ジーン (ゾイドジェネシス)

2024年4月27日 (土) 01:28時点におけるDoradokawakami (トーク | 投稿記録)による版 (→‎名台詞)

ジーンは『ゾイド ジェネシス』の登場人物。

ジーン
登場作品

ゾイドシリーズ

声優 中村秀利
初登場SRW スーパーロボット大戦K
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 惑星Zi人
性別
所属 ソラシティ → ディガルド武国(ディガルド軍)
役職 総司令官 → 武帝
軍階級 大将
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概要

ディガルド軍の総司令官で、ディガルド国王ララダ3世の養子。元はソラノヒトであり、ディガルドとの取引によって地上に派遣された。

物語の当初こそソラシティの忠実な配下として行動していたが、それはソラを油断させるための演技に過ぎず、その内には「惑星Ziの神となる」という凄まじいまでの野望を秘めていた。物語中盤以降徐々にその片鱗を見せ始め、養父のララダ三世の急死後ディガルドの王位を継いでからは「武帝ジーン一世」を名乗り、秘密裏に開発していたバイオラプターグイで野望の邪魔となるソラシティを破壊。さらに自らの乗機であるバイオティラノが完成するに至ると自身を唯一絶対神と称し、野心をむき出しにした醜悪な形相となった。

他人を自身の野望のための道具としか思っておらず、敵対者どころか既に自国ディガルドの勢力下に組み込まれた国(しかも最大級功労国)に対してすら様々な非道な行為を平然と行う。また、当のディガルド本国の状況に関しても、別の理由はあれども、退廃的かつ衰退の臭いを感じさせる描写をもって描かれており、内政に関しても、純粋な自国民すらも彼にとってはどうでもよい存在と見なしていた節もあった。このことが原因で最終的には前述の状況にぴったり当てはまっていたザイリンをはじめ、同じディガルドの軍人達にも離反され敵視されてしまう事になる(唯一最後まで忠誠を誓っていたのは四天王のゲオルグのみ)。しかし当人はこのことを何の問題とも考えておらず、事実この認識の通り、ジーン討伐の下に多くの勢力が一つとなったジーン討伐軍との最終決戦では、無数のバイオゾイドを引き連れて現れ、討伐軍側の多くのゾイドを血祭りに上げて見せた。

ゾイド乗りとしての操縦技術は超一流であり、格闘戦では相手のゾイドコアを的確に貫き、一撃で倒すほどの技量を見せる。専用機の巨大バイオゾイドであるバイオティラノの性能も相まって、ルージのムゲンライガーだけでなく、最新鋭のバイオヴォルケーノを駆るザイリンをも圧倒する。更にはムゲンライガーランスタッグブレイクランスタッグ(ソウタ機)、バンブリアングランドソウルタイガーブーストバイオプテラの全てを単機で撃破するほどの戦闘力を見せたが、ルージの強い願いに答えて復活したムゲンライガーによってバイオティラノのコアごと貫かれ、最期を迎えた。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
初登場作品。ほぼ原作通り。イディクスと手を組んでおり、彼らの支援を受けて「もう一つの地球」にも侵略の魔手を伸ばす。ヴェリニーギル・バーグにも内心軽蔑されて見下されており、原作と違い異様に小物っぽく描写されている。原作では「神になる」という野望内容こそ小物っぽかったものの、それ以外はかなりの大物として描写されていたのだが(後述の名台詞にもある通り、最期の瞬間以外は常に余裕と自信を見せていた事など)、中盤で早々に倒されてしまうことやバイオティラノの控えめな性能も相まって、かなり冷遇されている。

人間関係

フェルミ
部下。元々はディガルド軍内からジーンを監視するソラノヒトのエージェントだったが、「面白そうだから」と彼に寝返る。しかし、ジーンが野望を露わにしてからは離反した。
ザイリン・ド・ザルツ
部下。友人として接していたが、彼の並外れたゾイド適性を利用していただけだった。
ゲオルグ
部下。ジーンを神と崇めており、四天王の中では唯一最期までジーンに忠誠を誓っていた忠臣だが、最期はジーンの手で止めを刺されてしまった。
プロメ
ジーンの野心を知りつつそれを制御できるものと侮っていた。
リンナ・エレガンス
武帝となった後に故郷であるアイアンロックを襲撃し、壊滅へと追いやった。

他作品との人間関係

ギル・バーグヴェリニー
K』における協力者だが、彼らからはその器の狭さと傲慢さを内心軽蔑されていた。

名台詞

「やあ、ザイリン。直接顔をあわせるのは三ヶ月ぶりかな」
ザイリン「はっ、ジーン大将もお変わりなく」
「二人きりの時はジーンでいいよ。私と君の仲じゃないか」
第11話の初登場の場面。上司と部下の関係ながらフランクな人間性を見せるなど、後の狂気の独裁者のイメージからは離れた冷静な一面を見せている。
「いずれ私は軍を指揮するものとなる。そして神となる」
第24話の回想において、ザイリンへ語った野望。この時ザイリンは「それはいい」と笑っていたが、その秘めた野望が狂気に満ちたものとまでは思わなかったであろう…。
(お前は戦うことだけ考えていればいいのだ…)
第27話。バイオヴォルケーノを与え、その力に高揚するザイリンを見て。直前の兵士の台詞と後に明かされるヴォルケーノの秘密も含めて、ザイリンを手駒としてしか見ていない事が解る。
「空を飛ぶと言っても、我々の技術ではせいぜい小高い丘を越えるのが精一杯。貴方がたの住む空の都に直接害を及ぼすものではありません」
第37話、バイオラプターグイを開発したことでソラノヒトから条約違反ではと指摘されるが、ソラシティに攻め込むつもりは無いと詭弁を言い、上手く丸め込んだ。
「嘘だとわかった時には、空の命運は尽きている」
同話、フェルミから上記のやり取りで「嘘つき」と言われた事での返し。事実、ソラシティは程なくして陥落する事となる。
「ご安心ください。これからは私の時代…父上にはゆっくり静養していただく。失礼いたします…」
「誰か! 誰かおらぬか! 父上が!」
第41話、ララダ3世にソラノヒトとの決別を告げると同時に不穏な言葉を言い残す。この直後にララダは倒れるが、直後の白々しいことこの上ない叫びといい、暗殺と思わせるには十分であった。
「いつまで支配者のつもりでいる?」
「この星を支配するものはただ一人…この私だ」
第46話より。ソラシティへの反逆を非難してきたプロメに対して反論し、宣戦布告に等しい発言を行う。
この短い台詞がソラノヒトの在り方を端的に表していると言える。だが、直後のジーンの態度などからジーンにも跳ね返ってくる皮肉な台詞でもある。
「馬鹿な!私は神であるぞおおぉぉぉっっ!」
ルージの駆るムゲンライガーに撃墜されたときに放った断末魔の声。この手の悪党のセリフとしてはありきたりのものではあるのだが、実は原作だと終始余裕と自信しか見せなかった彼が初めて驚愕・狼狽といった感情を見せた瞬間でもあった。

搭乗機体

バイオティラノ