(きわみ)とは、特殊技能の一種。『第3次スーパーロボット大戦α』にて初登場。

概要

気力130以上で最終命中率、回避率、クリティカル率にそれぞれ+30%補正。(第3次α、Zシリーズ、V、X、T)

その強力な効果ゆえ原則として敵や味方NPC、あるいはスポット参戦の味方のみが持っている技能で、精神コマンドの「集中」が常時掛かっているのとほぼ同じ。回避能力の高い敵が覚えていると特に強力だが、命中率がアップするだけでも十分に厄介だと思われる。補正されるのは通常の命中率では無く、最終命中率のため何らかの手段でこちら側も最終回避率を上昇させないと幾ら回避が高くても+30%の補正値を無効化できず、大ボスクラスの場合一撃で撃墜される恐れがある。

必中」や「ひらめき」、「直感」用のSPを温存し、対策したい。近年の作品ではジャミング機能見切り小隊長能力の補正等でも対策出来る。また精神コマンドの「集中」は最終命中率・最終回避率を増加させる仕様であるため、味方側も1ターン限定で極とほぼ同じ効果が得られ、敵側の最終命中率への対策としても活用できる。

ほぼ同じ効果である天才の上位技能であり、極と天才の両方は持ち合わせないのが暗黙の了解となっており、そもそもこのスキル自体所持者はそう多くなかった。しかし、『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』でのみ習得者が数人から約20人に増え(それまでの各作品での所持者は5人前後)、極と天才を併せ持つパイロットまで登場した。また、味方側にも極の廉価版と呼べるエースボーナスを持つ者が登場している。

『第3次Z』での習得者は今までの数ぐらいに収まったが、その中には正式参入できる味方キャラがいる。専用スキルなのでPPによる習得はできず、何故か上書き出来てしまうので消さないよう注意。『V』と『T』は正式の味方パイロット固有特殊技能扱いで上書き不可能。 こういう強力な技能が弱体化無しで味方化になった為か、近作の敵側には「指揮系統中枢など新たな敵専用機能が登場」(『第3次Z』)、「命中補正+50以上の敵武器が多い」(『V』『X』)、「エースボーナスで極すら上回る最終補正を得る」などバランス調整が施されている。

主なパイロット

現時点ではバンプレソフト・B.B.スタジオ作品とOEにのみ登場。基本的に版権作品の大ボス格が持っており、それ以外でも卓越した実力を持つパイロットに用意されている事が多い。

版権作品

味方パイロット

基本敵専用特殊能力なだけに強力である為、正式味方パイロットが持つのは稀。『第2次Z』まで一時的にスポット参戦した時には所持していても、味方参入すると下位技能の「見切り」に下方修正されるのが殆どである。また、この技能をもつパイロットは精神コマンド「集中」を覚えないことが多い。バランス調整といえる。

ゼウス神
人間に加勢する機械神。ユニットもパイロットもボス並みのステータスとスキルを備えており、『時獄編』ルート次第ではユニット性能だけが調整された状態で正式参入する。(『天獄編』では無条件参入)
文字通り、「」の名に恥じぬ強さを持つ。
グラハム・エーカー(劇場版仕様)
己の歪みを乗り越えて、真の意味で極に達した証明からか『第3次Z』で初めて所持。『時獄篇』序盤のルート次第でスポット参戦するので、登場が一番早い。
スポット参戦限定キャラだと思われたが、終盤でまさかの極を保持したまま正式参入、開幕早々「気迫」で極を発動することもできる。また、見切りも別枠で習得可能。
極+見切り+エースボーナスで、宇宙限定で最終命中率+60%、最終回避率+40%、クリティカル率+40%(『V』なら見切りLv3でそれぞれ更に+15%)、与ダメージ1.1倍という、まさに『阿修羅すら凌駕する存在』になれる。
ランティス
『T』では隠しパイロット以外唯一の味方側所持者。兄であるザガートに近い能力と技能を修得し、更に魔神ザガートの同型機に搭乗し参戦する。
また、本人は集中を覚えないものの、サブパイロットのプリメーラが集中を覚えるため、極+集中が可能。
枢木スザク
R2』設定までの場合は、基本的に敵またはスポット参戦として所持。『第2次Z再世篇』で原作仕様ナイトオブゼロとして登場するゼロレクイエムルート(この称号は、黒の騎士団ルートでは原作と異なる意味を持つ)では第57話まで極を持っており、第56話のスポット参戦時も残っている。
ここで言う「極」とは、おそらく劇中においてスザクに掛けられた「生きろ」ギアスの再現であろう。
復活のルルーシュ』設定となった『30』では、正式参入するスザクとしては初めて所持。極と両立して集中を持ち、気合等の補佐で開幕から極を起動することすら可能なため、有効に使い倒すことが可能。

敵パイロット

ガンダムシリーズ
ランバ・ラル
OE』で所持。二連撃と併せて「ザクとは違う」強敵ぶりをプレイヤーに見せつける。
東方不敗マスター・アジア
T』で所持。隠しで参入時期が終盤になるとはいえ、なんと味方時でも所持してくれる。彼もグラハム同様に気迫で開幕から発動が可能で、更にエースボーナスで地形関係なく1.1倍補正がかかり、プレッシャーL3で更に上がる。第12回ガンダムファイトチャンピオン、先代キング・オブ・ハートとしての貫禄を見せつけてくれる。
トレーズ・クシュリナーダ
五飛との生身の剣技対決で圧倒した描写からだろう。あるいは「エレガントの極み」であることを表現しているのだろうか。
ちなみに、ミリアルドは下位技能の見切りを所持している。
ギム・ギンガナム
千年単位で武を磨いてきた一族の頭領故か所持。『Z』では1回だけ味方として極を持ったままスポット参戦する時があり、しかも操作可能。現在では下記のグラハムのように、極持ちのキャラが正式加入することも増えたが、当時は珍しかった。
アリー・アル・サーシェス
原作においても相手の動きを読む戦い方を多用した。リボンズによる「ある意味人間の枠を超えている」というサーシェスの評価は、伊達ではない。
ミスター・ブシドー
『00』で「極み」と言えばこの人。辿りつくためにガンダムを超えようとしていたが、『第2次Z再世篇』では初登場時からいきなり持っている。
しかし、『第2次Z』では精神面において「極み」を否定された。真の意味で極みに達せられるのはこの後の物語である。
ルイス・ハレヴィ
『第2次Z再世篇』では何故か持っている。「人類初の(擬似)イノベイター」あるいは「ガンダムへの憎しみの極み」という事を再現したのだろうか。
リボンズ・アルマーク
イノベイターの首魁なだけあって、天才と極を併せ持つ。ゲーム内でも強力なパイロットではあるのだが…相手があまりにも悪すぎた。
リアル系
ヒューズ・ガウリ
敵側かつ、オーバーフリーズ時のみ。味方である時も、敵から戻った後も所持していない。
イプシロン
PSとしての能力を発揮してくる。同じPSであるフィアナ見切りで止まっている事から、イプシロンの能力の高さが分かる。
インゲ・リーマン
OE』で所持。原作において対戦したキリコと相討ちになったことを評価してのものか。
ワイズマン自律回路
厳密にはパイロットではないが、記載。『第3次Z天獄篇』にて自らの意識を移した「極」付き専用パラメータの自律回路にて登場。流石はアストラギウス銀河である。『T』は所持していないが、エースボーナス効果により最終命中・回避率+40%の状態になる。
シャルル・ジ・ブリタニア
は誰も持っていないが、彼だけが持っている。ブリタニア皇帝の肩書きは伊達ではない。
マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア
『X』で予想外の復活を遂げた上記シャルルの皇妃。「閃光のマリアンヌ」の異名通り、極と天才を兼備する脅威のパイロット。乗機が小型機だけあり、エース級でもなければ当てるのにも一苦労する。
ガウルン
事実上、フルメタ内では最強とも言える残忍なテロリスト。『第3次Z時獄篇』では当初は習得していないが、終盤の第55話で見切りが極にランクアップする形で習得して現れる。
ただでさえ能力が高い上に乗機の性能とラムダ・ドライバのせいで「鬼に金棒」と言っていい状態になってしまった。
ゲイツ
スパロボではユーザーを噴出させるような言動が目立つが腕前は確かであり、フルメタ勢の敵としてはガウルンと双璧を成す強さを誇る。ただ、彼の場合、「クレイジーの極み」という事で所持しているのだろうか?
北辰
『V』、『T』で所持。時代がかった物言いという点では後述のミフネと同類と言えなくもない…が、それよりはやはり「外道の極み」だろうか。ゲーム的にはアキト達のIFSに対抗するものとしての意味合いもあるかもしれない。
ヴィルヘルム・カスパー
『V』で所持。クルツの師とも言える存在で、彼をして「魔人」と言わしめる世界最強の狙撃手としての証からか所持している。
スーパー系
ピグマン子爵
なんとSSサイズで極持ち。その為、後述のムゲ以上に当たらない事も……
ムゲ・ゾルバドス
αシリーズZシリーズ共に所持。『第2次Z』では本人がSサイズの上に超能力、底力まで所持している為、精神コマンド抜きではとにかく当たらない。
EVA初号機 (暴走)
この技能のお陰で、クリティカルがガンガン発動する。
頭翅
高い超能力Lvと極の補正は非常に手強い。
ズール皇帝
超能力との相性が良いので、かなりの強敵となる。
ロージェノム
気力限界突破とエースボーナスによって、最大気力が200になるので要注意。
アンチスパイラル
真の決着となる『第3次Z時獄篇』で所持。桁違いの能力値と最高レベルの超能力が合わさって凄まじい命中率を叩き出してくる。
ショーグン・ミフネ
『V』にて所持。前述のブシドーの同類であるから…と見るのは勘ぐりすぎだろうか?
『X』でも所持しており、加えてDLCシナリオでは味方として使用可能。極も保持したままで本人も「気迫」を持つ事から、すぐに極を発動させることが出来る。
エグゼブ
『V』、『X』で所持。
ドアクダー
『X』で所持。
ドン・ゴロ
『X』で所持。
ザン・コック
『X』で所持。
ザガート
『T』で所持。高い能力からくるクリティカルが脅威で、脱力をかけて被害を最小限に食い止めたいところだが……。
エメロード
『T』で所持。上記のザガートを倒すと、復讐に駆られたエメロードが魔神に乗り込んで襲いかかってくる。ザガートを前座扱いにする圧倒的にもほどがある強さを持ち、極によるクリティカルが出ればほぼ全てのユニットを一撃で撃墜する。その上3回行動まで習得しており(エキスパートモードだと、カスタムボーナスで4回行動と化す)、レイアースを集中攻撃されてゲームオーバーというのも珍しくない。

バンプレストオリジナル

ケイサル・エフェス
元から高い能力と念動力底力の合わせ技で無茶苦茶な命中率に。殴れば殴るほど、かく乱を発動させても50%以下にすらならなくなる。
アサキム・ドーウィン
敵時限定だが、幾つかのシナリオでスポット参戦した際には極が残っている。一旦発動すれば敵の攻撃を容易く避ける。
しかし、恐ろしいのは敵対時の方で、エースボーナスによる「集中」が発動すれば最終命中率・回避率が60%ととんでもない事態に。
エーデル・ベルナル
創造者天才と異なって、気力制限があるものの効果はこちらの方が上。
聖インサラウム王国の騎士
ユーサーアークセイバージェラウドシュバルウェインが所持し、そして騎士ではないアンブローンも最終戦では所持している。
なお、味方サイドのマルグリットのみが聖インサラウム王国の名有りキャラの中で持ち合わせてない。
ガイオウ
回避の方はともかく、命中補正の方はエースボーナスで発動する「必中」のおかげでほぼ死んでいる。
マリリン・キャット
第2次Z再世篇』で所持。やはり、ファイヤバグの隊長は伊達では無かった。本作の極持ちで特に警戒すべき相手。
取り巻きジャミング機能と合わせ、最終命中率を有効に活かしてくる。
尸空
第3次Z』両作で所持。
同僚2人天才を持っているのに対して、こちらは極持ち。
次元将ヴィルダーク
第3次Z天獄篇』で所持。先述のガイオウと似たようなものだが、彼の場合「直撃」も発動するので一撃目が強烈。
魔獣エンデホープス
X』で所持。
ダイマ・ゴードウィン
T』で所持。エースボーナスで更に攻撃力が跳ね上がる上に最終命中率・回避率に+10%され、通常ルートではイベントを起こすまで気力300なので強烈な攻撃を3回行動で繰り出してくる

関連用語

見切り
『第2次α』から登場した技能。気力130以上で発動し、最終命中率・回避率・クリティカル率+10%(『V』以降はスキルLv×5%)。作品によってはクリティカル率に補正が入らない事がある。数値が見切りの完全上位互換である「極」持ちが正式に味方として参入する場合、殆どが見切りにランクダウンする。
なお、『X』の剣部シバラクと『T』のビッグボルフォッグエースボーナスがこのスキルの効果を「極」同等に強化するものになっており、実質「極」にランクアップとも見なす向きもある。
神業
『OGs』の没技能。解説には表示されていないが気力制限がある技能。気力130以上で発動し、最終命中率・回避率+30%。極と違いクリティカル率に補正が入らない。
SEED
Zシリーズでは攻撃力補正を除いた場合、見切りと極の中間の補正がかかるようになっている。見切りと重複するため、養成で見切りと同時に発動させれば実質極が発動したのと同等になり、極が発動している敵に対しても、クリティカル率補正以外を完全に打ち消すことが出来る。