玉城真一郎は『コードギアス 反逆のルルーシュ』および『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の登場人物。
玉城真一郎 | |
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読み | たまき しんいちろう |
登場作品 | |
声優 |
田中一成(TV版・SRW) 檜山修之(劇場版) |
デザイン | 木村貴宏 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 |
パイロット サブパイロット サポーター |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
生年月日 | 皇暦1993年3月3日 |
年齢 | 24歳 |
所属 | レジスタンス扇グループ → 黒の騎士団→民間 |
役職 | 構成員(扇グループ) → 団員(黒の騎士団) → 幹部 → 第二特務隊隊長→内務掃拭賛助官 |
概要
黒の騎士団の初期メンバーの一人。元となった「扇グループ」のメンバーの一人でもある。
その言動や振る舞いからトラブルメーカーになりがちであるが、物語が進むにつれてムードメーカへと至っていく。
人物
逆立った短髪に顎にはやした髭が特徴。
激情家かつお調子者な性格であり、自分達を「イレヴン」と称して迫害してきたブリタニアへの怒りと憎しみから過激な言動・行動も多く、組織のメンバー内でもトラブルメーカーになる事も少なくない。後にギャグキャラ・おバカ扱いされて行く内に描写されなくなって行くが、初期は皮肉屋的な側面も持っており、日本解放戦線のホテルジャック事件に対して「(自分達に続けとばかりに行動を起こしたのは)喜ぶべきか悲しむべきか、どの道あれでは玉砕するしかない」と冷静な評価を下していたり、ナリタでの戦いの後で日本解放戦線を隠れ蓑にするようにして撤退する事を自嘲するような発言も残している。 黒の騎士団結成当初は得体の知れないゼロに度々反目していた上に、横領にまで手を染めていた結果、ゼロからも問題児と見なされている。『R2』においてはゼロからの評価が(1項目100点満点×4項目で、他のメンバーはおよそ200点前後なのに対して)総合能力値40(全て10点)と最低レベルである事が判明。大宦官に天子の政略結婚に関連して黒の騎士団がブリタニアに売り飛ばされる可能性が浮上した際には彼が「自分たちは結婚の結納品替わりか」と評した事について、神楽耶は「あら上手い事言いますね」と感心し、C.C.からも「使えない才能に満ち満ちているな」と呆れ気味に評されている(ただし、解釈によっては「黒の騎士団としての活動に役立つ才能は無い」とも取れ、それ以外における才能はあるかもしれない。事実、後に黒の騎士団で兵士や掃除夫をしている限り役に立たなかったであろう商才が開花している)。
問題的な部分も目立つ人物であるが、仲間思いな面も持ち合わせており、後輩メンバーを飲みに連れて行ってあげたり、戦死した仲間の墓参りにも律義に通う、重傷を負った扇を本気で心配する、不安になっていた子供達を元気よく励す等、人間として良い所がまるで無い訳ではない。物語が進むにつれ、ギャグキャラ化が進行していった一方で当初よりも言動が丸くなっており、トラブルメーカーからムードメーカーになったとも言えなくもない。また、ナイトメアフレームで出撃する度に撃墜されても生還する強運だけでなく、それでも前向きに戦い続けようとする強い精神力も持ち合わせている。
レジスタンス活動の動機は個人的な利益と栄達の為と俗っぽいが、実は日本が占領されるまでは官僚になるのが夢で、また活動動機には「リフレインに溺れないようにする為」という玉城なりの重い意味合いが込められてもいた。自信過剰で短絡的にしか見えない振る舞いから周囲に「馬鹿」呼ばわりされて見下されたり邪険にされる事も少なくないが、玉城自身も自分の事が見えていない訳では無く、むしろ嫌という程自分の無力さを思い知らされてきた事から現在の性格を形成するに至ったと言える。その能力の低さもあってか、幼少期より何をやってもうまくいかない上に誤解されてしまう事が多いと報われない日常を送っていた様で、「奇跡は安売りなんかしていない」という発言からもその事が伺われる。この為か、自分達を先の見えない状況から救ってくれたゼロの事は最終的に黒の騎士団の初期メンバーの中でも誰よりも感謝する様になっており、後にシュナイゼル・エル・ブリタニアの口車に乗せられて追い出してしまった後は、後悔する素振りを全く見せようとしなかった扇要達と異なり、一人誰よりも後悔し、ナイトメアのコックピット内で泣いていた。
来歴
無印
物語の当初より、「扇グループ」の一員として活動する。
明らかに胡散臭さの目立つゼロに対しては逐一反発する態度を見せており、騎士団成長期は漠然と幹部になっているのだが、会計担当を良い事に浪費だけでなく横領までしていた結果、リーダーの扇によって交代させられている。後半からは第二特務隊の隊長となり、首席補佐官である扇要の内務・立法活動を支援するが、実際は歓迎会の企画や買い出しといった雑用担当に等しい閑職となってしまっている(最も単純な玉城はそれに気づいておらず喜んでいたが、騎士団が拡大化するにつれて自覚する様になっている)。劇中での任務も、紅月カレン率いるゼロ番隊や杉山賢人率いる第一特務隊の支援ばかりで、玉城が主体となった作戦行動はあまり無い。
ユーフェミア・リ・ブリタニアによる「行政特区日本」の式典会場での虐殺騒動の勃発後、ゼロが演説で発表した「合集国日本」の建設宣言を聞き、それまで非協力的であったイレヴン達も協力的になった事で、ブリタニア打倒が現実味を帯びてきた事から、ゼロを強く信頼する様になり、結果よりも過程に拘る扇とは対照的に、結果を出す事を重視するゼロの方を支持する事になる。ブラックリベリオンの勃発後はアッシュフォード学園の制圧作戦に参加し、ユーフェミアによるブリタニアの虐殺行為への怒りが収まらなかった為か、相手が非武装の学生であっても抵抗する素振りを見せるなら射殺も厭わない姿勢をとるも、枢木スザクの駆るランスロット・エアキャヴァルリーや特派のアヴァロンによって阻まれる。スザクがゼロのガウェインを追って神根島に向かった後は、旧式ナイトメアのガニメデに自らの理論で完成させた爆弾を搭載させたニーナ・アインシュタインの自爆騒動に巻き込まれ、未遂に終わったものの、それが原因で逃げ切れず、ブリタニア軍に投降。投獄される事になった。
R2
黒の騎士団の主要メンバーと共に投獄の身となっていたが、電波ジャックでゼロの復活と合集国日本の再度の建設宣言が行われた後、ギルバート・G・P・ギルフォードによってゼロを誘き出す為の餌として他のメンバー共々公開処刑に晒されそうになるが、そこに現れたゼロの奇策によって処刑を免れ、ゼロやカレンによって救出される。ブラックリベリオンでの突然の失踪から南佳高や杉山賢人はゼロへの不信感を剥き出しにしていたが、処刑寸前の所を助けてもらった事実もあってか、自身は肯定的な意見を述べる等、ある意味では彼等よりも冷静な対応を取っている。
黒の騎士団が再結成されて拡大されていく中、新参に舐められたくないとゼロに立派な肩書が欲しいと懇願し、超合集国成立後に「内務掃拭賛助官」に任命され、大幹部として名を連ねる。が、その実態は単なる掃除係という何ともお粗末なもので、「名目上幹部として扱われているだけで実権は平団員以下」のお飾りの名誉役職に過ぎず、斑鳩内を年配の女性達と一緒にデッキブラシを持って清掃していたとの事であるが、それでもサボらないだけ立派とも言える。
「第二次トウキョウ決戦」によってトウキョウ租界に壊滅的被害が出て一時停戦になった後、藤堂鏡志朗や千葉凪沙、ディートハルト・リートと共に、突然斑鳩にやってきたシュナイゼル、カノン・マルディーニの二人との会談に強引に出席。彼等からゼロの正体がブリタニアの元第11皇子であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアで、人の心を操る超常的な力であるギアスを持っている事を言われるが、敵側に都合の良過ぎる主張である事もあってか、言い掛かりとして出席したメンバーの中では誰よりも聞く耳を持とうとせず、「証拠を出してみろ」と追及する。しかし、そこにヴィレッタ・ヌゥの口車に乗ってしまった扇が現れ、それを「真実」であると断定。更に、シュナイゼル側の用意したギアスに掛かったと思われる者の資料や音声資料(どれも状況証拠やこじつけと言える物ばかりで、「ゼロがギアスを使って操る映像」といった確証性のある決定的な資料は全く無い)、更に行政特区日本の式典会場での虐殺事件までもがゼロの自作自演であった事、自らもギアスに掛かっているかもしれないというシュナイゼルの演技やゼロに裏切られたという態度を見せる扇の姿を見た結果、遂に信じてしまう事になり、扇や黒の騎士団の旧メンバーと共にゼロの抹殺に乗り出してしまうが、ロロ・ランペルージの搭乗する蜃気楼に阻まれ、ルルーシュを取り逃がす事になった。
その後、他の黒の騎士団のメンバーがゼロを追放した事に安堵する中、感情に任せて追放してしまった事を誰よりも後悔し、ナイトメアのコックピット内で泣いていたが、シュナイゼルとの会談に同席していた為か、通信で扇からはゼロを死んだ事にするよう念入りに釘を刺される。しかし、行方不明になっていたルルーシュがシャルル・ジ・ブリタニアに代わる新たな皇帝になり、ブリタニアの文化を悉く破壊し、ナンバーズ制度を完全に廃止した事で、ゼロであった彼がやっぱり味方であったと素直に喜ぶ。しかし、アッシュフォード学園で行われたブリタニアの超合集国への加入を巡る会議の際、黒の騎士団側が強引にルルーシュを捕縛しようとした結果、超合衆国とブリタニアによる対立が決定的となり、フジの上空を舞台とした決戦に参加する。ルルーシュによるフジサンのサクラダイト爆破による火山弾によって斑鳩が撃沈した後、航行不能に追い込まれたアヴァロンを守ろうとしたスザクのランスロット・アルビオンの前に立ち塞がり、あっけなく下半身を切り落とされるも、それでも必死に奮戦しようとして完全に撃墜され、その後は斑鳩のオペレーターである双葉綾芽が付き添う形で大竜胆で治療を受け、そのまま敗戦を迎える。
2ヶ月後、逃げ延びた南を除く黒の騎士団のメンバー共々、皇帝ルルーシュに背いた重罪人の一人として処刑を待つ身となっていたが、ルルーシュとスザクによって決行されたゼロレクイエムによって、スザクの扮したゼロがルルーシュにとどめを刺す光景を目撃。解放される事になった。
エピローグでは、他の黒の騎士団の幹部メンバーが新たな日本の重要なポストに収まる中、喫茶店「CAFE ZERO」を開店しそのマスターとなっている。 同じ黒の騎士団幹部である以上、その気になれば夢だった官僚にもなれたはずだったのが、ゼロを裏切ってしまった事を誰よりも悔やんでいた為か、民間人の道を選んだ模様。
ドラマCDの後日談で、『R2』第17話「土の味」を茶化したような掛け合いを扇とするが、結局は金が欲しいだけであった。
復活のルルーシュ
劇場版三部作から2年後の『復活のルルーシュ』に於いて、どうやら商才を開花させたらしく、カフェゼロ2号店の開店も成功させている。 1号店は小ぢんまりとして落ち着いたカフェだったが、こちらは広々としており、巨大なゼロの仮面型オブジェや戦死した黒の騎士団団員が映るモニター等が設置されるなど全体的に開放感のある華々しい印象の店舗に。 この事は元団員からも「玉城にこんな才能があったなんて」と驚かれていた。 扇と共にナナリー救出部隊に参加し、あくまで妹の仇であるルルーシュをその場で殺そうとするコーネリアに対し、ルルーシュの味方をすると啖呵を切った。 その後の決起集会では泥酔してギルフォードに絡むなど、コメディリリーフっぷりも相変わらず。
作戦中はナイトメアには乗らず生身で行動しており、奇襲攻撃で敵兵の装備を奪う活躍も見せている。 敵のジャミングにより通信、即ち指揮を分断され窮地に陥った際は考えがあると言うが、それは共通無線で会話する(=当然敵にも会話内容が全部筒抜け)といういかにも彼らしいお馬鹿極まりないものであり、扇もこれには頭を抱えたが、ルルーシュは「敵にも聞こえるからこそ意味がある」、壮大なハッタリをかける作戦を思い付き、玉城の突拍子も無い発想に驚嘆、見事に体勢を立て直す事に成功し、ルルーシュの勝利に一役買うという意外な好プレーを見せた。
作戦が終わった後は国から逃げて行く人々を遠巻きに見送り、「これで良かったのか」と扇に尋ねるという、初期に良く見られた落ち着いた面も覗かせている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。担当声優の田中一成氏は『OGs』等で一般兵役を経て当作品が初のネームド参加。機体は弱いが、強運を持ち比較的低レベルで幸運を覚えるため資金稼ぎは出来る。補給でレベルを上げやすいのも良い。ある意味今作最高の脱力使いであり、各作品の大ボスとの決戦時にマグロまんやおやつを頬張りつつ脱力させるのが一番の見せ場。他にも、期待を覚えるので、脱力が必要無いときにも役に立つ。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- あまりにステータスが低すぎるためか、プロローグ以降は斑鳩のサブパイロットに降格。『破界篇』同様、精神コマンドによるサポートが主な活躍。マリナやビューナスAにまで鼻の下を伸ばすなど、以前にも増して美女に弱いお調子者的な側面が強調されている。
- クリア後は、(おそらくコネなどでなれたのだろうが)官僚にはならず、原作同様に喫茶店のマスターになった事が語られている。実は叫ぶ顔グラが追加されているのだが、本編中一度も使われない。同じような例ではリヒティがいるが、出番そのものが少ない彼と違い、玉城はメインメンバーである。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- NPC。原作同様に喫茶店のマスターを営んでいたが、サイデリアルの地球侵攻によって再び結成された黒の騎士団に参加している。
- 今回「ゼロの大親友」と自称するが、彼らが行った演技に思い切り騙されるなど、やはりコメディ要員扱い。あの激戦の破界事変と再世戦争を戦い抜いた割に冴えない話である。
- なお、前々作で使われなかった叫ぶ顔グラはめでたく(?)本編中で使用されている。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- Cサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 1章Part10から登場するNPC。
- スーパーロボット大戦30
- 『復活のルルーシュ』設定。サポーター要員。別のタマキが呼ばれた時で出てくるシーンが印象に残るか。
パイロットステータス
能力値
原作でゼロにもザコ扱いされただけあり、戦闘能力は自軍全体でも最低クラス。その低さは大して能力が高いわけでもないゼロにすら格闘以外の全てで負けているほど。その格闘も高いわけではないので、能力的に取り得と言える部分はほぼ無いと言っていい。そのせいなのかどうなのか、『再世篇』ではサブパイロットに。
精神コマンド
- 第2次Z破界篇
- ひらめき、根性、幸運、必中、脱力、期待
- 戦闘能力とは打って変わって非常に優秀な精神サポート要員。金欠気味の序盤~中盤は幸運が、終盤は破格のSP消費30の脱力が光る。期待も消費60と悪くない。自衛手段としてひらめきもあるのでマップ兵器空撃ち要員にしてもよい。
- 第2次Z再世篇
特殊スキル
- 第2次Z破界篇
- 強運、援護攻撃L2、闘争心
- 原作で幾度となく撃墜されても死ななかった彼らしく、強運を持つ。パイロット・乗機ともに戦闘能力に乏しいので、補給スキルを最優先に、残りはダッシュなどサポート能力を高められる技能を優先して後方支援に徹しよう。周回プレイの際は、強運も上書き候補に入る。
エースボーナス
- 幸運の消費SPが20に変更
- 『第2次Z』で採用。将来の自分のポストに「財務大臣か金融大臣」を希望した彼らしいボーナス。非常に有用に見えるが、彼をエースにするのは中々大変な上(ただし、彼が同行するルートにはR-ダイガンが無限復活するシナリオがある)、後半は祝福要員も揃っている。エリア11ルートに進んだ時が最大の出番だろう。気軽に幸運が使える反面、搭乗機の攻撃力が低い為、味方に削ってもらった場合を除いては、雑魚相手に使う機会が多いかと思われる。なお『再世篇』では前述通り、プロローグのみのスポット参戦なので周回プレイ必須な上、そもそも幸運を覚えるレベルにできないので死にボーナス。
サポートアビリティ
- 宴会太政大臣
- C。移動速度、装甲、命中率アップ。
サポーターコマンド
名称 | 作品 | 名義 | S-SP | 使用時 | パッシブ |
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ゼロの作戦 | 30 | 扇&玉城 | 20 | 全敵の援護防御回数を0にする | 自軍フェイズ開始時に気力+2 |
人間関係
- 紅月カレン
- レジスタンス時代からの仲間。年上の扇や他のメンバーには「さん」付けしているカレンだが、同じ年上相手でも玉城だけは呼び捨てである。
- 扇要
- レジスタンス時代からの仲間。カレン以外のメンバーで出番の多い二人であり、性格や立ち回りは色々と対照的。
- 南佳高、杉山賢人
- レジスタンス時代からの仲間。
- ゼロ(ルルーシュ・ランペルージ)
- 当初は不審な点の多すぎるゼロを快く思っていなかったが、徐々に彼を信用するようになる。
- 『R2』においては親友を自称するようにまでなり、『R2』終盤でゼロが失脚した際はその裏切りを本気で悲しんでいた。
- その一方でゼロからの玉城の評価はかなり低めだが、それでもギアスで特攻命令を下されるなどはしておらず、第二特務隊隊長・内務掃拭賛助官に任命されるなど、古参メンバーなりに一応尊重はされている。
- C.C.
- 彼女を「ゼロの愛人」として見ている。馬鹿にしあっている犬猿の仲。
- 枢木スザク
- 彼を「日本の裏切り者」として見ている。実際、街中で遭遇した時は因縁を吹っ掛けた。
- また、戦場においては何度も彼に戦いを挑むが、その度に撃墜される。…とはいえ、スザクのようなエースを相手にして必ず生還するのだから大したものである。
- なお、『第3次Z天獄篇』では和解しており、「ゼロの親友ならば自分にとっても友人」と、かつての敵意を完全に捨て去り、良好な関係となっている。
- 朱城ベニオ
- 外伝『白の騎士 紅の夜叉』にて無頼でのKMF模擬戦を行い、戦意高揚した彼女に呼び捨てにされた挙句倒された。ゼロレクイエムの後は「Cafe Zero」のアルバイト従業員として彼女を雇っている。
- 大学時代の友人達
- 官僚になる為に大学で共に学んだ友人達。だが、ブリタニアの日本侵攻で夢破れ、大半がリフレインに溺れて廃人になってしまう。
- 彼らのようになりたくないと一念発起してレジスタンス活動に身を投じた。
他作品との人間関係
リアル系
- バニラ・バートラー
- 『第2次Z破界篇』では武器の取引などで顔を合わせており、ケンカ友達的な存在。
- なお、バニラは取引の際は玉城のいい加減な性格に付け込んで、かなり高値で売り付けていたらしい。
- グレゴルー・ガロッシュ、バイマン・ハガード、ムーザ・メリメ
- 『第2次Z破界篇』では本懐を成し遂げた彼らに「安い給料でコキ使ってやるぜ」と黒の騎士団への加入を勧める。
- しかし、元レッドショルダーである彼らが仮に加入したら、立場が逆転しそうなのだが…。
- ワイズマン
- 『第2次Z再世篇』ではワイズマンショックの後に様付けするほど持ち上げるが、すぐに呼び捨てに戻る。
- FIRE BOMBER
- 『第3次Z天獄篇』では彼らにハマッており、自身の喫茶店で生音源(おそらく再世戦争の際に確保していたと思われる)を流していた。
- さらに『第3次Z天獄篇』DLC「炎のトウキョウライブ」のエンドデモで、このステージでの演奏を玉城が音源化したものが新日本の人々にとって心の拠り所になったらしい。
- 矢藩朗利、金本平次
- 『CC』における「偽りの宇宙」ではかつて彼らとツルんでいた。
ガンダムシリーズ
- 刹那・F・セイエイ
- 『第2次Z破界篇』では、彼に黒の騎士団の行為が正しいかを問われ、怒りを露にする場面がある。
- ロックオン・ストラトス
- 特に絡みはないが、C.C.に関しては玉城と同様の見解を持った。
- 余談だが、玉城とロックオン(および彼の双子の弟)の誕生日は同じ(3月3日)である。
スーパー系
バンプレストオリジナル
名(迷)台詞
第一期
- 「だからさっさと声明を出せばよかったんだ! 俺たちの手柄になっていたのによ!」
- クロヴィス暗殺のニュースが流れた後、この言葉を扇にぶつける。
- 手柄といっても、有能なリーダーもいない弱小組織が皇族暗殺の首謀者としてブリタニアに追われるようになってはひとたまりもないと思われるのだが、明らかにそういったことは考慮していない。
- 「喜ぶべきか悲しむべきか。あれじゃ玉砕しかねぇだろ。」
- 日本解放戦線が起こしたホテルジャック事件の一報を見て。実際、彼等の行為は玉砕も厭わない無謀な作戦であり、最終的には黒の騎士団結成のお膳立てにされてしまった。
- 「あのなァ、奇跡は安売りなんかしてねェんだよっ!」
- 第10話における、玉城とゼロとの関係を象徴する台詞。ゼロから作戦の概要が伝わらず、ブリタニア軍に包囲されていることに苛立ち、「われわれにも奇跡は必要だ」とメンバーに言い放ったことへの反論。先のこと考える(過ぎる)ゼロに対し、玉城のように目の前の物事をきっぱり言い切れる人間も現実には必要だろう。なお、スパロボは精神コマンドという形で奇跡が安売りされている…
- 「俺は賛成だ、ゼロに」
- 日本建国を発案したゼロにみんなが不安を覚える中、玉城が初めて明示したゼロへの賛同の意。
- かつての夢を叶える機会の再来がかかっている上、この時点で完全にゼロに傾倒していたので、一人だけゼロのやり方を迷うことなく全面肯定した。
- 「何が平等だ! 行政特区だ! よくも俺たちを騙し討ちにしたな! 絶対に許さないからな!」
- 日本人虐殺事件の後、式典会場に取り残された老齢のブリタニア政府関係者を散々殴りつけて、上記の台詞を叫ぶ。
- 玉城は純粋に怒りをぶつけているが、事の真相はギアスの暴走によるユフィの変貌と殺害に酔ってしまった軍人たちの暴走が原因のため、上記のブリタニア人は完全にとばっちりを喰らった形である。
R2
- 「いや、カレンのことは俺も心配してるよ。でもよ、そんな時だから俺の肩書きがよ。ヒラのまんまじゃ後輩にも示しがよ……」
「ったく! 何かあるとすぐに別の用事作りやがって!」 - 第11話にて。自分の待遇について何かしらの優遇を求める…が、ゼロからは袖にされた。後に必死の請願をゼロに聞いてもらえたのか、玉城は内務掃拭賛助官の役職を貰う事が出来た。
- 「ゼロはどこで戦っているんだ!? 俺の親友はよ!!」
- 第18話、第二次トウキョウ決戦にてゼロを救出しに向かおうとするが機体が見つからず苛立つ。なお、当のゼロは玉城のすぐ傍(画面右上)で戦っている。
- 「くっそおぉぉ!! なんで俺はいっつもおおお!!」
- 同話、援護射撃をするがあっさり撃墜。『R2』での玉城は、どうもこういう場面が目立つ。
- 「駒だったってのかよ……! くっそおおおお!!」
- 第19話。ゼロの正体が暴かれ、メンバーが次々と見限る中、最後までゼロを信じていたのが玉城だった。
- 「俺だってさ、親友だと思っていたよ。好きだったんだよ、あいつが!」
- 第20話。扇たちの会話に挟んで。結局周囲に同調したものの、涙ぐんでいる辺り、ゼロの事を信じていたかったのは本当の様子。
- 「やっぱりあいつは俺たちの味方だったんだよ!」
「ほら見ろ! やっぱりあいつは俺たちの味方だ!」 - 第22話。ブリタニアを革新せんとするルルーシュを評しての台詞と、ブリタニアが超合集国への参加を表明した時の台詞。
- 当然ながらルルーシュの行動を訝しむ黒の騎士団サイドの中において完全に浮いており、未だゼロ=ルルーシュへの信頼を捨て切っていなかった情の深さ、そして言動に裏があるかどうか一切考えないおバカさを再確認させてくれる、激動の展開の中での一服の清涼剤。
- 「そうか! やっぱりあいつは悪人か!」
- そしてその後、ブリタニアの超合集国への参加が事実上の乗っ取りである事を知った時の台詞。
- 良くも悪くも玉城らしいお粗末な手のひら返しぶりであり、ラクシャータからは「貴方って本当にお馬鹿さんだったのね」と心底呆れられている。
復活のルルーシュ
- 「国を売ってでも、金が欲しいってか?」
- 自分達の存在を軍に通報しない口止め料=賄賂をギルフォードから受け取った村人達への軽蔑。独立のために戦った自負を持つ玉城にとっては最低な行為だが、ギルフォードは「みんな生きるのに必死」と擁護した。
- 少なくとも、かつての名誉ブリタニア人達や恭順派のナンバーズもああだったと国の在り方が変わってギルフォードも実感し、玉城もその当人を間近で見る事となった。まして、戦争でしか食べていけない上に水脈でさえ貴重なジルクスタンではなりふり構っていられない。少ないとはいえ電気やガス、水道があっただけゲットーは恵まれているのである。
- 「ゼロ!俺だよ、俺玉城!敵のKMFを奪ったからそれで!!」
扇「バカ!敵のチャンネルでベラベラと!」
「だ、だってよぉ!」
扇「お前ってヤツは!お前ってヤツは!!」 - 予言でありとあらゆる手を読まれ、追い込まれながらも再起したルルーシュに送った通信。哨戒行動中のゲド・バッカのコクピットハッチが開いたタイミングでパイロットを気絶させ、連絡を取る。
- だが、一緒にいた扇が激怒したようにあろうことか玉城はジルクスタン軍のチャンネルでゼロに連絡を取るという今までのを遙かに凌ぐ大バカをやってしまう。通信が封鎖されているとはいえ、敵のチャンネルを使えば相手に筒抜けなので当たり前である。
- だが、ゼロからの返答は……「いや、よくやった!」。なんと、カレンや扇、藤堂はおろか南や杉山達と違って全く歯牙にもかけていなかった玉城を初めて褒め称えた。結果論だが、これが作戦のファイナルへの移行に繋がり、逆転の足がかりとなる。ルルーシュ指揮の黒の騎士団において、玉城が最初で最後の作戦成功の功労者となった瞬間でもある。
- 「なあ、俺達って正しいんだよな?」
- ナナリーを救出したものの、シャリオとシャムナを失ったジルクスタンから逃げ出す多くの人々を見た玉城の逡巡。かつて、自分達も経験したであろうブリタニア軍の侵攻から避難する光景が重なったのだろう。
- この時、玉城は自分達がかつてのブリタニアが日本に対して行ったことを今度はブリタニアと一緒にジルクスタンに行ったという実感を持ち、ブラック・リベリオンとゼロレクイエムで多少は成長したことが窺える。それに対する扇の答えは『歴史が決める』。
- 全体で正しいか、間違っているかは結局当事者の自分達に決める権利はない。作戦決行前にギルフォードから賄賂を受け取った村人に冷たかった事も合わせ、玉城なりに思うところはあったようだ。
- 100年後にはブリタニアの各国への侵攻やルルーシュの独裁が正しくて反抗した自分達が悪とされるかもしれない。それでも、信じられる最善を尽くすしかないのだ。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
特殊戦闘台詞
- 「くたばれ、ブリキ野郎!」
- 対ブリタニア軍の特殊戦闘台詞。
- 某パイロット支援啓発インターフェイスシステムと全く同じ台詞であるが、この台詞が出た『第2次Z破界篇』の方がそのアニメの放映より2年も早い。
- 「見たかよ、扇! 俺の腕を!」
- イカルガ回避時の台詞。直後に扇から「お前が操縦してるわけじゃないだろう」とツッコまれる。
破界篇
- 「でも、俺見たぜ! ゼロが徹夜でスパロボやってんのを!」
- 中断メッセージにおいての珍言。24時間徹夜プレイを敢行しようとして扇とカレンに諌められた際に発した。
- 本人は気にしていないが、「ゼロが」という以上、「あの仮面と衣装を着用した状態で徹夜でスパロボをしていた」という事になり……とてもシュールな光景であった事が伺える。
- 「んだよ、お前は! ちょっと前までゼロやカレンに突っかかっていたくせによ!」
- 第14話「信頼と覚悟と」にて先ほどまでゼロとカレンと対立していたが、後の戦闘で彼等を認めたカミナに対してのツッコミ。
- 「俺達は日本を解放するためにブリキ野郎と戦ってんだ! それに文句があるのかよ!?」
刹那「それは正しいやり方なのか?」
「じゃあ、聞くがよ…! ソレスタルビーイングのやり方はどうなんだ!? 世間じゃお前等だって、テロリスト扱いされてんだぞ!」
刹那「………」
「だいたいよ! お互いの組織について詮索しないのが、ここのやり方じゃなかったのかよ! それでもやるってんなら、相手になってやるぜ、おら!」 - 第16話裏部隊ルート「接触」より。部隊のやり方に疑問を投げかけた刹那との会話。
- 「お前よぉ! 何で今まで黙ってたんだよ!? 天下のレッドショルダーだってによ!」
- 同上。キリコが元レッドショルダーであることを知って「何故それを言わなかったのか」と問い詰めたが、当の本人からは「聞かれなかったからだ」と当たり前の様に言われてしまった。
再世篇
- 「ど、度肝を抜かれて何も言えなかったぜ…!」
- 『第2次Z再世篇』第11話中東/クメンルート「アレルヤ奪還作戦」より。
- 安慶基地の収監所で、異様な出で立ちに身を固めたブシドーを目の当たりにして呆気に取られる。
- 「おうよ! 今の俺は解き放たれた獣みたいなもんだ!」
- 収監所からの脱獄に成功した事でイキがる様を、トロワから「囚われの身であったのにそれだけ活力に溢れているのは賞賛に値する」と皮肉交じりに称賛されての返答。
- 直後にそのトロワから「ケダモノの間違いでなければ、いいがな」と更なる皮肉を浴びせられるが、当人は気付いていなかった。
- 「いったい何のためにだ!? この地球を手に入れるのにあんな女の子に意味があんのかよ!」
「見た目は普通の女の子なんですっかり忘れてたぜ!」 - エウレカがファイヤバグに誘拐されたと聞いた時の台詞。前半の台詞の後にC.C.にエウレカがイマージュの情報端末である事を告げられて後半の台詞を返した。
- この台詞から、玉城はエウレカをイマージュの端末という色眼鏡をかけず、普通の女の子だと受け取っていた事が伺える。
- 「黙ってろ、クロウ!これは俺たちの問題だ!」
- 第49話「ゼロとルルーシュ」より、IFルートを成立しなかった場合。黒の騎士団がゼロを排除しようとするところをクロウからゼロの言い分も聞いた方がいいと言われるが、玉城はこれを強く非難する。
- 「だがよ…! 黒の騎士団のリーダーは、やっぱりゼロだぜ!」
「な、馴れ馴れしく名前で呼んでんじゃねえよ! 仮面を被っていないお前は俺達の…世界の敵なんだからよ!」 - 「ゼロレクイエム」完遂後、プトレマイオス2に収容されたゼロことルルーシュと対面し、彼への怒りを未だ捨てきれぬ扇とは対照的に変わらぬ友情を示す。
- 玉城の発言に、ルルーシュは幾らか救われたような表情を見せていた。
- 「そういうことだ、お前ら! 黒の騎士団のリーダーは、今までと変わらずゼロだ!」
- その残留ルート版がこちら。反発していたのを扇に宥められ、ルルーシュからもしもの時の介錯を頼まれ、素早く気持ちを切り替える。
この際エスターから「変わり身の早いやつ」と突っ込まれたが、クロウは「気持ちの切り替えの上手い奴」とフォローした。 - 「うるせえよ、戦闘マニア! こっちだって腹を括って、ここにいるんだ!」
- 最終話における扇のガイオウとの戦闘前会話にて。
天獄篇
- 「うおおおおおっ! ゼロォォォォォォッ!!」
「俺はお前が絶対に最後には勝つって信じてるからなぁぁぁぁっ!!」
「くたばれ、サイデリアル!!」 - 第8話「第2次トウキョウ攻防戦」より。
- 圧倒的な武力でゼロを屈服させようしたバルビエル達に対する奥の手としてサイデリアルの部隊を道連れに自分達の手で街を崩壊させた。
単独作品
- 「よっしゃあ…! ようやく俺の出番だぜぇ! 見てろよ、ゼロ! 親友の俺の活躍を…」
「えええええええええええ!?」
「お、おーい…俺の出番は? ゼロ…? ゼロォォ!?」 - 『CC』イベント「宇宙を守って来た者達」より。ゼロとスメラギとの知略戦が双方互角な中、玉城は親友のゼロを勝たせるべく勇んで出撃しようとする…が、その直後に当人から戦いの中断を宣言されてしまった。
- 原作と同じく、ゼロにとっては戦力の内に数えられていない玉城の悲哀に満ちた一幕である。
- 「呼んだか?」
ルルーシュ「空気を読め! お前ではない!!」 - 『30』サイドミッション「ディープリーコン」より、イリエ・タマキを呼んだパトリック・ホイルに自分の事だと勘違いして。まず「ちゃん」付けしている時点で気付け。
搭乗機体
余談
- 『R2』エピローグにて、玉城真一郎が始めた喫茶店の中には開店祝いの寄せ書きがあるが、その中には彼の担当声優である田中一成氏の寄せ書きもある。ちなみに、その内容は「男前の玉城さんへ」である。
- 担当声優の田中一成氏が2016年に死去した為、2017年より開始した劇場版シリーズでは檜山修之氏が代役を務める。
- 『R2』の小説版では悪い例として玉城が用いられることがある。皇帝ルルーシュの言う『平等』が、全国民の扱いを最下層のナンバーズと同様にするという意味であり、「こんなものを称賛するのは実態を理解していない他国人ぐらい」という記述があるが玉城はその具体例だといえる。
- 『R2』の彼のキャラクターソングである、『ロンリーロード 玉城!』の歌詞によると、散々な少年時代を送っていたようである。まず、小学生の時のあだ名は6年間「たまきん」で、修学旅行ではみんなから枕投げの標的にされた。中学では女の子にいい所を見せるべく、雨の日に捨てられている子犬を拾ったら、女の子に誤解されて「やめて、犬が可哀想!」と言われ、高校では政治家を目指して必死に勉強したのに報われず、「自分の頭のメモリー容量は2ビットぐらいしかないみたいだ」と自嘲し、努力を放棄してしまった事が描かれている。
- コメディー色の強い歌だが、玉城がレジスタンス活動に身を投じるに至った経緯も描かれており、「何をやっても上手く行かず、人生の一発逆転を賭けてレジスタンス活動をする事を決めた」という事が分かる。