カギ爪の男
カギ爪の男は『ガン×ソード』の登場人物。
カギ爪の男 | |
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外国語表記 | The Claws |
登場作品 | ガン×ソード |
声優 | 堀内賢雄 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦K |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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本名 | クー・クライング・クルー |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | カギ爪の男の集団 |
趣味 | 家庭菜園 |
概要
カギ爪の男の集団の長である老人。本名はクー・クライング・クルー。
集団のメンバーからは「同志」と呼ばれ、その名の通りに右腕がカギ爪状の義手となっており、戦闘時には武器にもなる。ヴァンにとっては婚約者エレナを殺した仇であり、レイ・ラングレンにとっても妻シノの仇である。
元はマザー(地球)の官僚で、マザーが細菌兵器「永遠の春休み」の誤作動によって崩壊した際にエンドレス・イリュージョンの月へと逃れたが、争いに巻き込まれて自分以外の人間は全て死に、その時に右腕を失う。この強烈な体験による絶望から争いのない世界を作るという夢を持ち、「幸せの時」なる計画によって、争いを嫌う自らの意識を全人類に植え付けようとバースデイに乗り込む。ちなみにオリジナル7のメンバーをほとんど一人で見つけた。身体能力も高く、一人で旧オリジナル7を倒すほどである。
人物
作中における悪役でありながら徹底して温厚な性格で、ほとんど怒りの感情を見せたことがなく(ごくまれに、怒りに似た表情を見せたことがあるが)、ウェンディ・ギャレットをして「悪い人には見えない」と言わせたほど。人々の幸福の為に自身の命を差し出すという、ある種の高潔さ、覚悟も持ち合わせている。だが、深く信頼している新生オリジナル7が次々と死亡しながらも悲しみや怒りの感情を見せず、部下が造反した際には改めて理解し合おうと抱擁して「うっかり」殺害してしまったり、自分が人を殺しても「その人は自分や遺族の心の中で生き続けるのだからそれでいい」と(相手への挑発や、自身の逃避ではなく)本気で考えているなど、常人には理解しがたい常軌を逸した一面を持つ。というのもカギ爪の計画が成功すれば、死んだ人間も全て再構成されて生き返るため[1]、自らを含めた今ある全ての命について一切気にかけていないからである。
実際には「怒り」や「憎しみ」などの負の感情を失くしてしまったわけではなく、マザーの滅亡や仲間内の殺し合いといった過酷な出来事によるショックから、そのような感情を彼自身が自覚・認識することが出来なくなってしまったという背景がある。生じた負の衝動は最終的に無意識下での爆発と言う形で発露し、相手を殺害するという事態にまでしばしば発展する(右腕のカギ爪がカチャカチャと動くのはその前兆)。だが彼の主観の中では悪意は無く、善意だけで行動しており、それ故に彼の善の部分にのみ触れた人間の多くはその理想に心酔する事になり、その歪んだ本質まで理解している者は少ない。
前述の通り、無自覚に殺人を犯した上に都合のよい理屈で正当化を行う、謝罪や悲嘆にくれてみせる一方で殺した相手を忘れている、更に人の意思を無視し自分の「夢」以外の「夢」は全て矮小と捉える、「幸せの時」を推し進めるために結果的に多くの不幸の種をばらまいている。 というのも彼の主観では「全てが清算(リセット)される計画」が全ての前提にある上に、その際に自身の存在自体は消滅するため、その計画の過程で罪を犯そうが恨みを買おうが、償いと同時に自身への制裁も同時に行われるため、計画さえ遂行できれば自分も被害者も何も問題ない…という理論展開が彼の中ではされて完結している。 しかし計画そのものを否定する人々への配慮が全く無く、計画そのものも「全人類の幸福」を心の底から願っていながら、「他人に自由を著しく侵害されないという幸福の前提」を見ていないという致命的な欠陥も抱えており、結局のところ、自分の理想の為に他人を顧みないで行動する「極度のエゴイスト」といえる。 邪気や悪意の類がない分余計に始末に負えない「純悪」と言ってもいい存在である。
エンドレス・イリュージョンでの初めての友である医者の手により百年単位の延命治療を受けたが、物語開始時点では既に延命措置が限界に達しており、死期が迫っている。 そのため自らの夢である『幸せの時』計画を遂行しようとするも、ヴァン達によって止められ、先短い命に終止符を打たれた。レイによって『夢』を殺され、最期はヴァンによって自らの『命』を殺される、という悪因悪果の末路を辿ることとなったのだった。
パラレルワールドが舞台のドラマCD「いつだって波乱ヴァン丈」では因縁が無い事もあってか、ヴァンと普通に仲が良い姿も見られる。理想その物は本編と変わっていないが、それを実現する方法自体は楽観的ながらも極めて真っ当であった。
本質
明言されてはいないが、彼の主観は「自分以外の全ての人間を、夢の中、あるいは虚構に近い存在と見なしている事」が伺える。自分の意見を押し通せると確信する思考、個人を顧みない在り方、全てをリセットするという計画自体も「我々がゲームをプレイして、最後にやり直すような感覚」に置き換えるとわかりやすい。だからこそ、誰が死のうが誰を殺そうが気にかけないし、愛情を向けようともそれは生命に対するものにはなりえない。
圧倒的カリスマ性については、その主観がもたらす「絶対的上位から全ての人間を俯瞰する」有様が理由と思われる。カギ爪の男の集団に属している人間は、ウーなど一部を除き、形はどうあれ他者との関わりに疲れた者たちで占められているが、そのような人間にとっては、人類を見ていても個人は見ていない=誰もを愛しているが誰も愛していないために集団としては受け入れてくれ、個人としては無関心な彼が救いとなるのである。
さらにそのポジティブ極まる考え方は、言動から察するに、全ての人間に対して「自分と友達になろうとしている」という前提を付与しているためであることが読み取れる。いかなる主義主張に対してもその前提のもとで受け答えをするため、何一つ通じることはない。
平たく言ってしまえば万事を自分に都合よく解釈するストーカーに近い思考形態であるのだが、このような人間が最も恐れているのは解釈の余地のない明白な拒絶であり、クーデターを起こしたドミンゴや協力を拒んだエレナ、シノなど彼によって殺害された者たちがまさにそれに当てはまる。
総括するとクー・クライング・クルーという男は、過去に体験した絶望から逃れようとするあまり世界を道連れに現実逃避し続けた、あらゆる意味で「夢しか見えていない狂人」であった……と言える。
なおBD-BOXの谷口監督とのインタビューによると、カギ爪の男は負の感情を持っていないのではなく、単純に過去のトラウマによってそれを表に出すことができないという(これにより組織の中で彼を本当に理解している人間は一人もいない)。また、たまった負の感情が爆発することがあり、その前触れとしてカギ爪が無意識的に動くことがある。つまりエレナやシノを殺したのは無意識的にそうしたかったからに他ならず、また、バースデイのスパロボでの戦闘演出でも採用された、ヴァンとの戦闘中にカギ爪がぴくぴく動いている様子を見ると、ヴァンも殺すつもりでいたと伺える。
登場作品と役柄
愛称が「カギ爪の男」であり、フルネームでは本名となっている。
設定が改変される事が多く、「別次元の地球人」或いは他作品の異星人として登場している。スパロボにおいてもその逸脱した人間性から自軍部隊どころか、他作品の敵勢力からも嫌悪感を抱かれており、戦闘前会話等では自分勝手なエゴに塗れた本質を看破され、徹底的に否定されている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。原作通り、自らの夢を実現するために行動する。その特殊な人間性から敵勢力に「食えない奴」と酷評された。
- 本作ではもう一つの地球生まれ。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 音声初収録。本作ではアストラギウス銀河の人間となっている。こちらも原作通りだが、やはり常軌を逸した人間性を自軍部隊から危険視され、「人間とは違う生き物」と疑われた挙句、「言葉の通じない怪物」という辛辣な評価まで下された。
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- ジルクスタンで登場。本作も異星人設定であり、出身は「ハイジャス」。シャルル皇帝と顔見知りで、C.C.からは本名の頭文字をとった「C.C.C.」と呼ばれている。ギアスについての知識は勿論、ギアスを無効化するという前代未聞の異能を発揮する。
- 終盤のサイドミッション「果てしなき夢」で一度交戦するが、決着をつけるのはその後のキーミッション。同時に出現する2つのキーミッションの内、後に選んだ方に追加ボスとして出現する。
- 今作では複雑な過去を持った人物も多数登場するものの、やはりその異常な人間性は様々な形で非難されており、「既に法の外にいる」「ギアスと同じ手段」「ただの独裁者」などと厳しい評価が下された。
パイロットステータス
能力値
『K』では射撃・防御に優れる。バースデイには射撃武器がないので意味はないが、それに次ぐ格闘から繰り出されるG-ER流体が恐ろしい。おまけに最初の内は時間制限があるため、速攻をかけねばならないのがさらに厄介。 『T』では防御以外は全体的に低く、格闘・射撃・技量は一般兵と大差ない。
精神コマンド
- T、30
- 愛、信頼、友情、祝福、期待、希望
- 彼の歪んだ愛によるものかサポート向けのラインナップ。愛の消費SPはたったの5。
- 無償の愛を振り撒けるという意味か、はたまた彼の愛の本質には価値が無いということを示しているのか。
- 余談であるが、声が似ている男はOGシリーズにおいてエースボーナス込みで消費SP45の愛を振りまいている。
特殊スキル
原作における強運っぷりを再現できるラッキーとは一切縁がない。ラッキーはOGシリーズのみの実装だし、彼が習得したら正直シャレにならないの事実であるが、「お前にはラッキーはやらない!」という状況に陥っているとも言える。
- K
- カウンター、サイズ差補正無視、気力限界突破、指揮L4、底力L8、アタックコンボL3
- 対応武器がないのでコンボは無意味だが、あとは十全に発揮される。人間性からは考えられない攻撃的なラインナップだが、自覚できないだけでしっかり怒ってはいるので当然か。それよりも、指揮で強化されたミハエルとファサリナの方が問題かもしれない。
- T、30
- 2回行動、気力+ボーナス、気力+(ATK)、気力+(DEF)、気力限界突破L3、強運(Tのみ)、フルカウンター
- 2回行動と気力系の技能をこれでもかと持つが、極や底力などは無く、機体にバリアも無いためかなり脆い部類。
- フルカウンターを持つため、戦う時は防御系精神を切らさないようにしたい。
エースボーナス
人間関係
- 医師
- エンドレス・イリュージョンでの友。右腕のカギ爪の義手は彼からもらったもの。
- ヴァン
- 彼の婚約者エレナを殺した事で激しく憎まれているが、終盤になるまでなかなか彼の名前を覚える事はなかった。最後は彼を「バカ代表」と評して自らの同志に加えようとした。
- レイ・ラングレン
- 彼の妻のシノを殺した件でヴァンと同様に憎まれる事になる。
- ウィリアム・ウィル・ウー
- 実子。彼から延命の為の血液を貰っており、それ自体には感謝しているものの、自分の実子としての情愛はほとんど無く、それどころか彼が妻を殺してしまった事にさえ興味を抱いていない。彼がヴァンとの戦いで死亡しても、怒りや悲しみの感情を特に見せていない。小説では彼の母の命日には毎年、居城を訪れている。
- ミハエル・ギャレット
- 彼の持つ能力に目をつけ、ラッキーに誘拐させて仲間に引き込む。同志の一人として信頼している。
- ウェンディ・ギャレット
- 作中2回ほど彼女と対話する。彼女の事を他人を傷つける事のない優しい少女と評価しており、彼女とのデートの際にミハエルを強引に連れ出した事を謝罪し、彼女を同志に誘う。その誘いはきっぱりと断られるがカギ爪の男自身はその決断を認めていた。後に彼女は兄に対し引き金を引き、カギ爪の男の本質を見抜いた痛烈な批判をすることになる。
- ファサリナ
- 腹心の部下。凄惨な過去から救い出した。カギ爪の本質まで理解している数少ない人物の一人で、その上で彼の全てを肯定して尽くし続けている。
- カロッサ、メリッサ
- カギ爪に心酔する双子の兄妹。彼らの独断行動を計画に支障はないからと黙認した。
- ザピロ・ムッターカ
- ミハエル達のヨロイを調整する技術者。
- ジョー・ラッツ
- カギ爪の協力者の一人。
- ラッキー・ザ・ルーレット
- ミハエルの誘拐を依頼する。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- 『T』ではカギ爪の男と対峙した際、「底なし沼のほとりに立ったような恐怖」を感じていた(わかりやすく言うと「引き込まれたら際限なく堕ちていく」という事である。誘われたら自分を見失い、堕落させられるというカギ爪の男の本質を別の側面から的確に表現していた)。
- 東方不敗マスター・アジア
- 『T』において、彼に紹介される形で正体が知られる事となる。また、その虚無ともとれる性格を彼からも危険視されていた。
- フォンセ・カガチ
- 『30』での同士の一人。
リアル系
- ビシャス
- 『T』での取引相手。
- ワイズマン
- 『T』では彼の存在を知ったことで、彼に支配されたアストラギウス銀河から旅立ち、エンドレス・イリュージョン=地球圏へと辿り着く。
- シャリオ、ベルク・バトゥム・ビトゥル
- 『30』ではジルクスタンから逃れ、自分達の元へ身を寄せた彼らを受け入れる。
- シャルル・ジ・ブリタニア
- 『30』では同士の一人だった。
- ルルーシュ・ランペルージ
- 『30』ではギアスが効かないうえに底無しの悪意を感じ取られることで、強く警戒される。
スーパー系
バンプレストオリジナル
名台詞
- 「私と一緒に、夢を見ませんか?」
- 気にいった人間を組織に勧誘する時の決まり文句。
- 「一方的な夢はただの欲求だよ。それでは他の人を不幸にしてしまう、みんな巻き込んでしまうよ」
- 第12話にて、偶然出会ったウェンディに対し自身の思想を語る。後の回を見続ければ解るのだが、見事なブーメラン発言となっている事を彼は気づいていない。
- カギ爪の男「それとお恥ずかしいのですが…貴方が何故私を殺したがっているのか教えて頂きませんか」
レイ「…覚えてないのか…!?」
カギ爪の男「申し訳ありません」
レイ「シノを殺した事をぉぉぉぉ!!」
カギ爪の男「ああ…あなたは愛する者を失った。しかし、私がその人を殺した事が、それほど重大な事ですか?」
「彼女はあなたの胸の中で生きているのでしょ? なら、それで十分ではないですか」
「しかし、あなたがどうしてもその喪失感を埋められないというなら、私がそれに代わる喜びを用意しましょう。オリジナル7に入りませんか?」
「そして、私を助けてください。それが私とあなた、双方の幸せですよ」 - 第13話にて、妻をカギ爪の男に殺されたレイに向かって顔色変えず平然と言い放つ。
- 被害に遭った者からすれば逆上して当然の身勝手かつ腹立たしい物言いであるが、当の本人からすれば挑発でも悪意でもない。というのも、「幸せの時」計画を推し進めるカギ爪の男には「自分のみならず他人の命に対しても一切の執着が存在しないから」である。
- だが、結局はレイの怒りの火に油を注いでしまい…。
- 「あらぁ…」
- 上記の会話の直後、レイに銃を向けられて。何かが欠如している感がある。
- 「夢が私を殺させない」
- 自らの命が危機に陥り、生き残った際に言う台詞。「夢の実現まで自分は死なない」という何の根拠もない思い込みであるが、必ず夢を実現するという強靭な意志、膨張し肥大化したポジディブシンキングの表れと言える。
- ドミンゴ「逃げろ、ムッターカ…!」
カギ爪の男「君の事を、愛しています」
ドミンゴ「ぐわあああああ!」
カギ爪の男「ああ、温かい。やっぱりあなたも私と同じ、同じ血の通う人間同士なんです。分かり合おうとしなければ悲しいじゃないですか、ね? ん…?」
「ああ…また、やっちゃった…またまた…」
「ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
「あなたという人を無駄にしないためにも、夢は必ず叶えます。ありがとう、私の友達…」 - 第18話。カギ爪の男の狂気が最もあらわれたシーンの一つ。クーデターに加わったドミンゴに「(話し合いが嫌なら)握手から始めませんか?」と言って抱擁するも、怪力で骨を砕き、爪で肉を裂かれたドミンゴは死んでしまった。
- その後、必死に謝るのだが、自他の命に執着を持たないカギ爪の男はいずれ手にかけた相手の名前すら忘れていき、そうして「悪意なき殺人」を繰り返してきたと思われる。
- 「うーん、打ち上げを速めたせいで予想外の事態になりましたね…。何かあっても嫌だし、ここは一つ撃っちゃいましょうか」
- 第21話にて、サウダーデが宇宙へと射出された後、ダンのサテライトベースを撃ち落とすよう命令する。ベースを失ったヴァンがやがて死ぬ事を承知していたからか、わざわざその事をヴァンに謝罪するためにウェンディに伝言を頼む。
- 「ウェンディさん。私と…デート…しませんか?」
- 同話ラスト。放棄された基地の通信に偶然応答したウェンディに向けてデートに誘った時の台詞で、ウェンディにとって初めてのデートである。
- 「よろしければ私と夢を見ませんか? あなた自身の目で新世界を、夢の誕生を…」
「ふっ、あなたはそういうところが素晴らしい。どうかそのまま大人になってください。あなた達には…あなた達にはもっと早く会うべきだった…もっと、はやく…。新しい世界をお願いします、さようなら!」 - 第22話にて、ウェンディとのデートの際に彼女を同志に誘うが毅然とした態度で断られてしまう。
- 「今、君は私の過去を見ています。そこにいるのは遙か昔、私がマザーから逃れた時の仲間です。共に夢を語り合った友人達です。皆、愛に溢れていた…なのに…最後はお互い同士で…私はそこで身をもって学びました。人はどれだけ進歩しても、どれだけ環境が変わろうと、本能のよどみから逃れられない。もううんざりだ。私は誓いました。必ずこの手で争いのない世界を作ってみせると…!」
- 第23話にて、ミハエルが放棄された月の基地を見て過去を語り始める。この凄惨な経験がカギ爪の男の現在の狂気を生み出してしまった。
- 「デートするなら海がいい…海に行きなさい」
- 同話、ファサリナがミハエルを好きになっているのに気づいた時の助言。ちなみに『ガン×ソードさん』第5話でカルメンが集めた情報の中にも「デートしたい場所は海」とあった。
- 「マザーが残した囚人惑星破壊システム。このエネルギーを使い、近辺の時系列を圧縮し、歴史をやり直します。つまり…死んだ人間が生き返る」
「私はいなくなり、あなたの花嫁は生き返る。世界は平和になり、あなたにとってもこの星にとっても、素晴らしくご都合のよろしい世界になるのです」 - 第26話(最終回)で、ヴァンに自身の計画を語って。だが、ヴァンは全力で拒否し、拒絶する。ヴァンの大切な人であるエレナを殺したのは他ならぬカギ爪の男、彼の計画はつまり、エレナの死とヴァンの復讐という「今」を完全に否定することと同義ゆえに。
- 「そうか、わかりました! 君はつまり、バカなんだ!」
「そうか、これがバカというものなんだ…ああバカよ…バカバカ…愛しきバカよ…」 - 同話。ヴァンを自身の計画に欠けていた因子「バカ代表」として扱った際に、嬉々として言い放った言葉。
- 『T』では戦闘台詞に採用された。
- 「夢を叶えるその日まで、何があっても私は死にません!」
「これもヴァン君のおかげです、私は彼を新計画の最初の友人として迎えたいと思います! 前計画に欠けていたファクター「バカ代表」として! ヴァン君、ありがとう! ありがとう、ありがとう!!」 - 最終話、ヴァンにより計画が阻止され実行不可能となった際の台詞。怒るどころかもう一度やり直せる事に喜びを見出し、更にはヴァンをも友人として迎え入れようと発言する。しかし口ではそう言いながらも彼のカギ爪は震え、バースデイでダンの巨大G-ER流体ソードを奪い取り、容赦ない攻撃を仕掛けるなど、無意識下の激しい怒り・殺意を発露させる。
- 『T』でもこの下りは再現され、さらには「DG細胞を自らに植え付けてでも生き延びる」と言い放ち、その様子に自軍部隊は慄然とし「和解は絶対に不可能」として匙を投げた。
- 「ヴァン君…私はあなたを、愛していま」
- 同話。他の仲間達を倒して計画を破綻させ、更にバースデイまでも両断して自分を追い詰めてきたヴァンに向かって言った彼の最期の言葉だが、言い終わる前にヴァンによって横一閃に両断される[2]。さらに夢を掴んで離さないためのカギ爪は右腕から斬り離され地に落ちた[3]。
- 全てを愛して何も憎まず、ただ己の夢ばかりを追い求めた彼の生き様は、裏を返せば誰も愛していない上に夢を自ずから手放しているのと同じ事だったのかもしれない。
迷台詞
スパロボシリーズの名(迷)台詞
搭乗機体
- バースデイ
- 自身専用のヨロイ。