ギャブレット・ギャブレー

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ギャブレット・ギャブレー(Gavlet Gablae)

地方豪族の田舎者で、ポセイダル軍で一旗挙げるという野望を懐いていた。
ところがダバ・マイロードと出会ってから彼の運命は大きく変わる。ダバの飯をタダ貰いするという間抜けな出会いから、ハッシャ・モッシャの盗賊団のボスに成り代わり、そしてダバと共にアマンダラ・カマンダラと出会う。
そこでアマンダラから正規軍のポストを用意されるが、彼は一兵卒から成り上がるという理由で断る。
そしてポセイダル軍の敵となったダバを追う内に、正規軍から、艦長兼隊長に、そして13人衆までホップステップジャンプと出世街道を通る。
その出世街道では常にダバがいて、A級ヘビーメタルで立ち向かい、そして連戦連敗というライバルらしからぬ戦績(むしろ富野作品のライバルとしてはありがちだが)。
しかし、クワサン・オリビーと出会ってからは彼女の為、一途な思いのみで戦うという単純なキャラクターに。ギャブレーの性格がここに現われていると言ってもいいほど。

最後はクワサンのため、ダバの助太刀に入り、アマンダラが駆るオージと対面。全てを見透かしたような「お前の時代は終わった!」というセリフと共に引導を渡す。
そしてギワザ・ロワウの部隊を駆逐の後はクワサンをダバに委ねるが、その姿は寂しげであった。

ちなみに彼の乗ったヘビーメタルアローングライア、バルブド(SRW未登場)、アモンデュール・スタックバッシュアシュラテンプルグルーンアトールと多岐にわたり、スタック以外どれに乗せてもそのポテンシャルを最大限に引き出せるほど凄腕のパイロットであったが、ダバとの戦いでは連戦連敗なので、本当の実力は今ひとつ判りにくい。

SRWではダバと対等の能力値を持っており、やはりライバルキャラクターの面目は保たれている。

余談だが、OVAの番外編『レディ ギャブレー』では、アムレッシィをも凌駕する妖艶さを漂わせた女装姿を披露、「そっち方面」でも類稀なる才覚がある事を実証している。そのシーンがあるからかリアルロボット戦線では誘惑の精神コマンドが使える
また、その人気からか彼の活躍をまとめた『私の名はギャブレー』と言うムックまで発刊されている。

『エルガイム』の前々番組で富野監督作品である『戦闘メカ ザブングル』には、「ギャブレット・ギャブレイ」(SRW未登場)というほぼ同姓同名の女性のキャラクターが登場する。スパロボ作品では競演機会が未だ無い2人だが、『リアルロボット戦線』にて共演しており、お互いを人の名を騙る無礼者呼ばわりしている。

また、作品によってはマシュマー・セロとの会話イベントが存在する。主人公のライバルでありながら連敗が続くという立ち位置や、一人の女性の為に戦うという点、青い髪の美形であるという点、更には数多くの機体を乗り換えたという点など、共通点が多い(が、ラストにかけて正反対の道をたどっている)。

登場作品と役柄

第4次スーパーロボット大戦
初出演作品。主人公がリアル系で色々とフラグを立てなければ仲間に出来ない。しかし、彼が仲間になるとアトミックバズーカが手に入る可能性があるのでかなり重要である。仲間にならないと戦死してしまうので、スーパー系だと確実に死んでしまう。なお、クワサンの精神が崩壊しないので、仲間にした場合は、EDでクワサンにプロポーズしようか悩んでいる事になっている。原作を思うと幸福な悩みと言える。
第4次スーパーロボット大戦S
第4次と同じ扱い。今回エルガイム系のパイロットは彼以外、全員ボイスつきである。そう考えると不遇かもしれない。
スーパーロボット大戦F
今回から声が入った。顔グラフィックも複数用意されている。初登場時に連邦兵をイベント戦闘で倒すという鮮烈なデビューを果たすが、その後は原作同様になる。通常顔は端正な顔立ちとなっているが、攻撃時はかなり崩れている(その凄まじさたるや、一部で『顔芸』などと言われるレベル)。だが、原作再現である。
スーパーロボット大戦F完結編
ポセイダルルートで条件を満たすと仲間になる。集中を持つなどダバよりも強い。仲間にしない場合でも、生き残って密かにエンディングに登場している。キャラ的に立ち位置が似ているマシュマー・セロとの戦闘前会話がある。
スーパーロボット大戦COMPACT
シナリオ「ノー・リプライ」でクワサンダバの順に説得すると仲間になる。
スーパーロボット大戦GC
シナリオ「ドリマーズ・アゲイン」で正式な仲間に。参入時の乗機はバッシュ捕獲機と性能が細かく異なる)。セリフも大幅に追加され、ミラリィが乗ると嫌がるセリフを発する。
スーパーロボット大戦XO
スーパーロボット大戦Operation Extend
初登場第2章の序盤のみに登場。辺境惑星への偵察らしいのだが本人は物凄く不満。ボス仕様の強力なバッシュに乗って襲ってくる。ある程度HPを減らすと撤退してしまうので強力な攻撃で撃墜しよう。
登場ステージでは未確認の出撃不可ユニットがなく、仲間にならないのは予想通りだが、7章は非パイロットキャラとして裏方で対ポセイダルの決戦を支援する。
バトルロボット烈伝
ゲルスター帝国にて転写されており、ホーラゲラバを部下に率いてアローンに乗って初登場し、以後乗機をグルーンアシュラテンプルと変えて幾度か挑んでくる。原作同様に敗北が続くのだが、帝国のクリステア王女に気に入られた関係で戦艦から新型機まで与えられてどんどん出世。本人も王女に対して強い忠誠を誓うようになり、停戦後に処刑されようとしていた王女の為に帝国を見限り造反、主人公達をへ送り出す為に助力してくれる。またその際には「顔から火が出る程恥ずかしい」一世一代の大告白を王女に行った。王女の他にも帝国の密偵として派遣されていた副官カーラからも好意を寄せられている等扱いはとても良く、裏の主人公的存在と言っても差し支えない。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

第4次S
熱血根性集中ド根性ひらめき
FF完結編
加速ひらめき集中熱血

特殊技能(特殊スキル)

シールド防御切り払い

人間関係

ダバ・マイロード
因縁の間柄。
アマンダラ・カマンダラ
正規軍入隊のきっかけになった人物。ダバと共に次なる操り人形と見込まれた若者であったが、ダバとは別の形で彼の想定外の行動をとることになる。
チャイ・チャー
13人衆。正規軍入隊後の最初の上司。原作の序盤ではギャブレーに鉄拳を食らわせていた時もあった。
ネイ・モー・ハン
チャイの次の上司。「汚名を挽回してみせろ」とか結構シャレにならないことも言われた。
ハッシャ・モッシャ
部下。盗賊団リーリン一家、反乱軍を経て正規軍に寝返る。
クワサン・オリビー
ダバの義妹であり惚れた相手。終盤のギャブレーの行動は全て彼女の為だった。
ミラウー・キャオ
OVAのショートストーリー『レディ ギャブレー』では顛末こそぼかされているものの、どうやら彼に唇を奪われた模様。
リリス・ファウ
彼の故郷ではミラリィは不吉な存在らしい。

他作品との人間関係

マシュマー・セロ
様々な意味で似た者同士。F完結編では会話イベントが用意されている。
キッド・ホーラゲラバ・ゲラバ
バトルロボット烈伝では最初の部下であった。漫才のような会話を交わしたり、余計な事を言ったゲラバをホーラと一緒にボコったりするなど、それなりに関係は良好だった模様。
バーン・バニングス
声優がギャブレーと同じ速水奨氏。富野作品における主人公ライバルキャラクターである点が、彼と共通している。
また、主人公相手に敗北を重ねていく点も同様なのだが、ギャブレーの結末に関してはバーンものと比較すると、それでもまだマシなものであると言えるのかもしれない。

名台詞

「女は引っ込んでろ!」
終盤におけるダバとのクワサンを巡る争い。ギャブレーとダバの間に割って入るアムにギャブレー&ダバ互いに叫んだ。富野節の名物台詞。後に逆襲のシャアにおけるシャアなど、多数のキャラクターにリスペクトされている。
「私はギャブレット・ギャブレーだ、義に死してこそ華だと思わんか!」
「なんと能天気な…」(副官のイレーネ・イルスが答えて曰く)。
「お前の時代は終わった!」
アマンダラに対しての台詞。ダバを差し置いてのアマンダラへのとどめといえるセリフであった。
「"ギャブレーさん"ではなくて…"お兄ちゃん"と呼ばれ続けるのは、私の本意じゃない…」
「あれは…一生治らん! ダバめ…」
最終決戦中はクワサンのを勝ち得たという興奮の真っ只中にあったが、その後クワサンの精神崩壊というどうしようもない現実を思い知り、苦渋の選択をすることになる。

スパロボシリーズの名台詞

「何っ、貴様ら! 私の許可なくゲームを終えるというのか!」
GC・XOの中断メッセージより。なんでギャブレーの許可が必要なものか…。

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