ジェミニオン・レイ

2019年9月7日 (土) 11:17時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版

ジェミニオン・レイとは『第3次スーパーロボット大戦Z』の登場メカで、主人公ジェニオンの変形形態。

ジェミニオン・レイ
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン 岡本光晴
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 DEMシリーズ(対御使い用決戦兵器)/スフィア搭載機
型式番号 DEM-03
全長 52.2m
重量 97.8t
動力
変形形態 ジェニオンジェニオン・ガイ⇒ジェミニオン・レイ
開発者 AGジエー・ベイベル
所属 Z-BLUE(チームDEM)→ヒビキ個人所有
主なパイロット メイン:ヒビキ・カミシロ
*サブ:西条涼音
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概要

ジェニオンの最終最強の形態。サード・ステージに覚醒した「いがみ合う双子」の力を最大限に発揮するための形態であり、武装はジェニオンの発展型となっている。TS-DEMONのサードモードである戦術システム「ディアボロス・エクス・マキナ」の起動により、「いがみ合う双子」による事象制御パターンをロードすることで変化する。

AGが多元戦争で得たバルゴラ・グローリーのガナリー・カーバー変容時のデータ(Sのものではなく、多元戦争当時のデータ)、ガンレオンの自律性のコピー、トライア・スコートから齎されたリ・ブラスタのSPIGOTのデータにそれらをがヒビキの意志と植えつけられたジェニオン自身の意志により統合されることで誕生した。AGが想定していた姿「ジェミニオン(Geminion)」はジェニオン・ガイ(骸)に「身」が入った、というネーミングであり、カオス・レムレースをヒトガタにしたかのような禍々しい機体だったが、ヒビキの意志に呼応した「いがみ合う双子」とジェニオンの意志を反映した結果、「いがみ合う双子」がオーバードライブを起こし、AGの想定していた「をも恐れぬ最凶の機神」を通り越し、「禁忌の向こうにある希望」としてヒビキとジェニオン自身の意志を反映したさらなる変容を起こし、随所にジェニオンの意匠を残しつつも、ガイを超える巨躯へと変貌。完全にヒビキの力として生まれ変わり、全てを超えた新たな始まりたる存在「ジェミニオン・レイ」と命名された。「レイ」は恐らく「零」と「光」のダブルミーニング。ちなみにヒビキ自身は「ジェミニオン」の名を略称として使用している。ジェニオンはいわば幼生、ジェニオン・ガイは蛹であり、この形態こそが真の「いがみ合う双子」の搭載機と言える。

あくまでパーツの組み換えによる変形だったジェニオン→ジェニオン・ガイの際と違い、法則を無視した完全な「変容」であり、全長・重量共にジェニオン・ガイをさらに上回っている。ガンレオンの自律性を植えつけられたジェニオン自身の意志も反映されているため、見方を変えればジェニオンも「ジェミニオン」の姿を嫌ったということになる。つまり、レイ化したのはある意味AGの自爆である。「変容」がパイロットにも影響するのかパイロットスーツの形状も変化する。ちなみにヒビキのスーツは肩の部分のハートマークが「ひび割れたハートを抱える悪魔」になっている。

体格はジェニオン・ガイよりもさらに大型化、そして頭部にはジェニオンの意匠が残っているが、ウイングの肥大化やがっしりとまとまった体躯など、オリジナル機であるジェミニアにより近くなっている(それでもサイズは二回りほど及ばない)。武装面では全く似ていなかったガイと異なり、「スフィアの力と、それを攻撃力に変える剣を用いた接近戦闘」など、こちらの面でもさらにジェミニアに近くなった。胸部のスフィア封入球体にはカバーがつけられている。

事象制御の度合いはより高まり、あらゆる面でジェニオン・ガイを大幅に凌駕する戦闘力を発揮。ジークンドーによる白兵戦闘を主体に、実体剣「フルアクセルグレイブ」や遠隔操作ユニット「ハウンド」を絡めて戦う。

ジェニオン・ガイでは有り余るエネルギーに振り回され、それに指向性を与える単純なものであったのが、SPIGOTのデータを使用したことでそのエネルギーをダイレクトに攻撃力へと転換できるようになった。さらに事象制御により、その体躯に似合わず機敏かつジェニオン・ガイ以上に柔軟に動くことが可能で、格闘戦を主体とする他、加速する瞬間が見えないほどのスピードと、蹴り飛ばした相手に追いつけるほどの機動力も有する。さらに同じくリアクターの資質を持つスズネが同乗することで、より強力な攻撃が可能となる。

ジェニオンとジ・エーデル

本来想定されていた「ジェミニオン」は、AGの人格ベースであるジエー・ベイベルが、カオス・レオーカオス・アングイスカオス・カペルのデータを使い、カオス・レムレースのダウンサイジングをコンセプトに再設計した機体。つまり、DEMコーポレーションという組織は最初から存在しておらず、「DEM-03」の形式番号が意味するのは、機械仕掛けの悪魔たるレムレースを発展させたカオス・レムレースの更に発展した姿、という意味である(そのためジェニオン・ガイはカオス・レムレースに似た意匠を持たされている)。実際、完成した本来の「ジェミニオン」の頭部はカオス・レムレースそのものであり、ジェミニオン・レイも顔面部はカオス・レムレースそのままである。

ジエーは御使いと戦うための力を求め、スフィア・リアクターを使うことを考えた。しかし、良くも悪くも強い意志を持つリアクター達は、決して思い通りにはならないことを多元戦争で思い知らされたジエーは、その結論として、自身がリアクターになることを決め、惑星ジェミナイにあった「いがみ合う双子」を奪い取るべくジェニオンを建造(当然、公言していた会社は出鱈目)。そのパイロットとして、裏人格にジ・エーデルの存在を持つスズネを選んだ。しかし、上記の通り偶発的な事態によりパイロットはヒビキになってしまった……というのが真相である。

ヒビキが接触した制御マトリクスの正体は、スズネの中で眠っていたジ・エーデルことアムブリエルをたたき起こすための「目覚まし時計」である黒の英知の一部。また、ジェニオン・ガイの武装名がすべて北欧神話由来なのは、神話にある神々の最終戦争、つまりラグナロクを望んでいたためである。そして、それらの名の由来は「神を害するもの」たる化け物たちであり、すなわち本機は「神殺しの刃」であると示していると思われる。

最終的にジェミニオン・レイは「いがみ合う双子」をラスト・ステージまで覚醒させ、至高神Zを乗っ取り超時空修復を成功させたものの大破し、その後一時行方不明になる。

実際はスコート・ラボに回収されており、トライアの手で可能な限りの範囲で修理され、ゲートトラベラーとなったヒビキの手に再び渡る事となった。スフィアの去就については不明だが、用語辞典を見る限り残ってはいるらしい。

登場作品

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第32話「太極」からジェミニオン・レイに変形可能になる。必殺技の燃費こそやや悪化してしまうものの、汎用武器の性能はEN消費はそのままでジェニオン・ガイ以上。またGAIモードの気力制限が-20されるため立ち上がりが早くなる。さらに第46話で最強武器「ジ・オーバーライザー・アーク」が追加され、武器攻撃力がアップする。
レイの状態では燃費の問題から、全体攻撃「ハウンドペネトレイター」を軸に立ち回り、ボス戦では必殺技で対応するのが基本となる。何より前述の通り今回の敵はかなり当ててくる事、そしてスフィア・アクト「いがみ合う双子」の効果を活かす為、こだわりが無い限りすぐ変形してしまうのが吉。有効活用できるようヒビキには気力限界突破も欲しい。また、他の上位変形機と違って変形してもENは回復しないのも下位形態にこだわる必要がない理由の一つ。ただし、援護攻勢に回す場合ジェミニオン・レイは燃費が悪すぎるのに注意。あえてガイのまま援護させるのも手。
今回もDECチャージャーを装着したい所ではあるが、真ゲッター1ザンボット3等EN管理に苦しいユニットが多い本作では少々回すのは厳しいか。パラジウム・リアクターを装備してENの最大量を増やす、相方に補給装置持ちを選定するかレスキューユニットを装備させる、真ゲッタードラゴンのカスタムボーナスを利用するなどのフォローで対応したい。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

ニトロハーケン
背部ユニットのランチャーから次元力の糸で繋いだニードルを射出し、敵機に突き刺さったところで本体から糸越しにエネルギーを叩き込んで炸裂させ、更にニードルの先端に鉤状の次元力の刃を形成して引き裂く。
ジェニオンの「ニトロパイク」の発展系だが、性能的にはジェニオン・ガイの「ヘルヘイム」に近い。射程が7あり、反撃用にも有効。アシスト武器としては3900(スズネ復帰後は4100)と破格の攻撃力を持つ。
ハウンド
肩部に装着された自律攻撃ユニット兼短距離転送ポータル。攻撃時はファング・ナックルよろしく獣のアギトを模したエネルギーをまとう。また、ジェミニオン・レイの転送移動用のデバイスとしても機能する。恐らく「Dソリッドパニッシャー」の発展型。
フルアクセルグレイブ
「アクセルグレイブ」と「インパクトダガー」の発展型。ジェニオンのものとは違い剣になっており、柄を伸張することで槍にもなる。ジェニオンの時とは違い腰に装備されている。
必殺技
ハウンドペネトレイター
ハウンドを射出して敵を攻撃しつつ、転移を利用して敵のスキを突き、ジークンドーによる格闘攻撃を叩き込む。
「ミドガルズオルム」のアッパーバージョン(攻撃力が200向上でスズネ復帰後は更に200追加、CRT補正+10、サイズ差補正無視追加)で、EN消費25の全体攻撃の中では破格の性能。変形条件の都合上確実に発動しているヒビキのエースボーナスも合わされば雑魚戦はこれ一本で事足りる。
相手が2体の場合、フィニッシュのハイキックの前にサブユニットをローリングソバットで蹴り飛ばす動作が入る。猟犬を駆使して敵を追い詰めるという意味では、ヒビキのハンターとしての意識が反映された技ともいえる。
バルムンク・エリミネーション
ジェミニオン・レイ解禁時からの当面の必殺技。フルアクセルグレイブを用いた連続攻撃で、いわばジェニオン版「ブラスター・アーツ・ノヴァ」。
グレイブで何度も斬り付けた後、槍に変形させたグレイブに引っ掛けて叩き付け、放り出したところに投げつけ、それを後ろから蹴って突き抜ける。トドメ演出ではそのまま切り返し、グレイブを投げつけたところにエネルギーボールを投射、圧縮転移させた敵が背後に落下した後、グレイブだけ転移で回収し一瞬で離脱する。
EN消費が70と重めだが、サイズ差補正無視に加え、ジェニオン唯一のバリア貫通が付いている。射程も1~3なので援護攻撃・再攻撃やボスへの一撃に向く。気力制限は130だが、変形制限が140なので、事実上気力制限はないのと同じ。ガイと比べるとアクションが滑らかになっているので、見比べてみるのも一興。援護攻撃に使うにはやや消費が重い。スズネ復帰後は攻撃力が300追加されるのでニーベルング・アナイレーションの上位互換になる(下回るのは命中だけで-5の違いだけ)。
ちなみにシフトモードでもある「バルムンク」とは上記の「ニーベルング」の歌に登場する龍殺しの剣の事。
ジ・オーバーライザー・アーク
第46話で解禁される必殺技。「いがみ合う双子」の力を最大限に引き出し、事象制御でスピードとパワーと追従性を強化する。
その性能を活かしてヒビキのジークンドーを100%トレースした格闘攻撃で敵を翻弄し、その後専用の柄(カオス・レムレースが持っていた杖の改良型)を転送してウイングを接続、次元力の刀身を出力して絶望のビジョンごと敵を木っ端微塵に粉砕する。巨体となった当機が、ジェニオン以上の速度で迫ってくるのは相手にとって恐怖以外の何者でもないだろう。
ニーベルング・アナイレーション同様射程1の必殺武器だが、EN消費は嘗てのような驚異の120。Eセーブ込みでどうにか96であるため無駄撃ちは厳禁。また、地球製のスフィア搭載機なので定冠詞(THE)がついている。恐らく「ストームブリンガー」と「ニーベルング・アナイレーション」のあわせ技。
実は鳴り物入りの必殺技にも関わらずサイズ差補正無視もバリア貫通も付いていない。終盤のボスであるプロディキウム至高神Zは3Lサイズなので、対策無しだと思ったよりダメージが入らない事も。
恐らく、ボス戦において「勇気」をかけて使用することが前提。重すぎるEN消費から見てもトドメ用の「決め技」になることが想定されていると思われる。ただし、ヒビキの精神コマンドパターンには「勇気」の代わりに「愛」を覚えるパターンがあるので注意。スパイラルエフェクターで対策するのも手。

特殊機能

TS-DEMON(ティーエス・デーモン)
次元力を抽出する動力源。「デモン」で正式名称は「Tactical System-Dimention Energy Manegement Operation Next」。ジェミニオン・レイ変形時にはインフォメーションモニターの表示が「Tactical System-『Diabolus Ex Machina』- ON」に変わる。
Zチップ収集機能
パイロットスーツ生成機能
コールドスリープ機能
これらの能力はジェニオンと同じ。なお、レイ化の際にパイロットスーツのデザインが変更されている。

特殊能力

剣装備
フルアクセルグレイブによって切り払いが発動可能。ちなみに逆手持ちで払う。
D・フォルト
バリアフィールド1200以下の全属性ダメージを無効。ENを10消費。ジェニオンやガイよりも装甲が上がっているが、天獄篇の敵はバリアを紙のように突き破るオーバーパワーの持ち主なのであまり意味はない(バリア貫通能力は少ないので、ヒビキの防御を高めれば防げなくもないが)。
スフィア・アクト(いがみ合う双子)
気力150以上で「いがみ合う双子」が発動し、全ての味方パイロットの技量を+10する。カウンター・切り払い・シールド防御・再攻撃・クリティカル発生率など技量が絡む要素は多いので地味に役立つ。
一つ欠点があるとすれば「反骨心」持ちと相性が良くない事だが、終盤戦のボスはそれでも雀の涙くらいにしかならないため大して変わり無い。
ちなみに他の搭載機同様、検索画面では「スフィア・アクト」で一括されている。

移動タイプ

飛行可能。海適応もAだが、残念ながら移動タイプ水は持っていない。大半の武器が海Aなので問題ないが。

サイズ

1L

カスタムボーナス

移動力+1、特殊能力「EN回復(小)」取得

機体BGM

「太極のオーバーライザー」
専用曲。どこか暗いイメージのあった「禁忌という名の希望」とは違い、アップテンポで激しい曲調の曲。

対決・名場面

希望と絶望を超えて
天獄篇第32話「太極」より。バルビエルに拉致されたセツコを奪還した安堵も束の間、アドヴェントの敵対とその正体の発覚、さらにマキすらも敵であったという衝撃の連続に、疲弊しきったヒビキの精神は停止する。そんな彼に、AGは事前の契約通り戦わせるための処置を行う。ジェニオンの用意は既に出来た、後はヒビキがどうするかだと。
翠の地球を後にしたZ-BLUEの前に、インベーダー、宇宙怪獣、バスター軍団にロボット軍団に暗黒の軍団、そしてアムブリエル駆るジェミニアが次々と襲来する。それを迎え撃つ中、いまだ意識の戻らないヒビキの乗るジェニオンがクロウに引っ張り出されて出撃。ヒビキの心にある絶望とは何なのか……その助けになるべく、タケルを通じて一行はヒビキの闇を垣間見る。
母に殺されそうになり、その彼女に目の前で死なれた……幼い心には重すぎたその一件は、いまだ彼を苛んでいた。仲間の声にも立ち上がることが出来ないほどに。しかし、絶望があるならば希望もある。それを導いたスズネの齎した光、それこそが禁忌の向こうにある希望。
意識を取り戻したヒビキの戦う意志は、バルゴラ、ガンレオン、リ・ブラスタのデータによって素地を与えられたジェニオンに伝わり、その姿を変貌させる。悪魔のような禍々しい姿、神をも恐れぬ最凶の機神……すなわち、ジェニオンの完成形、ジェミニオンに。
かと思われたその時、更なる変化が起きる。「いがみ合う双子」がヒビキの至った希望と絶望を超えた境地、そしてジェニオン自身の意志に応える。スフィアの輝きの中から現れたのは、ジェニオンの面影を残しつつもより力強く新生した蒼い機影。ジェミニアを文字通り一蹴した強大極まる力、その名はジェミニオン・レイ。希望も絶望も超えたその力で、ヒビキは新たな戦いへ挑む。大切な人を迎えに行くために。
絶望を断ち切る力
天獄篇第46話「守るべき未来」より。
世界に開示される可能性と未来を守るため、Z-BLUEはバナージのユニコーンガンダムとリディのバンシィ・ノルンを起点にサイコ・フィールドを展開、発射されたコロニーレーザーを防御する。その中でヒビキは、アムブリエルとスズネを両方救うことを決断。その意志に完敗を喫したアムブリエルはスズネの心の奥へと去ったが、コロニーレーザーを防ぎきった直後に衝撃の事実が開示される。
全ての世界の歴史はサイデリアルによって造られたものだった……この事実に衝撃を受けつつも怒りと闘志を新たにするZ-BLUEの前に、アドヴェント率いるクロノ改革派が襲来。さらにサイデリアルのリアクター4人とアサキムも現れ、12のスフィアが一堂に会する。
その中、意識を取り戻したスズネの駆るジェミニアが前に出るが、相容れないことを知ったアドヴェントはこれを無造作に撃墜。スズネの死―――目の前で起きた事態を否定して絶叫するヒビキだったが、その瞬間彼の意志を受けた「いがみ合う双子」が応え、アドヴェントに対する否定で一致したそれぞれのリアクターの意志を受けた11のスフィアを統御。気がついた時には、ジェミニアがアスクレプスの前に出たところだった。この後に何が起きるのかを知っていたヒビキは無我夢中でジェミニオン・レイを割り込ませ、間一髪スズネのガードに成功する。そして、完全に意識の統合されたスズネがコクピットにテレポートで現れたことで、TS-DEMONがリアクターとそのパートナーの意志を受けて完全稼動。引き出された「いがみ合う双子」の真の力はジェミニオン・レイに最後の覚醒をもたらし、その力はアスクレプスを一撃のもとに粉砕した。
瞳の中の明日
天獄篇最終話「果てなき世界」より。至高神Zを死闘の果てに撃破したものの、宇宙の崩壊は止まらなかった。しかし、それで諦める者はZ-BLUEには一人もいない。すべきことはわかっている。時空修復だ。
ジェミニオン・レイが前に出る。ヒビキの狙いは、「いがみ合う双子」の霊子に同調するスフィア・アクトで至高神Zを乗っ取り、人々の意志を集める器となること。しかし、それを行えばヒビキの存在は完全に消滅してしまう。互いの消滅が認められないヒビキとスズネの言い争いを見かね、Z-BLUEが集結する。「いがみ合う双子」のスフィア・リアクターはヒビキだけではない。相反する感情を超越して戦ってきたのは皆が同じ。だから、全員でスフィア・アクトを行使すると。霊子に同調する力の意味は、人間がいつか真化を遂げられるという可能性。だからこそ相反する感情に、それを超えて戦ってきたZ-BLUEの意志に、「いがみ合う双子」は応えてくれる。
真の時空修復には並行世界全ての人の意志が必要だが、それを集めるには真化融合の力を以ってしても絶対的に足りない。しかし、ここにはまだ可能性があった。至高神Zと、それを統べるアドヴェント。三人の御使いを吸収し、欠けた感情を得た彼は、人間の心を取り戻すことが出来る。最後に少しだけ、命の意味を思い出した「神になろうとした男」は、高次元生命体としての本来の役目を果たすために人々の願いを受け止める。それを「いがみ合う双子」が引き出し、スフィアが応える。リアクター達の意志が命の力を引き出し、黒い太陽がそれを受け、多元世界の結び目が解かれていく。
迸る光と広がる闇、そして煌きながら元の姿へと戻っていく無数の可能性。―――神話の果てに、ヒトは無限の未来を見た。

関連機体

ジェニオンジェニオン・ガイ
ジェミニア
外見のモデル。
カオス・レムレース
形式番号DEM-2。真の意味でのオリジナル機。この機体にジェミニアの要素を入れ込んで設計されたのがジェニオンである。なお、ジェニオンはこれらオリジナルの機体の持つ「広域殲滅兵器」の再現は出来ていない。ジェミニオン・レイの命名時は正体が明らかになっていなかった以上、シナリオ上は偶然の一致に過ぎないのであろうが、ジェミニオン・「レイ(霊=レムレース(Lemures:ラテン語で「亡霊・幽霊」の意))」とも取れるのも興味深いところである。

余談

  • 「ディアボロス・エクス・マキナ」は、「デウス・エクス・マキナ」の対義語の創作用語でもある。物語が収拾がつかなくなった時、唐突に現れて今までの悪事や悲劇を自分へと収束させる(スパロボ的に言えば「それも私だ」)最後の敵のことを指す。