テイニクェット・ゼゼーナン

2013年3月2日 (土) 23:13時点における60.147.96.111 (トーク)による版 (→‎OGシリーズ)

テイニクェット・ゼゼーナン(Teiniquet Zezeenan)

ゲストによる『地球文明抑止計画』の指揮官。この計画を利用して地球の強大な軍事力を独占し、本国での地位を得ようとした。地球人に対して極端なまでの偏見を持っており、「猿」「下等生物」呼ばわりする等、その価値を一切認めようとしなかった。その夜郎自大に極まりない振る舞いは、敵どころか、味方にまで反感を抱かれたり軽蔑されたりしているが、本人にその自覚はあまりない。

旧シリーズでは黒幕ともいえる存在で、南極事件の際には、筆頭書記官としてゾヴォーグと地球の調印式に参加。地球側に提供した、ブラックボックス化された特異点(ブラックホールの中心に存在するもの。後にグランゾンに搭載される)に密かに細工を施し、地球に次々と戦乱が起きるように仕向けていた。なお、この行為は、ゾヴォーグでは完全に違法行為なものであったとされている。

しかし、アカシックレコードを屈服させ、新たな神として宇宙に君臨しようとしたケイサル・エフェス、地球の全生物を滅亡させようとしたセプタギン、人類の抹殺と完全なる生命の創造を目論んだシュテルン・ノイレジセイアなど、人間にとってあまりに飛躍した目的を持っていた他のラスボスと比較すると、国家の大義・建前を隠れ蓑とし、あくまで己の欲望を充足させるために暗躍したゼゼーナンはもっとも現実味のある存在だったとも言えるだろう。

ちなみに、『第4次』のキャラクター事典には「部下たちには優しい一面もある」という記述があったが、ゲーム本編中の描写ではそのような一面は見られず、『F』ではその記述自体が削除されてしまった。

登場作品と役柄

作中ではこれと言ってプレイヤー陣営を戦慄させるようなイベントはなく、地球人を見くびっては一泡吹かされる役回りばかりを演じており、シリーズのラスボスを飾るキャラでありながら、どこか不遇な扱いな感が否めないキャラである(F完結編ではラスボスですらなくなってしまった)。その挙句、場合によってはネオ・グランゾンに戦いを挑んで瞬殺されたり、利用していたシャピロ・キーツに見捨てられたりと、あっけなくラスボスの座を乗っ取られる始末である。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦
ラストボスで、精神コマンド激怒」が効かない。シュウと戦う選択をした場合、ネオ・グランゾンに瞬殺される。なぜか性格も「弱気」。
バラン・シュナイル自体は強い筈なのだが、上記で説明された通りの小物な言動、ネオ・グランゾンに瞬殺される、性格が「弱気」な点に加えて地中から接近した真ゲッターとドリルスペイザーと合体したグレンダイザーによって1ターンで瞬殺可能なのが小物振りを強めている。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には第4次と同じだが、最終面のイベントが変更されており、初期配置の敵を全て倒さないと戦うことができなくなった。
スーパーロボット大戦F
顔出し程度の登場。
スーパーロボット大戦F完結編
ラスボスの座をシャピロシロッコに奪われてしまうが、乗機の性能が第4次時代とは比較にならないほど強くなっているので注意。性格は「普通」になった。挑発出来る。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
南極での会見でちらっと登場し、ファンを驚かせた。これにより、OGシリーズでも旧シリーズのようにゲストゾヴォーグ)が地球に関わっていることを示唆したことになる。
第2次スーパーロボット大戦OG
ゲストの首魁として登場。声優はランバ・ラルゴステロでお馴染みの広瀬正志氏に交代している。装甲騎兵ボトムズ視点で言えばル・シャッコからカン・ユーに交代したといえばわかりやすいか。二度対決する機会があるのだが、どちらも小物感を露呈する結果に終わる。二度目に至ってはルイーナやバラルといった人知を遥かに超越した敵と散々やり合った後なので「もっと強い奴が出てきてもいいのに」とか散々な事を言われてしまう。カチーナに至っては「ゼゼ公」呼ばわりである。今作でやっと性格が「超強気」になった。仮にも首魁にも関わらず性格が「大物」「超大物」でない辺り、小物臭さがにじみ出てしまっている。
そして「F完結編」同様、メキボスの提案を蹴った為に三将軍に離反される。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

終盤のボスとは思えないほど低い能力値で、格闘・防御に至っては200に届いていない。命中・回避は高水準だが後が追い付かず、技量も低いため再攻撃が容易に発動する。シュウの評する通り恐れるに足らない敵で、折角の高性能ユニットであるバラン・シュナイルも、完全に宝の持ち腐れ状態である。 実は、初期能力はユーゼス、ペルフェクティオに比肩するほど高いのだが、成長タイプが「射撃系・成長限界型」であるため、自軍と相対する高レベル時には伸びしろがなくなっているのがその原因。

精神コマンド

必中 不屈 鉄壁 ド根性 熱血 強襲(ツイン)
第2次OG。典型的な受け型スーパー系のラインナップ。

特殊技能

連続攻撃L3 底力L7 ガード 気力+(撃破) 指揮官L4
第2次OGのラインナップ。気力+は余程油断しなければ発動せず、指揮官もバラン=シュナイル搭乗時には周囲に友軍がいないために意味を成さない。とことんツキに見放された男である。ただし、機体性能と地形効果、底力とガードのおかげでしぶといことはしぶとい。火力不足だと詰むこともあるので、そこはゲスト三将軍やシュウの立ち回り方がカギ。

エースボーナス

気力130以上で、最終命中率・回避率+15%
第2次OGでこれが実装されている。の廉価版とも言えるが、最終補正というあたりがなかなか面倒。ガード封じも兼ねて「脱力」を撃ってしまおう。

人間関係

グロフィス・ラクレイン
部下。ただし彼は直属の部下ではなく、傭兵として雇っている。いずれは彼の実家であるデルファルテ家の名を利用するつもりだったらしい。
ゼブリーズ・フルシュワ
部下。内心では呆れられているが、仕事上という理由で表向きは忠実に従われている。
ジュスティヌ・シャフラワース
部下。ゼブ同様に、内心ではあまり好感は持たれていない。
メキボス・ボルクェーデ
ゾヴォーグの枢密院特使。地球との戦争をやめるように呼びかけられるも、ゼゼーナンは聞き入れなかった。
シュウ・シラカワ
南極事件の現場にいた時からの因縁。何者にも利用されず束縛されない事を最も尊ぶ彼は、ゼゼーナンによってグランゾンが地球に混乱を起こす道具としていいように使われた事が許せなかった。ヴォルクルスの呪縛を離れた後、ゼゼーナンに復讐を目論む。旧シリーズでは単身、OGシリーズでは鋼龍戦隊と共に対峙。
ゴライクンル
以前から懇意にしているゾヴォークの戦争商人。彼を通じてロフを傘下に引き入れた。

他作品との人間関係

破嵐万丈
ゼゼーナンの地球人蔑視を一部認めるが、逆に彼に自身の野心を見抜かれて痛烈に批判される。
コロス
第4次でDCの実力者であった彼女と会見して技術を援助するが、コロス自身はDCを利用しようとするゼゼーナンを腹黒いと評した。
碇ゲンドウ
南極会談にて会見。お互い利用し合った。
ギレン・ザビキシリア・ザビドズル・ザビ
クローンとして蘇らせる。
パプテマス・シロッコ
クローンとして蘇らせ、利用しようとするが…。
シャピロ・キーツ
利用していたつもりが、実際は体よく利用されてしまい、ルートによっては切り捨てられる。

名台詞

旧シリーズ

「メキボス!下等生物などに感化されおって!」
ゼゼーナン唯一のDVE
「知っているか!?こやつらは何千、何万という生物の種を、絶滅に追いやっているのだぞ!銀河法に照らし合わせれば、極刑に値する!それだけならまだしも、こやつらは同じ種の仲間をも下らぬ理由で根絶やしにした!そのような下等生物に、生き延びる価値などない!!」
ゼゼーナンを象徴する台詞のひとつで、ウェンドロと同様の見解。
「見よ!この力!これこそ、私が全宇宙の支配者となるべく定められた証!!ふははははは!!」
どんな名分をかざしても、結局本心はこれ。尤も、彼如きが全宇宙の支配者になれるのならば、スパロボのラスボスは全員が全宇宙の支配者になれそうである。ちなみに、彼を利用したシャピロ・キーツも似たような考えの持ち主であるが、ゼゼーナン程身の程知らずではない。

OGシリーズ

「私は、かつて地球へ赴いた時、その歴史を調査した……」
「驚いたよ、ここまで愚かな種族がこの銀河系に生存しているとはな」
「知っているか? 貴様らは何千、何万という種をわずかな期間で絶滅に追いやっているのだぞ」
「星間連合種保存法に照らし合わせれば、無期刑に値する。そのような下等生物に、自治権を認めるわけにはいかん」
OGシリーズではこちら。バルマーとゾヴォークが敵対しているためか『銀河法』が『星間連合種保存法』に変更され、口調と発言の内容がややマイルドなものになっている。(『極刑』→『無期刑』、『生き延びる価値はない』→『自治権を認めるわけにはいかない』)
「お、覚えておくがいい、メキボス! 貴様も枢密院も、私の計画を阻止した事を後悔する日が必ず来る!」
「いいか、地球は間違いなく銀河の病巣だ! 今のあの星を見ろ! 人外のモノ共に蝕まれている!」
「猿共だけではない! 地球から発せられた災いは、必ずや銀河を覆い尽くす!!」
「あの星は呪われているのだ! 災厄の源なのだ! 必ず、必ず後悔する日が来るぞ! 必ずな!!」
「いずれ、貴様らも私と同じ運命を辿る!! 悔いろ! 悔いろ!! 悔いるがいいぃぃぃ……!!」
OGシリーズにおけるゼゼーナンの本心。Dにおけるズール皇帝の役割を請け負っているともとれる発言であるが、ペルフェクティオの危険性をユーゼス並に知っていたズール皇帝と違い、やはり小物感がぬぐえない。だがアインストダークブレインの事を考えると間違ってるとも言い切れない台詞でもあり、事実ゼゼーナン打倒後にヒリュウ改と共に地球へ降り立ったメキボスは、その災い一端を目の当たりにすることになる…。