「アヘッド」の版間の差分
(8人の利用者による、間の21版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | = | + | {{登場メカ概要 |
− | + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Ahead]]<ref>[http://www.gundam00.net/tv/ms/06c.html MS]、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。</ref> | |
− | + | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | |
− | ** | + | *{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム00}} |
− | + | *{{登場作品 (メカ)|劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-}} | |
− | + | | デザイン = {{メカニックデザイン|寺岡賢司}} | |
− | + | | 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}} | |
− | + | | SRWでの分類 = [[機体]] | |
− | + | }} | |
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | [[ | + | {{登場メカ概要 |
+ | | タイトル = スペック | ||
+ | | 分類 = 擬似太陽炉搭載型[[モビルスーツ]] | ||
+ | | 生産形態 = [[量産機]] | ||
+ | | 型式番号 = [[型式番号::GNX-704T]] | ||
+ | | 全高 = 20.6 m | ||
+ | | 重量 = [[重量::71.1 t]] | ||
+ | | 動力・推進機関 = [[GNドライヴ[Τ]]] | ||
+ | | エネルギー = [[GN粒子]] | ||
+ | | 装甲材質 = [[装甲材質::Eカーボン]] | ||
+ | | 開発 = [[アロウズ]] | ||
+ | | 所属 = {{所属 (メカ)|アロウズ}} | ||
+ | | 主なパイロット = [[パイロット::バラック・ジニン]]<br />[[パイロット::アンドレイ・スミルノフ]] | ||
+ | }} | ||
+ | '''アヘッド'''は『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[登場メカ]]。 | ||
+ | == 概要 == | ||
+ | [[GN-X III]]の発展型の機体。 | ||
− | + | [[アロウズ]]の[[指揮官]]クラスにのみ配備される上級機で、性能は[[ソレスタルビーイング]]の第3世代ガンダムを軽く超える。また、[[オートマトン]]を格納するコンテナや長距離移動の際に用いられるブースター等を取り付ける事が可能。 | |
− | + | 設計は旧[[人類革新連盟|人革連]]の[[科学者・技術者|技術者達]]によって行われており、外観や内部構造等に[[ティエレン地上型|ティエレン]]との類似点が見られるが、それ以上にソレスタルビーイングのガンダムとの類似点が多い。これは、鹵獲した[[ガンダムキュリオス]]の設計も参考にされている為である。 | |
− | + | しかし、世論がソレスタルビーイングに対して否定的である事情を考慮してか、[[ガンダムタイプ|ガンダム]]を連想させる特徴は背中のコーンスラスターを除いて装甲によって覆い隠されている。ティエレンを髣髴とさせるシルエットもその為であろう。 | |
+ | |||
+ | 2nd最終話エピローグにおいてアロウズの実態が晒された後は、その象徴ともいえる当機がマイナスイメージの煽りを食らって、次世代機を含む直系機が製造中止に追い込まれた。しかし、その機体データはGN-X IIIの後継機である[[GN-X IV]]に受け継がれている。 | ||
== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
=== [[Zシリーズ]] === | === [[Zシリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}} |
:初登場作品。基本的には[[GN-X III]]より少し強い程度。ネームド機もそれなりに強い。 | :初登場作品。基本的には[[GN-X III]]より少し強い程度。ネームド機もそれなりに強い。 | ||
+ | |||
+ | === 単独作品 === | ||
+ | ;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}} | ||
+ | :3章Part4より登場するエネミーユニット。バランスタイプ。ジニンが搭乗。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 武装・[[必殺武器]] === | === 武装・[[必殺武器]] === | ||
==== 基本装備 ==== | ==== 基本装備 ==== | ||
+ | ;GNクロー | ||
+ | :GNバルカンと同じく[[GN-X]]から受け継がれた武装。指先に[[GNフィールド]]を展開して敵を攻撃する。 | ||
;GNバルカン | ;GNバルカン | ||
:頭部に設置された小型ビーム連射砲。主に牽制用。 | :頭部に設置された小型ビーム連射砲。主に牽制用。 | ||
− | ; | + | ;GNシールド |
− | : | + | :左腕に装着したEカーボン製の実体盾。表面には[[GN粒子]]を定着させており、[[ビーム兵器|ビーム]]・実弾を問わず防御可能となっている。 |
;GNビームサーベル | ;GNビームサーベル | ||
:両肩に2基装備。 | :両肩に2基装備。 | ||
;GNビームライフル | ;GNビームライフル | ||
− | : | + | :本機の主兵装。威力と[[射程]]がGN-X系の物より高い。側面にはGNコンデンサーが取り付けられている。大腿部にマウント可能。 |
:;GNサブマシンガン | :;GNサブマシンガン | ||
− | :: | + | ::GNビームライフルからバレルとGNコンデンサーを取り外した武装。威力と射程を低下させる代わりに連射性が向上する。 |
− | |||
− | |||
==== オプション装備 ==== | ==== オプション装備 ==== | ||
46行目: | 64行目: | ||
:オプション火器。小型と大型の2種類が存在。 | :オプション火器。小型と大型の2種類が存在。 | ||
;NGNバズーカ | ;NGNバズーカ | ||
− | : | + | :GN粒子が[[かく乱|撹乱]]された状況での戦闘を視野に入れた武器で、カートリッジ交換により実体弾と粒子ビームの両方を撃つ事ができる。ちなみに、先頭の「N」とは「NON」を意味する。 |
=== [[特殊能力]] === | === [[特殊能力]] === | ||
52行目: | 70行目: | ||
:[[切り払い]]を発動。 | :[[切り払い]]を発動。 | ||
;[[EN回復]](小) | ;[[EN回復]](小) | ||
− | : | + | :[[GNドライヴ[Τ]]]の恩恵により[[EN]]が回復する。 |
=== 移動タイプ === | === 移動タイプ === | ||
64行目: | 82行目: | ||
== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
;対[[ガンダムエクシアリペア]]戦 | ;対[[ガンダムエクシアリペア]]戦 | ||
− | : | + | :2nd第1話「天使再臨」より。アヘッドのパイロットである[[バラック・ジニン|バラック]]は、二振りのGNビームサーベルによって5年前に世界を震撼させたガンダムのGNソード、右腕、右脚を切断し戦闘不能状態にさせた。 |
− | : | + | :「(機体が万全な状態ではなかったとはいえ)1stシーズンの主役機が最新鋭の[[量産機]]にいとも簡単に敗れる」という場面は、当時の視聴者にとって衝撃的に映った事だろう。作中において、アヘッドが最も輝いた瞬間であったと言える。 |
+ | ;対[[GN-X III]]戦 | ||
+ | :2nd第22話「未来のために」より。[[アロウズ]]艦隊の背後に出現した(アロウズに対して反旗を翻した)[[カティ・マネキン|カティ]]の輸送艦撃沈の為に艦隊直衛のアヘッドが迎撃に向かうも、敵MS部隊の先陣を切って突進してきたGN-X IIIに一瞬で懐に飛び込まれてしまう。そして、ビームを発射する直前にGNランスで体勢を崩され、次の瞬間に蜂の巣にされてしまった。 | ||
+ | :「旧式機に新鋭機がまるで相手にならずに瞬殺」という2nd第1話の逆転とも言える場面だが、敵が[[パトリック・コーラサワー|不死身の男]]では相手が悪過ぎた。 | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
=== 強化型・バリエーション機 === | === 強化型・バリエーション機 === | ||
;[[アヘッド・スマルトロン]] | ;[[アヘッド・スマルトロン]] | ||
− | : | + | :脳量子波による制御システムを搭載した機体。その為、超兵である[[ソーマ・ピーリス]]が搭乗した。なお、彼女がアロウズを去った後は、[[ルイス・ハレヴィ]]が受領する。 |
;[[アヘッド・サキガケ]] | ;[[アヘッド・サキガケ]] | ||
:近接戦闘に特化した[[ミスター・ブシドー]]専用機。 | :近接戦闘に特化した[[ミスター・ブシドー]]専用機。 | ||
− | ; | + | ;[[GUNDAM:アヘッド強行偵察型|アヘッド強行偵察型]](SRW未登場) |
− | : | + | :公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場する発展機。[[宇宙]]での長期活動に特化している。 |
− | ; | + | ;[[GUNDAM:ノーヘッド|ノーヘッド]](SRW未登場) |
− | + | :公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場する次世代機。スマトロンとサキガケのデータを反映して開発された機体。機体全体にセンサー系を分散させており、頭部に相当するパーツが存在しない。 | |
=== 関連機 === | === 関連機 === | ||
− | ;[[GN-X III]] | + | ;[[GN-X III]]、[[ティエレン地上型|ティエレン]] |
:元となった機体。 | :元となった機体。 | ||
;[[ガンダムキュリオス]] | ;[[ガンダムキュリオス]] | ||
− | : | + | :鹵獲した当機を分析して開発された。 |
;[[GN-X IV]] | ;[[GN-X IV]] | ||
− | : | + | :GN-X IIIの後継機。アヘッドのデータが反映されている。 |
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | *[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-| | + | *『[[機動戦士ガンダム00]]』の1stシーズンのストーリーを完全再現した[[プレイステーション2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』では、アヘッドが[[隠し要素|隠し機体]]として登場する。 |
+ | **ちなみに、その機体の搭乗者は[[ミスター・ブシドー|「仮面の男」]]である。また、使用する武器がアヘッド・サキガケと同じく日本刀状のGNビームサーベルになっている。 | ||
+ | *[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版『機動戦士ガンダム00』]]では、[[ソレスタルビーイング (劇中劇)|劇中劇]]にアヘッドがカメオ出演している。 | ||
+ | **ちなみに劇中劇でのアヘッドの背部には翼の様な形状のパーツが存在するが、最大の違いは'''「背部パーツを連結させると大型ブーメランとして使用可能」'''という事だろう。何か、[[グレンラガン|グレンブーメラン]]に見えなくもない。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == | ||
<amazon>B001GXSMSC</amazon><amazon>B001GXSMPU</amazon> | <amazon>B001GXSMSC</amazon><amazon>B001GXSMPU</amazon> | ||
+ | |||
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
== 資料リンク == | == 資料リンク == |
2023年5月11日 (木) 19:14時点における最新版
アヘッドは『機動戦士ガンダム00』の登場メカ。
アヘッド | |
---|---|
外国語表記 | Ahead[1] |
登場作品 | |
デザイン | 寺岡賢司 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | 擬似太陽炉搭載型モビルスーツ |
生産形態 | 量産機 |
型式番号 | GNX-704T |
全高 | 20.6 m |
重量 | 71.1 t |
動力・推進機関 | GNドライヴ[Τ] |
エネルギー | GN粒子 |
装甲材質 | Eカーボン |
開発 | アロウズ |
所属 | アロウズ |
主なパイロット |
バラック・ジニン アンドレイ・スミルノフ |
概要編集
GN-X IIIの発展型の機体。
アロウズの指揮官クラスにのみ配備される上級機で、性能はソレスタルビーイングの第3世代ガンダムを軽く超える。また、オートマトンを格納するコンテナや長距離移動の際に用いられるブースター等を取り付ける事が可能。
設計は旧人革連の技術者達によって行われており、外観や内部構造等にティエレンとの類似点が見られるが、それ以上にソレスタルビーイングのガンダムとの類似点が多い。これは、鹵獲したガンダムキュリオスの設計も参考にされている為である。
しかし、世論がソレスタルビーイングに対して否定的である事情を考慮してか、ガンダムを連想させる特徴は背中のコーンスラスターを除いて装甲によって覆い隠されている。ティエレンを髣髴とさせるシルエットもその為であろう。
2nd最終話エピローグにおいてアロウズの実態が晒された後は、その象徴ともいえる当機がマイナスイメージの煽りを食らって、次世代機を含む直系機が製造中止に追い込まれた。しかし、その機体データはGN-X IIIの後継機であるGN-X IVに受け継がれている。
登場作品と操縦者編集
Zシリーズ編集
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。基本的にはGN-X IIIより少し強い程度。ネームド機もそれなりに強い。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦DD
- 3章Part4より登場するエネミーユニット。バランスタイプ。ジニンが搭乗。
装備・機能編集
武装・必殺武器編集
基本装備編集
- GNクロー
- GNバルカンと同じくGN-Xから受け継がれた武装。指先にGNフィールドを展開して敵を攻撃する。
- GNバルカン
- 頭部に設置された小型ビーム連射砲。主に牽制用。
- GNシールド
- 左腕に装着したEカーボン製の実体盾。表面にはGN粒子を定着させており、ビーム・実弾を問わず防御可能となっている。
- GNビームサーベル
- 両肩に2基装備。
- GNビームライフル
- 本機の主兵装。威力と射程がGN-X系の物より高い。側面にはGNコンデンサーが取り付けられている。大腿部にマウント可能。
- GNサブマシンガン
- GNビームライフルからバレルとGNコンデンサーを取り外した武装。威力と射程を低下させる代わりに連射性が向上する。
オプション装備編集
- GNミサイルランチャー
- オプション火器。小型と大型の2種類が存在。
- NGNバズーカ
- GN粒子が撹乱された状況での戦闘を視野に入れた武器で、カートリッジ交換により実体弾と粒子ビームの両方を撃つ事ができる。ちなみに、先頭の「N」とは「NON」を意味する。
特殊能力編集
移動タイプ編集
サイズ編集
- M
対決・名場面編集
- 対ガンダムエクシアリペア戦
- 2nd第1話「天使再臨」より。アヘッドのパイロットであるバラックは、二振りのGNビームサーベルによって5年前に世界を震撼させたガンダムのGNソード、右腕、右脚を切断し戦闘不能状態にさせた。
- 「(機体が万全な状態ではなかったとはいえ)1stシーズンの主役機が最新鋭の量産機にいとも簡単に敗れる」という場面は、当時の視聴者にとって衝撃的に映った事だろう。作中において、アヘッドが最も輝いた瞬間であったと言える。
- 対GN-X III戦
- 2nd第22話「未来のために」より。アロウズ艦隊の背後に出現した(アロウズに対して反旗を翻した)カティの輸送艦撃沈の為に艦隊直衛のアヘッドが迎撃に向かうも、敵MS部隊の先陣を切って突進してきたGN-X IIIに一瞬で懐に飛び込まれてしまう。そして、ビームを発射する直前にGNランスで体勢を崩され、次の瞬間に蜂の巣にされてしまった。
- 「旧式機に新鋭機がまるで相手にならずに瞬殺」という2nd第1話の逆転とも言える場面だが、敵が不死身の男では相手が悪過ぎた。
関連機体編集
強化型・バリエーション機編集
- アヘッド・スマルトロン
- 脳量子波による制御システムを搭載した機体。その為、超兵であるソーマ・ピーリスが搭乗した。なお、彼女がアロウズを去った後は、ルイス・ハレヴィが受領する。
- アヘッド・サキガケ
- 近接戦闘に特化したミスター・ブシドー専用機。
- アヘッド強行偵察型(SRW未登場)
- 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場する発展機。宇宙での長期活動に特化している。
- ノーヘッド(SRW未登場)
- 公式外伝『機動戦士ガンダム00V』に登場する次世代機。スマトロンとサキガケのデータを反映して開発された機体。機体全体にセンサー系を分散させており、頭部に相当するパーツが存在しない。
関連機編集
余談編集
- 『機動戦士ガンダム00』の1stシーズンのストーリーを完全再現したプレイステーション2用ソフト『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』では、アヘッドが隠し機体として登場する。
- ちなみに、その機体の搭乗者は「仮面の男」である。また、使用する武器がアヘッド・サキガケと同じく日本刀状のGNビームサーベルになっている。
- 劇場版『機動戦士ガンダム00』では、劇中劇にアヘッドがカメオ出演している。
- ちなみに劇中劇でのアヘッドの背部には翼の様な形状のパーツが存在するが、最大の違いは「背部パーツを連結させると大型ブーメランとして使用可能」という事だろう。何か、グレンブーメランに見えなくもない。
商品情報編集