タイダー

タイダーは『絶対無敵ライジンオー』の登場人物。

タイダー
登場作品

エルドランシリーズ

声優 吉村よう(初代)
辻村真人(2代目・SRW)
デザイン 武内啓
初登場SRW スーパーロボット大戦GC
SRWでの分類 サブパイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 五次元人
性別
所属組織 ジャーク帝国
所属部隊 三次元前線方面軍
役職 副官
テンプレートを表示

概要編集

ベルゼブの忠実な副官。太ったロックシンガーのような外見をしており、いつもサングラスをかけている。アークダーマ探知機で発見した邪悪獣の育成と調教が主な任務。邪悪獣を求めて日夜地上を徘徊している。

五次元にいた頃は、冷静で頭脳優秀なエリート軍人であったが、三次元侵略で次元の壁を越えた際に生じた衝撃波で本来の人格を破壊され、三次元では間抜けな小悪党に成り下がってしまったことがノベライズにて判明。しかし、上司への忠誠心だけは、最後まで変わることはなかった。

望遠鏡にも変形するサングラスや口髭も体の一部らしく、全身を自在に変形させることができる。16話「特訓なんかはねかえせ!」では邪悪獣バイキンデビルのまき散らすビールス兵器の特効薬を開発した陽昇大学を襲い、舌を数メートル伸ばして試験管ごと特効薬を丸呑みしたが、「まずいダー」と言って吐き出したのは薬だけであり、三次元人とは全く異なる消化器官を持っている模様。

7話「酔っぱらいにはご用心」で味を覚えた酒が好物で、40話「ベルゼブ大接近」でもただの酔漢になり、度々怒りを買っていた。甘辛両刀なのか21話ではジャークライジンオーにお菓子屋を襲わせてお菓子を盗み食いしていた。また、煽てに弱い性格のようである。

46話「タイダー地球人になる」でベルゼブと衝突。地球人になる決意をし、職務を一時的に放棄。日向ストアーでアルバイトをするが、その際、アークダーマの機密を防衛組のに漏洩。ベルゼブの地球侵略計画を間接的に破綻させる原因を作ってしまった。その責任を感じて失敗をフォローしようと、48話「変身ブラックタイダー」では、防衛隊の基地倉庫に集められたアークダーマを奪還しに向かうが、体内に吸収した結果、ゴッドライジンオーすら凌駕するブラックタイダーに変貌。しかし、日向夫妻の活躍で元に戻った。

最終決戦では、自分の死を覚悟したベルゼブによってグレートジャークサタンから強制放逐され、後は三次元人として、日向ストアーに住み込みアルバイトとして就職。仁の家族の一員となった。主に隣接する青空町一帯への配達を担当しているらしい。そのため、次回作である『元気爆発ガンバルガー』では時折群集の中にモブキャラとして登場しているのが確認できる(台詞などはない)。

長い三次元での生活で、五次元人としての能力の大部分を喪失したことが、OVA3巻で明らかになっている。

因みに、OVA1巻では、ハツコーイを誕生させている。また、OVA2巻では、邪悪党の党員、鯛田亜(タイダー)として登場。町には既に手配書が出回っており、党首の弁留瀬文(ベルゼブ)共々、奉行所に追われる役であった。

登場作品と役柄編集

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦BX
ブラックタイダーが登場し、原作の流れが再現された。隠し要素の条件を満たせばグレートジャークサタンのサブパイロットとして自軍に参入。
担当声優の辻村真人氏は2018年11月27日に亡くなられたため[1]、今作が最後のスパロボ出演となった。

単独作品編集

スーパーロボット大戦GCXO
初登場作品だが、今回は声なし。改心する描写も唐突になっている。
スーパーロボット大戦NEO
音声初収録。中断メッセージでプレイヤーにとって最も迷惑なものを聞こうとするも時間がなく頓挫。成功していたらブラックサレナ飛影みたいな経験値PP資金を奪い勝手に勝利・敗北条件を満たしてしまう邪悪獣が生まれていたのだろうか……。
戦闘開始時のSPが30とやや多い。

パイロットステータス編集

何度痛い目を見ても懲りない、諦めの悪さを思わせる精神コマンドが並ぶ。

精神コマンド編集

BX
不屈ド根性順応鉄壁
NEO
努力根性

人間関係編集

皇帝ワルーサ
黒幕。そのあまりの冷酷さ、非道さに激怒し裏切る。
ベルゼブ
直属の上司その1。度々折檻されている。
ファルゼブ
直属の上司その2。度々叱責されている。
日向仁
ベルゼブから「地球人にでもなってしまえ!」と叱責されて飛び出した際、彼の実家が募集していた住み込みのバイト募集を見て、彼の家に世話になる。ワルーサが倒れた後は、再び住み込みの従業員として彼の家で暮らす。
日向忠太郎、日向婦人
仁の両親。彼らとの交流により考えを改める。
星山吼児栗木容子
防衛組の基地の場所を聞き出すために誘拐した。
高森ひろし
恋愛についての相談にのる。
ガンバーチーム
直接の対面はないが、彼らの戦いを見ている。
魔王ゴクアーク
青空町が一度支配された際、熊にされてしまう。

他作品との人間関係編集

小島尊子
NEO』では、ザウラーズの面々と喧嘩して飛び出した彼女を、エルドランロボの基地を聞き出すために誘拐した。
エンジン王ギルターボ
『NEO』では直接的な絡みはないが、機械化城での機械化帝国との最終決戦において機械でありながら人間の心を理解し、捨て身の覚悟と行動で地球を守りそして散っていった彼らに、感動した。
ドラゴンベビー
BX』では協力関係。敬愛するベルゼブのために健気に尽くし努力するタイダーの姿に、を復活させようと動く自分の姿を重ねて共感し、利害関係を越えて自分自身の意思で助力することも。

名台詞編集

「お前が今度の邪悪獣か?」
地上を徘徊し、邪悪獣を発見した際の台詞。
「次は○○でやっつけにいくダ~!」
○○には邪悪獣の名前が入る。次回に登場する邪悪獣を紹介するときの台詞。なお。このフォーマットは次作にも引き継がれた。
「地球上にはアークダーマがたっぷりぶちまけてあるダ。ほっといても滅びてしまいますダ~!」
第2話より。ベルゼブには忠実なものの、本質的には「怠惰」な性格であることが伺える。
「あぁ~、やっぱ正義は勝つもんダー…」
第5話で邪悪獣ヤクザード(SRW未登場)がやられた時の台詞。いくらやられたのがヤクザ型邪悪獣としても、作った側が言ってはおしまいだろう。案の定、ベルゼブからは叱責された。(ちなみにヤクザードを手名付けて地上げを行っていたヤクザ3人組は逮捕されたので、図らずもタイダーの言ったことが的中した形となった)
「こんなもん作られたら困るダー!」
第16話より。邪悪獣バイキンデビル(SRW未登場)のビールスの特効薬を大学の研究員から奪った際の台詞。作る様子を窓の外から見ており、珍しく抜け目のない悪役然とした行動である。
「フフフフフ、みんな騙されてるダ。そんなうまい話があるわけないダ」
第31話より。邪悪獣テレノドン(SRW未登場)により、テレビで「陽昇公園にて玩具やゲームソフトがもらえる」と偽の情報を流し、公園に向かう仁達を見た後の台詞。全くその通りである。
「地球人てのは自分のことより人のことを心配することが出来るんですダ」
第49話より。ゴッドライジンオーが宙に浮かんだ陽昇町から降りて戦う様を見て呟く。危険を顧みず説得に来た日向夫妻や仁達を見て彼の考えは変わりつつあったが、ベルゼブからは「甘い奴」と一笑されてしまう。

スパロボシリーズの名台詞編集

「ベルゼブ様! ワシ達の絶対無敵の力を見せてやるダ!」
味方時の戦闘台詞。さり気なく元敵役のフレーズを使っているのがニクい。ベルゼブも「ふっ、そうするか」と同意している。
「もし、機械化帝国の生き残りがいたら試してみるといいダ。きっとうまくいくはずですダ」
『NEO』第36話「いつまでも熱血最強!」より。イオニア一行が機械神を打ち倒し機械化帝国に勝利したあと、人間の心を理解し自らの命と引き換えに地球を守って散っていったエンジン王とギルターボの行動に、ジャーク帝国の五次元人でありながらも、最後は防衛組と和解できた自分達と同じものを感じて、彼らの生き様に感銘を受けザウラーズに彼らとの和平を提言した言葉。やはり、種族が違っても内なる心が宿るものは決して分かり合えないわけではないのだ…コミカルなキャラであるタイダーとしては、非常に重みがあるが未来への希望も感じさせる素晴らしい言葉である。
「今ようやく分かったダー、ドラゴンベビー…! お前が父ちゃんを復活させたのも、きっと今のワシと同じッ…!!」
『BX』第34話「少年達の決意、新たなる力と共に」より。にて大量のアークダーマを取り込む直前の台詞。
「ワシはこの世界の人達が好きになってしまったダー…!」
「だから、お前を倒して、三次元もベルゼブ様も救ってみせるダー!」
(ワシも頑張って戦うダー…!)
(だからお前たちも頑張るダー!地球防衛組や、子供達…!)
『BX』第47話「自分達の信じるモノの為に!」より。ベルゼブがワルーサに取り込まれ、BXはジャークドリームへと囚われて絶体絶命の状況で、三次元とベルゼブを救うべくサタンJr.を駆ってワルーサに反逆した時の台詞。
「それに、このチョコはいつもお世話になってるから気持ちだけでもと思ったのに…グズ…」
『BX』DLC「チョコレートカーニバル&フェスティバル」より。バレンタインデーの習慣を知ったタイダーが、上司たるベルゼブにお世話になっているお礼を込めてチョコを贈った際に「そんな事をしている暇はない」と怒られて。この言葉を聞いたベルゼブはひとまず、原作と違いチョコを受け取ってくれたのだった。

搭乗機体・関連機体編集

ブラックタイダー
邪悪獣化した姿。
ジャークサタン/グレートジャークサタン
サブパイロット。
邪悪獣
原作においてジャークサタンが「超次元融合」した際には、そのままスーパー邪悪獣のサブパイロットとなる。
サタンJr.
第38話にて搭乗。

余談編集

  • 担当声優の吉村よう氏が放送中に急逝したため、テレビシリーズ後半の第39話以降からは辻村真人氏が演じている。

脚注編集

  1. 前任者の吉村よう氏も1991年の同日に亡くなっている。