道明寺誠(Makoto Doumyouji)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:金野潤
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 年齢:14歳→18歳(原作漫画版)
- 身長:183cm
- 体重:65kg
- 血液型:AB型
- 所属:巽学園中学3年生→菱見高校1年生→加藤機関(原作漫画版)/特殊自衛隊→JUDA(アニメ版)
- 趣味:バイク(免許)
- 主な搭乗機:新型迅雷→ディスィーブV(原作漫画版)、迅雷(アニメ版)
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
JUDA所属の迅雷のパイロットの1人。浩一達とは同級生であり、JUDAへもアルバイトとして所属している。
九条美海や中島宗美程では無いものの、原作漫画版とアニメ版で性格が異なっているキャラクターでもある。
卓越した身体能力を持ち、ファクターである浩一とケンカになった際には彼を一方的に打ちのめし、絵美を驚かせていた。
義理人情に厚い友達思いな性格である一方で、面白い事が大好きな性格でもあり、ケンカの最中にラインバレルを召喚した浩一に興味を抱き、絵美と理沙子を巻き込んで正義の味方である浩一をサポートする「早瀬軍団」なる組織を立ち上げた。
原作漫画版
代々「拝み屋」として生計を立てている寺の跡取り息子。中学生離れした運動能力や、学者並の古典知識は父親である蔵尚から受けた英才教育の賜物である。無免許で乗り回している大型バイクも蔵尚のもの。浩一や矢島も出会う前から名前だけは知っており、それなりに有名な人物だった様子。
中学入学直後に傷害事件を起こし、2年ほど施設に入れられていた。施設から出た直後に知り合いである降矢に騙され、彼の仇討を行う為に浩一へタイマン勝負を仕掛けた事がきっかけで知り合う。更に、絵美が陸に誘拐された事件でJUDAの面々とも顔見知りとなり、岩手へのマキナ調査の際には石神が保護者代わりを頼むほどになる。岩手の阿戸呂村では持ち前の知識の一片を見せ、宗美とタリスマンのJUDA加入に大きく貢献する。
そのまま持ち前の行動力を活かし、アルバイト扱いではあるがJUDAに入社。浩一達には内緒でシミュレーション訓練を受け、新型迅雷のパイロット候補生を務める。初陣の際にはラインバレル・アマガツの腕を狙撃で吹き飛ばし、ディスィーブの危機を救う。この時の操作は不自由なマニュアル(通常のパイロットは身体に操作補助システムを組み込むが、未成年である道明寺には許可されていない為)であり、パイロットとしてのセンスもズバ抜けている。アルマの操作技術に関して天才であるかのような描写がなされており、三年後には加藤機関三番隊隊長に昇進する。
浩一消失後の最終章ではイズナの死に際してペインキラーを止めようと出撃したが、ディスィーブに阻まれて阻止は失敗している。
アニメ版
原作の性格に加え、若干キザで女好きという部分がプラスされており、口調も若干チャラくなっている。浩一とのケンカも、絵美へのナンパを浩一が邪魔した事が発端である。名乗り口上は「成績それなり、運動抜群、女子からの人気ナンバーワンの(自称)カリスマ中学生」。第1話では登校中にテレビのインタビューを受けており、原作とは違い入学から普通に登校し続けている様子。
原作で見せた古典知識は披露しておらず、寺生まれという描写もない。卓越した運動能力と行動力はそのままであり、浩一の良き友人として彼をサポートする。思春期の少年特有のスケベさも持っており、浩一や降矢と一緒に女子の着替えを覗いたこともある。
中学生でありながら戦略自衛隊に所属しており、迅雷のパイロットを務めている。パイロットになった経緯には作中で一切触れられていないため、色々と謎の多い人物になっている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作。迅雷の連続攻撃のトドメ演出の爽やかなカットイン(『ドヤ顔&歯がキラリ』。しかも効果音付き)が非常に印象的。「JUDA奪還作戦」にて森次と入れ替わる形で参入する。同時参入のジャックと組めば武器射程がピッタリかみ合い、非常に強力なPUとなる。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版準拠で参戦。寺生まれというだけでは有り得ないほど世界中の神々や神話について詳しく、UXの面々に解説する場面が多い。神話や中国の三国時代をはじめとする昔話関係では必ず出番がある。また、神話や伝説の内容から、その真意を導き出すなど推理力も並はずれている。
- 孔明先生と共にUXの世界観の謎を追い求める大役を担っているため自然とプレイヤーの注意と興味を引き、原作以上の存在感を放つ。終盤の世界観考察と怒涛の伏線解消は必見。
- その活躍ぶりから、プレイヤーからはネット掲示板における有名なコピペにちなみ「寺生まれのDさん」とあだ名をつけられた。
- L同様にパイロットとしても非常に優秀で、PUを組む際にはメイン・サブ双方共に活躍が期待できる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
Lでは良くも悪くも平均的。迅雷の最強武器は格闘だが本人は射撃の方が1高い。
一方でUXでは主役級の格闘・射撃を誇る。そして技量も恐ろしく高い……というか、森次とほぼ同等の能力というチートっぷり。本当に寺生まれかどうか疑ってしまう能力値で、ファクターである浩一の立つ瀬がない……
精神コマンド
- 直感、集中、てかげん、友情、熱血
- L・UX主に同様のラインナップ。悪くはないが半端感が否めず、「てかげん」は使いどころが難しい。「怨念貫く魂の刃」で鋼鉄ジーグを止めるか? 続くUXでは、前述のとおり森次級の能力値なので死に精神になってしまっている。せめて第二部開始直後ならば使い道はあったのだが。
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。『L』でのBGM。
- 「linebarrel」
- 劇伴及び次回予告。『UX』でのBGM。
人間関係
- 早瀬浩一
- 急に強くなったという噂を聞き付け、彼に勝負を挑む。その結果彼がラインバレルを呼び出したので、さらに興味を持ち面白全部とサポートが目的で「早瀬軍団」を立ち上げる。
- 城崎絵美
- 半ば無理やり早瀬軍団に加入。彼女にナンパをした事もある。
- 新山理沙子
- 絵美への対抗心からか早瀬軍団に加入。
- 降矢勉
- 半ば無理やり早瀬軍団に加入させる。
- 遠藤シズナ
- 彼女を「オカッパちゃん」と呼ぶ。何かと良い雰囲気になることも多く、3年後には名実ともにパートナーに。
- 中島宗美
- 原作漫画版では阿戸呂村で大いに関わっており、目を覚まさせることになる。その後、浩一に誘われた彼を早瀬軍団に加入させる。
- 矢島英明
- 「クソ真面目」と評しながらも意気投合する仲。TVアニメ版ではそれ程関わりは無いが、告別式に参列していた描写がある。
- 『L』では矢島が敵として登場した際に戦闘させると、「友達のお前とは戦いたくない」と発言している。尚、PUでベーシックオーダーを設定すると矢島と組む様になっているものの、射程が噛み合わない。
- 九条美海
- 当初は浩一と共に彼女の自殺を止めたが、彼女との言動と態度が災いしたのか仲はあまり良好では無かったらしく、最終章では事ある毎に衝突を繰り返すほどまで悪化していた。
- ディスィーブの暴走時、彼女がイズナを介錯しようとした際には懸命に阻止を試みるも叶わなかった。
- 桐山英治
- TVアニメ版ではクーデターを起こした際に彼に協力するが、結局浩一の所に戻る。
- 道明寺蔵尚
- 父親。ヤクザ顔負けの強面をしているが、息子以外には優しい寺の和尚。道明寺を跡取り息子として鍛える。息子共々目にハイライトが無い。SRW未登場。
他作品との人間関係
版権作品
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- Lでは半ば無理やり早瀬軍団に加入させる。
- 次大帝プロイスト
- 女性専用の特殊戦闘台詞が出る辺り、ディックと違って彼のことを女性と認めているようである。
- 孔明リ・ガズィ
- UXにおける先生。彼と司馬懿サザビーに教授してもらい、世界の謎を追い求めていく。
- 司馬懿サザビー
- UXにおけるもう一人の先生。G記に興味をもち、彼も道明寺の知識に興味を持つ。孔明と共にディスカッションを重ね、終わった時、衝撃的な真実が明らかになる。
- 呂布トールギス
- UXでは初めて彼を目の当たりにしてその名を聞いた際、史実における「呂布奉先」についての解説を行い、ダミアンを震え上がらせる。
- 終盤の竜宮島での戦いにおいては、この世界の真理に到達したかのような彼の言葉に強く興味を持ち、それは全ての真実を解き明かす事に繋がっていく。
- ヨグ=ソトース
- UX終盤でマスターテリオンの手によって顕現した際、その本質を言及している。
バンプレストオリジナル
名台詞
共通
- 「馬鹿野郎! 面白全部だ!!」
- 早瀬軍団を立ち上げる理由を浩一に「面白半分じゃないのか?」と問われ、即座に返した台詞。彼の性格をよく表している。浩一はこの返しをきっかけに彼と一気に打ち解けた。
原作漫画版
- 「おい 自称・最強クン ダラダラやんのも性に合わないからさぁ ちゃっちゃと終わらせてもらうぞ」
- 浩一を襲撃した際に。この直後、見事すぎるタイミングでジャック隊のアルマが現れる。
- 「………なんだコイツら? あっ!」
「テレビでやってた奴じゃねェの!? スゲ――――本物だ見ろよ!!」 - そしてこの反応。偶然が起こした奇跡です。
- 「大概の人間は 自ら抱える不幸や不安を 何かの所為にしたがるモンさ」
「だから その不安や不幸の所為である『何か』を払い落とし 正しい方へ導く」
「他の同業者はどうか知らんが 俺はそれが拝み屋の仕事だと思ってる」 - 「灰色アライアンス」にて述べた「拝み屋」に関する道明寺論。これを踏まえた上での台詞が……。
- 「ああそうだ 皆自らの不幸や不安に理由が欲しいんだよ」
「こうなったのは自分の所為じゃない 他の誰かの仕業だってな」
「結果 安心したいがために 在る筈のないモノまで生み出してしまう」
「まぁ 追い詰められた人間の想像力は半端じゃないってコトだな」 - 浩一から「悪霊」について問われての返し。何とこの時点で「ラインバレル」の根幹に関わる超重要な伏線に切り込んでいる。
- 「だからな早瀬 俺は最近こう思うんだ」
「突然この世界に現れたマキナと呼ばれる巨大ロボットってのは かつて鬼や妖怪 西洋の悪魔が生み出されたように ひょっとしたら」
「追い詰められた人類が 自分達の不幸を何かの所為にしたくて 無意識のうちに生み出した産物じゃないかってな」 - マキナに対する道明寺論。
- 「そうだなァ 過去の例で例えるなら」
「その状況を利用し 己の欲を満たそうとする連中が現れ」
「そいつらは往々にして――――神の紛いモノを造り出す」 - マキナに対する自論の〆。この時点ですでに、道明寺の言った事が現実に起こってしまっていた。
- 「か弱き乙女が助けを求めれば 颯爽と現れる」
「そんなヤツァ神でも ましてや鬼でもない」
「早瀬は ただの正義の味方だ」 - JUDAの危機に颯爽と現れたラインバレルに対して。
- 「ならお前がラインバレルに乗って戦い続ければ結果的に、城崎の命を守り続けるってコトになるんじゃねェのか?」
- 石神からラインバレルの話を聞いて浩一に向かって言った言葉。2人のファクターという話から浩一と絵美の繋がりを推察した。彼の洞察力の深さが窺い知れる。
- 「なぁ~に この世界の憑きものをちょっと落としてやろうかなァって」
- 迅雷の初陣にも関わらず、猛威を振るうラインバレル・アマガツに一撃を加える。
- 「一緒にさ アイツを担いでやろうじゃないの」
- 自分がいなかった間浩一を支えてくれた道明寺に素直に感謝し協力を求めてきた矢島を同じ『正義の味方を担ぐ者』として認め友情を築く。
- 「ふざけんなッ!! 他人が理解できない理屈捏ねときゃヒロイン度が増すってか? 人殺しの世界に酔ってんじゃねェよ!!」
- 「怪物」にて美海に対して。彼女自身はイズナの気持ちを尊重したが故に葬る決意をしたつもりではあったが、それでも同じ仲間を手にかける道を選んだ美海の選択を許すことはできなかったと取れる。
- 「俺が払い落とすコトが出来るのは 憑き物だけだ」
- 同話の終盤にて一言。彼もイズナを救う事が出来なかった事に対しては思う所がかなりあった模様。
- 「なら、俺も一緒に怪物になるしかないな」
- イズナを亡くし、代わりに戦う決意をしたシズナへ。
- 道明寺「出会ってからずっと彼女は早瀬に憧れ 付きまとうように依存していただろ?」
「でも 九条さんの目がずっと見ていたのは早瀬じゃなく その向こうにある『力』だよ」
「ケド…九条さんもペインキラーを―――『力』を手に入れたじゃん?」
「本能的に気づいてたんでしょ 自分が手に入れた力を遥かに凌ぐ力ってヤツをさ」
シズナ「……どうしてそこまで力が欲しかったんだろ……」
道明寺「そりゃもちろんなりたかったからでしょ」
シズナ「何に?」
道明寺「本物の正義の味方(アイドル)に」 - 112話「天より降りしは終焉」にて、シズナとの会話における美海の見立て。
- 「待たせちゃって申し訳ないねェ――でもここから俺達(ディスィーブⅤ)のターンってヤツよ!」
- 大量のヒトマキナの群れに数で圧倒される浩一達の前に駆け付ける道明寺とシズナ。無線式のナーブクラックや満を持して搭載された射撃兵器を用いて反撃に移る。
アニメ版
迷台詞
原作漫画版
- 「マズイな………」
「いや…予想を遥かに上回る寒さだ…」 - 阿戸呂村に行く時に一人だけ薄着で北国に来たために漏らした台詞。
- 「なぁ早瀬……寒さでだんだん体の感覚がなくなってきたんだが」
「なぁ早瀬 体の感覚が……………」
「こうなったら早瀬がラインバレル呼んでピュ~~~っとだな……」 - そして二時間もそのままの格好で歩き続けた結果限界で漏らした台詞。もし呼んでいたとしても、その移動速度で体感温度が更に下がるのだが…。
- 「今 俺が気になってるコトは只一つだ」
「お前 本当のトコロ 城崎と理沙子ちゃん どっちが本命なのよ!?」 - 道明寺の実家からの帰りに浩一を連れ出して。浩一はこの後から絵美が本格的に気になることに…。
アニメ版
- 「いや~あいつのそばにいるとホント退屈しねぇわ。女の子もザックザクだし、JUDAって女子のレベル高過ぎ! 軍団長お願い、俺にも1人か2人か3人か4人ちょっと分けてっ!」
- 第12話「南海より愛をこめて」の次回予告で放った大迷言。直後に絵美から「道明寺君、最低です!!」と名指しでぶった切られる。
スパロボシリーズの名台詞
Lではそんなに目立つ部類ではないが、UXでは持ち前の知識により作品の枠を越え、神話や伝説の解説役として活躍している。後述のとおり殆どが薀蓄である。しかも伏線が多重に仕込まれているため、終盤の伏線解きがより際立つ。終盤は原作勢の中で異様な存在感を放っているのが大きな特徴。クロスオーバーの関係上、もはや寺生まれの領域を遥かに超えてしまっている。なるべくプレイヤーの平均年齢に近い視点+知識豊富なキャラクターという条件を満たしていたからか、説明を受けているキャラクターと一緒にあっと驚けるのが特徴。
L
UX
- 「歴代の皇帝に受け継がれる印のコトだ。古代中国では、皇帝の証しとされている」
「だが、アイツの持っているアレは…!」 - 浩一の「玉璽って何だ!?」という質問に対して、現在の歴史上での玉璽について解説するが、直後にあの玉璽が自分の知っているものではなく孔明らから聞いていた三璃紗に伝わっている聖印だと気づく。あっさり答えられるあたりが流石である。
- 「古代中国の伝説にある、不老不死の神仙たちが住む世界のコトだ」
「ケド、おそらく奴の言っているのは…!」 - 浩一の「なんだよ蓬莱って!」という質問に対して、現在に残された伝承を解説する。更に、呂布の語る驚愕の真実をこの時点で察している。
- 「まるで、『デウスエクスマキナ』ですね」
ジョウ「なんだそりゃ? 新型のマキナか何かか?」
「古代ギリシャの神々に物語の収拾がつかなくなった時に登場する神様みたいな存在のコトです」
「デウスエクスマキナが現れるとどんなトンデモ展開になっていようが物語はそこで完結するんですよ」 - UXの自軍部隊が操から共同して戦う案を「人類とフェストゥムが2度と戦えないようになるまで力を奪えば共存できる」と捉えた際に、道明寺はデウス・エクス・マキナの知識を披露する。ちなみにジョウは名前から「新型のマキナ」と勘違いした。……が?
- アル「人の創りし機械の神…エクストラ・デウス・マキナ…すなわち!」
「デウス・エクス・マキナ…! 世界の幕を閉じる神か…!」 - マキナの統率者デウスエクスマキナが出現した際、カルト知識を披露する。上の台詞でも言ってるようにデウス・エクス・マキナの語源は古代ギリシアの演劇において、物語を強引に終了させる演出や展開を『機械仕掛けの神』と表現した事から来ている。見ようによっては、カルト知識と言うよりは教養の一旦として知っていたとも考えられる。
- 「化け物なら敵ってのが、そもそもの思い込みだったんだよな…!」
- 第47話以降、バジュラとELSに対して発生する特殊戦闘台詞。両作品の致命的にして仕方のない先入観がもたらした事態に嘆くも、彼は対話と自らの役目である真実への道を切り開く。
- 「そうか…そういうコトだったのか! G記に描かれた力とは…! 忍者伝説とは!」
- 三璃紗のG記とラドリオ星に伝わる忍者伝説の真実に気付き、まるでゲッター線の影響を受けたかのような反応をする。「進化とは、ゲッターとは」に差し替えると見事に虚無る台詞。
- 「………」
「ラドリオ星は、未来の地球だったんだ…」
「それだけじゃない… 三璃紗だってそうだったんだよ…」 - 第49話シナリオエンドデモにて語られた世界の真実。これだけでも衝撃的だが、この事実には更なるからくりが隠されていたのであった……
- 「ヨグ=ソトース…あらゆる時間と時空に存在する『門の鍵にして守護者』」
「旧支配者共が棲む外宇宙へと繋がる存在。正真正銘の『外なる神』だ」 - ヨグ=ソトースを顕現させようとするマスターテリオンを見て、クトゥルフ神話に登場する神性について解説する。一応、作中では現実世界における創作としてのクトゥルフ神話に相当するものがあるらしく(アルによると外なる神の記述に関しては実際と異なっていたりするらしい)、彼の知識はそこから得たものと思われる。……彼の知識量を考えると、極めて危険な本物の高位の魔導書を見たのではないかと疑いたくなるレベルだが。
- 「家業柄、化け物程度じゃビビらないっつ~の!」
- 対ダゴンの特殊戦闘台詞。化物という次元ではないダゴンを相手にしてもこれである。道明寺家のお祓いは、神話の怪物ですらも対象になるようである。
- 「旧神の紋章! エルダー・サインか!」
- 九郎が発現させた五芒の星を見て、神聖なる印であることに気付く。デモンベインでも一つのキーワードになるものである。
- 「あなたが――蜘蛛だったのですね」
- UXでノーヴルに対して。元ネタは京極夏彦の「絡新婦の理」である。どっかの誰かさんとは関係ない…と思いたい。
- ちなみに、偶然としては出来過ぎている数々の『事象』が世界の謎と繋がっている状況を、孔明が蜘蛛の糸に例え、皆もその比喩を用いて世界の謎に迫っていた事から来る言い回しである。そのため、元ネタを知らずとも、その意味合いはプレイヤーにすんなりと呑み込める発言になっている。…が、いきなり蜘蛛呼ばわりされた本人は少々困惑気味だった。
- 「『ユガ』とは、輪廻する宇宙そのもの…その輪廻の結末に現れる悪魔であり神…それがカリ・ユガだ」
- マイクの「カリ・ユガ…?」という疑問に対して、インド哲学におけるカリ・ユガについて解説する。
- 「ジョウさんたちの力が、遙か未来の地球であるラドリオ星の忍者伝説となったように…」
「劉備さんたちの活躍も、巡り巡って神話になったってコトです」 - エピローグにて、本編で浮上した謎に対する答え。浩一たちが特務室メンバーで集まっている間、最後まで道明寺は三国伝サイドで解説を担当した。