ミノフスキードライブ

2017年7月1日 (土) 20:11時点におけるみっつ (トーク | 投稿記録)による版 (このせい・・・かなぁ)

機動戦士クロスボーン・ガンダム』及び『機動戦士Vガンダム』などを始めとする宇宙世紀ガンダムシリーズで登場する、浮上・推進技術の一種。

概要

ユニットの内部でエネルギーフィールドを発生させ、それによって生じる反発力を推進力とする。従来のロケットエンジンと異なり、加速の際に推進剤を必要としないため、エネルギーの供給が続く限り、無制限に加速する事ができる。理論上は亜光速まで加速が可能。未完成な技術なため、供給されたエネルギーの全てを推進力に変換しきれず、副産物として「光の翼」が発生する。これは本来は欠陥とも言えるのだが、作中では敵を切り裂く武器としたり、敵のビームを防ぐ盾としたりと攻防に優れた武器として活用された。ビームシールドと一体化させて機体を覆った事もある。

宇宙世紀0128年に建造されたマザー・バンガードバビロニア・バンガード)で初めて採用された。この技術は隠匿されていたらしく、マザー・バンガードのみに搭載され(同型艦ですら搭載されていなかった)、通常時は従来の熱核ロケットエンジンで航行していた。その後、月面のサナリィの研究施設にて、小型化に成功したミノフスキードライブを搭載した実験用モビルスーツ、F99レコードブレイカーが開発されていたが、木星帝国の攻撃によって研究データと機体が破壊されてしまった。その時データは持ち去られており、後年に木星圏独自のミノフスキー・ドライブ搭載型MS、ファントムが造られた。また、撃沈したマザー・バンガードの残骸をアナハイム・エレクトロニクス社が回収し、それを利用して造った実験用モビルスーツ「スピードキング(サナリィ内でのコードネームは『イカロス』)」が存在していたが、実験中に地球に墜落。艦の残骸にモビルスーツをくっつけただけの簡易的なものだったため、量産もされなかった。それから後の宇宙世紀0153に再度の開発に成功。V2ガンダムに搭載された。なお、本システムの開発にはオーティスとミューラ・ミゲルという人物が関与しているとされる。

SRWでは強化パーツとして登場することがあり、ミノフスキークラフトの効果に加え移動力も増える。『V』では『戦作』内に登場するが、ゲーム内に登場する機体には一切搭載されていないのに関わらず強化パーツとして採用されている。V2ガンダムに似た機体は登場していても、同機には搭載されていないのだが…。メディアワークスの書籍『MS回顧録』にて「F91には試験型ミノフスキードライブも搭載されている」という記述があった為そのせいかもしれないが、生憎『V』で出ているのは見た目は同じであるものの量産型である。

主なユニット

マザー・バンガード
初のミノフスキードライブ搭載機であり、現時点唯一のミノフスキードライブ搭載艦。
後に撃沈されるが、残骸として残されたMDユニットは紆余曲折の果てに地球圏最後の希望となる。
V2ガンダム
歴史上、および現実の年代順では初のミノフスキードライブ搭載型モビルスーツ。
ザンスパイン
ゲーム『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズに登場するオリジナルMS。
ザンスカール帝国が奪取したミノフスキードライブの技術を用いて開発した、という設定の機体。SRW未登場。
F99 レコードブレイカー
サナリィが開発した量産モビルスーツにMDユニット搭載した試作機で、いわばV2やファントムの前身。
しかし木星帝国により開発データと機体全てが破壊されて、記録自体も抹消される。SRW未登場。
ファントム(ファントムガンダム)
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)に登場する主人公機。
鋼鉄の7人』で木星帝国がサナリィを襲撃した際に強奪したF99レコードブレイカーのデータを流用、量産機アマクサをベースに開発された。
ミノフスキードライブの完成度はV2ガンダムの50%程であり、技術的にも余剰エネルギーである「光の翼」の噴出が不安定になっている。このため全身にサブスラスターを兼ねた噴射口を増設したうえで、多重Iフィールドによって無理矢理抑えこむという強引な対処が取られた。

関連用語

ミノフスキークラフト
ミノフスキードライブ以前から存在する宇宙世紀の飛行技術。ただしドライブとは全く構造が異なる。SRWでは大体ドライブの下位互換の強化パーツだが、登場回数は(ドライブは採用作品が限られるので)圧倒的にこちらが多い古参の強化パーツのひとつである。
リフターモジュール
宇宙世紀ガンダムシリーズが登場しない版権SRWにおいての代替パーツ。

余談

  • 元々は以前富野由悠季監督が書いた小説『ガイア・ギア』(SRW未登場)に登場した単語で、それを見たメカデザイナーのカトキハジメ氏がその語感を気に入り『Vガンダム』内の自身のデザインMSに使ったという経緯がある。名称を拝借しただけで中身は全くの別物であり、両者に繋がりはない。

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