シャピロ・キーツは『超獣機神ダンクーガ』の登場人物。
シャピロ・キーツ | |
---|---|
外国語表記 | Shapiro Keats |
登場作品 | 超獣機神ダンクーガ(OVA) |
声優 | 若本規夫 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
SRWでの分類 |
パイロット ラストボス |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(OVAではサイボーグに改造) |
性別 | 男 |
出身 | アメリカ |
所属 | 地球軍→ムゲ・ゾルバドス帝国→ディラド |
概要
人物
藤原忍達の通う士官学校の元・教官で、結城沙羅とは恋仲にあった。
軍人としては極めて優秀で、教官としての手腕と用兵に関する知識には並々ならぬ物がある。また、頭脳明晰だけでなく身体能力も優れており、物語初期の士官学校時代は喧嘩慣れしていた忍に殴りかかられた際に、軽くあしらう程の格闘技を見せている。更に絶対音感の様な物も持っていた様で、洞窟の共鳴音を元に唄を自作したりもしていた。
しかし、その優秀さ故に途方もない自信と野心、そしてプライドの持ち主でもあり、軍人とはいえ尊大な振る舞いや言動が目立っていた事から一部の軍人や士官候補生からは嫌われていた。特に忍とは反りが合わなかったようで、自らの操縦技術への自惚れの強い彼を「天狗」と評していたが、彼のパイロットとしての秘めた能力はそれなりに評価もしている。また、自己中心的な本質故に、他人の感情に関する理解力も皆無であり、結果的に置いて行ってしまった沙羅の怒りや自分の策謀によって追いやられたギルドローム将軍の復讐心、失敗を繰り返した上に八つ当たりで殴られた事によるルーナ・ロッサからの失望も気付けなかった結果、自らの破滅に繋がっている。機嫌が悪いと右肩を小刻みに震わせる癖があり、それは乗っている機動兵器にも影響させる程。
人望を集め難い人物ではあるが、それでもかつては地球を守る使命感も持ち合わせており、軍上層部に対し異星人の侵略に備えるよう真面目に進言していたのだが、上層部からは聞き入れられずに終わっている。この事はプライドの高いシャピロにとって相当屈辱であったようで、後にムゲ・ゾルバドス帝国が侵略してくる形で自らの予見が実現した際、まともに対抗出来ていない地球軍の不甲斐無さに失望。寝返るまでに至っている。尊敬する人物はナポレオン・ボナパルトで、地球軍時代はナポレオンを越える人物になるという志を抱いていた。
天涯孤独の身で、親の愛情を知らずに育った事が現在の人格を形成しているようだが、子供の頃に親がいない寂しさのあまり、「神の洞窟」が奏でる共鳴音に歌詞をのせる形で自分で自分の子守唄「ハーモニー・ラヴ」を作り自分を慰めていたという意外な一面があり(しかし、歌詞はどう見てもラブソング)、その唄を沙羅や神の洞窟で出会ったローラ・サリバンに教えていた[1]。最終回で語られた話からすると、神の洞窟の共鳴音は宇宙そのものと共鳴することで起こっている物で、ハーモニーの乱れからムゲの侵攻により宇宙の調和が乱れたことをシャピロはこの洞窟で知ったとの事。そしてムゲに寝返ってからは、そのムゲですらも利用して宇宙の調和を取り戻す「神」が必要と確信し、それをなすべきは自分であるという誇大妄想に近い野望を抱くようになってしまったようである。
実は獣戦機の操縦者としての資質も持ち合わせており、OVA版の最終章にて思わぬ形でその片鱗を見せていた。
キャストを務めた若本氏の熱演もあり、突出したピカレスクの輝きを放つキャラとしてスタッフから愛情を注がれていた。特にTV版後期エンディングは、ほぼシャピロの独壇場と化している。その濃い設定やTV版、OVA版の双方で獣戦機隊のメンバー並みに活躍している事実からも、宿敵役というよりは『超獣機神ダンクーガ』の裏の主人公と言っても過言では無いかもしれない。
劇中の活躍
TV版
ムゲ帝国が地球に来襲し地球軍が苦戦するのを見た事で、かつての自らの主張を無視した結果の有様に落胆したシャピロは、沙羅を連れて地球を裏切り、帝国軍に投降する事を目論むも、沙羅は忍の妨害によって連れ戻される事になり、自身だけが帝国軍へと渡る事になる。
その後、母星を裏切った自身を怪しむデスガイヤー将軍の下で容赦の無い拷問を受けながらも、それに耐えきってみせたシャピロはムゲ帝国に取り入る事に成功。以降は参謀格として教官時代に得た機密情報を活かした作戦を次々と立案し、物量を用いて強力な戦闘兵器を集中砲火で撃破する死の包囲網作戦や女性が花粉を吸引すると錯乱を起こす人工花「失恋花」を用いた撹乱作戦等、3将軍が思いつかなかった独自の作戦で獣戦機隊を苦しめている。その獣戦機隊との戦いでは失敗が多かったものの、他の作戦では着実に功績を残していったようで、ムゲ帝王の信頼を得ていったシャピロは、最終的に副官の地位まで上り詰めている。
しかし、裏切り者に過ぎなかった自分の立場を弁えない振る舞いは、3将軍との衝突が絶えない状態にあった。特にギルドローム将軍との対立は深刻で、自らが対ダンクーガ用に開発した生体兵器であるバイオウォーリア・レプラカーンの存在をちらつかせる事で、功を焦った彼がそれを無断で持ち出すよう仕向ける事で作戦を失敗に終わらせ、失脚に追い込まれるよう仕向けている程なのだが、それが自らの破滅の引き金となってしまう事になった。
地位を向上させていくにつれて傲慢さを悪化させていったシャピロは、獣戦機隊を相手に敗戦を重ねていき、月面基地も壊滅させられた後は、副官であったルーナ・ロッサからもはっきりと自らの失敗を指摘されて八つ当たりに近い形で手を挙げる等、次第に冷静さを失い始める。そこにギルドローム将軍が通信で接触してきて、追い込まれていたシャピロは彼に言われるまま火星に向かう事になるのだが、それは自らを破滅させる為に仕組まれた罠で、ギルドロームだけでなく自らの非すら認められない器の小ささに失望していたルーナの裏切りにも遭う形で、火星の基地に孤立。そのまま追撃してきた獣戦機隊との戦いに突入する羽目となる。半ば自暴自棄に陥ったシャピロは、自らの専用機であるデザイアに搭乗して出撃するも、結局は敗北。辛くも機体から脱出し、火星からも撤退したシャピロは、残された僅かな戦力を率いてアステロイドベルトの前線基地に戻るが、そこは既にもぬけの殻となっており、怒りのあまり精神の均衡を崩し始めたシャピロは、もはや策士然とした冷静さを殆ど失う状態となっていた。
その後、基地に潜入していた沙羅の工作によって基地の防衛システムを無力化されてしまい、更には基地に隠れて彼女の手助けを影で行っていたルーナからも通信越しに嘲笑されたシャピロは逆上。彼女に報復しようとするも結局は返り討ちとなり、基地が獣戦機によって破壊される中で、自らの敗北と破滅を認められないあまり錯乱状態となってしまったシャピロは、沙羅に討たれる形で死亡。その遺体は、崩壊するアステロイド基地に放置され、爆発に飲まれたのだったが…。
OVA版
OVA「白熱の終章」にて、遺体を植物惑星ディラドに回収され、指導者である女帝ディオレの手でサイボーグとして復活。自らの怨念から地球の存在を知った彼女が「着生」の場として地球に目をつける切っ掛けを作る事になる。
復活した当初はかつての記憶を失っており、自我があるのかさえ不確かな状態であったが、アベルに連れられてディラド戦闘メカに同乗して再び獣戦機隊と戦う内に、記憶を取り戻すに至っている。しかし、記憶を取り戻したシャピロ自身は、ディオレの言いなりになるつもりなど毛頭無く、地球や獣戦機隊への復讐心しか無かった為に、アベルからは嫌悪感を抱かれ、ケイムには思慕の情を抱かれても煩わしい存在としか見なしていなかった。
ディラド戦終盤の直前で、自身の面従腹背を見抜いていたディオレに瀕死の重傷を負わされ、切り捨てられるのだが、それを見つけた沙羅の手で、重傷を負った式部雅人の代わりにランドライガーのコックピットに乗せられる。その結果、自らの意識体によってダンクーガの秘めた力が解放され、ケイムの搭乗するディラド決戦メカを撃破。獣戦機隊はディラドとの戦いに勝利するも、その時には既にシャピロは息絶えており、二度目の生涯を終えたシャピロは、ランドライガーが棺代わりにされる形で宇宙に放たれ、虚空の彼方に消えていった。
登場作品と役柄
数あるロボット作品の中でも「裏切り」の代表格とも言える人物。ダンクーガの敵キャラの中では最も多く出演しており、場合によってはラスボスになる事も。
第一話早々、すぐに寝返った原作と違い、スパロボでは獣戦機隊の指揮官として登場してから数話で寝返るケースが多いが、味方としても高圧的な態度で他作品のキャラからも嫌われがち(GC(XO)のように味方としての期間が長かったり、Jのような寝返った状態で初登場という作品もある)。ただ、今の所おおよそ5割程の確率で『超獣機神ダンクーガ』が参戦してもムゲ帝国が出てこないので、寝返る先はゲスト、エアロゲイター、グラドス軍と様々。
『F』・『F完結編』・『α』の3作では専用機デザイアが登場しない為、度々バンプレストオリジナルのメカに搭乗している。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。寝返る前の化粧をしていない顔グラフィックも用意されている。ロンド・ベルに合流後、早々とゲストに寝返る。連邦の拠点を教えたり、コロニー連合独立をはじめとする地球圏の混乱を利用するためにゼゼーナンに休戦協定を進言するなど、策謀家ぶりを存分に発揮する。使用機体はライグ=ゲイオス。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ポセイダルルートではラスボス。本作でも策謀家ぶりを存分に発揮しており、小物に過ぎないゼゼーナン率いるゲスト軍が第4次以上に手強くなったのも、もっぱらシャピロの存在が大きく反映しているといえる(第4次でダンクーガは出演するものの、シャピロは参戦していない)。本作では殆ど余裕の態度を崩す事がなく、最終的に敗れて死亡する寸前に、精神破綻を迎える形で死亡する事になっている。
- ザビ家三兄弟やシロッコのクローンを製作する事で、DCやティターンズを裏からコントロールできるよう仕組むだけでなく、体良く利用していたゼゼーナンを土壇場で切り捨てている。
- ポセイダルルートの最終決戦では、大量のコロニー落としを実行に移す事を目論むのだが、自分のクローンを多数作ってプレイヤーを迎え撃って戦力を推し量ろうとする慎重さを見せ、自らが勝利する事を確信した後はバイオリレーションシステムを内蔵したヴァルシオンに搭乗し無敵状態になったりしている等、原作以上に悪役・黒幕としての印象を見せている。更にバイオリレーション発動時のイベントには鉄壁等の精神コマンドまでもが掛かり、その間のヴァルシオンの装甲値が13000になる事は語り草。DCルートのラスボスになるシロッコと比べても、彼はシャピロの操り人形に過ぎない為、やはりシャピロの方がラスボスとしての存在感が強い。戦闘BGMも、シロッコは通常通り、プレイヤー側キャラのBGMのままであるのに対し、シャピロ戦はBGMが当時ラスボス戦に用いられる「ARMAGEDON」になっている。
- DCルートでは最後まで搭乗機がライグ=ゲイオスのままで火星で早々と散るが、シロッコのクローンを残したままにしている等、とやはり性質が悪い事になっている。
- ラストは沙羅との戦闘前会話があるので、余裕があったらダンクーガを分離してトドメをさそう。
- なお、本作におけるシャピロの立ち位置は、後の第2次スーパーロボット大戦OGにおいて、同じく権謀術数に長けているユーゼス・ゴッツォが担う事になる。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 当初はトリントン基地所属の設定で、コアファイターに搭乗して、登場しないムゲの代わりにエアロゲイターに寝返る。当初は帝国監察軍の機体(ハバクク→エゼキエル→アンティノラ)に乗ってくる。最後は偽ダンクーガに乗ってくるが、この直前のインターミッションでシャピロはユーゼスが極秘に製造しているシロッコのクローンと自身のクローンの製造施設を目撃してしまい、ラオデキヤに隠された秘密も知るに至った。しかし、ユーゼスに発見されてしまい、「お前には処置が必要だ」と言われる場面があり、その後の偽ダンクーガ登場時の会話イベントも感情に乏しく自我を失っている様な感覚を感じさせるため、レビと同じ様に洗脳処置を施されていた可能性もある。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 『α』で死亡したかに見えたが、生き延びて原作通りにムゲ帝国に所属していた。地球と帝国監察軍への復讐と全ての無限力の奪取を企む。帝国監察軍と絡んでいた『α』と比べると扱いは小さ目だが、原作に準拠した散際がDVEで再現されるなど決して悪い訳ではない。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 存在に触れられる程度で、沙羅が恋愛に臆病になった原因として扱われている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 今回は「白熱の終章」設定で初参戦。シーン3頃から存在を匂わせていたが、シーン5シナリオ24「魔神転生」で初登場する。乗機はシャピロ戦闘メカで、右肩の震えを見て沙羅と忍が存在に気付くというイベントがある。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- シーン1からシーン6まで度々登場する。乗機はシャピロ戦闘メカと偽ダンクーガ。後者はユニット能力はともかく、武器性能がかなり高いので要注意。惑星ディラドでの戦いの後、経緯は描かれていないが再びムゲ帝王の部下となり再登場する。ムゲ帝王の部下となってからも、顔グラフィックは「白熱の終章」時の物になっている。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 音声が新規収録されている。本編開始前に死亡しており、女帝ディオレの手で蘇生される。第3部ではディラドから離反し、蘇ったムゲ帝王の元へ再び就く。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- ストーリー開始前の第1次火星会戦で戦死したかにみえたが密かにグラドスに寝返っていたという原作とは違った経緯。ル・カインの参謀格ポジションとして彼の信頼を得るが、部下となっている死鬼隊やカルラ、ギウラ達には嫌われて見捨てられる。最期は、沙羅に討たれた。OVAの再現で野生化が付いてるので気力が上がらない内に片付ける事を薦める。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 既に地球を裏切った状態でムゲ帝国の幹部として、キャンベル軍の仲立ちをしていた。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 本作で初めて原作どおりシャピロ戦闘メカに搭乗。あまりの唯我独尊ぶりにルーナに愛想をつかされ、帝国からも見捨てられる。完全平和ルートでは自軍の見えないところでモビルドール部隊に全滅させられてしまう。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- なんと、中盤まではブライトの副官的ポジションで味方に居続ける。その間はキツい訓練やその嫌味な性格で下の者たちにはやはり嫌われているが、反面作戦立案などで参謀としての有能さを存分に発揮しており、実際彼の立案や指揮が無ければ正直ヤバかったと思われるシーンもちらほら。
- もっとも、案の定というか、原作通りムゲ帝国の侵攻と同時に裏切る。しかし、これは今までの作品と違い、生死を共にしていた部隊を簡単に捨てた上に沙羅をも最初から連れて行こうとはせずに見捨てるという原作以上に酷い裏切り行為であった為、沙羅の失望と怒りはかなり深いものとなった。本作ではムゲ帝国の存在をガディソードのジークとサリーからリークされている。本作から、それまで「シャピロ戦闘メカ」と呼ばれていた乗機の名前が正式に「デザイア」となった。音声も再び収録されている。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
原作での活躍に反映されて、底力や天才といった特殊技能を持っているが、天才に関しては持っていない作品も少なくない。また、αシリーズで特殊技能に野生化が実装されてからは、OVA版に反映されてシャピロにも野生化の能力が一部作品で追加されるようになっている。しかし、底力、天才、野生化の三つの特殊技能を共有出来た作品は、今の所無い。あったらあったで恐ろしい事になるが…。
- F・F完結編・64
- シールド防御L8、切り払いL9
- α
- シールド防御L5、切り払いL5
- 第3次α
- 天才、底力L7、ガード、見切り、カウンターL6、集束攻撃
- IMPACT
- 底力L9、逆切れ
- J
- ヒット&アウェイ、野生化、底力L9、援護攻撃L4、指揮L4
- GC(XO)
- 底力L8、援護〈攻撃のみ〉L1、指揮L3
小隊長能力(隊長効果)
- 反撃時の攻撃力+20%、ダメージ-10%
- 『第3次α』で採用。
人間関係
- 結城沙羅
- 元恋人。唯我独尊なシャピロも沙羅に対しては心を許しており、彼女を連れて、ムゲに加入しようとした程であるのだが、忍のせいで沙羅は取り残され、その結果、互いに愛憎入り混じった戦いを繰り広げることになった。
- 藤原忍
- 元生徒。戦闘機の操縦技術以外では、自分より下な忍を見下す発言をした事もある。ムゲに参じた後は本格的に対立することに。
- 式部雅人
- 元後輩。『白熱の終章』の最終決戦では、雅人の代わりに、ランドライガーに搭乗。
- 司馬亮
- 元後輩。シャピロ自身は知らぬことだが、亮からは孤独さを共感されていた。
- ローラ・サリバン
- 獣戦機隊のメンバーや沙羅ですら知らなかったが、自らが「神の洞窟」と称していた場所で彼女と出会っている。彼女とは心を通わせていたらしく、自作の唄である「ハーモニー・ラヴ」を教えていた。彼女自身よくそれを口ずさんでいた事からも、慕われていた事が分かり、ガンドールの通信越しで自らの事切れる姿を見ていた彼女の表情は、どこか哀しそうであった。
- デスガイヤー将軍
- ムゲ・ゾルバドス帝国の将軍の一人。シャピロが地球を裏切って帝国側に投降した際、それを請け負ったのは自身の部隊であるのだが、それを信じていなかった為に、拷問を行っている。彼が帝国側の参謀となった後も、その尊大な態度が気に食わず、度々衝突している。
- ギルドローム将軍
- ムゲ・ゾルバドス帝国の将軍の一人。3将軍の中でも特にシャピロと仲が悪く、彼の策略によって作戦失敗に追い込まれた挙句、ゾルバドス本星に強制送還されるという屈辱的な仕打ちを受ける。しかしその結果、シャピロを激しく憎むようになった彼によって壮絶な逆襲を受ける事になった。
- ヘルマット将軍
- ムゲ・ゾルバドス帝国の将軍の一人。他の将軍と同様、シャピロとは仲が悪く、月面基地での戦いでは彼の計算違いもあって、落命する要因となっている。
- ルーナ・ロッサ
- ムゲ・ゾルバドス帝国における副官。当初は野心を燃え上がらせるシャピロに惹かれていたものの、次第に獣戦機隊に敗北を重ね、器の小ささを露呈させていったシャピロに愛想を尽かし、ギルドロームに唆されたのも重なって裏切る事になった。
- 女帝ディオレ
- ディラド星の女王。一度死んだシャピロを蘇生させた。しかし、シャピロは彼女に従う意思など無かった結果、見限る形で致命傷を負わせるのだが、それが皮肉にも自身の星が滅ぼされる引き金となった。
- アベル
- ディラドの幹部。人間であるシャピロを見下しているが、殆ど相手にされていなかった。
- ケイム
- ディラドの幹部。シャピロに対してただならぬ感情を抱き、かつての恋人であった沙羅との関係について、話に持ち出す事もあったが、シャピロからは煩わしい存在とした見なされていなかった。最終的に、なし崩し的に獣戦機隊へ力を貸したシャピロによって死を迎えるが、その事実に気付く事は最後まで無かった。
- 『IMPACT』では嫉妬交じりで沙羅の話題を振ってくる彼との遣り取りが、DVEで再現されている。
他作品との人間関係
シャピロの性格が性格なだけに、どのキャラクターとの関係も基本的に悪く、見下す、嫌悪される、見下し合う、利用する、利用し合う、そして裏切るかのいずれかとなっている。
スーパー系
- 兜甲児
- 『F』では軍属でもない善意の協力者である彼に手錠をかける。味方である時は『α』で彼らを拘束しようとした事などがあってその高圧的な態度が快く思われず、自らを「神」と驕るシャピロに対し、「神でも悪魔でもない、ただの人間」と断じる。
- 地獄大元帥
- 『第3次α』では彼と共闘(というか利用しあう)するも、最終的にはイルイを奪った際に死に追いやった。
- 葵豹馬
- 『α』では、トリントン基地で軍属でもない彼にエアロゲイターとの戦闘データを寄こすよういつもの高圧的な態度で、命令したためあからさまに反抗される。
- 総統ワルキメデス
- 『第3次α』では星間連合の一員として共闘し、シャピロは割と高く評価していたが、ワルキメデスの方はムゲの威を借る飾り物と評している。
- ダンゲル将軍
- 『第3次α』では星間連合の一員として共闘するが、彼からは快く思われていない。
- 碇ゲンドウ
- 『F』・『F完結編』では彼とトレーズと組み、ゼーレを壊滅させる。
- 地球防衛組
- 『XO』では、地球の守護者であるエルドランに認められた彼らを倒す事を自身が神である事の証明にせんとした。
- ノアル・ベルース
- 『J』では教官時代の元生徒。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『GC』(『XO』)においては優れたニュータイプとして覚醒した彼の力を認めていたが、彼はシャピロを「力を誤った方向に向ける者」として否定する。
- ブライト・ノア
- 『GC』(『XO』)では彼の副官を務めていた。シャピロの裏切りに、人一倍激怒していた。
- ギレン・ザビ、キシリア・ザビ、ドズル・ザビ
- 『F完結編』では彼らのクローンをゼゼーナンに造らせて、DCを裏からコントロールできるよう仕組んでいる。
- カミーユ・ビダン
- 『α』では、トリントン基地で彼にエアロゲイターとの戦闘データを寄こすよういつものように高圧的な態度で、命令したためあからさまに彼に反抗される。
- レコア・ロンド
- α序盤の南アタリア島ルートではSDF計画の真意を語る事によって、間接的ながらも彼女がエゥーゴから離反する切っ掛けを作った。無論、全てがシャピロのせいという訳にはならないが…。
- ジェリド・メサ
- 『F完結編』では最終話で彼に特攻されるイベントが存在。シャピロ自身はジェリドをザコ扱いしたが、マウアーをクローンとして与えてやるという不用意というよりも無神経な一言で更に怒りを買い、特攻される。皮肉にも、この事が無敵であったはずの自身の敗因に繋がる事に…。
- パプテマス・シロッコ
- 『F完結編』・『α』で競演。共に異星人勢力へ通じている。
- 『F完結編』ではクローンをゼゼーナンに造らせ、ティターンズを裏からコントロールできるよう仕組んでおり、ポセイダルルートでは最後まで自身が操り人形である事実に気付かないままとなっていた。この結果、マウアーが命を落とす事になった為、ジェリドの怒りを買っている。また、本作でのシロッコがオリジナルとは別人で、あくまでも操り人形に過ぎない事から、シャピロの方が黒幕としての存在感を放っている。
- 『α』ではユーゼスに対し反旗を翻すべくシロッコに協力を求めるが、拒否されて逆恨みしている。後にユーゼスの研究室に潜入した際、彼のクローンを発見する事になっている。
- バスク・オム
- 『64』では完全平和ルートにてモビルドールを主力とした彼の部隊に引導を渡されてしまう。
- ジョン・コーウェン
- 『α』では上官であるが、内心では民間人を軍属にしない甘いやり方を批判している。
その他ガンダムシリーズ
- トレーズ・クシュリナーダ
- 『F』・『F完結編』では彼とゲンドウと組み、ゼーレを壊滅させる。
- しかし、ポセイダル・ルートの展開次第では、彼の特攻によってヴァルシオンのバイオリレーションシステムを破壊される事になる。
- パトリック・ザラ
- 『第3次α』では彼と密約を結び、タイミングよく共に地球を攻撃しているが、その際の言動からも彼の事を見下していたようである。
リアル系
- ドレイク・ルフト
- 『64』では一年戦争終了後にバイストン・ウェルに飛ばされた後、ルーナと共に彼の世話になっていた。後にムゲ・ゾルバドス帝国とバイストン・ウェル軍を繋ぐパイプ役も果たした。
- アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ
- 『GC』(『XO』)ではグラドスの刻印を手中に収めるために、彼女の身柄の確保を狙っている。
- ル・カイン
- 『J』では彼の参謀に。才や人物を認められ、彼の信頼を得る。しかし、態度が非常に偉そうなので他のグラドス軍の面々には大いに嫌われることに。
- 『64』でも上司の立場にある。
- 死鬼隊、カルラ・エジール、ギウラ
- 『J』での部下。しかし彼らからは嫌われており、最後は見捨てられる。
バンプレストオリジナル
- テイニクェット・ゼゼーナン
- 『F完結編』では彼に忠実に使える振りをして体よく利用。ポセイダルルートでは決戦の土壇場で切り捨てている。
- アル=イー=クイス
- 『64』においてシャピロが神になろうとする野望を抱いたのには、彼女達の影響もあった。
- α主人公
- その秘めた素質から目を付けるが、逆に危険視されている。
- ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ
- 『α』では彼らに降り、バルマー側につく。しかし、ユーゼスについて調べている内に彼の秘密に気付く事に…。
- ユーゼス・ゴッツォ
- 『α』では、ゲーム終盤にて彼に関する秘密を調べようとして、ヘルモーズにある研究室の中に潜入する。その結果、シロッコやゼ・バルマリィ帝国の支配下に置かれている者達、自身のクローンまでもが製造される事を知り、更にラオデキヤまでもがユーゼスの操り人形である事を知った結果、彼が第7艦隊の地球侵攻の黒幕である事を看破する。そして…。
- イングラム・プリスケン
- 『α』におけるバルマーでの同僚。ただし帰還後の地位はイングラムの方が上になった結果、内心嫉妬していた。
- ヴィレッタ・バディム
- 『α』において自分をバルマーに連れて行った張本人だが、第3次αでの絡みは一切無かった。
- ジーク・アルトリート、サリー・エーミル
- 『GC』(『XO』)では彼らと情報交換をしていた。
- レジアーネ・ヨゼフィーヌ
- 『GC』(『XO』)におけるルーナ・ロッサの代役。最終的にはルーナと同様、彼女からも見捨てられてしまう。
- ゼンガー・ゾンボルト、クスハ・ミズハ、アラド・バランガ、アイビス・ダグラス
- 『第3次α』でイルイを拉致したために彼(女)らの怒りを買ってしまう。
- イルイ・ガンエデン
- 『第3次α』では完全な神になるために、彼女を利用しようと拉致する。しかし、ゾルバドス帝王に引き渡すつもりが無かった結果、ルーナの裏切りを招く結果に。
名台詞
- 「沙羅…なぜ私と共に来てくれなかったのだ…」
- シャピロが人類を裏切り、ムゲ側からの拷問を受ける中、沙羅が来てくれなかった事を内心嘆いているシーン。この台詞からもわかるように当初は沙羅への愛情は本物であった。
- 沙羅は忍によって裏切りを妨害されてしまい、後の確執へとつながっていく。
- 「こいつぅ、ははははは!」
- 第20話より。沙羅との仲良き時代の回想シーンの台詞。恋人二人で笑いながら追いかけっこするさまは、後のシャピロとあまりにもかけ離れている。
- なおこの時の回想は、シャピロが花畑で鼻歌を歌っていたら、それを沙羅に録音されるというものだった。
- (たとえ、凱旋門は崩せても…俺の野望は崩せはせん…)
- 第24話より。凱旋門を拠点にするも、獣戦機隊に凱旋門を壊された際のモノローグ。
- 「フハッハッハッハッハ! 天よ、砕けろ! 宇宙よ、お前は再び暗黒の世界に姿を隠すがよい! 神が今ここに誕生し、そして神が自らの裁きで、この世界を無のものとする! よいか…よいか、宇宙よ! 今こそ神の足下にその永遠なる魂を委ねるがいい! フハハハハハハ! フハハハハハ、ヒャハ…ヒャハハ、ヒャハハハハハハ! フハハハハハハハ! さあ宇宙よ、何をためらうことがあるというのだ! 今こそ…今こそ、この神の下へ!」
- ルーナ達に見放されて、狂気と錯乱の中で叫んだ最期の台詞であり、声優の若本氏の熱演が光る。『GC』や『第3次α』ではDVEとして再現された。
迷台詞
- 「考えたなヘルマット将軍、たしかにこいつならダンクーガを倒せるかもしれん」
- 飛べないというダンクーガの弱点に気付いたヘルマット将軍が造らせた空中戦用ロボットへの高評価。16話に初合体してからもう32話にもなって今さら、シャピロがこれまで気付きもせず驚くような脚本にするほどの弱点なのかという感じも。
スパロボシリーズの名台詞
IMPACT
- 「そうでもない。火星で新人類を創造しようとし、結局は地球の敵を増やしただけの愚か者もいたな」
- 第3部銀河決戦篇第3話「空虚な夢を見る者」より。破嵐創造が犯した罪を指摘し、彼の息子である万丈を嘲笑する。この挑発には流石の万丈も怒気を押さえ切れなかった模様。
- 「対等? …くくく…この私と対等に話せるものなど、この宇宙には存在せん!」
- 同上。対等に対話へと応じる気配が無い事を悟ったロムからの批難を一蹴した妄言。あまりの傲慢ぶりに、傍で聞いていたセシリーは不快感を露わにする。
- 「未練だと…? フッ…笑わせてくれる…」
「お前たちを葬るのに、一番ふさわしいものを選んでやっただけのことだ」 - 第3部銀河決戦篇第4話「白熱の終章」より。「獣戦機隊への未練で偽ダンクーガに搭乗している」と指摘する亮からの皮肉を上述の台詞でかわすも、ショウやマーベルからはその言い訳こそが「固執している証拠」である事を看破された。
- 「何だ…この力は…! そうか…機械を、人を、獣をも超え…神になる…! それがダンクーガの力だというのか!」
「理性が…野生を超えたか…この戦いに勝ち目は無い…」 - 断空光牙剣入手フラグが成立した場合に発生する台詞。その猛威にシャピロは戦慄し、撤退する。
第3次α
搭乗機体
- デザイア(シャピロ戦闘メカ)
- シャピロ専用のロボット。劇中では正式名称が無かったが、GC参戦の際に『超獣機神ダンクーガ』のスタッフだった奥田誠治氏によって「デザイア」と命名された。
- ダンクーガ(ランドライガー)
- OVA 「白熱の終章」で、雅人の代わりに搭乗。既に致命傷を負って意識を半ば失っていたが、ディオレを倒す為に野生の力を発揮する。