早瀬浩一
早瀬浩一(Kouichi Hayase)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:柿原徹也
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 生年月日:2005年1月23日
- 年齢:14歳
- 身長:171 cm
- 体重:55 kg
- 血液型:O型
- 職業:中学3年生(原作のみ途中で高校1年生に進学)・早瀬軍団軍団長
- 所属:無所属→JUDA特務室
- 趣味:なし
- 主な搭乗機:ラインバレル
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
ラインバレルのファクター。『正義の味方』に憧れる少年。
いじめられっ子で同級生にパシらされる毎日を過ごしていたが、突然落下してきたラインバレルに押し潰されてしまい死亡。しかし直後に城崎絵美の強い願いによってファクターとして復活した。一時はラインバレルを手に入れた事に酔いしれ、後先を考えない行動を多く取り周囲からダメ出しを喰らってしまっていたが、親友の死がきっかけで成長していく事となる。
基本的にはただの正義の味方に憧れる中学生であり、ラインバレルのファクターという絶大な力を得たのも偶然に過ぎない。しかも当初は力に溺れて独善的な行動に走るなど、精神面も未成熟極まりない。だが友人や恩人達の死などを経て成長し、さらに力を得てもかつての自分がそうであったように戦う力を持たない者達の苦しみを理解し、彼らを切り捨てる事を是とせず戦うその姿は、最終的には多くの者からそう期待されたように、まぎれもない「正義の味方」である。
物語序盤の増長した場面が有名であり、良い印象をあまり持たれないキャラクターだが、本来の浩一は快活にして向こう見ず、優しい所もあればどこか抜けたところもある、どこにでもいる普通の少年である。
原作漫画版とアニメ版では設定と性格に違いがある。原作では小学6年生の時にファクターとなったがアニメでは中学3年生の時にファクターとなった。
勉強は頑張っているらしく、原作では一流高校(サトルらも通う菱見高校)の推薦も貰っている。
原作漫画版では森次離反後の流れが大きく異なり、「不殺」の信念をラインバレルの中に眠っていた天児に破られたことでラインバレルを忌避、新型迅雷を乗機としてJUDAで戦っていた。その後、ファクターとなって生きていた矢島との対話の末、ラインバレルと「戦う」ことを決意。未来世界の実情(=660年前の人類絶滅)を伝えた天児の行動を「絶望」にすぎないと切って捨て、自らの行動が「希望」に根ざしていると断言。「真のファクター」の資格を託され、ラインバレルと同一の存在となった。
なお原作の原作に当たる「鋼鉄の華」世界の浩一はごくごく普通の至って平凡な少年であり、「正義の味方」を基本とする性格付けは「鉄のラインバレル」で加えられたもの。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。ちなみに彼は本作品のTVCMのナレーションも務めている。原作同様に序盤では増長した面が書かれており、作品の主人公でありながら原作再現と他作品とのクロスオーバーの都合か、登場してしばらくは第3軍扱いという異色の扱いを受ける(ただしのこのような扱いのキャラクターは『冥王計画ゼオライマー』の秋津マサトなども同様であり、前例がないわけではない)。増長時の行動から、彼がLOTUSに加入する事を良く思わないメンバーはいたが、加入後は浩一が真に正義の味方を目指そうとしている事からか、周囲との諍いはなかった。強制出撃が多く、加入後、4シナリオにわたって強制出撃する。また、特に26話、37話では集中攻撃を受けることもあるため、ある程度育てておかないと苦労することになる。
また、顔グラフィックがやたら多く、通常時のもので参戦後とNPC時(第一話「クロガネに導かれし少年達」冒頭の一つとラインバレルイベント後の一つ)の三つ、ファクターアイ発現時のものが同じく参戦後・NPCで二つ、さらにイベントでの暴走時のものが「正義の代償」と「鋼鉄の華」の二つ、計七つ(「鋼鉄の華」世界のものを含めると八つ)と携帯機スパロボのキャラでは「W」の凱に次いで多い(もっとも、今回は表情差分とまではいかなくても戦闘時・非戦闘時というように状況で顔グラフィックが異なるキャラは何人かいる)。次点は六つ持ちの森次で、次は五つで矢島と宗美。なお、カットインもNPCと参戦後で2種類あったりする(学生服と特務室のスーツ)。
ちなみに「紅の衝撃、蒼の戦慄」では自軍と戦うことになるが、一鷹・葵・ダイヤ及びファクター勢に対しての特殊台詞がある(特にダンクーガに関しては反撃時のものも用意されている)。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ラインバレルの操縦者だけあって格闘・射撃がともに高い。ただし、反面防御面に関しては平均的なので、迂闊に突っ込むとボロボロにされる恐れも。ラインバレルが回避重視の機体なのがさらに痛い。弱点としては技量が異様に低く、クリティカルを食らいやすい上に切り払われがちなこと。養成で対応しないとどうにもならない。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。『L』でのBGM。
- 「PROUD」
- 挿入歌。「ファイナルフェイズ」使用時に流れる。
人間関係
- 城崎絵美
- ラインバレルに乗るきっかけを与えた人物。もう一人のファクターでもある。やがて、二人の距離は縮まっていき…。
- 矢島英明
- 幼馴染ではあるが、彼に助けられるたびにコンプレックスを感じていた。彼の死がファクターとしての覚醒の引き金となったが、後に予想外の形で再会を果たす。
- 新山理沙子
- 幼馴染。当初関係はあまり進展しなかったが…。
- 森次玲二
- JUDAでの指揮官。しばしば彼の説教を喰らってしまう。
- 山下サトル
- 「山下クン」と呼び親しくする。ちなみに当初は年下か同学年だと思っていた。
- 九条美海
- 戦闘中助けた事がきっかけで想いを寄せられる事となる。
- 遠藤シズナ
- ふとした事がきっかけで彼女の髪にネクタイピンを着けてやる事になった。
- 道明寺誠
- 学校の同級生。ふとした事から彼に「早瀬軍団」なる組織(?)を立ち上げられる事に。
- 石神邦生
- 雇用主。浩一が増長している時から既に目をかけており、正義の味方になってくれる事を期待している。浩一は彼の悪ふざけによってしばしば多大な被害を被るが。
- 早瀬美菜
- 妹。理沙子とも仲が良い。SRW未登場。
- 早瀬千里
- 母。少々楽天家な性格で振り回される事もしばしば。SRW未登場。
- 矢島紗季
- 矢島の妹。漫画版では彼女と偶然出会った事が浩一の背中を押す事となった。SRW未登場。
- 降矢勉
- 当初は彼にいじめられていたが、ファクターとなってからは立場が逆転しパシリと化す。後に早瀬軍団入りし、関係も改善されて悪友的存在に。
- 加藤久嵩
- 友人を含め多くの人を死に追いやった加藤機関総司令であり、不倶戴天の宿敵。ではあるが、度々浩一を加藤機関に誘う。彼もまた浩一が正義の味方である事を望む人物の一人。その真意は……。
- ジャック・スミス
- 『L』では彼をイクサー1のようだと例える。原作では彼の牛乳を勝手に飲んでしまったことで正座で説教された一幕も。
- 菅原マサキ
- 真の敵。彼の「統一」と浩一の「正義」は絶対的に相容れない。
- 城崎天児
- ラインバレルの開発者。原作漫画版では彼の存在に翻弄されるが、後に対話することによって乗り越える。
- 桐山英治
- 独善的な正義を振りかざし、浩一と戦う。原作漫画版では後に打倒ヒトマキナのため協力することに。
- 早瀬浩一
- 原作の原作に当たる『鋼鉄の華』の主人公。アニメ版の最終話ではマキナ共々、一瞬すれ違う程度だったが、『L』では会話を交わし、浩一達を見送る。
- マキナ
- 『鋼鉄の華』の浩一の搭乗機。自我があり、『L』では機能を停止したラインバレルを復活させる。
他作品との人間関係
スーパー系
- 碇シンジ
- 『L』では先輩後輩という間柄。ファクターになる前から彼の代わりにパシリを引き受けるなど、常にかばっていた。シンジが転校した際は増長していた時期だったため、挨拶に来たシンジを無視してしまった事は改心してからは大きな心残りになっていたようで、その事に対する「償い」としてシンジに代わり単身使徒と戦おうとまでしていた。彼からも「早瀬先輩」と呼ばれ、強く慕われている。
- 飛鷹葵、館華くらら、加門朔哉、ジョニー・バーネット
- 『L』では最初一鷹と共に正義の味方として憧憬を抱いていたが、1話で攻撃された後に悪だと断定してしまう。無論改心後は彼らと和解したようでアパレシオンのファクターとして復活した矢島のことで彼らと何度か会話している。
- 猿渡ゴオ
- 巨神戦争の英雄として尊敬している。
- 藤村静流、ミラ・アッカーマン
- 『L』でシズナの髪にネクタイピンを着ける浩一を見て、ゴオ同様に女泣かせな一面をもつことを察した。当然浩一本人は気づくわけもなく、「ゴオの様なパイロット」になれると思って喜んでおり、静流とミラの微妙な反応に困惑していた。
- イクサー1
- 「正義の味方を目指す者」である浩一に対し、彼女は言わば「正義の味方として生きる運命を背負って生まれた者」である。『L』では度々浩一へ諫言したり助言するなど、正義の味方を目指す彼を導く。
- 加納渚
- 『L』では矢島を失って自暴自棄になっていた時期に、JUDAから脱走した彼女と出会う。
- ビッグゴールド
- イクサー1の宿敵で、サー・バイオレットの心の隙を付け込んで誕生した悪の存在。その事実は浩一に「完全無欠の正義の味方なんて、やっぱり無理なのかな」と考えさせる事になった(直後にイクサー1と五飛が「悪の心に負けなければ問題ない」とフォローしてくれるが)。
- レベッカ・カトリーヌ
- 『L』でアイドルコンテストで名前を読み上げる際に「誰?」と発言してしまい、恥をかかせてしまう。
共演の無い作品
- シモン
- 『天元突破グレンラガン』の主人公。彼も柿原氏が演じているが、それだけではなく「尊敬する相手がいる」「偶然発見したロボットで戦う」「途中で兄貴分が死ぬ」「ヒロインとコクピットに二人乗りをする」「別世界における同一の存在が登場する」「最終的には彼に誰もがついていく」などの共通点が多い。
リアル系
ガンダムシリーズ
- 張五飛
- 『L』では第1話から度々対峙。序盤の中二病全開の早瀬の「正義」を「未熟」と断じつつも、少なからず関心を見せていた。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 彼の監視のため中学生に扮して潜入。過去に力によって暴走した自分と早瀬を重ね、救おうと尽力した。後に友人となる。敵対関係時、味方時関わらず特殊戦闘台詞が満載。
バンプレストオリジナル
名台詞
アニメ版
- 「ハハッ!ナイスな展開じゃないか!」
- TVアニメ版1話で初めてラインバレルに乗った際の一言。戦う意味に目覚めた後でも危機的状況など「正義の味方」にふさわしい事態になった時には度々言い放つようになり、一種の決め台詞となっている。スーパーロボット大戦LのTVCM30秒Verでも発言している。ちなみに余程嬉しかったのか、ラインバレルの落下地点には「早瀬浩一 ここに誕生す」と書いた木片を置いてある。
- 「うるさい…!お前に…お前なんかにわかるか!俺の気持ちが!」
「力が無くて、何もできない奴の気持ちが…好きな子を他の誰かが守ってるのを見てるしかなかった悲しさが…!」
「その『他の誰かに』自分までもが守られている惨めさが!!」 - TVアニメ版3話「蒼の戦慄」で吐露した矢島へのコンプレックス。これを聞いた矢島は浩一の豹変の原因は自分にあると思いこんでしまう。
- 「矢島…俺がどうしたいか、だって?」
「俺は…俺は…」
「あいつを殺したい!!」 - 4話「正義の代償」より。目の前で矢島がハグレマキナに殺された際の台詞。彼は直前、浩一に「大事なのはお前がどうしたいかだ」と言ったのだが、それが最悪の形で実現することに。この直後にラインバレルが出現し、激闘が始まる。
- 「なあ、矢島…それでも俺は…お前みたいに、なりたかったんだよ…」
- 大暴れの末にヴァーダントに倒された際(原作ではラインバレルを呼び出す際)の台詞。「将来の夢」を思い出しながら…。
- 「まったく…世界とか人類とかさぁ、そういうデッカイもの、たかが中坊の子供に背負わせるかねえ? でもさ…」
「ナイスな展開だよ!! 人類を守り、世界を守る…悪くないじゃないか!!」:11話「SUPER NOVA」にて、通信して来た石神に対して。やや増長時の名残があるものの「正義の味方」らしくなって来ている。ちなみに原作漫画版では「中坊」の部分が「15歳のガキ」になっている。 - 「俺は強くなる…必ず、誰よりも! 城崎よりも上手くラインバレルを扱えるようになる!」
「そして…俺が城崎を守ってやる!」 - 15話「ベクトル」のラストにての名台詞。浩一の目指す「本当の正義の味方」の一歩目である。
- 「違う!違うだろ!なんでだよどうして本当のことを言わないんだよ!俺の…ため…?理沙子の…ため…?」
「そんなことは、どうでもいい…!お前自身はどうしたいんだよ!本当のことを言えよ矢島!」
「俺のためなんかじゃ、ないだろ!お前が、本当に守りたかったのも、俺をずっと守ってくれた理由も、全部理沙子のためだろ!」
「お前は俺に言ったよな。大切なのはどうすればいいかじゃない、どうしたいかだって。」
「そうなら言えばいいだろ!好きなら好きって…あいつに言えよ!理沙子本人にちゃんと言えよ!」
「俺のことなんか、俺のことなんかを言い訳にするなぁ!」 - いつまでも浩一のためと言い張る矢島と殴り合いをしながらの説得。彼自身気づいていた本音を言うことにより、矢島を説得することに成功した。
- 「生きてるか、山下ぁぁぁ!!」
- ヴァーダントに追い詰められるハインド・カインドを救援に現れた際の台詞。
- マサキ「なぜ戦う、早瀬浩一? なぜそうまでして人を守る? その理由は?」
浩一「俺が守りたいから守る、それだけだ! その方がカッコいいだろっ!? お前みたいにグダグダ御託ばっか並べてんのはカッコ悪いんだよッ!!」 - テルミノ・クレメンティアにて、マサキの駆るグラン・ネイドルと対峙して。彼が愚直なまでに「正義の味方」であることがよくわかる。
- 「城崎!城崎!しっかりしろよ!いつもみたいにさあ、冷たい視線で俺を見下して『最低です!』ってののしってくれよ!城崎ーッ!」
- 24話次回予告にて。悲しみの余り「最低」な台詞を口走ってしまっているが、このセリフの後に「いつもみたい」な台詞は続かない。絵美が死んでしまったという事をこれでもかと実感させられる台詞。
- 「ナイスな展開じゃないか。力がないから何もできない…そう思って俺は何もせずに生きてきた」
「けど必要なのは力じゃない…。何かしたいって強く思う気持ちなんだ!」
「俺はこの世界を守りたい…ここに住む全ての人達を守りたい!」
「だから俺は行く!それが俺の正義なんだ!」 - 24話「鋼鉄の華」にて、歪みが発生した次元回廊の中心を破壊すれば次元の狭間に飲み込まれると危惧したレイチェルに対して。矢島の「大事なのはお前がどうしたいかだ」という言葉を踏まえ、自身を犠牲にしてでも世界とそこに生きる全ての人たちを守る事を選んだ。本当の意味での「正義の味方」になった瞬間である。
- 「負ぁけるかぁぁぁぁぁッ!!」
- 「鉄の影」より、目の前に現れたラインバレル・エコーに対し、「ラインバレルに頼らずに戦う」と宣言して殴りかかる。が、その瞳には失われたはずのファクターアイが輝き、直後に「マキナ殺し」が目覚める。
- 「5分で片付けてやる!俺は正義の味方なんだからな!!」
- テレビ未放映の26話「鉄の影」にて、巨大ラインバレル・エコーと対峙して。今や誰も、その名乗りを疑う事はない。第2話でパシらされた時の「5分だ!5分で買ってきてやる」のセリフと対になっている。この2つのセリフの落差から浩一の成長が読み取れる。なお、26話はこのセリフで締めくくったが、勝敗は考えるまでもないだろう。「本当の正義の味方」となった浩一に敗北はないのだから。
原作漫画版
- 「でも、ナイスな展開だよ」
- 原作漫画版ではこちらの台詞。少々冷静に見えるのが特徴。
- 「…何してくれてんだ、そいつは矢島の…俺の仇だったんだぞ!!!」
「せめて…せめて敵ぐらいは討ってやりたかった…のに…それをよくも邪魔しやがってェェェ!!!」
「許さねェ…お前らは矢島の仇同然だ…叩き潰してやる!!!」 - ハグレマキナをJUDA特務室に倒された際の怒りの台詞。直後にエグゼキューターを発動するが、完全に感情に飲み込まれてしまい暴走してしまう。『L』ではこの台詞が取り入れられている。
- 「君は最低だ」
- 「あなた、最低です」の早瀬Ver。ラインバレル落下により死亡したときに城崎絵美が乗っていたことを思い出した後に、放った発言。いわれた本人は、ショックでへこんでいた。
- 「そんなこと、俺が正義の味方だからに決まっているだろうが!」
- 「何でお前がここにいるんだよ!」と叫んだ桐山に対する台詞。プリテンダーが放ったミサイルにより絶体絶命の絵美を助けるために転移で颯爽と現れた。道明寺はこの時、早瀬は神でも鬼でもなく、ただの正義の味方だと評している。
また、後にヒトマキナとの戦いで敵地で孤立した桐山の援護に駆けつけた際にも似た状況で似たやり取りをすることになっており比べると色々と感慨深い。 - 「俺は…――俺は正義の味方になりたい」
- 第63話『いちばん泣いた日』より。ラインバレルの暴走や矢島の復帰に戸惑い自棄になる浩一に、矢島から「お前はどうしたいんだ」と尋ねられた時の台詞。自身の目標を再認識した浩一は、天児との対話を決意する。
- 「なぁ………矢島……」
「…生きててくれて…本当に ありがとう…」 - 状況を全て受け入れた浩一の涙の一言。
- 「違う!!!理想が無くて世界が救えるか!!!」
- 天児との対話の中、「理想じゃ世界は救えない」と言われて。
- 「理想も無くして絶望だけで戦う――そんなアンタだから人類は救えなかったんだ!!」
「アンタの生きていた時代に俺が居たかよ? アンタには同じ目的の為に戦ってくれる仲間が居たのかよ!!」 - 独りで戦い続けた天児へ啖呵を切る浩一。浩一の周囲に仲間達のビジョン(美海を除く)を見た天児もまた、彼が正義の味方になることを望んだ。
- 「目の前の人を救うコトで多くの命を救えないのが人間(アンタら)の限界だというなら――俺は人間を超えてやる!!!」
- ヒトマキナに蹂躙される桐山を救出するために地球から月へとオーバーライドする浩一とラインバレル。その形相はもはや人間のそれでは無かった。
- 「アイツがヒトマキナのボスっていうのなら!!今ここで俺が全てを終わらせてやる!!!」
- ヒトマキナを統率する、全ての元凶たる存在に立ち向かう浩一。しかし圧縮転送フィールド同士が衝突し、パラドックスを発生させてしまう。
迷台詞
その活躍ゆえか、増長しているものもあればコメディ的なものまである。
- 「なんで…なん…で…!なんでだよおおおおおお!!俺は力を手に入れたんだ!!」
「正義の味方なんだ!!何でお前ら俺に逆らうんだよおおおお!!ちくしょおおお!!」
「何でみんな認めようとしないんだ!!俺がこの町を守ってるんだと!!」
「俺のこと…認めろよおおおお!!俺が一番強いんだって認めろよおおおお!!」
「強いのは俺だ!!俺が一番強いんだああああ!!」 - 3話での慟哭。増長時の彼がどういう性格なのかがよくわかる一幕。直後、絵美によってラインバレルの行動を停止されてしまうが…。
- 「うるさい!口出しするな!!お前は黙って俺に守られてりゃいいんだよ!!」
- 直後に絵美をこの言葉で突き放してしまう。そして「最低です」発言に繋がる。
- 「どうせみんな俺が落ち込んでると思ってるんだろ?残念でしたー!」
「あんなロボとか興味ないし!正義の味方とかってアレ、シャレだから!!たく、みんな…」 - 4話次回予告にて言い放った大迷言。当然、城崎に「あなた、最低です!」と切って捨てられた。恐るべきことにLではアレンジを加えた上で「紅の衝撃、蒼の戦慄」で使われている。
- 「フッ…、面白いじゃないか」
- 自分の一言に「面白全部だ!」と返した道明寺の人となりを瞬時に理解して手を差し出した際の台詞。道明寺の方も一瞬で打ち解けたらしく、固い握手を交わした。このあまりの超展開に、絵美は顔芸レベルの崩壊した表情で内心パニックに陥り、理沙子は嫉妬を剥き出しにした。
- 「俺の女に何してんだ、コラァァァッ!!」
- 「南海より愛を込めて」にて、巨大イカが絵美の水着を脱がしたことにキレて。…ちなみにこの直後、台詞に衝撃を受けた女性陣(=浩一に好意を寄せているキャラ)がカットインするのだが、なぜかサトルが混じっている。おいおい。
- 「ノコギリはやめてくれー!!」
- 桐山のクーデター後に逃亡した先での寝言。よほど怖かったらしい。
スパロボシリーズの名台詞
- 「名立たるスーパーロボット達と世界を救う…ハハッ!ナイスな展開じゃないか!」
- LのTVCMでの一言。ラインバレルに限らず、スパロボに新規参戦した全てのロボット作品に言えそうな発言である。
- 「見せてやるよ、正義の力を!」
- LのTVCMでの一言。戦闘アニメの際にも発言している。
- 「南雲はただの中学生だ! 正義の味方の俺とは違う!」
「あくまで南雲だって言い張るのか!なら、何で俺に攻撃してくるんだ!」
「化けの皮が剥がれたな!友達なら俺を攻撃するわけがない!」 - 一鷹との戦闘台詞。何でもない台詞のようだが、実は歴代でもかなり珍しい版権キャラからオリジナルキャラへの戦闘台詞である。逆のオリジナルから版権へ、というパターンは近年のスパロボでは援護やボス格などの戦闘で王道化しているが、このパターンはかなり稀。
- 「なんでダンクーガが、俺のラインバレルを欲しがるんだ!」
「ダンクーガも正義の味方だと思ってたのに! よくも俺を裏切ったな!」 - 敵対時の葵との戦闘台詞。「正義の味方」に憧れたきっかけだったらしく、パターンが多い。
- 「このガイキングの偽者め!」
「色を塗り忘れるなんて、さすが偽者だな!」 - こちらは敵対時のカイキンクとの戦闘台詞。色を塗り忘れたのでなく、塗装が剥げたのだが…。
- 「…絶対偽物だと思ったのに」
- 自軍入りした際に一鷹に思わず漏らした一言。どうやら本気で偽物だと思っていた様子。
- 「そんなの、もったいないですよ! せっかく人助けできる力があるのに使わないなんて!」
- 渚との会話にて。彼女との会話で、彼女なら自分とは違って力を正しく使えると思ったが故の一言。
- 「でも…友達を助けられるのに自分のせいで助けられなかったら、絶対に後悔しますよ…」
- 人助けができる力を使うことを拒む渚に対して。自分のせいで矢島を死なせてしまった浩一が言うからこそ、重く響く。渚もこの言葉で何かあったと感づいて相談に乗ろうとしたが、浩一自身は「俺には(打ち明ける)資格がないから」と断った。
- 「悪い、城崎。もう少しだけ考えさせてくれ…俺はもう間違えるわけにはいかないんだ」
「矢島が最期に言ったんだよ。大切なのは…『俺がどうしたいか』なんだって」 - クトゥルフの襲来に際し、協力を求める絵美達に対して。取り返しのつかない失敗を経て、自分のあるべき姿を求める。
- 「マジかよ、加藤機関にもイクサー1みたいなのがいるのか!?」
- ジャック・スミスとの対峙時に生身で挑んでくる彼に驚いての一言。確かに、普通驚く。
- 「やってやるさ…! 俺達が頑張りゃ、桐山も一泡吹くし人質も助かるんだろ?」
「ナイスな展開じゃないか!」 - 16話「JUDA奪還作戦」のブリーフィングにて。実は原作の決め台詞が出るのはここを含めて数回しかなかったりする。
- 「心配すんな。戦うのは俺だけじゃねえんだ。碇や南雲、剣児さんやダイヤ、カトル…」
「…な?上手く行きそうな気がしてくるだろ?」 - 上の台詞の直後、苦言を呈するシズナに対して。楽観的な意見ではあるが、どこまでも浩一らしい一言である。
- 「あんたのしている事は、正義なんかじゃない!」
「俺は…あんたの正義を全力で否定してやる!」 - 桐山英治との戦闘台詞。増長時の自分そのままの言動を繰り返すプリテンダーのファクターに対し、真っ向からそれを否定する。
- 「なんで異世界の奴らなんかに荷担してるんだよ!!」
- 中島宗美との戦闘台詞。加藤久嵩は異世界人なので言いたいことはわかるが、Lでの浩一の仲間には久嵩と同じ世界からやって来た者たちがいるため、少々的外れな台詞になってしまっている。というか、そもそも絵美がそうなのだが…。ちなみに同じようなセリフは山下や美海にもある。
- 「イクサー3の次に出てきたんだから、お約束的にイクサー4かイクサー0かと思ったけど…違うんだな」
- 第23話でのアトロスとの戦闘前台詞。…もっとも、この時点でLOTUSには冒険! イクサー3の続編のドラマCDでイクサー4の称号を得た少女とユーザーからイクサー4の愛称で呼ばれている黒人のサムライが居るわけだが。
- 「力のない人達を身勝手に殺すよりはよっぽどいいさ! 馬鹿の方がなっ!!」
- プロイストと対峙した際に馬鹿呼ばわりされた際の台詞。
- 「さ、さて!ランカさんとエイーダさんの熱唱の余韻を残したまま始まりましたアイダルコンテフ…ッ」
- アイドルコンテストの司会に抜擢されるも、いきなり噛んでしまい、早速迷司会ぶりを発揮してしまう。
- 「ナースな変態だぜ!?!?」
- アイドルコンテストの際にナース服を着て現れた美海に興奮しての一言。ちなみにこの発言はネットラジオ番組『鉄のラジオバレル』が元ネタである。
- 「神なんて似合わないぜ。手下は手下らしく情報参謀でもやってるこったな!」
- 第34話でのネオスゴールドとの戦闘前セリフ。原作ではビッグゴールドの分身だったネオスゴールドがLでは手下とされたことで、ネオスゴールドを演じた高畑淳子氏が、仮面ライダーシリーズの一つ『仮面ライダーBLACK RX』で敵組織のクライシス帝国の幹部・情報参謀マリバロンを演じたことを持ち出した声優ネタ。
- 「桐山英二、何やってんだよ!? あんたの正義ってのはマキナ人間なんかの手先になることだったのかよ!!」
「だからってこんなやり方が許されるのか!? 俺は認めない…お前の正義を!!」 - 「正義のために」における桐山との戦闘前会話。マキナ人間と化してなお自身の正義を誇示する桐山を、この一言で完全に切り捨てる。
- 「これが…俺達の!」
「正義だあああああっ!!」 - テルミノ・クレメンティアにて、ファイナルフェイズによって次元を両断した際の叫び。「正義の味方」ここに極まれり。
- 「未来は変えることが出来る…大事なのはどうすればいいかじゃなく…自分がどうしたいかだ…」
- 「鋼鉄の華」世界の浩一の台詞。矢島からかつて向けられた言葉に、浩一は驚愕する。
- 「ああ、この世界はきっとアイツらが守ってくれるさ…」
「それより…前にその名前で呼ぶなって言っただろ?」
「俺の名前は…」 - 次元回廊に現れた「鋼鉄の華」世界の浩一の台詞。この時搭乗機の「マキナ」は彼を「R335」と呼んだため、それに反発しての台詞。ちなみに「R335」は読みきり版におけるあるものの名称であるほか、原作漫画版で天児の脳髄を保管していた電脳ユニット「アーク」に記されている。
- 「セントラルと似たようなこと考えやがって! けどな、何より気にいらねえのは自分勝手な正義を語ってやがることだ!」
- バジュラクイーンと融合したグレイスに対して。「自分勝手な正義」はかつて自分が行っただけに、なおさら反発を覚える。
搭乗機体
- ラインバレル
- 本機のファクター。原作漫画版では、後にこの機体そのものとなる。
- ラインバレル mode-C
- 怒りの感情が生み出した真の「マキナ殺し」。
- マキナ
- 「鉄のラインバレル」の原型に当たる読み切り漫画作品「鋼鉄の華」での浩一が搭乗していた。Lでは会話のみだが登場している。
- 新型迅雷
- 原作漫画版で一時ラインバレルの代わりに搭乗していた。三つ巴紋とショートレールガンを装備している。
- アルマ
- 26話「鉄の影」でラインバレルの代わりに搭乗していたJUDA製アルマ。ファクター勢はこの時点ではDソイルが停止していたためマキナが動かせず、代わりの搭乗機としてそれぞれのマキナのカラーに塗装されたこの機体に乗っていた。