ナイトメアフレーム

2014年8月15日 (金) 17:20時点における無頼王 (トーク | 投稿記録)による版

ナイトメアフレーム(Knight Mare Frame)

コードギアス 反逆のルルーシュ』の系列作品に登場する人型兵器の総称。略称は『KMF』『ナイトメア』。
直訳のとおり『騎士の馬』が由来であり、『悪夢』を意味する「Nightmare」ではないので注意(とはいえ、作中では悪夢のような存在という二重の意味でも演出されている)。
テロリストがガレージ等に隠し持てるサイズのロボット兵器としてデザインされている。

ブリタニア軍日本侵攻の際に実戦初投入される。コクピットブロックが機体後部に大きく張り出しており、脱出カプセルの役割を果たすのが特徴。

設定上、全長4m前後と小型の部類に入るのだが、サイズとデザインに乖離が生じており、サイズ設定に忠実な作画をするとパイロットがコクピットに入ることができなくなるらしい。
そのため劇中でのナイトメアは6m前後と一回り大きく描かれている。

ナイトメアフレームに分類される機体

機体に搭載されている機能や開発された時代などで世代分けされている。具体的な成果を得られなかった第六世代カテゴリのみ、欠番扱いとなっている。

ブリタニア製KMF

第三世代

ガニメデ
剥き出しのコクピットが特徴。

第四世代

グラスゴー
世界初の実戦投入されたKMF。
ポートマン
水陸両用KMF。

第五世代

サザーランド
ブリタニアの主力KMF。
グロースター
主に指揮官クラスの兵が搭乗する。

第六世代

この世代のKMFは戦果を上げられず、欠番となっている。

第七世代及び相当

ランスロット
大量のサクラダイトを搭載した実験機。大出力に合わせて、多数の高出力武装とこれまでのKMFを遥かに凌駕した基本性能を持つ。単騎で戦場を変える戦闘力を持ち、後の高性能機や量産機にも搭載される多くの技術を持ち合わせた傑作機。扱えるデヴァイサー(パイロット)が限られており事実上の枢木スザク専用KMFでもある。
ランスロット・エアキャヴァルリー
枢木スザク専用KMF。ランスロットに飛行用装備フロートユニットを装備した機体。
ランスロット・コンクエスター
枢木スザク専用KMF。ナイトオブラウンズ専用KMFとして登録されている。機動力と火力の増加が図られた実験的な機体。
ランスロット・フロンティア
C.C.専用KMF。カラーリングはピンク。
ヴィンセント
ランスロットの先行量産型の機体。
ヴィンセント可翔式
ロロ専用機に飛翔滑走翼を装備した機体。
ヴィンセント・ウォード
ランスロットの正式量産型KMF。量産向けにヴィンセントから更に機能を簡略化している。
ランスロット・グレイル
外伝『双貌のオズ』に登場するオルドリン専用機。ランスロットの試作機の一つでカラーリングは赤。
ランスロット・クラブ
『LOST COLORS』のブリタニア側主役機。ランスロットと異なりサザーランドの改造機。カラーリングは青。ヴァリスはランスロットと同じだが、MVSはヴィンセントと同じ槍型になっている。
ガレス
ガウェインの正式量産型KMF。

特殊

ガウェイン
試作KMF。ハドロン砲の搭載などKMFの中では最大の火力を持つ。その他、戦場の情報解析に用いるドルイドシステム、飛行用のフロートユニットなど数々の実験的装備を備えている。複雑化したシステムの制御の為、複座式のコクピットになっている。

ナイトオブラウンズ専用機(第八世代相当)

劇中では正規の第八世代機は登場していない。また、ナイトオブラウンズはそれぞれが専用のKMF開発機関を持つことを許されているので、全てがワンオフの専用機になっている。

ギャラハッド
ビスマルク・ヴァルトシュタイン専用KMF。大剣と巨体が特徴。上記のガウェインがベースになっている。
トリスタン
ジノ・ヴァインベルグ専用KMF。変形機構を有する可変KMFでもある。
トリスタン・ディバイダー
ランスロット・アルビオンの攻撃で中破したトリスタンの改修型。黒の騎士団に改修されたため、ブリタニアと日本の技術のハイブリッド機になった。
モルドレッド
アーニャ・アールストレイム専用KMF。高い火力と防御力を誇る。
パーシヴァル
ルキアーノ・ブラッドリー専用KMF。過剰なまでの攻撃兵装を搭載したKMF。ベースはヴィンセント。

第九世代

ロイドとセシルが持てる技術を全て投入した結果、在来機が全て旧式になってしまう程の超高性能機となる。

ランスロット・アルビオン
ナイトオブゼロとなった枢木スザク専用KMF。ランスロットの後継機であり、エナジーウイングにスーパーヴァリスなどが装備されている。後述の八極式に比べると、性能自体は非常に高レベル程度で収まっているが、それでも八極式以外のKMFは相手にならない。
紅蓮聖天八極式
中華連邦で鹵獲された紅蓮可翔式を改造した機体。ロイドとセシルがパイロットの搭乗を考えずに趣味全開で手を加えた結果、その性能はランスロット・アルビオンよりも高い。公式で最強のKMFとされている。第二次トウキョウ決戦で本来のデヴァイサーに奪回され、以後は黒の騎士団で運用されている。

日本製KMF

当初はブリタニア製のコピーが主力だったが、紅蓮の開発と成功以降、独自のKMFを開発していく。

無頼
グラスゴーのコピー機。
無頼改
無頼の改良機。グロースターと互角の戦闘力を持つ。
雷光
4機のグラスゴーと大型リニアキャノンを合体させたKMF。
紅蓮弐式
初の純日本製KMF。ブリタニア内では「技術的に第七世代に相当する」との評価も有る。
紅蓮可翔式
紅蓮弐式に飛翔滑走翼と新型の右腕を装備した機体。
月下
紅蓮弐式の量産型に相当するKMF。
月下(先行試作型)
『LOST COLORS』の黒の騎士団側主役機。左腕は紅蓮と同じ輻射波動を発する甲壱型腕となっている。
白炎
『双貌のオズ』に登場するオルフェウス専用機。紅蓮壱式の改造型。十得ナイフのように7の武装になる腕を装着している。
蜃気楼
ガウェインのデータを元に設計したゼロ専用KMF。ゼロ(ルルーシュ)が脱走した後、ブリタニア所属として運用している。一部資料では第八世代機相当とされている。
斬月
藤堂専用のKMF。月下の発展型に当たる。
ブラックリベリオン後の黒の騎士団の主力KMF。エース用にカスタム化された「暁直参仕様」も存在する。

その他

鋼髏(ガン・ルゥ)
第四世代に相当する中華連邦製KMF。他のナイトメアと違い、非人型。
神虎(シェン・フー)
黎星刻専用のKMF。紅蓮と同時期に開発された。
MR-1
民間用のKMF。不要になった軍用KMFが払い下げられ、メインフレームのみとなっている。
紅蓮壱式
インドで開発された試作機。
パンツァー・フンメル
E.U.の主力KMF。
アレクサンダ
外伝『亡国のアキト』の主役機。

関連用語

サクラダイト
KMFなどの開発に不可欠なレアメタル。原作における日本エリア11)は世界最大のサクラダイトの産出国であり、この利権を巡る対立がブリタニアによる日本侵攻の原因とされている。
また流体化させたサクラダイトは化学的に不安定で、ショックを与えると容易に爆発を起こす危険物と化す。
ユグドラシルドライブ
KMFの動力炉。コアにサクラダイトが使われており、これを触媒にエナジーフィラーを動力(電力)に変換する。
エナジーフィラー
ユグドラシルドライブを動かすためのバッテリーで、一種の燃料電池。ちなみにカートリッジ式である。
ランドスピナー
KMFの脚部に装備されている、ホイール式の地上走行用ユニット。所謂「ローラーダッシュ」を行うための装置だが、スラッシュハーケンとの組み合わせでビルの壁面を登るなどの使い方も可能。
ファクトスフィア
KMFに搭載されている情報収集用カメラ。一部の機体では作動時に機体の顔にあたる部分が「割れ」てファクトスフィアが露出するという、ちょっと不気味な仕様になっている。「第2次Z」シリーズでも一部機体で対空攻撃を行った場合、このファクトスフィアを露出させる演出が見られる。
スラッシュハーケン
多くのKMFに装備されているワイヤー式アンカー。遠くの建造物などに向けて射出し、突き刺した後にワイヤーを巻き取ることで立体的かつ高速度の移動ができるほか、武器としても使用可能で、敵機にアンカーを突き刺して攻撃に用いたり動きを封じたりと、多彩な使い方ができる。なお、日本製KMFのそれは「飛燕爪牙」(ひえんそうが)と呼ばれている。
脱出装置
KMFに標準装備されている脱出装置(ただし、ランスロットなどの一部の試作機などには装備されていない)。機体が一定のダメージを受けると自動作動(パイロットの手で手動で作動させることも可能)し、コクピットブロックが機体から切り離されて後方に射出される。「第2次Z」シリーズでは一部機体でこの演出が再現されているが、ダメージモーションが長くなり過ぎるためかどう見ても脱出途中に爆発に巻き込まれている。
ブレイズ・ルミナス
一部のナイトメアフレームが装備するビームシールド。最初の実装機はランスロット。
フロートユニット
背部に装着される空中浮揚装置。
飛翔滑走翼
日本製KMFに実装された空中浮揚装置。
エナジーウイング
第九世代にのみ実装された空中機動装置。ブレイズルミナスを応用したエネルギーの翼を基部から発生させることで高速飛行を可能とする。理論構築者はセシル・クルーミー

余談

KMFの武装であるスラッシュハーケンは『ガサラキ』(未参戦)に登場するメカ・タクティカルアーマーの装備・リフティングウィンチの発展であり、ファクトスフィアとランドスピナーは『装甲騎兵ボトムズ』のアーマード・トルーパーが元ネタと、全体的に高橋作品のオマージュとも言える要素が多い。