八島小次郎
八島小次郎は『合身戦隊メカンダーロボ』の登場人物。
八島小次郎 | |
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読み | やじま こじろう |
登場作品 | 合身戦隊メカンダーロボ |
声優 | 曽我部和行(現:曽我部和恭) |
デザイン | 岡迫亘弘 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦COMPACT3 |
SRWでの分類 | サブパイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
出身 | 日本 |
所属 | キング・ダイヤモンド |
概要編集
メカンダー・プレーン2(後にメカンダー・ブレーン)及びトライカー2のパイロット。メカンダーロボ搭乗時は操縦を担当する。
元レーサーであったが恋人をコンギスター軍団の攻撃によって殺されたため、コンギスターを憎んでいる。
基本的に冷静かつニヒルな皮肉屋だが、オメガミサイルによってメカンダーロボが破壊される悪夢を見た事で恐怖心に苛まれ、一時的に錯乱状態へ陥るなど繊細な本質を窺わせる面も併せ持つ。また用心深く、敵地潜入時に罠が仕掛けられている場合を想定して独断で小型爆弾を仕掛け、撤退する際に隔壁で退路を絶たれると爆弾を起爆させて脱出を果たすなど、自身の慎重さが仲間の窮地を救った事も有る。
登場作品と役柄編集
COMPACTシリーズ編集
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 初登場作品。メカンダーロボのサブパイロット。
パイロットステータス編集
精神コマンド編集
人間関係編集
- ジミー・オリオン
- 仲間。第8話でオメガミサイルに対する恐怖心のあまり錯乱状態に陥るも、彼の説得に因って平常心を取り戻すが第21話ではスタンドプレーに走った結果、防衛軍のウラニウム輸送艦隊を壊滅させてしまった彼を殴り飛ばし使命の重要性を説く。
- 敷島竜介
- 仲間。
- 敷島ミカ
- 仲間。
- 敷島正造
- 上司。
- 山本勝之
- 地球防衛軍総司令官。第23話では本来なら連合艦隊に命ずべき危険な任務を、合身戦隊へ肩代わりさせようとする彼からの依頼に対して、ミカ共々痛烈な皮肉をぶつける。SRW未登場。
- テイラ
- 第10話で知り合ったクレタ島在住の腕白少年。ジミー共々サイボーグ兵の集団に包囲された際、祖父のジープを持ち出してきた彼の介入に因り難を逃れる。また、砂地に埋没したメカンダーMAXの前輪代わりとしてジープを使う事を提案し、MAXの脱出にも貢献した[1]。戦闘終了後、祖父の説教からテイラを庇おうとするも空振りに終わってしまう。
名台詞編集
- 「チッ、『コンギスターに勝ったのは単なる幸運』だとよ。キツイこと言うぜ、あんたの親父さんは」
- 第3話でシンキラー戦での勝因を「単なる幸運」と斬り捨てた上、「合身戦隊のメカニックに対する無理解が大苦戦を招いた(意訳)」と断じる敷島博士への不満を、彼の息子である竜介へと愚痴る。
- 「こんなロボットやメカでコンギスターに勝てると思ってるのか、えぇ!? フン、俺達の科学力はコンギスターの足下にも及ばねえじゃねーか…これじゃまるで月とスッポンだぜ。それでどうやって奴らに勝とうってんだ?」
- 直後、オメガミサイルの爆風に煽られ損壊したメカンダーロボの修復作業を見据えながら、その「地球の守護神」とは思えぬ頼りなさへ苛立ちを募らせるが、小次郎と同様の危惧を抱いていたのかジミーからは一定の理解を得られている。
- 「ジミーも良く耐えたぜ…お前の手も焼けちまってる、ロボットと同じようにな…」
- 強敵だった放電レンザー(SRW未登場)に辛勝し帰還する途上、戦闘回路を作動させるべく凄まじい電流に耐えながら配線を掴み続けた満身創痍のジミーに、激闘で片腕を失ったメカンダーの姿を重ね両者を称える。
- 「博士、正直言って俺はオメガミサイルが怖い! ジミーや竜介のように平気ではいられねえんだッ!!」
- 第8話より。オメガミサイル直撃の悪夢に苛まれた事を語るも、ジミー&竜介の楽観的な反応に逆上し相談相手を敷島博士に変えて己の本心を吐露するが、今度は敷島の当たり障りの無い返答に「俺はもうこれ以上たくさんだッ!!」とブチ切れる。
- 然しながら「合身戦隊からの脱退」というネガティブ方面へ思考を傾けず、オメガミサイルの発射元たる「静止衛星の破壊」に意欲を燃やす辺り、小次郎が決して臆病風に吹かれた訳では無い事も窺える。
- 「フン、笑わせんな! 誰もオメガミサイルを落とせねえってんなら……俺が落としてやらあ────ッ!!」
- 敷島の命令を無視し衛星軌道上の静止衛星めざして、機体の空中分解も厭う事なく我武者羅にメカンダー・プレーン2を上昇させるが、恐怖に震える手で操縦桿を握り続ける小次郎の姿に普段の冷静な佇まいは感じられない。
- 「行け! 行けッ! ブチ落とせぇぇぇぇぇッ!!」
「行くぜぇ…オメガミサイルをブチ落とせぇ~……ヒャッハハハーハハハ……!!!」 - 「怨敵」たる静止衛星を目の当たりにして完全に平常心を失った小次郎は、搭載されているスカイドンキーを全弾撃ち尽くす勢いで狂笑しながら乱射しまくる。裏声も交えた曽我部和行氏入魂の演技が、小次郎の狂態を際立たせていて圧巻の一幕。
- この一連のシークエンスは第17話でも回想の形で使われるが、小次郎の狂態はオミットされ印象の違うものに成っている。
- 「おめぇ達って…野郎……」
- 第8話ラストでキング・ダイヤモンドへ帰還する途上、「自分達も本音はオメガミサイルが怖い」と告白するジミー&竜介からの気遣いに、感極まって言葉が紡げなくなってしまう。直後、改めて静止衛星の撃墜を誓い合う合身戦隊の面々だった。
- 「ブルサンダーが勿体無いぜ。俺達は静止衛星を撃ち落しに来たんだ、オメガミサイルと射的遊びをやりに来た訳じゃねえ!」
- 第17話で機能を回復した静止衛星が放つオメガミサイルに因り、ブルサンダーが無効化される状況へ苛立ちを募らせる。
- 以前とは打って変わり、オメガミサイルのデストポイントを淡々と読み上げ冷静に対応する小次郎の姿が印象的な一幕。
- (チッ、こんな事いつまでも繰り返しちゃいられねえぜ。この際ビーンボールをお見舞いして外に放り出してやるか!)
- 第18話より。キング・ダイヤモンドに闖入してきた謎の男・高田の素性を探るべくジミー達と共に彼へ接触するも、中々尻尾を出さぬ高田と延々野球練習してるだけの状況に苛立って、バッターボックスの彼を狙い物騒な策に打って出ようとする…が、小次郎の思考を先読みしたかのように高田がピッチャー役を申し出た為、あっさり目論見が潰えてしまう。
- 「戻れ、深追いするな!」
「俺達の目的は戦闘じゃない、飽くまでも潜水艦隊の護衛だ!」 - 第21話で元々乗り気では無かった潜水艦隊護衛任務を放棄し、小型円盤編隊を殲滅するべく隊列を離れたジミーへ必死に自省を促すが、あろう事かジミーは通信をカットアウトしてしまう。やむを得ず小次郎&竜介は護衛任務を続行するが、ジミー不在の好機を窺っていた大型円盤空母の奇襲を受け、プレーン2機では歯が立たず潜水艦隊を壊滅させられてしまった…。
- 「馬鹿野郎ッ!!」
「お前の個人プレーのお陰で、たくさんの人が犠牲に成ったんだ!」 - 同上。護衛任務失敗後、キング・ダイヤモンドのマウンド上へとジミーを呼び出して鉄拳制裁を加えた後、彼のスタンドプレーに因って多くの人命が失われた「現実」を突き付ける。最悪の事態を招いたジミーは、只うな垂れるのみだった。
- 「しかしな、俺達は3人で1つの力に成るんだ。協力し合わなきゃ、強敵には勝てねえンだよ!分かったか!?」
- 直後、「円盤空母の出現は予測不能だった」「計画通りに行かぬ想定外の事が起きるのが戦争」とジミーを庇うミカに対して、合身戦隊の「戦隊」たる本質を主張し彼女を黙らせる。この回では護衛任務にゴネるジミーをやんわり諭しつつ格納庫へ向かったり、ジミー離脱後の苦境下ながらも艦隊司令へ絶対死守を誓ったりと、小次郎のリーダーシップが光っていた。
- 「連合艦隊には危険な真似はさせられないが、俺たち合身戦隊メカンダーロボなら構わねえってのか!?」
「あ~あ、偉ぇよ偉え。あんたが大将、俺達は子分…何処で死のうが知ったこっちゃねーか!」 - 第23話でメカタイガーシャークが出没するマラッカ海峡へ進行中の輸送船団護衛任務を、連合艦隊では無く合身戦隊に打診してくる山本長官に対し、その理由が「危険な出撃はさせられん」「勝てる確率が低い」と防衛軍の戦力消耗を避ける為だった事を知り、上述の痛烈な皮肉を総司令官へと吐き棄てる。
- 山本自身も身勝手極まりない依頼である事を自覚していた為、小次郎からの発言に苦渋の表情を浮かべるしか無かった。
- 「数万の避難民を助ければ、その方が連合艦隊よりも遙かに頼りに成るかも知れねえよな…よーし出動だ!」
- 直後、ジミー&竜介から「残存艦隊の寄せ集めである名ばかりの『連合艦隊』では輸送船団を護り切れない」と説かれた事で、漸く重い腰を上げ出撃を決意する。とは言え、小次郎も決して護衛任務自体に不満が有った訳では無く、防衛軍の苦しい台所事情を明かさず体面を取り繕う事に終始する山本の発言へ反感を覚えていた模様。
スパロボシリーズの名台詞編集
- 「だけどジミーは俺達の大切な仲間なんだ! 地球人かどうかなんて関係ねえ!」
- 『COMPACT3』第25話「ハイパー・ジェリル」より。ジミーがガニメデ星人であることを明かし、彼が何者であろうと大切な仲間であることを言い切った時の台詞。
搭乗機体・関連機体編集
- オメガミサイル
- 一時はトラウマに成る程の恐怖を覚えた存在だが、小次郎の見た悪夢は後々別の形で現実と化す。
- 静止衛星
- 攻撃を仕掛けた際、原子炉稼動では無いメカンダー2にもオメガミサイルを撃ってくる衛星の反撃機能に小次郎は戦慄する。