「ジーン (ゾイドジェネシス)」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
[[ディガルド武国|ディガルド軍]]の総司令官で、ディガルド国王[[ララダ3世]]の養子。元は[[ソラノヒト]]であり、ディガルドとの取引によって地上に派遣された。 | [[ディガルド武国|ディガルド軍]]の総司令官で、ディガルド国王[[ララダ3世]]の養子。元は[[ソラノヒト]]であり、ディガルドとの取引によって地上に派遣された。 | ||
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他人を自身の野望のための道具としか思っておらず、敵対者どころか既に自国ディガルドの勢力下に組み込まれた国('''しかも最大級功労国''')に対してすら様々な[[ナンバー|非道な行為]]を平然と行う。また、当のディガルド本国の状況に関しても、'''別の理由'''はあれども、退廃的かつ衰退の臭いを感じさせる描写をもって描かれており、内政に関しても、純粋な自国民すらも彼にとってはどうでもよい存在と見なしていた節もあった。このことが原因で最終的には前述の状況にぴったり当てはまっていたザイリンをはじめ、同じディガルドの軍人達にも離反され敵視されてしまう事になる(唯一最後まで忠誠を誓っていたのは四天王の[[ゲオルグ]]のみ)。しかし当人はこのことを何の問題とも考えておらず、事実この認識の通り、ジーン討伐の下に多くの勢力が一つとなったジーン討伐軍との最終決戦では、無数の[[バイオゾイド]]を引き連れて現れ、討伐軍側の多くの[[ゾイド]]を血祭りに上げて見せた。 | 他人を自身の野望のための道具としか思っておらず、敵対者どころか既に自国ディガルドの勢力下に組み込まれた国('''しかも最大級功労国''')に対してすら様々な[[ナンバー|非道な行為]]を平然と行う。また、当のディガルド本国の状況に関しても、'''別の理由'''はあれども、退廃的かつ衰退の臭いを感じさせる描写をもって描かれており、内政に関しても、純粋な自国民すらも彼にとってはどうでもよい存在と見なしていた節もあった。このことが原因で最終的には前述の状況にぴったり当てはまっていたザイリンをはじめ、同じディガルドの軍人達にも離反され敵視されてしまう事になる(唯一最後まで忠誠を誓っていたのは四天王の[[ゲオルグ]]のみ)。しかし当人はこのことを何の問題とも考えておらず、事実この認識の通り、ジーン討伐の下に多くの勢力が一つとなったジーン討伐軍との最終決戦では、無数の[[バイオゾイド]]を引き連れて現れ、討伐軍側の多くの[[ゾイド]]を血祭りに上げて見せた。 | ||
− | + | ゾイド乗りとしての操縦技術は超一流であり、格闘戦では相手のゾイドコアを的確に貫き、一撃で倒すほどの技量を見せる。専用機の巨大バイオゾイドであるバイオティラノの性能も相まって、ルージの[[ムゲンライガー]]だけでなく、最新鋭の[[バイオヴォルケーノ]]を駆るザイリンをも圧倒する。更には[[ムゲンライガー]]、[[ランスタッグブレイク]]、[[ランスタッグ (ソウタ)]]、[[バンブリアングランド]]、[[ソウルタイガーブースト]]、[[バイオプテラ]]の全てを単機で撃破するほどの戦闘力を見せたが、ルージの強い願いに答えて復活したムゲンライガーによってバイオティラノのコアごと貫かれ、最期を迎えた。 | |
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
;[[フェルミ]] | ;[[フェルミ]] | ||
− | :部下。元々はディガルド軍内からジーンを監視する[[ソラノヒト]] | + | :部下。元々はディガルド軍内からジーンを監視する[[ソラノヒト]]のエージェントだったが、「面白そうだから」と彼に寝返る。しかし、ジーンが野望を露わにしてからは離反した。 |
;[[ザイリン・ド・ザルツ]] | ;[[ザイリン・ド・ザルツ]] | ||
:部下。友人として接していたが、彼の並外れたゾイド適性を利用していただけだった。 | :部下。友人として接していたが、彼の並外れたゾイド適性を利用していただけだった。 | ||
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:部下。ジーンを神と崇めており、四天王の中では唯一最期までジーンに忠誠を誓っていた忠臣だが、最期はジーンの手で止めを刺されてしまった。 | :部下。ジーンを神と崇めており、四天王の中では唯一最期までジーンに忠誠を誓っていた忠臣だが、最期はジーンの手で止めを刺されてしまった。 | ||
;[[プロメ]] | ;[[プロメ]] | ||
− | : | + | :ジーンの野心を知りつつそれを制御できるものと侮っていた。 |
+ | ;[[リンナ・エレガンス]] | ||
+ | :武帝となった後に彼女の故郷であるアイアンロックを襲撃し、壊滅へと追いやった。 | ||
== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
− | ;「いつまで支配者のつもりでいる?」 | + | ;「やあ、ザイリン。直接顔をあわせるのは三ヶ月ぶりかな」<br />ザイリン「はっ、ジーン大将もお変わりなく」<br />「二人きりの時はジーンでいいよ。私と君の仲じゃないか」 |
− | : | + | :第11話の初登場の場面。上司と部下の関係ながらフランクな人間性を見せるなど、後の狂気の独裁者のイメージからは離れた冷静な一面を見せている。 |
− | : | + | ;「いずれ私は軍を指揮するものとなる。そして神となる」 |
+ | :第24話の回想において、ザイリンへ語った野望。この時ザイリンは「それはいい」と笑っていたが、その秘めた野望が狂気に満ちたものとまでは思わなかったであろう…。 | ||
+ | ;(お前は戦うことだけ考えていればいいのだ…) | ||
+ | :第27話。[[バイオヴォルケーノ]]を与え、その力に高揚するザイリンを見て。直前の兵士の台詞と後に明かされるヴォルケーノの秘密も含めて、ザイリンを手駒としてしか見ていない事が解る。 | ||
+ | ;「空を飛ぶと言っても、我々の技術ではせいぜい小高い丘を越えるのが精一杯。貴方がたの住む空の都に直接害を及ぼすものではありません」 | ||
+ | :第37話、[[バイオラプターグイ]]を開発したことで[[ソラノヒト]]から条約違反ではと指摘されるが、ソラシティに攻め込むつもりは無いと詭弁を言い、上手く丸め込んだ。 | ||
+ | ;「嘘だとわかった時には、空の命運は尽きている」 | ||
+ | :同話、フェルミから上記のやり取りで「嘘つき」と言われた事での返し。事実、ソラシティは程なくして陥落する事となる。 | ||
+ | ;「ご安心ください。これからは私の時代…父上にはゆっくり静養していただく。失礼いたします…」<br />「誰か! 誰かおらぬか! 父上が!」 | ||
+ | :第41話、ララダ3世にソラノヒトとの決別を告げると同時に不穏な言葉を言い残す。この直後にララダは倒れるが、直後の白々しいことこの上ない叫びといい、[[暗殺]]と思わせるには十分であった。 | ||
+ | ;「いつまで支配者のつもりでいる?」<br />「この星を支配するものはただ一人…この私だ」 | ||
+ | :第46話より。ソラシティへの反逆を非難してきたプロメに対して反論し、宣戦布告に等しい発言を行う。 | ||
+ | :だが、'''上段の部分はジーンにも跳ね返ってくる皮肉な台詞でもあり、ジーンを含めたソラノヒトの在り方を端的に表していると言える'''。 | ||
+ | ;「我は唯一絶対神ジーン。我に絶対服従を誓い、白旗を掲げよ。さもなくば死あるのみ。この世界は絶対神ジーンが支配する。お前たちすべての命も、家も、財産も、全てのものは私の手の中にある。絶対神ジーンに支配されることに喜びを感じる者は良し。それが出来ない愚か者は、例え一瞬たりとも生きてはいかれないものと知るべきである」 | ||
+ | :第47話ラスト、[[バイオラプターグイ]]から惑星Zi中へばら撒かれたビラを通じての絶対神宣言。その傲慢極まりない態度にルージたち討伐軍は怒りを顕わにした。 | ||
;「馬鹿な!私は神であるぞおおぉぉぉっっ!」 | ;「馬鹿な!私は神であるぞおおぉぉぉっっ!」 | ||
− | : | + | :最終話、ルージの駆る[[ムゲンライガー]]に撃墜されたときに放った断末魔。この手の悪党のセリフとしてはありきたりのものではあるのだが、終始余裕と自信しか見せなかった彼が初めて驚愕・狼狽といった感情を見せた瞬間でもあった。 |
== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == | ||
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2024年6月2日 (日) 00:30時点における最新版
ジーンは『ゾイド ジェネシス』の登場人物。
ジーン | |
---|---|
登場作品 | |
声優 | 中村秀利 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦K |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 惑星Zi人 |
性別 | 男 |
所属 | ソラシティ → ディガルド武国(ディガルド軍) |
役職 | 総司令官 → 武帝 |
軍階級 | 大将 |
概要編集
ディガルド軍の総司令官で、ディガルド国王ララダ3世の養子。元はソラノヒトであり、ディガルドとの取引によって地上に派遣された。
物語の当初こそソラシティの忠実な配下として行動していたが、それはソラを油断させるための演技に過ぎず、その内には「惑星Ziの神となる」という凄まじいまでの野望を秘めていた。物語中盤以降徐々にその片鱗を見せ始め、養父のララダ三世の急死後ディガルドの王位を継いでからは「武帝ジーン一世」を名乗り、秘密裏に開発していたバイオラプターグイで野望の邪魔となるソラシティを破壊。さらに自らの乗機であるバイオティラノが完成するに至ると自身を唯一絶対神と称し、野心をむき出しにした醜悪な形相となった。
他人を自身の野望のための道具としか思っておらず、敵対者どころか既に自国ディガルドの勢力下に組み込まれた国(しかも最大級功労国)に対してすら様々な非道な行為を平然と行う。また、当のディガルド本国の状況に関しても、別の理由はあれども、退廃的かつ衰退の臭いを感じさせる描写をもって描かれており、内政に関しても、純粋な自国民すらも彼にとってはどうでもよい存在と見なしていた節もあった。このことが原因で最終的には前述の状況にぴったり当てはまっていたザイリンをはじめ、同じディガルドの軍人達にも離反され敵視されてしまう事になる(唯一最後まで忠誠を誓っていたのは四天王のゲオルグのみ)。しかし当人はこのことを何の問題とも考えておらず、事実この認識の通り、ジーン討伐の下に多くの勢力が一つとなったジーン討伐軍との最終決戦では、無数のバイオゾイドを引き連れて現れ、討伐軍側の多くのゾイドを血祭りに上げて見せた。
ゾイド乗りとしての操縦技術は超一流であり、格闘戦では相手のゾイドコアを的確に貫き、一撃で倒すほどの技量を見せる。専用機の巨大バイオゾイドであるバイオティラノの性能も相まって、ルージのムゲンライガーだけでなく、最新鋭のバイオヴォルケーノを駆るザイリンをも圧倒する。更にはムゲンライガー、ランスタッグブレイク、ランスタッグ (ソウタ)、バンブリアングランド、ソウルタイガーブースト、バイオプテラの全てを単機で撃破するほどの戦闘力を見せたが、ルージの強い願いに答えて復活したムゲンライガーによってバイオティラノのコアごと貫かれ、最期を迎えた。
登場作品と役柄編集
携帯機シリーズ編集
人間関係編集
他作品との人間関係編集
名台詞編集
- 「やあ、ザイリン。直接顔をあわせるのは三ヶ月ぶりかな」
ザイリン「はっ、ジーン大将もお変わりなく」
「二人きりの時はジーンでいいよ。私と君の仲じゃないか」 - 第11話の初登場の場面。上司と部下の関係ながらフランクな人間性を見せるなど、後の狂気の独裁者のイメージからは離れた冷静な一面を見せている。
- 「いずれ私は軍を指揮するものとなる。そして神となる」
- 第24話の回想において、ザイリンへ語った野望。この時ザイリンは「それはいい」と笑っていたが、その秘めた野望が狂気に満ちたものとまでは思わなかったであろう…。
- (お前は戦うことだけ考えていればいいのだ…)
- 第27話。バイオヴォルケーノを与え、その力に高揚するザイリンを見て。直前の兵士の台詞と後に明かされるヴォルケーノの秘密も含めて、ザイリンを手駒としてしか見ていない事が解る。
- 「空を飛ぶと言っても、我々の技術ではせいぜい小高い丘を越えるのが精一杯。貴方がたの住む空の都に直接害を及ぼすものではありません」
- 第37話、バイオラプターグイを開発したことでソラノヒトから条約違反ではと指摘されるが、ソラシティに攻め込むつもりは無いと詭弁を言い、上手く丸め込んだ。
- 「嘘だとわかった時には、空の命運は尽きている」
- 同話、フェルミから上記のやり取りで「嘘つき」と言われた事での返し。事実、ソラシティは程なくして陥落する事となる。
- 「ご安心ください。これからは私の時代…父上にはゆっくり静養していただく。失礼いたします…」
「誰か! 誰かおらぬか! 父上が!」 - 第41話、ララダ3世にソラノヒトとの決別を告げると同時に不穏な言葉を言い残す。この直後にララダは倒れるが、直後の白々しいことこの上ない叫びといい、暗殺と思わせるには十分であった。
- 「いつまで支配者のつもりでいる?」
「この星を支配するものはただ一人…この私だ」 - 第46話より。ソラシティへの反逆を非難してきたプロメに対して反論し、宣戦布告に等しい発言を行う。
- だが、上段の部分はジーンにも跳ね返ってくる皮肉な台詞でもあり、ジーンを含めたソラノヒトの在り方を端的に表していると言える。
- 「我は唯一絶対神ジーン。我に絶対服従を誓い、白旗を掲げよ。さもなくば死あるのみ。この世界は絶対神ジーンが支配する。お前たちすべての命も、家も、財産も、全てのものは私の手の中にある。絶対神ジーンに支配されることに喜びを感じる者は良し。それが出来ない愚か者は、例え一瞬たりとも生きてはいかれないものと知るべきである」
- 第47話ラスト、バイオラプターグイから惑星Zi中へばら撒かれたビラを通じての絶対神宣言。その傲慢極まりない態度にルージたち討伐軍は怒りを顕わにした。
- 「馬鹿な!私は神であるぞおおぉぉぉっっ!」
- 最終話、ルージの駆るムゲンライガーに撃墜されたときに放った断末魔。この手の悪党のセリフとしてはありきたりのものではあるのだが、終始余裕と自信しか見せなかった彼が初めて驚愕・狼狽といった感情を見せた瞬間でもあった。