タイダー(Tider)
ベルゼブの忠実な副官。アークダーマ探知機で発見した邪悪獣の育成と調教が主な任務。邪悪獣を求めて日夜地上を徘徊している。
五次元にいた頃は、冷静で頭脳優秀なエリート軍人であったが、三次元侵略で次元の壁を越えた際に生じた衝撃波で本来の人格を破壊され、三次元では間抜けな小悪党に成り下がってしまったことがノベライズにて判明。しかし、上司への忠誠心だけは、最後まで変わることはなかった。
望遠鏡にも変形するサングラスや口髭も体の一部らしく、全身を自在に変形させることができる。
7話「酔っぱらいにはご用心」で味を覚えた酒が好物で、40話「ベルゼブ大接近」でもただの酔漢になり、度々怒りを買っていた。また、煽てに弱い性格のようである。
46話「タイダー地球人になる」でベルゼブと衝突。地球人になる決意をし、職務を一時的に放棄。日向ストアーでアルバイトをするが、その際、アークダーマの機密を防衛組の仁に漏洩。ベルゼブの地球侵略計画を間接的に破綻させる原因を作ってしまった。その責任を感じて失敗をフォローしようと、48話「変身ブラックタイダー」では、防衛隊の基地倉庫に集められたアークダーマを奪還しに向かうが、体内に吸収した結果、ゴッドライジンオーすら凌駕するブラックタイダーに変貌。しかし、日向夫妻の活躍で元に戻った。
最終決戦では、自分の死を覚悟したベルゼブによってグレートジャークサタンから強制放逐され、後は三次元人として、日向ストアーに住み込みアルバイトとして就職。仁の家族の一員となった。主に隣接する青空町一帯への配達を担当しているらしい。そのため、次回作である『元気爆発ガンバルガー』では時折群集の中にモブキャラとして登場しているのが確認できる(台詞などはない)。
長い三次元での生活で、五次元人としての能力の大部分を喪失したことが、OVA3巻で明らかになっている。
因みに、OVA1巻では、ハツコーイを誕生させている。また、OVA2巻では、邪悪党の党員、鯛田亜(タイダー)として登場。町には既に手配書が出回っており、党首の弁留瀬文(ベルゼブ)共々、奉行所に追われる役であった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- ブラックタイダーが登場し、原作の流れが再現された。隠し要素の条件を満たせばグレートジャークサタンのサブパイロットとして自軍に参入。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初登場作品だが今回は声なし。改心する描写も唐突になっている。
- スーパーロボット大戦NEO
- 初めて声が付いた。中断メッセージでプレイヤーにとって最も迷惑なものを聞こうとするも時間がなく頓挫。成功していたらNPC版のブラックサレナや飛影みたいな経験値やPP、資金や勝利条件泥棒な邪悪獣が生まれていたのだろうか…。
- 戦闘開始時のSPが30とやや多い。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
人間関係
他作品との人間関係
名台詞
- 「お前が今度の邪悪獣か?」
- 地上を徘徊し、邪悪獣を発見した際の台詞。
- 「次は○○でやっつけにいくダ~!」
- ○○には邪悪獣の名前が入る。次回に登場する邪悪獣を紹介するときの台詞。
- 「地球上にはアークダーマがたっぷりぶちまけてあるダ。ほっといても滅びてしまいますダ~!」
- 第2話より。ベルゼブには忠実なものの、本質的には「怠惰」な性格であることが伺える。
- 「こんなもん作られたら困るダー!」
- 第16話より。邪悪獣バイキンデビル(SRW未登場)のビールスの特効薬を大学の研究員から奪った際の台詞。作る様子を窓の外から見ており、珍しく抜け目のない悪役然とした行動・・・この後、特効薬をそのまま飲んだが、顔をゆがめて「まずいダー」と言っていた。
- 「フフフフフ、みんな騙されてるダ。そんな美味い話があるわけないダ」
- 第31話より。邪悪獣テレノドン(SRW未登場)により、テレビで「陽昇公園にて玩具やゲームソフトがもらえる」と偽の情報を流し、公園に向かう仁達を見た後の台詞。全くその通りである。
- 「地球人てのは自分のことより人のことを心配することが出来るんですダ」
- 第49話より。ゴッドライジンオーが宙に浮かんだ陽昇町から降りて戦う様を見て呟く。危険を顧みず説得に来た日向夫妻や仁達を見て彼の考えは変わりつつあったが、ベルゼブからは「甘い奴」と一笑されてしまう。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ベルゼブ様! ワシ達の絶対無敵の力を見せてやるダ!」
- 味方時の戦闘台詞。さり気なく元敵役のフレーズを使っているのがニクい。ベルゼブも「ふっ、そうするか」と同意している。
- 「もし、機械化帝国の生き残りがいたら試してみるといいダ。きっとうまくいくはずですダ」
- 『NEO』第36話にて、イオニア一行が機械神を打ち倒し機械化帝国に勝利したあと、人間の心を理解し自らの命と引き換えに地球を守って散っていったエンジン王とギルターボの行動に、ジャーク帝国の五次元人でありながらも、最後は防衛組と和解できた自分達と同じものを感じて、彼らの生き様に感銘を受けザウラーズに彼らとの和平を提言した言葉。やはり、種族が違っても内なる心が宿るものは決して分かり合えないわけではないのだ…コミカルなキャラであるタイダーとしては、非常に重みがあるが未来への希望も感じさせる素晴らしい言葉である。
- 「今ようやく分かったダー、ドラゴンベビー…! お前が父ちゃんを復活させたのも、きっと今のワシと同じッ…!!」
- 『BX』第34話「少年達の決意、新たなる力と共に」より。にて大量のアークダーマを取り込む直前の台詞。
- 「ワシはこの世界の人達が好きになってしまったダー…!」
「だから、お前を倒して、三次元もベルゼブ様も救ってみせるダー!」
(ワシも頑張って戦うダー…!)
(だからお前たちも頑張るダー!地球防衛組や、子供達…!) - 『BX』第47話「自分達の信じるモノの為に!」より。ベルゼブがワルーサに取り込まれ、BXはジャークドリームへと囚われて絶体絶命の状況で、三次元とベルゼブを救うべくサタンJr.を駆ってワルーサに反逆した時の台詞。
- 「それに、このチョコはいつもお世話になってるから気持ちだけでもと思ったのに…グズ…」
- 『BX』DLC「チョコレートカーニバル&フェスティバル」にて、バレンタインデーの習慣を知ったタイダーが、上司たるベルゼブにお世話になっているお礼を込めてチョコを贈った際に「そんな事をしている暇はない」と怒られて。この言葉を聞いたベルゼブはひとまず、原作と違いチョコを受け取ってくれたのだった。
搭乗機体
- ジャークサタン/グレートジャークサタン
- サブパイロット。
- 邪悪獣
- 原作においてジャークサタンが「超次元融合」した際には、そのままスーパー邪悪獣のサブパイロットとなる。
- サタンJr.
- 第38話にて搭乗。