オルバ・フロスト
概要
フロスト兄弟の弟。冷静沈着な兄シャギアと比べると、感情的である。時にそのことを兄にたしなめられるが、彼の言う事には素直に従う。
シャギアとはテレパシーのようなもので距離に関係なく会話が出来る他、互いの視覚・感覚なども共有できるツインズシンクロと呼ばれる特殊能力を持つため戦闘では抜群のコンビネーションを誇る。
登場作品と役柄
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 初登場作品。立ち位置は兄と同様。撤退条件も多く、兄同様カテゴリーFの効果で高い命中回避を持ち、高レベルの援護を持つ厄介な強敵。特に「天地を灼く剣」では撃墜しないように削る必要がある上に、シャギアを撃墜してしまうと集中と鉄壁を毎ターン使うようになるなどその厄介さが更に増す。どの場面でもヴァサーゴに隣接されないようにしたいが、後半は初期位置が隣同士なので防ぎようがない。難ルートで決戦となるが、通らなかった場合は特に決戦もなく退場してしまう(どちらの場合も生死不明)。
初参戦と同時に音声も収録されたが、放送から5年足らずの間に演じる佐々木望氏の声が変調したことにより、原作での若々しい声ではなく、現在の野太い声での収録となった。当時はこの変調を知らなかった人が多かったため、「本当に佐々木望なのか?」とちょっとした話題になった。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 今回は最初からガンダムアシュタロンHCに搭乗。今作に限った事ではないが、この兄弟は片方倒すともう片方が撤退するということが多いので、両方倒したい時はMAP兵器を使うように。最後まで生存しており、心中でZEUTHにリベンジ宣言しつつも、彼らにエールを送る姿も見られた。尚、ドンキーのパン屋の常連になったようである。現時点では唯一死亡しない作品である。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 最終話においてまさかの再登場。他のZ-BLUEのメンバーと関わってきた多くの人達と同様に至高神Zに挑むZ-BLUEに向けて応援の祈りを送っている。出番はこの1シーンのみだがボンボン版の最終話と同じようにその様からはかつての怨念は一切感じられず、本作は漸く彼ら兄弟が救われた作品といえなくもない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 原作とほとんど変わらず。よく援護防御してくる他、後半になると兄と共に合体攻撃でサテライトランチャーを連発してくる。プロペラントタンクも大量に装備している為、鬱陶しい事この上ない。本作でも最終決戦において戦死している。
人間関係
- シャギア・フロスト
- 兄。双子ではあるが、それほど風貌は似ていない。
- ガロード・ラン
- 「宿命のライバル」(ガロードから見ればうざったいのだろうが…)。
- ティファ・アディール
- 幾度と無く彼女を狙う。
- カロン・ラット
- フロスト兄弟にカテゴリーFの烙印を刻み込んだ張本人。最後は彼女を謀殺した。
- アイムザット・カートラル
- 上司だが、後に謀殺。
- フィクス・ブラッドマン
- 上司だが、最後はサテライトランチャーで抹殺。
- マーカス・ガイ
- オルクのポリペイモス艦長。オルバの依頼を受けて、海底に沈んでいるGビットを回収する。フリーデンとの戦闘ではオルバが呼んだ新連邦の支援を受けるも、ジャミル・ニートがGビットを起動させたことで形勢が逆転。ポリペイモスを失い、ボートで脱出するが、機密保持として、オルバに抹殺された。SRW未登場。
- ザイデル・ラッソ
- ブラッドマン共々サテライトランチャーで葬り去る。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタ
- UCとAWで定義こそ違えど、やはりニュータイプである彼らの存在を憎悪する。
- クワトロ・バジーナ
- Zではジ・エーデルに吹き込まれた事で、黒歴史の終末に怒る彼とアムロの戦いを知る。彼を「自分達と同じく世界を滅ぼす者」と呼ぶ。
- フォウ・ムラサメ
- RではNT研にてあえて彼女を逃がし、ラウンドナイツを助けさせた。
- パプテマス・シロッコ
- Zでは上司だが、内心は彼の事も憎悪していた。
- ハマーン・カーン
- Rでは上司だが、内心は彼女の事も憎悪していた。
- バスク・オム
- Zでは彼がクーデターによって新連邦を追われた後にシロッコの命によって接近し、彼とジブリールに従ったフリをして、見事に陥れた。
- グレミー・トト
- Rでは上官。
- ラカン・ダカラン
- Rでは同僚。
- ウッソ・エヴィン
- α外伝では、子供とはいえ優秀なニュータイプである彼も憎悪している。
アナザーガンダムシリーズ
正暦作品
- ロラン・セアック
- Zではフロスト兄弟の暴挙を食い止めるべく、初めて月光蝶の力を発動させる。
- ディアナ・ソレル
- Zではミーアを討とうとした際に彼女にも一喝され、彼女達への憎悪を口にしながら撤退する。
- グエン・サード・ラインフォード
- α外伝では最終的には彼と手を組む。
- ギム・ギンガナム
- α外伝では上司。Zでも最後は共同歩調をとる。
- キース・レジェ
- Zでは最終的になんと彼のパン屋の常連客になっている。
ガンダムSEEDシリーズ
- キラ・ヤマト
- Zではスーパーコーディネイターである彼の存在も憎んでいた。彼からは「クルーゼと同じ」と断ぜられた。
- ラクス・クライン
- Zでは終盤に命を振り絞って歌うミーアを討とうとした際に彼女に阻止され、「自分で自分を偽者に貶めた者達」と一喝され、彼女に対して屈辱を味わう。
- ラウ・ル・クルーゼ
- 共に憎しみのままに世界を滅ぼそうとした者同士。Zでは彼の素性や所業、辿った運命を知った上で、自分達兄弟は彼と違うと主張するが、キラからは同類と断言される。
- シン・アスカ
- Zでは彼を「デュランダルの操り人形」呼ばわりする。フロスト兄弟の語ったデスティニープランの真相に、彼も激しく動揺する。
- ギルバート・デュランダル
- Zでは前述の設定から仇敵として付け狙う。メサイアにとどめを刺すも、ifルートではその後彼に引導を渡される。
- ミーア・キャンベル
- Zの終盤、地球圏の人々に団結することを必死に呼びかけ、残り少ない命を振り絞って歌う彼女を討とうとするも、ラクスとディアナに阻止される。フロスト兄弟は『ニュータイプの偽者』であり、彼女は『ラクスの偽者』であるが、『偽者』となった境遇は互いに異なっており、ラクスはフロスト兄弟を「自分で自分を偽者に貶めた者」と断じている。
- ロード・ジブリール
- Zでは彼がクーデターによって新連邦を追われた後にシロッコの命によって接近し、彼とバスクに従ったフリをして、見事に陥れた。
リアル系
- キッド・ホーラ
- α外伝では一時的に共闘。
- 草壁春樹
- Rでは彼に取り入り、いいように利用した。
- ドミニク・ソレル
- Zでは同僚。彼の顔を立てる場面も。ちなみにZ以前に共演したSRWシリーズの姉妹作『A.C.E.3』でも同僚関係だったが、仲は悪かった。
- デューイ・ノヴァク
- Zでは彼に協力的な立場である。
- 桂木桂、オルソン・D・ヴェルヌ
- Zでは特異点である彼らの身柄の確保も狙った。
- エウレカ
- Zでは彼女の身柄を確保し、デューイに引き渡そうとする。
- ゲイナー・サンガ
- Zではかつて独りの世界にこもっていたゲイナーはフロスト兄弟の苦しみに理解を示しつつも、その生き方を否定した。
- ジロン・アモス
- Zでは自分達と同じくデスティニープランの犠牲者とも言えるシビリアンである彼に自分達の憎悪への理解を求めるが、彼は自分達の境遇を恨む事なく、フロスト兄弟の憎悪を否定した。
スーパー系
- ガルファ皇帝
- Rでは最終的にはあろうことか彼ら機械帝国ガルファに加担した。
- 破嵐万丈
- Zではフロスト兄弟を自分と同じように「他者によって生き方を歪められた者」と認めつつも、その憎悪を認めなかった。
- 天空侍斗牙
- Zでは彼を自分達兄弟と同じように「他者に行き方を歪められた者」とし、彼を味方に引き入れようとするが、当然彼にも拒絶される。
バンプレストオリジナル
名台詞
- 「捕らわれの姫君よ、お迎えにあがりました。愛しています…殺したいほど」
- 原作第3話にて、こう呟きながらティファに毒を注入する。
- 「再会を祝して、お茶でもどう?もちろん君のおごりでね」
- 原作第8話、チンピラに襲われたガロードを兄と共に助け、助け賃がわりにタカる。
- 「Lorelei(ローレライ)の海」
- 第18話タイトル。
- 「次の戦争は、僕らが求めた戦争だ」
- 第36話タイトル。フロスト兄弟の真意が明らかになった台詞。
- 「僕と君は、宿命のライバル同士なんだよ!」
- 「宿命のライバルだからね」
- コミック版最終回にて、それまでの憎悪に囚われた姿とは打って変わり、憑き物の落ちたような顔でガロードとティファの旅立ちを見送っている。
スパロボシリーズの名台詞
- 「君に言われなくても、そのつもりだ。僕達は、ただ破滅に向かっていったラウ・ル・クルーゼとは違う!」
- 『Z』第52話ミネルバ一時残留ルート「黒歴史の真実」に於けるキラとシャギアの戦闘前会話より。クルーゼの名前が出た事でキラは大きく動揺するが、直後にキラはフロスト兄弟を「クルーゼの同類」と断じた。
- (いいだろう、ZEUTH。君達は君達のやり方で進めばいい。だけど、僕と兄さんは諦めはしない。それを忘れない事だね…)
- 『Z』第59話セツコ編「黒の世界」orランド編「塗りつぶされる明日」より。ドンキーのパンを買いながら、内心呟いた台詞。SRWシリーズにおいて初めて決着後にフロスト兄弟の生存が確認されたシーンで、多くのファンを驚かせた。原作の漫画版のラストシーンのような爽やかなシーンである。