ジェイソン・ベック

2018年8月31日 (金) 04:16時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版

ジェイソン・ベックは『THE ビッグオー』の登場人物。

ジェイソン・ベック
外国語表記 Jason Beck
登場作品
声優 大塚芳忠
デザイン さとうけいいち
種族 地球人
性別
年齢 22歳
身長 190cm
職業 犯罪者
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概要

パラダイムシティに跋扈する犯罪者の1人。

短気で自信家、そして何処かコミカルで憎めないキャラだが時には冷酷な一面も見せる。インターフェイス関連のメモリーを持つことから技術者としては天才的な手腕を発揮する。自身の髪の毛の色と同じ、黄色のスーツがトレードマークであり、よく櫛でそれを整える。また、有頂天に達すると両足で拍手してしまうクセも持っている。

Act:02でロジャーによって退治され、ダン・ダストンに逮捕されるが、ビッグオーとロジャーに恨みを晴らそうと、度々脱獄をして現れる。後にアレックスにより、ビッグファウの復活のために正式に刑務所から出てくる。

Act:14にてロジャーが垣間見たメモリーが失われる以前の世界において、実は大銀行の頭取であった。ただし、これが本当に40年前の本来の世界であったかどうかは定かではなく、本編の設定から推察しても虚構の1つであると思われる。

Act:18において脱獄に利用した落雷で感電したショックによりメモリーが復活、ロジャーがドミュナスだと知る(それまではロジャーがビッグオーを操っていたことは全く知らなかった)。

『マガジンZ』に連載された漫画版においては、通称ベック・ゴールド(金)と設定された。部下はTV版の2人に紅一点が追加、それぞれ名前もトム・ヤム・クンとされている。ビッグデュオの爆発でメモリーを取り戻し、地下に眠っていた未知のメガデウスを発掘し、これをギガデウスと名付ける。その後ギガデウスを駆ってのビッグオーとの戦闘の最中、メモリーに取り憑かれて発狂し、ロジャーに強烈なトラウマを残し行方不明になった。その後も亡霊として復活(?)。ロジャーをじわじわと追い詰め、人事不省に陥らせるに至った。発狂したベックの姿はアニメ版の彼からは想像できないほど恐ろしい姿である。

登場作品と役柄

Zシリーズ

Zシリーズにおいては版権作品の敵キャラの中では完結作である天獄篇まで皆勤賞を果たした唯一のキャラ。

スーパーロボット大戦Z
初の声付き参戦。最初の登場でR・Dを破壊してロジャーに挑み敗北。その後もランド編のルートでは度々登場する。ifルートでは、一話のみベック・ザ・グレートRX3に搭乗してスポット参戦する。
戦闘中、時折「モミアゲ」を気にするなど、同じ声のイカレ野郎を意識した台詞も見られる。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
ロジャーと共に時空震動に巻き込まれてADWに子分と共に転移。初登場時の1回だけスポット参戦。しかしステージ終了時に撃墜されてしまう。非常に強力なエースボーナスを持つが、使えるのは早くても3周目からだろう。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ロジャーの予想通り強かに生き残っていた。『破界篇』に比べ出番は増えているが、同じような悪党のティンプカン・ユーと組んでいる姿は某国民アニメの三悪の如きコメディリリーフである。今作の時点ではティンプ共々元の世界には帰れていない。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
新たに顔グラフィックと戦闘カットインが描き起こされており、ボイスも新規収録された。また、声が同じクレイジーなおじさんと初の共演をし、友情(?)を築く。
当初はメモリーを抜き取られ、『Z』で死亡したアレックスに代わってパラダイム社社長に収まっていたが、メモリーを取り戻してからは「金は好きだが社長なんて性に合わない」と、いつものように戻った。
その後はパラダイムシティを脱出。欠席したティンプに変わって死亡するはずだったゲイツを救助し、度々Z-BLUEを襲っては返り討ちに遭う。今回は最初から最後までビクトリーデラックスに乗りRX3は台詞でしか出てこない(これは『天獄篇』でも同様)。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
主にアマルガム、ひいてはサイデリアルに協力する形で登場するものの、他の2人と違ってこれらの組織に従うのは乗り気でなく、特にレナードの計画に対しては不快感を露わにしている。そういった関係からロジャーで説得が可能で、条件を満たせば第55話で加入[1]。加入条件が緩い上に持ってくる強化パーツが一級品のためベックを使うつもりでなくとも狙っておきたい。短期間とはいえ自軍に正式参戦するのは今回が初。
ちなみに、加入時期の都合、例の儀式を行っていなかったため、第56話の戦闘開始前という危機的な状況下でわざわざAGが儀式を行わせている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦D
初登場作品。序盤から敵として登場し、中盤にはザンスカール帝国に協力するふりをして、アドラステアからR・ドロシー・ウェインライトリリーナ・ドーリアンを誘拐した。原作再現は全くなく、第1期のみの参戦のためベック・ザ・グレートRX3もなし。中盤で呆気なく死亡する。今のところスパロボで死亡した唯一の作品。

パイロットステータス

能力値

印象とは裏腹に高めで安定した能力を持つ。回避だけが致命的に低いが、搭乗機は元々避けるタイプではないため問題にならない。

精神コマンド

Z
ド根性不屈必中直撃かく乱
第3次Z
ド根性不屈必中闘志かく乱

特殊技能(特殊スキル)

Z
底力カウンター気力+ (ダメージ)EセーブBセーブ強運
第3次Z
底力L6、反骨心気力+ (ダメージ)強運(→天才)、ガード援護攻撃L2
D
底力L6、援護攻撃L3

小隊長能力(隊長効果)

反撃時の攻撃力+20%(30%)
Z』で採用。後半で顔グラが変わると強化される。反撃時は常時アタッカーが発動しているのと同じことなので、反撃がクリティカルでもしようものなら撃墜が見える。

固有エースボーナス

獲得資金+100%
第2次Z』のボーナス。常時「幸運」がかかっているのと同様である。
特殊スキル「強運」が「天才」に変化
『第3次Z』のボーナス。強運は上書き可能なので間違っても消さないように。

人間関係

ロジャー・スミス
ベックにとっては宿敵を「カラス野郎」と忌み嫌っている。ロジャーからは「プロたる自覚なき犯罪者」、「チンピラ」と評されている。
R・ドロシー・ウェインライト
何度か誘拐、利用を試みるも、ことごとくロジャーによって妨害されている。また、最終話において、直接描写されてはいないが、彼女にビッグオーファイナルステージの存在を教えている。
ダヴ
Act:09にて初登場する子分その1。白塗り顔とオネエ口調で喋るのが特徴。
Tボーン
同じく、Act:09で初登場の子分その2。浅黒い顔と丸顔が特徴。
アレックス・ローズウォーター
『2nd SEASON』終盤、ベックの才能に気付きスカウトする。アレックスはベックを「優秀なメモリーを持っているだけでなく、それをどう使うべきかを理解した、優秀な人間」と評している。
アラン・ゲイブリエル
アレックスの命を受け刑務所からベックを釈放、死刑執行命令書を突き出して強制的にドロシー誘拐を命ずる。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

アルベオ・ピピニーデン
D』では彼に取り入り、ロジャーへの復讐の機会を窺う。彼はベックを内心「クズ」呼ばわりして侮蔑していたが、ベックもまた彼のことを「変な名前しやがって」と侮蔑していた。
リリーナ・ドーリアン
『D』ではベスパとの交渉に臨んだ彼女をまんまと誘拐してみせた。
ヒイロ・ユイ
『D』ではリリーナを誘拐したため、彼の怒りを買う。
コレン・ナンダー
ZSPD』では彼と意気投合し、暫くの間行動を共にする。互いに「兄弟」と呼び合う程ウマが合い、「013特命部隊」の任務終了後は報酬を元手に彼との共同生活プランすら立てるつもりでいた。
マリナ・イスマイール
第2次Z再世篇』終盤でティンプ&カン・ユーらと共に難民キャンプへ流れ着いた際、彼女から自身の仕事を手伝って欲しいと頼まれる。3人の中では比較的素直に、彼女の依頼を聞き入れていた。

リアル系

アスハム・ブーン
Z』や『ZSPD』では何度か彼と共闘。一人の男を追う者同士、ウマが合っていたようである。
ティンプ・シャローン
『Z』や『ZSPD』にて共闘。『第2次Z再世篇』においても共闘する等、彼と意気投合している事が分かる。
キッド・ホーラゲラバ・ゲラバ
『Z』や『ZSPD』にて共闘。彼らとも、色々と気が合っていたようである。
カン・ユー
『第2次Z再世篇』より共闘関係となるが、彼の無能さに何度も足を引っ張られる事になる。
夏玉芳
第3次Z時獄篇』では彼女から依頼を受けて、機体を手配していたが、ゲイツのせいで代金を貰い損ねた。
ゲイツ
同じ声の人。キャラもどこか似通った点があり、『Z』でも彼を意識した戦闘台詞がある。『第3次Z時獄篇』では互いを兄弟と呼ぶほど意気投合するが、『第3次Z天獄篇』では無軌道な虐殺を働く彼の所業には辟易する様子を見せている。
レナード・テスタロッサ
『第3次Z天獄篇』では一応彼に協力しているが、彼自身や彼の目論む独善的な歴史改変による時空修復については、はっきりと嫌悪感を示している。

スーパー系

ヴィラル
『第2次Z再世篇』では共にリンカーネ収容所に投獄されて脱走した仲であり、後のカミナシティ襲撃の際にも共闘。その時の縁もあってか『第3次Z』ではグレンラガン相手に「この恩知らず野郎が」という特殊戦闘台詞がある。

バンプレストオリジナル

ジエー・ベイベル
ZSPD』では、『Z』世界におけるベック・ザ・グレートRX3の改造は彼が行ったということが判明した。
アイム・ライアード
『第2次Z破界篇』にて、彼の発言を嘘と知らずに信じ込んでいた。その後、ロジャーに便乗して彼を裏切るが、その腹いせとして撃墜されてしまう(尤も、間一髪のところで脱出したため、生存していた)。
ファイヤバグ
『第3次Z時獄篇』にて彼らに拾われ、行動を共にする。

名台詞

THE ビッグオー

「イーッヒヒヒヒヒッ、天才科学者の遺産は有効利用しねぇとなぁ!!」
Act:02、強制的にドロシードロシー1の制御回路にして遠隔操作、ビッグオーを圧倒する際に。哄笑している時の表情にも注目。
「ちっくしょう…俺の…ロボット…」
ビッグオーに敗れ、ワゴンごと捕まりサドン・インパクトを受けた衝撃で仲間と共にケーブルが絡まった状態で、軍警察に文字通り『お縄に頂戴』されるベックの台詞。スパロボでは撃墜時の台詞として採用。
「ったく、もう少しスマートにできんのかねぇ…」
Act:09冒頭、ダヴTボーンベックビクトリーデラックスで刑務所に襲撃、ふてぶてしそうにしながらもそれを確認した際に。
ベック「イヤァァァァァッホォォォォォォッ!!フハハハハハァァァ、ウッフッフッフッフ、ウヒヒヒィ!!」
Tボーン「ホント、上手くいったなぁベック!」
ダヴ「だけど、二度目のお金はもったいなかったわねぇ?」
ベック「なぁ~に言ってるぅ!あのカラス野郎に仕返しができただけでぇ、そのくらいの価値はあるぜェ?これで奴は一生お尋ねもんだぁ。ウフ、ウッフフフフ…!」
ベック&Tボーン&ダヴ「ヒャーッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!」
Act:09、とある誘拐事件を利用しロジャーに濡れ衣の罪を着せて仕返しできた上、目的の大金も手に入れすっかり有頂天のベックとその部下二人の場面より。
計画通りと勝ち誇って三人一緒に馬鹿笑いする様と、その後すぐロジャーらの駆るセダンが壁を突き破ってきた時に愕然とする様にも注目。
「クッフッフフフフ、お前らがここに来る事はちゃ~んと計算に入ってんだよ。カラス野郎にふさわしい死に方もなぁ…」
Act:09、ロジャーらの乱入に仰天しながらもとっさに機転を働かし、ロジャーを始末する為にドロシーにとある細工を仕込む際に。
「なっ…くっそォォォ!!出ろぉ、ベックビクトリーデラックスぅッ!!」
「なぁ~にしてる、早く出てこぉいッ!!」
Act:09、ドロシーを利用してロジャーを始末しようとするが、結局失敗して最後の手段としてベックビクトリーデラックスを出そうとする…が、中々出てこれなかった。
「ざまぁぁぁ見ろ、カラス野郎ォ!!」
Act:09、ベックビクトリーデラックスで踏み潰した…と思い込んだ場面。この後、ビッグオーが現れてしまうのだが…。
Tボーン「どうすんだよ、アニキぃ?」
ダヴ「相手が悪すぎるわよぉ?」
ベック「どうするって、決まってんだろォ!逃げよッ!」
ビッグオー出現時、動揺して逃走する…と見せかけてミサイルを発射する時に。
「跳ね返しやがった……」
ベックビクトリーデラックスのレーザーがビッグオーの頭部パーツに反射され、明後日の方向に向かい、部下と共に呆然と見つめる時に。

THE ビッグオー 2nd SEASON

「自分の格好を見て、偉そうな口を利いたらどうです?」
「ミスター・ベック。礼儀も知らないとは、まったく困ったお客様だ」
Act:14より、ロジャーが迷い込んだメモリーの世界でアクメバンクの頭取として現れた時に。
「はて…?私には、あなたのような低所得層に属する者でこの私を馴れ馴れしく呼び捨てにする者に知り合いはいない」
Act:14、浮浪者の姿となったロジャーを目の当たりにして。
「ふう…我がアクメバンクは、5セントであっても預金してくださる方にはお客様としての扱いをいたします。それが、我が銀行としての誇り」
「しかし、この哀れな現実を受け入れず妄想の世界に生きる貧しい者にも、社会福祉を担う我が銀行は誠意をもって対話をしております」
かつての自分の屋敷で我が物顔で屋敷の主人のようにふるまうベックの姿はロジャーにとっては不愉快なものでしかなかった。怒りが頂点に達したロジャーはビッグオーを召喚しようとするが、かつて愛用していた時計には計器すらなかった…
「俺は自由になるぜぇぇぇッ! ぐわあああああっ!!」
「えっ!? そ、そうだったのか…!?」
ファンに非常に人気の高いベック・ザ・グレートRX3の登場回であるAct:18冒頭より。
ダヴとTボーンを使って警備ネットワークを麻痺させて脱獄を図るベック。ダヴの左手に避雷針代わりになったスプーンとフォークを持たせるが、ふとしたアクシデントでテレビを利用した配線が千切れかける。
ベックは飛び掛り配線をつないだ途端、落雷が一同を襲う。そして頭が爆発してアフロヘアーになったベックの脳裏には……
「ヌッフフゥ~、ハッハッハッハァ~ッハァハァ~ッ! ざまぁねえぜ、パラダイムシティ一のネゴシエイターさんよぉ。これまでは、こうした営利誘拐事件じゃあ傍観者でいたんだよなぁ? たまには当事者になるのも悪くなかろう?」
Act:18、ヨシフラ・ヤカモト工業でロジャーを待ち伏せて拉致・拘束し、鉄製の自動マスクで口封じしてご満悦のベックの場面より。
「え? あ、あぁぁあ~ん? な~んで~すかぁ~? クッフッフッフッフ、ウハハハハハァ~!!」
ベックに対して何を企んでいるか問い詰めようとするロジャーだが、案の定喋れずにこの台詞でおちょくられてしまう。
「みなさぁ~ん♪ 見てやって下さぁ~い、悪役面を。これがパラダイムシティの夜を恐怖に染める悪のメガデウス、ビッグオーのドミュナス。要するに、操縦者です!」
「いやあ~、あなた方のテクノロジーはすばらしい。コア・テクノロジーがブラックボックスであるメガデウスなどを現代に蘇らせるなんて、神に抗う行為ですとも。ええ~!」
「私は、あなた方の技術をパラダイム社により効果的にアピールし、プレゼンテーションすることを約束した! そのお膳立てがもうすぐ…揃うのですよぉ~♪」
パラダイム社のベックリング博士としてヨシフラ・ヤカモトの職員の前でロジャーを紹介する際に。なぜベックが自身の秘密を知っているのか?とロジャーは疑問に感じる。
「へへっ、カラス野郎に、無愛想なアンドロイド! おまけに金だぁ! 一石三丁だぜ!俺ぁなんてスマートなんだぁ~、ウッシャッシャッシャッシャッシャ~!」
ヨシフラ・ヤカモト工業の宴席にてドロシーがネゴシエイト担当と聞いて笑いが止まらないベックの台詞。
ベック一味が座ってる間に飾られた「超過勤務」「東奔西走」「風鈴火山」「麻婆春雨」「一攫千金」の掛け軸にも注目。
「こんのタァコ! ベックと呼ぶな! 私はベックリング博士だ!」
ダヴに「このままヨシフラ・ヤカモトの奴らをいつまでごまかせられるの、ベックのアニキ?」と不安そうに呼ばれたベックはあくまで偽名で呼ぶように促す。この後、「なんか博士って呼ぶの、抵抗があるけど…」と言われ、ムキになって酒瓶でツッコむのだった。
「ウッヒャッ~ヒャッヒャッハッハッハァ~! 時計だったとはなあ~? 今度はお前が恥をかく番だぜ!」
時計に内蔵されたレーザーで拘束を解き、ビッグオーを召喚しようとするロジャーから時計を強奪した時に。
「うるせえっ!! 俺が何回お前に恥をかかされたァ!? 1回! 2回! 3回! も~う終わりにしてやるんだよぉッ!!」
ドロシーの制御回路を再び利用しようとする時に。この後、プロテクトのかかった制御回路を目の当たりにし、ブーメランとして放たれたカチューシャに拘束されてしまう。
「もぉ~う、メガデウス量産なんてどうでもいい! この天才ベック様が設計し、ヨシフラ・ヤカモトのテクノロジーによって生み出されたぁ、ぐっ、ぐぬぬぬっ…! 奇跡を見せてやろうぅぅぅ~ッ!!」
「ファイナルトゥギャザーだァッ!!」
ダヴとTボーンに発したベック・ザ・グレートRX3への合体台詞。台詞のネタはあの超電磁マシーンである。
この台詞の後、「暗前狡渉」の文字が記された岩戸からベックビーグルが出撃する。
ベック「ゥイヤッホォ~イ!俺達ゃヒーローだ!!」
ダヴ「そぉ~うよ、見せ付けてやりましょ!」
Tボーン「まだ一回も練習してないのにぃ~?」
ベック「行くぜぇぇぇ! 合体だぁぁぁぁぁッ!!」
「ベック・ザ・グレートRX3! あ、推参ッ!!」
見事ベック・ザ・グレートRX3の合体を果たしたベックの決め台詞。歌舞伎役者のごとくポーズを決める太字の場面も相まって視聴者の笑いを誘う。しかし、当のロジャーはチンピラなどそ知らぬ顔でドロシーに新品のネクタイを締めてもらっていた…。
Tボーン「成功したぁ~っ!」
ダヴ「かっこよすぎるわよ、アニキ♪」
ベック「クッハハハハハァ、よーし!黒いメガデウスを海に沈めに行くぞッ!」
ぶっつけ本番で合体成功を果たしたベック一味はドーム外の海岸で硬直したままのビッグオーを沈めに向かおうとするが、「そうはさせない!!」とロジャーがビッグオーを召喚、ヨシフラ・ヤカモト工業の敷地から出現する。
「な~んて古臭ぇ格好だぁ。ビッグオーってばよぉ!」
富士山に似たヨシフラ・ヤカモト工業の敷地内でビッグオーとベック・ザ・グレートRX3が対峙する場面にて。
その場面だけ見ると黒一色のビッグオーに対してカラフルなベック・ザ・グレートRX3の方が余計にヒロイックに見えてしまう。
「へっ、メモリーさ」
「俺の頭の中で、メモリーが突然浮かび上がってきたんだよ。お前が、メガデウスのドミュナスだということを!」
「安心しなァ! お前についてのメモリーなど、今この瞬間に消えてなくなるぅッ!!」
ロジャーになぜ自身の秘密を知っていたのか、と問われた時に。冒頭で脱獄する際、落雷に打たれたショックによりロジャーがビッグオーのドミュナスだと知ったのだった。何気に重要な伏線を言っている場面でもある。
「見せてやる! 東洋の、神秘をォォォォォッ!!」
ベック・ザ・グレートRX3がブレードブーメランを披露する時に。円月殺法を見せた後、ブーメランを何度も大げさに構えると同時に両目に「極悪」の文字が光る。
が、当のロジャーはチンピラの道楽など知った事ではないと言わんばかりにOサンダーであっさり破壊してしまう。哀れ…。
「ったくよぉ…天才的頭脳を持つ、この俺様の働き盛りの時をこんな穴倉で浪費させるなんて…俺様が手掛けてきたどんな仕事よりも犯罪的だぜ…」
Act:23より、4度独房に入れられたベックの独り言。そこに訪れた思わぬ来人・アラン・ゲイブリエルとの邂逅により、ベックは大きな転機を迎える事になる。
「俺は…俺の中のメモリーがそうすればいいって俺に教えてくれたんだ! それをまたやれだとォ~?」
「くっだらねぇッ!! 同じ犯罪を繰り返さないのが、俺の美学よ!」
Act:23、パラダイム社の地下ドックにてビッグデュオ・インフェルノといまだ動かぬビッグファウを前に、アランはベックにドロシーを拉致してドロシー1のインターフェイスとして利用したように、ビッグファウを完全に起動するために、ドロシーのメモリーを奪うように命令する。
その要求に対しベックは断固断ろうとするが死刑執行命令書を突きつけられて、やむを得ず従わざるを得なくなってしまう。
「俺はな、お前とあのクソ生意気なアンドロイドがでぇっきれえなんだ。だがな、お前を嫌ってんのは俺だけじゃなかったってコトでねェ」
Act:23、スミス邸にてロジャーを迎える際に。
彼から「飼われたのか…? どこまでも見下げ果てた奴だ!」と言われて邸内に向かうのを見送った後、櫛で髪を整えるが、心中は穏やかでなかった…。
「ちっくしょう…俺は、ホントに道化だぜッ!!」
Act:26、メモリーなしで動き出したドロシーとビッグファウに圧倒されるビッグオーを見て。
「やぁ~めてくれェ~ッ!! 何言ってんだよ、お前はァ~ッ!?」
ビッグオーとの同化を否定したロジャーの選択を確認したドロシーに対して頭を抱えながら。
「何なんだよ、メモリーってぇのはよォ…?」
「待て…! 俺は、黒いのも白いのもでぇっ嫌いなんだよォ!!」
潜水服と酸素ボンベを手渡すノーマンとドロシーに対して銃を向けながら。
「ウッヒヒヒヒィ、アーッハッハッハッハッハァ~ッ!!」
生死不明だった仇敵・ロジャーの生存に思わず感極まって有頂天に両足で拍手しながら。なお、描写はされてはいないが上記の台詞とこの台詞の合間にアレックスへの仕返しにとドロシーにとあるビッグオーの秘密を伝えた模様。

漫画版

「スーパーベック カムヒアー!」
言うまでもなく『ダイターン3』のパロディである。この後、更に「今、必殺の…」という台詞まで使用している。
「お前のそいつは何も見せてくれないのかロジャ――――!? 俺のギガデウスは何でも見せてくれるぜ? パラダイム・パラダイス・パラライズ!」
ギガデウスのメモリーの狂気に飲まれた際の台詞。この後バックの絵もかなりカオスでさらに狂った台詞を続けるが略す。
「まだ気がつかないのか!? ロジャ――・スミス!! それとも気がつかないフリをしているのか!?」
再びロジャーの前に現れた時の台詞。やはりこの後も長い台詞が続くので後略するが、前回同様狂気に満ちた言動でロジャーを追い詰めた。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「俺は、黒いのが大嫌いなんだよぉっ!!」
「黒い野郎を見てるとムカムカしていくんだよっ!」
ビッグオーを始めとする黒い機体と対峙した時の台詞。たぶん、憎きカラス野郎を思い起こすからだろうか。
「俺は、白いのも大嫌いなんだよぉっ!!」
「黒いのも嫌いだが、白いのも嫌いなんだよぉっ!!」
白い機体と戦闘した時の台詞。後者はゴードンとの台詞をアレンジしたもの。
「黒いのは嫌いだが、金色は大好きだぁっ!」
「いいねぇ、あんたら! 俺のコレクションに加えてやるぜ!」
百式スモーと言った金色の機体と戦った時の台詞。
「危ねえ危ねえ、モミアゲが…いや、モミアゲは関係ねぇ!」
被弾時の台詞。前述のとおり、大塚氏が同じく担当しているモミアゲが特徴の男を意識した台詞である。
「俺のメモリーが、こいつのヤバさを警告してやがる!」
エヴァンゲリオン系への特殊戦闘台詞。

Zシリーズ

「俺は頭脳派なんでな。てめえみたいな筋肉ダルマと素手でやりあうような馬鹿な真似はしねえ。ってなわけで、獲物を使わせてもらうぜ!」
ZSPD』アナザーサイドレコード第3話「迷走」より。「肩が触れた」という些細な理由でコレンと低レベルな舌戦を展開した挙句、「得物」としてベックビクトリーデラックスを召喚し周辺に大迷惑を掛ける。
「宇宙人のケンカ買うたぁ、いい度胸してるぜ、お前。一時休戦だ、筋肉ダルマ。俺はああいう風に数や権力で好き放題の連中は気に食わねえんだ…俺達で奴らに一泡吹かせてやろうぜ!」
同上。ベガ星連合軍エルダー軍アルデバロン軍から成る異星人の混成部隊相手に単機で立ち向かおうとするコレンの無茶振りを目の当たりにして感銘を覚え、助太刀を買って出る。
「礼なんて要らねえよ。千の言葉より、万のキャッシュだぜ」
同上。ベック達の協力に因って異星人撃退に成功した礼を述べるネオへ、返す刀で謝礼を要求。これには流石のネオもリアクションに窮するが、取り敢えず了承した。
「指図すんじゃねえ! 俺は上から目線でものを言われると虫酸が走んだよ!」
ZSPD』アナザーサイドレコード第5話「黒の意思」より。レムレース試作型相手に発生する戦闘前会話。ベック曰く「気に入らねえ野郎」の嘲笑に、自由を愛する人間として抵抗を試みる。
「生憎だな、旦那。…それなりの報酬をもらった以上、あくせく働くなんてのは真っ平御免だ」
「ま…旦那の事は嫌いじゃねえ。あんたが勝負に出る時は声を掛けてくれよ。俺はベック・ザ・グレートRX3を大改造するつもりだ。ピカピカの新型で駆け付けるぜ」
同上。「013特命部隊」解散式で、アスハムから戦後の働き口を紹介されるも拒否するが、世話になった相手への「恩義」はキッチリ返す事を確約して別れを告げる。
「初手からボケてんじゃねえよ!」
第2次Z再世篇』第20話「白と黒」より。ハイム農場地上げの件でローラの美しさに魅了され、「…可憐だ…」と呟くカン・ユーへ放ったキレの良いツッコミ。
「俺達は人の裏をかいて生きてきたからな。 あの野郎の眼を見りゃ、その先が何となくわかるのさ」
第2次Z再世篇』ゼロレクイエムルート第57話にて、皇帝ルルーシュに身を寄せる事を提案したカン・ユーを宥めて。ルルーシュが目指している先を察していたことが伺える。
「やめとけ。あの野郎…もう死んでやがる」
ダヴ「え…?」
Tボーン「一発どころか、指先一つでダウンですか!?」
『第3次Z時獄篇』第40話ミスリルルート「終わらないデイ・バイ・デイ」より。香港を自失状態で彷徨う宗介とぶつかった際に。直後、否定し「もう心が死んでるんも同然ってこった」と返す。ネタ元は漫画・アニメ『北斗の拳』である。
「うぬぼれてんじゃねえよ!そりゃこっちの台詞だ!ここで会ったが1万2000年目!今日こそ決着をつけてやるぜ!」
そのステージのロジャーとの戦闘前会話より。あまりにも意外な男が口にしたアオの星のキーワード「1万2000年」。当人は「俺様の頭の中に勝手に浮かんだ数字」とのことだが、果たしてこの意味は……。
「うるせえっての!この仕事の最大の不満は、お前と顔を合わせた事だ、ロジャー・スミス!いつかお前に見せてやるぜ!俺の本当の力ってやつをよ!それまで勝手に死ぬんじゃねえぞ、このくそったれネゴシエイター!!」
第3次Z時獄篇』第55話で残した捨て台詞。もはや典型的なツンデレライバルの台詞である。ロジャーは気色悪がると思いきや、意外にもそれなりに喜んでいた。
「ゲイツの野郎は死んじまって、カン・ユーの野郎は消息不明…旦那抜きでセコくやってきたが、ここらが潮時かもな…」
第3次Z天獄篇』第41話より。完全に枯れきっている。
「まあ…どうでもいいけどよ…。どうせ並行世界が新しく出来るだけで、そこの俺は何も知らずに生きてくだろう。だがよ、そこの俺は今いる世界が、誰かが自分の都合で創ったもんだってのも知らねえわけだ…シャクに障るぜ。要するに、そこの俺は過去を…メモリーを奪われた存在だ」
同上。レナードが目論む「世界の変容」については快く思っていなかったようだ。
ベック「チッチッチ…。そうじゃないな、お嬢ちゃん
ロジャー「ベック! 何故、君がここに!?」
ベック「何故って…俺様も銀河殴り込み艦隊の第二陣のメンバーだからさ」
『第3次Z天獄篇』第55話「死闘の銀河」よりベック参戦フラグが成立している場合に味方増援として参戦した際に。まさかのタイミングでの登場にロジャー共々驚かされたプレイヤーも多いだろう。
「ちっ!やっぱり、黒が好きな連中にはロクな奴がいないぜ!」
『第3次Z天獄篇』第60話「永遠へ」より、アサキムシュロウガサクリファイが送り込んできたアンゲロイ・アルカとを同時に相手をせざるを得なくなった状況に対して。
ベック「お前、俺と組まねえか?」
AG「何と!スカウトですか!?」
ベック「おうよ。お前と俺が組めば、もっとデカい事ができそうな気がしてな」
『第3次Z天獄篇』エーストークにて。AGをまさかのスカウト。
AG「非常に魅力的な話ですが…ワタシ…人の下につくのは好きではありませんので」
ベック「やっぱりな!そういう所に同類の匂いを感じたようだぜ!」
上記の続き。結局やんわりと断られるもその理由を知り納得する。ベックもAGの本質を見抜いていた一人であった。

携帯機シリーズ

「な、なんだとぉ!? こ、こんなはずじゃ…」
『D』「生と死の呪縛」での退場時。パラダイムシティ関連がバッサリカットされた煽りを食らい、まさかの死亡退場と相成ったベックであった。

搭乗機体

ベックビクトリーデラックス
ベック・ザ・グレートRX3
ベックが設計し、ヨシフラ・ヤカモト工業の技術によって生み出された奇跡(ベック曰く)。…が、その力を見せ付けることなく、ビッグオーにあっさりと破壊されてしまうのだった。
ギガデウス
漫画版のみの登場。「ギガデウス」とはベックが名付けた名前であり、正式名称は不明。ビッグオーの二倍の体躯を誇り、過去・現代・未来を見渡す力を持つ。なお、デザインはTV本編のメカデザイナーさとうけいいち氏が担当した。

脚注

  1. その際に、一時的に協力していたレナードから聞いた情報で、ノノリリの正体や天獄篇における『トップをねらえ2!』の世界の真実に気づいていた事が判明する。なお、ベック加入フラグを建てなかった場合はラルクが枢密参謀院で聞いた事を説明する。