マジンガーZ
ここではTV版、OVA版マジンガーシリーズに登場するマジンガーZについて説明する。『真マジンガー 衝撃! Z編』版については「マジンガーZ (真マジンガー)」を参照。
マジンガーZ | |
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外国語表記 | Mazinger Z |
登場作品 | |
異名 | 鉄の城 |
分類 | マジンガー |
全高 | 18 m、25 m (劇場版 マジンガーZ / INFINITY) |
重量 | 20 t |
動力 | 光子力エンジン |
エネルギー | 光子力エネルギー |
出力 | 50万馬力 → 65万馬力(出力増強1回目) → 95万馬力(出力増強2回目) |
走行速度 | 時速360km |
水中速度 | 20ノット |
装甲材質 | 超合金Z → 超合金ニューZ(TV) |
内蔵機体 | ホバーパイルダー → ジェットパイルダー |
開発者 | 兜十蔵 |
所属 | 光子力研究所 |
パイロット | 兜甲児(OVA) |
マジンガーZ (ジェットスクランダー装備) | |
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全高 | 18 m、25 m (劇場版 マジンガーZ / INFINITY) |
重量 | 21 t |
動力 | 光子力エンジン |
エネルギー | 光子力エネルギー |
最高飛行速度 | マッハ3 → マッハ4.5(改造後) |
最高飛行高度 | 3万m |
概要
ホバーパイルダー、もしくはジェットパイルダーという小型戦闘機が頭部に合体(パイルダーオン)しコクピットとなる事で起動する。
Dr.ヘルのもたらす脅威をいち早く察知していた兜十蔵博士が、対抗手段として秘密裏に開発した「神にも悪魔にもなれる」ロボット。
超合金Zのボディは無敵の防御力を持ち、光子力エネルギーを利用したビーム兵器や無限の装弾数を誇るミサイル等、全身を武器で固めている。装備は武器に留まらず、口からは消火液、指先からは電磁波を放出出来る。アンチウェーブバリアで超音波攻撃を防ぐ事が可能。機動性にも優れている。その戦闘能力はアメリカ海軍第7艦隊に匹敵するとされる。
元来、陸戦を主体にしたコンセプトで設計されている為、当初は飛行能力はもとより水中航行能力も備えておらず(永井豪氏の原作漫画版では水中ロケットのみ開発段階から実装済み)、飛行型および水中型機械獣の前に劣勢を強いられるケースが多かったが、後にゴードン博士の協力を得て、足裏に水中航行用の光子力ロケットを装備。更に時を置いて、スミス博士との共同開発によるジェットスクランダーで飛行能力を得、マジンガーZは陸・海・空とフィールドを選ぶ事無く戦闘を展開する事が可能となった。
TV版最終回でミケーネ帝国の戦闘獣によりボロボロに破壊されるが、その後装甲を超合金ニューZに換装し、新型の光子力エンジンを搭載したことでグレートマジンガーに匹敵する(剣鉄也の精神状態もあり、映像を見る限り旧式のこちらが遥かに強いように見える)性能が与えられた。
通りのいい略称は「マジンガー」。無敵の装甲と動力、窮地とそれを乗り越えるための改造、翼パーツの装着によるパワーアップイベントなど後続のスーパーロボットに受け継がれる要素を多数持っており、その点でもエポックメイキングといえる。
強化装備形態
- マジンガーZ(ジェットスクランダー装備)
- マジンガーZがジェットスクランダーを装着した形態。
- ジェットスクランダーが背部に装着され、アタッチメントが腹部を包むように固定する。
- この装備によってマジンガーZは最大の弱点であった「飛行能力が無い」という点を克服した上に、ジェットスクランダー自体に武装も施されているため攻撃性能も強化された。外付けの装備であるために、後継機であるグレートマジンガーの内蔵式主翼であるスクランブルダッシュと比較して強度は上回るが空中での機動性に劣る。
マジンカイザー設定
眼部の縁取りが赤くなる等原作漫画版に近いデザイン。使用した武装は少なく、ジェットスクランダーがない為、飛行は不可能。
第1話で機械獣軍団によって押さえつけられ、兜甲児の乗るパイルダーを引き剥がされ、行動不能の所をあしゅら男爵に捕獲されてしまう。その後、Dr.ヘルの手によりあしゅらマジンガーへと改造され敵として立ちはだかる。
なお、早期に退場してしまった関係もあるが度々武装が通用せずにピンチになっていた試作グレートと違い、ほとんどの武装一発で機械獣を倒せているため火力面ではパワー不足を感じさせない。
マジンカイザー 新魔神伝説では既に大破しており、回収すらされていない状態で放置されている。
登場作品と操縦者
元祖スーパーロボットだけあってスパロボシリーズの常連ロボットであり、衝撃! Z編版のマジンガーも含めてだが『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』まで皆勤記録を保っていた。また自軍の中核をなす事が多い。大抵の作品では、マジンガー系パイロット間で乗り換えが可能。
ゲーム中では、共通して硬くて接近戦に強いが運動性は低いという、スーパーロボットの特性を体現したかのような機体である。メインパイロットの兜甲児の能力・精神コマンドも常にマッチしている。ただし装甲は高いものの、全高の関係で機体サイズがMであり、他のスーパーロボットよりもHPが低い。またジェットスクランダーと合体していないと移動力が低く、飛行もできないため、足の遅さが気になることも。
それ以外の扱いは作品によって異なる。旧シリーズではスクランダー装着以後には『F完結編』を除き強化されないため、グレートマジンガーの下位機体として「序盤は貴重な戦力だが、終盤は完全に息切れする」という状態であった。その『F完結編』以後、オリジナルの強化形態であるマジンカイザーへの変化もしくは乗り換え、性能の強化、武装が追加されるなどの強化イベントで補強されることが多くなった。強化されない作品では初期から最後まで使える性能、逆に終盤息切れしてしまうなどどちらのケースもある。
それによりグレートとの関係も上位下位ではなくなってきており、武装の射程やルストハリケーンでの特殊効果を狙えるなどの点で差別化が図られ、かつ合体攻撃が可能なので同時出撃が有利であるなどの工夫もされている。更に登場したカイザーとの関係は、オリジナル設定では強化後も能力では勝てないが、合体攻撃を含めた武器性能で勝ることが多く、OVA版の場合は残念ながら、作中同様こちらが下位機体となっている。
サイズ補正のある作品ではそのサイズが不利に働くこともある。ちなみにガンダムと全高は同じだが、重量はガンダムよりも20t以上軽い(全備重量だとガンダムの1/3の重量になる)。
寺田貴信プロデューサーの発言によれば、「マジンガーZは各作品においてスーパーロボット勢のステータスの基準値として設定されている」との事。また、多くの作品におけるゲーム中のムービーにおいて、主役を思わせる配役と演出になっている。
TV版設定
漫画版や、劇場版の要素が含まれる場合も。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 第1話「救出!!Ζガンダム」から使用可能。堅いがグラフィックにジェットスクランダーが描かれているにも関わらず、中盤まで空を飛べない。FC版では甲児がグレートに乗り換えた後は退場。PS版ではボスが離脱しないが、ボスボロットが宇宙へ行けないのでボスが乗っている可能性が高い。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 中盤まで空を飛べず、移動力が低い。第11話終了後にマジンガーZ(J)になる。改造は引き継ぐが、強化パーツが自動で元気の印からブースターになる点に注意。『F』に先んじてロケットパンチが移動後有射程・無消費となっており、使いやすい(グレートやダイザーのパンチは移動後不可・弾数制)。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 甲児が必中を持っているので他の味方が最初微妙なのもあり、序盤は十分な主力であるが後半は息切れし、マジンガーよりも高い攻撃力を持つ他のスーパー系やマップ兵器或いは長射程のファンネル持ちのMSに出撃枠を奪われる。HP5000、装甲450にするまでに必要な改造費が他のユニットより安く、パイロットが気合を覚えない分精神ポイントが残りやすい。そのため、必中をかけて敵陣に突っ込ませて反撃させるという戦術が有効。スクランダー装備後は、データ上は別ユニットとなっている為、改造は引き継がれない。PS版では改造は引き継がれるが、やはり後半の使用は辛い性能。
- スーパーロボット大戦EX
- 最初からJS装備状態。地上の敵しか使えないがEN無消費のパンチが強力。また、ブレストファイヤーが空中の敵相手でも威力が変わらず、消費ENが下がったので使いやすくなったが、反面飛び道具は使いづらくなった。CB版では『第3次』に準じている関係で攻撃力が低く(SFCではゲッタービーム以上の威力だったブレストファイヤーが大幅弱体化。燃費もEN消費60なのにオーラ斬りはEN消費15で同威力…)無消費のパンチも削除され、すぐに使用が厳しくなる。
- 本作以降(第2次G除く)ロケットパンチ系の武装を使用した際に発射した腕が残らなくなった(これはグレートマジンガー、グレンダイザーも同様)。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 装甲が厚く、ブレストファイヤーの燃費が更に向上したものの、パンチは無くなった。さらに各ロケットパンチ系が弾数制限付きでかなり不便。このため無消費武器はスクランダーカッターのみになり、スクランダー装着までは小回りの効きにくい大味なユニットになってしまっている。攻撃力は低いが弾数の多いミサイルを使っていくのも手か。なお、パイルダーオンとスクランダークロスにはデモも用意されている(前者はスーパー系主人公ルートのみ)。
- 火力が終盤のボス戦では通用するレベルではないことと、敵の攻撃力と射程がインフレ気味になる終盤では出撃自体が厳しくなる(尤も後半にチーム分割がある関係で出番が回ってくることがままあるのだが)。とはいえ本作では限界反応値の都合で絶望的な命中率になることは少なく、本機には命中補正の高い有射程P武器が色々あるので、他のユニットでHPを削った敵へのトドメ役くらいなら十分にこなせる(しかし運動性の改造は必須)。射程と魂の存在にさえ目を瞑ればブレストファイヤーがフィン・ファンネルと威力が同値なので、あくまで「スーパーロボットとしては火力が低い」だけともいえる。この事からダイモスよりはマシなのかもしれない…。
- どういう原理かは不明だがロケットパンチが残弾2発しかない。放った後は腕無しで戦っているのだろうか?
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 火力と装甲値がアップしており、スクランダー装着後の空の地形適応もBからAとなった。それでも終盤までの使用は厳しい。
- スーパーロボット大戦F
- スーパー系第1話「対決!?マジンガーZvsゲッターロボG」から登場。第4次と似たような扱いで、後半はボス戦で歯が立たなくなる。全体的に移動力と射程が小さくされた本作では移動力4と特に鈍足だが、ロケットパンチが無制限に撃てるようになった。パイルダーオンとスクランダーのデモは原作のアニメが使用された。また、完結編でマジンカイザーを入手する予定の場合は改造が無駄になってしまうので先を見越して改造するといい。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 隠し要素で後半でマジンカイザーと強化型マジンガーZの2択になる。強化型マジンガーZはそれまでの改造を(カイザーと違って)引き継ぎ、ユニット性能こそグレートマジンガーと一長一短になるが、既存武装の攻撃力は(JS)と変わらない。代わりにロケットパンチとブレストファイヤーをフル改造後、さらに資金を追加することでそれぞれ大車輪ロケットパンチとマップ兵器版ブレストファイヤーが追加される。
- 特に大車輪ロケットパンチは消費対効果が同作最高峰(無補給で30発撃てる)かつ長射程武器なので、資金さえつぎ込めば反撃役として大いに活躍が見込める。ただし、リアル系は武装追加にかける資金が不要で同じ運用ができ、2回行動も現実的なため、必中、燃費、もしくはマジンガーZが最後まで主力として戦い続けるということに価値を見出さないと、非常に資金がもったいない。大車輪ロケットパンチの存在以外はカイザーの方が遥かに強いので、どうするかはよく考える必要がある。いずれにせよ強化型もロボット大図鑑に登録されるので一度登場させるとよい。なお、カイザーも同様だが、強化型の宇宙Aはマジンガー系のパイロットに宇宙Aがいないため実質無意味。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- スーパー系第1話「鋼鉄のコクピット」ではパイルダーのみ。第2話「マジンガーZ絶体絶命」で光子力研究所敷地内に移動させればパイルダーオンのムービーと共に使用可能となるが、しなくても第3話から加入(熟練度条件がクリア時にパイルダー状態であることだが、マジンガーに合体後クリア直前にパイルダーに分離すればいい)。Zは飛び道具(≠射撃武器)中心なため、前作まではスクランダー装備前でも対空攻撃力はそのままだったが、今作では装着前は武器の空適応が低く、原作どおりそのことを痛感するマップを経てからスクランダーが登場し強化される。
- 後半はゴラオンルートでのみ、カイザーと隠し要素の強化型Zの2択。他のルートでは必ずカイザーになる。この作品においてはカイザーがHPで500上回る以外はユニット性能は同等、最大攻撃力もカイザーとは100しか差がなく、燃費はこちらが圧倒的に優れているうえにブレストファイヤーは射程が3(ファイヤーブラスターは射程1)あるので距離補正により最大火力もこちらが上、更に大車輪ロケットパンチが無消費武器でありながら超高性能(ターボスマッシャーパンチの完全上位互換)と、明らかに強化型の方がカイザーよりも勝っており、図鑑を埋める意味でも強化型の方が良い。なお強化型Zの場合、EVA関係のシナリオで強制出撃ユニットから外れる点に注意。グレートの話はないに等しくDr.ヘル絡みで出番が多い。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- リメイクに際しグレートマジンガーや各種ゲッターロボらとの合体攻撃が追加されている。機体の強化に伴い使用不可能になる合体攻撃もあり、特に強化型Zを選択するとファイナルダイナミックスペシャルも使えないため、DC版ではマジンカイザーを選択した方が有利。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 地上ルート第5話「鎖を解き放て」が最も早い登場。グラフィックや戦闘アニメが新たに描き下ろされている。最初からスクランダー装備状態でブレストファイヤーの射程が2になったものの、素の能力が低めなのでマジンガーを2体出したい場面か強制出撃以外では、上位互換で参戦時期も早いグレートを使ったほうが無難。鉄也絡みのイベント等で強制出撃の機会が多いが、HPが減ることでもイベントが進むため、改造しなくてもなんとかなる。今回からカイザーとの両立が可能で、終盤に隠し要素の条件次第で強化版となるが、マジンカイザーの圧倒的な性能の前では霞んでしまう。ただし、強化版そのものの性能は高いので、充分主力になる。
- なお、∀ガンダムの洗濯出動再現の際に、こちらも出撃し最小出力に調整したブレストファイヤーで洗濯物を乾かすという、ほのぼのとした場面もある。この後甲児が出力調整を誤って手前の洗濯物を焦がしてしまったのはご愛敬。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- クスハ編第1話「龍虎激突」から登場。今回はグレートの話中心だが暗黒大将軍とは『α』・『α外伝』で甲児が戦っているし、地獄大元帥(Dr.ヘル)復活とあって中盤まで出番が多い。後半は甲児がマジンカイザーに乗り換えることが多いためボス辺りが乗っていることと思われる。ただし、DC版αと異なりファイナルダイナミックスペシャルはマジンカイザーではなくマジンガーZでしか撃てない。パイロットも甲児でないとならないため、この技を使っていくならば甲児がメインとなる。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- クスハ編第1話から甲児がマジンカイザーに乗っているため、カイザーのオーバーホール期間を除いてずっとボスが乗っている可能性が高い。今回はルストハリケーンが装甲低下効果のある全体攻撃。合体攻撃としてダブルマジンガーブレードと全体攻撃のダブルバーニングファイヤーが追加されたが、これらは甲児でしか使えない。ちなみにオプションの「ガイダンスシナリオ」にも、アラドが操作するユニットの一体として登場する。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 中盤で登場し、久しぶりのパイルダー装着シーンがある…が、最初からスクランダーが付いていて驚いたプレイヤーも多いと思われる。武装は最初から揃っており、終盤に条件を満たすとZ+グレート+グレンダイザー+ゲッタードラゴンのファイナルダイナミックスペシャルが追加。ロケットパンチ系が弾数制に戻った。グレートと小隊を組む場合、大車輪ロケットパンチによる反撃や、移動後に可能なトライチャージなどで雑魚を掃討すると良い。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 序盤から登場。 最初からスクランダー装備済みで大車輪ロケットパンチもあるためか、シナリオ上での武装追加や強化は一切無し。
- 序盤はオーラバトラーが多数登場するが、自軍はMSが主力なため不利。そのため本機はオーラバリアに影響されず攻撃できるため重宝する。しかし、敵はあくまでオーラバトラーなため当てるのに苦労する。また、宇宙Bなため中盤以降の息切れは確実。どうしても使いたいならフル改造ボーナスで宇宙Aにしよう。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
- 援護により本機の有用性が上がった。甲児が主役格には珍しく援護を序盤から使用可能な為、序盤は重宝する。ただし宇宙Bは改善されておらず中盤以降使っていくのは厳しい。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- 射程が長い大車輪ロケットパンチが使いやすく、強化パーツスロットが3つな為、V-UPユニットの恩恵を受けられる。大車輪ロケットパンチの性能は援護システムとの相性が良く援護攻撃でも活躍する。序盤にグレートマジンガー組との二択になる。マジンガーZを地上に残すとミネルバXを仲間にする事が可能。代わりに量産型グレートマジンガーは入手不可能。宇宙Aになった代わりに空Bになったので、地上に降ろして戦おう。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 第1部で宇宙に送れば登場。引継ぎ無しでは登場しない。第1部でバンドックを撃墜していると改造されて登場するのでお得。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 敵が強く、ボスの火力がインフレしてくるので鉄壁を使うか反撃を受けない状況で攻撃しないと簡単に落ちる。また、運動性が低いのでリアル系には必中がないとかすりもしない。それでも強化パーツスロット3と大車輪ロケットパンチのコストパフォーマンスによりマジンガー系では最も使いやすい。自軍を抜ける事が少ないのも◎。中盤に条件を満たせばロケットパンチが強力ロケットパンチに置き換わる。性能は劣化大車輪ロケットパンチといったところで、ノーマルロケットパンチに比べて必要気力を要したりEN消費が増えたりしているため使い勝手はむしろ悪化する。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 序盤の選択によって主に2部で活躍するか1部で活躍するか変わってくる。リメイク前よりグレートが強化され、『COMPACT2』にいたミネルバXがリストラされたので、宇宙に送られることが多い。合体攻撃は誰でも使える。大車輪ロケットパンチの威力と消費ENが上がったので連発は厳しい。必要気力も高いので、早い段階でブースターやハーケンが解禁されるグレートやダイザーより速攻性は低い。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- グレートマジンガーとの合体攻撃がWSシリーズで初実装。中盤まではメインとして活躍してくれる。リアル系の敵が多い為、徐々に攻撃が当たらなくなる。ただし、武器を改造し、逆襲状態になったボスに必中をかけていれば、エネミーフェイズに無双が出来る。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 第1話「機械神、出撃!」から登場。装甲が高く接近戦や囮役に向いている。必殺技「ブレストファイヤー」のチャージ時間が短めなのも長所の1つ。
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 味方機体でトップの装甲値を誇り、後述の通り前線で敵を殴り倒すのに最適。ただし、本作では仕様上、ロケットパンチやアイアンカッターはスキが極めて多く使いづらい。
- 前作では空を飛べなかったが、今回は空を飛べるほか、それとは別に飛行形態があり、攻撃はできないが高速移動が可能。
- マジンパワーこそないものの、充分に強い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- スーパー系・男主人公だと第1話「堕ちてきた男」より早くも登場。今回はミケーネ帝国、ベガ星連合軍と出てくるし、マジンカイザーも不在なので何気に出番が多い。ただし最初からスクランダー装備なため作中での強化イベントは無く、終盤はグレンダイザーとの合体攻撃のためだけに出撃している事もありうる。
- ファイナルダイナミックスペシャルは各パイロットのレベルが30以上必要だが、威力は相応に高いため甲児を育てている人は必然的に出番が回ってくる。ただし、通常武器の攻撃力がやや低めなのが悩みか。また、大車輪ロケットパンチがデフォルトで使えるようになっている。
- ただし、隠しパラメータであるパイロットの地形適応が、甲児は宇宙:Bであるため、宇宙では活躍させ辛いという欠点がある。このため甲児は地球製スペイザーに乗ってグレンダイザーのサブパイロットになってることも多い。
- 武装面は射程4でP属性のロケットパンチを主体にしたいところだが、合体攻撃「ダブル(トリプル)マジンガーパンチ」で使われる武器はアイアンカッター(射程3だが威力は少々上回る)のほうなので注意。アイアンカッターはなぜか「Dマジンガーブレード」にも対応しているので、こちらを強化したほうが結果的にはお得だろう。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- ファイナルダイナミックスペシャルの威力は健在で、本作の性質上早く出てくるパイロットを養成していると2周目以降が非常に楽になるため、甲児を育てるためにも強化したところ。だが、同じマジンガー系のグレートマジンガーやミネルバXに比べて武器の改造効率が悪く、同じ金額を投資しても大きな差が出てしまう。地形適応もBのため、大幅強化は熟慮する必要がある。
- スーパーロボット大戦R
- グレートマジンガーにグレートブースターが追加されると同時に、強化型ロケットパンチを取得する。
- スーパーロボット大戦D
- 最初から強化済み。1発限りだが、高威力の強化型ロケットパンチを搭載。ルストハリケーンが装甲低下なので、マジンパワーの大火力がありながら、ボス戦の一番手として装甲を削っている事が多い。援護攻撃をつけるのも手。
- 実は武器改造時の攻撃力伸びが最高ランクなので、手を掛けてやるとマジンパワーも相まって素晴らしい攻撃力を発揮してくれる。
- スーパーロボット大戦K
- 『新スーパーロボット大戦』以来のマジンガーZの単独出演。同じダイナミック作品である鋼鉄神ジーグとの合体攻撃は残念ながら用意されていない。オーバーホールが必要にも関わらずだましだましで使っているため、初期はマジンパワーがなく武装も少なめ。
- だが、中盤イベントで機体性能が強化され、更にアイアンカッター、大車輪ロケットパンチ、マジンパワーが追加されてようやく本領を発揮できる。強化時には地形適応も全て1ランクアップするため、宇宙適正Bがやたら多い本作でも安心して使える。とはいえ、マジンパワーと同等の特殊能力を持ち、合体攻撃も豊富なダン・オブ・サーズデイや鋼鉄ジーグの前では霞みがち。BGMにも動きにもかなり力が入っている。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。マジンガーチームのメンバー。
- 新スーパーロボット大戦
- マジンパワーが初登場。ただし甲児が搭乗しないと使えない。今回はハイパーモード的な扱いで攻撃力が跳ね上がるが、燃費が悲惨な事になる。ENを消費しないスクランダーカッターを使うといい。さやかが合流するときにジェットスクランダーを持ってきてくれるが、すぐに宇宙MAPに突入するためありがたみは薄めである。それまで何かと空を飛べないことを敵味方問わず指摘される場面が目立つ。
- 新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
- フリーバトルに登場。
- スーパーロボット大戦64
- 途中でジェットスクランダー装備になる。今回もロケットパンチフル改造で大車輪ロケットパンチを追加できる。本作から合体攻撃が追加され、また「超能力」のバグにより、マリアを乗せるとかなりの活躍が期待できるが、宇宙は適応がBなのでグレートに乗せた方がよい。終盤では装甲の厚いマジンガーでも集中砲火を食らえば危機に陥ることから、中盤以降は活躍させるのは厳しい。
- スーパーロボット大戦MX
- 原作より賢くなったバレンドスによって、ロボット博物館にあったものを操られた甲児が操縦するという展開のため、初登場ステージでは敵扱い。説得しつづけることで正気を取り戻し、そのまま編入される。
- 武装は最初からほとんど使用可能だが、ファイナルダイナミックスペシャルのみ後半のドラゴノザウルス戦で追加。マジンパワーは不採用だが、アタッカーの習得で代用可能。なお本作でのマジンガーは機体は後半息切れしてくるもFDSの威力がラスボスを瞬殺できるほど強いため人によっては鉄也・デューク・竜馬ともども育てられているかも。
- スーパーロボット大戦NEO
- 本作には乗り換えシステムは無く、終始兜甲児がパイロットとなる。第2話「ライジンオー見参!」で加入、以後も分岐以外で離脱することは無いため、序盤から戦力として期待できる。ただし原作終了後設定であり追加武装は合体攻撃のみ、機体の防御力は高いが本作の甲児は鉄壁を覚えないので「鉄の城」なのにやや脆い。
- しかし、本作では数少ない無消費武器ミサイルパンチを持ち、それ以外の武器には全てなんらかの特性が付加されており、それらを活かして搦め手による立ち回りを行えば性能面での息切れをカバーして最後まで戦える。原作終了後なので『NEO』の作品世界における知名度は高く、地球防衛組から憧れの眼差しを向けられたり、リュウ・ドルクから「噂に聞く鉄の城か」と言われたりする。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- サービス初期から登場。通常版はアタッカー(R・SR・SSR)・ディフェンダー(UC・SSR)・シューター(SR・SSR)と基本3タイプ全てで登場。SSRディフェンダーは後に大器型へ変更されている。レアリティ覚醒では当初シューターが実装され、後に大器型ディフェンダーが追加、後者は大器型としては初の覚醒対象ユニットとなった。
- ジェットスクランダー装備版はアタッカー(SSR)・ディフェンダー(SR・SSR)が登場。
- 2018年1月には『INFINITY』版が期間限定参戦。SR・SSRシューター。SSRは2回限界突破する事で大器型を入手可能。なお従来のマジンガーとは別機体かつ甲児が別人扱いのため同時編成が可能。
関連作品
- バトルコマンダー 八武衆、修羅の兵法
- 魔神族の主人公および指揮官の一人として登場。武衆はナイト。
- 3種族の主人公の中で唯一、姿がアレンジされていない(パッケージ及び説明書掲載のイラストではアレンジされている)。
- リアルロボットレジメント
- 使用ロボットの一体として登場。ロケットパンチは戻ってくるまで次のパンチが撃てず、敵に当たるかある程度飛ばないと戻ってこないので外してしまうと辛い。
- 逆に言えば敵の懐に飛び込んでロケットパンチを連打すると異常な早さで連射する事が可能である。
- (具体的に言うと甲児の「ロケットパンチ!」の掛け声がロケまでしか言えずにロケロケロケ…とループする)
- HPは平均的な量しかなく無茶な突撃を行うとあっという間に撃墜されるので気をつける事。
OVA版設定
- ほぼTV版と同じではあるが、ジェットスクランダーやロケットパンチ系(大車輪や強化型)の追加が無いため、本機にとってはやや不利になる場合が多い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 携帯機シリーズでは初めてOVA版として参戦。OVA版参戦の前作にあたるスーパーロボット大戦GCとは異なり、参戦からしばらくはマジンガーZを使い続ける事になる。武器の燃費がかなり悪く、ガス欠に注意。やはり撃墜され、あしゅらマジンガーにされて永久離脱。機体改造段階はマジンカイザーに引き継がれる。
- スーパーロボット大戦W
- 序盤でさやかを人質にとられて敵になり(この時は登場する味方全員に特殊戦闘台詞が用意されている)1度大破、今回もあしゅらマジンガーに改造されてしまう。後に修復され第2部で一旦復帰するが、継続使用するにはパリルートを選び、4ターン以内に暗黒大将軍を撃墜する必要がある。なお、改造はカイザーから引き継ぐ。
- 本作のZは旧グレートとしか合体攻撃できないため、Zとグレートのダブルバーニングファイヤーは初登場して敵になるまでに甲児と鉄也の気力を130以上にしないと見ることができない。
- 乗り換えの制限がない為汎用性は高く、マジンパワーもある為火力はそこそこあるが、Zでできる事は大体カイザーでできる為(ただしカイザーは甲児専用で、主人公クラスパイロットのため初期技能が乏しい)愛が無ければそのまま倉庫番の可能性が高い。 とはいえ、マジンガー系は実質専用機持ちの甲児・鉄也はともかく他のパイロットは乗せる機体に困る(おもにビューナス2機のせい)ので、マジンガー系を主軸に据えたいのであればぜひとも欲しいところ。
- スーパーロボット大戦L
- 今回は原作終了後の設定だがマジンガーZとして健在(あしゅらマジンガーを回収後、再改修されたか?)。序盤から甲児の乗機として登場する。ロケットパンチが残弾制で、ルストハリケーンの装甲値ダウンは健在なものの射撃属性となり、パートナーユニットやバリア持ちのボスの存在もあり利用価値が低下している。しかし、他のスーパーロボットに比べて十分すぎるほどに頑丈(そもそも、マジンガーと旧グレートより装甲の分厚いユニットはカイザーと真グレートしかいない)で、マジンパワーが『K』での効果と同様となっているため総合的には『W』の頃より強い。
- 今回カイザーへの乗り換えまでが長いが、それまでの間十分に前線を張れる性能を持っている。カイザー加入後も無条件で手元に残る……のだが、問題はカイザーに改造が引き継がれない事。カイザーの参入も遅いため、知らずにマジンガーZに重点的な改造を行っていた場合、思い切ってマジンガーZに甲児を乗せたままにするのもひとつの手。乗り換えさせるパイロットの選択が極めて狭い(カイザーと真グレートがくる甲児と鉄也は除外するとして、ボスは彼がボロットに乗らないと子分2人が同乗出来ず、結果さやかとジュンしか候補がいなくなる。旧グレートとの合体攻撃も甲児と鉄也でなければ使用不可)。
- 上記の通り、火力はともかく装甲の分厚さは旧グレート共々全ユニット中トップクラスであるため、マジンガーと旧グレートを追いつめたDr.ヘルの機械獣軍団は他作品のスーパーロボットを軽く追いつめられるのではと突っ込まれる事も。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 『GC』で初めてOVA版から参戦。第9話「日本侵攻作戦」でスポット参戦し、第30話「激闘、ダブルマジンガー」4ターン目で撃墜され、あしゅらマジンガーに改造されて永久離脱。機体改造段階はマジンカイザーに引き継がれる(ただし正式加入時に既にマジンカイザーに乗り換えているため、二周目以降にしか得られない恩恵。むしろ一周目のマジンカイザーの改造を一時的に引き継ぐ、といった方が正しい)。グレートマジンガーとの合体攻撃も用意されているが、第30話ではイベント発生までの間に気力を満たさないと拝むことができないので、第9話で見ておこう。
装備・機能
武装・必殺武器
- パンチ
- SFC版『EX』にのみ登場。スクランダーカッターと並ぶ数少ないマジンガーの無消費武器だった。ただのパンチのはずが、攻撃力がかなり高く、頼りになる。……が、何故か地上の敵にしか使えない。空の敵にはスクランダーカッターをどうぞ、という事だろうか。
- なお、名称は異なるが、この単純な打撃力の強さはScramble Commanderシリーズにおいて遺憾なく発揮されており、「突撃」を選択した時のマジンガーが拳一つで群がる敵を次々殴り倒していく様は圧巻。
内蔵兵装
- ロケットパンチ
- 握り拳を作り前腕部をロケット噴射で飛ばす、マジンガーの代名詞的武器。マッハ2で飛翔し遠隔操作も可能。ちなみに戻ってくる際は指先のブースターで逆噴射する。
- 版権作品・バンプレストオリジナル問わず、人型機動兵器に同様の武装が取り入れられる事がしばしばあり、後世の作品に多大な影響を与えた武装である。詳しくは、余談の欄も参照されたし。
- 旧作では無消費または弾数制(その場合装弾数はたったの2である場合が殆ど)が多く、最近はEN制か無消費かまちまちだったが『K』以降は弾数制になった。『W』ではマルチコンボ対応武器。『NEO』ではガードアーム特性付き。『SC2』では発射から元に戻るまでのプロセスがリアルタイムで見られるが、この間は攻撃不能なので使い勝手はイマイチだった。
- 光子力ビーム
- 両目から発射する貫通力に優れるビーム。有効射程は500mで、威力はTNT火薬10t分に相当する。設定上の威力はミサイルパンチより下だが、原作ではブレストファイヤーの次に決め技として活躍している。
- SRWでは「ミサイルパンチよりも威力が低い」という設定を反映してか、原作で決め技としてよく使われていたにしては基本的に射程は短く威力も弱めに設定される。必殺技としての光子力ビームは別のマジンガーZ参戦までお預けとなった。『SC』ではスタン特性、『NEO』ではヒット&アウェイ特性付き。
- 冷凍ビーム
- 耳にあたる突起部から発射する-180度の冷凍光線。ジェットパイルダーの開発と同時に行われたマジンガー強化計画にて搭載される。
- OVA版では使用しない。
- SRWでは旧シリーズでは実装されていたが、最近は出てこない。『第4次』で甲児は「マジンガーの冷凍光線でバナナで釘くらいは打てる」(某CMを意識したものか)と発言している。
- ルストハリケーン
- 口から酸を纏った突風を放ち、対象を高速で劣化・風化させる武装。 原作では何度か反射された事があり、その際は主にロケットパンチが被害を受けていた(つまり超合金Zですら劣化・風化できることになるが、その一方で放出口が影響を受けたことはない)。
- 旧シリーズではブレストファイヤーに次ぐ威力の武器であったが、最近の作品では威力が控えめになった代わりに装甲値低下の特殊効果が付加されている。『NEO』では対空特性付き。ただし移動後使用不可で少々使い勝手が悪い。
- ドリルミサイル
- 肘部の各六門の発射口から回転しながら射出するドリル型ミサイル。敵の装甲を貫通し内部で爆発する。第60話で追加された。『INFINITY』ではロケットパンチ時の基部と肘部を分離させて行う構図になっている。
- OVA版では使用しない。漫画版ではドリルではない普通の小型ミサイルのアームミサイルという武装が搭載されていた。
- 小隊制の作品では全体攻撃扱い。『Z』ではP属性を持つトライチャージ専用武器。
- ミサイルパンチ
- 腹部に搭載されたミサイル。威力はTNT火薬100t分(単純計算で光子力ビームの10倍)に相当する。設定上99発装弾しており、1分間に40発連射できる。機体内に工場があり、それによりミサイルを製造している。『INFINITY』では、腹部に超高速3Dプリンターを内蔵しているという設定になり、光子力を材料にミサイルを精製しているということになった。光子力プリンターはせわし博士とのっそり博士の発明で、実際に映画中に登場する。まさにアニメに現実が追いついたのである。…作中でせわし博士とのっそり博士がボスに発明を自慢していたことからそれ以前はなかった(というかこのプリンターは経年劣化したマジンガーZの修復にも使われており、昔から存在したら間違いなく使っていただろう代物である)可能性が高く、このプリンターを発明するまでは一体どうしていたのかという謎は残ったが。
- OVA版では使用しない。
- SRWでは単に「ミサイル」表記のことも多い。弾数が99になっている場合が多いが、初期シリーズでは弾数が抑えられていることもあった。また、携帯機シリーズではカットされることが多い。なお、光子力ビームの10倍の威力があるのは前述の通りだが、光子力ビームより威力が低いこともあった。
- ブレストファイヤー
- 胸部の高熱版から3万度の熱線を放射する。最も多くの敵を撃破した最強武器。
- SRWではデフォルト状態での最強技扱い。OPで複数の機械獣を溶かしていた再現か『64』などではフル改造するとマップ兵器版が追加される。『Z』や『K』ではトドメ演出でOPが再現され、敵が融ける。『NEO』ではファイア特性付き。大半の作品では気力制限が無く、ザコ相手にもすぐ撃っていける。
追加ブースター
- ジェットスクランダー
- 飛行用のブースター。詳細はリンク先を参照。OVA版では装備しない。
- スクランダーカッター
- ジェットスクランダーの翼で斬り付ける。ジェットスクランダーと合体している状態ですれ違いざまに切断するパターンと、分離したジェットスクランダーを振り回して切断するパターンの2種類が存在する。
- 原作中で1度も敵機械獣への止めになったことがなく(後期OPでは敵撃破シーンもあり、続編では妖爬虫将軍ドレイドウがこれで止めを刺されている)、専ら痛め技としての使用だったためか、近年では単独での武器ではなく他の武器の演出に組み込まれる事が多い。
- 一方でロケットパンチが無制限に撃てるようになるまではマジンガー唯一の無消費武器である事が多く、ENや弾数を温存する際には頼りになる武器だった。
- サザンクロスナイフ
- ジェットスクランダーの翼から発射する手裏剣状の刃。強化計画で新たに搭載された武装であり、以降マジンガーがピンチの際にスクランダー単体で援護出来るようになった。
必殺技
- 大車輪ロケットパンチ
- 腕を回転させ、遠心力を乗せたロケットパンチを放つ。威力はロケットパンチの3倍。
- OVA版では使用しない。
- 『F完結編』以降の「終盤でも息切れしなくなったマジンガーZ」を象徴するような武器で、作品によって最強武器か使い勝手のいい武器かが変わる。『K』では最強武器で、追加武装扱い。トドメを刺すとそのまま夕日に向かって飛んでいく演出がある。『NEO』では押し出し特性付き。
- 一斉発射
- 「INFINITY」版での必殺技。劇中での内臓兵装一斉発射のシーンの再現。
- 光子力ビーム、ブレストファイヤー、ドリルミサイル、ミサイルパンチ、サザンクロスナイフを同時に使用。
オプション武装
- 強化型ロケットパンチ
- ブレストファイヤーが撃てないほど限界が来ていたマジンガーZに装備された強化型のロケットパンチ。右腕に装着。
- OVA版では使用しない。
- 原作では1度きりの使用だが、SRWでは『MX』や『R』、『D』で採用。『αシリーズ』後半では追加武装の全体攻撃。基本的には弾数が1発限りで、グレートマジンガーのグレートブースター的位置付け。甲児曰く「一味違う」。
- 強力ロケットパンチ
- 『COMPACT2』第3部のみの隠し追加武装。上の強化型と同じと推測されるが、EN制・最強武器でない・射程2~5のP武器などの違いがある。大車輪と比べると命中率が30・気力制限が10上だが威力が300・クリティカル率が20下、その他は同じ。
- 大車輪を改造していればまず使われない不遇な武器。作品によっては強化型の戦闘台詞として使われていることもある。
- マジンガーブレード
- グレートマジンガーの装備する剣。合体攻撃のダブルマジンガーブレード等で借りて使用。
合体攻撃
スパロボでは同じマジンガー系や、同じダイナミック企画のゲッター系と多彩な合体攻撃が用意されている。しかしマジンガー勢が劇中で披露したことがあるのは間接的に行ったダブルマジンガーブレードと、直接行ったダブルバーニングファイヤー(Z・グレート)の2種類のみである。トリプルマジンガーに至っては、TV版はともかく劇場版ですら実現していない。そもそもアニメではトリプルマジンガーがそろったことが無い。なお漫画版まで含めると間接的にダブル・ライトニングバスター(グレート・グレンダイザー)、直接行ったトリプルマジンガーパンチまで披露している。
マジンガー系
- ダブルマジンガーパンチ / ダブルロケットパンチ
- グレートマジンガー(試作型・量産型も含む)、グレンダイザー、ミネルバXのいずれかと共にロケットパンチ系の攻撃を繰り出す。OVA版でも使用可能。
- トリプルマジンガーパンチ
- グレートマジンガー、グレンダイザーと3機でロケットパンチ系の攻撃を繰り出す。『64』のTVコマーシャルでも披露された。
- ダブルマジンガーブレード
- グレートマジンガーからマジンガーブレードを受け取り、剣によるコンビネーション攻撃を放つ…が、『D』では明らかにマジンガーブレードと形状が違う謎の剣を取り出す。しかも、グレンダイザーとのコンビ版も実装されている。あの剣は一体何なのだろうか。
- トリプルマジンガーブレード
- グレートマジンガーからマジンガーブレードを受け取る。更にグレンダイザーもダブルハーケンで参加し、トリプルマジンガーによる刃のコンビネーション攻撃を繰り出す。『Z』では最初は自前のスクランダーカッターで攻撃しているのでマジンガーブレードを借りてないと勘違いされがちだが、よく見ると最後の攻撃の際にマジンガーブレードで攻撃している。[2]
- ダブルバーニングファイヤー
- マジンガーZのブレストファイヤーと、グレートマジンガー(試作型・量産型も含む)のブレストバーン、あるいはミネルバXのブレストファイヤーを同時に繰り出す。OVA版でも使用可能で、劇中ではストロンガーT4を葬った。原作アニメ最終回でも披露されているが、こちらではビューナスAとダイアナンAも参加している。
- マジンガートルネード
- トリプルマジンガーが揃い、マジンガーZのブレストファイヤー、グレートマジンガーのブレストバーン、グレンダイザーの反重力ストームを同時に放射する。反重力ストームが作品によって位置づけが異なるため、作品によってはダブルライトニングバスターよりも弱い。
ダイナミック系
- ツインビーム
- マジンガーZの光子力ビームをゲッター1ないしゲッタードラゴンのゲッタービームと交差させ、同時攻撃する。今の所『64』とDC版『α』でのみ採用のレアな合体攻撃。マジンガーZがマジンカイザーや強化型Zになる、もしくはゲッターが真・ゲッター1に変化すると使えなくなってしまう。
- ファイナルダイナミックスペシャル
- 各ダイナミック企画の主役パイロットが主役機に乗って繰り出す、文字通りダイナミックな合体攻撃。作品ごとに参加機体や攻撃内容が違い、DC版『α』や『W』のように実装されていてもマジンガーZが参加できない場合もある。
- なお、ボスボロットには似たネーミングの単独必殺技「ボロットダイナミックスペシャル」が実装される場合がある。
特殊能力
- マジンパワー
- 気力が一定値以上(多くは130、『GC』など一部作は120)になると発動し、攻撃の最終ダメージがアップする。『K』では防御力もアップするようになった。
- 分離
- 分離しホバーパイルダー、もしくはジェットパイルダーになる。
移動タイプ
原作ではグロッサムX2戦で水中戦能力向上の改造も受けているが、SRWでは未採用。
- 陸
- 通常時。
- 空・陸
- ジェットスクランダー装着時。旧シリーズや『α』ではイベントによって追加される事が多かったが、最近の作品では最初から装着済みで登場する。
サイズ
- M
- スーパーロボットとしては比較的小型な部類。…とはいえ、SRWではマジンガーZの全高(18m)もまた、スーパーロボット勢のサイズの基準になっている。
- 3(NEO)
カスタムボーナス
- 元気の印……ENが毎ターン10回復する。 / ブースター……移動力+2。(ジェットスクランダー装着形態である「マジンガーZ(J)」時のボーナス)
- 『第2次G』で採用。
- 受けるダメージ-30%
- 『A PORTABLE』で採用。
機体ボーナス
- L
-
- 初期:装甲値+150、運動性+5
- 5段階:装甲値+200、運動性+15
- 10段階:装甲値+250、運動性+25、HP+500
機体BGM
- 「マジンガーZ(曲名)」
- 「空に聳える鉄の城」という歌い出しで有名なアニメ版オープニング。
- 「空飛ぶマジンガーZ」
- 「Zのテーマ」
- 「ぼくらのマジンガーZ」
- 「いざゆけ!ロボット軍団」
- 『MX』や『Z』で、ファイナルダイナミックスペシャルでの攻撃時に流れる。
- 実は歌詞のサビでマジンガーZだけハブられている。『決戦!大海獣』に未登場なので、仕方ないが…。
- 「FIRE WARS」
- OVA版のBGM。
対決・名場面
- 『マジンガーZ』最終話「デスマッチ!! 甦れ我等のマジンガーZ!」(VSグラトニオス&ビラニアス)
- パイルダーが衝撃で吹っ飛ぶまで死力を尽くして戦ったが、全ての攻撃が防がれてしまい、善戦むなしく敗北した。
- 『グレートマジンガー』最終話「平和の鐘よ 勇者の頭上に鳴り渡れ!!」(VS無敵要塞デモニカ)
- 対決前に剣造が特攻したと聞き、怒りで目の前の戦闘獣を倒し、グレートでもバーダラーしか倒していないのに一瞬で七大将軍を壊滅させる。
- オーバーヒートしているにも拘らずブレストファイヤーを撃ち続けて、レディースロボット達の攻撃が加わり、最後に満身創痍で現れたグレートと共に放ったダブルバーニングファイヤーに、地獄大元帥となったDr.ヘルをまたも倒した。なお、この時の一斉攻撃はSRW未実装。
関連機体
マジンガー
- あしゅらマジンガー
- OVA版で登場。機械獣軍団との戦いで大破したマジンガーZがDr.ヘル側に回収され、あしゅら男爵用に改造された「悪のマジンガー」。
- グレートマジンガー
- 兄弟機。ダブルマジンガーと称される。原作最終話でマジンガーZの窮地を救った。後に『グレートマジンガー』終盤で共演。OVAでZとコンビを組んでいるのは試作機の方。
- マジンカイザー
- 全てにおいてマジンガーZを凌駕する魔神皇帝。準バンプレストオリジナルの機体であり、マジンガーZとの関係性は作品によって様々。
- 初出の『F』ではマジンガーZにゲッター線を浴びせて進化させたもの。
- αシリーズではマジンガーZのプロトタイプ。
- ミリオンα、バイオンβ、ダイオンγ
- マジンガーZのデータを元に生産された量産型マジンガー。通称「マジンガー軍団」。
関連機
- ミネルバX
- パートナー回路を搭載した戦闘用パートナーロボット。
- アフロダイA、ダイアナンA、ビューナスA (さやか)
- パートナー機。
- グレンダイザー
- 厳密にはマジンガーではないが、ダブルマジンガーと合わせて「トリプルマジンガー」と称される。
他作品の関連機体
余談
- マジンガーZの生みの親である永井豪氏は鉄人28号等の影響でマジンガーZを作った(鉄人28号の頁の余談も参照)。
- 鉄人28号をはじめジャイアント・ロボ等、当時から「巨大ロボット」という概念は存在していたが、マジンガーZが革新的だったのは「人間が直接乗り込んで操縦する」という設定を盛り込んだ点にある。これは、永井氏が渋滞につかまった時に「車に足が生えたら、渋滞なんか跨いで行けるのになぁ」と考えた事が発端であった。
- 当時放映中だった『デビルマン』の定期打ち合わせ中に東映側から「新しいアニメ企画の打診」を行われた際に上記の説明を行われている。
- 後述のSF映画『パシフィック・リム』を制作したギレルモ・デル・トロ監督は「もしも、マジンガーZが無ければ、私は『パシフィック・リム』を制作していなかった」という趣旨のコメントを残している(DVD版『パシフィック・リム』のオーディオコメンタリーより)。
- 「アメリカ海軍第7艦隊に匹敵する戦闘力」という設定があるマジンガーZであるが、実は同じ設定がウルトラマンエースにも存在している。
- 『グレートマジンガー』開始後の児童誌の記事では「マジンガーZは光子力研究所に保管されているが、戦闘獣を倒すのは無理だ」と明記されていた。
- しかし、番組終盤で再登場したマジンガーZが戦闘獣と戦える程パワーアップしていた理由も雑誌記事にしか載っておらず、劇中では「10倍にパワーアップした」「装甲を超合金ニューZに張り替えた」といった説明は無い。東映版の時系列を組む『INFINITY』ではマジンガーZの装甲が溶かされた際に兜甲児からマジンガーZの装甲が超合金ニューZであることが言及されている。
- ガンダムのプロトタイプ1号機は黒・白・赤のカラーリングだが、これはマジンガーZのオマージュである。
- 児童誌『てれびくん』『テレビマガジン』『テレビランド』1997年2月号では、特撮番組『激走戦隊カーレンジャー』(1996年3月1日~1997年2月7日)の最終盤に登場する予定である「バリンガーZ」という名前のマジンガーZにそっくりな外見を持つ敵ロボットのスチル写真が掲載されている。
- ところが、バリンガーZの登場回は上層部の自主規制によってお蔵入り(なお、この件についてダイナミックプロは一切関与していない)になり、急遽バリンガーZの登場シーンを別の敵ロボットのものに差し替えられる結果となってしまった。
- 児童雑誌の内、『てれびくん』では「マジンガーZに似すぎていた為、変更になった」と記述され、『テレビマガジン』では注釈でただ「登場できなくなった」とだけ明記されており、『宇宙ランド』の元ネタとなっている『テレビランド』は訂正する事もなく廃刊した。
- ナック制作のロボットアニメ『サイコアーマー ゴーバリアン』(SRW未参戦)の主役ロボ・ゴーバリアンはマジンガ-Zに似ているが、永井豪氏は企画のみの参加となっているためマジンガーシリーズには含まれていない。
- ただし『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の特典映像に登場している。
- マジンガーZを代表する武装の一つ「ロケットパンチ」は日本国外の作品にも影響を与えている。その一例として、2013年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画『パシフィック・リム』の主役ロボットであるジプシー・デンジャーの武装「エルボー・ロケット(Elbow Rocket)」が存在する。
- 余談だが、『パシフィック・リム』日本語吹き替え版では武装名が「エルボー・ロケット」から「ロケットパンチ」に変更されている。ちなみに、中国語吹き替え版では、なんと「天馬流星拳」! それで良いのか?
- この措置は、日本語吹き替え版に参加した声優の杉田智和氏(本編の主人公であるローリー・ベケットの吹き替えを担当)によると、「当初は日本語吹き替え版の台本でも『エルボー・ロケット』になっていたが、『日本の視聴者にとってはロケットパンチの名称の方が通りが良い』という映画製作会社の重役さんの鶴の一声で、『ロケットパンチ』に変更された」との事。
- また、杉田氏は自身のtwitter上において「(吹き替えの収録)現場でも、『やはりここはロケットパンチだろう!』と盛り上がったのをよく覚えています」と当時を述懐している。
- なお、ロケットパンチ誕生秘話については「ボクシング観戦中『リーチが長い方が有利なら、いっそ腕を飛ばせば強力なのでは』と思ったから」「疲れ果てて一歩も動きたくなくなったとき『こんな時手を切り離して飛ばして戸棚のお菓子を取ることが出来たら』と考えた時に思い付いた」「漫画『デビルマン』で敵デーモンのシレーヌが自らの切断された腕を念力で飛ばしてデビルマンにぶつけた攻撃を発展させた」等、原作者の永井豪氏の発言も二転三転しており、いずれが切っ掛けになったかは不明。
- 余談だが、『パシフィック・リム』日本語吹き替え版では武装名が「エルボー・ロケット」から「ロケットパンチ」に変更されている。ちなみに、中国語吹き替え版では、なんと「天馬流星拳」! それで良いのか?
- 2015年から『マニュライフ生命保険株式会社』のイメージキャラクターに「マジンガー課長」として抜擢され、等身大サイズの着ぐるみが制作された。
- 「胸部放熱版の形状や、両手足のカラーリングおよび頭部に収まっているホバーパイルダーのファン周りがシルバーで塗装されている」点等から、東映アニメ版を参考にしている事が判別出来る。
- 同社の公式サイトでは、「マジンガー課長シリーズ」のウェブ限定ムービーやCM等が2016年10月現在でも視聴可能。
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