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+ | '''ザクIII改'''は『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』の[[登場メカ]]。 | ||
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+ | [[ネオ・ジオン]]軍の[[指揮官]]用[[モビルスーツ]]。 | ||
− | + | [[ザクIII]]をベースに[[マシュマー・セロ]]用の改良を施した機体であり、「マシュマー・カスタム」とも呼ばれる。改良と言っても、それぞれのユニット自体はザクIII用のオプション兵装として開発されたものである。ザクIIIからの主な変更点は頭部・左肩・バックパック・リアスカート等であり、頭部の小型メガ粒子砲の代わりにバルカン砲2門を搭載、ビームライフルも大出力・長射程のものを装備している。[[プロペラントタンク]]の増設やリアスカートの大型化を施した事で、機動力が大幅に増強されると同時に稼働時間が延長されている。またマシュマー専用の[[バイオセンサー]]も搭載されている。 | |
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+ | なお、本機はマシュマー専用機として開発された機体ではあるが、『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』以降を舞台にした小説『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』や、宇宙世紀0089年を描いた漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』にも登場しており、具体的な生産数は不明である。 | ||
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+ | === 劇中での様相 === | ||
+ | ネオ・ジオン軍の内紛の際に[[マシュマー・セロ]]が搭乗し、[[プルツー]]の[[クィン・マンサ]]を圧倒する。 | ||
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+ | その後[[ラカン・ダカラン]]率いるスペースウルフ隊の奇襲を受け、機体を拘束される。さらに高圧電流とビームによる攻撃を受けるが、[[強化人間]]となったマシュマーの力に呼応するかのように自機の周囲に[[バリア]]を展開し、[[ドーベン・ウルフ]]のメガ・ランチャーを弾き返した。さらにワイヤーの一つを手繰り寄せ、ドーベン・ウルフの頭部を握りつぶすなど超常的な力を発揮し、ラカンを戦慄させた。だが、これは過度の強化手術を施されたマシュマーの忠誠心が暴走したような状態であり、最終的には機体がそれに耐えられなくなって大爆発を起こした。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
+ | 原作通りマシュマー専用機扱いが多い。量産描写のあった[[ドーベン・ウルフ]]や、[[サイコミュ]]搭載機として印象強い[[ゲーマルク]]に比べると自軍に入る機会も少なく、いまいち影が薄め。 | ||
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+ | 量産機を専用機化したポジションも原因だろうが、多く登場していた頃のSRWは『[[機動戦士Ζガンダム|Z]]』『ZZ』『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆シャア]]』を中心にしており、「強力MS=サイコミュ兵器全盛期のMS」という図式が成立してしまった事も一因だろう。 | ||
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=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦}} |
− | : | + | :初登場作品。マシュマーの機体。[[ザクIII]]に比べ、[[移動力]]や攻撃力が高い。 |
− | ; | + | :;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦G}} |
− | :マシュマーの乗機。[[キャラ・スーン]]も中盤で本機に搭乗している。能力はザクIIIより上だが、武器性能は全く一緒である。 | + | ::マシュマーの乗機。[[キャラ・スーン]]も中盤で本機に搭乗している。能力はザクIIIより上だが、武器性能は全く一緒である。 |
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|第3次スーパーロボット大戦}} |
:やはりマシュマーの乗機。攻撃力はともかく、ザクIIIより[[HP]]が段違いに高くなっている。 | :やはりマシュマーの乗機。攻撃力はともかく、ザクIIIより[[HP]]が段違いに高くなっている。 | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦EX}} |
− | :なぜか[[フォウ・ムラサメ|フォウ]] | + | :なぜか[[フォウ・ムラサメ|フォウ]]が乗ってくる。ちなみに今作はマシュマーは登場しない。主役MS以外では使いやすい部類だが最大[[射程]]が7止まりなことと、最高火力のハイドボンブが扱いづらいのが難点。 |
− | + | :[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス|PS版]]ではザクIIIの最強武器であるメガ粒子砲よりも強い武器を持っておらず、実質的にザクIIIより弱い機体になってしまっている。 | |
− | : | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦F完結編}} |
+ | :マシュマーの専用機として登場する。能力はネームド用の機体としてはそれなりだが、本機を若干弱くした程度の性能で多数出現するザクIIIの方が厄介。 | ||
=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
− | ;[[ | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α}} |
− | : | + | :[[マシュマー・セロ|マシュマー]]専用機として登場。名前の通り[[ザクIII]]を全体的に少し強くしたような性能だが、地上戦が苦手なのは相変わらず。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]軍との最終決戦の際に[[奇跡]]使用イベント([[DVE]]付き)がある。 |
− | ; | + | :;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α for Dreamcast}} |
− | :ビームキャノンの射程、攻撃力がアップしているがやはり中途半端。 | + | ::ビームキャノンの射程、攻撃力がアップしているがやはり中途半端。 |
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦α外伝}} |
− | : | + | :[[ムーンレィス兵]]が乗る。機体性能は[[ザクIII]]より良くなっているが、最長射程が3に落ちているため簡単に反撃を封じられる。ビームの陸適応もBに落ちているため、ザクIIIより強くなっているのかは微妙なところ。 |
=== COMPACTシリーズ === | === COMPACTシリーズ === | ||
− | ;[[ | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦IMPACT}} |
− | : | + | :第3部のシナリオ「宇宙の道標」でマシュマー機が登場。P属性射程6のビームキャノンと[[シールド防御]]回数の多さが特徴。耐久力も高く、同ステージの[[熟練度]]取得条件は「マシュマーの早期撃破」なので注意。倒すと[[コンテナ]]から入手できる。 |
+ | :初期値は中々だが加入時期を考えると特別秀でている性能ではなく、なぜか限界が妙に高いくらい。同時期に入手できる[[キュベレイ]]と違って盾があるので耐久性は悪くない。ただ改造段階の問題で攻撃力が低く、パーツスロットが2しかないので[[V-UPユニット]]での補正も効果が薄い。命中補正は比較的高いものの、最強武器ハイドボンブは弾数4射程2の非P武器と使い辛い。ビームキャノンの性能は[[リ・ガズィ]]を彷彿とさせるが、空陸月Bと地形適応が劣悪。リ・ガズィより優れた部分を見つける方が難しく、残念ながら戦力的に使えないユニット。それなのに修理費が妙に高い。敵の時の頑丈な性能だったら…。 | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A}}({{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦A PORTABLE|PORTABLE}}) |
− | :終盤、マシュマーが乗って登場するが、周りにいる[[ニュータイプ]] | + | :終盤、マシュマーが乗って登場するが、周りにいる[[ニュータイプ]]部隊の方が射程・HP・攻撃力全てで数倍厄介。 |
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦R}} |
:[[ハンマ・ハンマ]]の次にマシュマーが乗る。ただしルートによってはまったく出会わない。 | :[[ハンマ・ハンマ]]の次にマシュマーが乗る。ただしルートによってはまったく出会わない。 | ||
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+ | === VXT三部作 === | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X}} | ||
+ | :武装はビーム・ライフルとサイコパワーの2つのみだが、サイコパワーの演出は凄く気合が入っている。敵対時と味方時で別の立ち絵が用意されている(左右非対称の機体なので、ある意味当然ではあるが。また、味方版は敵対版と違い、立ち絵の時点でビームライフルを持っている)。 | ||
+ | :[[隠し要素/X#ザクIII改&マシュマー・セロ|隠し要素]]として、本機に乗ってマシュマーが仲間になる。必要気力110の制限はあるが、カスタムボーナスを取得すれば必要気力が-10されて実質ないも同然となり、パイロット制限はないため'''[[ニュータイプ]]([[強化人間]])Lv3以上なら誰でも使用可能'''な『サイコパワー』が主力となるので、カスタムボーナスを取らせた上でEN関係を補強しておきたい。但し、ニュータイプ専用機は隠しも含めると、攻撃力の面で優秀な機体が後に複数加入するため、それを見越すと最後まで使うにはパワー不足な感は否めない。 | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦T}} | ||
+ | :宇宙ルート第13話から敵として登場。条件を満たせば第46話後のシークレットシナリオにおいてマシュマー共々加入。性能的には『X』と変わらない。 | ||
+ | :[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]のエースボーナスとニュータイプレベル、Tacマネージメントの「レンジブースト」を合わせればサイコパワーが強化パーツ無しでも射程7のP属性武器となる。最後まで使うには攻撃力が不足しているのは『X』と同様だが、レンジブーストのおかげで使い勝手という点では向上している。ただし、本作の仕様で'''強化人間では『サイコパワー』の射程が伸びない'''ので、乗せるならニュータイプ推奨。 | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦64}} |
− | : | + | :フラグを立てておくとマシュマーが乗って味方になってくれる。しかし、二択条件であるキャラのゲーマルクの方が圧倒的に優秀である。 |
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
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=== 武装・[[必殺武器]] === | === 武装・[[必殺武器]] === | ||
+ | ==== 武装 ==== | ||
+ | ;シールド | ||
+ | :右肩アーマーと一体になった盾。サーベルやクラッカーを収納する。 | ||
;30mmバルカン | ;30mmバルカン | ||
:口吻部メガ粒子砲の代わりに頭部に2門内蔵されている武装。 | :口吻部メガ粒子砲の代わりに頭部に2門内蔵されている武装。 | ||
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;ビームキャノン | ;ビームキャノン | ||
:腰部スカートに内蔵されている武装。 | :腰部スカートに内蔵されている武装。 | ||
− | ;ビームサーベル | + | :;ビームサーベル |
− | :近接戦闘用の武装。ビームキャノンの砲身を兼ねている。 | + | ::近接戦闘用の武装。ビームキャノンの砲身を兼ねている。 |
;ハイド・ボンブ・レイヤー | ;ハイド・ボンブ・レイヤー | ||
:左肩に装備されている機雷投下機。 | :左肩に装備されている機雷投下機。 | ||
− | ; | + | :SRWでは火力はあるが射程が短く非P属性のことが多い。 |
− | : | + | ;ビームサーベル |
+ | :通常タイプのビームサーベル。シールド内側に収納。 | ||
;クラッカー | ;クラッカー | ||
− | : | + | :シールド内部に収納。 |
− | ; | + | ;ビームライフル |
− | : | + | :一般機と違い、長射程・大出力の専用タイプを装備している。 |
+ | |||
+ | ==== 必殺技 ==== | ||
+ | ;サイコパワー | ||
+ | :『X』から追加された必殺技。バルカンでけん制しビームサーベルで斬りつけ、超高出力の感応波で敵機体を包み、破壊する。また、この演出は'''[[ラカン・ダカラン|『何の光!?』]]のシーンの再現'''である。 | ||
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− | == | + | === カスタムボーナス === |
+ | ;「サイコパワー」の必要気力-10、攻撃力+200。 | ||
+ | :『[[スーパーロボット大戦X|X]]』『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で採用。 | ||
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+ | == 機体BGM == | ||
+ | ;「サイレント・ヴォイス」 | ||
+ | :『[[スーパーロボット大戦X|X]]』で採用。 | ||
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+ | == 対決・名場面 == | ||
;対[[クィン・マンサ]]、スペース・ウルフ隊 | ;対[[クィン・マンサ]]、スペース・ウルフ隊 | ||
− | :[[グレミー・トト | + | :[[グレミー・トト]]により占拠された[[アクシズ]]の攻防戦にて、後詰めとして進撃する[[マシュマー・セロ]]のザクIII改は、正面に[[プルツー]]の[[クィン・マンサ]]を発見、攻撃を仕掛ける。クィン・マンサの[[ファンネル]]を見切り、さらに懐に入り込んで格闘戦で圧倒、そのまま追撃に移るものの、その様子を見通していた[[ラカン・ダカラン]]率いるスペース・ウルフ隊に取り付かれてしまい、拘束される。 |
+ | :しかし、ザクIII改は[[ドーベン・ウルフ]]のワイヤー電撃にも耐え抜き、最期には1機を道連れに自爆して果てた。この光景を目の当たりにしたラカンは動揺を隠せず、更に直後、マシュマーの仇を討たんと攻撃を仕掛けてきた[[キャラ・スーン]]の[[ゲーマルク]]により、スペース・ウルフ隊はラカンを残して撃墜され、ラカン機も[[ジュドー・アーシタ]]の[[フルアーマーΖΖガンダム]]のハイパー・ビーム・サーベルで十字に斬られて全滅した。 | ||
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+ | == スパロボシリーズの名場面 == | ||
+ | ;蘇る「薔薇の騎士」 | ||
+ | :『X』29話「薔薇のバーサーカー」にて、サイコミュが暴走し、[[創界山]]第五階層のボス[[アック・スモッグル]]配下のバーサーカーとなり果てたマシュマー。しかし、[[ファ・ユイリィ|ファ]]への想いだけは辛うじて残されていた。 | ||
+ | :戦いの最中、[[エクスクロス]]は、ホーリーウッド復活に必要な創界山の秘宝「ヨカッタネ」をスモッグルから奪い返す事に成功。しかし、マシュマーはスモッグルの命で、ヨカッタネを所持していた[[忍部ヒミコ|ヒミコ]]を殺さんと追跡。[[ルー・ルカ|ルー]]の身を挺した守りやファの決死の説得も虚しく、再びサイコミュが暴走し、彼女らも手に掛けようとするマシュマー。 | ||
+ | :だがその時、ヒミコが撤いたヨカッタネが一輪の[[花]]を咲かせる。その花は「薔薇」。そう、それはマシュマーの幸せな思い出…[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に仕えていた時の思い出に反応して咲かせたものだった。その瞬間、ザクIII改の発するサイコミュの波動が変わる。そしてマシュマーはサイコミュの暴走から脱し、こう告げる。'''「私は…バラの騎士…マシュマー・セロだ!」''' | ||
+ | :バーサーカーではなく騎士としての高潔さを取り戻したマシュマーはスモッグルから離反、ホーリーウッドを蘇らせるべく、エクスクロスの一員として共に戦うのであった。 | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
;[[ザクIII]] | ;[[ザクIII]] | ||
:カスタマイズ元の機体。 | :カスタマイズ元の機体。 | ||
+ | ;ザクIII改(Twilight AXIS) | ||
+ | :「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」で登場。かつて[[アクシズ]]内にて[[シャア・アズナブル]]用にカスタマイズしていたピンク色の指揮官仕様。 | ||
+ | ;[[ドーベン・ウルフ]] | ||
+ | :ザクIIIのトライアルの相手となったモビルスーツ。スペース・ウルフ隊所属機が本機と交戦した。 | ||
+ | ;[[旧ザク|ザクI]]、[[ザク|ザクII]] | ||
+ | :本機の祖先に当たる。ちなみに機体色は本機と同じ緑色。 | ||
+ | ;[[GUNDAM:スザク|スザク]](SRW未登場) | ||
+ | :[[漫画]]「機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス」に登場。正式名称は「S・ザク・ザクIII改・改」。頭部は[[マラサイ]]などに近いものになっている。[[シャア・アズナブル|シャア]]が搭乗。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
− | <amazon>B00030EVCA</amazon> | + | <amazon>B00030EVCA</amazon><amazon>B001G1JFHG</amazon> |
− | + | *[http://www.bandai.co.jp/candy/gundam/standart/07/ FW GUNDAM STANDart: 6] | |
− | + | ||
− | + | == 脚注 == | |
− | + | <references /> | |
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+ | == 資料リンク == | ||
+ | *[[GUNDAM:ザクIII改]] | ||
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2024年9月2日 (月) 03:54時点における最新版
ザクIII改は『機動戦士ガンダムΖΖ』の登場メカ。
ザクIII改 | |
---|---|
外国語表記 | Zaku III Custom[1] |
登場作品 | |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | AMX-011S |
頭頂高 | 21.0 m |
本体重量 | 44.2 t |
全備重量 | 71.4 t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,860 kw |
スラスター推力 | 211,500kg |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 9,700 m |
開発 | ネオ・ジオン |
所属 | ネオ・ジオン |
主なパイロット | マシュマー・セロ |
概要編集
ザクIIIをベースにマシュマー・セロ用の改良を施した機体であり、「マシュマー・カスタム」とも呼ばれる。改良と言っても、それぞれのユニット自体はザクIII用のオプション兵装として開発されたものである。ザクIIIからの主な変更点は頭部・左肩・バックパック・リアスカート等であり、頭部の小型メガ粒子砲の代わりにバルカン砲2門を搭載、ビームライフルも大出力・長射程のものを装備している。プロペラントタンクの増設やリアスカートの大型化を施した事で、機動力が大幅に増強されると同時に稼働時間が延長されている。またマシュマー専用のバイオセンサーも搭載されている。
なお、本機はマシュマー専用機として開発された機体ではあるが、『UC』以降を舞台にした小説『機動戦士ガンダム Twilight AXIS』や、宇宙世紀0089年を描いた漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』にも登場しており、具体的な生産数は不明である。
劇中での様相編集
ネオ・ジオン軍の内紛の際にマシュマー・セロが搭乗し、プルツーのクィン・マンサを圧倒する。
その後ラカン・ダカラン率いるスペースウルフ隊の奇襲を受け、機体を拘束される。さらに高圧電流とビームによる攻撃を受けるが、強化人間となったマシュマーの力に呼応するかのように自機の周囲にバリアを展開し、ドーベン・ウルフのメガ・ランチャーを弾き返した。さらにワイヤーの一つを手繰り寄せ、ドーベン・ウルフの頭部を握りつぶすなど超常的な力を発揮し、ラカンを戦慄させた。だが、これは過度の強化手術を施されたマシュマーの忠誠心が暴走したような状態であり、最終的には機体がそれに耐えられなくなって大爆発を起こした。
登場作品と操縦者編集
原作通りマシュマー専用機扱いが多い。量産描写のあったドーベン・ウルフや、サイコミュ搭載機として印象強いゲーマルクに比べると自軍に入る機会も少なく、いまいち影が薄め。
量産機を専用機化したポジションも原因だろうが、多く登場していた頃のSRWは『Z』『ZZ』『逆シャア』を中心にしており、「強力MS=サイコミュ兵器全盛期のMS」という図式が成立してしまった事も一因だろう。
旧シリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。マシュマーの機体。ザクIIIに比べ、移動力や攻撃力が高い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- マシュマーの乗機。キャラ・スーンも中盤で本機に搭乗している。能力はザクIIIより上だが、武器性能は全く一緒である。
- 第3次スーパーロボット大戦
- やはりマシュマーの乗機。攻撃力はともかく、ザクIIIよりHPが段違いに高くなっている。
- スーパーロボット大戦EX
- なぜかフォウが乗ってくる。ちなみに今作はマシュマーは登場しない。主役MS以外では使いやすい部類だが最大射程が7止まりなことと、最高火力のハイドボンブが扱いづらいのが難点。
- PS版ではザクIIIの最強武器であるメガ粒子砲よりも強い武器を持っておらず、実質的にザクIIIより弱い機体になってしまっている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- マシュマーの専用機として登場する。能力はネームド用の機体としてはそれなりだが、本機を若干弱くした程度の性能で多数出現するザクIIIの方が厄介。
αシリーズ編集
- スーパーロボット大戦α
- マシュマー専用機として登場。名前の通りザクIIIを全体的に少し強くしたような性能だが、地上戦が苦手なのは相変わらず。ハマーン軍との最終決戦の際に奇跡使用イベント(DVE付き)がある。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- ビームキャノンの射程、攻撃力がアップしているがやはり中途半端。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ムーンレィス兵が乗る。機体性能はザクIIIより良くなっているが、最長射程が3に落ちているため簡単に反撃を封じられる。ビームの陸適応もBに落ちているため、ザクIIIより強くなっているのかは微妙なところ。
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第3部のシナリオ「宇宙の道標」でマシュマー機が登場。P属性射程6のビームキャノンとシールド防御回数の多さが特徴。耐久力も高く、同ステージの熟練度取得条件は「マシュマーの早期撃破」なので注意。倒すとコンテナから入手できる。
- 初期値は中々だが加入時期を考えると特別秀でている性能ではなく、なぜか限界が妙に高いくらい。同時期に入手できるキュベレイと違って盾があるので耐久性は悪くない。ただ改造段階の問題で攻撃力が低く、パーツスロットが2しかないのでV-UPユニットでの補正も効果が薄い。命中補正は比較的高いものの、最強武器ハイドボンブは弾数4射程2の非P武器と使い辛い。ビームキャノンの性能はリ・ガズィを彷彿とさせるが、空陸月Bと地形適応が劣悪。リ・ガズィより優れた部分を見つける方が難しく、残念ながら戦力的に使えないユニット。それなのに修理費が妙に高い。敵の時の頑丈な性能だったら…。
携帯機シリーズ編集
- スーパーロボット大戦A(PORTABLE)
- 終盤、マシュマーが乗って登場するが、周りにいるニュータイプ部隊の方が射程・HP・攻撃力全てで数倍厄介。
- スーパーロボット大戦R
- ハンマ・ハンマの次にマシュマーが乗る。ただしルートによってはまったく出会わない。
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦X
- 武装はビーム・ライフルとサイコパワーの2つのみだが、サイコパワーの演出は凄く気合が入っている。敵対時と味方時で別の立ち絵が用意されている(左右非対称の機体なので、ある意味当然ではあるが。また、味方版は敵対版と違い、立ち絵の時点でビームライフルを持っている)。
- 隠し要素として、本機に乗ってマシュマーが仲間になる。必要気力110の制限はあるが、カスタムボーナスを取得すれば必要気力が-10されて実質ないも同然となり、パイロット制限はないためニュータイプ(強化人間)Lv3以上なら誰でも使用可能な『サイコパワー』が主力となるので、カスタムボーナスを取らせた上でEN関係を補強しておきたい。但し、ニュータイプ専用機は隠しも含めると、攻撃力の面で優秀な機体が後に複数加入するため、それを見越すと最後まで使うにはパワー不足な感は否めない。
- スーパーロボット大戦T
- 宇宙ルート第13話から敵として登場。条件を満たせば第46話後のシークレットシナリオにおいてマシュマー共々加入。性能的には『X』と変わらない。
- キンケドゥのエースボーナスとニュータイプレベル、Tacマネージメントの「レンジブースト」を合わせればサイコパワーが強化パーツ無しでも射程7のP属性武器となる。最後まで使うには攻撃力が不足しているのは『X』と同様だが、レンジブーストのおかげで使い勝手という点では向上している。ただし、本作の仕様で強化人間では『サイコパワー』の射程が伸びないので、乗せるならニュータイプ推奨。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦64
- フラグを立てておくとマシュマーが乗って味方になってくれる。しかし、二択条件であるキャラのゲーマルクの方が圧倒的に優秀である。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
武装編集
- シールド
- 右肩アーマーと一体になった盾。サーベルやクラッカーを収納する。
- 30mmバルカン
- 口吻部メガ粒子砲の代わりに頭部に2門内蔵されている武装。
- ビームキャノン
- 腰部スカートに内蔵されている武装。
- ビームサーベル
- 近接戦闘用の武装。ビームキャノンの砲身を兼ねている。
- ハイド・ボンブ・レイヤー
- 左肩に装備されている機雷投下機。
- SRWでは火力はあるが射程が短く非P属性のことが多い。
- ビームサーベル
- 通常タイプのビームサーベル。シールド内側に収納。
- クラッカー
- シールド内部に収納。
- ビームライフル
- 一般機と違い、長射程・大出力の専用タイプを装備している。
必殺技編集
- サイコパワー
- 『X』から追加された必殺技。バルカンでけん制しビームサーベルで斬りつけ、超高出力の感応波で敵機体を包み、破壊する。また、この演出は『何の光!?』のシーンの再現である。
特殊能力編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
カスタムボーナス編集
機体BGM編集
- 「サイレント・ヴォイス」
- 『X』で採用。
対決・名場面編集
- 対クィン・マンサ、スペース・ウルフ隊
- グレミー・トトにより占拠されたアクシズの攻防戦にて、後詰めとして進撃するマシュマー・セロのザクIII改は、正面にプルツーのクィン・マンサを発見、攻撃を仕掛ける。クィン・マンサのファンネルを見切り、さらに懐に入り込んで格闘戦で圧倒、そのまま追撃に移るものの、その様子を見通していたラカン・ダカラン率いるスペース・ウルフ隊に取り付かれてしまい、拘束される。
- しかし、ザクIII改はドーベン・ウルフのワイヤー電撃にも耐え抜き、最期には1機を道連れに自爆して果てた。この光景を目の当たりにしたラカンは動揺を隠せず、更に直後、マシュマーの仇を討たんと攻撃を仕掛けてきたキャラ・スーンのゲーマルクにより、スペース・ウルフ隊はラカンを残して撃墜され、ラカン機もジュドー・アーシタのフルアーマーΖΖガンダムのハイパー・ビーム・サーベルで十字に斬られて全滅した。
スパロボシリーズの名場面編集
- 蘇る「薔薇の騎士」
- 『X』29話「薔薇のバーサーカー」にて、サイコミュが暴走し、創界山第五階層のボスアック・スモッグル配下のバーサーカーとなり果てたマシュマー。しかし、ファへの想いだけは辛うじて残されていた。
- 戦いの最中、エクスクロスは、ホーリーウッド復活に必要な創界山の秘宝「ヨカッタネ」をスモッグルから奪い返す事に成功。しかし、マシュマーはスモッグルの命で、ヨカッタネを所持していたヒミコを殺さんと追跡。ルーの身を挺した守りやファの決死の説得も虚しく、再びサイコミュが暴走し、彼女らも手に掛けようとするマシュマー。
- だがその時、ヒミコが撤いたヨカッタネが一輪の花を咲かせる。その花は「薔薇」。そう、それはマシュマーの幸せな思い出…ハマーンに仕えていた時の思い出に反応して咲かせたものだった。その瞬間、ザクIII改の発するサイコミュの波動が変わる。そしてマシュマーはサイコミュの暴走から脱し、こう告げる。「私は…バラの騎士…マシュマー・セロだ!」
- バーサーカーではなく騎士としての高潔さを取り戻したマシュマーはスモッグルから離反、ホーリーウッドを蘇らせるべく、エクスクロスの一員として共に戦うのであった。
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