ロックマン
ロックマン | |
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外国語表記 | Rockman / Mega Man |
登場作品 | ロックマン |
声優 | |
型式番号 | DRN.001 |
頭頂高 | 132 cm1.32 m <br /> |
重量 | 105kg0.105 t <br /> |
動力 | 超小型ライトソーラー動力炉 |
エネルギー | 太陽エネルギー |
装甲材質 | ライト・セラミカルチタン合金 |
開発者 | トーマス・ライト |
概要
元々は生みの親であるトーマス・ライト博士が、開発したお手伝いロボット「DRN.001 ロック」が、戦闘用ロボットとして改造された姿である。精神年齢は、人間に換算すると10歳前後あたり。右腕を変形させて太陽エネルギーの弾丸を打ち出すロックバスターが主要武器である。
生い立ち
「ロボット工学の父」という敬意を評される天才科学者トーマス・ライト博士の手で、試作人型ロボットの0号体をベースに人型ロボットの第1号体として誕生したロックは、2号体のロールと共に家庭用のお手伝いロボットとして平和な日々を過ごしていた。
しかし、そんなある日、自身の弟達とも言える作業用ロボット「ライトナンバーズ」の6体(リメイク作では8体)が、突如町中で暴れまわる事態が発生。警察や軍隊ではまるで歯が立たない事態に、平和を愛するロックは自らの意志でライトナンバーズを止めようと行動するが、戦闘力の無いロックでは無理だとライト博士に反対されてしまう。しかし、それでも諦めないロックは、自分を戦闘用に改造してもらうことを志願。ライト博士の反対を押し切る形で改造してもらったロックは、平和を愛する戦闘ロボット・ロックマンとして生まれ変わり、暴走するライトナンバーズやそれを影で操っていた悪の天才科学者アルバート・W・ワイリーと熾烈な戦いの日々へと突入する事になる…。
性格
元々がお手伝いロボットだった為に、基本的に温厚で優しい性格をしており、無闇に争うことは好まない。こういった面はゲーム以外のメディア作品で顕著であり、ボスキャラクターと対峙した際はまず説得を試みたり、相手が改心した場合なども快く和解している場面が多い。しかし、間違っていると判断した事に関しては毅然とした姿でその意志を貫き、戦闘が起こった際は、自ら戦いに赴く勇敢さと正義感を持つ。これは家庭用ロボットの時から変わっておらず、自ら志願して戦闘用ロボットに改造してもらった点からも、その事が伺われる。
本来、「平和」と「戦闘」という概念は、矛盾したものであるのだが、ロックマンの場合は戦闘用ロボットに改造される以前より平和を愛する人格を形成していた為に、改造された後もその矛盾に翻弄されるような事にはならず、並の戦闘ロボット以上に高い戦闘力を発揮する事が出来るようになっている。後の未来では、ロックマンと同じく平和を愛する戦闘ロボットを制作しようという試みが行われているのだが、やはり平和と戦闘という概念の矛盾によって暴走してしまう事になり、結局は「平和」と「戦闘」の概念を分割させる形で2体のロボットが製作される結果となっている(ロックマンX4)。
一方で、生みの親であるライト博士同様に、その優しさが仇になってしまう事も少なくなく、何度かのストーリーでは目的の為には手段を選ばないワイリーに騙されてしまい、窮地に陥ってしまった事もしばしばある。また、戦いを繰り返していくにつれて、懲りずに世界征服を行い卑劣な手段も厭わないワイリーに対する「怒り」もデータとして蓄積されていくようになり、その結果、ロックマン7のラストでは、人間であるワイリーを撃ち殺そうとするロボットとして超えてはならない一線を超えてしまいそうになった事もある(フォルテがワイリーを回収した事で、最悪の事態は避けられた)。
強化装備形態
- ジェットロックマン
- 『6』に登場したラッシュと合体したパワーアップ形態。背面にジェット装置が追加され、一定時間飛行可能になる。スライディングとチャージショットが使用できなくなる欠点がある。
- パワーロックマン
- 『6』に登場したラッシュと合体したパワーアップ形態。パワーと接近戦能力に優れ、強力なパンチを放てるようになる。射程が短く、スライディングもできなくなる欠点がある。
- スーパーロックマン
- 『7』に登場したラッシュと合体したパワーアップ形態。ジェットとパワーを統合したような性能で、二段ジャンプとロックンアームと同様のロケットパンチ「ロケットバスター」が追加。スライディングはできない。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年1月のイベント「次元を超えた戦い!」の期間限定ユニット。SR、SSRシューター。今までの期間限定作品と同じく、2回限界突破する事で大器型ユニットを入手可能。
装備・機能
- ジャンプ
- 脚部にサスペンションと空気圧縮ポンプを装備しており、足裏の穴から圧縮空気を発射しジャンプする。
- ロックマンの基本アクション。回避や移動と様々な場面で使われ、ラッシュのサポートや一部作品の特殊武器を併用するとより高く、遠くまで跳べる。
- スライディング
- 圧縮空気を利用した、身を屈めながらの高速スライド移動。
- 『3』以降に追加された基本アクション(『9』と『10』では使えなかったが、『11』にて復活)。回避や狭い場所への移動に使え、通常の移動速度より速い。ライバルのフォルテや実質的後継機のXのアクションはダッシュとなっている。
武装・必殺武器
武装
- ヘルメット
- ロックがロックマンに改造される際に追加されたヘルメット。防御力が高まる他、太陽エネルギー取り込み口も搭載されている。
- 外付け式の追加装備であり、非戦闘時には外す事もできる。
- 『9』『10』ではヘアスタイルブックを購入することにより、外すことが出来るが、被ダメージが増加してしまう。
- ロックバスター / ニューロックバスター / スーパーロックバスター / ハイパーロックバスター
- ロックマンの腕が変形する銃。太陽エネルギーの弾丸「ソーラーブリット」を撃つ。弾数には制限は無くいくらでも発射可能。左右どちらの腕にも装備されているが、2基同時に変形させ攻撃を行うとオーバーヒートを起こしてしまうため、通常は片方のロックバスターのみを使用する。
- 『4』以降は強化され、エネルギーをチャージしてより強力なショットを撃つチャージショット機能が追加された「ニューロックバスター」となった。シリーズが続くにつれ名前が変更され、発射するチャージショットの性能も変化していった。
- ソーラーブリット
- 基本となる小型エネルギー弾。威力は低いが連射性能が高い。
- チャージショット
- ニューロックバスターで追加された機能で、太陽エネルギーを凝縮して放つ大型エネルギー弾。威力は高いが一定時間のチャージが必要。『5』のスーパーロックバスターでは強化され、弾の大型化やチャージ時間の短縮がなされた。敵を撃墜しても弾は消えないため、雑魚敵を纏めて蹴散らすことも可能。『9』と『10』ではスライディングと共に使えなくなった。
- レーザーショット
- 『8』で追加されたチャージショットのバリエーション。威力と貫通力が高いレーザービームを発射する。
- アローショット
- 『8』で追加されたチャージショットのバリエーション。敵に命中すると6つの散弾に分裂する。全弾命中時のダメージは高い。
- オートシュート
- 『8』で追加された特殊機能。チャージショットが撃てなくなる代わりにソーラーブリットを自動連射する。
- ロックンアーム
- 『ワールド5』で登場した腕に高エネルギーをためて放つロケットパンチ。バスターの通用しない宇宙金属に対抗するため装備された。
- マジックハンド
- ロックンアームの強化型。アイテムを掴んで持ってくる機能が追加。
- ロックンクロー
- ロックンアームの強化型。敵を掴んで持続ダメージを与える。
- ロックアッパー
- エネルギーをためたアッパーカット。
- ロックボール
- 『8』で使用。ボール型爆弾であり、サッカーボールのように蹴って使用する。攻撃以外では、爆風を利用してのジャンプにも使用。
- ロックキック
- 『ロックマンロックマン』でロックを選択した際に使用。この時では通常時のイベント通りに戦闘用に改造を志願するのだが、ライト博士は素通りしてしまうばかりかロックは自分は戦闘用に改造されたと思い込んでしまい、コピーロボットからもその点を指摘されてしまう。
武器可変システム
武器チップをロックバスターのソケットにセットする事で、様々な武器をロックバスター等で使用する機能。ゲームシステム的にはボスを倒すことでそのボスの武器が使えるようになるというロックマンシリーズを代表するシステム。
太陽エネルギーではないためか、ロックバスターとは違い弾数制限がある。
特殊武器の力を発揮する際に色が変化するが、これは体のコーティングが細かいプリズム素子で構成されており、特殊武器使用時に動力炉から発する特殊波動で屈折率の変化が起こるため。
なお、ゲームではシリーズが進むごとに前作の武器が使えなくなるが、漫画版の解釈では戦いが終わった後に武器チップを返却しているためとされている。
- メタルブレード
- メタルマンの武器。セラミカルチタン製の回転ノコギリのような刃を投擲する。
- エアーシューター
- エアーマンの武器。小型の竜巻を発射する。
- バブルリード
- バブルマンの武器。地面を伝う泡を発射する。
- クイックブーメラン
- クイックマンの武器。小型ブーメランを連続発射する。
- クラッシュボム
- クラッシュマンの武器。壁や地面に張り付く時限爆弾を発射する。
- タイムストッパー
- フラッシュマンの武器。時間を停止させる。
- アトミックファイヤー
- ヒートマンの武器。火炎弾を発射する。チャージする事で威力が上昇するが、同時にエネルギー消費も増える。
- リーフシールド
- ウッドマンの武器。葉っぱ型のシールドを4基出現させる。
オプション装備
- ブルースシールド
- 『7』で使用可能。ブルースから借りたシールド。
人間関係
- トーマス・ライト
- 製作者。自ら志願して戦闘用に改造してもらったが、ライト自身は同じライトナンバーズ同士の戦いになる事もあって、ロックの改造は本意ではなかった。
- ロール
- ロックに続いて作られたお手伝いロボット。『スーパーアドベンチャーロックマン』では「僕の妹のようなロール」と呼んでいる。
- アルバート・W・ワイリー
- 宿敵。『7』では何度も悪事を繰り返すワイリーについに耐えかねて、ロボット三原則の一つ「ロボットは人間を傷つけてならない」を自らの意思で破ろうとした。
- ブルース
- ロックマンの前に何度も現れ、時には味方として、時には敵として立ち塞がる。その正体はライトナンバーズのプロトタイプでロックマンの兄とも言うべきロボットだが、ロックマン自身はその事実を知らない。
- ラッシュ
- 犬型サポートロボット。様々な形態に変形してロックを助ける。シリーズが進むごとに改造が施され変形パターンが変わる。
- ビート、エディー、タンゴ
- サポートロボット。
- フォルテ
- Dr.ワイリーがロックマンを模倣して開発したライバルロボット。非常に好戦的であり、幾度もロックマンに挑戦し、そのたびに返り討ちにあっている。
- ミハイル・セルゲイビッチ・コサック、カリンカ・ミハイロヴナ・コサック
- 人間の友人たち。ビートはコサックから与えられた。
他作品の人間関係
スパロボ外
名台詞
- 「もう だまされないぞ Dr.ワイリー!!」
- 『7』エンディングより。ワイリーカプセル撃破後。いつも通り謝罪するワイリーにチャージジョットを向ける。この後、「ロボットのお前が人間のワシを撃つのか?」と言われ銃口を引っ込めるのだが…。
- 「撃つ!! それが平和のためなら‥‥」
- 漫画版『7』に於ける直後の場面。この直後、フォルテが現れ、一応事なきを得る。
- 余談だが、ボンボン版『7』のロックマンはワイリーとの戦いに疲れているような描写が散見され(全体的にボス敵に苦戦している描写やフォルテとの関係もあって)、戦いにおいても過激な発言も多い。また、長年ロックマンシリーズのコミカライズを手掛けた、池原しげとも本作を最後にロックマンの漫画を手掛けなくなった。
- 「I AM MORE THAN A ROBOT!! DIE WIRY!!」
- 海外版ではこちら。「ロボットを超えた存在」を主張し、明確に殺害を決意している。
- 「ワイリー!これを見るんだ!」
「このときから始まって!」
「このときも!」×8 - 『9』エンディングより。またしても土下座をするワイリーに対して、ラッシュに記録された今までの土下座映像(『1』から『フォルテ』まで)を全て流して、怒りをあらわにする。
関連機体
- クイント
- GB『ロックマンワールド2』に登場。戦闘機能のない未来のロックマンがワイリーに改造された姿。
- ロックマンシャドウ
- WS『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』に登場。先述のクイントの失敗作。自らを改造してロックマンに挑む。
- X(エックス)
- 『ロックマンXシリーズ』(SRW未参戦)の主人公。
- 事実上の後継機にして、ライトナンバーズ唯一の純然たる戦闘用ロボット。戦闘機能に関しては基本的にロックに準ずるが、頭脳・思考能力においてロックマン達とは大きく異なる部分(自ら悩み考え、それに対する結論を自身で導く機能)があり、そのため未知の可能性と未知の危険性を孕んでいるため「X」と名付けられた。開発の詳細は明かされていない所が多いが、ライト博士が晩年(ロック達が既にいない時代)に開発した模様。なお、外見や精神年齢はロックマンより高く設定されており、10代後半位の青年となっている。
- アイリス、カーネル
- 『ロックマンX4』にて前述の平和を愛する戦闘用レプリロイドとして開発されたが、暴走によって「平和」の概念のアイリスと「戦闘」の概念のカーネルを分割させる形で製作されたレプリロイド。
余談
- 名前の由来は敵を狙う「ロックオン」とロールと合わせて「ロックンロール」から。ロックマンの登場人物の多くは音楽から名前を取られている。
- 一部のユーザーからは名前を直訳した岩男と呼ばれる事もしばしば。
- 実はロックマンは初期設定では「ライト博士が6体のロボットの心臓部を回収する為にロックを呼び出して改造した」設定だった。『ロックマン4』で現在の設定に改められた。
- ファミコンソフト『ロックマン』(第1作)の取扱説明書では「試作ロボットとして作られた」と紹介されていたが、ブルースが登場した『ロックマン3』以降も同設定が残っているのかどうかは不明。
- 『2』のオープニングや『ロックマン&フォルテ』で閲覧出来るデータベース、そして『X-Ω』におけるプロフィールにおいても、ロックマンはスーパーロボットと明記されている。また、『ロックマン』のCMにおいても「スーパーロボ、ロックマン」とアナウンスされている。
- 池原しげとによる漫画版では顔つきが鉄腕アトムに似ていた事で有名。後に顔はカプコンキャラ絵準拠に改められている。
- ちなみにロックマンは当初、鉄腕アトムのゲーム作品として企画されていた。
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