アレルヤ・ハプティズム
アレルヤ・ハプティズム/ハレルヤ(Allelujah Haptism/Hallelujah)
- 登場作品
- 声優:吉野裕行(幼少時:城雅子)
- 種族:地球人(中国系ロシア人)
- 性別:男
- 生年月日:西暦2288年2月27日
- 年齢:19歳→20歳(1st)⇒24(2nd)⇒26歳(劇場版)
- 身長:186 cm
- 体重:65 kg
- 血液型:B型
- 所属:ソレスタルビーイング
- 役職・称号など:ガンダムマイスター
- キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳
ソレスタルビーイングに所属するガンダムキュリオスのガンダムマイスター。
かつて、人類革新連盟の特別施設「超人機関技術研究所」で生み出された「超兵」と呼ばれる兵隊で、認識ナンバーは「被検体E-57」。「脳量子波」と呼ばれる特殊な念波を感じ取ることができる。そして、彼自身の最大の秘密は人体実験の影響で誕生した「ハレルヤ」という別人格が潜んでいることである。
主人格の「アレルヤ」は温厚だが、「ハレルヤ」が発現すると攻撃的で口調も変わり、パイロットとしての技量も飛躍的に向上する。
超兵の真価は常識を超えた反応速度と思考速度の融合なのだが、実際のところこれを単身で実現した被検体はおらず、ピーリスは反射速度に思考能力が追い付いていなかった。 しかし、アレルヤは(結果的にはだが)自身が思考、ハレルヤが反射を担当することでこれを解決しており、両者が連携して戦闘を行うと絶対的な戦闘力を獲得する。この状態は1st・2ndとも最終局面でのみ披露されており(劇場版では少し増えた)、ハレルヤ曰くこれが「真の超兵」だという。作中最強の戦闘力を持ち、強敵を文字通り一蹴するその実力から、この状態での暴れぶりはファンから「アレハレ無双」なる俗称がついているほど。TV版では披露する機会に恵まれなかったが、超兵として強化されたためか生身での身体能力も凄まじいレベルであり、劇場版ではマリー共々とんでもなくアクロバットな動きを見せている。
なお、両目の色が違うオッドアイ(右目が黄色)である。1stにおいては前髪で片目が隠れており、アレルヤの時は左目、ハレルヤの時は右目が出る、という演出になっており、融合時は髪型をオールバックにして両目を出した。2nd以降は、髪型自体はあまり変わっていないものの普通に両目が出ている。
アレルヤ
主人格はこちら。1stにおいては控えめかつ温厚な性格で、可能な限り戦闘を避けようとするなどマイスターとしてはかなり異端。超人機関での過酷な実験により別人格を宿している。
機関を仲間達とともに脱走した後は記録から存在を抹消されている。またその際に宇宙を漂流した経験から、作戦よりも宇宙ステーションの救出を優先するなど甘さも垣間見られる。パイロットとしての技量はマイスターだけあって高いのだが、同じく超兵であるピーリスとの戦いでは諸々の事情でイニシアチブを取られがちだった。
もう一つの人格であるハレルヤとは全く対照的な性格であるため徹底的に意見が合わず、時に主導権を乗っ取られることすらある。
1st終盤での国連軍との死闘の最中、アルヴァトーレの攻撃が直撃したことで生に対する意識が強くなり、「何としても生き延びる」という共通の目的を持ったことで人格が一時的に融合。超兵の真価たる「反射と思考の融合」を実現し、中破したキュリオスでセルゲイとピーリスを圧倒するという凄まじい戦闘力を見せた。しかし、セルゲイを守るためにコクピットから飛び出したピーリスの姿を見て、それがかつて機関で心を通わせたマリー・パーファシーであったことを理解して衝撃を受け、不意の一撃を受けて撃墜、国連軍に捕縛された。
2ndでは4年もの間連邦軍の施設に収監されていたが、ソレスタルビーイングの電撃作戦で救出され、戦線に復帰。ブランクをものともしない力を見せ、アリオスのマイスターとして戦いを再開した。この時期のアレルヤは1stとは異なり、明確に「目的のために戦う」という意識を持って戦闘に臨んでいる。そのため以前よりも単独の戦闘力は向上しており、アリオスの性能を生かした高機動戦闘を行っていた。しかし、ハレルヤが眠っているためか、超兵としての真価を発揮できていない部分があり、アレルヤ自身も自覚していた。
戦いの中でマリーの救出に成功し、以後は行動を共にしている。メメントモリ攻略戦に前後して起きたセルゲイの戦死によってその人格がピーリスに戻ってしまうという不測の事態に見舞われたが、それでも彼女とマリーのために戦う意思は曲げなかった。
イノベイターとの決戦後はソレスタルビーイングを一時降り、生きる理由と意味を確かめるためにマリーと共に自分の故郷へ赴く旅に出た。小説版にて、その経緯としてヴェーダと一体化したティエリアがアレルヤの故郷のデータを送った事が明かされている。
ちなみに「アレルヤ」とは劇中でマリーが言及した通り、神への感謝を表す言葉。
ハレルヤ
アレルヤの中に潜む別人格。超人機関での実験がもとで偶発的に生み出された存在。主人格のアレルヤとは対照的に凶暴かつ好戦的な性格で、ただ敵を倒すだけではなく、より残虐な手段をあえて用いて殺すこともある。そのためアレルヤとは徹底的に意見が合わない。
機関脱走後に宇宙を漂流していた際、奪取した輸送船の備蓄と酸素が尽きかけるという緊急事態に見舞われたのだが、この時ハレルヤは自身が生き延びるためにアレルヤから主導権を奪い、命乞いをする仲間達を笑いながら皆殺しにしている。この一件は他ならぬアレルヤに深いトラウマとなって残っており、対立の一因ともなっている。
その一方で、アレルヤの事は彼なりに大切に思っているらしく、ソーマ・ピーリス=マリー・パーファシーである事には早期に気付いていたが、アレルヤがそれを知ると戦えなくなってしまうと判断し、敢えて伏せていた。
迷いを抱えがちなアレルヤとは異なり、「どんな手段を使おうとも、敵を倒して生き残る」という唯一目的を持って戦っている。またパイロットとしての技量は明らかにハレルヤの方が上。1stの時点でアレルヤが出来ない脳量子波の操作を行う事が可能で、超兵としての特性を活用できていた。出自が出自だけに超人機関や人革連には激しい敵意を向けているが、反面「超兵」としての自分の力には絶対の自信を持っており、アレルヤと自分が連携して「真の超兵」の力を発揮すれば無敵だとすら確信している。表面化している時は変形機構と高機動をフル活用したトリッキーな接近戦闘を行う。
国連軍との決戦の際、アレルヤが頭部に傷を受けたことで脳量子波を失い、同時にそれに依存していたハレルヤ自身の存在も消滅した。
しかし、実際にはアレルヤの意識の底に落ちて主導権を失っていただけであり、2nd中盤のダブルオーライザーの起動実験の際、脳量子波への干渉によって強引に表に引きずり出され、再登場を果たした。この時の彼は「無理やりたたき起こされた」と表現している通り、一つのアクシデント的な目覚めであり、起動実験終了と共にまたアレルヤの意識の底に戻ってしまっている上、アレルヤはこの事を知らなかった。なお記憶の共有についてはハレルヤ側は全く問題なく行われており、マリーの一件についても頭に入っていたが、アレルヤ側はハレルヤが出てきた事に気付いていなかったため、記憶の共有は一方的にしか行われていないようである(なお外伝作品『機動戦士ガンダム00I』ではアレルヤが眠っている時、ハレルヤが脳量子波によるイノベイターの呼びかけに反応する場面がある。つまりアレルヤの意識が無い時は主導権を握れるらしい)。
その後は同様の状況下…… つまりGN粒子や脳量子波が強く干渉する場面で何度か顔を出した後、イノベイターとの決戦で刹那が起こしたトランザムバーストを受けて完全復活。アレルヤとの同調による「反射と思考の融合」を再び実現し、対峙していたヒリングを瞬殺した。この時期のハレルヤは長く眠っていたためか、あるいはアレルヤとの人格の融合を行った影響か(アレルヤはハレルヤと人格の融合を繰り返すとハレルヤ側の性格に引き込まれると明言されているが、そうならばハレルヤ側にも同じ事が起こっても不思議ではない)、残虐性や凶暴性がなりを潜めており、劇場版では入れ替わる際にアレルヤに断りを入れるなどコンビネーションが良好化している。また、脳量子波の能力のコントロールも相変わらず可能。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作。第48話にてソーマ・ピーリスと戦闘を行うとアレルヤ+ハレルヤの状態になり、能力が全体的に上昇し、精神コマンドが信頼・熱血→友情・魂に変化する。
- チームトリニティとの戦闘ではトレミーが地上に降りているにも関わらず原作通りハブられてしまったが、理由付けとして「3対3じゃないとフェアじゃない」からと語っており、その後の刹那とロックオンの和解には立ち会う事が出来た。
- また、中盤の対超能力者との白兵戦に刹那を差し置いて登場しており、驚いたプレイヤーもいたかもしれない(一部のファンからは「ここだけ劇場版要素」とも)。クロウに対してやたらと鋭いツッコミを行うのも印象的。
ハレルヤの方は「引き金は誰がために」でスポット参戦する。カットインの目つきが非常に凶悪。 - 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- プロローグでは『1st』終盤の融合状態、本編では『2nd』設定で参戦。回避特化の能力でかなり速い。原作では4年近く捕まっていたが、今回は半年足らずで解放されることになり、さらにハレルヤの復活も原作よりかなり早いタイミングとなる。本作でもクロウに対して辛辣なツッコミを入れて来る。
- 戦闘面では新たに追加された特殊コマンド「融合」による強化とアリオスの全武装がP兵器化するカスタムボーナス、そして最終的にずば抜けて高くなる移動力により文字通りの高火力・高機動力を発揮する。
ちなみに本作の設定だと21歳で、クロウより一つ下。 - 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 劇場版設定で参戦。中盤頃に刹那達についで参戦する。『融合』や『超兵』といった特殊能力が無いが、UXと同様常時コンビネーション状態でありハレルヤとの掛け合いが存在。ピーリスがサブについており、終盤は愛が使えるため火力はそこそこ確保できる。まずはマルチターゲットを習得させよう。
- 各ガンダムが未完成という設定の為、ハルートの攻撃面はUX程多彩ではないが、相変わらずの移動力と回避力で切り込み戦法に向いている。最強武器がALL武器と言う事でガンダムサバーニャと被る部分も多いが、ハロによるサポート精神の豊富さとエースボーナスによる攻撃力強化がなされるサバーニャと比べると、高い移動力・回避力による反撃戦法に向いているハルートという形で差別化がなされている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初の劇場版設定で登場。今回は常時アレルヤがメインパイロットであり、再世編における融合のような特殊コマンドは無いが、シナリオや戦闘会話においては頻繁にハレルヤが出てきて掛け合いを行う。特殊技能に「超兵」を習得しているあたり、常時ハレルヤとコンビネーションを行っている状態だと思われる。
- 戦い終えた後、ソレスタルビーイングの仲間たちは外宇宙に旅立っていったが、自身はピーリスと共に残り、恵まれない子供たちの支援施設設立に参加。スタッフロール後のシーンに登場した。アレルヤとピーリスは人革連の超兵施設で育った孤児だったので、自分たちと同じ悲劇を繰り返さない為に選んだ道の一つといえる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「天空の守護者」ではカイルスの活躍を再現した映画の撮影において自分だけコックピットに映っておらず、うなだれるシーンがある。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘、射撃共に卒なくこなせるが、格闘は刹那、射撃はロックオンがいるので若干霞みがち。回避はマイスター内で最も高く、特殊技能やエースボーナスも回避に特化している。
精神コマンド
キュリオスの移動力と合わせ加速を習得するので、瞬時に戦場にたどり着ける。劇場版設定ではマリーがサブパイロットとなるため精神コマンド構成が若干変わる。
- 第2次Z破界篇
- 集中、根性、加速、直感、信頼、熱血
- CBルート8話でスポット参戦するアレルヤは根性がド根性に差し替えられ、48話の融合モードでは信頼が友情に、熱血が魂に変化する。
- 第2次Z再世篇
- 集中、根性、加速、直感、熱血、愛(魂)
- 「愛」はマリーに対するものなのだろうか。融合時は愛は魂に差し替えられる。
- 第3次Z時獄篇
- 集中、根性、加速、直感、闘志
- 愛はピーリスに取られ新たに闘志を習得。
- UX
- 加速、直感、突撃、闘志、熱血
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z破界篇
- ブロッキング、気力+ (回避)、ヒット&アウェイ
- ヒット&アウェイを習得しているが、キュリオスの性能とはやや噛み合わない。逆に気力+ (回避)はアレルヤの性格「弱気」との相乗効果で回避するだけで気力+4という恐るべき効果を発揮する。
- 第2次Z再世篇
固有エースボーナス
パイロットBGM
- 「DAYBREAK BELL」
- 1stシーズン前期OPテーマ。
- 「儚くも永久のカナシ」
- 2ndシーズン前期OPテーマ。
人間関係
- 刹那・F・セイエイ
- チームメイト。共に積極的なコミュニケーションを取るタイプではないが、強い信頼関係と絆で結ばれている。
- ロックオン・ストラトス
- チームメイト。彼もまた強い信頼関係と絆で結ばれている。
- ロックオン・ストラトス (2代目)
- 2ndでのチームメイト。事前に聞いていたにも関わらず、ニール(初代ロックオン)とうり二つの容姿を見てやはり驚いていた。
- ティエリア・アーデ
- チームメイト。当初は彼にマイスターとして疑問視されていたが、徐々に信頼関係を構築する。4年後にはティエリアの方からも仲間として信頼関係を築いていた。
- スメラギ・李・ノリエガ
- 二十歳の誕生日に酒を酌み交わすなど仲がよく、信頼も寄せている。
- 余談だが、ドラマCD第1弾ではハレルヤが「ある方法」を用いてスメラギを弄絡する一幕がある。
- セルゲイ・スミルノフ
- 民間人を共に救い、時には戦うなど因縁の相手。やがて……
- ソーマ・ピーリス
- 同じ「超兵」でありながら対立する間柄だったが、二人の間には重大な過去が……
- ジェニファー
- 映画『ソレスタルビーイング』に登場する、アレルヤ相応の劇中人物(ただし、女性であるが)。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
リアル系
- キリコ・キュービィー
- 再世篇ではアレルヤ救出作戦にてアレルヤの救出を担当。互いに取り戻したい女性がいる繋がりで共感している。
- また、キリコがZEXISと敵対した際には多くの面々がキリコの豹変に危険を感じていた中で、アレルヤは最後までキリコを信じていた。
- イプシロン
- 再世篇では共に強化された人間であり、同じように近しい存在であり特殊な力を持つ愛する女性を取り戻そうとする共通点がある。
- それ故に彼とも互いに共感しあい、彼はキリコに次いでアレルヤとの闘いを望んでいた。
- 真壁一騎、チャム・ファウ
- UXにて連邦軍の捕虜になっていた彼らを洋治の依頼を受け、救出している。
- 日野洋治
- UXにてモルドヴァ基地で起きた異変を調べる為に基地に潜入した際、彼とミョルニアの会話を目撃している。
スーパー系
- ジョニー・バーネット
- 第2次Z破界篇序盤ではハレルヤが発現した際、彼に「ゲッターチームに染まった」と思われる。
- 真上遼
- UX終盤にて、洗脳されたバジュラと戦う事を躊躇う芹に対して「汚れ役は俺達がやる」と言い放った彼に対してハレルヤが「カッコつけるな」と発言している。過激な性格については似ているので気が合ったのだろう。
- 秋津マサト
- CCでは同じもう一つの人格を持つ境遇からか、何かと気に掛けている。
バンプレストオリジナル
名台詞
アレルヤ
1st
- 「実戦だ、ハレルヤ。待ちわびた? 僕は憂鬱だよ…」
- 第1話。出撃前に自身のもう一人の人格に向けて。
- 「ハレルヤ、世界の悪意が見えるようだよ」
- 第1話。任務完了後にイオリア・シュヘンベルグの演説を聞きながら自嘲気に微笑んで。
- 「キュリオス、アレルヤ・ハプティズム、介入行動に移る」
- 任務を遂行する際の台詞。
- 「これで稀代の殺人者…けどね!」
「これが、ソレスタルビーイングだ!!」 - 第2話。キュリオスを変形させながら人類革新連盟軍を攻撃して。
- 「どんまい」
- 第7話。狭い谷底を通った際にキュリオスが崖に接触し、弾けた岩がデュナメスと接触しそうになり、怒ったロックオンをなだめた台詞。何故かカルト的な人気がある。
- 「何故、こんな苦いものを…」
- 第11話。二十歳となった日に、スメラギと共に酌を交わした際の一言。
- なお、これと同様の趣旨の発言をしたキャラクターには『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ・キュービィーがいる。さらに、彼とは第2次Z再世篇にて心を通わせてもいる。
- 「僕も生きる。僕はまだ世界の答えを聞いていない。この戦いすら…」
「それを知るまで、僕は、死ねない!」 - 最終決戦にて、ハレルヤが「他人の生き血をすすってでも生きる」と述べた際の答え。そしてこれを聞いたハレルヤは…。
- 「そんな…ソーマ・ピーリスがマリーだなんて…!」
- 最終決戦の際、GN-Xから脱出したピーリスを見た際の一言。「マリー」とは誰なのか、それは2ndシーズンにて明かされる事となる。
2nd
- 「やめてくれ! 君はマリー・パーファシーなんだ!」
- 第3話。ソーマ・ピーリスことマリー・パーファシーと対峙して。
- 「自ら引き金を引こうとしないなんて…罪の意識すら持つ気がないのかッ!!」
- 第5話。オートマトンをキルモードで使用したことによるカタロン基地跡の虐殺劇を目の当たりにし、彼はアロウズへの怒りを爆発させた。
- 「もう離さない…マリー」
- 第7話。マリーの駆るアヘッドをアリオスで捕獲した際の台詞。マリーへの愛が感じられる台詞なのだが、セリフ回しがアレにしか聞こえない。
- 「撃ってください。その代わり、二度とマリーを戦争に巻き込まないと誓ってください」
- 自身へ銃を向けるセルゲイへの台詞。そして…
- 「ありがとう、マリー。生きていてくれて。ありがとう、マリー。こんな僕の為に…」
- セルゲイの計らいでマリーと再び一緒になれた際の台詞。この後、互いの愛を確かめるためにマリーとキスをするのだが、ロックオンに見つかっていた。さらに、この光景はトレミークルー達の知るところとなる。
劇場版
- ハレルヤ「テメェの行為は偽善だ!」
アレルヤ「違う! それでも善だ! 僕はもう、命を見捨てたりはしない!」 - ELSに侵蝕されたGN-X IVを救出した際のやり取り。この言葉通り、アレルヤはELSとの戦場において、戦いながら可能な限りの救助活動を行っている。その結果としてハルートはELSに浸食され、最終的には放棄されることになる。
- 1st時点では何よりも自分が生き残る事を優先したハレルヤがアレルヤの行動を偽善と言いつつも従ったあたり、相当にアレルヤの意思が強固だったのか、もしくはハレルヤ自身もアレルヤに理解を示したのかもしれない。
- UXではシチュエーションが異なり、ELSとの対話のための道を切り拓く事にハレルヤが「対話のために戦うなんて偽善だ」と自嘲する流れになっている。
ハレルヤ
1st
- 「勝手に俺の中に入ってくるなぁッ!!」
- 第5話より。人革連の超兵であるソーマ・ピーリスとアレルヤの邂逅は、アレルヤ自身の中で眠っていた人格『ハレルヤ』を目覚めさせてしまう。
- 「見つけたぜぇ! ティエレンの高機動超兵士様よぉ。あぁ…間違いねぇ。さんざっぱら俺の脳量子波に干渉してきやがって! てめぇは同類なんだろ…? そうさ、俺と同じィッ! 体をあちこち強化され、脳を弄繰り回されてできたバケモノなんだよぉッ!!」
- 第10話、ソーマと二度目の邂逅時に。アレルヤ(ハレルヤ)の過酷な過去が垣間見える台詞である。
- 「この脳量子波の感じ。まさか生きてるとはなぁ。マリー…けどなぁ!」「邪魔する奴はぶっ殺す!」
- ピーリスに鹵獲されそうになった時、脳量子波から彼女の正体に気付くも、容赦なく反撃に出る。
- 「そんな大層なもんじゃねェだろ? 人を改造して兵士にするような社会に、どんな秩序があるってんだァ? …そんでもって、俺は女に逃げられて少々ご立腹だ。だからさァ…楽には殺さねぇぞォッ!!」
- ピーリスを逃がしキュリオスを迎え撃つ人革連の兵士・ミン(スパロボ未登場)を前にして。自分を改造した人革連に対する激しい憎悪が感じられる。
- 「チッ…わかったよ…なぁんてなぁ!!」
「楽しいよなぁ、アレルヤ…アレルヤァッ!!」 - ミンをなぶり殺しにしようとするハレルヤを止めようとしたアレルヤだが、ハレルヤがそれに応じる素振りを見せたため、気が緩んだ所でハレルヤはあっさりミンを殺し、アレルヤに下段の台詞を言い放った。
- 「見つけたぜぇ!! 女ァ!!」
- ピーリス相手への台詞。
- 「ヘ…ようやくその気になりやがったか…」
「ならあの女にみせつけてやろうぜ…本物の超兵って言う奴をなぁ!!」 - 第25話。アレルヤとの目的が一致した彼は、ヘルメットを外した後、前髪を上げて高らかに叫び上げた。
- 「反射と思考の融合…それこそが超兵の在るべき姿だ!」
- 2つの人格を同時に反映させた際の台詞。ピーリスに対して「反射速度に思考速度が追いついていない」事を指摘しながら、キュリオスが半壊状態だったにも拘らず、ソーマとセルゲイの2人を相手に圧倒的な戦闘力を見せ付けた。
2nd
- 「まったく、おちおち寝てもいられねぇぜ。……なァ、アレルヤ」
- 第10話。ダブルオーライザーの起動実験が行われた際、まさかの再登場を果たしての台詞。……なのだが、2ndではこの後長期に渡ってハレルヤは出番がなく、次に本格登場したのは何と最終決戦のヒリング戦(それ以前にもアレルヤと入れ替わりで登場はしていたが)。
- ちなみに角川スニーカーの小説版でもしっかり踏襲されており、第2巻のラストで登場した後は最終巻まで全く出番がない。ちなみにハレルヤはこの時までアレルヤの意識の底で眠っていたらしく、この目覚めはかなり不快だったようだ。
- 「ハハハッ、ハハハハハッ!! 超兵復活と行こうぜぇぇぇっ!!」
- 最終話にて、ダブルオーライザーのトランザムバーストを受けて完全復活を遂げる際に。
- 「ヴェーダに依存してばっかりのお前らが、俺達に勝てるワケねぇだろぉっ!!」
- 上記の台詞の後、ヒリングを圧倒して。「超兵」たる自分とアレルヤの力に絶対の自信を持つハレルヤには、ヴェーダを掌握して優位に立った気でいるイノベイド達など敵ですらない。直後、ヒリングを文字通り「消滅」させる。
- 再世篇においては対イノベイド用の特殊戦闘台詞に採用されている。
劇場版
迷台詞
- 「女性に危害を加える役だなんて、人選ミスじゃないかな。穏やかさを信条としている僕には、そういう役は似合わないと思うんだけど…」
- ドラマCD第1弾「MISSON-2306」で初登場した際の台詞。確かに彼の性格上間違ってはおらず、刹那もこの言葉に同意するが、これだけ聞くと「自分はナルシストだ」と言っているようである。しかし、真の意図は……
- 「ダーンダダーン! ダンダンダン、ダーンダダーン! 武力介入~!」
- 上記ドラマCD内で上記セリフ直後のシーンにおいて「催眠術」によって覚醒したハレルヤがミッション開始の際に放ったセリフ、というか鼻歌(ちゃっかり「FIGHT」だったりする)。「武力介入~!」の部分は某猫型ロボットのようなイントネーションであり、他のキャラの性格も(グラハムとルイス、沙慈以外)原形をとどめていない同ドラマCDではもはやこのシーンあたりになるとリスナーも疲弊しきっており、ツッコミが追いつかない。ちなみにこの台詞、吉野氏のアドリブらしい。
- 「ロ、ロックオン!? どうして!?」
- 2nd第3話2代目ロックオンとの対面の際の驚愕。直後に「その反応、飽きたよ」と返される。小説版ではこの時ちゃんとロックオンの説明は受けていたが、それでも驚かずにはいられなかったらしい。
- 尤も、このアレルヤの反応にティエリアも「アレルヤは変わっていない」と安心しているのだが。
- 「今、ママって言った?」
「犯罪ですよ」 - リンダ初登場の際に、イアンの妻だと知った際の突っ込み。刹那や沙慈も同調する。
- 「トランザム…」
- メメントモリ攻略戦にてMSデッキで呟いた台詞。
- 台詞だけなら普通なのだが、この時期のアレルヤは活躍が僅少になっており、プトレマイオス2の格納庫でトランザムを発動する場面が多く見られた。その事で「GN電池」とネタにする人もいる。
- 「ハレルヤ…脚本家の悪意が見えるようだよ…」
- ドラマCD第3弾「COOPERATION-2312」の仮想ミッションで1人だけニックネームがなかったり、本筋の捜査からはずされている等、自分がぞんざいに扱われていることに対して。
スパロボシリーズの名台詞
アレルヤ
戦闘台詞
Zシリーズ
- 「相手はどうやら人工知能搭載の機体のようだ。ハレルヤ…少しは気が楽だよ」
- 第2次Z破界篇序盤で熱海を襲う機械獣軍団を目の当たりにして、人命を奪わずに済む戦いに安堵して呟いたもの。
- 「僕達は任務の性質上、サバイバルの技術は一通り修得してるからね」
- 甲児から「料理が得意」というガンダムマイスター達の意外性を振られての返答。
- ちなみに、裏設定によると料理の腕は、ロックオン(初代)>刹那>アレルヤ>ティエリアの順であるとの事。
- 「それはもう戦争でもない…ただの虐殺だ」
- 第2次Z破界篇後半でユフィが引き起こしたナンバーズ虐殺事件の惨状を知り、怒りを露にする。もっともその裏に隠された真相を、アレルヤをはじめとするZEXISメンバーは知る由も無かったが…。
- 「そんな……ソーマ・ピーリスがマリーだったなんて……」
「知っていたのか、ハレルヤ!」 - 破界篇第48話「夜明けの鐘」にて、コクピットから覗いたピーリスの姿を見て。事実を知っていたらしい相方に叫ぶが、ハレルヤからは冷徹に言い返される。
- 「戦うんだ! 託された想いの為にも!」
- ガイオウとの戦闘前会話で、彼の言葉に一瞬躊躇った刹那を鼓舞する。
- 「希望があれば人は生きていけるよ。辛い過去があってもね」
- 第2次Z再世篇中盤、キリコとの対話で互いの想い人の存在が生きる糧となる事を改めて認識し合う。
- 「キリコ!フィアナのために戦った君と今の君、どちらが本当の君なんだ!」
「僕は信じている…!あの時の君の言葉に嘘はなかったと!」 - 「修羅」でのキリコとの戦闘前会話。
- 「リボンズ・アルマーク! 超兵もイノベイターも関係無い!」
「僕はソレスタルビーイングとして、ZEXISとして、お前と戦う!」 - リボーンズガンダムとの戦闘前会話。「超兵ごとき」と侮蔑の言葉を口にするリボンズの狭量な選民意識を、ハレルヤと共に糾弾する。
ハレルヤ
戦闘台詞
Zシリーズ
- 「知ったら、お前はもう戦えねえ。死ぬだけだ」
- 破界篇第48話「夜明けの鐘」にて、アレルヤからピーリスのことを知っていたのかと問われて。早い段階でピーリス=マリーと気づいていたハレルヤは、この事実をアレルヤが知れば戦意を喪失するとの確信から、あえてこれを伏せていたらしい。
- ハレルヤ「久々だぜ、この感触……行くぜ、アレルヤ!」
アレルヤ「反射と思考の融合……!」
ハレルヤ「これが真の超兵って奴よ!」 - 再世篇第29話「戦士達の叫び」にて、融合後の戦闘前台詞。原作から大幅に前倒しされた復活を果たし、相方と共にアロウズに襲い掛かる。
- 「やりゃあできるじゃねえか、アレルヤ」
「見せてもらうぜ、アレルヤ。てめえの戦いって奴をよ」 - 人造次元獣ルーク・アダモンの幻惑を突破したアレルヤに対して。意識の底から、「マリーもソーマ・ピーリスも守る」と豪語した己の半身の戦いをどこか嬉しそうに見守る。
- 「言ってくれるぜ! 自称イノベイターが、真の超兵である俺達に敵うと思ってんのか!」
- リボンズとの戦闘前会話にて。真の超兵の片割れたるハレルヤにとってみれば、ヒリングもリボンズも思い上がった「自称イノベイター」――倒されるべき敵でしかない。
- 「おう! そっちも仕事サボったりすんなよ!」
- 再世篇黒の騎士団ルートのエンディングにて、株式会社21世紀警備保障の面々に「ハレルヤもお達者で」と言われた際に。原作での凶暴性がなりを潜めた、ハレルヤには珍しいどこか和やかな一幕。
- この台詞から察するに、ゲーム中では描かれなかったが戦闘中以外もハレルヤは度々表に出てZEXISの面々と交流していたらしい。
携帯機シリーズ
スパロボシリーズの迷台詞
アレルヤ
Zシリーズ
- 「随分とユニークだね、彼…」
- アーサー捜索中に出くわしたルルーシュが演じる「奇行」を目の当たりにしての率直な感想。
- 「君は黙っていた方がいいよ」
- クロウが自身の戦う理由である「借金返済」について口にしようとした際、すかさず口にしたツッコミ。にべもなく一蹴されたクロウは「…ごもっとも…」と返すのみであった。
- 「ストップ」
- 同じくクロウへのツッコミ。こちらはシナリオ後半から再世篇で使われるようになるが、よりぞんざいになっている。これに対してはクロウも「…はい…」としか言えなかった。
- 「ソレスタルビーイングで出せる給料には限界があるよ」
- 再世篇で再び借金塗れとなったクロウへ、遠回しにCBへの再加入を勧める。手厳しさの中にも、アレルヤなりにクロウを気遣っている事が窺える台詞でもある。
- 「君って人は、本当にどうしようもないね」
- 再世篇宇宙ルート第24話「ゼロと呼ばれたG」にて、クロウへの恒例の(?)ツッコミ。辛辣極まりない台詞に、傍で聞いていたマリーも少々驚いていた。
- 「最後までブレないね、君って」
- イノベイターとの最終決戦という重大局面にも関わらず、スメラギへボーナス請求を口にするクロウの守銭奴発言(無論、場を和ませる為のジョークであろうが)に苦笑する。
- 五飛「素直じゃないな、奴も」
アレルヤ「君に言われたら、いくらヒイロでもかわいそうだよ」 - 「決戦の銀河」シナリオデモより。相変わらず痛烈である。
携帯機シリーズ
- 「ここにいるみんなも、君と想いは同じなんだよ」
- UX第51話にて、アルが「九郎を愛している」と言った直後の衝撃の発言。
- …念のために言っておくが、「自分達も九郎やアルのように守りたいと思う人や世界があるからここにいる」という意味で別にアレルヤが九郎を愛しているわけではない(と、アスランとキラ、一騎が解説してくれる…が、揃ってそういうネタの扱いを良く受ける人達だったりする…。トドメに二股男が締める)。
- だが、アルは「…!?」と反応している辺り、おそらく思いっきり誤解を受けている。そもそもこのやり取り、第2次Z再世篇でもあった。
単独作品
- 「コックピットの映像、マリーしか写っていない…」
「ハレルヤ…世界の悪意が見えるようだよ」 - CCにて。状況を言えば、今まで戦った敵組織ともう一度戦う…と見せかけて映画撮影に協力させられたが、アレルヤだけなぜか映ってなかった。
ハレルヤ
- 「察しやがれ、アレルヤ! ケツが濡れて、気持ちが悪いってことだろ!」
- UX第26話「THE SHADOW OVER INNSMOUTH」にて、ピーリスとアレルヤのやりとりに割り込んだ際の一言。
- ピーリスに限らず、他のメンバーらも戦闘の直前まで海水浴を楽しんでいたらしく、まともに体も拭かず水着のままコクピットに乗り込んでしまったらしい……
- そもそもわざわざ人格を交代してバラしているので「察しやがれ」の意味がない……
搭乗機体・関連機体
飛行形態に変形し、隠し武器にハサミが存在するMSに搭乗する。
余談
- 00の世界における強化人間とも言える超兵の力や二重人格等の重要な設定を併せ持つ彼だが、中心となるエピソードは1st・2nd共に物語の前半で片付けられてしまい、控えめな性格も災いして他のマイスターに比べると若干影が薄い。
- 挙句の果てに、1stシーズンでは刹那、ロックオン、ティエリアが和解する重要エピソードで一人プトレマイオスに居残りという扱いまで受けている。その為にファンからは「ハブラレルヤ」という渾名も生まれてしまった。戦闘能力の低い母艦を守るため、また2ndではトランザム機能を生かすため、たとえ居残りでもきちんと貢献してはいるのだが……
- スパロボでも該当ステージにて一人だけ強制出撃から外されるという形で再現されてしまったが、上述の和解シーンには立ち会っている。ちなみに「ハブラレルヤ」という俗称は水島監督も把握しており、アレルヤを上手く表現していると認めるものの、演じている吉野裕行氏に対しては本意ではないと謝罪もしている。
- これはアレルヤ(というか覚醒アレルヤ)がサーシェスと並ぶ00世界の最強パイロットと設定されているため、刹那が空気化するのを防ぐために割を食ったと言われている。
- 挙句の果てに、1stシーズンでは刹那、ロックオン、ティエリアが和解する重要エピソードで一人プトレマイオスに居残りという扱いまで受けている。その為にファンからは「ハブラレルヤ」という渾名も生まれてしまった。戦闘能力の低い母艦を守るため、また2ndではトランザム機能を生かすため、たとえ居残りでもきちんと貢献してはいるのだが……
- ハレルヤは一部資料やゲームによっては「ハレルヤ・ハプティズム」と称されている事がある。
- 実は00劇場版の劇場公開バージョン及び、小説版では彼もイノベイターに覚醒している(イノベイターへの覚醒を示す金色の瞳になっている)が、DVD版では修正が入ってこの描写は無くなった。