シュテドニアス連合国
シュテドニアス連合国(Stedonius Union)とは、神聖ラングラン王国に次ぐ国力を持つ連合国家。4000年前に独立を果たした国家で、ラ・ギアス随一の大国であるラングラン王国に対する対抗心や警戒心が強い。政治体制は大統領制で上院と下院に分かれている。
ラングランにおける魔装機計画発動後、ラセツ・ノバステの工作によりラングラン王都が壊滅するとラングランへの侵攻を開始する(春秋戦争)。一時は領土の大部分を占領するもやがて統治しきれなくなり、ラングランの抵抗と地上人召喚事件の発生で戦力バランスが崩れたことで、大統領グレイブ・ゾラウシャルドの意思により撤退する。
その後も、ラングランがズヴァイク・ノボトニーら政治犯を匿ったとして再び侵攻(三國戦争)。しかしゾラウシャルドの死で和平派が活発に活動するようになり、ラセツも失脚。またも侵攻は失敗に終わった。
連合国家が故に団結力は低く、三國戦争時は軍内部で強硬派のラセツと穏健派のノボトニーによる主導権争いが起こった。また、各地域は自治意識が強く、北部地域と軍需産業が盛んな南部地域との間で経済格差が広がりつつあるが、南部よりの立場をとるゾラウシャルド大統領時代は対立は避けられていた。しかしゾラウシャルドが戦死し北部よりの政権が誕生したことで、一部地域への重課税や軍需産業への圧迫といった不公平が生じると対立が激化。国そのものが分裂し戦争状態に陥った(シュテドニアス南北戦争)。
登場作品編集
旧シリーズ編集
- スーパーロボット大戦EX
- ラングランに攻め込んだ敵国として登場。一時はラングランを占領するまでに至ったがフェイルロードとカークスの抵抗に押されて撤退した。なお余談だが、スパロボシリーズでボスボロットに補給装置が搭載されているのは、今作でシュテドニアスがボスボロットを鹵獲して取り付けたのが始まりである。
魔装機神シリーズ編集
- スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第一章はテロリストやヴォルクルス教団を裏で支援していた。終盤、ラングランに一斉攻撃を仕掛け王都を崩壊させた。第二章は再びラングランに攻め込もうと画策し、国境付近で複数回の戦闘が起こったが、ラセツとゾウラシャルドの両者が死亡したためその流れはなくなった。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- ラセツとゾウラシャルドの両巨頭が死亡したため国内が混乱に陥った。その結果、今まで溜まっていた不満が爆発し南部と北部に分裂してしまう。両国が戦争状態に突入したがアンティラス隊の活躍によって再び一つとなった。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- アンティラス隊と協調路線を重視する北部主体で統一したため、本格的な混乱は起きないが、大統領直属の部隊「ヨグ・シュバイル」の隊長、ロヨラ・ブラックバーンが専横に走り、アンティラス隊と数度敵対する。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- 他国同様、マグゥーキによって壊滅的な打撃を受けてしまっている。この混乱に乗じてブロウ・ティゴールを始めとした野盗の活動が活発化し、さらにはアディーナムによって政府首脳やレッフェン・ダスドレーシュ、ロヨラ・ブラックバーンなど、多数の犠牲を出してしまう。
人物編集
「魔装機神シリーズの登場人物」のシュテドニアス連合国を参照。
兵器編集
ラングランの影響を受けて、多数の魔装機を開発している。また、エリアル王国からライセンス許可をもらって生産している魔装機も存在する。
「魔装機神シリーズの登場メカ」のシュテドニアス連合国を参照。
地理編集
ナザン大陸の大部分を支配しており、同大陸の南西に勢力を構えるラーダット王国、北東部を支配するストロハイム人民共和国と国境を隣接している。『魔装機神II』で物語の舞台に選ばれたとはいえ、その規模、国境、州境などまだまだ不明な点が多い。
構成国編集
国名 | 解説 |
---|---|
レスデン共和国 | 前大統領グレイブ・ゾラウシャルド氏が党首を務めた共和改革党は、この国の政党である。 |
州編集
州名 | 解説 |
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カーディナル州 | 南部聨合軍に侵攻された北部連邦の一州。 |
キースメン州 | 北部の戦略要点。リコたちを囮に南部が攻め落とした。 |
ネビア州 | 北部にネクロシム山地が横たわる。 |
ネミベア州 | ナザン大陸南端の州。州都ネミベアはシュテドニアス第二位の都市と謳われている。 |
ビザン州 | ナザン大陸北東部の州。暫定国境地帯が存在する。 |
市編集
市名 | 解説 |
---|---|
エクリア市 | ここの郊外で南部軍との決戦を行った。 |
エニド市 | 暫定国境線近くの町。郊外に南部シュテドニアスが勝手に要塞を作っていた。 |
エンハント市 | ここの郊外のバラン丘陵に電離プラズマ砲が作られた。 |
アーセルライン市 | 南北統一後の首都。 |
ソーム市 | 暫定国境の近くにある。ここの郊外で和平交渉が行われた。デルハット市の西、マヌー湿原の手前にある。 |
ダエット市 | 南部シュテドニアスの指示で晨明旅団と傭兵が工場を破壊した。 |
デルハット市 | エルシーネ・テレジアが代表を務めるアクアビナ修養会の拠点。 |
ナインシベルト市 | 暫定国境線近くの町。キュリウス派のデモが発生し北部軍が鎮圧にあたり南部軍が介入した。POJ開始時、フリングホルニが停泊していた。 |
ネミベア市 | ナザン大陸南端。南部シュテドニアス聨合の首都に選ばれた州都。エルシーネが正体を現しヤンロンと戦った。 POJのミネベアは誤記。フォーランがヤンロンを呼び出し殺そうとするが失敗し、ヤンロンがポゼッションを習得した。 統一後は南部方面軍の司令部が置かれていた。 |
ヒドゥカ市 | ここの郊外にラスフィトートの神殿がありヴォルクルス教徒が集まっていた。ソーム市の南にある。 |
ブレア市 | 電離プラズマ砲が直撃した。人口40万人。南北戦争後、立ち入り禁止になっていた。 |
メンディス市 | アンティラス隊が北部と会談を行った。 |
ワイドント市 | 北部の工場地帯。 |
地名編集
地名 | 解説 |
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キシュナート湖畔 | デルハット市の南西。プレシアルートで奇襲を仕掛けてきた南部軍を迎え撃った。 |
グリマール要塞 | 南北統一に反対する南部兵士が籠城したが全員がヴォルクルスの生贄になってしまった。 |
ケッティアム火山 | ネミベア市の北。南部シュテドニアスの首都へと向かう途中、ムデカに足止めされる。 |
シエーナの工房 | シエーナ・ルドランティス個人の工房。 |
ズィードル海岸 | デルハット市東方の海岸。北部ルートで分裂直後の北部軍を迎え撃った。 |
ダレンティ地下回廊 | エリアル王国に攻め込むためヴォルクルス教団と組んだ南部軍が待機していた。 |
デック渓谷 | ナザン大陸西岸。暫定国境線が引かれている。アンティラス隊を引き付けるためにリコやムデカが戦った。 |
ドゥーラリオ火山洞窟 | エルシーネが南部と協力して北部を糾弾する演説を行った。 |
南部要塞 | エニド市郊外に作られた南部の要塞。ネクロシム山地を挟んで西側にある。 |
ニアスピオ火山 | 南部シュテドニアスから帰る途中のファングとザッシュが傭兵たちに襲われた。 |
ネクロシム山地 | デルハット市の西。南部ルートで分裂直後の南部軍を迎え撃った。 |
パーゼミュート社本社 | パーゼミュート社の本社。 |
バラン丘陵 | 電離プラズマ砲が設置された。 |
バルシナ火山 | 最近火山活動が活発になった為、付近の住民は避難している。エルシーネに扮したフォーランがアンティラス隊を呼び出した。 |
ベランセン火山 | プレシアの呪いを解くための方法を得るためにエランを探す途中、南部の傭兵に襲われた。 |
北部要塞 | マヌー湿原と川を挟んで西側にある北部の要塞。 |
マショーシク平原 | ビザン州の暫定国境地帯に広がる平原。ズィードル海岸の西方。北部ルートでエルシーネの演説後、南北両軍が攻めあぐね向かい合っていた。 |
マヌー湿原 | デルハット市の西にある湿地帯。南部ルートでエルシーネの演説後、攻めてきた北部軍を迎え撃った。 |
ヤーマーナ平原 | デルハット市の西、ナザン大陸西岸に面している。古来から会戦の多かった平原。南部が北部を圧倒した。 |
ラムズフェア平原 | 北部の要だったが南部による攻撃が行われた。 |
ワニッシュ平原 | 電離プラズマ砲破壊に向かうアンティラス隊をサンドリーブ姉妹が阻んだ。 |
関連用語編集
- 神聖ラングラン王国
- 常に対立している国家。険悪な関係。
- 北部シュテドニアス連邦
- 分裂で派生した「北部」の政府。物語の中心となるのはアクアビナ教会のあるデルハット市である。工業力に劣るため高級機や新型を揃えられず、ライセンス生産のジンオウ、ダイオン、比較的旧式なゴリアテ、簡易生産機のギルドーラIIが主力。アンティラス隊の援護を受けて「南北戦争」に勝利し、統一政府の樹立にこぎつけた。
- 南部シュテドニアス聯合
- 分裂で派生した「南部」の政府。首都は南端のネミベア市。工業力が北部より高く、バフォーム、ギルドーラと言った高級機、ローゼルライ、エンバローズと言った新型機を揃え、果てはエウリードの少数生産まで成功している。
- ストロハイム人民共和国
- シュテドニアスの北東に位置する半島を統治する小国。ラ・ギアス主要国家のひとつでもある。この国を統治する独裁者は穏健な性格をした人格者と『ROE』の用語禄で補足されている。