ガンダム・ステイメンは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の登場メカ。
ガンダム・ステイメン | |
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別表記 | GP-03Sステイメン |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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コードネーム | ステイメン(Stamen) |
分類 | 宇宙攻撃用モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | RX-78GP03S |
全高 | 18.0 m |
本体重量 | 41.6 t |
全備重量 | 70.0 t |
動力 | 核融合炉 |
出力 | 2,000 kw |
スラスター推力 |
40,000 kg×2
|
180度姿勢変換 | 0.8sec |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属 | 地球連邦軍 |
パイロット | コウ・ウラキ |
概要
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツガンダム試作3号機のコア・ユニットと言うべき機体。コードネームは「ステイメン」で、これは花のおしべを意味している。
腰部にテールバインダーを装備しており、運動性を向上させている。また、これを介してアームドベース・オーキスとドッキングするようになっている。腕部はオーキスのコンテナから武器を取り出すために折りたたみ式のフォールディングアームが展開可能となっている。なお、本機も当初はガンダム試作1号機と同様、コアブロックシステムが採用されていたが、運用テスト時に発生した戦闘で大破してしまったため、修復時に全天周囲モニター式のコクピットへ換装されている。ちなみに、前者は「Pスペック」と呼ばれていた。
コウ・ウラキの作中最後の乗機であり、劇中ではオーキスの補給中に発生した戦闘で本機が迎撃に向かっているが、その具体的な戦闘のシーンは描かれていない。また、アナベル・ガトーのノイエ・ジールとの戦闘中にソーラ・システムIIの照射に巻き込まれ、オーキスは大破してしまったが、本機はほぼ無傷であった。その後の本機の行方は不明。
ゲームでは試作3号機と比べて性能が大分下がっているような印象があるが、実はΖガンダムを始めとするグリプス戦役期のモビルスーツを遥かに凌駕する高性能を持つ機体である。しかし、それがゲームで反映された事はほとんどないが、α等一部の作品ではνガンダムやF91をも上回る運動性が与えられた事もある。ただ、この性能設定には「おかしい」と指摘されることがしばしばあるので、それに配慮しているとも考えられる。
登場作品と操縦者
旧シリーズ等において、性能はガンダム試作1号機Fbと大して変わらないが、これ単体で使用する事はほとんど無く、デンドロビウムに換装する事で真価を発揮する。デンドロビウムは一度撃墜されてもステイメンになり、ステイメンさえ無事なら修理費は取られないため、脱出ポッドとしての意味合いが強い。
近年のシリーズでも基本的にデンドロビウムの脱出ポッドとしての立ち位置ではあるが、ウィンキーソフト時代と比較して性能はかなり見直されている。『COMPACT2』や『第2次α』ではオーキスが後に登場するため、デンドロビウムにはなれず本機で運用される期間が長い事もある。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ただし最初からオーキスと合体しており、一度撃墜されるか分離しないとステイメンの形態にはならない。
- この『第3次』はIフィールドが非常に強く、よほど雑な運用をしない限りはデンドロビウムが撃墜されるような事態にはならないため、本作のステイメンはシリーズでも特に影が薄い。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 中盤に差し掛かるあたりで登場し、入れ替わりでGP-01Fbが勝手に廃棄される。GP-01Fbからの改造は引継がれない。今作はオーキスの入手がかなりの後半であり、ステイメン状態の期間が恐らくシリーズの中でも最も長い。
- 性能は装甲やHP等がGP-01Fbからやや向上し、地形適応が陸Aになる。搭載武器に見るべきところはないが、2段階ほど改造しておけば陸Aも相まってヘビーメタルに対処しやすくなる。しかしそれ以上の強みはないため、その後は倉庫に眠らせておこう。相変わらず移動力が12もあるので、強化パーツや加速と組み合わせてアイテム探索に使ってもいい。
- 移動力と陸A以外の強みを殆ど持たないにも拘わらず、コウがところどころ本機に乗り換えて強制出撃してくるのが困りもの。しかもその内の一つは、よりにもよってあの「栄光の落日」である。
- オーキス入手後は、撃破・分離でステイメンになり、その際の修理費は掛からないという特徴がある。この特徴を生かして、自軍MS系の中ではHPがトップクラスのデンドロビウムを自爆させるというバーニィの活用が可能。…と言いたいところだが、デンドロビウムをまともに運用できるシナリオがほんのごく僅かしかないため、折角の脱出機能や高いHPを全く活かせない。本作のステイメン・デンドロビウムはとことん不遇である。
- デンドロビウムは最終決戦の火星では出撃できないが、ステイメン自体は使用可能。しかし基本形態がデンドロビウムなため、使用するにはデンドロビウムにミノフスキークラフトを着けて出撃させ、ステイメンに分離するという二度手順を踏む必要がある。尤も、そこまでして最終決戦にステイメンを出す必要性は皆無に等しいため、コウは素直に別のMSに乗せたほうがいい。
- なおステイメンとしてロボット大図鑑に登録させるためには、デンドロビウムになってからマップ上で一度分離させるか、インターミッション画面で変形させてユニット性能をチェックするかしなければならない。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- ステイメン入手時点でロボット大図鑑に登録されるようになった。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ラビアンローズにてデンドロビウムが加入するので、この機体も一緒に入手する事になる。最初からオーキスと一緒に入手するが、デンドロビウム共々お察しの性能なため、活躍する場面はまずないだろう。シナリオ中に分離・自爆・撃墜のいずれかで、デンドロビウムからステイメンにならないと図鑑に登録されないので注意しよう。
- ちなみに本作のGP-03の移動力は、ステイメンが6、デンドロビウムが8という不可解な調整が施されている。『第4次』では両形態で同じ数値だったのだが…。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 機体性能はV2ガンダムと同等とかなり高めの数値である上、ビームライフルとフォールディングバズーカの攻撃力も底上げされ、単体でもかなり戦いやすくなった。しかしそれでも他の一級MSほどの攻撃力はなく、パーツスロットも1なため、単独の機体として地上で出撃させるほどの価値があるかは微妙なところ。デンドロビウム撃墜後の機体として見ればそこそこ優秀ではあるのだが。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 『COMPACT2』と同様にデンドロビウムが地上でも運用できるようになったため、分離するか撃墜されるかしないと出番がない。機体としては前作と概ね同じで、決定打は無いが機体性能自体は高く、それなりに戦えるといったところ。
- バグで機能していないので意味は無いが、機体の陸適応が何故かBに落とされている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 今作から追加されたロングライフルが比較的高性能なため、本機のままでも意外と強い。デンドロビウムへの換装解禁は中盤以降だが、それまでも戦力として十分通用する。小隊長としてメインで使わないのなら、コストを抑えるためにあえて本機のまま運用しても良い。サイズ差を別にすれば、小隊攻撃の威力はデンドロビウムと同等で、援護攻撃に至っては本形態の方が適任。ただ小隊員として使うなら、移動力が1高いガンダム試作1号機Fbの方が便利な面もある。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 本作ではデンドロビウムが一度序盤から登場。第5話を最後にアルビオン隊ごと離脱。同部隊は地球降下ルート第20話「強襲、砂漠の虎」で援軍として復帰する。この時、コウ・ウラキはステイメンに乗ってくるが、換装パーツは携えており、次話からデンドロビウムとして運用可能。すなわち本作では、ステイメンはあるがデンドロビウムは使用不可という場面は皆無で、存在感に乏しい。ロングライフルの威力は『第2次α』からさらに向上し、小隊員及び援護攻撃役の運用に留めるなら、今回も本形態の方が適任。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 本作でも能力は振るわず、機体性能ではGP-01と同程度で、武装をやや強くした程度。戦力として数えるのは難しい。
- スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
- フォールディングバズーカはデンドロビウムとの共通の武器なので改造しておくと援護攻撃で可能なくらい。しかし機体性能、攻撃力共に心もとないので戦線離脱させた方が良い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- 珍しく本機のままで運用する期間が長い。シーン1「月からの戦士」にてエル・ビアンノが搭乗して参戦する。コウの援護を生かす為、ガンダム試作1号機Fbはクワトロ・バジーナに譲り本機に乗り換えると良い。強化パーツスロットが3なのでV-UPユニットとの相性も良い。シーン5「策謀の宙域」にてデンドロビウムとなる。今作からデンドロビウムが飛行可能。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 強化パーツスロットが1となり、デンドロビウムが飛べるのでほぼ出番はないといっていい。フォールディングバズーカはデンドロビウムとの共通の武器なので改造しておけば一応援護はできるくらいの認識でいいだろう。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 『COMPACT2』では第2部の序盤にエルが搭乗してきたが本作では、その役はガーベラ・テトラに奪われる。能力的には改造段階が低いうえ、元々の機体性能と攻撃力が高くないので戦力としては数えられない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 第24話で加入するが、加入時点で既にデンドロビウム。機体性能はΖガンダムと同等だが武装が貧弱。月面など空適性の無い機体が侵入できないクレバスのあるマップでは単分離できないため、余計に活かせない。
- Gファイターを入手していない場合、第27話はガンダムパイロットとモビルスーツの数が同じため全員出撃させたいならこれで出るしかない。もっとも、ミノフスキークラフトが必要な機体は別行動のため、デンドロビウムにミノフスキークラフトを付けると思うが…。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 防塵装置の追加によりそちらでもデンドロビウムの運用が可能になり、余計に立場が悪くなる。宇宙Sなのは良いが、あえてこの状態になって戦うこともないだろう。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 性能も武器もこれと言ったものはなく、無理に戦闘で使う必要はない。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2019年11月のイベント「宇宙に揺らぐ陽炎」にてデンドロビウムが登場。システム上分離はできないが、シナリオ内ではコウが分離をし、ステイメンで突撃する場面がある。
装備・機能
武装・必殺武器
基本装備
- フォールディングアーム
- 折り畳み式の可変腕。本機の前腕部に内蔵されており、展開することでハサミ型のマニュピレーターを備えた長い多関節腕に変形する。主にコンテナ内部に搭載された携行武器を持ち出す際に使用される。
- ビームサーベル
- バックパックのサーベルホルダーに1本ずつ、計2本マウントされている。
- BAUVA・XBR-M-82-05H ビームライフル
- 本機の主兵装。ガンダム試作1号機の物と同じ形状で、普段はコンテナ内に格納されている。
- フォールディングバズーカ
- その名の通り、手持ち式の折り畳み可能なバズーカ。
- 『COMPACT2』ではデンドロビウムと共通の武器なので改造しても損ではない。しないと思うが。
- フォールディングシールド
- 折り畳み可能な実体盾。グリップをフォールディングアームで握り、前腕に接続する方式で装備される。
オプション装備
- Blash・XBR-L-83d 大型ビームライフル
- 「ロングライフル」、「ロングバレルライフル」とも表記される。元々は本機の専用装備でないため、照準精度を高めるための苦肉の策としてアルビオンの主砲のスタビライザーを移している。CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』でガンダム試作1号機Fbが使用した。『第2次α』、『第3次α』では小隊攻撃のフルバーニアン、長距離で威力が高いステイメンで差別化されている。
- Baz-85-Gry/Ver.045 ハイパーバズーカ
- ジム改やガンダムMk-IIが装備しているものと同型。フォールディングバズーカとは別にアニメのOP中のみ装備。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 強化パーツスロット+1
- 『A PORTABLE』で採用。パーツスロットの少ない本機の弱点をカバーできる…のだが、ミノフスキークラフトがなくても防塵装置でも手軽にデンドロビウムを運用できる本作では、わざわざ地形適応パーツの択を捨てて本形態の基礎性能を上げる必要はないだろう。
機体BGM
関連機体
- ガンダム試作3号機
- アームドベース・オーキスに組み込まれた状態。
- ガンダム試作1号機(Fb)、ガンダム試作2号機
- 同じくガンダム開発計画で生まれた兄弟機。
- ガーベラ・テトラ
- ガンダム試作4号機(SRW未登場)がジオンの手に渡った後の姿。
- Ζガンダム
- 漫画『機動戦士ΖガンダムDefine』では、ステイメンの腕部にあったフォールディング・アームがΖガンダムの腕部にも内蔵されていて、開発ノウハウを引き継ぐ機体となっている。
他作品の関連機体
- 孫権ガンダム
- SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriorsに登場した、ステイメンが演者のキャラ。
余談
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