使用したパイロットの乗るユニットの行動回数が1回増える精神コマンド。現行作品での略字は「覚」で、移動前に使用する。反応値が一定値以上になると2回行動が可能になるシリーズでは、2回行動マークが再点灯する。こちらは一度行動しないと効果がない。
SP消費量は殆どの作品で高めに設定されており、1ターンの間に与えるダメージを増やす為よりも長距離を移動しなければならない場合や、マップ兵器を移動後に使ったり、マップ兵器でより多くの敵を撃墜する為の位置取りに使われる事が多い。
近年では援護システムの登場、魂の効果が低下したこともあり、(燃費との兼ね合いもあるが)同程度の消費の魂を使うよりも覚醒を使って2回攻撃し、援護攻撃を2回引き出した方がクリティカルも発生するため、ダメージが上という場合もある。
戦闘方式の違う無限のフロンティアシリーズでは、別の特殊効果をもって貢献する。
登場作品
- ほぼ大部分の作品
- 消費SPは50~60位。
- 第2次スーパーロボット大戦α / 第3次スーパーロボット大戦α
- SP消費は85~100と非常に高いが、小隊全体に効果があるので、小隊員に使わせる事により2連続で魂付き必殺技を放つ事も可能。小隊制を採用している為、マップ兵器と併用すると一気に資金が稼げる。ちなみに敵パイロットの覚醒は大体60前後と結構低い。
- スーパーロボット大戦Z
- 消費SPは60~100前後と、パイロットによってかなりばらつきがある。小隊全体に効果がある。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
- 消費SP50。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 3ターンの間、自分のCOM最大値を120%にして、発動時にCOMも20%回復させる。消費SPはアシェン・ブレイデル35、KOS-MOS30とかなり低い。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 前作と同じ効果。新たにアクセル・アルマー(アインスト・アルフィミィ)も習得。消費SPは全員40。
主な使用者
ニュータイプなど、原作において何らかの特殊な能力を発揮したキャラクターが所持する傾向にある。
リアルロボット系のエース級パイロットが覚えている事が多いが、作品によってはスーパーロボットのメインパイロット(コン・バトラーVの葵豹馬、ダンクーガの藤原忍等)が覚えている事もある。
版権作品
- アムロ・レイ
- ニュータイプ。ほぼ全作品で所持。
- クワトロ・バジーナ
- 同じくニュータイプ。こちらもほぼ全作品で所持。
- ジュドー・アーシタ
- MXでは、消費SPが55と、かなり低かった。その為、MSパイロットの中では最も使い勝手が良い。
- 流竜馬
- OVA版の方も含め、真ゲッター1に乗れる場合には高確率で習得する。原作での真ゲッターの超スピードの再現要素と思われ、終盤には熱血を弁慶に負担してもらえるのもあって最大火力を連打できるのが実に強力。
- 秋津マサト
- 天のゼオライマーのパイロット。無論、彼の中の木原マサキが覚醒する事からきた精神コマンドであろう。Jでは彼自身は覚えなくなったが、相方の氷室美久が覚える。覚醒してのマップ兵器版メイオウ攻撃が強力である。
- 碇シンジ
- 殆どの作品において習得する。彼自身(エヴァ初号機自身)は覚醒の恩恵は並程度にしか受けないユニットだが、『L』ではメイオウガンダムことレジェンドガンダムとの相性が極めて良い上、この覚醒によってマップ兵器のサポートが可能であるため、恐らくLで一番覚醒を使うパイロットとなる。
- 綾波レイ
- 所持していることは少ないが、MXでは覚醒の消費ポイントが一番安かった。ただし、覚醒を使うよりは脱力を使うのがメイン。また、永久離脱がある。
- ホシノ・ルリ
- Jではスキルパーツで精神ポイントの底上げや使用精神ポイントの軽減が可能なうえ、ハルカ・ミナトの献身により終盤になれば1ターンで何度も使える。ナデシコ・Yユニットを最強の戦艦にした。
- エウレカ
- サブパイロット時に取得。消費ポイントは高いが、ニルヴァーシュ type ZERO spec2のマップ兵器「セブンスウェル」使用は非常に強力。
- 早瀬浩一
- 『L』の第37話にてNPC化した際、毎ターン覚醒をかけて勝手に敵陣に突っ込む。城崎絵美を殺されて怒り狂っていると言う状況なので突っ込むのは当然なのだが、ラインバレルの強化に資金を割いていなかったプレイヤーはここで詰む可能性がある詰みポイント。
なお浩一はNPC化しなくても普通に覚醒を習得するが、ラインバレル自体が燃費の悪い一撃必殺ユニットである上、最高威力の合体攻撃(燃費以外の面でも連発ほぼ不可)を持つユニットなので、覚醒より熱血にSPを割かれる事が多い。 - キリコ・キュービィー
- 異能生存体。第2次Zでは消費SP50という低コストで使用可能。ちなみに同作品でSP50で覚醒が使えるのはアムロ・クワトロ・キリコの3名だけ。
- 明神タケル
- 超A級超能力者。第2次Zでの消費SPは60で、スーパー系では比較的低コストで使用可能。
オリジナル
- リョウト・ヒカワ
- OG1では脅威の消費SP40で使用可能。集中力を付けると更に32まで下がる為、専らボスへのEN低下系武器と、援護発動用に利用される。OG2では消費SP55と普通になってしまった。
- ラミア・ラヴレス / アクセル・アルマー
- OGシリーズにおけるスパロボAの両主人公は使用可能。アクセルは前述に記載している通り無限のフロンティアでも持っている。
- ヒューゴ・メディオ
- MXでガルムレイド選択時のみ習得可能。ダメージアップ精神は熱血止まりになるが、再動が登場しない同作では、覚醒を用いる事で1ターンあたりの総合的な火力がサーベラス選択時の魂を上回る。
- カズマ・アーディガン
- デフォルトでは習得しないが、2週目以降の精神コマンドカスタマイズで習得させて精神バグを駆使すると、無限回行動を可能にしてしまう。
- アリア・アドヴァンス
- カズマに習得させていなくてもヴァルザカードなら彼女が使用でき、例によって精神バグを駆使すれば無限回行動できる(こちらは1周目からでも可能)。
敵パイロット
- ガウルン
- Wでは、序盤からイベントで毎ターン集中と覚醒がかかるえげつなさ。搭乗機やガウルン自身も相当強く、苦戦は免れない。
- ゲイツ
- こちらもイベントで毎ターン集中&覚醒をかけてかかって来る。なお、ガウルンにしろ彼にしろ、演出上はラムダ・ドライバの効力によるものとなっている。
- シュウ・シラカワ
- スーパーロボット大戦α外伝のハードモード限定ラスボス時、終盤のイベント使用コマンドに覚醒が含まれる為、敵味方共に疲弊した所にマップ兵器グラビトロンカノン2連発という荒業が襲う。対処法はひらめきや鉄壁の他、脱力で気力制限をかける手も。
- ユーゼス・ゴッツォ、クェパロク・ナーモ
- 両者ともエースボーナスで覚醒がかかる。
同じ効果が含まれる要素
精神コマンド
- 再動
- 指定した行動済みの味方を再行動可能にする。その性質上、自分にはかけられない。
- 連撃
- ツイン精神コマンド。使用して敵を撃墜した時に限り、再行動が可能。
- 切り札
- 無限のフロンティアのみ。EXCEEDでは覚醒の効果を含まなくなった。
孤高
無限のフロンティア版覚醒の上位コマンド。
特殊技能
- 2回行動(特殊技能)
- 所持するのは基本、敵かNPC。
- 連続行動
- 連撃と同じく、敵機撃墜を条件に再行動できる。
- 桔梗印の型
- 無限のフロンティアではHP10%以下で発動。確率30%。有栖零児、小牟が習得する。EXCEEDではHP50%以下で発生し、零児のみ習得。