声によって音楽的な音を生み出す行為であり、リズムや節(旋律)をつけて歌詞などを連続発声する音楽、娯楽・芸術のひとつである。歌謡(かよう)、歌唱(かしょう)とも(Wikipediaより抜粋)。
スパロボにおける扱い
スパロボでは「正(生)のエネルギーの発現」という扱いであるためか、「負のエネルギー」に対抗する大きな手段として扱われることが多い。
『スーパーロボット大戦D』から実装された機体の原作再現コマンドの一つ。系列的にはコマンドを選び、リストから曲目を選び、対象を指定して実行、という攻撃と同様の流れだが、基本的には味方の能力を上げる、HPやSPを回復させるなどの支援が目的となる。
基本的に『マクロス7』の原作再現コマンドであり、VF-19改 ファイアーバルキリー、VF-11MAXL改が使用可能。またその特性上、プロトデビルンや次元獣など一部の敵以外には全く効果を発揮しない。
『第3次α』においては、敵味方双方に「歌属性」が設定されている。これは、歌を受けた時にどのような効果が発生するのかを現したもので、記載された効果がそのまま発揮される「+」、ダメージ・効果は受けないが気力が下がり、89以下になると歌撃墜となる「-」、何の効果も無い「0」、気力が下がってダメージを受ける「D」の四つがある。「-」はバロータ兵、「0」は通常の敵とギギル、ガビル、戦艦搭乗時のゲペルニッチ、「D」は特殊能力「プロトデビルン」を持った機体のパイロットとケイサル・エフェス。そして「+」は味方全てだが、敵ユニットのダリウス大帝と帝王ゴールもこの属性を持っている設定ミスが存在する。
使用には「歌エネルギー」という固有のパラメータを消費し、残量によって歌の効果が上下する。また曲目は射撃でも格闘でもない「歌属性」という固有属性を持ち、パイロットの「歌魂」を参照する。
なお、それ以外のユニットも例外的に使用できる場合があるが、歌魂と歌エネルギーはバサラとミレーヌの固有パラメータであるため、特殊な扱いになっていることが多い。
使用ユニット
- VF-19改 ファイアーバルキリー、VF-11MAXL改
- 主にこの2機の専用コマンド。当たり前だが歌は改造する事が出来ず、パイロットの歌魂と歌エネルギーのパラメータによって効果が上昇していく。
- マイク・サウンダース13世
- 『第3次α』では「ディスクP」が歌属性を持つ(『W』でも専用の属性として設定)。ただしマイクには歌エネルギーのパラメータがないため、気力上昇は+5で固定。
- 『BX』では特殊行動になり、気力上昇が+10な上に範囲が大幅拡大と大変貌を遂げている。
- マクロス・クォーター
- 『OE』では乗艦しているシェリル・ノームないしランカ・リーが歌うという演出で実装。
- 対味方専用のマップ兵器のような扱い(コマンドは別個)で、クォーター及び周囲の味方ユニットのSPと気力を上昇させる。上昇度は歌のLvに応じて高くなる(ちなみに、歌のLvは武器改造により上昇)。
- フェイ・イェンHD
特殊スキル「歌姫」
『UX』のフェイ・イェンHDの固有スキル。レベルに応じて特殊効果武器の能力低下値とコマンド「エモーショナル・ウェーブ IBS」の効力が上昇する。
レベル | 効果値 |
---|---|
1 | 6 |
2 | 9 |
3 | 12 |
4 | 15 |
5 | 18 |
6 | 21 |
7 | 24 |
8 | 27 |
9 | 30 |
登場作品
- スーパーロボット大戦D
- サウンドフォース共々初登場。プロトデビルン戦で猛威を振るうが、何よりも「突撃ラブハート」による気力上昇がありがたい。歌エネルギーの仕様が以降の作品と異なり、通常の武器使用によるエネルギー消費と同じ感覚で歌エネルギーが減少していく。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 小隊制の導入により使い勝手と重要性が急上昇。シナリオ上でも大きな役割を果たす。今作は「POWER TO THE DREAM」と「MY FRIENDS」によるSP回復コンボが強力。修理・補給と違い小隊全員に経験値が入る上、対味方時でも努力が有効なためレベル上げ要員になることも。ちなみにマイクも使用可能だが、サウンドフォースに比べるとかなり使いにくい。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 今回はバサラのみ使用可能、ユニットとして登場しないだけで他のファイヤーボンバーメンバーは歌の演出で登場する。今回は一部の歌の効果が変更されている他、『ダイナマイト7』出典の「DYNAMITE EXPLOSION」が追加されている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 曲目ラインナップは再世篇と変わらないが、ファイヤーバルキリーが変形できなくなったため、歌の射程に関して融通が利かなくなり、やや使い勝手は低下した。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 「POWER TO THE DREAM」が第3次α以来の復活。シビルも当該曲の演出で登場する他、「DYNAMITE EXPLOSION」も、ミスリルルート38話以降演出が変化する。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- マクロス・クォーターの固有コマンドとして実装。当初は使用できず、第2章の6話-2「バジュラ母星」クリア後に追加される。
- スーパーロボット大戦UX
- フェイ・イェンHDの特殊行動コマンドとして実装。範囲内の味方のパラメータ上昇・敵のパラメータ減少の効果を持ち、同系統の特殊行動コマンドの中では最大級の効果を持つ。当初は使用できないが、シナリオ中に追加される。
関連人物
マクロスシリーズ
原作の関係上「マクロスシリーズ」のキャラクターが代表格。
- リン・ミンメイ
- 「マクロス」の元祖歌姫。『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では熱気バサラから楽曲『GONG』を託される。
- シャロン・アップル
- 大人気バーチャル・アイドル。
- 熱気バサラ
- FIRE BOMBERの男性(メイン)ボーカル。プロトデビルンとの戦争を歌で収めた。
- スパロボシリーズでも歌=この男、というくらいに有名。『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の名曲『GONG』の作曲者で、本人も歌う。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトに参加を打診されているが、離脱する。
- ミレーヌ・フレア・ジーナス
- FIRE BOMBERの女性ボーカル。
- シェリル・ノーム
- 「銀河の妖精」。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
- ランカ・リー
- 「超時空シンデレラ」。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
- ミーナ・フォルテ
その他
- マイク・サウンダース13世
- システムチェンジ後はテンションの高いロッカーに変貌。ちなみに、彼の性格のモデルはスタリオン・ホワイト。
- 『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。
- 九条美海
- アイドルグループ「スマッシュ・ドールズ」のメンバー。
- ホリー・バージニア・ジョーンズ
- ニューヨークでバンド活動するセンターシティ出身の歌手。
- エイーダ・ロッサ
- 新人アイドル歌手。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトのメンバーの一人となる。
- ラクス・クライン
- プラントの歌姫。
- 『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では楽曲『GONG』のセッション相手として挙げられている。『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』ではトゥウィンクルプロジェクトに誘われている。
- ミーア・キャンベル
- ラクスの替え玉。
- フェイ・イェンHD / 初音ミク
- 電脳の歌姫。『UX』に参戦した際は歌姫という専用技能を所持している。
- 時祭イヴ
- いわゆる「バーチャル・アイドル」の先駆け。
- 神名綾人 / 如月久遠
- 正確に言うと『ラーゼフォン』という作品自体に「歌」がテーマとして組み込まれている。
- 渚カヲル
- 『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』では楽曲『GONG』の制作に協力し、その楽曲を評価している。
- ちなみに、カヲルは歌に関しては「歌はいいねぇ。歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ…」という有名な台詞を残している。
- アンジュ
- 彼女が母親から教えられた「永遠語り」はラグナメイルを覚醒させる「鍵」の一つ。
- サラマンディーネ
- アンジュ同様、彼女も「永遠語り」を歌うことで自らが開発した龍神器の真価を発揮させることができる。
- 鬼宿
- 『第3次スーパーロボット大戦Z』に登場した、「消滅しようとする力」つまり「死」を歌によって制御する種族。ある意味バサラとは相反する存在。
関連項目
- アニメソング
- アニメーション作品で歌われる楽曲。
- GONG
- JAM Projectの楽曲で『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の主題歌。ゲーム本編中において重要な役割を果たす。
- トゥウィンクルプロジェクト
- 『第2次スーパーロボット大戦Z再世篇』にて結成された歌手ユニット。グレイス・オコナーがマネージャーを務める。
- 歌魂歌唱曲一覧
- インターネットラジオ『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』のコーナー「遠藤正明の歌魂」(後に「遠藤正明の歌じお」と改名)で披露される楽曲。
- リスナーからのリクエストに答えて、遠藤正明氏らパーソナリティ達が熱唱する。
- 猥歌
- 上記のコーナーにおいて、杉田智和氏が歌う『無駄に』リスペクト『しまくった』替え歌。……ただし、替え歌の内容は、ほとんどが下ネタである。