カークス・ザン・ヴァルハレヴィア
カークス・ザン・ヴァルハレヴィアは「魔装機神シリーズ」の登場人物。
カークス・ザン・ヴァルハレヴィア | |
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外国語表記 | Kirkus Xan Valhalevia |
登場作品 | |
声優 | 玄田哲章 |
デザイン | 河野さち子(リファイン) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦EX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | ラ・ギアス人 |
性別 | 男 |
年齢 | 49歳 |
職業 | 戦士 |
所属 | 神聖ラングラン王国→カークス軍 |
軍階級 | 大将 |
概要
神聖ラングラン王国の将軍。バゴニア方面軍の司令官。また、戦士階級の名家、ヴァルハレヴィア家の当主。「春秋戦争」の中心人物の1人である。
口ひげが目立つ大柄な男で、その風貌からも「将軍」としての風格を漂わせる一方、気の抜けた言動が目立つところもあり、セニア・グラニア・ビルセイアには「昼行灯」と陰口を叩かれる始末。しかし彼を推薦した王子フェイルロード・グラン・ビルセイアは将軍としての能力を高く評価しており、ただの昼行灯ではないと感じていたようである。事実、シュテドニアス連合国によるラングラン王都襲撃事件後に挙兵した後は、シュテドニアスによって大半が占拠されたラングラン王国を半分以上まで取り返すことに成功、元将軍としての面目を保った。
カークスは独自の解放戦線を率いてシュテドニアスと戦い続けていたのだが、ここに来てカークス自身の不満が爆発したのか、野心家としての顔を覗かせる。遅れて挙兵したフェイルとは互いにラ・ギアスに戦乱が続くことを憂慮していたが、かつて推薦してくれた王子には恩義を感じつつも、統制力に欠けるとして彼と断交する。そしてこの機に乗じて自らがラングラン王国を支配せんと画策、さらにはラ・ギアス全土の制覇を目指すようになる。
後に、フェイルを国王の座から追放するために第3位王位継承者テリウス・グラン・ビルセイアを傀儡として王位に据えることでラングランの覇権を握ろうとしたが、自らの事情でテリウスの存在を欲していたシュウ・シラカワなどの暗躍により失敗。最後はフェイル軍へと奇襲を仕掛けるが、地上人たちの力を甘く見すぎたせいもあり自身の軍を失う。魔神官ルオゾール・ゾラン・ロイエルと手を組んでまで力に固執したカークスは、遂には自身が推し進めた超魔装機計画によるエウリードまで持ち出し、あくまで武力による覇道を歩むことに拘った。カークスにしてみれば自らに従い散っていった兵への責任を全うしたい気持ちだったのだが、それらは協力関係だったホワン・ヤンロンやリューネ・ゾルダークに否定され、最期はエウリードと共に散る。
別れ際に息子のザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィアに娘レミアと母を守るよう伝えた。
ザッシュに協力し離反した部下こそいたが、自身がヴォルクルス教団と手を組んでもついて来てくれた部下がいるように、兵士達からは強く慕われており、カークスも自分に尽くしてくれた兵士達に報いる為に最後の瞬間まで戦い続けた。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズの登場人物であり、残した影響も非常に大きな人物ではあるのだが、シリーズ本編のみではあまり人柄を窺い知ることはできず、『EX』あるいは『第2次OG』の方が出番が多いという珍しい立場である。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- 初登場作品。マサキの章ではフェイル王子に背く逆賊といった役回りなので、移動要塞に乗った彼と戦う場面がある。
- リューネの章では仲間のヤンロンがカークスの協力者の為、マサキの章では見えなかったカークス側の立場というものが書かれる。ガルガードに乗ってスポット参戦するが、後に袂を分かち、ラストボスとして立ちふさがる。彼自身の能力より、エウリードの性能が厄介。
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第一章では昼行燈時代の姿を見ることができる。第一章後半では、一連の邪教徒によるラングラン王都への襲撃の責任を取らされる形で西方の辺境カラタミーフィ州へと左遷されるが、このおかげで第一章最後のシュテドニアス連合国によるラングラン王都襲撃事件には巻き込まれなかった。もっとも後のことを思えばこの事が彼の運命を狂わせたともいえそうである。
- 第二章ではプロローグで登場。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 姓の表記が「ヴァルハレヴィア」に変更された。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 娘のレミアが登場したことで、彼にまつわる話がいくつか登場する。ポーシャやアハマドなど彼の功績を評価する者も少なくないことが解る。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 主な流れは『EX』とほぼ同じだがフェイル軍の状況を察して彼から同盟を持ち掛けている。マサキルートで戦う際にも2回行動を持っており、移動要塞に乗っていながらあっという間に自軍に迫ってくる。リューネルートではガルガードでスポット参戦後、エウリードとヴァルシオンを持ち出して決戦を挑んでくる。今回はザッシュを撃墜してもイベントは発生しない。
- スーパーロボット大戦OG ダークプリズン
- シナリオデモに登場。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 「HP30%以下になると気迫がかかる」
パイロットBGM
- 「熱風!疾風!サイバスター」(EX)
- 「ARMAGEDDON」(EX)
- 敵対時。
- 「終わりなき戦い」(第2次OG)
- 「迫り来る敵」(第2次OG)
- 敵対時かつエウリード搭乗時のみ。
人間関係
魔装機神シリーズ
- レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア
- 長女。ザシュフォードの台詞からも、弟以上に父親似の気性の持ち主の模様。名前自体は『EX』の頃から遺言の中に出てくるが、本人は『魔装機神III』においてようやくの登場となる。
- ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア
- 息子。母譲りの父に似つかない風貌と子供っぽさが残る少年。気性は父親に似て一途で頑固であるらしい。片思いを抱いているリューネとの出会いが父との確執を生むが、最期は父からの願いを受け取った。なお正史ではないが、条件次第では『EX』においてカークスが彼を(不慮の事故とはいえ)手にかけるという結末も存在する。
- フェイルロード・グラン・ビルセイア
- カークスを推薦したが、引責による左遷までは止められなかった。彼の政治力の限界、自身の超魔装機計画の立ち消え、有事対応の遅れ、結果的には無軌道な地上人召喚など、考えてみればカークス側の不満材料は山積みなので、彼への恩義とは別に王室そのものを軽蔑する象徴となったのかも知れない。フェイル側の秘事をどれほどカークスが察していたかは不明だが、テリウスを担ぎ出す頃にはフェイルが王に値しない旨を婉曲ながら直にぶつけている。
- ちなみに、カークスの姪がフェイルロードの乳母を務めていた設定があり、加えて魔力テストの失敗とその後の修行を知っていたことは明言している。LOE一章では別れ際にフェイルロードの体調を気遣う発言もしており、健康面に問題を抱えていることは察していると思われる。
- しかし考えは異なれども、シュテドニアスをラングランから駆逐し、ラ・ギアスに安定を取り戻したいという思いは一緒だった。フェイルは切実な事情を抱えており、それ故に最後は力に訴える行動を取り、カークス同様魔装機神によって止められることになる。
- テリウス・グラン・ビルセイア
- 動乱の中で保護し、王位に就けさせて傀儡化しようとするも失敗。影武者を立てて戴冠式を強行した挙げ句、逃亡される。追っ手を放つも、身柄はシュウに奪われた。
- 簡単な通信や映像の見た目ではフェイルやセニアにも見破れない影武者だったようだが、戴冠式ではボロを出しているあたり、内心の理解度は十分でなかった模様(とはいえ、見抜けたのは一般的には一切知られていないテリウスの母ナタリアの事情をテリウスから聞いていたフェイルだけだった事を考えるとやむを得ないところもある)。
- ホワン・ヤンロン
- 魔装機神操者であり、ラングランを取り戻すべく協力関係にあったが、彼の与り知らぬところで起こっていたカークスの暴走を止めることはできなかった。最後は魔装機神操者として彼の業を払う。
- リューネ・ゾルダーク
- 地上人であり、『EX』ではヤンロンと共に行動していた。真っ先にカークスの矛盾を看破、リューネの父たるビアンに似ていると指摘した。もっとも、地球を守るという大義に二心はなく、そのためならば自らが逆賊として討たれる事も辞さなかったビアンと、大義名分を掲げつつも自身の野望のために戦うカークスではかなり差があるが。
- アハマド・ハムディ
- 直接の会話シーンは無いが、春秋戦争当時はカークス軍に所属しており、カークスを高く評価していた。ちなみに声優が同じである。
- ゴドル・ノーランド
- シュテドニアス連合軍の軍人。『EX』では何故かカークスの伝言をフェイルに伝える役として登場。『第2次OG』ではこの役割を受けてか戦いに敗れた彼を虐待することなく丁重に遇した。駐在武官としてラングランに詰めた時代に知遇を得た模様。
- ルオゾール・ゾラン・ロイエル
- ラングラン王都壊滅に関わった邪神教団の指導者であり、彼の目的を知りつつ利用する。
- リカルド・シルベイラ
- 直接の関わりはないが、『第2次OG』ではミオのザムジードと交戦する際に、彼の名を呟く。エウリードにザムジードのデータが使われている点を考慮すると何かしらの関わりはあったのかもしれない。
OGシリーズ
版権作品との人間関係
名台詞
戦闘台詞
- 「その頑固なところは母親に似たか……いや、私かもし知れんな。だとしたら、因果なものよ……!」
- ザシュフォードとの対峙で(第2次OG)。
- 「この力があれば、何も恐れるものは……ない!! どんな悪にも屈することなく! 正義を貫けるのだ!!」
- 「ハイパービームキャノン」使用時(第2次OG)。玄田氏の熱演が光る。
旧シリーズ
- 「ザッシュ! 何をちゃらちゃらとナンパなんぞしとる。男ならガツーンといけ、ガツーンと!」
- 息子ザッシュとリューネの初対面時。PS版ではDVEであり、この時ばかりはさしものカークスも調子が軽い。
- 「それに正直を言えば、私とて野望はある。この混乱の中で、自分の力がどこまで通用するのか見てみたいのだ」
- フェイルが生きていることを知ったヤンロンに追及するのだが、ここに来てカークスは自らの野心を語る。しかし…。
- 「無茶だと言うのは私もわかっている。だが、私は夢をすてきれなかったのだ。私の手でラングランを、そして、ラ・ギアスを統一すると言う夢を」
- そして、自分の野心を推し進めるためヤンロンらに協力をするよう頼むが、リューネは父ビアンと同じと真っ向から反論する。
- 「ザッシュ…わかってくれとは言わん。だが、わしより先に死ぬ事だけは許さん…」
- ヤンロンと別れた後、父である自分の方針に異を唱える息子を最前線より遠ざけようとした一幕。
- 「革命に血はつきものだよ。犠牲をおそれていては何もできん」
- 力に固執するカークスはエウリードを持ち出してまで野心を捨てきれなかったようだが、リューネからは「犠牲なしじゃ何もできないって言ってるのと同じ」と指摘される。
- 「いまさら…そんな恥さらしな事ができるか…ザッシュ…母さんとレミアを頼む…」
- カークスの遺言といえる言葉。この言葉を重く受けとったザッシュは一人修行に励むことなる。
- 「こ…ここまでか…やはり、私には世界の命運は重すぎたようだ…ザッシュ…煉獄では、お前と会えそうにも…ないな…」
- ザッシュ死亡時の撃墜時の台詞。
OGシリーズ
- 「貴公の命は私が預かる。この戦争が終わった後で、働いてもらおう」
「ラングランとシュテドニアスだけでなく……ラ・ギアス全土に秩序と平穏をもたらすためにな」 - 『第2次OG』でゴドルを説得した際の言葉。これを見たショーンはカークスの評価を改めている。
- カークス「ふっ……ここで私が生き延びるなど……私のために命を懸け、死んでいった兵達に申し訳が……立たぬ……いずれにせよ……もう遅い……脱出装置は……壊れている……無論、使うつもりもなかったがな……」
ザッシュ「こ、ここで死ぬなんて、卑怯だよ!力づくでも、僕は父さんを!!」
カークス「来るな、ザッシュ……母さんとレミアを……頼む……」 - 『第2次OG』での別れの言葉。デュラクシールと違いエウリードの脱出装置は取り外されていなかったが、カークスの信念上最初から使う意思はなかったようである…。旧シリーズやメモリアル・デイの時と違いかなり悲壮感漂う最期となった。
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「はあ……お、もう昼飯の時間ですな。では、私は失礼して外食してまいります」
- シナリオ「背教者」から。まだ野心が開花するまえのカークスの調子。言葉も力強くなく平和ボケしているように見える。職務は全うしており、フェイルの期待には応えているが…。
- 「いやいや、ごもっとも。ま、私には将軍などと言う位は、重すぎるのです。のんびりやらせてもらいますよ」
「まあ、心残りがあるとすれば、白紙に戻された超魔装機計画ですかな」
「あれが実現しておれば、魔装機神よりも確実に、魔神に対抗しうると、今でも思っておりますよ」
「では、殿下もお元気で。お身体には、くれぐれもお気をつけて」 - 王都壊滅前にフェイルと直接顔を会わせた最後の場面。左遷されたにも関らず穏やかな言動をみせるカークスに対してセニア王女は呆れをみせて隠さなかった。しかし、フェイルだけは彼から鬼気迫る何かを微かに感じ取っていた。
迷台詞
- リューネ「覚悟しな、おっさん!」
カークス「そんな物言いでは、ヨメのもらい手がなくなるぞ、お嬢ちゃん!」
リューネ「よけいなお世話だよ!」
ザッシュ「ぼくがいるよ!」
カークス「何だと!?」 - 決戦シナリオにおけるリューネとの戦闘前会話。何をそんなに驚いているのか。
搭乗機体・関連機体
- ガルガード
- 彼が使っていた魔装機で、後に息子のザッシュに引き継がれる。
- ソディウム級移動要塞
- マサキの章では自ら前線には出ず指揮官として戦う。
- エウリード
- 自身が推し進めていた「超魔装機計画」の機体。…後にエウリードがシュテドニアスに回収され、あろう事か量産までされてしまう事態になったのは、カークスにとっても想定外であったに違いない。