VF-11 サンダーボルト
- 外国語表記:VF-11 Thunderbolt
- 登場作品:マクロスシリーズ
- マクロスプラス
- マクロス7
- マクロス VF-X2(SRW未参戦)
- マクロス30 銀河を繋ぐ歌声
- 分類:全領域戦闘機【バルキリー】
- 型式番号
- VF-11B(マクロスプラス)
- VF-11C(マクロス7)
- 全長:15.5 m(バトロイド時)
- 全幅:11.2 m
- 全高:3.49 m
- 空虚重量:9.000 kg
- 動力:熱核反応炉
- エンジン:新中州重工、P&W、ロイスFF-2025G熱核タービン×2
- 補助エンジン:高機動バーニア・スラスター、P&WHMM-5B
- 推力:28.500kg
- 巡航速度:マッハ3.5
- 高々度巡航速度:マッハ8.2
- 所属:地球統合軍
- 主なパイロット:イサム・ダイソン、ガムリン木崎、ミーナ・フォルテ
- メカニックデザイン:河森正治
概要
VF-4 ライトニングIIIの後継機で、名称は「サンダーボルト」。2045年以降統合軍の主力戦闘機である。
VF-1 バルキリー以降も様々な可変戦闘機が開発されたが、どれもが特定の運用に特化した設計であった。そのためVF-1のような汎用性の高い機体を新たに開発する必要が生まれ、その結果完成したのが本機である。 テストパイロットであったミリア・ファリーナ・ジーナスの強行な後押しで制式採用となった。
開発目的通りに汎用性は高く、大気圏内でも宇宙空間でも変わらない機動性を単体で確保。特に特出した性能は持っていないもののトータルバランスに優れ、操縦性や信頼性、整備性や拡張性も高い。兵器としての完成度は高く、旧来の主力機種を一気に退役に追い込んだ。 また、可変戦闘機で初めてシールドを採用した機体でもある。
宇宙空間での航続距離が短いという難点はVF-1と同じなため、基本的に火力と航続距離を延ばすためスーパーパックを標準装備。B型とC型はそれぞれ専用のスーパーパック(見た目は大差ない)が用意されており、これを装備した機体はスーパーサンダーボルトと呼ばれる。機体の全長はVF-1に比べ大きくなっている分、拡張性に優れ、VF-1同様に様々なバリエーションが存在する。
『マクロス7』劇中では完全にやられ役であり、毎回のようにエルガーゾルンに撃破されては、脱出艇が捕まってスピリチアを吸われる姿ばかりが目立っている(また中盤以降はスピリチアを吸われず、ただ撃墜されるだけのシーンが主となった)。 ただ、ガムリンが乗ったときはそれなりに奮闘している。
その後はVF-19 エクスカリバーやVF-171 ナイトメアプラス等の後継機が出るにつれ退役も進んでいる。民間にも多く払い下げられ、レース用等に使われている。
バリエーション
- VF-11A
- 初期型。メーカー側の生産体制が整わなかったため少数生産に留まった。
- VF-11B
- A型の改良型で、このタイプから本格生産が始まった。『マクロスプラス』にて初登場した際のタイプ。第1話冒頭からスーパーパック装備機が登場し、ゼントラーディの暴動を鎮圧した。YF-21の性能試験では同2機に遅れないために追加のブースターを装備していた。
- VF-11C
- B型の改良型。『マクロス7』にて登場したタイプ。B型と比べて見た目に大差は無い。銃剣の無いB型とは違うガンポッドが採用されている。
- VF-11MAXL
- エンジンを最新のものに置き換え、デルタ翼になった。
- VF-11MAXL改
- サウンドフォース所属のミレーヌ・フレア・ジーナス専用機。通称「ミレーヌバルキリー」。他に類を見ない女性型バルキリー。
- VE-11 サンダーシーカー
- 早期警戒管制(EWAC)を搭載したタイプ。
オプションパック
- APS-11 アーマードパック
- 多数のミサイルを内蔵した追加装甲や大型ガンポッドで構成された装備。これを装備した形態は「フルアーマード・サンダーボルト」とも呼称される。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 難易度が難のときに、B型がマウンテンサイクルから発掘できる。早い時期に手に入る割に反応弾を装備しているなどVF-1より高性能で、VF-1がスーパーパックを装着するまで貴重な戦力となる。またスーパーバルキリーと比べてもガンポッドがファイターでもP武器、武器改造費用が安い、パーツスロット3であるなど利点も多い。
- 中でも一番の特徴としてファイター形態でガンポッドを11発以上撃ち、ガウォークかバトロイド形態に変形するとガンポッドの弾数が128発に増殖するバグが存在する。このバグのおかげでP武器に困ることはないだろう。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ユニットアイコンで登場。バロータ軍やバッフ・クランに挑み、壊滅させられる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- マクロス7のC型が登場。序盤、テキスト上でゲッターG軍団に壊滅させられていたり、宇宙ルートで異星人軍に一方的にやられていたりとほとんど良いところがない統合軍の主力量産型バルキリー。自軍でもガムリンの撃墜数によってフルアーマー化して手にはいるが、フルアーマー状態でも十分に機動性は確保されているので火力の下がる分離をする機会は反応弾を使う時くらいしか無いだろう(フルアーマー状態は反応弾を使えない)。
- スーパーロボット大戦BX
- ミーナ・フォルテ用のC型が登場するが、ユニットとしては未登場でテキスト内でのみの登場。そのためグラフィックもない。どうやらマクロス・クォーターの中にあるらしく、ミーナが歌う際に使用した。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- 対空レーザー砲塔
- 頭部に角の用に付いている武装。VF-11世代からはファイター時には死角になりやすい背面上部用の迎撃武装となる。
- シールド
- 左腕部に装備。裏にガンポッドの予備マガジンを搭載。バルキリーで初めてシールドを標準装備した。
- ハワード GU-15 30mm6連ガンポッド
- B型が使うガンポッド。
- 銃剣
- 内蔵されている近接戦闘用の武器。
- ハワード GU-16 多目的ガンポッド
- C型が使うガンポッド。コストカットの為に銃剣は装備されていない。
- マイクロミサイルポッド
- 両脚部とファストパックに実装。
- 中型ミサイル発射口
- 通常型と反応弾弾頭の2種類を搭載できる。SRW未実装。
- 反応弾
- 使用許可が下りないと使用できない強力な反応兵器。
必殺技
- 一斉射撃
- ガンポッドとマイクロミサイルを敵機に叩き込む。
特殊能力
- 盾装備、銃装備
- シールド防御、撃ち落としを発動。
- 変形
- ファイター、ガウォーク、バトロイド形態に変形。
- ホバー
- ガウォーク形態時。
- ピンポイントバリア
- 原作設定にない機能だが、『α外伝』にて実装された。
移動タイプ
サイズ
- S
機体BGM
対決・名場面
関連機体
- VF-4 ライトニングIII
- 前期主力機。宇宙での戦闘に優れていたが大気圏内での性能は低く、この汎用性の低さがVF-11の開発の一因となった。
- VF-1 バルキリー
- 汎用性に優れた初代可変戦闘機。VF-11はこの機体の真の後継機と言える。
- VF-19 エクスカリバー
- 次期主力機。
商品情報
- プラモデル
- 可変トイ・フィギュア