「プトレマイオス」の版間の差分

 
(17人の利用者による、間の33版が非表示)
1行目: 1行目:
== プトレマイオス(Ptolemaios) ==
+
{{登場メカ概要
*[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]]
+
| 外国語表記 = [[外国語表記::Ptolemaios]]<ref>[http://www.gundam00.net/tv/ms/04a.html MS]、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。</ref>
**[[機動戦士ガンダム00]]
+
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
*分類:多目的輸送艦
+
*{{登場作品 (メカ)|機動戦士ガンダム00}}
*型式番号:CBS-70
+
| デザイン = {{メカニックデザイン|海老川兼武}}
*全高:74 m
+
| 初登場SRW = {{初登場SRW (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
*[[全長一覧|全長]]:251 m
+
| SRWでの分類 = [[機体]]<br/>[[母艦]]
*全幅:84 m
+
}}
*[[動力]]:[[GN粒子]]
 
*装甲材質:Eカーボン
 
*所属:[[ソレスタルビーイング]]
 
*主な搭乗員:
 
**[[スメラギ・李・ノリエガ]](艦長兼戦術予報士)
 
**[[フェルト・グレイス]](戦況オペレーター)
 
**[[クリスティナ・シエラ]](戦況オペレーター)
 
**[[リヒテンダール・ツエーリ]](操舵士)
 
**[[ラッセ・アイオン]](砲撃手兼予備パイロット)
 
**[[イアン・ヴァスティ]](メカニック)
 
**JB・モレノ(船医)
 
*メカニックデザイン:海老川兼武
 
  
[[ソレスタルビーイング]]が開発した多目的輸送艦。クルー達から「'''トレミー'''」の愛称で呼ばれている。
+
{{登場メカ概要
 +
| タイトル = スペック
 +
| 愛称 = トレミー
 +
| 分類 = [[分類::多目的輸送艦]]
 +
| 型式番号 = [[型式番号::CBS-70]]
 +
| 全長 = [[全長::251 m]]
 +
| 全高 = 74 m
 +
| 全幅 = 84 m
 +
| 動力・推進機関 = GN粒子貯蔵タンク
 +
| エネルギー = [[GN粒子]]
 +
| 装甲材質 = [[装甲材質::Eカーボン]]
 +
| 所属 = {{所属 (メカ)|ソレスタルビーイング}}
 +
| 主な搭乗員 =
 +
;【艦長兼戦術予報士】
 +
:[[パイロット::スメラギ・李・ノリエガ]]
 +
;【操舵士】
 +
:[[パイロット::リヒテンダール・ツエーリ]]
 +
;【砲撃士兼予備パイロット】
 +
:[[パイロット::ラッセ・アイオン]]
 +
;【戦況オペレーター】
 +
:[[パイロット::フェルト・グレイス]]<br />[[パイロット::クリスティナ・シエラ]]
 +
}}
 +
'''プトレマイオス'''は『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[登場メカ]]。
 +
 
 +
== 概要 ==
 +
[[ソレスタルビーイング]]が開発した多目的輸送艦。クルー達から「'''トレミー'''」の愛称で呼ばれている。一方で、敵軍からは「スペースシップ」と呼称されている。
  
 
動力機関を搭載しておらず、ガンダムの[[GNドライヴ]]から[[GN粒子]]を供給して稼動する。故に、ガンダムが全機出撃すると稼働時間が限られてしまう。4機のガンダムを収納したコンテナが船体を軸として90度ごとに配置されており、発進時にはコンテナが回転して発進位置に移動する。
 
動力機関を搭載しておらず、ガンダムの[[GNドライヴ]]から[[GN粒子]]を供給して稼動する。故に、ガンダムが全機出撃すると稼働時間が限られてしまう。4機のガンダムを収納したコンテナが船体を軸として90度ごとに配置されており、発進時にはコンテナが回転して発進位置に移動する。
  
'''当初は武装が無く、敵に襲撃されると[[GNフィールド]]で防御しつつガンダムで迎撃するしか対策がなかった'''。物語終盤からは、通常のコンテナに替わって2機の「強襲用コンテナ」<ref>プトレマイオスの回転式砲台というべき強襲用コンテナは、[[分離]]して脱出艇としても使用できる。また、強襲用コンテナは、単機で大気圏への突入および離脱が可能な船でもある。</ref>を装備することで戦闘能力を獲得している。国連軍との最終決戦で[[アルヴァトーレ]]の砲撃により大破、さらに艦橋は[[GN-X]]の直撃を受けて撃墜される。この戦闘で、クルーの[[クリスティナ・シエラ]]、[[リヒテンダール・ツエーリ]]、JB・モレノの3名が死亡している。
+
そのうえ、あくまで「輸送艦」であるため'''武装を一切搭載していない。そのため、中盤までは敵に襲撃されると[[GNフィールド]]で防御しつつガンダムで迎撃することしかできなかった'''。物語終盤からは、通常のコンテナに替わって2機の「強襲用コンテナ」<ref>プトレマイオスの回転式砲台というべき強襲用コンテナは、[[分離]]して脱出艇としても使用できる。また、強襲用コンテナは、単機で大気圏への突入および大気圏からの離脱が可能な船でもある。</ref>を装備する事で戦闘能力を獲得している。
  
艦載機は[[ガンダムエクシア]][[ガンダムデュナメス]][[ガンダムキュリオス]]、[[ガンダムヴァーチェ]][[ガンダムナドレ]])、GNアームズTYPE-E、GNアームズTYPE-Dである(以上、1st第22話の時点において)。
+
国連軍との最終決戦で[[アルヴァトーレ]]の砲撃により大破、さらに艦橋は[[GN-X]]の直撃を受けて撃沈される。この戦闘で、クルーの[[クリスティナ・シエラ]]、[[リヒテンダール・ツエーリ]][[JB・モレノ]]の3名が死亡している。
  
なお、艦名の由来は古代ローマの天文学者クラウディオス・プトレマイオスから来ている。さらに、愛称の「トレミー」はプトレマイオスの[[英語]]読みから来ている。
+
なお、艦名の由来は古代ローマの天文学者クラウディオス・プトレマイオスから来ており、愛称の「トレミー」もプトレマイオスの[[英語]]読みから。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 +
非武装の宇宙輸送艦である故か、母艦の中では性能自体が低めの傾向にある。ただし、何らかの形での「[[オリジナル設定|救済措置]]」が用意されている場合も有る。<br/>
 +
なお、'''本来ならば大気圏内航行・突入・離脱は不可能'''だが、SRWでは例によって無視されている。
 +
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
:初参戦作品。自軍[[母艦]]の一つで、'''本来なら大気圏内航行・突入・離脱は不可能'''だがスパロボなので無視されている。ただし、[[空]]の[[地形適応]]はBと悪い。
+
:初登場作品。[[ZEXIS|自軍]][[母艦]]の一つであり、[[ソレスタルビーイング]]ルートを選ばなくとも早期から参入する。
:パイロットが5人と最多な上、[[修理装置]]で[[レベル]]上げは簡単。また、防御面では[[GNフィールド]]があるが、原作再現で[[EN]]が全戦艦どころか、全味方機体中でも最低レベル(なんと初期EN100)なので、[[改造]]しないとすぐEN切れとなる。第37話から武装追加され、ENと[[運動性]]以外の性能が底上げされる。
+
:[[空]]の[[地形適応]]はBと悪いが、パイロットが5人と最多な上、[[修理装置]]で[[レベル]]上げは簡単。また、防御面では[[GNフィールド]]が有るが、原作再現で[[EN]]が全母艦どころか、全味方機体中でも最低レベル(なんと、初期ENが100)なので、[[改造]]しないとすぐEN切れとなる。
:なお、今回では1stの最終話まで再現されるが、プトレマイオスの撃墜と[[クリスティナ・シエラ|クリス]]、[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]の死亡シーンは再現されてない。しかし……。
+
:第37話「雄々しく……そして、美しく」から武装追加され、ENと[[運動性]]以外の性能が底上げされる。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
+
:なお、今回では1stシーズンの最終話まで再現されるが、プトレマイオスの撃沈と[[クリスティナ・シエラ|クリス]]、[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]の死亡シーンは再現されてない。しかし…。
:原作の展開(と破界篇のクリア予告)通り、前述の1st未再現分の再現はプロローグまで持ち越し。しかもこの再現は戦闘前デモであり、[[スポット参戦]]としての登場は無い(ただし、[[ロボット大図鑑]]には追加される)。一応戦闘データも用意されているが、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]の対応台詞は無い。
+
;{{参戦作品 (メカ)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
 +
:原作の展開(と『破界篇』のクリア予告)通り、前述の1stシーズン未再現分の再現はプロローグまで持ち越し。
 +
:しかもこの再現は戦闘前デモであり、[[スポット参戦]]としての登場は無い(ただし、[[ロボット大図鑑]]には追加される)。一応戦闘データも用意されているが、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]の対応台詞は無い。
 +
 
 +
=== 単独作品 ===
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 +
:第28話「「男らしく」でいこう!」にて、強襲用コンテナを装備した状態で[[カイルス|自軍部隊]]である[[アークエンジェル隊]]に合流する。
 +
:なお、原作と異なって撃沈されない(当然、クリスとリヒティも生存する)。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:プロローグ「開かれる願望」エピソード3にて入手。ゲーム中最初に入手可能な戦艦ユニットで、現時点では唯一のレアリティUC戦艦ユニットでもある。強襲用コンテナを装備していない非武装状態となっている。
 +
:最序盤入手ということもあり能力値は全戦艦ユニットの中でも最低レベルだが、ユニットコストが4であるため編成コストの幅が狭いサービス初期は重宝された。
 +
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦DD}}
 +
:序章ワールド3より登場。ゲームシステムの関係上、ユニットアイコンのみの登場。
 +
:最後まで強襲用コンテナは装備されなかったらしく、スメラギらが脱出した際に使ったコンテナは会話シーンで「地上用コンテナ」と表記されている。
 +
:余談だが、第1章Part12では[[ビッグシューター]]の代わりに[[鋼鉄ジーグ]]用のジーグパーツをシュートする珍しいシーンがある。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
なんと、'''武装が無い'''。そのため、敵からの攻撃に対しては、ひたすら[[回避]]するか[[防御]]することしかできない。物語の途中で、強襲用コンテナの追加で武装が使えるようになるが、実は'''トレミーのブリッジからではなく強襲用コンテナから直接武装を制御する'''。そのため、スパロボでの[[カットイン]]はスパロボオリジナル演出である。
+
繰り返しになるが'''武装は全て外付けの強襲用コンテナのもの'''である。デフォルトの状態で登場した場合、強襲用コンテナの追加イベントがあるまで敵からの攻撃に対してはひたすら[[回避]]するか[[防御]]する事しかできない。
 +
 
 +
ちなみに、本来は'''トレミーのブリッジからではなく強襲用コンテナから直接武装を制御する'''という仕様であるため、SRWでの[[カットイン]]はスパロボオリジナル演出である。
 
;GNミサイル
 
;GNミサイル
 
:[[GN粒子]]を内蔵した実弾を発射する。GNビームキャノンと比較して攻撃力では劣るが、使用できる回数はそれを上回る。
 
:[[GN粒子]]を内蔵した実弾を発射する。GNビームキャノンと比較して攻撃力では劣るが、使用できる回数はそれを上回る。
 
;GNビームキャノン
 
;GNビームキャノン
:[[ビーム兵器]]でGNミサイルよりも攻撃力がある。だが、プトレマイオスは初期[[EN]]が全味方機体中でも最低レベルなので、GNビームキャノンの連発をしていたら、気が付いたらガス欠なんてことも…。そうならないように、ENを[[改造]]するか、場合によってはGNミサイルと使い分けた方が良いだろう。
+
:[[ビーム兵器]]でGNミサイルよりも攻撃力がある。だが、プトレマイオスは初期[[EN]]が全味方機体中でも最低レベルなので、「GNビームキャノンの連発をしていたら、気が付いたらガス欠」なんてことも…。そうならないように、ENを[[改造]]するか、場合によってはGNミサイルと使い分けた方が良いだろう。
:なお、[[第2次Z破界篇]]では、GNビームキャノンの使用時に、[[クリスティナ・シエラ|クリス]]および[[フェルト・グレイス|フェルト]]のオペレーター二人と艦長である[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]の[[カットイン]]が入る(…とよく言われるが、よく見ると'''[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]と[[ラッセ・アイオン|ラッセ]]も一瞬だけ映っている''')。
+
;GNアームズ
 +
:強襲用コンテナの後部が分離した戦闘艇。ガンダムの支援機であり、合体機能も持つ。武器は標準装備の大型GNキャノンに加え、各GNアームズ毎に異なるオプション武装が施されている。
 +
:劇中では、[[ガンダムエクシア]]用の'''GNアームズ TYPE-E'''と[[ガンダムデュナメス]]用の'''GNアームズ TYPE-D'''が登場。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
 
;[[修理装置]]
 
;[[修理装置]]
:武装が無いとゲーム的に育成がほぼ出来なくなるために、設定されたものと思われる。[[イアン・ヴァスティ|イアン]]と[[ハロ]]達が[[修理]]しているのだろうか。
+
:武装が無いとゲーム的に育成がほぼ出来なくなる為に、設定されたものと思われる。[[イアン・ヴァスティ|イアン]]と[[ハロ]]やカレル達が[[修理]]しているのだろうか。
:カスタムボーナスと、スメラギの[[修理スキル]]と相まって、回復役としては非常に優秀。
+
:カスタムボーナスおよびスメラギが所持する[[修理スキル]]と相まって、回復役としては非常に優秀。
 
;[[GNフィールド]]
 
;[[GNフィールド]]
:2000以下の全属性ダメージを無効化。[[EN]]10消費。初期状態では10回しか耐えられない計算なので、ENは積極的に改造したい。フル改造でEN消費を無くした上で、スメラギに対し[[援護防御]]の養成をしておけば、序盤でもかなり役に立つであろう。
+
:2000以下の全属性ダメージを無効化。[[EN]]10消費。初期状態では10回しか耐えられない計算なので、ENは積極的に改造しておきたい。
 +
:フル改造でEN消費を無くした上で、スメラギに対して[[援護防御]]の[[パイロット養成|養成]]をしておけば、序盤でもかなり役に立つであろう。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
 
;[[空]]
 
;[[空]]
:[[飛行]]可能。ただし、原作では宇宙専用である。
+
:原作では[[宇宙|宇宙空間]]専用だが、[[地球|大気圏内]]であっても[[飛行]]可能となっている。
  
 
=== [[サイズ]] ===
 
=== [[サイズ]] ===
65行目: 100行目:
 
=== カスタムボーナス ===
 
=== カスタムボーナス ===
 
;修理によるHP回復量が2倍
 
;修理によるHP回復量が2倍
:ユニットの回復要員として非常に役に立つカスタムボーナス。
+
:ユニットの回復要員として非常に役に立つカスタムボーナス。スメラギが所持する[[修理スキル]]と最も相性が良いカスタムボーナスである。
  
== 機体[[BGM]] ==
+
== 機体BGM ==
 
;「DAYBREAK'S BELL」
 
;「DAYBREAK'S BELL」
 
:1stシーズン一期OP主題歌。
 
:1stシーズン一期OP主題歌。
73行目: 108行目:
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
 
;対「頂武」戦
 
;対「頂武」戦
:1st第9話および第10話より。[[ソレスタルビーイング]]の[[母艦]]プトレマイオスを待ち伏せていた[[人類革新連盟]]の特務部隊「頂武」を迎撃するべく、[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]は[[ガンダムエクシア|エクシア]]と[[ガンダムデュナメス|デュナメス]]を非武装のプトレマイオスの守備に就かせて正面から来る敵機を迎撃させ、その隙に[[ガンダムキュリオス|キュリオス]]と[[ガンダムヴァーチェ|ヴァーチェ]]で二手に分かれて敵軍の背後を突かせる作戦を立てる。
+
:1st第9話および1st第10話より。[[ソレスタルビーイング]]の[[母艦]]プトレマイオスを待ち伏せていた[[人類革新連盟]]の特務部隊「頂武」を迎撃するべく、スメラギは「[[ガンダムエクシア|エクシア]]と[[ガンダムデュナメス|デュナメス]]を非武装のプトレマイオスの守備に就かせて正面から来る敵機を迎撃させ、その隙に[[ガンダムキュリオス|キュリオス]]と[[ガンダムヴァーチェ|ヴァーチェ]]で二手に分かれて敵軍の背後を突かせる」という作戦を立てる。
:しかし、「頂武」の[[指揮官]]である[[セルゲイ・スミルノフ|セルゲイ]]はスメラギの作戦を読み、多数の[[ティエレン宇宙型]]をキュリオスとヴァーチェに向かわせて牽制させた。そして、キュリオスとヴァーチェの鹵獲を試みるが、秘匿された機能を現した両機体によって思わぬ反撃に遭ってしまう。
+
:しかし、「頂武」の[[指揮官]]である[[セルゲイ・スミルノフ|セルゲイ]]はスメラギの作戦を読み、多数の[[ティエレン宇宙型]]をキュリオスとヴァーチェに向かわせて牽制させた。そして、キュリオスとヴァーチェの鹵獲を試みるが、秘匿されていた機能を現した両機体によって思わぬ反撃に遭ってしまう。
 
:こうして大損害を被った「頂武」は撤退するが、一方の[[アレルヤ・ハプティズム|アレルヤ]]と[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]そしてスメラギは、己自身の至らなさに悔し涙を流すのであった。
 
:こうして大損害を被った「頂武」は撤退するが、一方の[[アレルヤ・ハプティズム|アレルヤ]]と[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]そしてスメラギは、己自身の至らなさに悔し涙を流すのであった。
 
;対[[国連|国連軍]]
 
;対[[国連|国連軍]]
 
:1st第24話より。強襲用コンテナを装備したプトレマイオスは、ソレスタルビーイングのガンダム各機と共に国連軍[[GN-X]]部隊との最終決戦に臨む。
 
:1st第24話より。強襲用コンテナを装備したプトレマイオスは、ソレスタルビーイングのガンダム各機と共に国連軍[[GN-X]]部隊との最終決戦に臨む。
:両軍が戦力を消耗させる中、MA[[アルヴァトーレ]]が国連軍に加勢。プトレマイオスはアルヴァトーレからの砲撃を受けて、[[GNフィールド]]が再展開不能に陥ってしまう(この時、JB・モレノが戦死)。
+
:両軍が戦力を消耗させる中、[[モビルアーマー|MA]][[アルヴァトーレ]]が国連軍に加勢。プトレマイオスはアルヴァトーレからの砲撃を受けて、[[JB・モレノ]]は戦死し、艦も[[GNフィールド]]が再展開不能に陥ってしまう。
:こうしてプトレマイオスの守りが手薄になってしまった結果、接近してきた一機のGN-Xによって艦橋を撃たれてプトレマイオスは撃沈した(この時、[[クリスティナ・シエラ|クリス]]と[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]が戦死)。
+
:その後、接近してきた一機のGN-Xによって艦橋を撃たれて、プトレマイオスは撃沈。[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]、[[フェルト・グレイス|フェルト]]、[[イアン・ヴァスティ|イアン]]、[[ハロ #機動戦士ガンダム00|ハロ]]達は、大破中のガンダムデュナメスの[[GNドライヴ]]で稼動している強襲用コンテナで活動していた為に難を逃れたが、ブリッジで活動していた[[クリスティナ・シエラ|クリス]]と[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]は戦死した。
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[プトレマイオス2]]
 
;[[プトレマイオス2]]
:プトレマイオスの後継艦。愛称は同じく「トレミー」。
+
:プトレマイオスの後継艦。同様に「トレミー」の愛称で呼ばれる。
  
== 脚注 ==
+
== 艦載機 ==
<references />
+
;[[ガンダムエクシア]]
 +
:[[刹那・F・セイエイ]]が搭乗。
 +
;[[ガンダムデュナメス]]
 +
:[[ロックオン・ストラトス]]が搭乗。
 +
;[[ガンダムキュリオス]]
 +
:[[アレルヤ・ハプティズム]]が搭乗。
 +
;[[ガンダムヴァーチェ]]
 +
:[[ティエリア・アーデ]]が搭乗。
 +
;GNアームズTYPE-E
 +
:ガンダムエクシア用の支援機。[[ラッセ・アイオン]]が搭乗。
 +
;GNアームズTYPE-D
 +
:ガンダムデュナメス用の支援機。[[ハロ #機動戦士ガンダム00|ハロ]]が機体制御を行う。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*実は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』においても同名の艦船、ネルソン級宇宙戦艦プトレマイオス(SRW未登場)が存在している。
+
*実は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』においても[[地球連合軍]]所属の同名の艦船、ネルソン級宇宙戦艦'''プトレマイオス'''(SRW未登場)が存在している。
 
**ちなみに、ネルソン級宇宙戦艦プトレマイオスは『SEED』第13話にて、[[デュエルガンダム|デュエル]]によって撃沈された。奇遇にも『00』のプトレマイオスと同じく、[[ガンダムタイプ]]の機体によって撃沈されている。
 
**ちなみに、ネルソン級宇宙戦艦プトレマイオスは『SEED』第13話にて、[[デュエルガンダム|デュエル]]によって撃沈された。奇遇にも『00』のプトレマイオスと同じく、[[ガンダムタイプ]]の機体によって撃沈されている。
 +
*また、同じく『[[機動戦士ガンダムSEED]]』には地球連合軍の宇宙最大の軍事拠点として「'''月面プトレマイオス基地'''」が存在している。なお、こちらも戦艦と同様に作中で[[ザフト]]軍の大量破壊兵器[[ジェネシス]]の攻撃を受けて、壊滅。失われている
 +
*『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』では、GNビームキャノンの使用時に、[[クリスティナ・シエラ|クリス]]および[[フェルト・グレイス|フェルト]]のオペレーター二人と艦長である[[スメラギ・李・ノリエガ|スメラギ]]の[[カットイン]]が入る。ついでに、よく見ると彼女達だけでなく'''[[リヒテンダール・ツエーリ|リヒティ]]と[[ラッセ・アイオン|ラッセ]]も一瞬だけ映っている'''<ref>GNビームキャノン使用時の[[カットイン]]の出典は、おそらく『[[機動戦士ガンダム00]]』1stシーズン一期OP映像のワンシーンからであると思われる。</ref>。
 +
 +
== 脚注 ==
 +
<references />
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==

2024年1月29日 (月) 22:09時点における最新版

プトレマイオスは『機動戦士ガンダム00』の登場メカ

プトレマイオス
外国語表記 Ptolemaios[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 海老川兼武
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
SRWでの分類 機体
母艦
テンプレートを表示
スペック
愛称 トレミー
分類 多目的輸送艦
型式番号 CBS-70
全長 251 m
全高 74 m
全幅 84 m
動力・推進機関 GN粒子貯蔵タンク
エネルギー GN粒子
装甲材質 Eカーボン
所属 ソレスタルビーイング
主な搭乗員
【艦長兼戦術予報士】
スメラギ・李・ノリエガ
【操舵士】
リヒテンダール・ツエーリ
【砲撃士兼予備パイロット】
ラッセ・アイオン
【戦況オペレーター】
フェルト・グレイス
クリスティナ・シエラ
テンプレートを表示

概要編集

ソレスタルビーイングが開発した多目的輸送艦。クルー達から「トレミー」の愛称で呼ばれている。一方で、敵軍からは「スペースシップ」と呼称されている。

動力機関を搭載しておらず、ガンダムのGNドライヴからGN粒子を供給して稼動する。故に、ガンダムが全機出撃すると稼働時間が限られてしまう。4機のガンダムを収納したコンテナが船体を軸として90度ごとに配置されており、発進時にはコンテナが回転して発進位置に移動する。

そのうえ、あくまで「輸送艦」であるため武装を一切搭載していない。そのため、中盤までは敵に襲撃されるとGNフィールドで防御しつつガンダムで迎撃することしかできなかった。物語終盤からは、通常のコンテナに替わって2機の「強襲用コンテナ」[2]を装備する事で戦闘能力を獲得している。

国連軍との最終決戦でアルヴァトーレの砲撃により大破、さらに艦橋はGN-Xの直撃を受けて撃沈される。この戦闘で、クルーのクリスティナ・シエラリヒテンダール・ツエーリJB・モレノの3名が死亡している。

なお、艦名の由来は古代ローマの天文学者クラウディオス・プトレマイオスから来ており、愛称の「トレミー」もプトレマイオスの英語読みから。

登場作品と操縦者編集

非武装の宇宙輸送艦である故か、母艦の中では性能自体が低めの傾向にある。ただし、何らかの形での「救済措置」が用意されている場合も有る。
なお、本来ならば大気圏内航行・突入・離脱は不可能だが、SRWでは例によって無視されている。

Zシリーズ編集

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。自軍母艦の一つであり、ソレスタルビーイングルートを選ばなくとも早期から参入する。
地形適応はBと悪いが、パイロットが5人と最多な上、修理装置レベル上げは簡単。また、防御面ではGNフィールドが有るが、原作再現でENが全母艦どころか、全味方機体中でも最低レベル(なんと、初期ENが100)なので、改造しないとすぐEN切れとなる。
第37話「雄々しく……そして、美しく」から武装追加され、ENと運動性以外の性能が底上げされる。
なお、今回では1stシーズンの最終話まで再現されるが、プトレマイオスの撃沈とクリスリヒティの死亡シーンは再現されてない。しかし…。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
原作の展開(と『破界篇』のクリア予告)通り、前述の1stシーズン未再現分の再現はプロローグまで持ち越し。
しかもこの再現は戦闘前デモであり、スポット参戦としての登場は無い(ただし、ロボット大図鑑には追加される)。一応戦闘データも用意されているが、スメラギの対応台詞は無い。

単独作品編集

スーパーロボット大戦Card Chronicle
第28話「「男らしく」でいこう!」にて、強襲用コンテナを装備した状態で自軍部隊であるアークエンジェル隊に合流する。
なお、原作と異なって撃沈されない(当然、クリスとリヒティも生存する)。
スーパーロボット大戦X-Ω
プロローグ「開かれる願望」エピソード3にて入手。ゲーム中最初に入手可能な戦艦ユニットで、現時点では唯一のレアリティUC戦艦ユニットでもある。強襲用コンテナを装備していない非武装状態となっている。
最序盤入手ということもあり能力値は全戦艦ユニットの中でも最低レベルだが、ユニットコストが4であるため編成コストの幅が狭いサービス初期は重宝された。
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド3より登場。ゲームシステムの関係上、ユニットアイコンのみの登場。
最後まで強襲用コンテナは装備されなかったらしく、スメラギらが脱出した際に使ったコンテナは会話シーンで「地上用コンテナ」と表記されている。
余談だが、第1章Part12ではビッグシューターの代わりに鋼鉄ジーグ用のジーグパーツをシュートする珍しいシーンがある。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

繰り返しになるが武装は全て外付けの強襲用コンテナのものである。デフォルトの状態で登場した場合、強襲用コンテナの追加イベントがあるまで敵からの攻撃に対してはひたすら回避するか防御する事しかできない。

ちなみに、本来はトレミーのブリッジからではなく強襲用コンテナから直接武装を制御するという仕様であるため、SRWでのカットインはスパロボオリジナル演出である。

GNミサイル
GN粒子を内蔵した実弾を発射する。GNビームキャノンと比較して攻撃力では劣るが、使用できる回数はそれを上回る。
GNビームキャノン
ビーム兵器でGNミサイルよりも攻撃力がある。だが、プトレマイオスは初期ENが全味方機体中でも最低レベルなので、「GNビームキャノンの連発をしていたら、気が付いたらガス欠」なんてことも…。そうならないように、ENを改造するか、場合によってはGNミサイルと使い分けた方が良いだろう。
GNアームズ
強襲用コンテナの後部が分離した戦闘艇。ガンダムの支援機であり、合体機能も持つ。武器は標準装備の大型GNキャノンに加え、各GNアームズ毎に異なるオプション武装が施されている。
劇中では、ガンダムエクシア用のGNアームズ TYPE-Eガンダムデュナメス用のGNアームズ TYPE-Dが登場。

特殊能力編集

修理装置
武装が無いとゲーム的に育成がほぼ出来なくなる為に、設定されたものと思われる。イアンハロやカレル達が修理しているのだろうか。
カスタムボーナスおよびスメラギが所持する修理スキルと相まって、回復役としては非常に優秀。
GNフィールド
2000以下の全属性ダメージを無効化。EN10消費。初期状態では10回しか耐えられない計算なので、ENは積極的に改造しておきたい。
フル改造でEN消費を無くした上で、スメラギに対して援護防御養成をしておけば、序盤でもかなり役に立つであろう。

移動タイプ編集

原作では宇宙空間専用だが、大気圏内であっても飛行可能となっている。

サイズ編集

2L

カスタムボーナス編集

修理によるHP回復量が2倍
ユニットの回復要員として非常に役に立つカスタムボーナス。スメラギが所持する修理スキルと最も相性が良いカスタムボーナスである。

機体BGM編集

「DAYBREAK'S BELL」
1stシーズン一期OP主題歌。

対決・名場面編集

対「頂武」戦
1st第9話および1st第10話より。ソレスタルビーイング母艦プトレマイオスを待ち伏せていた人類革新連盟の特務部隊「頂武」を迎撃するべく、スメラギは「エクシアデュナメスを非武装のプトレマイオスの守備に就かせて正面から来る敵機を迎撃させ、その隙にキュリオスヴァーチェで二手に分かれて敵軍の背後を突かせる」という作戦を立てる。
しかし、「頂武」の指揮官であるセルゲイはスメラギの作戦を読み、多数のティエレン宇宙型をキュリオスとヴァーチェに向かわせて牽制させた。そして、キュリオスとヴァーチェの鹵獲を試みるが、秘匿されていた機能を現した両機体によって思わぬ反撃に遭ってしまう。
こうして大損害を被った「頂武」は撤退するが、一方のアレルヤティエリアそしてスメラギは、己自身の至らなさに悔し涙を流すのであった。
国連軍
1st第24話より。強襲用コンテナを装備したプトレマイオスは、ソレスタルビーイングのガンダム各機と共に国連軍GN-X部隊との最終決戦に臨む。
両軍が戦力を消耗させる中、MAアルヴァトーレが国連軍に加勢。プトレマイオスはアルヴァトーレからの砲撃を受けて、JB・モレノは戦死し、艦もGNフィールドが再展開不能に陥ってしまう。
その後、接近してきた一機のGN-Xによって艦橋を撃たれて、プトレマイオスは撃沈。スメラギフェルトイアンハロ達は、大破中のガンダムデュナメスのGNドライヴで稼動している強襲用コンテナで活動していた為に難を逃れたが、ブリッジで活動していたクリスリヒティは戦死した。

関連機体編集

プトレマイオス2
プトレマイオスの後継艦。同様に「トレミー」の愛称で呼ばれる。

艦載機編集

ガンダムエクシア
刹那・F・セイエイが搭乗。
ガンダムデュナメス
ロックオン・ストラトスが搭乗。
ガンダムキュリオス
アレルヤ・ハプティズムが搭乗。
ガンダムヴァーチェ
ティエリア・アーデが搭乗。
GNアームズTYPE-E
ガンダムエクシア用の支援機。ラッセ・アイオンが搭乗。
GNアームズTYPE-D
ガンダムデュナメス用の支援機。ハロが機体制御を行う。

余談編集

脚注編集

  1. MS、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。
  2. プトレマイオスの回転式砲台というべき強襲用コンテナは、分離して脱出艇としても使用できる。また、強襲用コンテナは、単機で大気圏への突入および大気圏からの離脱が可能な船でもある。
  3. GNビームキャノン使用時のカットインの出典は、おそらく『機動戦士ガンダム00』1stシーズン一期OP映像のワンシーンからであると思われる。

資料リンク編集