MA-04X ザクレロ(Zakrello)
- 登場作品:機動戦士ガンダム(TV版)
- 分類:宇宙戦用試作型モビルアーマー
- 型式番号:MA-04X
- 全高:25m
- 重量:185t
- 動力:熱核融合炉
- 装甲材質:超高張力鋼
- 開発:MIP社
- 所属:ジオン公国軍
- 主なパイロット:デミトリー
MIP社が開発したジオン公国軍の試作型モビルアーマー。巨大な目と口を持つその外見が特徴である。主に高い機動性を活かした一撃離脱戦を主眼に置いて開発されているが、運動性に難があり、途中で開発の放棄が決定。地上で拡散メガ粒子砲のテストに使われた後、宇宙での廃棄が予定されていた。
劇中では、本機のテストパイロットであったデミトリーが上官のトクワンの仇討ちのために独断で出撃。ハヤト・コバヤシのガンタンクと交戦して追い詰めたが、その後、アムロ・レイのガンダム(MAモード)によって撃破された。
TV版のみに登場しており、劇場版では登場しない。また『機動戦士Ζガンダム』では、メッサーラ登場の際の機体識別の際コンピューターに一瞬ザクレロっぽい姿が映っていたりする。漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』ではまた違った扱われ方をされている。
長谷川裕一の短編漫画『バカがボオルでやってくる!』(『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』に収録)では、デミトリーの友人であるディックが、死に際に本機の特徴であるその外見が戦闘で有効であると再評価するシーンがあった。
ザクレロで考える『ガンダム』
この様な奇矯な外見の機体が出てくること自体が、放送当時の『機動戦士ガンダム』がかつての所謂スーパーロボットものの作風や世界観になお縛られていたことを証明するものとも考えられる。ロボットものの進化論で言うならば、初代ガンダムがリアルロボット物の「元祖」というよりは、「始祖鳥」に近い作品であることを、この機体は(作中の扱いを考えると二重の意味で)示しているといえる。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 地上で登場。敵としては珍しく修理装置を持つ。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 原作通り中盤にデミトリーが搭乗するが、中盤の敵としてはかなり弱い。射程も1しかなく、MAにしてはHPや装甲も低い。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- なんとルー・ルカがこれに乗って加入する(木星開拓船団の自衛戦力としてジュピトリスIIに搭載されていたらしい)。改造可能段階が非常に高いため、資金を潤沢に投入すれば無双状態まで持っていくことも可能。格闘武装が最強装備であるので、仲間にいるのならノリス・パッカードを乗せるのが得策。
- 難点は加入が非常に遅い事で、ルート次第ではたったの4話しか使うことができない。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 連続ターゲット補正が導入されたので無双し続けるのはやや難しくなったが、相変わらず改造可能段階が高く、フル改造すると十分な働きをしてくれる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 直接登場はしないが、ケロロ軍曹が「ガンタンクとザクレロが戦う姿を見たかったが、時期的に望み薄」と無念の言葉を漏らす。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ザコ敵。ザクレロ改という上位種も登場する。
- リアルロボット戦線
- 拡散メガ粒子砲はマップ兵器扱い。画集『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』でのアレンジされた姿で登場しており、カラーリングは白一色である。
装備・機能
武装・必殺武器
- ヒートナタ
- 両腕に装備されている接近戦用の武装。ヒートホークの技術を応用している。一応ガンダムにかすり傷を与えることはできた。
- 拡散ビーム砲
- 口吻部に1門内蔵。命中率は高いが射程が短い。連射も可能。
- 4連装ミサイルランチャー
- 両側面に1基ずつ装備。
特殊能力
- 剣装備
- 切り払いを発動。
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- 移動タイプ「空」を得る、機体の地形適応「空」をAにする。
- A PORTABLEで採用。ミノフスキークラフトを装備せずとも地上マップでも出撃可能になる。
関連機体
- ブラレロ
- 『MSV-R』にて設定された機体。サイコミュを有する。
余談
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