バウンド・ドック

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バウンド・ドック
外国語表記 Baund-Doc[1]
Bound-Doc[2]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 小林誠
分類 ニュータイプ専用可変モビルアーマー
生産形態 試作機
型式番号 NRX-055
全長 27.2 m
頭頂高
【MS形態】
27.3 m
全高
【MS形態】
29.7 m
全幅 15.2 m
本体重量 82.7 t
全備重量 129.4 t
動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 2260 kW
スラスター推力

48,600 kg×3(後腰部)

総推力
145,800 kg
アポジモーター 4
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 9,840 m
開発 オークランド研究所
所属 ティターンズ
パイロット
【灰色・1号機】
ゲーツ・キャパ
ローレン・ナカモト
【赤色・2号機】
ロザミア・バダム
【黄色・3号機】
ジェリド・メサ[3]
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概要

一年戦争時にジオン公国軍が開発したモビルアーマーであるグラブロ(SRW未登場)を基に開発されたニュータイプ専用可変モビルアーマー

操作系にはサイコミュを使用。機体の開発はオークランド研究所で行われ、システムの調整はオーガスタ研究所が行っている。サイコミュを切れば一般兵でも使用可能と言われているが、基本的にはニュータイプ強化人間でなければ性能を発揮させる事ができない。他のサイコミュ搭載機のような際立った特徴はないが、ロザミア・バダムによれば反応速度はギャプラン並らしい。また、ロザミア機の装甲百式ビームライフルを受け付けないほど頑丈だったが、これもサイコミュの恩恵なのかは明示されていない。

MA形態では上半身が重厚な下半身に収納され、上部はシールドで蓋をされるため、かなり重厚に見える……が、下からは収納された上半身が丸見えである。外見はカブトガニに似ている。

計3機が製造されており、1号機は灰色、2号機は赤色、3号機は黄色で塗装されている。1号機はコクピットが複座式になっている。

余談に近いが、「ハウンド・ドッグ(猟犬)」という名詞や犬のようにも見える姿が災いしてドッをドッに間違われたりとか、サイコMk-IIキュベレイのような分かり易いサイコミュ兵器が無い上ジェリド最後の乗機であるが故に一般機認識されたりと、勘違いされがちな要素を幾つも抱えている。「可変モビルアーマーでありモビルスーツではないため基本形態はMA形態」という点に関しては、メッサーラ・アッシマー・ギャプランなども含めて度々誤解を受けている。

MS形態

モビルスーツ形態に変形可能。左手はモビルアーマー形態時のメインカメラとして機能するためのモノアイ付のシールド、右手はマニピュレーターではなくクローという左右非対称な姿となるため、ビームライフル・ビームサーベルとも左手でしか持つことができない。

細身な上半身に重量感のある下半身を持つが、外見的にはスカートのついたウサギかキツネの獣人のように見える異様な外見をしている。 首が360度回転する為、作中では先に首が後ろを振り向いた後に体も振り向くというかなり不気味な動き方をしていたのが印象に残る。

劇中での活躍

最初はゲーツ・キャパの1号機とロザミア・バダムの2号機が登場し、最終決戦ではジェリド・メサの3号機が登場しているが、TV版のジェリド機はネモを2機倒しただけだったりと大した戦果は挙げられていない。なお、ジェリドの3号機は元々黄色だったのだが、劇中では何故かTV版、劇場版共にロザミア機と同じカラーの機体に乗って登場している。スタッフのミスとも、元から黄色にする予定はなくて存在しない黄色の機体がジェリド機だと説明した書籍のミス[4]とも噂されるが理由は不明。

ゲーツの1号機は、ゲーツの他にロザミアのデータ収集を目的としてローレン・ナカモトが同乗していた。後にドゴス・ギアを撃沈するために現れたレコア・ロンドパラス・アテネと交戦するが、その後の行方は不明。

講談社の児童誌『コミックボンボン』で連載されたマンガ版『∀ガンダム』では、遺跡から発掘されている(アニメ版ではムットゥーというSRW未登場のメカ)。また、漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』においては、バウンド・ドックの完成型といえる機体「アモン・ドック」の存在が明かされた。

登場作品と操縦者

全体的に起用されるのはロザミア用(赤色)ばかりで、ゲーツ用(灰色)とジェリド用(黄色)はごくまれ。とはいえ、劇中未登場で終わった黄色い本機と戦えるのはSRWならではといえよう。

その割にジェリドらオールドタイプ組の搭乗時の方がぐんと印象に残りやすく、サイコミュ兵器という要素は原作以上にほとんど表されない。

旧シリーズ

第2次スーパーロボット大戦
MS形態がDCの戦力として登場する。
第2次スーパーロボット大戦G
ジェリドとマウアー・ファラオがMS形態に乗って登場。変形はしない。
第3次スーパーロボット大戦
MA・MS両形態共にDCの戦力として登場。後半に登場するMSの中ではHPが高い強敵だが、MA形態なら射程1の武器しかない。ゲーツらが乗るのは赤色だが、『コンプリートボックス』版ではちゃんと専用カラーになっている。
スーパーロボット大戦EX
隠し要素でシュウの章でジェリド達3人を説得すると、自軍ユニットとして使用可能。拡散メガ粒子砲がそこそこの威力を持ち、変形可能で移動力もあり、意外と役に立つ。しかし、ステージやラスボス戦では戦力外。難解な隠し要素を知らなければ自然と乗り続ける事になる上に、隠し要素を取っても、クワトロとジェリド達3人の内、誰か1人はバウンド・ドックに乗らなければならないので、プレイヤーによってはその悪い印象の方が強く残りがち。PS版では洞窟や神殿内での出撃も可能になった他、精神コマンド挑発」の追加により囮役としての有効性は増した。
第4次スーパーロボット大戦S
MA・MS両形態共にティターンズの戦力として登場する。MA形態はロボット図鑑100%を阻むレアユニット。有名パイロットではゲーツとカクリコンが乗るが、ジェリドとロザミアは乗らない。
スーパーロボット大戦F完結編
ロザミア用(赤色)、ゲーツ用(灰色)、ジェリド用(黄色)が登場するが、MA形態が登場するのはロザミア用のみ。
灰色と黄色は本作がSRW初出演。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ティターンズのMSとしては最強格だが地形適応にムラがあり地上戦には弱い。ロザミアやジェリドなどが乗ってくる。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
攻撃力がアップし射程の長いP兵器のビームライフルが脅威。新規EDルートではジェリドの他ブランやカクリコンまでこれに乗ってくるのだが、対して強くないため経験値稼ぎのいいカモである。
スーパーロボット大戦α外伝
前半はティターンズ機として。後半は『∀ガンダム』のムットゥー(SRW未登場)の代わりにムーンレィスの戦力として登場。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
ジェリドだけでなく、マウアーも乗る。堅いがそれほど強くない。片一方を倒すと怒りの精神コマンドを使ってくるのはお約束。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
プレイヤーにも使用可能。敵より性能は落ちているとはいえ、攻撃力はガブスレイバイアランを上回る。劇場版では乗った事が無いロザミアに与えるといい働きをする。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
ジェリドやマウアー、ティターンズ兵が乗ってくる。また、ロザミアを説得して仲間にすると1機入手できる。
射程が短いので活躍は期待できないが、よく見るとMA形態時の装甲値が目を疑うほど高いのが特徴。超合金ニューZでできてるのだろうか?
スーパーロボット大戦COMPACT2
第1部』ではMS・MA両形態が登場するが、『第2部』はMS形態、『第3部』はMA形態のみ。
スーパーロボット大戦IMPACT
地上編終盤にヤザンの配下として両形態が登場。
スーパーロボット大戦COMPACT3
結構わんさか出てくる。が、はっきり言ってヤザン・ゲーブルの乗ったハンブラビの方が怖い。

単独作品

スーパーロボット大戦
第10話「たとうかいのけっせん」にMS形態が登場。仲間にすればMA形態にもなれる上に、それなりに高い能力を持つ。余裕があれば説得を。
スーパーロボット大戦64
ロザミア用(赤色)、ゲーツ用(灰色)、ジェリド用(黄色)が登場する。他の敵可変機もそうだが、MA形態は登場しない。

関連作品

ヒーロー戦記
ジェリドが搭乗。1ターンに2回攻撃を仕掛けてくる。
戦闘グラフィックは待機(MS形態)⇒接近(MA形態)⇒攻撃(MS形態)という、中々凝ったものになっている。

装備・機能

武装・必殺武器

クロー・アーム
MA形態の脚がそのままクロー・アームとして機能する。また、MS形態の右腕もクローになっている。
拡散メガ粒子砲
ビームを拡散して発射する。MA形態時にはモノアイの左側、MS形態時は左腕に内蔵している。
ビーム・ライフル
小型のライフル。左腕で使用する。
ビーム・サーベル
ロザミア機がMS形態で使用。これも左手でしか持てない。SRWでの採用率は低め。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。ビームサーベル非所持作品の場合は不可。
変形
MA形態からMS形態へ、あるいはその逆へと変形する。

移動タイプ

MS形態。
MA形態。

サイズ

M

関連機体

バイアラン・カスタム
バウンド・ドックの踵を使っている。
アッシマーギャプラン
同じ研究所で開発された機体。
アモン・ドック
漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』(SRW未参戦)に登場。バウンドドックを2機、上下に連結させた異形の機体。
ムットゥー
∀ガンダム』に登場。その変形機構はバウンド・ドックとよく似ている。当初はそのままバウンド・ドックが発掘される予定であったらしいが、製作途中の方針転換によりオリジナルMSに変更された模様。
SRW未登場だが、『α外伝』で代わりにバウンド・ドックが登場した。

脚注

  1. モビルスーツインアクション「バウンド・ドック」パッケージより。
  2. ガレージキット「バウンド・ドック」パッケージより。
  3. 劇中では赤色、もしくは未登場。
  4. 劇中未登場だという説明がされないことが多く、近年の設定書に掲載されることが少ない。

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