「御三家」の版間の差分
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+ | '''御三家'''は、「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」において初期から多くの作品に参戦し続けている「[[マジンガーシリーズ]]」「[[ゲッターロボシリーズ]]」「[[ガンダムシリーズ]]」の3シリーズを指す用語。スパロボユーザー間のみで用いられる[[俗語・俗称|俗語]]であり、公式で言及されたことは一度もない。 | ||
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'''[[OGシリーズ]]は版権作品無しで作られたシリーズなので、本ページでは「皆勤」などの表現にOGシリーズを含まないこととする。''' | '''[[OGシリーズ]]は版権作品無しで作られたシリーズなので、本ページでは「皆勤」などの表現にOGシリーズを含まないこととする。''' | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | この3シリーズは初代『[[スーパーロボット大戦]]』からの参戦組であり、さらに今日のスパロボの原型が固まった次作『[[第2次スーパーロボット大戦]]』においても唯一の版権作品として登場。スパロボの歴史は、この3シリーズによって幕が上がったと言っても決して過言ではない最古参の作品群である。 | |
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− | この3シリーズは初代『[[スーパーロボット大戦]]』からの参戦組であり、さらに今日のスパロボの原型が固まった次作『[[第2次スーパーロボット大戦]] | ||
− | + | 初代のプロローグメッセージで単に「スーパーロボット」と表現されていたのに対し、『第2次』のプロローグでは明確にこの3シリーズがメッセージ中に登場しており、非常に印象深い。 | |
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== 御三家の軌跡 == | == 御三家の軌跡 == | ||
=== 『α』以前 === | === 『α』以前 === | ||
− | + | 前述の通り、シリーズ初期は参戦作品が少しずつ賑やかになりつつも、この3シリーズは常に欠くことがなく参戦作品として名を連ねた。御三家としての地位を揺ぎ無いものとしており、『[[スーパーロボット大戦α]]』が発売される2000年頃まではその傾向が続いていた。 | |
− | ただしその役割については必ずしも対等なものではなく、スパロボの世界観構築においては[[宇宙世紀]] | + | ただしその役割については必ずしも対等なものではなく、スパロボの世界観構築においては[[宇宙世紀]]ガンダムの存在が大きなウェイトを占めていた。それが如実に現れているのが敵勢力の構成であり、版権作品からの大物として[[パプテマス・シロッコ]]や[[ハマーン・カーン]]といったキャラクターがシナリオ上におけるイニシアティブを握る地位を与えられている。一方で[[Dr.ヘル一派]]や[[ミケーネ帝国]]の扱いは芳しくなく、[[恐竜帝国]]や[[百鬼帝国]]に至っては存在自体が省かれる場合がほとんど。強いて言えば、『[[スーパーロボット大戦64]]』で百鬼帝国がようやく登場を果たした程度であった。 |
− | + | これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッターロボ両シリーズは当時ほとんど映像ソフト化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。この傾向はマジンガー・ゲッターロボに限らず、これと同時期のスーパーロボットアニメの多くも同じ事情を抱えていた。 | |
− | + | マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の[[兜甲児]]・[[弓さやか]]・[[ボス]]は、[[アムロ・レイ]]や[[ブライト・ノア]]と並んで皆勤を果たし、[[インターミッション]]ではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。なお、TV版[[ゲッターチーム]]も概ね同様の立ち位置ではあるが、『[[新スーパーロボット大戦]]』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』の後半では会話に殆ど絡まなくなったりと、甲児達に比べると一段劣る扱いに甘んじている。 | |
− | ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられていた。反面ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]] | + | ユニットの面では、[[マジンガーZ]]と甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられていた。反面ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たに[[マジンカイザー]]という甲児の後継機の設定が、ダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた。ゲッターロボについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の[[精神コマンド]]を活かしての「[[熱血]]」+「[[必中]]」+「[[幸運]]」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。ガンダムは[[アムロ・レイ]]をはじめとする[[ニュータイプ]]所持者による当てて避ける戦法で頼りにされた。[[リアルロボット|リアル系]]オリジナルロボットとして位置づけられた[[ヒュッケバイン]]が[[ガンダムタイプ]]そっくりなのも、ガンダムシリーズがリアル系の代名詞として定着していたことを裏付けている。 |
=== 『α』・携帯機から『Z』まで === | === 『α』・携帯機から『Z』まで === | ||
この状況に変化が現れだしたのは『[[スーパーロボット大戦α]]』、そして携帯機シリーズ第2弾の『[[スーパーロボット大戦R]]』である。 | この状況に変化が現れだしたのは『[[スーパーロボット大戦α]]』、そして携帯機シリーズ第2弾の『[[スーパーロボット大戦R]]』である。 | ||
− | 『α』ではそれまで曖昧にされてきた「原作ストーリー準拠の参戦」(原作の見どころを再現する・[[いるだけ参戦]]をなるべく避ける)という方針が明確化された。αシリーズ次作の『[[スーパーロボット大戦α外伝]]』ではマジンガーシリーズの中でもあまり扱いがよくなかった[[剣鉄也]]や、ゲッターロボの敵方である[[恐竜帝国]] | + | 『α』ではそれまで曖昧にされてきた「原作ストーリー準拠の参戦」(原作の見どころを再現する・[[いるだけ参戦]]をなるべく避ける)という方針が明確化された。αシリーズ次作の『[[スーパーロボット大戦α外伝]]』ではマジンガーシリーズの中でもあまり扱いがよくなかった[[剣鉄也]]や、ゲッターロボの敵方である[[恐竜帝国]]にスポットが当てられるなど待遇が向上。以後の参戦時には、従来より原作の展開が掘り下げられることが多くなった。ちなみに、SRWの製作サイドが「王道」「若者(新規層)向け」「[[OGシリーズ]]」の3本柱で進めるという方針を掲げたのもこの時期である。 |
− | もう一つ特筆すべきは'''ゲッターロボ・ガンダムシリーズの世代交代''' | + | もう一つ特筆すべきは'''ゲッターロボ・ガンダムシリーズの世代交代'''である。『R』では東映版ゲッターロボに代わりOVA作品である『[[真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ]]』が参戦、続く『[[スーパーロボット大戦D]]』でも同じくOVA作品の『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』が参戦する。更に『J』では'''ゲッターロボシリーズそのものが不参戦'''というケースが発生。世界観構成や登場メカ・パイロットの数の多さで隆盛を誇っていた[[宇宙世紀]]のガンダムシリーズについても、『第3次α』における『[[機動戦士ガンダムSEED]]』参戦以降はSEED系作品への軸足移行が進んだ。これ以来、東映版ゲッターと宇宙世紀ガンダムが不参戦なスパロボ(特に携帯機シリーズ)も今日では珍しくなくなっている。 |
− | この過程で2001年、スパロボのために生み出されたマジンカイザーが本家に逆輸入され、OVA『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』がリリース。『[[スーパーロボット大戦GC]] | + | この過程で2001年、スパロボのために生み出されたマジンカイザーが本家に逆輸入され、OVA『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』がリリース。『[[スーパーロボット大戦GC]]』以降、同OVA名義での参戦も多くなった。事実上の世代交代ではあるものの、同OVAの作風及び登場キャラクターの性格は、ゲッターチームのTV版とOVA版ほどかけ離れたものではないため、ファンからは概ね従来通りの感覚で受け入れられた。またマジンガーは上記の2シリーズと異なり、「王道」系の作品以外でもTV版準拠で参戦することもままある(『K』『NEO』等)。 |
− | このように、「東映版マジンガー」「東映版ゲッターロボ」「宇宙世紀ガンダム」で固まっていた御三家が、「マジンカイザー」「(ゲッターロボなし)」「ガンダムSEED」へと移り変わっていた時期でもあった。前者の組み合わせも『[[スーパーロボット大戦Z]]』が最後である<ref>『[[ | + | このように、「東映版マジンガー」「東映版ゲッターロボ」「宇宙世紀ガンダム」で固まっていた御三家が、「マジンカイザー」「(ゲッターロボなし)」「ガンダムSEED」へと移り変わっていた時期でもあった。前者の組み合わせも『[[スーパーロボット大戦Z]]』が最後である<ref>『[[スーパーロボット大戦X-Ω]]』もこの組み合わせだが、『マジンガーZ』と『ゲッターロボ』は東映版にOVAの設定が混在するという異例の措置による参戦のため除外。</ref>。 |
− | === | + | === 『第2次Z』から『X』まで=== |
− | 『[[第2次Z破界篇]]』から『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の2作が、[[Zシリーズ]]最終作『[[第3次Z天獄篇]]』まで継続参戦。合間の『[[OE]] | + | 『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』から『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』『[[真ゲッターロボ 世界最後の日]]』の2作が、[[Zシリーズ]]最終作『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』まで継続参戦。合間の『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』や完結後の『[[スーパーロボット大戦V|V]]』でも同じ組み合わせで参戦しており、いわば第2の世代交代が起こった。特に『世界最後の日』は『D』以来の再参戦<ref>『[[スパロボ学園]]』にも参戦しているがゲームの特性上ストーリー再現は無い。</ref>であるほか、ゲッターロボ自体が上述のとおり不参戦が珍しくないこともあり、この扱いは正に大躍進であった。その一方で東映版マジンガー・ゲッターロボの参戦はほぼ途絶えるようになった。『Z』における[[流竜馬|TV版竜馬]]が[[流竜馬 (OVA)|OVA版竜馬]]の存在を匂わせた発言はファンの間で一時話題となり東映版とOVA版の同時参戦が期待されたが、結局叶うことのないままZシリーズは完結を迎えた。 |
− | 『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではさらに[[SDガンダム]] | + | 『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではさらに[[SDガンダム]]が初参戦し、『[[マジンカイザーSKL (OVA)|マジンカイザーSKL]]』のみの参戦により[[兜甲児]]と[[マジンガーZ]]の皆勤が止まった。 |
『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]』においてはマジンガー・ゲッターロボシリーズで初めての試みがなされた。『世界最後の日』と『真対ネオ』という同シリーズ内において世界観の異なる作品が同時参戦を果たし、平行世界における同一人物の対面も果たしている。続いてマジンガーシリーズでも『マジンカイザー』<ref>『死闘!!暗黒大将軍』も含む</ref>『マジンカイザーSKL』『真マジンガー』の3つの異なる世界観が競演を果たしている。『真マジンガー』『マジンカイザーSKL』はほどなくして『[[スーパーロボット大戦BX]]』でも共演した。 | 『[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]』においてはマジンガー・ゲッターロボシリーズで初めての試みがなされた。『世界最後の日』と『真対ネオ』という同シリーズ内において世界観の異なる作品が同時参戦を果たし、平行世界における同一人物の対面も果たしている。続いてマジンガーシリーズでも『マジンカイザー』<ref>『死闘!!暗黒大将軍』も含む</ref>『マジンカイザーSKL』『真マジンガー』の3つの異なる世界観が競演を果たしている。『真マジンガー』『マジンカイザーSKL』はほどなくして『[[スーパーロボット大戦BX]]』でも共演した。 | ||
− | == 今後の展望 == | + | また、バンプレソフト時代を含めB.B.スタジオ開発作品は常に御三家が揃って参戦するのが定番であったが、2018年の『[[スーパーロボット大戦X]]』にてゲッターロボシリーズが初めて不参戦となった。 |
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+ | ===『T』以降=== | ||
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+ | 『[[スーパーロボット大戦T|T]]』において、『第2次Z』以降参戦してきた『真マジンガー』に代わり、『[[劇場版 マジンガーZ / INFINITY]]』が参戦した<ref>正式な初参戦は『X-Ω』だが、シナリオ制を採る通常フォーマットのSRW作品への参戦は『T』が初となる。</ref>。東映版マジンガーの正統続編たるこの作品における[[兜甲児]]はそれまでの作品とは打って変わって28歳のベテランパイロットとなったことで、[[流竜馬 (OVA)|OVA版竜馬]]と[[アムロ・レイ|逆シャア版アムロ]]、そしてこの[[兜甲児|INFINITY版甲児]]の、'''元祖御三家主人公3人の年齢が20代後半で揃う'''こととなったことは発表当初から注目を集めた。 | ||
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+ | シナリオ面でもその期待に応えるように、'''3人が古くからの戦友'''という設定で物語が展開し、彼等3人にスポットを当てたDLCシナリオも配信されるなど、それまでスパロボをプレイしてきた古参ユーザーにとっては非常に感慨深いものとなった。次作『[[スーパーロボット大戦30|30]]』でもこの設定は踏襲されているほか、[[クエスターズ|オリジナル敵勢力]]が地球を狙うきっかけとなるなど、ストーリー面でも大きな役割を担うこととなった。 | ||
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+ | ==今後の展望== | ||
上記のようにその立ち位置は変化しつつある3シリーズではあるが、これまでに培ってきたスパロボへの参戦実績とそれによって形成されたファンの間の認知度を考えれば、今後も形を変えながらスーパーロボット大戦シリーズに強い影響を与えて行くものと思われる。 | 上記のようにその立ち位置は変化しつつある3シリーズではあるが、これまでに培ってきたスパロボへの参戦実績とそれによって形成されたファンの間の認知度を考えれば、今後も形を変えながらスーパーロボット大戦シリーズに強い影響を与えて行くものと思われる。 | ||
;ガンダムシリーズ | ;ガンダムシリーズ | ||
− | : | + | :非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認識(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)が強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。 |
− | : | + | :一方で作品間の温度差は激しい。同じ世界観でも、『Ζ』『逆シャア』とそれ以外の宇宙世紀系、『W』のTVシリーズとOVA『Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』、『00』のTVシリーズと劇場版などはいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。正確には『Ζ』『逆シャア』の立場が揺るがないと見なすべきであり、それ以外はファンが首を長くして再参戦を待つという状況が続く。 |
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;マジンガーシリーズ | ;マジンガーシリーズ | ||
− | : | + | :マジンガーは、ガンダムやゲッターロボに比べると従前からの参戦スタンスを保ち続けているシリーズである。特に甲児は[[兜甲児|旧TV版]]・[[兜甲児 (OVA)|OVA版]]・[[兜甲児 (真マジンガー)|真マジンガー版]]の違いこそあれ、'''『UX』以外のスパロボには全て登場した'''ことは紛れもない事実。更にさやかとボスも、稀に登場しないことはあれ甲児とともに参戦し続けている。 |
− | : | + | :シリーズが歴史を重ねるに連れてアムロや竜馬が未参戦となる事も多い中、スパロボ全作品を通じての顔役として気を放ち続けている。原作再現は比較的少ないものの、オリジナル設定での活躍も多いことや、これまでも甲児たちの本領が[[インターミッション]]での活躍にあったことから考えれば、さほど大きな問題ではないだろう。「スパロボの番人」とも呼ぶべき風格を備えた貴重な同シリーズは、今後も引き続き参戦していくものと思われる。 |
− | : | + | :『UX』で初めて甲児が参戦しなくなったが、同作には『マジンカイザーSKL』が参戦しているため、マジンガーシリーズという大枠での完全未参戦は未だに無い。 |
− | + | :2018年に東映版マジンガーの続編にして最新作『[[劇場版 マジンガーZ / INFINITY]]』が公開されて以降は、真マジンガーに代わってこちらが参戦しており、しばらくは同作がマジンガーシリーズの代表として参戦すると思われる。 | |
− | == 政治的背景 == | + | ;ゲッターロボシリーズ |
+ | :原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード([[真ゲッター2]]及び[[真ゲッター3]]を参照)で知られた石川賢氏が故人となってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定だと推測される。携帯機シリーズへの不参戦が続く傍ら、『第2次Z破界篇』以降は『世界最後の日』が東映版ゲッターに代わって常連となっている。 | ||
+ | :2021年に石川賢氏の遺作『[[ゲッターロボ アーク]]』がアニメ化し、『DD』に放映中ながら期間限定参戦を果たしているが、原作が未完であることとアニメ版もそれを踏まえたラストとなったため、通常フォーマットのスパロボのシナリオに組み込むにあたって[[スパロボ補正|独自解釈、もしくはクロスオーバーによる改変が行われる]]ことになるのは想像に難くない。いずれにせよ、御三家を構成するゲッターロボシリーズの最新作としてアニメ化された以上、正式参戦もそう遠くないと予想される。 | ||
+ | : | ||
+ | さらに3シリーズの共通項として、参戦発表時点で映像化されていない[[漫画]]作品がサプライズ的に参戦することもままある。ガンダムシリーズの『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|クロスボーン]]』、マジンガーシリーズの『[[真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍|真マジンガーZERO]]』、ゲッターロボシリーズの『[[ゲッターロボDEVOLUTION -宇宙最後の3分間-|DEVOLUTION]]』のように、非映像化作品のサプライズ参戦はこの先もコンスタントに行われるものと思われる。 | ||
+ | ==政治的背景== | ||
ガンダムシリーズはロボットアニメ業界最大手のサンライズにとって言わずと知れた看板作品であり、またマジンガーシリーズとゲッターロボシリーズも業界の雄・ダイナミックプロの看板作品である。 | ガンダムシリーズはロボットアニメ業界最大手のサンライズにとって言わずと知れた看板作品であり、またマジンガーシリーズとゲッターロボシリーズも業界の雄・ダイナミックプロの看板作品である。 | ||
それゆえ、これらの作品が欠かさず参戦している理由として、この'''2大巨頭との関係への配慮という政治的な理由'''が背後に存在しているという説がある。実際、サンライズの関わった作品を抜きにしてロボットアニメは語れないというほどサンライズ関連のロボットアニメは多く、同社関連作品の参戦許諾はスパロボの生命線といっても決して過言ではないため、関係維持に慎重さを要する部分があることは想像に難くない。また、ダイナミックプロについては、前述のマジンカイザー誕生の経緯からも明らかなようにスパロボシリーズに好意的であることで知られており、それゆえの返礼的な配慮だと分析する見方もある。 | それゆえ、これらの作品が欠かさず参戦している理由として、この'''2大巨頭との関係への配慮という政治的な理由'''が背後に存在しているという説がある。実際、サンライズの関わった作品を抜きにしてロボットアニメは語れないというほどサンライズ関連のロボットアニメは多く、同社関連作品の参戦許諾はスパロボの生命線といっても決して過言ではないため、関係維持に慎重さを要する部分があることは想像に難くない。また、ダイナミックプロについては、前述のマジンカイザー誕生の経緯からも明らかなようにスパロボシリーズに好意的であることで知られており、それゆえの返礼的な配慮だと分析する見方もある。 | ||
− | == 余談 == | + | ==余談== |
− | *[[ | + | *ゲッターロボシリーズの不参戦という事態は『[[スーパーロボット大戦COMPACT2]]』3部作のうち[[スーパーロボット大戦COMPACT2第2部|第2部]]ですでに起こっていたが、完結編の第3部で復帰しているため(そもそも連続ストーリーによる3部作構成であるため、復帰は確定事項であった)か、現在は取りざたされることはほぼ無い。 |
− | + | **リメイク作の『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』に比べ3部作は話題になりにくいのも要因の一つであろう。 | |
− | + | *[[ロマンロボシリーズ]]は御三家と同じくスパロボシリーズの最初期から参戦しており、スパロボの常連として認知されている。参戦数についてもかつては御三家と肩を並べるものとなっていたが、東映版マジンガー・ゲッターの参戦減少と時期を同じくして参戦頻度を著しく減少させている。 | |
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− | == 脚注 == | + | == 脚注== |
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2024年1月31日 (水) 11:07時点における最新版
御三家は、「スーパーロボット大戦シリーズ」において初期から多くの作品に参戦し続けている「マジンガーシリーズ」「ゲッターロボシリーズ」「ガンダムシリーズ」の3シリーズを指す用語。スパロボユーザー間のみで用いられる俗語であり、公式で言及されたことは一度もない。
OGシリーズは版権作品無しで作られたシリーズなので、本ページでは「皆勤」などの表現にOGシリーズを含まないこととする。
概要編集
この3シリーズは初代『スーパーロボット大戦』からの参戦組であり、さらに今日のスパロボの原型が固まった次作『第2次スーパーロボット大戦』においても唯一の版権作品として登場。スパロボの歴史は、この3シリーズによって幕が上がったと言っても決して過言ではない最古参の作品群である。
初代のプロローグメッセージで単に「スーパーロボット」と表現されていたのに対し、『第2次』のプロローグでは明確にこの3シリーズがメッセージ中に登場しており、非常に印象深い。
……(前半略)…… だが、全世界の8割がDCの手によって支配されるようになっても、その支配に抵抗を続ける人々も存在した。 そして奇跡的にDCの手から逃れてきた3体のスーパーロボット… ガンダム、マジンガーZ、ゲッターロボとそのパイロットを中心に、DCに対して立ち上がったのである。 そして今、全世界を震撼させる第2次スーパーロボット大戦が始まろうとしていた…。 |
その後もこの3シリーズは、スパロボシリーズにおいてレギュラー参戦する常連組として地位を確立。ファンからはシリーズにとって欠かせない存在として認知されるようになり、自然発生的にこの愛称で呼ばれるようになった。
御三家の軌跡編集
『α』以前編集
前述の通り、シリーズ初期は参戦作品が少しずつ賑やかになりつつも、この3シリーズは常に欠くことがなく参戦作品として名を連ねた。御三家としての地位を揺ぎ無いものとしており、『スーパーロボット大戦α』が発売される2000年頃まではその傾向が続いていた。
ただしその役割については必ずしも対等なものではなく、スパロボの世界観構築においては宇宙世紀ガンダムの存在が大きなウェイトを占めていた。それが如実に現れているのが敵勢力の構成であり、版権作品からの大物としてパプテマス・シロッコやハマーン・カーンといったキャラクターがシナリオ上におけるイニシアティブを握る地位を与えられている。一方でDr.ヘル一派やミケーネ帝国の扱いは芳しくなく、恐竜帝国や百鬼帝国に至っては存在自体が省かれる場合がほとんど。強いて言えば、『スーパーロボット大戦64』で百鬼帝国がようやく登場を果たした程度であった。
これはガンダムシリーズが世界観の骨子として定着していた事はもちろんだが、マジンガー・ゲッターロボ両シリーズは当時ほとんど映像ソフト化されておらず、現在ほどインターネットが発達・普及していなかったために資料や情報を集めること(=設定の把握)すら困難だった点も大きい。この傾向はマジンガー・ゲッターロボに限らず、これと同時期のスーパーロボットアニメの多くも同じ事情を抱えていた。
マジンガーシリーズとゲッターロボシリーズについては、どちらかと言えばロボットとキャラクターの力でその存在感を発揮する役割にあり、TV版の兜甲児・弓さやか・ボスは、アムロ・レイやブライト・ノアと並んで皆勤を果たし、インターミッションではシリーズ常連の盛り上げ役として確固たる立ち位置を築いていた。なお、TV版ゲッターチームも概ね同様の立ち位置ではあるが、『新スーパーロボット大戦』で原作漫画版の設定が採用されたために皆勤を逃したり、シナリオライターが途中交代してしまった『スーパーロボット大戦F完結編』の後半では会話に殆ど絡まなくなったりと、甲児達に比べると一段劣る扱いに甘んじている。
ユニットの面では、マジンガーZと甲児には「最序盤から登場するスーパーロボット」という序盤の要としての立ち位置が与えられていた。反面ゲーム終盤ではどうしても息切れする傾向が常態化しており、その対策として新たにマジンカイザーという甲児の後継機の設定が、ダイナミックプロの協力のもとにスパロボのために作られた。ゲッターロボについてはより戦力面での貢献が顕著で、数あるスーパーロボットの中でも最高の攻撃力を誇るアタッカーとして活躍し、特に『真ゲッターロボ (原作漫画版)』の参戦以降はボスキラーとしての地位を不動のものとする。3人分の精神コマンドを活かしての「熱血」+「必中」+「幸運」のシャインスパーク(orストナーサンシャイン)は、敵ボスを沈めるための合言葉といっても決して過言ではない認知度を誇っていた。ガンダムはアムロ・レイをはじめとするニュータイプ所持者による当てて避ける戦法で頼りにされた。リアル系オリジナルロボットとして位置づけられたヒュッケバインがガンダムタイプそっくりなのも、ガンダムシリーズがリアル系の代名詞として定着していたことを裏付けている。
『α』・携帯機から『Z』まで編集
この状況に変化が現れだしたのは『スーパーロボット大戦α』、そして携帯機シリーズ第2弾の『スーパーロボット大戦R』である。
『α』ではそれまで曖昧にされてきた「原作ストーリー準拠の参戦」(原作の見どころを再現する・いるだけ参戦をなるべく避ける)という方針が明確化された。αシリーズ次作の『スーパーロボット大戦α外伝』ではマジンガーシリーズの中でもあまり扱いがよくなかった剣鉄也や、ゲッターロボの敵方である恐竜帝国にスポットが当てられるなど待遇が向上。以後の参戦時には、従来より原作の展開が掘り下げられることが多くなった。ちなみに、SRWの製作サイドが「王道」「若者(新規層)向け」「OGシリーズ」の3本柱で進めるという方針を掲げたのもこの時期である。
もう一つ特筆すべきはゲッターロボ・ガンダムシリーズの世代交代である。『R』では東映版ゲッターロボに代わりOVA作品である『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』が参戦、続く『スーパーロボット大戦D』でも同じくOVA作品の『真ゲッターロボ 世界最後の日』が参戦する。更に『J』ではゲッターロボシリーズそのものが不参戦というケースが発生。世界観構成や登場メカ・パイロットの数の多さで隆盛を誇っていた宇宙世紀のガンダムシリーズについても、『第3次α』における『機動戦士ガンダムSEED』参戦以降はSEED系作品への軸足移行が進んだ。これ以来、東映版ゲッターと宇宙世紀ガンダムが不参戦なスパロボ(特に携帯機シリーズ)も今日では珍しくなくなっている。
この過程で2001年、スパロボのために生み出されたマジンカイザーが本家に逆輸入され、OVA『マジンカイザー』がリリース。『スーパーロボット大戦GC』以降、同OVA名義での参戦も多くなった。事実上の世代交代ではあるものの、同OVAの作風及び登場キャラクターの性格は、ゲッターチームのTV版とOVA版ほどかけ離れたものではないため、ファンからは概ね従来通りの感覚で受け入れられた。またマジンガーは上記の2シリーズと異なり、「王道」系の作品以外でもTV版準拠で参戦することもままある(『K』『NEO』等)。
このように、「東映版マジンガー」「東映版ゲッターロボ」「宇宙世紀ガンダム」で固まっていた御三家が、「マジンカイザー」「(ゲッターロボなし)」「ガンダムSEED」へと移り変わっていた時期でもあった。前者の組み合わせも『スーパーロボット大戦Z』が最後である[1]。
『第2次Z』から『X』まで編集
『第2次Z破界篇』から『真マジンガー 衝撃! Z編』『真ゲッターロボ 世界最後の日』の2作が、Zシリーズ最終作『第3次Z天獄篇』まで継続参戦。合間の『OE』や完結後の『V』でも同じ組み合わせで参戦しており、いわば第2の世代交代が起こった。特に『世界最後の日』は『D』以来の再参戦[2]であるほか、ゲッターロボ自体が上述のとおり不参戦が珍しくないこともあり、この扱いは正に大躍進であった。その一方で東映版マジンガー・ゲッターロボの参戦はほぼ途絶えるようになった。『Z』におけるTV版竜馬がOVA版竜馬の存在を匂わせた発言はファンの間で一時話題となり東映版とOVA版の同時参戦が期待されたが、結局叶うことのないままZシリーズは完結を迎えた。
『スーパーロボット大戦UX』ではさらにSDガンダムが初参戦し、『マジンカイザーSKL』のみの参戦により兜甲児とマジンガーZの皆勤が止まった。
『スーパーロボット大戦Card Chronicle』においてはマジンガー・ゲッターロボシリーズで初めての試みがなされた。『世界最後の日』と『真対ネオ』という同シリーズ内において世界観の異なる作品が同時参戦を果たし、平行世界における同一人物の対面も果たしている。続いてマジンガーシリーズでも『マジンカイザー』[3]『マジンカイザーSKL』『真マジンガー』の3つの異なる世界観が競演を果たしている。『真マジンガー』『マジンカイザーSKL』はほどなくして『スーパーロボット大戦BX』でも共演した。
また、バンプレソフト時代を含めB.B.スタジオ開発作品は常に御三家が揃って参戦するのが定番であったが、2018年の『スーパーロボット大戦X』にてゲッターロボシリーズが初めて不参戦となった。
『T』以降編集
『T』において、『第2次Z』以降参戦してきた『真マジンガー』に代わり、『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』が参戦した[4]。東映版マジンガーの正統続編たるこの作品における兜甲児はそれまでの作品とは打って変わって28歳のベテランパイロットとなったことで、OVA版竜馬と逆シャア版アムロ、そしてこのINFINITY版甲児の、元祖御三家主人公3人の年齢が20代後半で揃うこととなったことは発表当初から注目を集めた。
シナリオ面でもその期待に応えるように、3人が古くからの戦友という設定で物語が展開し、彼等3人にスポットを当てたDLCシナリオも配信されるなど、それまでスパロボをプレイしてきた古参ユーザーにとっては非常に感慨深いものとなった。次作『30』でもこの設定は踏襲されているほか、オリジナル敵勢力が地球を狙うきっかけとなるなど、ストーリー面でも大きな役割を担うこととなった。
今後の展望編集
上記のようにその立ち位置は変化しつつある3シリーズではあるが、これまでに培ってきたスパロボへの参戦実績とそれによって形成されたファンの間の認知度を考えれば、今後も形を変えながらスーパーロボット大戦シリーズに強い影響を与えて行くものと思われる。
- ガンダムシリーズ
- 非宇宙世紀作品も含めて数えればこれまでに完全未参戦となった例はなく、ファンの間でも「『ガンダム』は必ず参戦している」との認識(つまり、さほどフェードアウトしているわけではないという解釈)が強いようである。また、作品の世代交代が進む中でも投入できるラインナップが定期的に供給されており、その立ち位置は当分揺るがないだろう。
- 一方で作品間の温度差は激しい。同じ世界観でも、『Ζ』『逆シャア』とそれ以外の宇宙世紀系、『W』のTVシリーズとOVA『Endless Waltz』、『SEED』と『SEED DESTINY』、『00』のTVシリーズと劇場版などはいずれも参戦回数と原作再現度(再現回数)で格差が大きい。その点では「ガンダムは安泰」と断じるのはいささか語弊を含むことになる。正確には『Ζ』『逆シャア』の立場が揺るがないと見なすべきであり、それ以外はファンが首を長くして再参戦を待つという状況が続く。
- マジンガーシリーズ
- マジンガーは、ガンダムやゲッターロボに比べると従前からの参戦スタンスを保ち続けているシリーズである。特に甲児は旧TV版・OVA版・真マジンガー版の違いこそあれ、『UX』以外のスパロボには全て登場したことは紛れもない事実。更にさやかとボスも、稀に登場しないことはあれ甲児とともに参戦し続けている。
- シリーズが歴史を重ねるに連れてアムロや竜馬が未参戦となる事も多い中、スパロボ全作品を通じての顔役として気を放ち続けている。原作再現は比較的少ないものの、オリジナル設定での活躍も多いことや、これまでも甲児たちの本領がインターミッションでの活躍にあったことから考えれば、さほど大きな問題ではないだろう。「スパロボの番人」とも呼ぶべき風格を備えた貴重な同シリーズは、今後も引き続き参戦していくものと思われる。
- 『UX』で初めて甲児が参戦しなくなったが、同作には『マジンカイザーSKL』が参戦しているため、マジンガーシリーズという大枠での完全未参戦は未だに無い。
- 2018年に東映版マジンガーの続編にして最新作『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』が公開されて以降は、真マジンガーに代わってこちらが参戦しており、しばらくは同作がマジンガーシリーズの代表として参戦すると思われる。
- ゲッターロボシリーズ
- 原作者であり、またスパロボに好意的とも取れるエピソード(真ゲッター2及び真ゲッター3を参照)で知られた石川賢氏が故人となってしまったこともあり、3シリーズの中では最も立ち位置が不安定だと推測される。携帯機シリーズへの不参戦が続く傍ら、『第2次Z破界篇』以降は『世界最後の日』が東映版ゲッターに代わって常連となっている。
- 2021年に石川賢氏の遺作『ゲッターロボ アーク』がアニメ化し、『DD』に放映中ながら期間限定参戦を果たしているが、原作が未完であることとアニメ版もそれを踏まえたラストとなったため、通常フォーマットのスパロボのシナリオに組み込むにあたって独自解釈、もしくはクロスオーバーによる改変が行われることになるのは想像に難くない。いずれにせよ、御三家を構成するゲッターロボシリーズの最新作としてアニメ化された以上、正式参戦もそう遠くないと予想される。
さらに3シリーズの共通項として、参戦発表時点で映像化されていない漫画作品がサプライズ的に参戦することもままある。ガンダムシリーズの『クロスボーン』、マジンガーシリーズの『真マジンガーZERO』、ゲッターロボシリーズの『DEVOLUTION』のように、非映像化作品のサプライズ参戦はこの先もコンスタントに行われるものと思われる。
政治的背景編集
ガンダムシリーズはロボットアニメ業界最大手のサンライズにとって言わずと知れた看板作品であり、またマジンガーシリーズとゲッターロボシリーズも業界の雄・ダイナミックプロの看板作品である。
それゆえ、これらの作品が欠かさず参戦している理由として、この2大巨頭との関係への配慮という政治的な理由が背後に存在しているという説がある。実際、サンライズの関わった作品を抜きにしてロボットアニメは語れないというほどサンライズ関連のロボットアニメは多く、同社関連作品の参戦許諾はスパロボの生命線といっても決して過言ではないため、関係維持に慎重さを要する部分があることは想像に難くない。また、ダイナミックプロについては、前述のマジンカイザー誕生の経緯からも明らかなようにスパロボシリーズに好意的であることで知られており、それゆえの返礼的な配慮だと分析する見方もある。
余談編集
- ゲッターロボシリーズの不参戦という事態は『スーパーロボット大戦COMPACT2』3部作のうち第2部ですでに起こっていたが、完結編の第3部で復帰しているため(そもそも連続ストーリーによる3部作構成であるため、復帰は確定事項であった)か、現在は取りざたされることはほぼ無い。
- リメイク作の『IMPACT』に比べ3部作は話題になりにくいのも要因の一つであろう。
- ロマンロボシリーズは御三家と同じくスパロボシリーズの最初期から参戦しており、スパロボの常連として認知されている。参戦数についてもかつては御三家と肩を並べるものとなっていたが、東映版マジンガー・ゲッターの参戦減少と時期を同じくして参戦頻度を著しく減少させている。