概要
ペンタゴナワールドの中でも一番の資本力がある「アマンダラ・コンツェルン」アマン商会の総帥。
武器密売を行い、ポセイダル軍と反乱軍に武器提供を行っている(本人曰く、反乱軍から金銭の類は受け取ってないという)。当初、ダバ・マイロードとギャブレット・ギャブレーを「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた。
その正体は本物のオルドナ・ポセイダル本人で、普段付けているヒゲとサングラスは変装である。彼自身が率いるテンプルナイツはヤーマン王朝を滅ぼし、ペンタゴナワールドを統合。ポセイダルという役目を愛人のミアンに任せ、そのミアンをバイオリレーションシステムで思うがままに操ってペンタゴナワールドを支配し、またバイオリレーションシステムの力で不老の身体を維持してきた。
しかし、長年の支配の中で体制が崩れ、反乱軍の想定外の活性化、13人衆の反乱だけではなく、バイオリレーションシステムの副作用でミアンが自分自身を本当のポセイダルと思うようになるなど、彼の予定は次々と狂うことになる。
さらにはミアンと同じポセイダルの愛人であり、バイオリレーションシステムの全容を知るフル・フラットにも見限られたことで、ついに表舞台に引きずり出される。ポセイダルは支配体制の崩壊を挽回すべく、オージに乗り込んでダバと対峙。バイオリレーションシステムの力で若返り、圧倒的な力でダバを追い詰めるが、ミアンがシステムを切ったため、身体が急速に老化して消滅した。
戦争終結の後、ダバがすべてを捨ててクワサン・オリビーと共に隠棲する道を選び、ペンタゴナの歴史からヤーマン王朝が消滅することが決定的となったことで、ポセイダルのヤーマンへの復讐は完遂されたと、ガウ・ハ・レッシィは解釈している。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 死の商人としてロンド・ベル隊に接触し、エルガイムMk-II、ヌーベルディザード、資金1万をくれる。
- 終盤のマップ「オルドナ=ポセイダル」において本性を現しブラッドテンプルに乗って登場。顔グラフィックはアマン商会時のもののみ。
- スーパーロボット大戦F完結編
- エルガイムMk-II入手イベントで登場。また、ロンド・ベルに情報を流しギワザを叩こうとする。後半オージに乗って登場。前半はアマン商会時の変装姿、後半はバイオリレーションで若返った姿と2種類の顔グラフィックが用意されている。
余談だが、本作のアマンダラは乗機であるオージの機体性能も相まってやたらに強く、攻略本では「ムチャクチャ強い。気力はボコボコ上がるわ、ザンザン切り払うわ、オージに乗ってるわ…」とまで書かれていた。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 敵として登場。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- ダバが初登場時に反乱軍の資金確保のために彼の元に出向く。またアマン商会はペンタゴナ星系以外でも商売をしているらしく、バードランド領主などがその名を口にする。
- 終盤ボセイダル軍との決戦にて正体を現しオージに搭乗。バイオリレーションシステムで無限に復活するが、その度に2万もの資金が入るのでこれを稼ぎに利用する手も(ただし、機体・パイロット共に相当手強い上に復活時に部位も含めた全HPが全回復してしまうので要注意)。交戦する機会が極端に少ないがカットインが用意されており、そのカットインも他のパイロットたちとは演出が異なる。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 若返った姿は「真・ポセイダル」という名称で表記された。
関連作品
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- オルドナ・ポセイダル
- 本名はミアン・クゥ・ハウ・アッシャー。愛人関係にあり、彼女に影武者を演じさせた。しかし、最終的に自我を取り戻してアマンダラを死なせてしまう。
- フル・フラット
- ミアンと同様に愛人で、バイオリレーションにより不老を与えられた。ミアンの身を案じてアマンダラを説得するが…。
- ダバ・マイロード
- アマンダラの両親はダバの同族のヤーマンによって殺されたことを最終局面で漏らした。
- ギャブレット・ギャブレー
- 彼の素質に目をつけ、正規軍入隊をとりなした。
- ファンネリア・アム
- 新たな愛人候補として狙っていたようで、彼女を連れ去ろうとしたが阻止された。
他作品との人間関係
名台詞
- アマンダラ「私が予定した以上の行動をしなければ、良い生活ができたものをな」
ダバ「他人に人生の枠を組まれて、何が面白いものか!」
アマンダラ「ならば、つまらなくしてやる!」 - 最終話「ドリーマーズ・アゲン」におけるダバとの対決時のやりとり。他人の人生までも自分の思い通りにしようとするアマンダラの傲慢さを象徴する台詞である。
- 「私の両親は、これ以上にむごいやり方でヤーマンになぶり殺しにされた!」
「それに比べたら、私は優しい男だと思って欲しいな!」 - 最終話でダバに語った自身の恨み節。オージの鎌でエルガイムMk-IIを切り刻みながらこう発言していることから、アマンダラの両親は相当に無残な形で殺されたことがわかる。
- 「私の選んだ若者が…そろって私に刃向かうと言うのか!?」
- 後継者としてダバとギャブレーを選んだアマンダラが、逆にその二人によって自身の野望を打ち砕かれるという因果応報な結末を迎えてしまう。
- ギャブレーから「お前の時代は終わった!」と言われると、アマンダラは「若僧が!!」と叫び、彼の身体は急速に老化して消滅した。
搭乗機体
余談
- 『角川書店ザ・テレビジョン別冊エルガイムII』の年表では「実は、アマンダラ・カマンダラもまた真のオルドナ・ポセイダルの影武者に過ぎない」ことが明かされている。
- さらに、「真のオルドナ・ポセイダルは自身の影武者であるアマンダラ・カマンダラの築き上げた体制の崩壊を見届けた後、外宇宙へ去った」とされている。
- この設定は「ファイブスター物語」の第二部に生かされている。
- 担当声優の豊田真治氏は体調不良で降板したため、終盤以降は堀部隆一氏が担当している(堀部氏は本作では他にワザン・ルーンを演じていた)。スタッフはアマンダラが真のポセイダルであることを前提してのキャスティングであった。
- そのため、終盤で真のポセイダルとして姿を現してからは、若い姿と堀部氏の老人のような声が合わず視聴者に違和感を与えた(監督の富野氏も「若作りのアマンダラを演じることができなくて残念だった」とコメントしている)。
- そのこともあってか、OVAの本編編集パートではさらに仁内建之氏にキャスト変更されている。なお『SUNRISE WORLD WAR』で代役している中尾隆聖氏も仁内氏に声質が近い為、そちらを前提とした代役であると推定される(同ゲームでは仁内氏が『太陽の牙ダグラム』で演じたヘルムート・J・ラコックも担当)。
- そのため、終盤で真のポセイダルとして姿を現してからは、若い姿と堀部氏の老人のような声が合わず視聴者に違和感を与えた(監督の富野氏も「若作りのアマンダラを演じることができなくて残念だった」とコメントしている)。