てかげん

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てかげんは、精神コマンドのひとつ。

概要

敵パイロットよりも使用者の技量が高い場合に限り、次の攻撃で敵を撃墜するだけのダメージを与えても必ずHPを10残す。マップ兵器全体攻撃などで複数の敵を攻撃する場合は、全てに効果がある。

登場当時には応援援護攻撃が存在せず、味方のレベル上げの補助に重要だった。それらが定着してからはレベル上げ補助としての価値は落ちたが、撃墜数稼ぎによる恩恵が増したことで、稼がせたいパイロットの援護攻撃と絡めるケースも考えられる。

また、イベント上特定のユニットに倒させるべき状況下や、『スーパーロボット大戦α外伝』に登場した核ミサイルのような撃墜するとゲームオーバーになるユニットのHPを効果的に削るのにも活用される。てかげんを採用されていない作品では、逆にそのありがたみを知るだろう。

なお、『無限のフロンティア』と『ROE』では「手加減」と漢字表記になっている。

登場作品

スーパーロボット大戦(HDリメイク版)
リメイク版で追加された。敵のHPを1だけ残す効果(HP1の敵にはダメージを与えられない)。本作は説得の成功率を上げるために、敵のHPを削る必要があり、その点で非常に重要な精神コマンドになっている。
スーパーロボット大戦EX
初登場作品。
第2次スーパーロボット大戦G
「技量」のパラメータが存在しない為、「使用者のレベルより低い敵に有効」という設定になっている。
新スーパーロボット大戦
『第2次G』と同じ。なお、敵のAI(特別バージョン)もイベントで使用する。使用する際のエフェクトが「苦労するなぁ」と聞こえる。
スーパーロボット大戦F / スーパーロボット大戦F完結編
スーパーロボット大戦A PORTABLE
バグ援護攻撃で攻撃する側にも「てかげん」の効果が有効となり、コマンド効果が消滅しない。使用者自身が攻撃しない限り、永遠に「てかげん」が掛かり続ける。
スーパーロボット大戦Z
自分の小隊全体に精神コマンドの効果がかかる。消費SPはどの味方キャラも10。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
敵のレベルよりも使用者のレベルが高い場合に限り、効果を現す。本作の敵は習得するメンバーよりも高いレベルで出現することが多いため、使いどころを探すのが難しい。
スーパーロボット大戦UX / BX
使用者の技量値に関係なくHPを10だけ残せる仕様に。また『BX』では戦闘前会話を発生させることで部隊ポイントが獲得できるので、これを稼ぐ為に「てかげん」が使える組み合わせでPUを組むことが考慮に値する。
スーパーロボット大戦V
習得者の大半がマップ兵器を持たない機体に乗っており、有効活用できるのは敵味方識別付きのキラか、乗り換えができるアムロだけになっている。
スーパーロボット大戦X
『V』と比較して、マップ兵器を持つ機体乗りや乗り換え可能なパイロットが増えた。
スーパーロボット大戦T
再び習得者の大半がマップ兵器を持たない機体に乗っている上に、有効活用が出来るのはアムロだけになっている(エクスパンション・シナリオではマサキも加わる)。
スーパーロボット大戦30
やはりアムロが習得するがマップ兵器を持つHi-νガンダムDLCになってしまったのがネック。
また、隠し要素で加入するネイも習得するので、マップ兵器持ちのアシュラテンプルに乗せ換えると有効活用できる。

扱いが特殊な登場作品

無限のフロンティアシリーズ
次の自分の攻撃で、自分のATKが1になってしまう。本作では、精神コマンドがランダムで発動する「博打」「式占」を使った際にのみ出るハズレコマンド。間違ってもこの状態で必殺技を使わないように。

関連作品

リアルロボット戦線
消費SP10、敵のHPを10だけ残す。レベルやパラメータに関係なく、無条件で有効。

主な使用者

劇中でパイロットを殺さず(もしくは敵機を撃墜せず)に無力化させるのを得意とするパイロットが習得する傾向にある。 ただ、コマンドの性質上、技量値が低いパイロットが覚えてもパイロット養成しないと有効活用できない場合がしばしばある。

ガンダムシリーズ

アムロ・レイ
機動戦士Ζガンダム』劇中においてビームサーベルハイザックのバックパックだけを斬って無力化させカミーユがその技量に驚愕する(なお、それを真似ようとしたカミーユはコクピットごと切り裂いてしまった)という場面があり、それが由来だと思われる。
また1st作中では、オデッサ戦で撃墜すると爆発する核ミサイルを解体した(『α外伝』で過去の話として語られた他、後に『OE』で再現された)ので、こちらも元ネタといえる。
サウス・バニング
技量が高めなので、「てかげん」を生かせるパイロットの一人。伝説の「不死身の第4小隊」の隊長は、伊達では無い。
バナージ・リンクス
『BX』では「バンシィを撃墜せずにHPを10%以下にする」という勝利条件をバナージで満たすことがマリーダ加入フラグの一つとなっているため、まさに使いどころである。
同様に「シャンブロを撃墜せずにHPを10%以下にする」のをバナージで行うのもロニ生存フラグの一つとなっているが、こちらの必要はルート選択次第。
東方不敗マスター・アジア
「てかげん」が使用できるのは、優れた格闘家である事の証か。流石、第12回大会ガンダムファイト優勝経験者にしてドモンの師匠は違う。
本人やマスターガンダムの性能が凄まじく、超級覇王電影弾がマップ兵器で採用されている作品では一撃で多くの敵のHPを10にできる。
ロラン・セアック
無益な殺生を嫌うロランに相応しい。∀ガンダムには広範囲マップ兵器もあるので一見有効に使えそうなのだが、どの作品でも技量が低いので養成しなければまともに使えない。特に『α外伝』では殆ど死に精神と化している。
キラ・ヤマト
原作中でアスランとの対決後、不殺に努めた事に由来するのだろう。唯一、明確に殺意をもって相手した相手はクルーゼ
SRWにおいて『DESTINY』名義の第三軍で登場した時は、技量差無視の「てかげん」+集中が常時掛かっている。さらに撃墜してもド根性で回復し、以後撤退までHPが10以下にならない。原作での傍若無人っぷりを見事に再現している。仲間になった後は、「てかげん」+敵味方識別マップ兵器版「スーパー・ドラグーン」が非常に有効。
なお、『W』でのみ何故か持っていなかった。
ラクス・クライン
エターナルでの初陣時の「コクピットは外してくださいね」という台詞からか習得する傾向がある。しかし技量が非常に低いうえにエターナルもマップ兵器を持つわけでもないので、活用は厳しい。コーディネイター技能でステータスを底上げできる携帯機スパロボでは所持していない。
刹那・F・セイエイ
劇場版設定である『UX』および『BX』で、てかげんを覚える。原作中で、ELSと戦闘するよりも対話をする事を選んだ刹那らしいと言えよう。
ちなみに『BX』第19話では一年戦争時のアムロさながらに、核弾頭のSLBMを爆発させず信管だけ切り離してみせるイベントがある。
キオ・アスノ
ガンダムAGE-FXに搭乗後は不殺を明確に貫き通した。Cファンネルでコクピットのある頭部のみを的確に切り離し、パイロットを生存させつつヴェイガンのMSを無力化したり、ヴェイガンギア・シド撃墜時にゼラ・ギンスをコクピットごと強引に引き抜いて生存させるなど、AGE-FX搭乗後は本当に誰一人殺さなかったことに因んでの習得と推測される。
原作で死別したディーン・アノンを『BX』で救助するのが最大の使いどころだろう。先述のバナージが満たす条件同様、彼を救うには撃墜せずHPを10%まで削らなければならない。

リアル系

森次玲二
本当の暴力とは「生かさず殺さず相手をいたぶる」ということなのだろうか
相手をあえて殺さず 最高の恐怖を与えること 故に手加減なので あながち間違いではないらしいが。
L』では逆にいたぶられる側だったが、『UX』では撃墜してはいけない相手を弱らせるのに非常に有効。
C.C.
技量面というよりは、相手を突き放すように見えて手心を加えてしまう甘さからか。
ガウェインのサブパイロットである『第2次Z破界篇』では、マップ兵器でキリコ固有スキルを発動させるのに重宝する(ただし、その場合メインパイロットの技量も相当に上げておく事が必須)。
ボビー・マルゴ
C.C.共々キリコ(場合によっては『第2次Z再世篇』のスザクも)のHPを減らす筆頭候補。無論、こちらもメインパイロットの技量を上げる必要はある。

スーパー系

アフタ・デク
第3次α』におけるイデオンBメカの最終パイロット。仲間になるのは終盤近くだが、イデゲージを低下させずにマップ兵器版「イデオンガン」が連発できるようになる。
他のパイロットに瀕死の敵を落とさせて成長させるなど、唯でさえ反則的に強い『第3次α』のイデオンに更なる戦術の幅を与える事になる。
木下藤八郎
乗機が戦闘向きでない上、メインパイロットの技量が低いためコマンドを有効活用できないパイロットの代表格。
しかし、小隊制となった『第3次Z』では、技量の高いパイロットとタッグを組む事によって使い勝手が生まれる。
田神悠宇

バンプレストオリジナル

マサキ・アンドー
旧シリーズでは「てかげん」持ちである事があった。敵味方識別とP属性を併せ持つマップ兵器版「サイフラッシュ」で多数の敵をギリギリまで削り、他パイロットの育成に活用できる。
元々キャラ的に似つかわしくなかったためか、『X』で久々に習得するまで暫く未所持が続いていた。
リシュウ・トウゴウ
説明不要の達人。攻略上、必要とされる場面がある。『第2次OG』では再攻撃をデフォルトで持っているので、状況によっては再攻撃をオフにすることを忘れないように。