ロックオン・ストラトス (2代目)
ロックオン・ストラトス (2代目) | |
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外国語表記 | Lockon Stratos |
登場作品 | |
声優 | 三木眞一郎 |
デザイン | 高河ゆん(原案)、千葉道徳 |
本名 | ライル・ディランディ |
種族 | 地球人(北欧・アイルランド出身) |
性別 | 男 |
生年月日 | 西暦2283年3月3日 |
年齢 |
29歳(2nd) 31歳(劇場版) |
身長 | 186 cm |
体重 | 68 kg |
血液型 | B型 |
所属 |
ソレスタルビーイング、カタロン(2nd) ソレスタルビーイング(2ndエピローグ・劇場版) |
称号 | ガンダムマイスター |
概要
ソレスタルビーイングに所属するガンダムマイスター。初代ロックオン・ストラトスであるニール・ディランディの双子の弟である。
兄ニールの援助もあり、AEUの商社に勤めながらも、裏では反連邦組織であるカタロンの構成員「ジーン1(ワン)」として活動していた。
ライルはソレスタルビーイング活動再開の際に刹那から誘いを受け、ガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として加入する。これにはCBの情報をカタロンに流出させるという目的もあったが、後に共同戦線を取ったため、結果としては橋渡しになっていた。
ライルの外見は兄ニールと瓜二つであり、刹那以外のCBメンバーと初対面した際に彼らを驚愕させていた。一方、性格は兄と比べて飄々しながらも達観した所があり、表立って激昂することは少ない。また、ライルは喫煙者であり、言葉遣いの語尾など細かい相違点もある。
ライル本人は兄ニールと比べられることをあまり気に入っておらず、このコンプレックスにより少年時代は親元を離れ寄宿舎に入っていた(しかし、これが切っ掛けでテロに巻き込まれずに済んでもいる)。その一方で、兄ニールの口癖であった「狙い撃つぜ!」を真似し、小説版では自分の学費を援助してくれた兄のために、彼が自慢できる弟になりたいと思っているなど、兄への感情はコンプレックスと尊敬が入り混じった複雑なものになっている。リボンズ率いるイノベイターとの決着後は真の意味で、兄の使命とその名「ロックオン・ストラトス」を引き継ぎ、最期までソレスタルビーイングの一員として平和が訪れるまで戦うことを誓った。
また、小説版では上記の兄ニールに対するコンプレックスの他に、「何に対しても愛着や執着を持てなかった上に、家族の死に対して悲しむ事は出来ても涙を流す事が出来なかった」というライルの過去が語られ、「自分は誰も愛する事が出来ない欠陥人間なのではないか」という心の闇を抱えていた。
劇中ではモビルスーツの適正こそ高いものの、経験が不足しているためか兄ニールのような戦果を得られず、苛立つ場面も見られた。一方で、兄と同様に射撃を学んでいた時期があり、生身での射撃の実力は作中で飛び抜けている。戦死した兄ニールの跡を継いだために狙撃機に乗る事になったが、ライルが本当に得意としているのは早撃ちである。あの仇敵サーシェス相手に、先に向こうが銃を構えている状態でありながら早撃ちで完全勝利した(漫画マガジンZ版では銃を構えさせる間も与えず射殺した)と説明すれば、ライルの早撃ちの腕前がどれ程のものかが分かると思われる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- ニールの台詞で存在が示唆されるのみ。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。能力値は兄ニールには劣るものの、それでも十分に使っていける。特殊技能はやはりヒット&アウェイを最優先だろう。また、原作通り当初は若干軽薄さが目立っており、特にスナイパーとしてニールを尊敬していたミシェルから一方的に敵視されていたが、最終的には和解する。
- 原作と違いフェルトとの確執については流石にキスまではしなかったのでビンタはされていない(しかし、第11話中東/クメンルート「アレルヤ奪還作戦」において「自分の部屋に来ないか?」と誘っており、ある意味原作よりもアレな事をしている。当然、シンやカレンから顰蹙を買った)。
- また、今作では条件を満たせばアニューを助けることができるのでその点では救われている。なお、冷静に受け止めていた原作とは違い兄ニールの仇であるサーシェスに対しては初交戦が前倒しになり、いきなりその下劣な人間性を目の当たりにした為か(あるいはノベライズ版における設定が反映されなかったのか)、当初から怒りを露わにしている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 劇場版設定での参戦。サブパイロットにハロ2機が付いており、乗機サバーニャが全体攻撃に恵まれているのでメイン向けに養成しよう。逆に、援護攻撃には使い辛くなったのが難点。
- 『再世篇』でアニューが生存した事が正史になっており、エーストークでそれについて触れている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 中盤、木星のソレスタルビーイング基地にいるアニュー(ただし、名前は出ない)に会いに行くイベントがある。また、そのステージで彼が敵を撃墜すると、ボーナスZチップが入手可能。
- 貧乏クジ同盟のエースが復帰した事もあり、随所でその一員として活躍する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初の劇場版設定で登場。第2弾PVではなんと『00』勢で一番最後に登場する(しかも、直後にロックオン似の主人公がPVを締める)。
- スーパーロボット大戦BX
- 音声が新規収録された。他、地味に戦闘時の顔グラフィックが変更されている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 「2nd」設定で登場、後に劇場版設定でも登場。今作では兄が死亡しなかったため、新旧ロックオンが共闘するという展開を見る事ができる。
- スーパーロボット大戦V
- 「劇場版」設定で登場。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
兄同様射撃・命中に優れる。全体的に高い能力を誇るが、『破界篇』のニールと比べるとさすがに負ける。
精神コマンド
砲台型の構成。集中は相方のハロが持っている。
携帯機シリーズでは狙撃に代わって突撃を使え、兄との違いがさらに前面に押し出された。なお狙撃は兄と組んでいたハロが受け持ってくれる。
- 第2次Z再世篇
- 狙撃、必中、不屈、直撃、熱血、愛
- ほぼ兄と同じ内容だが、てかげんが愛になっていることで兄とは似て非なる別人であることが伺える。最後に覚える愛は彼女に捧げるものか。最愛の人を救えたかどうかで「愛」の重みが全く異なるのが印象的である。
- 第3次Z時獄篇
- 狙撃、必中、不屈、直撃、熱血
- UX、BX
- 不屈、必中、突撃、直撃、熱血
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z再世篇
- 底力L5、援護攻撃L2、戦意高揚
- 序盤からの登場なので数は少ないが、有効な技能がある。
- …とはいえヒット&アウェイが無いという弱点が兄ニールと同じなので、PPが貯まり次第、優先的に取得させよう。
- 第3次Z時獄篇
- 底力L5、援護攻撃L2、気力+(命中)
- UX、BX
- 援護攻撃L2、援護防御L1、全体攻撃L2、ヒット&アウェイ、ガンファイトL4
固有エースボーナス
パイロットBGM
- 「儚くも永久のカナシ」
- 2ndシーズンOP。
人間関係
- ニール・ディランディ
- 双子の兄で唯一の肉親。兄の後を引き継ぐ。
- クラウス・グラード、シーリン・バフティヤール
- カタロンの同志。特に、クラウスとは親友の間柄でもある。クラウスの密命によってライルは、ソレスタルビーイングに潜入した。
- 刹那・F・セイエイ
- ライルをソレスタルビーイングへと導いた。
- なお、他のメンバーはライルの事を知らず、刹那だけ知っていたのは、ニールから事前に聞かされていたからという事が高河ゆん氏の作画のコミカライズ版で描かれている。
- アレルヤ・ハプティズム
- 初対面時に驚愕していた。その後、特に絡みらしいものは見られず。
- ティエリア・アーデ
- 瓜二つの外見に驚愕しつつも、直後にニールとは別人として嫌悪感を露わにしたが、その後の関係はそれほど険悪ではない。
- フェルト・グレイス
- 兄の事が好きだったトレミーのオペレーター。割り切れない彼女に自分と兄の違いを分からせるために唇を強引に奪う。
- 当然ビンタをされて軽蔑されるが、自身のコンプレックスであるニールと比較されることは、ライルにとっては屈辱以外の何物でもなかった。
- アリー・アル・サーシェス
- 両親と妹そして兄の仇敵であるが、当初はサーシェスが仇と聞いても「過ぎたことだから」と言って冷静に受け止めていた。一方、『第2次Z再世篇』では最初から絶対に許せない敵として怒りを露にしている。最終決戦において引導を渡す。
- アニュー・リターナー
- トレミーの操舵士。心を通わせ恋人同士になる。誰も愛する事が出来ないと感じていたライルにとって、彼女の存在そのものが生きている意味だったが……。
- 『第2次Z再世篇』では彼女を救える展開が用意されている。また、『第3次Z時獄篇』のショートデモによれば「(アニューは)木星の基地にいる」とのことで、彼女を救えたことが正史になっている模様。
- リヴァイヴ・リバイバル
- アニューと同じ塩基配列パターンのイノベイド。彼女の死にも関わっているので、ライルにとってはもう一人の仇敵といえる人物。最終決戦において、彼を討ち果たす。
- ウォーレン
- 映画『ソレスタルビーイング』に登場する、ライルを元とした劇中人物。
他作品との人間関係
貧乏クジ同盟
- クロウ・ブルースト
- 『第2次Z破界篇』で兄ニールと親友のような関係だった男。
- 『第2次Z再世篇』では刹那同様、自分の存在を兄から聞かされていたためか他のZEXISメンバーと違って大して驚かず、最初からニールと必要以上に比較せず別人として接したため、すぐに打ち解け、苦労人仲間に引きずり込まれた。
- 青山圭一郎、デュオ・マックスウェル
- 破界篇において兄と話が多かった人物達で、貧乏クジ同盟仲間。青山とは何かと兄と同様会話する場面が多い。ちなみに、青山とは中の人が同じであり、監督と創通制作も同じである。
- クルツ・ウェーバー
- 『第3次Z時獄篇』でのスナイパー&貧乏クジ仲間。こちらも中の人が同じである。
- 中盤のミスリルルートではデュオと共に彼の素質を見込むシーンもあるが、同盟のエースが不在のため、正式な加入は続編である『第3次Z天獄篇』に持ち越された。中断メッセージでも共演。
リアル系
- ミハエル・ブラン
- 『第2次Z再世篇』と『UX』・『BX』でのスナイパー仲間。
- 『再世篇』では当初は兄ニールの名前を受け継いだ自身を認めることが出来ず敵視していたが、後に和解。ライルとアニューが恋愛関係になったと知った際は「先に狙い撃たれた…!」とショックを受けていた。
- 一方で、ライルはミシェルとクランの微妙な関係を気にしており、『再世篇』では最後まで現状維持を選んだミシェルに「クランとの仲を早く進展させろ」という旨の発言をEDで送っている。
- ゲイン・ビジョウ
- 『第2次Z再世篇』でのスナイパー仲間。
- 遠見真矢
- 『UX』でのスナイパー仲間。蒼穹作戦のクライマックス、なおも食い下がるイドゥンとの決着の場面にて、ミシェルや矢島と共に彼女を後押しする。
- ゼロ
- 『第2次Z再世篇』序盤に彼にロロを篭絡するために狙撃を依頼され、ゼロの肩口を射抜く。そのまま目的を達成するために行動し続けるゼロを見て「タフな奴」と評する。
- スタミナの無さをネタにされることの多いゼロ(ルルーシュ)にとっては、例外的な評価である。
- 紅月カレン
- 『第2次Z再世篇』第11話中東/クメンルート「アレルヤ奪還作戦」においてフェルトの気持ちを逆撫でする態度を取った際に、彼女から怒りを向けられる。
- しかし、後にライルがアニューを失ったことを聞いた際は、悲痛な表情で彼の悲しみを察していた。
- C.C.
- 『第2次Z再世篇』では彼女をゼロの愛人ではないかと疑ったことがある。こういうところは、兄に似ている。
- コットウ・ヒン
- 中の人が同じ。それ故に、『UX』では特殊戦闘台詞で彼から警戒される。
ガンダムシリーズ
- シン・アスカ
- 『第2次Z再世篇』第11話中東/クメンルート「アレルヤ奪還作戦」においてフェルトの気持ちを逆撫でする態度を取った際に、カレン同様に彼からも怒りを向けられる。
- 孫権ガンダム、孫尚香ガーベラ
- 『UX』ではガンダムそのものな人間である彼らにはさすがに面食らった様子を見せる。
- 曹操ガンダム
- 『UX』ではティベリウスが作り出したクトゥグアのプラズマ超火球を一撃で吹き飛ばした曹操の力に驚愕する。
- 続くセンターシティでのスクラッグとの決戦において単機でスクラッグの大軍に挑もうとする(エイサップも曹操と共に先行することになるが)曹操を心配するが、それが杞憂であると知ることになる。
- ヨンム・カークス
- 『第3次Z時獄篇』では、敵ながら見事である彼のスナイパーとしての腕前を認めており、特殊戦闘台詞が存在している。
スーパー系
名台詞
1st
- 「ん? 一体誰が?」
「もしかして、あの人が…?」 - 第9話より。降りしきる雨の中、墓参りに来たライルはディランディ家の墓前に既に花が供えられているのを発見する。そんな彼をライルと瓜二つの容貌を持つ人物が遠くから見守っていた…。
- 実は、上記の台詞がライルの初めての台詞である。[1]
2nd
- 「クソったれが!」
- 口癖。特に、アロウズや家族の仇敵・サーシェスに対して発言することが多い。
- 「随分と寂しい組織なんだな」
- 第2話より。「現在のソレスタルビーイング(プトレマイオス2)の保有する戦力は、ティエリアの機体とロールアウト間近の新型機の2機だけしかない」という刹那からの返答を聞いた際のコメント。外部から来たライルだけに説得力のあるソレスタルビーイング評である。
- ちなみに、ライルのこの台詞に心を動かされたスメラギは、プトレマイオス2に向けて戦術プランを送信。その結果、アロウズの編隊を撃退することに成功するのであった。
- ライル「…なぁ、ハロ。兄さんは戦うときに何か言ってたか?」
ハロ「狙イ撃ツゼ! 狙イ撃ツゼ!」
ライル「オーライ。ケルディムガンダム、ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜぇ!」 - 第3話より。ハロからの情報を基に、兄と同じ口癖を使用。なお、「狙い撃つ『ぜぇ』!」の語尾の部分のイントネーションが微妙に異なっており、ライルの場合は上がる。
- 「そんなに似てるかな? 俺と兄さんは…」
「俺は兄さんじゃない」
「その反応、飽きたよ」 - 以上の台詞は全て兄と思われた際に発した台詞である。
- 「気付かせてやったんだ。比較されちゃたまらんだろ…!」
- 第4話より。兄である先代『ロックオン・ストラトス』ことニール。彼に好意を抱き、ライルに兄の面影を重ね合わせるフェルト。
- そんな彼女に対して、ライルは自分とニールとの違いをわからせる為に無理矢理唇を奪い、その後ビンタされてしまう。彼女が去った後、ハロに「フラレタ! フラレタ!」と言われた際にライルはこの台詞を言う。兄にコンプレックスを持っているライルにとって、ニールと比較されることは屈辱以外の何物でもなかった。
- 「これが…こいつがっ! 人間のやることか!」
「許さねぇ…許さねぇぞ、アロウズ! 逃げんなよ…逃げんなよォ、アロウズゥゥッ!」. - 第5話より。カタロンの基地跡で、無抵抗の人間までも殺戮し続けるアロウズの無人兵器オートマトンを目の当たりにして。
- 三木眞一郎氏の熱演によって、カタロンの同志達を殺戮した敵に対するライルの激しい怒りが伝わってくる台詞である。
- 「すべて過ぎたことだ、昔を悔やんでも仕方ねえ。…そうさ、俺達は過去じゃなく、未来のために戦うんだ」
- 第9話より。刹那の過去を聞いた後で。ニールに比べると割り切り方は早いように見えるが、小説版にてライルは家族への愛着を持てず苦悩していた事を考えると、割り切ったのではなく、刹那が家族の仇と聞いても何とも思わなかっただけだったのかもしれない。
- 「ロックオン・ストラトス、その名の通り、狙い撃つぜぇ!!」
- 第13話より。メメントモリ攻略戦において。この瞬間、ライルは成り行きで手に入れた『ロックオン・ストラトス』のコードネームを受け継ぐ決意を固めた。
- 「アニュー…愛してるぜ?」
- 第18話より。恋人となった後,出撃時にアニューに言った一言。彼は狙撃だけでなく「早撃ち」も上手かった。
- ライル「暫くそっとしておけ。心の整理をつけるのに時間が必要だ」
アレルヤ「しかし、彼女に危険な真似を···」
ライル「自分の考えだけを押しつけんなよ。大切に思っているのなら理解してやれ。戦いたいと言う彼女の気持ちを···」 - 「撃てよ…狙い撃てよ。俺は何のためにここにいる…? 何のために、カタロンに…ソレスタルビーイングに…?」
「うわぁぁぁぁっ!!」
「何て情けねぇ男だ、ライル・ディランディ! 俺の覚悟はこんなもんか…? こんなぁぁぁっ!!」 - 第20話より。イノベイターに目覚めたアニューは、リヴァイヴと共にプトレマイオス2から離脱、ライルはアニューらが乗る離脱艇に照準を向け狙い撃とうとする。
- しかし、「ロックオン・ストラトス」としてではない自分を受け入れてくれたアニューへの思い出がそれを許さなかった。結局、離脱艇を逃してしまったライルは、非情になりきれない己への怒りをコックピットにぶつけることしかできなかった。
- 「かっこつけんなよ、ガキが」
- 次に出撃する時はトリガーを引きアニューを狙い撃つ、と強がるライル。そのやせ我慢に対し、「もしもの時は俺が引く。その時は恨めばいい」と諌める刹那に向けた台詞。
- 「お前をもう一度俺の女にする。嫌とは言わせねぇ! 欲しいもんは奪う、例えお前が…イノベイターだとしても! アニュー、戻ってこい…アニュー!!」
- ガッデスを駆り敵として対峙したアニューに対して、ライルはこの言葉と共にトランザムを発動させ、力づくでアニューへの説得を試みる。しかし…。
- 「あいつは戻ろうとしていた! イノベイターではなく、人間として…俺たちの元に!! 貴様のせいでぇぇぇっ!! 貴様の…うう…あぁ…アニュー… うわぁぁぁぁぁっ!!」
- リボンズの介入によりアニューは自らの意志に関係なくライルを殺そうとするが、彼を守ろうとした刹那の攻撃で彼女は命を散らす。
- 量子空間でアニューと最期の会話を交わしたライルは、帰還後ブリッジで一方的に刹那を責めていく。ライルの拳と行き場を無くした悲しみを、ただ一身に受け止める刹那の耳に響くものは愛する者を失った男の慟哭、そして…。
- なお、『00』スペシャルエディションIII「リターン・ザ・ワールド」では、ライルが刹那を責めるシーンや後述の刹那を狙撃しようとするシーンがカットされている。[2]
- また、『第2次Z再世篇』では条件によりアニューは生存する事ができるので、満たすとこの台詞は発生しない。
- 「兄さん……」
- 第21話より。アニューを已む無く殺さざるを得なかった刹那。その背中越しからライルは銃を向け狙い撃とうとする(刹那もその事に気付いているが敢えて抵抗もしていない)が、「もしもの時は~」と言っていた刹那の心情や、同じガンダムマイスターだった兄が望まないだろうという思いから、ライルは銃口を下げる。
- 「アニュー、俺はやるぜ…ケルディム、ロックオン・ストラトス! 狙い撃つ!!」
- 第22話より。アロウズとの最終決戦時における出撃台詞。
- 「ぶっ潰す!」
「兄さんのことは責められないな…。こいつだけは許せねぇ!」 - 第24話より。家族の…そして兄の仇であるサーシェスへの激昂。死んだ家族のために泣く事ができず、家族を愛していないのではないかと内心コンプレックスを抱えていたライルにとって、それは確かに自分は家族を愛していたという証にもなった。
- 「父さん、母さん、エイミー、兄さん…。俺はカタロンから離れて、ガンダムマイスターとして生きる」
「ロックオン・ストラトスとして、この世界と向き合う。たとえ、世界から疎まれようと、その罰が下されるまで戦い続ける…」
「そっちへ行くのは、もう少し先だ。その時まで、待っててくれよな。アニュー」 - 最終話エピローグより。ライルはディランディ家の墓前にて、戦争根絶のために一生を捧げることを誓う。ソレスタルビーイングのガンダムマイスター「ロックオン・ストラトス」として…。
- ちなみにディランディ家の墓地には、戦争の犠牲になったライルの両親と妹の墓に加え、兄と愛する女性の墓も新たに建てられている。
劇場版
- 「悪いなぁー。休暇は終わりだそうだ」
- 窮地に陥っていたアレルヤとマリーを助けた際の台詞。
- 「鈍いんだよ…イノベイターのくせに…」
- マリナのことを何も言わない刹那に対してあきれて。しかし、ライルが気を遣わなくても刹那とマリナは通じ合っている為、気持ちを解っていると言えなくもない。
- ちなみにこの台詞は劇場版のPVでも使用されているのだが、本編のものとは語調が異なっている。そのため、上記の台詞に対する印象もまた異なってくる。
- 「諦めるかよ…クソったれがぁーっ!」
- ELSと戦闘時した際の台詞。ELSの大群に苦戦しながらもなお、ライルは諦めない。
- 「ロックオン・ストラトス! 乱れ撃つぜぇ!!」
- ELSとの最終決戦時の台詞。ライルの得意とする乱戦下での早撃ちが披露される。
- ちなみに、この「乱れ撃つぜぇ!」という台詞は、元々ライルの決め台詞として脚本家の黒田洋介氏が考案していたものであるが、2ndシーズンの時には諸事情によってお蔵入りしていた。劇場版にて、ようやく陽の目を見る事となる。
- 「アニューとだって分かり合えたんだ! お前達とだって!」
- ELSとの戦いの中での叫び、戦いの中でなお攻撃を仕掛けてくるELSに彼はかつて愛した女性を思い出し、すべてのことを刹那に託した。
書籍
- 「アニュー…俺はやるぜ! 俺は生き抜く! 戦い抜く! 俺とオマエが出会ったことが…運命が…間違いじゃなかったという証のために!! この先…何があろうとも!」
- 田口央斗氏の漫画版(講談社・刊)より。CB号に突入した際の独白。強固な意志に溢れている。直後、眼前に現れたのは…。
- 「貴様!! 狙い撃つ!!!」
- 上記の直後、現れたのは家族の仇であるサーシェスだった。彼からアニューのことをダシにした挑発をされ、激昂する。ちなみに、雑誌掲載時では「狙い撃つ!」の所が「ぶっ潰す!」になっていた。
- 「俺は兄さんを責められねェな! 世界の変革より私怨とはね!」
「…でも…お前と出会ったおかげで戦う意味を…大切なことを…見つけられたよ。アニュー…」 - 田口版でサーシェスを討った際の台詞。私怨を優先させた兄のことは言えないと自嘲するも、その心は復讐ではなく未来にむけて戦う決意に満ちていた。
- なお、原作TV版とは異なってサーシェスに銃を構えさせる間も与えず即射殺する事に成功している。
- 「勝つさ!! 勝たなきゃならねーんだよ! 人類(俺ら)のためにも!! アニューのためにもな!!」
- 田口版での決戦で、リヴァイヴと対峙して。機体はボロボロでも、絶対に負けられない思いがあった。
- 「……おれはな、狙撃じゃなくて、実は早撃ちが得意なんだ……」
- 角川スニーカー文庫版(角川書店・刊)での台詞。ライルが「早撃ちが得意」と明言した台詞だが、言ったのは鈍感なアニューの唇を奪う場面である。
- 待ってくれ、アニュー!
お前と出会えるまで、俺はずっと虚ろで。
一人ぼっちで。空っぽだった!
(中略)
おれを置いていくな。おれを残していくな。
お前を失ったら、おれは生き甲斐を失っちまう。
生きてる意味を失っちまう。
だから。頼む。アニュー。
「行くなぁっ――!」 - 角川スニーカー文庫版(角川書店・刊)での(地の文込みの)台詞。
- 「許さねえ…天や神が許してもキサマだけは生かしちゃおけねえ!!」
- 大森倖三氏の漫画版(角川書店・刊)より。サーシェスの素性を知り、怒りの銃口を向ける。
- 「天がキサマを許さなかったようだな…」
- 同じく大森版より。自滅同然に散ったサーシェスの最後を見届けて。
- 「俺は兄さんほど遠距離射撃は得意じゃねぇ 狙い撃たねぇ だからさ 乱れ撃つぜぇ!」
- 劇場版の小説版より。
- 『UX』ではビットコンビネーション使用時の台詞パターンの一つとして、若干改変されつつ使用されている。
迷台詞
- 「一言も喋らずに逝っちまったか…どうやらCDドラマに出る気は無いようだな」
- ドラマCD第3弾アナザーストーリー「COOPERATION-2312」より。被害者役のラッセの遺体を見て、メタ発言をかます。他に言うことは無かったのか。
- 「黙れ、ちょりす!」
- そのくせ「金ジム」だのギャラがなんだのと一々メタ発言をかます刹那に対し、一々この言葉で諌めていた。
- 「バック・ジャウアーじゃねぇのかよ…」
- CTUのバック・ジャウアーと名乗る男が「ハム仮面だろ!」と突っ込まれた際に「ブシ仮面」と名乗りを告げての反応。突っ込むところはそこではない。
- 「言ってねぇよ!」
- で、結局自分の正体をぶっちゃけてしまったブシ仮面に対してこうツッコんだ。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「ケルディム、目標を狙い撃つ!」
- スナイパーライフル使用時の台詞の一つ。…なのだが、実は専用台詞が出るとスキップされる。
- 「てめぇがあの時、アニューを…! てめえがっ!」
- 『第2次Z再世篇』終盤でリボンズとの特殊戦闘台詞。
- 「その人を見下した態度が気に入らねぇんだよ!」
- 対イノベイド。これだけだと普通だが、(敵対時とはいえ)恋人であるアニューに対しても発言する場合もある。
- 「言われなくてもやる事はやる…! 『トリガーを引く』…助けるためにな!」
- 『BX』における機界新種ゾヌーダとの特殊戦闘台詞。
- 「トリガーを引く」が強調されているのは、原作において「引けなかった」ために助けられなかった恋人の事を思い出しているのだろう。
- 「随分と上から目線の物言いだが、てめえが万能とは思えないな!」
- 『BX』におけるジスペルとの特殊戦闘台詞。2ndシーズン20話でリヴァイヴに言った台詞が元だと思われる。
Zシリーズ
- 「何だよ、そりゃ!」
- リ・ブラスタ初登場時のCDSの内容に対しての率直なツッコミ。まさにその通りだから困る。
- 「礼を言わせてくれ、刹那。いくら感謝しても足りないがな」
- 『第2次Z再世篇』第34話宇宙ルート「白き牙」でアニューの救出フラグが成立すると、この台詞に変わる。
- 「悪いな。キャッシュに変えられなくてよ」
- そしてその喜び様を「100万Gの笑顔」と評したクロウへの冗談。
- 「……戦うぜ」
「俺は戦う。カタロンでも、ソレスタルビーイングでも、ZEXISでもなく、俺の意思で。アニューの心を操ろうとしたイノベイターとな」
(やるぜ、兄さん……この世界のために俺も狙い撃つさ) - 『第2次Z再世篇』第35話宇宙ルート「明日へのあがき」で刹那に対して。
- 原作ではこの後立ち去る刹那を撃とうとして出来なかったが、こちらでは自分なりの「理由」を見つけ出し、世界の歪みを「狙い撃つ」ために戦うことを決める。
- 「…兄さん…! 俺は…ずっとあんたの影を追っていたかもしれない…!」
「だがよ! そんな俺にも戦う理由が出来たんだよ!」 - 同話におけるルーク・アダモンPとの戦闘前台詞。ライルが追っていた兄の幻影に苦しめられる中、それを振り払ったのは、想い人の存在だった。
- ロックオン「愛してるぜ、アニュー!」
アニュー「ラ、ライル…!」
ロックオン「俺は俺とアニューのために戦う! その邪魔は誰にもさせねえ!」 - ルーク・アダモンPと交戦した後の台詞。愛するものを守る為に、その照準を兄へのコンプレックスを利用した人造次元獣へと「狙い撃つ」。
- なお、アニューが死亡した場合は(上記の台詞も含めて)そのやりとりが異なっている。
- クロウ「ノーミュージック・ノーライフ……いい音楽を楽しもうぜ、ロックオン」
ロックオン「ノーマネー・ノーライフ。そういう無駄遣いをしてちゃ、いつまで経っても借金は返せないぜ」 - 『第2次Z再世篇』第41話フロンティア船団ルート「トライアングラー」でのクロウとのやり取り。
- ビール片手にランカのライブを楽しむクロウに対し、痛烈な切り返しで現実に引き戻した。
- 「あばよ、戦争屋。この戦いは潮時だったんだよ」
「もうすぐお前みたいな奴には居場所のない世界になるんだからな」 - 『第2次Z再世篇』終盤でサーシェスに引導を渡した後のマップ上の会話より。家族の仇たる戦争屋を仲間と共に葬り、GNスナイパーライフルの銃口が次なる標的を狙う。
- 「弾が当たれば、人間だろうとイノベイターだろうと死ぬんだよ」
「お前らが、どれだけ自分の事を特別だと思っていようとな……」 - 『再世篇』終盤でリヴァイヴの最期を見届けて。戦場の真理を現した至言であるが、実は同じようなことを言った人がもっと前におり、ライル達は次回作にてその人物と共闘することになる。
- 「…何のことか、さっぱりだ」
- 『第3次Z時獄篇』第31話「切り拓かれる運命」シナリオエンドデモより、突然クルツから因縁を吹っ掛けられたことに困惑して。
- ライルにとっては本当に身に覚えがないことなので当然と言えば当然の反応ではある。
- 「悪いな…。そいつは先代ロックオン…俺の兄さんの話だ。俺の本名はライル・ディランディ…。あんたがやり合ったニール・ディランディの双子の弟だ」
- 上記の台詞の後自分が兄ニールと勘違いされていることに気づいての返し。
- 「マズいな……クルツの奴も『素質』アリってことかよ」
「そうじゃねえよ。もっと情けなくて、出来れば遠慮したいような……」
「……あれ? 俺、何を言ってんだ……」 - 『第3次Z時獄篇』ボーナスシナリオ「僕達の行方」より。
- この時点では記憶の封印が解けていないため思い出せなかったが、『第2次Z再世篇』のユーザーならば一発で分かる通り貧乏クジ同盟のことである。
- 「人のオンナを勝手に殺すなよ。あいつなら、木星のソレスタルビーイング基地にいるよ」
(AG「申し訳ありません! ワタシ…てっきり亡くなられたものかと…!」)
「ま…本当なら、そうなる運命だったんだろうな…」
「だが、ぎりぎりの所で俺達はあいつを救う事が出来た。俺達は運命に勝ったんだよ」 - エーストークにて。ローレライと同様に『第2次Z再世篇』で生存したのが正史だが、アニューは劇場版設定で登場していないため、プトレマイオス2を降りている。
- …お蔭で操舵士と砲撃手の両方をやるハメになったラッセがちょっと可哀想な気がしないでもない。
携帯機シリーズ
- 「お前さんたちの前じゃ、刹那もうかつなことは言えないだろうぜ」
- 『UX』第1部第10話「Death caprice」より。八稜郭にて「最近メカみたいな人間が多い」という話を聞き、その話に興味を引かれる孫権と孫尚香に対して。刹那はというと、意味深に沈黙するのみであった…。
- 「ま、武力による戦争根絶を目指した時点で、まともな最後なんて迎えられやしない」
「だが、死んだ後の魂ぐらいはな…」 - 『UX』第2部第29話「燈火-ともしび-」シナリオエンドデモにおける灯籠流しより。明言こそされていないが、ライルもまた彼女の灯籠を流していたのかもしれない。
- 「あとは狙い撃つだけだ。スナイパーの見せ場だぜ?」
- 『UX』第39話「蒼穹-そら-」より。イドゥンを止めるため一騎の目となってミールを狙撃する真矢を先輩スナイパーとして激励する。
- 「とか言って、妙な仮面を付けるのはもうやめとけよ?」
- 『UX』第3部第42話竜宮島ルート「龍の輝き」より。曹操を武人の鏡として「学ぶところが多い」と発言したグラハムに対して。ある意味、黒歴史を掘り返されたグラハムは閉口してしまうのであった…。
- 「あいつらはあの瞬間分かり合ってた…。けどよ…」
- 『BX』第20話ELS護送ルート「ロストロウランに散る」より。プラズマ粒子爆弾を仕掛けられたロニのシャンブロが、自らの意思でバナージ達を救った時に発した台詞。この時ライルの胸の裡に去来したのは、想い人との哀しい別れであろう…。
- 「っと、ウォーレンとかいう映画の中のマイスター扱いはやめてくれよ。これでも、気にはしてるんでね」
- 『BX』第21話「脅威!古代ミケーネの遺産!」より(第18話分岐で日本防衛を選択した場合のみ発生)。合流したブライティクスのメンバーの前に刹那と入れ違いに現れて。
- 映画のキャラ扱いに戸惑うばかりのアレルヤ達や直前の刹那に対し、流石にライルは先手を打って要領良く止めるのだった。
- 「その上でまだ恥だと思うんなら、仮面のひとつでも被ってみるこった」
- 『BX』第29話「再会、そして別れ」終了後ルート選択シナリオより。今回も仮面ネタを突いて来ている。
搭乗機体
兄譲りの遠距離狙撃が得意なMSに搭乗する。
- ケルディムガンダム
- TV版2ndシーズンでの搭乗機。
- ガンダムサバーニャ
- 劇場版での搭乗機。早撃ちの得意なライルに合わせた仕様。
- ガンダムデュナメスリペア
- 劇場版にて一時的に搭乗。ガンダムデュナメスの改良機。
余談
- 初代ロックオンである兄・ニールと区別をつけるためか、ファンからはニールは「ロックオン」と呼称し、ライルの場合は本名のままで呼称されることが多い。
- 例えば、担当声優である三木眞一郎氏が第四回声優アワードで助演男優賞を授賞した際には「ロックオンとライルの二役を演じた」と称された。
- また、角川スニーカー文庫の小説版では地の文でニールの呼び方が終始「ロックオン」なのに対し、ライルはその時々の本人のスタンスで「ライル」および「ロックオン」と分けて呼称されている。
- 三木眞一郎氏は『ダンボール戦機W』にてLBX(手のひらサイズのホビー用小型ロボット)ビリー専用ジョーカーを操るビリー・スタリオンを演じているが、劇中にてビリーは二丁拳銃をメインとした戦闘スタイルを取っており、しかも「(本気で君を)狙い撃つ!」とロックオン(ニール&ライル)を彷彿とさせる台詞を吐いている。