である。
  11. 銃を撃たれた瞬間に蒸着して弾丸をキャッチする場面で、しっかり決めポーズをしてからキャッチしている
  12. このプロセス解説シーンは後続の宇宙刑事シリーズにも踏襲され、客演時もほぼ必ず再現される他、小説版では地の文で綴られた。リブート作の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』でもアレンジされた形で再現されている。
  13. この演出は、当時大葉が所属していた「ジャパンアクションクラブ(現・ジャパンアクションエンタープライズ)」の創設者・千葉真一のゲスト出演を示唆するものである。
  14. 原典のキャラ設定を完全無視したかの如き烈の改悪ぶりに関しては、嘗てのTVシリーズに一切関わっていない新規スタッフが創作したものである事に留意されたし。また、この映画の話題を挙げられる事に不快感を示す古参のファンも存在するので避けた方が無難。
  15. 設定上は「弛んでいたのでコム長官に渇を入れられて丸坊主にされた」とされている。
  16. ギャバンが大葉氏の代表的キャラクターであるのと同時に、スーパー戦隊の初期作品であるバトルフィーバー隊には明確な変身ポーズがなく、デンジマンはアイテムが指輪で目立たないことなども影響している。

商品情報 編集