ゼロ(Zero)
- 登場作品
- 声優:福山潤(最終話除く本編)、櫻井孝宏(FINAL TURN、イラストドラマ09)
- 本名:ルルーシュ・ランペルージ(ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア)→枢木スザク
- 種族:地球人
- 性別:不明(男)
- 所属:黒の騎士団(ルルーシュ)→ブリタニア(スザク)
- 役職:指導者(ルルーシュ)→ナナリー補佐(スザク)
- 搭乗機:無頼(専用)、ガウェイン(サポート)、蜃気楼(いずれもルルーシュのみ)
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
ルルーシュ・ランペルージがフルフェイスのヘルメット(ボイスチェンジャー付。またギアスを使うために左目周辺部分は開閉可能。このヘルメットはナイトメアフレーム搭乗時は外す)を付け変装した姿。自称「正義の味方」。
ルルーシュはこの姿でいくつかの反ブリタニア組織に接触し、それらの構成員を集めて「黒の騎士団」を設立しブリタニアに反旗を翻した。卓越した戦略とギアスにより勝利を重ね、やがて「奇跡を可能とする人物」としてイレヴン(日本人)から神格化されていく。
地形を利用した戦略を好み、峡路に誘い込んでの各個撃破や足場を破壊して敵を動けなくするなどの策を用いて部隊を指揮する。しかし敵のエースクラスの単騎突出には弱く、(本人の運が悪いのか)よく見つかっては乗機を撃破されて脱出する光景が見られた(これはルルーシュの持論である『王が動かなければ部下はついてこない』という考えが裏目に出ているとも考えられる)。パイロットとしての能力値はお世辞にも高いとは言えないが、エース級相手では分が悪いだけで別段低すぎると言うわけではない。
基本的にゼロ=ルルーシュという公式が成立するが、登場人物達の言葉を借りれば、ゼロという存在は個人を示す「名前」ではなく、あくまで「記号」に過ぎない(作中本人は「私はゼロ」と言ってはいるが「私の名は~」とは一度も言っていない)。最終的にはゼロレクイエムにおいてスザクがその記号を引き継ぐことになる。
その秘匿性と、あくまでも記号に過ぎず、個人性が皆無であるという点を利用し、R2の中盤では、100万人のイレヴンを脱出させるため、あらかじめ総督府に「ゼロを見逃す」という契約を取り付けた上で100万人全員をゼロの姿にして脱出させるという奇策が使われている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作。黒の騎士団・ZEXISのメンバーとしてはこちらの名義になる。前述の理由から、カットインはヘルメットを外したものとなっている。原作通り本人の能力は中の上程度で、専用の特殊スキルとして広範囲の味方の能力を引き上げる「戦術指揮」を持つ。中盤以降のガウェインの機体の性格と本人のパイロットステータスから攻めても良し、サポートも良しの非常に幅広い運用法が取れる。ただ特殊技能枠が圧迫されているので、穴を埋めるよりどちらかの長所を伸ばす方向での育成が望ましい。なお、多数のユーザーの予想(期待?)通り、ZEUTHメンバーからは黒のカリスマではないかと警戒されていた。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 『R2』の設定を取り入れ、斑鳩と蜃気楼のパイロットとなる(蜃気楼を出撃させないと斑鳩のメインパイロットとなる)。また、新たにヘルメットを被ったままのカットインが追加された。なお、彼がかつてエルガン代表に託された召集権を発動することで、事前にヴェーダに仕込まれたZEXISの承認手続きが自動で完遂するようになっていた。終盤ではZでのシン達のように、49話での扇の選択肢によって彼の運命が大きく変化する。
ゼロレクイエムルートの場合は皇帝ルルーシュとして敵になり名称通りゼロレクイエムも再現されるが、逆に黒の騎士団ルートは黒の騎士団の面々が話し合う事を選んだ事により、敵対せずZEXIS一行に受け入れられた。最終的にはどちらもゼロとして生存(原作ルートの場合、表向きは死亡扱い)し、罪を償いと平和の為に戦う事を新たに決意する。EDにおいても心中でナナリーに別れを告げて、C.C.やスザクと共にゼロとして行動している。
なお、ゼロレクイエムルートでは58話、黒の騎士団ルートではエンディングで、「ゼロ」であることを貫くあまりに仮面を取る選択ができず、左目の部分を開けてストローで飲むというシュールかつ笑える場面がある。揚句、メンバーに笑われてむせる。いずれのルートでも正体をZEXISのメンバーに知られた後も基本的にはゼロと呼ばれ続けられる。また、ゼロレクイエムルートに進んだ場合、ロシウやシェリルがゼロの正体をルルーシュと知っていることから、ZEXISメンバーに近い人物の一部にも正体は知られたようである。
単独作品
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第1章追加ミッション「反逆のルルーシュ」で登場。OE世界ではない別の地球からペンタゴナワールドに飛ばされてきた模様。ダバ達反乱軍に協力し、地形を有効活用した戦術で正規軍を翻弄した。異世界ではあるが、「ゼロ」として振る舞い素性は隠すようにしている。
- 第2章から本格的に登場し、自軍ユニットとしては第3章ラストで加入する。コネクト・フォースの頭脳としてシナリオ上の出番は多い。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
主役としては全体的にあまりパッとしない能力。体力は並み以下という設定からか格闘が輪をかけて低い。一方射撃はコードギアス勢で最高値だが、そもそもギアス勢の射撃値は総じて低い傾向にあるのでリアル系パイロット全体で見ると平均よりちょっと上程度。あくまで「エース」ではなく「キング」として使うのであれば、本格的な戦闘は付近の味方に任せよう。 再世篇では乗機に格闘武器がなくなったことで格闘の低さは気にならなくなり、蜃気楼を制御できる情報処理能力が反映されたのか技量も増加。技能枠の増加など悩みの種が潰された結果破界篇に比べて大幅に使い勝手が良くなっている(蜃気楼の性能が優秀過ぎるため、戦術指揮をやらなくても充分やっていける)。IFルートに行きたい場合、37話までにエースになっておかないとポイントが取れないので、蜃気楼乗り換え後は出来る限り前線に出して行きたい。
精神コマンド
- 第2次Z破界篇
- 分析、必中、不屈、かく乱、魂、再動
戦闘要員としてもサポート要員としても非常に優秀なコマンドを多数習得する。集中が使えないので前半は集中攻撃されるとあっさり落ちるが、C.C.がサブに加入すると解消され、ZEXISのキングとしての風格は十分。問題はC.C.も精神サポート要員として優秀すぎるため、何度も集中を使うのはためらわれる点か。 - 第2次Z再世篇
- 分析、集中、直感、かく乱、魂、再動
蜃気楼に乗り換える際1人乗りになったが集中と直感を使えるようになったことでリアル系としての運用がしやすくなった。サポート、攻撃と大忙しな構成だがエースボーナスである程度代用できる可能性もあるのでSP回復パーツの装備も検討しつつ状況により使い分けるといいだろう。失った必中は直感へと統合され、不屈はエースボーナスへと受け継がれた。 - OE
- 鉄壁、追風、必中、熱血
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z
- 戦術指揮、指揮官、戦意高揚、気力限界突破
原作での指揮官としての活躍を反映してか、特殊スキル『戦術指揮』を持つ。高レベルの指揮官技能と戦術指揮を合わせ、付近のユニットの安定度を劇的に上昇させる非常に優秀な前線指揮官。ゼロは欲しい技能が多いため戦意高揚と気力限界突破は他の技能に書き換えてしまってもいい。再世篇ではフラグの都合上前線に出ることが多くなるため、ヒット&アウェイと連続行動が欲しい。蜃気楼も斑鳩もバリアがあるので援護防御で盾役になるのも悪くない。 - OE
- 底力、指揮:攻撃命中、天才
エースボーナス
- 第2次Z破界篇
- 戦術指揮の効果範囲+2
強化された戦術指揮は、20機出撃の初期配置ですらほぼ全てカバーするほどの範囲を誇る。よほど離れない限り、ほぼ狙いのユニットに指揮を与えることができるだろう。 - 第2次Z再世篇
- 気力150以上で、自軍フェイズ開始時に奇跡が起きる
再世篇はこちら。冗談のような文面だが、効果は正確には「気力150以上で、自軍フェイズ開始時にランダムかつノーコストで精神コマンドが発動する」というもの。
発動する精神コマンドは「熱血」「魂」「ド根性」「必中」「ひらめき」「集中」「不屈」「突撃」「直撃」「鉄壁」「かく乱」「幸運」「努力」「覚醒」の14種類(要検証)で、既にかかっている精神コマンドは対象外となるため、事前に個別に「直感(ひらめきの代用)」を使ったり、「祝福」や「応援」などをかけておくことで、ある程度効果を絞り込むことも出来る。ターンをまたぐ必要があるので、必中・かく乱・集中辺りは事前使用が不可能(インサラウムの秘法を使えば熱血は発動できる)。
そのランダム性から半ばネタのようなエースボーナスだがノーコストで精神コマンドがかかるため非常に有用で、かく乱や魂・覚醒が発動すればしめたものである。ただし、前作の「戦術指揮の効果範囲+2」の効果もかなり強力だったため、見方によっては使いづらくなったとも言えなくもない。
エネミーフェイズを挟む必要があるという欠点があるものの、ロードするたびに効果が変わるので余裕があればかく乱や魂を狙うことも可能。発動する精神コマンドの数が非常に多く、現段階でもこれで全てかどうかは不明。特にド根性はユニットの特性(習得する頃には殆どのプレイヤーが回避主体の蜃気楼に乗り換えている)や習得時期の関係上、気付く事が困難。 - OE
- 集中(命中、回避+10%)
パイロットBGM
- 「Previous Notice」
- 黒の騎士団のテーマ。次回予告で流れる曲という印象が強いが、本編でもランスロットの発進シーンなどで使われていた。
- 「Elegant Force」
- ゼロおよびルルーシュがギアスを使う時に流れる曲。厳密には「パイロット」BGMではないが、設定変更で戦闘曲には出来る。
- 「O2~オー・ツー」
- R2主題歌。蜃気楼乗り換え後はこちらになる。
人間関係
仮面を外しているときのルルーシュの人間関係はルルーシュを参照。
- C.C.
- たびたびゼロの影武者を務める。メンバーからは「ゼロの愛人」として認識されている。黒の騎士団の中で唯一当初からゼロの正体を知っていた。最終的に最初から最後まで味方だった唯一の存在。
- 紅月カレン
- メンバーの中で特にゼロを信頼している。ブラックリベリオンの際に正体を彼女に知られ、ショックを受けた彼女からは一度見捨てられてしまうが、再び従われるようになる。再世篇の黒の騎士団ルートでは彼女に思いっきり殴られるハメに。
- 扇要
- 彼が率いるレジスタンスを偶然助け、その後「黒の騎士団」の母体とした。メンバーの中で一番最初にゼロを認めるが、R2終盤ではゼロを裏切った。再世篇では終盤の彼の選択によって運命が大きく変化する。
- 玉城真一郎
- 当初は不審な点の多過ぎるゼロの事を快く思っていなかったが、次第に信頼するようになっていった。逆にゼロからの評価は低い。
- ディートハルト・リート
- ゼロを「カオスの権化」として称賛・心酔するが、後にゼロが黒の騎士団を追放される時は彼を切り捨てた。そして最後は逆にゼロに見捨てられることなる。再世篇では原作以上に惨めな形で見捨てられることに。
- 枢木スザク
- ゼロにとっては最大の天敵。自分の作戦を彼の力技で強引に突破されてしまうことが多々ある。当初は彼がランスロットのパイロットであることを知らなかった。彼の主君であり恋人であるユフィを殺害したことで彼から憎悪と怒りを抱かれるようになる。だが、紆余曲折を経て最終話では、スザクがゼロの仮面を引き継ぐこととなる。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- エリア11総督であり、異母姉。彼女との最初の戦いでは一方的に敗れたが、以後は彼女に奇策を用いて幾度も手痛い目にあわせる。彼女の同母妹のユーフェミアを殺害したことで彼女のゼロへの憎しみは夜叉の如く極限まで高まることになる。ブラックリベリオンの際、彼女を策略で戦闘不能に陥らせた後に自ら素顔を晒し、彼女を驚愕させた。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 異母妹。ゼロの正体を見破ったがそれを周囲に明かすことはなかった。彼も彼女の決意に和解すら考えたが、最終的に自らのミスで彼女をゼロとして殺害する苦渋の選択を選ばざるを得なくなる。以後も時折彼女のことを思い出すなど罪の意識は持ち続けている。Zシリーズでも原作通りの経緯を辿るが、再世篇で黒の騎士団ルートに進んだ場合、「決死のエンドゲーム」クリア時のイベントでコーネリアと共に姿を見せる。
- アンドレアス・ダールトン
- 行政特区日本の式典会場でユーフェミアに撃たれ、瀕死の彼にギアスをかける。その内容は「主君コーネリアを捕らえ、ゼロに差し出せ」というもので彼がその命令を実行した後、用済みとして止めをさした。
- ジェレミア・ゴットバルト
- ブリタニアの軍人。スザク救出の際に彼を陥れて以降、仇敵として狙われる。R2では正体を知り、ゼロを「主君」と定めて忠誠を誓う。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- ブリタニアの軍人で、ルルーシュにギアスをかけられた女性。以降、何かと気になるが…?
- ニーナ・アインシュタイン
- 彼女からはイレヴンに味方する自分に嫌悪感を抱かれていたが、彼女が敬愛するユーフェミアを殺害したことで彼女からも憎悪と殺意を抱かれることになった。ゼロ・レクイエムにおいては様々な理由から共闘。
- 皇神楽耶
- キョウト六家の一人。ゼロの妻を自称し、一方的に接近してくる。漫画版では扇の代わりに彼女がゼロの排除を決定する。
- 卜部巧雪
- 四聖剣の一人。R2序盤で「飛燕四号作戦」を決行し、ゼロを救出に来た。実は何気にゼロの正体を知った一人(恐らく実行に当たってカレン辺りから聞いたと思われる)。
他作品との人間関係
リアル系
- キリコ・キュービィー
- 第2次Z 破界篇では彼を傭兵として雇う。命令には忠実な彼を重用しているが、自分の能力故か味方側で最も早くその本質を見抜いており「この男は誰にも従わない」と危険視もしていた。しかし、再世篇では条件次第で自ら仮面を外して正体を明かし(再世篇にて、ゼロの正体に気付いた他作品の人物は何人かいるが、ゼロが自ら正体を明かした他作品の人物はキリコだけである)、彼のATのミッションディスクの調整を手伝う等、彼に対して絶対の信頼を示すようになる(キリコは一時的にZEXISと敵対するが、この時も自分の正体がバラされる事は全く考えていない)。キリコもその信頼に応え、ゼロの正体が露見した際は真っ先にゼロの弁護を行い、ゼロに危険視されたキリコが最もゼロを信頼する人間になるという良い意味で皮肉な結果になった。また、ゼロレクイエムルートでは運命を受け入れざるを得なかったルルーシュは「自分もキリコの様に生きたかった」と思っていた。
なお、ディートハルトに「カオスの権化」と呼ばれたゼロだが、キリコも幻影篇PVにて「カオスを体現するあの男」と呼ばれる。 - アナ・メダイユ
- 第2次Z 破界篇では彼女から「黒い仮面の怪人」の話を聞かされた上で、「彼とは違う真面目な方」との評価を受け、バツが悪そうに礼を述べる。
- レントン・サーストン
- 第2次Z 破界篇ではエウレカが自分の正体を明かした際に、「彼女を狙う者はZEXISの敵」とエウレカを守ろうとする彼を後押しした。何らかの裏はあったのかもしれないが、自分と同様にどうしても守りたい人間がいることへの共感かもしれない。…エウレカの声が妹と同じだからかもしれないが。再世篇でもエウレカ救出作戦ではレントンに敢えて自らレントンを救出部隊に入れず、レントン自身の自発的な参加を促している。
- ホランド・ノヴァク、ハップ
- 第2次Z 破界篇での初対面時、保護したエウレカの処遇について流暢に会話を進める彼等に違和感を覚え、警戒する。再世篇では余命いくばくもない身を押してレントンのサポートに回るホランドを気遣っている場面もある。
- テレサ・テスタロッサ
- Another Century's Episode:Rでは彼女の指揮官としての能力を非常に高く評価し、信頼していた。彼女の声がC.C.と同じだから、という声優ネタの意図も含まれているからかもしれない。
ガンダムシリーズ
- スメラギ・李・ノリエガ
- 第2次Z 破界篇にて、彼女からは「いずれ戦う事になる」と警戒されるが、戦略家と戦術予報士として互いに信頼しており、ゼロも「自分の戦略とスメラギの予報が一致したのなら、それは確定事項」と言うほどであった。
ちなみに本当に戦うかどうかは彼の選択次第。 - 張五飛
- 破界篇では当初は彼から「詐欺師」と評される(確かにゼロの掲げる「弱者救済」は賛同者を増やすための方便という面もあり、「日本解放」も最終目的ではなく過程であるのでこの評価は的を射ているといえる)など、彼から深い不信感を抱かれていたが、彼も徐々にゼロの正義を見極め、やがてはよき理解者の一人と言ってもいい存在になる。また、クロウ同様自力でルルーシュ皇帝の真意にたどりついた人物でもある。
- ヒイロ・ユイ
- 再世篇では自力で正体に辿りつき、ゼロの「共犯者」の1人となる。その際に、いつか道を誤った時にゼロを殺すことを宣言した(=ゼロの生存フラグを立てた)。ゼロの正体がバラされた際はキリコと共に真っ先にゼロを弁護した。ヒイロもまた一時ゼロに危険視されていたので、皮肉な結果と言える。ゼロレクイエムルートに進んだ場合、ゼロシステムで見たゼロの未来が、ゼロレクイエムの結末だったことを明かす。
- ロックオン・ストラトス (2代目)
- 再世篇ではロロを篭絡するために彼に狙撃を依頼する。ロロをかばう形にして銃撃を喰らっても目的達成のために行動するゼロを「タフな奴」と評する。体力の無さをネタにされるゼロ(ルルーシュ)にとってはほとんど唯一の例外的な評価。
- ルイス・ハレヴィ
- 再世篇黒の騎士団ルートでは彼女に正体がバレて「みんなあたしを騙していたんだ」と憎悪の感情を向けられてしまう。そのルイスの様子にゼロも心を痛め、沙慈と共にルイスを救う決意を固める。
- クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)
- 破界篇では大きく関わる場面はあまり無かったが、再世篇ではゼロも指導者としての彼に期待を寄せていることを伺わせることがわかる。SRWシリーズに先駆けて共演したAnother Century's Episode:Rでも、仮面を外そうとしないゼロに不審の目を向けるゲインに対し、キンケドゥと共にゼロを擁護する発言をしている。
- 「愛する妹を持つ兄である」、「大望を果たすために仮面をかぶり名を偽り、戦いに身を投じる」など、共通点の多い人物である。
ゾイドシリーズ
- ルイーズ・テレサ・キャムフォード
- ヘリック共和国の大統領。OEにて協力者。彼女の手助けを行っている。
- バン・フライハイト
- 彼がデスザウラーをとどめを刺した後、彼の豪快な戦い方と潜在能力(スザク曰く荷電粒子砲の流れが見えた)に驚愕する。
- ギュンター・プロイツェン
- OEでは、ガイロス帝国のトップである彼と水面下で知略戦を繰り広げていた。
スーパー系
- カミナ
- 当初は彼に本心を見せようともしないタイプとして嫌われていて、ゼロもまた直感的に動くカミナに苦手意識を抱いていたが後に互いに認め合う。そしてゼロもまた、カミナの死については哀悼の意を示していた。ほとんど自分の本音を隠したりはしないところが正反対だが、実は同年齢である上、抑圧された環境に納得ができないことが行動を起こした動機であるなど類似点もある。
- 赤木駿介
- 東京壊滅の事態を招くやも知れぬ軍のヘテロダイン殲滅作戦に「やむを得ない」と肯定的な意見を述べた際、彼からの反論に感ずるものが有ったようで、そのひたむきさに敬意を表す。
- 飛鷹葵
- 破界篇では初めて自己紹介した際に「胡散臭さを仮面とマントでパッケージしたような奴」と評される。
- あしゅら男爵
- サガミ湾戦にて地下街に仕掛けた罠の一つが作動不能となる想定外のミスが起きた事で、彼らの攻撃に晒され窮地に立たされる。しかし、ブリタニア軍に対して用意した罠を使い、立場を逆転させた。
- ロジャー・スミス
- 再世篇で黒の騎士団ルート選択のフラグが成立した場合、彼もゼロの正体に辿りつく。またその場合、38話でロロからシャーリーを守る。
- 不動GEN
- 第2次Zシリーズはほぼ絡みなしだが、前の共演作であるAnother Century's Episode:Rでは、彼がドクター・シキに対抗する手段はギアスである事と予見した模様。
バンプレストオリジナル
- クロウ・ブルースト
- 彼からは時折、建前とは別に自分の真の目的や手段などをいぶかしく思われている。行政特区日本の日本人虐殺事件の際はその場に現れたアイム・ライアードの言葉から真の首謀者がゼロではないかと疑われた。だが再世篇49話で黒の騎士団の面々がゼロを糾弾する中、擁護しようとする姿勢を見せていた。また、ゼロレクイエムの際は、この時点ですでにルルーシュ皇帝の真意はおおよそ察しがついていた模様。
- エスター・エルハス
- 人造リヴァイブ・セルによって次元獣と化した彼女に襲われた際、とっさにギアスを掛ける。
- アイム・ライアード
- クロウの項に書いたとおり、ゼロが日本人虐殺事件の真の首謀者であることを示唆するかのような発言をしている。
なお、ゼロは(少なくとも作中では)アイムを事件の関連人物に仕立てるような発言はしていない。アイムに罪をなすりつける行為はやろうと思えば出来ただろうが、あえてそれをやらなかったのはルルーシュなりの贖罪なのだろうか…? - ZEUTHメンバー
- 前作の版権キャラ達の部隊。ZEUTHメンバー全員から正体をある人物ではないかと疑われた。この事実をアナ姫から教えられ、当初考えていたギアスをかけて配下にすることをやめた(全員にギアスをかける前に不自然と思われるためだろう)。
- 黒のカリスマ
- 直接の関係はないが、両者ともに数多くの共通点を持ち、その部分をユーザーにたびたび指摘されている。もしかしたら、黒の英知で「世界を混沌に包む仮面をつけた黒衣の人物」を知って、その姿を真似たのかもしれない。
さらに余談だが、「呼称が記号に過ぎない」という点でも似ていたりする。
Another Century's Episode:R
- オータム・フォー
- Another Century's Episode:Rの主人公。ギアスによる質問が失敗したせいで(転移以降唯一の失策でもある)、作中唯一彼の正体を知る他作品の人物(不動を除く)になったが、逆に奇妙な友情を築くことになる。
- ドクター・シキ
- Another Century's Episode:Rのラスボス。最終決戦でイレギュラー達に敗れても尚も往生際悪く惑星エリアそのものを盾にとって見苦しく悪足掻きする彼に対しギアスを発動させ、シキの精神の宿るウィンター・ワンの肉体を殺さずシキの精神のみを永遠の悪夢へと沈めるという形で引導を渡す。
名台詞
無印
- 「違うな。間違っているぞ、ジェレミア。犯人はそいつじゃない」
「クロヴィスを殺したのは……この私だ!」 - スザクを護送しているジェレミアに対して。独特の言い回しが印象的だが、実はこの言い回しを使ったのは同じく福山氏が演じたこの人が先。ちなみにスパロボでは回避時の台詞に採用。
- 「いいのか? 公表するぞ、オレンジを…」
- ジェレミアの命令でサザーランドに狙われた際にかました最大級のハッタリ。これのせいでジェレミアは劇中の人物と視聴者から「オレンジ」呼ばわりされる羽目に…。
なお、ゼロは何かの疑惑を示唆するように言っているが、前述のとおり完全なハッタリで、そもそも存在していない。 - 「私が死んだら、公表されることになっている。そうされたくなければ……」
「私達を全力で見逃せ……そっちの男もだ!」 - 上記の台詞の後、ジェレミアにかけたギアスによって彼はスザクを引き渡し、力の限り敵であるゼロの逃走を手助けした。これにより「全力で~」はオレンジと合わせて、コードギアス(及びジェレミア)を印象付けるセリフとなった。ちなみに「そっちの男」はスザクの事。ちなみに破界篇では思いっきり叫んでいるが、本編ではジェレミアだけに聞こえるよう声を抑えていた。
- 「ユーフェミア。民衆のために人質を買って出たか、相変わらずだな」
- ホテルジャック事件の際、ユーフェミアと対峙したときの言葉。後に少し口が滑ったと自分で言うように直接彼女のことを知っていることを示唆したため、彼女に正体を見抜かれるきっかけになった。
- 「人々よ! 我らを恐れ、求めるがいい! 我らの名は『黒の騎士団』!」
「我々黒の騎士団は、武器を持たない全ての者の味方である! イレヴンだろうと、ブリタニア人であろうと」
「日本解放戦線は、卑劣にもブリタニアの民間人を人質にとり、無残に殺害した。無意味な行為だ。ゆえに、我々が制裁を下した!」
「クロヴィス前総督も同じだ。武器を持たないイレヴンの虐殺を命じた。このような残虐行為を見過ごすわけにはいかない。ゆえに制裁を加えたのだ」
「私は戦いを否定しない。しかし! 強い者が弱い者を一方的に殺すことは、断じて許さない! 撃っていいのは、撃たれる覚悟の在る奴だけだ……!」
「我々は、力ある者が力なき者を襲う時、再び現れるだろう。たとえその敵が、どれだけ大きな力を持っているとしても!」
「力ある者よ、我を恐れよ! 力なき者よ、我を求めよ!」
「世界は! 我々黒の騎士団が、裁く!」 - 黒の騎士団旗揚げ時の演説の全文。実は、この時点での旗揚げは完全な予定外であり、ホテルジャックが起こったことで急きょ行われたものだった。演説のタイミングはシャルルがクロヴィスの葬儀で演説した直後に当たるが、内容は昔から考えていたらしい。ただしベストフレーズアワードでのルルーシュ曰く、「皇帝の演説を聞いて、何か言い返してやろうと思った」とのこと。
- 「生きろ!!」
- 式根島にて、スザクはゼロを道連れに果てようとするものの、ギアスをかける事によって生き長らえる事になる。しかし結果的にこのギアスは「呪い」としてスザクに忌み嫌われる上、『R2』にて取り返しのつかない事態を引き起こす事となる。
- 「私は今から敵の司令部を叩く。君はどうする?」
- キュウシュウ戦線で今にも撃墜されそうだったランスロットを救い、エナジーフィラーを差し出した際のセリフ。直後、ランスロットとガウェイン――スザクとゼロは共同戦線で戦場を駆け回ることになり、たった二機で制圧を完了させてしまう。第一期屈指の名場面。
- (やめろ…。私は救世主なんかじゃ…メシアなんかじゃないんだ…)
(やめろ…俺に、俺に押し付けるな…。罪を償えと、背負い込めというのか…。俺が…) - 行政特区日本式典会場の虐殺劇の最中、致命傷を負った日本人老女が自分のマントにすがって助けを求めて息絶えた際の独白。本来起こりえなかった惨劇を自らの軽はずみな言葉で引き起こしてしまい、それをまざまざと自覚せざるを得ず、罪悪感に苛まれる。
- 「黒の騎士団総員に告げる! ユーフェミアは敵となった! 行政特区日本は我々をおびきだす卑劣な罠だったのだ! 自在戦闘装甲騎部隊は式典会場に突入せよ! 日本人を救い出すのだ! 急げ!! そして…彼女を、ユーフェミアを…見つけ出して殺せ!!」
- 行政特区日本の式典会場で虐殺が行なわれていることを団員たちに告げているが嘘と現実を混ぜている。ユーフェミアが敵となったのは事実だがルルーシュのギアスの暴走が原因のため、行政特区日本が罠だったというのは偽りである。そして最後にもうどうしようもなくなり、涙ながらにユーフェミアの殺害命令を出した。
- (さようなら、ユフィ…。多分、初恋だった…)
- ギアスの暴走により日本人虐殺を引き起こしてしまい、事態を終わらせるためにユフィを手にかけた際の独白。
- 「それは頼もしい。しかし残念ながら、私は既に悪魔と契約してしまった。今さら神とは契約できませんよ」
- 自らを勝利の女神と形容してゼロの妻となることを進言する神楽耶に対して丁重に辞退したときの言葉。C.C.と契約し、ギアスという呪いの力で多くの人間を陥れ、大事な思い出を共有する異母妹のユーフェミアまで無残に殺してしまったゼロにとっては申し出を受ける気にはなれないのだろう。
- 「間に合ったか…」
「ありがとう、ダールトン」 - ギアスの命令に従い、不意打ちによってコーネリアを戦闘不能に追い詰め、正気に戻ったダールトンに対してこの言葉と共にハドロン砲でとどめを刺した。
R2
- 「違うな。間違っているぞ、卜部。切り捨てるという発想だけでは、ブリタニアには勝てない」
- 2話にて、ゼロを逃がすための捨て石を買って出た卜部に対して。再世篇では世界観に合わせて微妙に改変されている。
- 「聞け、ブリタニアよ! 刮目せよ! 力を持つすべての者達よ!」
「私は悲しい……戦争と貧困……繰り返される悲劇……間違ったまま垂れ流される悪意とエゴ……世界は、何一つ変わっていない!」
「だから私は、復活せねばならなかった! 強者が弱者を虐げ続ける限り、私は抗う! 私はゼロ! 世界を壊し、世界を創造する男だ!」 - 復活宣言。実は声こそ本人(設定上はC.Cでも可能だが、少なくともアニメの視聴者には)のものだが、映像に映ったゼロはC.C.であり、ルルーシュ本人は監視を誤魔化すためにアッシュフォードに戻っていた。
スパロボシリーズの名台詞
破界篇
- 「貴女も俺の復讐の対象なんだよ!!」
- コーネリアとの戦闘台詞。皇子であった頃は彼女に世話になったが皇帝に忠誠を誓い、帝国の理念に沿って行動する彼女はルルーシュにとっては憎むべき存在である。
- (ダチ…友達…か…)
- 第14話で、ゼロの手腕と覚悟を認めたカミナから「ダチ公」と認定された事に対し、「ルルーシュ」としての年相応の揺らぎを見せる。
- (この男…俺の想像以上に危険だ)
(きっとこの男は誰の命令にも従わない。あらゆる権力や暴力に抗う何かをこいつは持っている…!) - キリコの無断行動を問い質した時にあくまで理由を語ろうとしない彼を前にしての独白。キリコの本質をいち早く見抜いたのは絶対服従の力を持つがゆえにだろうか。
しかし、再世篇では…… - (何だ、この違和感は…。彼等の流れるような会話…まるで何かの演技を見ているかのようだ…)
(彼等は俺と同じだ…。仮面を被り、誰かを演じている…) - ホランドたちと初めて対面したときの独白。
- 「愚か者めが。皇女を利用する為にさらったお前達が、彼女を殺してどうする!」
「それに、アザディスタン混乱の原因である皇女は、ここで生命を落とされた方が、国の為であるかも知れないしな」 - マリナの生命を盾にするWLFの脅しを一蹴した台詞。無論、ブラフではあるがアザディスタン王国の情勢を考えるとシャレになっていない台詞ではある。
- 「誰かと思えば、ジェレミア卿か。フ…砂漠にいて、ノドが渇いたところだ。オレンジは嬉しく思うよ」
- 砂漠でジェレミア・ゴットバルトに出会った時の台詞。シャレが効いているが、中々ひどい台詞である。
- (しがらみも立場もない連中だ。ギアスを使用して強引に俺の配下にしても心変わりの理由はでっちあげる事が出来よう)
- 第28話エリア11ルートを通った後、ZEUTHのメンバーを紹介された直後にこのモノローグを浮かべる。しかし、C.C.に「おまえの考えどおりにいくかな」と突っ込まれた通り、直後にアナ姫からZEUTHが黒い仮面の怪人に苦しめられた過去を知らされ、ギアスを使って配下にすれば不自然に思われると判断したようで慌てた様子で彼女に礼を言い、配下にすることを断念する。
- 「敵の挑戦を受けたのは、奴だ。それにあの男、悔いれないものがある。」
「奴が先頭に立つ事が上がる。未知の強敵を前にした時、それは何者にも代え難い力となる」 - 第32話によるチミルフの決戦前に、ロジャーからカミナに指揮を任せたことに尋ねた際に返したセリフ。
- (ユフィ…この手で俺は君を撃った…)
(俺はもう…本当に前に進むしかないんだな…) - 「血染めのユフィ」のエンドデモにて。自らのギアスでユフィに虐殺を無理やりさせた挙句、命まで奪ってしまう。だがそれでも、ゼロは立ち止まることを許されない……。
- 「彼女がロボットであろうとなかろうと関係ない」
「その生命を利用しようとする者がいたらそれは我々の敵だ」 - 第38話にて、ZEXIS一同にイマージュに送られたスパイロボットであることを明かしたエウレカを守る覚悟を見せたレントンに感化され、彼女を守ることを選んだ。この台詞、上述した理由以外にもエウレカがナナリーと同じ声の相手であるのも、理由の一つかもしれない。
- 「その口を開く前に貴様を討つ! お前のような下衆の存在を俺も世界も認めはしない!!」
- 最終決戦におけるアリエティスとの戦闘前会話。配下に就くのならゼロの秘密を守ると嘯くアイムへ、怒りを爆発させる。
- 「破界の王ガイオウよ!黒の騎士団総帥、ゼロが命じる!」
「お前は、俺の世界から消えろ!!」 - 最終話におけるガイオウとの戦闘前会話。
再世篇
- 「アーバ・リント……掃討戦が得意だと聞いている。つまり、力押しだけの三流指揮官か」
「フ、こんな安い挑発に反応するとは、三流どころかそれ以下らしいな」 - 「与えられた力」におけるリントとの戦闘前会話。直後にラクシャータから「性格の悪さもこっちの指揮官が上」と返される。
- 「やめろっ!!」
- 次元獣と化したエスターに襲われた際にとっさに掛けたギアス。エスター自身の次元獣化が不完全だったゆえかこのギアスは通用し、彼女を人間に戻す可能性が示唆された。
- (ヒイロがゼロシステムで見た未来…。それが俺の運命だとしても、受け入れるか、どうかを決めるのは俺だ)
(その日まで俺は生きる…。俺とナナリーが望む世界が創られるまで俺は死ぬ事は許されない)
(俺のせいで運命をゆがめられた人達のためにも…) - 「ゼロVSゼロ」のエンドデモにて。背負うものの重さをあらためて意識し、ウイングゼロがヒイロに見せた未来に抗う決意を密かに固める。
- (キリコ・キュービィー……お前は何を考えている……)
(お前ほどの男にも、神の座は抗えない魅力を以って映ったのか……) - 「異能者」のEDにて、フィアナやゴウト達をおいて一人クエントに向かったキリコのことを考えて。実の所、この予測は概ね当たっていた。自分を支配しようとする敵を倒す最大のチャンス、という意味でだが。
- (キリコ・キュービィー…! お前も力を欲するのか!)
(お前も、その程度の人間だったのか!) - 「修羅」でのキリコとの戦闘前会話。キリコの演技に騙されていたとはいえ、彼への深い失望感を露わにする。逆に言えば、それほどまでにキリコの事を信頼していたという事でもある。
- 「それを決めるのは私ではない」
「レントン・サーストン。君が自分で決めるんだ」 - 「失われし聖王国」にて、パレス・インサラウム突入戦でレントンをエウレカ救出メンバーに回すべきだというキリコやアレルヤの意見に対して。エウレカがナナリーと同じ声であるせいか、やはりレントンに対してはかなり優しい。
- 「聞け、シャルル・ジ・ブリタニア……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは既にこの世界にはいない……」
「ここにいるのはお前という支配者を打ち破る男、ゼロだ!!」 - 「超合集国決議第壱号」におけるシャルルへの宣戦布告。一度は失いかけた全てと共に、奇跡を起こす男は蜃気楼を駆る。
- ゼロ「あの日の俺は母さんのためにお前と戦った……だが、今の俺は、もっと多くの人達の願いを背負い、お前と戦っている!」
シャルル「笑止! 嘘で固められたお前になど、誰も何の期待も抱かんわ!」
ゼロ「確かにそうかもしれない……だが、俺は! 俺が傷つけた人たちのためにも、お前を討たなければならないんだ!」 - 同ステージでのシャルルとの戦闘前会話。…彼がこの場にいたら、シャルルに凄まじい勢いで噛み付きそうなやり取りである。
- 「あの男は、常に自らに被害の及ばないところで事に臨む」
「言い換えれば、シュナイゼル・エル・ブリタニアという男は、必ず負けない手を選ぶ」 - シュナイゼルという男に対するゼロ評。必要とあらば積極的に前線に出る自身とは対照的。
- (ルイス……君も嘘によって傷付き、運命を歪められたのか……)
(だが、君は救ってみせる…!アッシュフォード学園の皆のためにも!) - 「戦乱の王ピースクラフト」におけるルイスとの戦闘前会話でルイスに正体を看破され、憎悪の感情を向けられた際に。ルイスのあまりの変わり様にゼロも「ルルーシュ」として心を痛め、彼女を救う決意を固める。
- 「やるぞ、スザク」
「あのアイム・ライアードが言うような世界にさせないために、俺達も戦うんだ!」 - 「戦乱の王ピースクラフト」にて。両親が憎んだ「嘘に満ちた世界」……それを現実のものとしないために、白と黒のKMFが戦場を飛ぶ。
- 「フフフ…図々しいな、皇女殿下」
「人からお恵みをいただく事が当たり前だと考えているのか?」
「自らは手を汚さず、他人の行動だけ責める…。あなたは古い権力そのものだな」
「誰のためでもない。私は私自身のために世界と戦ってきた」
「あなたがシュナイゼルと手を組み、我等の前に立ちはだかると言うのなら、容赦はしない」
「叩き潰すだけだ!」
「私はゼロだ!」 - 「決死のエンドゲーム」にて、生きていたナナリーにこれまでのゼロとしての行動を問い詰められたときの返答。原作ではルルーシュとしてナナリーと対峙していたため、原作から台詞がアレンジされているが、一番の違いは自分がルルーシュであるという事を一切認めていない事だろう。「ルルーシュ・ランペルージ」を捨てたゼロは「ナナリーの兄」ではなく「ZEXISの指導者」として仮面の下の激情を押し殺し、戦う覚悟を告げる。
- 「黙れ、ディートハルト!」
「俺はもうギアスは使わない。ギアスなど使う必要はないのだ!」 - 「決死のエンドゲーム」にて、ナナリーに構わずディートハルトを銃撃したことで狼狽する彼に。もはや、ゼロにとってギアスは無用の長物であり、全てを成すのはただ己の力であった。
- ゼロ「……この状況をあなたの得意なチェスに例えよう」
シュナイゼル「まさか、チェックメイトだとでも言う気かい? それとも、自分をキングに準えての戦術の講釈かな?」
ゼロ「そうではない。今の私はポーン。ZEXISの一兵士だ。後戻りはできない」
「そして、私は敵陣の最深部に達している。今こそが絶好の好機だ!」
「プロモーション!」
「ZEXISは私の現在位置を目標に攻撃を集中させる! そこで私は自由に動けるようになる! そして、ナイトも来る!」 - シュナイゼルにチェックメイトをかけた逆転の一手。単身乗り込んだことで敵を油断させ、さらに自分を目標にZEXISの攻撃を促すことで状況を乱し、とどめにスザク達3人を突入させてひっくり返した。
なおプロモーション(昇格)とはチェス用語で、敵陣の最奥列に達したポーンが以降、他のいずれかの駒と同じ動きができるようになる事を指す(将棋で言えば「成り」)。 - 「そうではない。あなたにも私と同じ所まで落ちてもらうだけだ」
「そして、言っておく。私はゼロだ」 - シュナイゼルとお互いの信念をぶつけ合う激しい舌戦の末、ジェレミアに彼を殺さずに捕らえるよう指示し、「情けをかけるつもりか」と問うシュナイゼルに対して。改めて、自身が「ルルーシュ」としての生き方を捨てて「ゼロ」として生き続ける道を選んだ事を告げる。その覚悟に、遂にシュナイゼルも自らの完敗を認める。ギアスの力を使わずに、その信念と覚悟で、兄に勝利した瞬間である。
- (ありがとう、ユフィ…。君のおかげで俺はナナリーの前から姿を消す事が出来る)
(俺はこれからも戦う。君やナナリーの願った世界のために) - ナナリーとの悲しい対峙の最中、場に割って入ったのはコーネリアと、かつてやむを得ず自分の手で殺害したはずだった、あのユーフェミアだった。過去の悲劇の蟠りを捨て、ゼロとスザクを助けるように場を収めるユーフェミアに、ゼロは心中で深く感謝する。スザクにとってと同じく、ルルーシュにとっても、彼女が生きていた事は、彼の心の大きな救いとなった。
- 「……ありがとう、ロロ。我が弟よ……」
- ギアスで時を止め、ナナリーに「ルルーシュ」として別れを告げる時間をくれたロロに対して。
- 「さらばだ、3人の皇女殿下! 我が名はゼロ! この世界を変える男だ!」
- 「決死のエンドゲーム」にて。ナナリー、コーネリア、そして生きていたユーフェミアら3人に未来を託し、ルルーシュという少年は姿を消した。
珍しくゼロを「名乗った」場面であり、単なる記号だったゼロを己自身に変えて生きていく決意を現した台詞でもある。 - ゼロ「それは彼だけではない」
スザク「記憶や思い出…。想いは力になる」 - 「決戦!!果てなき進化へ!」にて、號の力の源が記憶や思い出である事を竜馬が悟った際の台詞。ゼロとスザクが號に追随しているのは、ルルーシュ役の福山潤氏は「ゲッターロボ大決戦!」で、スザク役の櫻井孝宏氏は「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」でそれぞれ平行世界の號を演じていたという声優ネタであろう。
- 「エルガン・ローディック…。あなたの背負った宿命の重さは我々にはわからない…」
「だが、あなたの遺したZEXISの使命は必ず果たす事を誓おう」 - 第2次Z再世篇・黒の騎士団ルート第58話シナリオエンドデモにて、ティエリアを庇い、リボンズから受けた銃撃が致命傷となり息を引き取ったエルガンへの手向けの言葉。
- 「なるほど……新説だな。撃たれる覚悟があるから、自分も好きなだけ撃っていいという話か」
- 「命を張っているのは俺も同じ」と嘯くガイオウの言葉を受けて、自らの持論に準えて皮肉る。
- 「このゼロが命じる!次元将ガイオウよ!」
「この世界から戦いと共に消え去るがいい!」 - ガイオウとの戦闘前会話。この直前の会話も含めて、ゼロとガイオウの会話におけるゼロの発言は破界篇と同様のものになっているが、意味合いは大きく変わっている。
- 「それが人々の願いならば、今こそ、奇跡を起こす!」
- 対ガイオウ用の戦闘台詞。
- 「…俺の事は何も言わなくてもいい。きっといつか、彼女も俺を忘れて新しい道を進むだろう」
(シャーリー、ナナリー、ユフィ…。ルルーシュという男は、もうこの世界に存在しない…)
(だが俺は、お前達の願った平和を必ず守ってみせる…) - ZEXISの解散パーティーでカレンにシャーリーへの言伝はいいのかと聞かれて。「ルルーシュ」を愛し「ルルーシュ」が愛した人々の願いを胸に、彼女達との別離を選んだゼロ。しかし、シャーリーが「ルルーシュ」を忘れる気はなく、彼の帰還を信じて疑っていない事をゼロはまだ知らない……。
- 「フ…あなたも俺と同じく永遠に縛られる運命だと思うがな」
- 借金の最終査定を控えたクロウに言った言葉。その通りなのだが、不吉な事を言うなとエスターに突っ込まれる。なお、まさかの悪い笑みまで浮かべている(黒の騎士団ルートでこのアイコンがシナリオ上で出てくるのはこの場面だけである)
- 「歌か。思いや願いが、これほどの力を持つとはな…」
- 黒の騎士団ルート57話専用の戦闘台詞。バサラやシェリル、ランカの歌にゼロも感銘を受けたようである。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「お前は黙ってろ!」
「冗談だとしても品が無い!子供に聞かせるには不適切だ!」
「繰り返しになるが、もう一度言う。お前は黙っていろ……!」 - 第2次Z 破界篇第28話で愛人疑惑について、アナ姫ら年少組へ冗談を発したC.C.に声を荒げる。なお、劇中でも見られなかったゼロの状態で素の感情を露にしたシーンでもある。
- 「フフフハハ、読み通りだ!」
「わかるんだよ、私には…!ハハハハハハ!」
「無駄だよ。ククク…ハハハハハ!」 - 第2次Z 再世篇にて登場の蜃気楼でハドロンショットを使った時の戦闘台詞及び、回避時、バリア発動時の台詞。文章だけだとややわかりづらいが、福山氏の怪演によって原作主人公が勘違いされそうな悪役笑いとなっている。汎用台詞であるため、相手がシャルル(両ルート50話)でも問答無用で選ばれるので、「貴様だけは…貴様だけはこの手で!」と凄んでおいて一番上の台詞が出るというシリアスど真ん中な雰囲気がぶち壊しなパターンになる事も。
特に黒の騎士団ルートでは、「自身の存在をゼロという記号に捧げる」というそれこそゼロ・レクイエムに匹敵する悲壮感すら漂わせる裁きを自身に下しているだけに、余計シュールさが際立つ。…とはいえ、実年齢を考えれば、こういった奇行もわからなくはない。明らかに変な方向へエネルギーを発散してしまっている、という事になるが。 - 「俺達はたった2人の兄弟じゃないか!」
- 再世篇におけるロロへの援護防御時の台詞。…ゼロ時なのに異様に爽やかに言っており、非常に胡散臭い(実際ルルーシュは腹に一物抱えていたので間違ってないが)。
- 黒の騎士団ルートでもこの台詞は当然出るので、ロロを弟として認めているのに胡散臭いという残念な事になる。
- (まさかC.C.やキリコまで反対するとは…もしかして俺の方が間違っているのか…)
(いや、そんな筈は無い…! 俺はゼロ…! 奇跡を起こす男だぞ!)
(女心!? そういえば、ミレイ会長やシャーリーにも何度か指摘されたことがある)
(それが俺の唯一の弱点か。……ならば!) - 再世篇中盤でディートハルトと共に天子と日本人との政略結婚を画策した際、ZEXIS女性陣からの猛バッシングを受けた挙句、キリコからも軽蔑の眼差しを向けられた事で狼狽するが、自己のスローガンを掲げて何とか冷静さを取り戻し、「女心の何たるかを理解していない」という己の朴念仁ぶりを自覚するに至る。また唯一の弱点という言葉に彼の自己評価の高さが垣間見れる。
- 「私はゼロなのだ…! 仮面を取る事は許されない!」
「誓いを破る…それは即ち嘘と同じだ!」 - ZRルート58話「閃光! 進化の果て!」のIMにて、ZEXISに復帰後、周囲から仮面を被っている所為で紅茶もクッキーも味わえないと突っ込まれて。ティーブレイクぐらい外すよう促された事に対する反論だが、ルルーシュ本来の生真面目さが逆に皆の笑いを誘う事に…。
- 「あの女は緊張感が足らんのだ!」
- ZEXISに復帰後、直ぐにいつものマイペースぶりを発揮するC.C.への悪態。
- 「余計な気遣いは無用だ、ロロ。 シャッターを開ければそれなりに何とかなる」
- 騎士団ルートEDでパーティでも仮面をかぶり続ける姿に今日ぐらいマスク取ったらとロロの気遣いを遠慮したが…。
- 「だ、黙れ! ゲホッ…ゲホッ!」
- 仮面を被ったままストローでアイスティーを啜る姿を甲児やシンから「間抜け」と茶化されて盛大にむせた。そこにはいつものカリスマ性が消え失せた、ごく普通の少年の姿が有った。
- 「おぼ…おぼ…覚えていろ、魔女! そして、ZEXISめ!」
- こちらはZRルート。盛大にむせた後、自身を間抜けと茶化した彼等への恨み節を叫ぶ。
名場面
- 魔人現る
- 3話。扇とカレンの前に現れた謎の人物は、枢木スザク奪還のために協力しろと持ちかける。自分と扇とカレン、3人で十分だと。翌日、スザクを連行するKMF部隊の前に、クロヴィスの御料車で現れる仮面の人物。ゼロと名乗ったその人物は、KMFに包囲されてもなお動じることなく、謎の装置を衆目に晒し、スザクとの交換を要求。さらに堂々とクロヴィス殺害犯は自分だと明かす。攻撃を指示しようとするジェレミアに対し、ゼロは「オレンジを公表するぞ」と脅迫。続けて、「公表されたくなくば、私たちを全力で見逃せ。そっちの男もだ」と指示。これに対し、ジェレミアはスザクを引き渡し、逃走するゼロ達を「全力で」援護。かくしてスザク奪回作戦は成功したものの、肝心のスザクはその後、単身法廷に向かってしまった。
破界篇でもしっかり再現されているが、こちらでは護送機体のうちの1機をあらかじめ奪って搭乗しており、原作と異なり扇とカレンの協力はなかった(クロウ達と共に待機していた)。 - 鎮魂歌
- R2最終話より。世界を掌握した独裁者・ルルーシュは反逆者の公開処刑を兼ねたパレードを行っていた。だが、その進路上に突如一つの人影が立ちはだかる。見ていた者が例外なく驚愕した、それはまさしく漆黒の魔人……ゼロであった。剣を抜き放って駆けるゼロは、KMFの射撃を人間離れした素早さで掻い潜り、迎え撃つジェレミアを踏み台に玉座へと一気に肉薄。ルルーシュを刺し殺し、全てに終止符を打った。
全てはルルーシュとスザクが画策した、世界から憎しみを消し去るための壮大な茶番。それを成し遂げたスザクが仮面の下で聞いていたのは、英雄ゼロを讃える民衆の声。そして、最愛の兄を永遠に失ったナナリーの慟哭だった……(ただし、ルルーシュは生きていたのではないかと示唆できる描写もある。しかし、そうであったとしても、彼は二度とナナリーの前に姿を見せることはないだろう)。
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余談
- その声はボイスチェンジャー機能があるという演出のため、ルルーシュ役の福山潤氏の声にエフェクトをかけて表現されている。劇中の人物達にはルルーシュを連想させもしないような、男とも女ともつかないような声として聞こえているらしい(別のゲームになるが「Lost Colors」においては、このエフェクトの部分が特に強調されているので一度聞いてみるといいだろう)。
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