「∀ガンダム (TV)」の版間の差分

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(25人の利用者による、間の65版が非表示)
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*TV版
+
{{登場作品概要
**1999年4月9日 ~ 2000年4月14日(フジテレビ) 全50話
+
| タイトル = ∀ガンダム
**初参戦スパロボ:[[スーパーロボット大戦α外伝]]
+
| 読み = ターンエーガンダム
*劇場版
+
| 外国語表記 = TURN"A"GUNDAM<ref>[http://www.turn-a-gundam.net/ ∀ガンダムWeb]より。</ref>
**2部作を日替わりで上映するという特殊な手法(サイマルロードショー)が取られた。
+
| 原作 = 矢立肇<br />富野由悠季
**『劇場版∀ガンダムI 地球光』(第1話~第27話)
+
| 著者 =
***2002年2月9日公開
+
| 作画 =
**『劇場版∀ガンダムII 月光蝶』(第28話~第50話)
+
| 挿絵 =
***2002年2月10日公開
+
| 総監督 = 富野由悠季
 +
| シリーズ構成 =
 +
| 脚本 =
 +
| キャラクターデザイン = [[スタッフ:安田朗|安田朗]](原案)<br />[[スタッフ:菱沼義仁|菱沼義仁]](設定)
 +
| メカニックデザイン = [[スタッフ:大河原邦男|大河原邦男]]<br />シド・ミード<br />重田敦司<br />沙倉拓実
 +
| 音楽 = 菅野よう子
 +
| 制作 = サンライズ(第1スタジオ)
 +
| 放送局 = フジテレビ 他
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| 配給元 =
 +
| 発売元 =
 +
| 掲載誌 =
 +
| 出版社 =
 +
| レーベル =
 +
| 配信元 =
 +
| 放送期間 = 1999年4月9日 - <br />2000年4月14日
 +
| 公開日 =
 +
| 発売日 =
 +
| 発表期間 =
 +
| 刊行期間 =
 +
| 配信開始日 =
 +
| 話数 = 全50話
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| 巻数 =
 +
| シリーズ = [[ガンダムシリーズ]]
 +
| 前作 =
 +
| 次作 =
 +
| 劇場版 =
 +
| アニメ版 =
 +
| 漫画版 =
 +
| 小説版 =
 +
| 初登場SRW = [[スーパーロボット大戦α外伝]]
 +
| 初クレジットSRW =
 +
| 備考 =
 +
| その他 =
 +
}}
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『'''∀ガンダム'''』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
∀は'''ターンエー'''(ターンA)と読む。ロゴは「Called "∀"GUNDAM」。
+
正歴2343年の[[地球]]を舞台に、忘れ去られた歴史([[黒歴史]])以前に[[月]]に移民した人々と、[[地球]]に残った人々との戦いの物語。他の[[ガンダムシリーズ]]と比べると、牧歌的な世界観や音楽、単なる「戦いの為の機械」ではない[[∀ガンダム]]の扱われ方など、温かみのある独特な作品に仕上がっている。
  
正歴2343年の[[地球]]を舞台に、忘れ去られた歴史([[黒歴史]])以前に[[月]]に移民した人々と、[[地球]]に残った人々との戦いの物語。
+
これまで制作されてきた「ガンダム」を全否定しつつ全肯定するというコンセプト。前期オープニングには今までのガンダムシリーズの映像が一瞬登場する。「∀」とは数学の記号で、「すべてを含める」という意味であり、これが「すべてのガンダムシリーズを統括する」というコンセプトにつながっている。また、これを「ターンエー」と読ませるのは、「最初(A)に戻る」という意味を込めてのことである。ロゴは「∀GUNDAM Called TURN"A"GUNDAM」。
  
漫画版はコミックボンボン版とマガジンZ版、ノベライズは佐藤茂版と福井晴敏版の二種類が存在するが、ボンボン版以外はどれも作風が大幅に異なる。特に小説2作はほぼ別作品といってもいいくらいに改変されている。
+
漫画版は『コミックボンボン』版と『マガジンZ』版、ノベライズは佐藤茂版と福井晴敏版の二種類が存在するが、『ボンボン』版以外はどれも作風が大幅に異なる。特に小説2作はほぼ別作品といってもいいくらいに改変されている。
  
他のガンダムシリーズと比べると、牧歌的な世界観や音楽、単なる『戦いの為の機械』ではない[[∀ガンダム]]の扱われ方など、温かみのある独特な作品に仕上がっている。
+
既に映像化のガンダムとしては、スパロボでは携帯機と据置機初参戦の間隔が一番長い(10年)作品である(据置機未参戦の一部作品を除く)。
  
これまで制作されてきた「ガンダム」を全否定しつつ全肯定するというコンセプト。前期オープニングには今までのガンダムシリーズの映像が一瞬登場する。
+
2002年にはTV版を再編集し、新規カットを追加した[[映画|劇場版]]が公開された。2部作を日替わりで上映するという特殊な手法(サイマルロードショー)が取られた。
  
既に映像化のガンダムとしては、スパロボでは携帯機と据置機初参戦の間隔が一番長い(10年)作品である。(据置機未参戦の一部作品を除く)
+
{| class="wikitable"
 
+
|-
== ストーリー ==
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! 作品名 !! TV版話数 !! 上映日
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 +
| 劇場版∀ガンダムI 地球光 || 第1話~第27話 || 2002年2月9日
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| 劇場版∀ガンダムII 月光蝶 || 第28話~第50話 || 2002年2月10日
 +
|-
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|}
  
 
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/第3次Z天獄篇]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/第3期]]
  
 
=== 地球人(ロラン等地球在住者含む) ===
 
=== 地球人(ロラン等地球在住者含む) ===
;[[ロラン・セアック]]([[ローラ・ローラ]])
+
;[[ロラン・セアック]]
:[[主人公]]。[[月]]出身の少年。[[ムーンレィス]]の[[地球]]降下が人体に与える影響の調査のために[[地球]]に降りる。2年後の[[ムーンレィス]]の地球降下の際、復活した“[[∀ガンダム]]”に搭乗したことから地球側として戦うことになってしまった。尚、グエンに請われ女装した際はローラと名乗る(α外伝、第2次Z再世篇で登場)。
+
:[[主人公]]。[[月]]出身の少年。[[ムーンレィス]]の[[地球]]降下が人体に与える影響の調査のために[[地球]]に降りる。ムーンレィスの地球降下の際、“[[∀ガンダム]]”に搭乗したことから地球側として戦うことになってしまった。
 +
:尚、グエンに請われ女装した際は「ローラ・ローラ」と名乗る。
 
;[[キエル・ハイム]]
 
;[[キエル・ハイム]]
 
:[[地球]]のハイム鉱山の経営者の長女。[[ディアナ・ソレル]]に瓜二つのため、いろいろと巻き込まれる。
 
:[[地球]]のハイム鉱山の経営者の長女。[[ディアナ・ソレル]]に瓜二つのため、いろいろと巻き込まれる。
 
;[[ソシエ・ハイム]]
 
;[[ソシエ・ハイム]]
:キエルの妹。TV版最終話における彼女は、全てのとばっちりを受け持って不幸。
+
:ハイム家の次女。活発でわがままな世間知らずのお嬢様。
 
;[[メシェー・クン]]
 
;[[メシェー・クン]]
 
:ソシエの友人。飛行機乗りから[[カプル]]のパイロットになる。
 
:ソシエの友人。飛行機乗りから[[カプル]]のパイロットになる。
 
;[[グエン・サード・ラインフォード]]
 
;[[グエン・サード・ラインフォード]]
:[[地球]]の地方領主の御曹司。当初は[[月]]側と戦っていたが、[[黒歴史]]に魅せられてギンガナムに協力する。ロランを女装させたり手元に置こうとしたりしていた。小説のみ、ブラックドールこと[[サイコガンダム]]に搭乗する(α外伝で登場)。
+
:[[地球]]の地方領主の御曹司。当初は[[月]]側と戦っていたが、[[黒歴史]]に魅せられてギンガナムに協力する。ロランを女装させたり手元に置こうとしたりしていた。
 
;[[リリ・ボルジャーノ]]
 
;[[リリ・ボルジャーノ]]
:グエンの隣りの領主の末娘で彼の婚約者。グエンの性癖は知りつつも好意を持っているが、それは情愛と言うよりも政治的な信頼に近いものといえよう。物語後半から終盤にかけての取り纏め役でその辣腕を発揮。
+
:グエンの隣りの領主の末娘で彼の婚約者。グエンの性癖は知りつつも好意を持っているが、それは政治的な信頼に近い。物語後半から終盤にかけての取り纏め役でその辣腕を発揮。
 
;[[ジョゼフ・ヨット]]
 
;[[ジョゼフ・ヨット]]
 
:シド爺さんの助手だったが、[[MS|機械人形]]パイロットになる。
 
:シド爺さんの助手だったが、[[MS|機械人形]]パイロットになる。
 
;[[ギャバン・グーニー]]
 
;[[ギャバン・グーニー]]
:[[ボルジャーノン]]のパイロット。ソシエに求婚するが、[[マウンテンサイクル]]ら発掘された核兵器の爆発で戦死(正確には戦闘中行方不明)した。
+
:ルジャーナ・ミリシャの機械人形部隊「スエサイド部隊」の隊長。
 
;[[ミハエル・ゲルン]]
 
;[[ミハエル・ゲルン]]
 
:イングレッサ・[[ミリシャ]]の最高指揮官。
 
:イングレッサ・[[ミリシャ]]の最高指揮官。
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:ロランの帰還仲間。ジャーナリストになって戦いを取材する。
 
:ロランの帰還仲間。ジャーナリストになって戦いを取材する。
 
;[[ウィル・ゲイム]]
 
;[[ウィル・ゲイム]]
:ディアナと出会った祖先の伝説を信じて戦艦を発掘する男。
+
:ディアナと出会った祖先の伝説を信じて[[戦艦]]を発掘する男。
 
;[[テテス・ハレ]]
 
;[[テテス・ハレ]]
 
:ムーンレィスと地球からの移民のハーフ。境遇への八つ当たりも含めてディアナを狙う。
 
:ムーンレィスと地球からの移民のハーフ。境遇への八つ当たりも含めてディアナを狙う。
74行目: 117行目:
 
:[[ディアナ・カウンター]]の一員の泣き虫軍人。
 
:[[ディアナ・カウンター]]の一員の泣き虫軍人。
 
;[[コレン・ナンダー]]
 
;[[コレン・ナンダー]]
:最初に[[∀ガンダム|ホワイトドール]]を「[[ガンダム]]」と呼んだ男。何やら過去にガンダムと因縁があるらしく、強く敵視している。
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:最初に[[∀ガンダム|ホワイトドール]]を「[[ガンダム]]」と呼んだ男。何やら過去にガンダムと因縁があるらしく、強く敵視している。
 
;[[ホレス・ニーベン]]
 
;[[ホレス・ニーベン]]
 
:[[ミリシャ]]に協力するムーンレィス技術者。
 
:[[ミリシャ]]に協力するムーンレィス技術者。
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;[[ギム・ギンガナム]]
 
;[[ギム・ギンガナム]]
 
:[[ムーンレィス]]の正規軍の最高指揮官。ディアナの地球帰還作戦に反対して対立。
 
:[[ムーンレィス]]の正規軍の最高指揮官。ディアナの地球帰還作戦に反対して対立。
;[[メリーベル・ガジェット]]
+
;[[メリーベル・ガジット]]
 
:ギンガナムに付き従う少女。人を馬鹿にしたような面がある。
 
:ギンガナムに付き従う少女。人を馬鹿にしたような面がある。
 
;[[スエッソン・ステロ]]
 
;[[スエッソン・ステロ]]
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;[[ミーム・ミドガルド]]
 
;[[ミーム・ミドガルド]]
 
:ギンガナム配下の軍人。スパイ(隠密)のようなことを任務としている。
 
:ギンガナム配下の軍人。スパイ(隠密)のようなことを任務としている。
 +
;[[ムーンレィス兵]]
 +
:ムーンレィスの一般兵。
  
 
== 登場メカ ==
 
== 登場メカ ==
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*[[メカ&キャラクターリスト/Z]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/Z]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/ZSPD]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/ZSPD]]
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z]]
+
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z破界篇]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/第2次Z再世篇]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/第3次Z天獄篇]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω/第3期]]
  
 
=== [[モビルスーツ]] ===
 
=== [[モビルスーツ]] ===
 
;[[∀ガンダム]]
 
;[[∀ガンダム]]
 
:
 
:
;;分離形態:[[コア・ファイター (∀)]]
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:;分離形態:[[コア・ファイター (∀)|コア・ファイター]]
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:
 
;[[カプル]]
 
;[[カプル]]
 
:
 
:
;;ミリシャ使用のタイプ(緑)
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:;ミリシャ使用のタイプ(緑)
;;[[カプル (コレン機)]]
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::
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:;[[カプル (コレン機)]]
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:
 
;[[ボルジャーノン]]
 
;[[ボルジャーノン]]
 
:
 
:
;;[[ボルジャーノン|ザクタイプ]]
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:;[[ボルジャーノン|ザクタイプ]]
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::
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:;[[ボルジャーノン (ギャバン機)|旧ザクタイプ(ギャバン用)]]
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:
 
;[[ウォドム]]
 
;[[ウォドム]]
 
:
 
:
;;通常型、強化型(赤)
+
:;通常型、強化型(赤)
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::
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:
 
;[[ウァッド]]
 
;[[ウァッド]]
 
:
 
:
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;[[スモー]]
 
;[[スモー]]
 
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;;[[スモー (シルバータイプ)|シルバータイプ]]
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:;シルバータイプ
;;[[スモー (ゴールドタイプ)|ハリー用(ゴールドタイプ)]]
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:;ハリー用(ゴールドタイプ)
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:
 
;[[マヒロー]]
 
;[[マヒロー]]
 
:
 
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;[[アルマイヤー]]
 
;[[アルマイヤー]]
 
:
 
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== 用語 ==
 +
;[[黒歴史]]
 +
:最終戦争において滅亡した文明の歴史。多数の技術も含む。過去の[[ガンダムシリーズ]]のことのようだ(スラングとして「なかったことにしたいこと」「忘れられた事物」をさす)。
 +
;[[ムーンレィス]]
 +
:最終戦争後に荒廃した地球から月に移民した人々の末裔。
 +
;[[ギンガナム艦隊]]
 +
:ムーンレィスの正規軍的存在。
 +
;[[ディアナ・カウンター]]
 +
:地球帰還作戦の為に結成された市民軍。
 +
;機械人形
 +
:地球側の[[モビルスーツ]]の呼称。なお、スパロボオリジナルだが[[スーパーロボット]]のことは「機械巨人」と呼称される。
 +
;ターンタイプ
 +
:[[モビルスーツ]]の内でも[[∀ガンダム]]と[[ターンX]]の事を特に指した呼称。
 +
;[[マウンテンサイクル]]
 +
:黒歴史時代の遺物が埋まっている土地。特に危険なものが埋まっている土地はロストマウンテンと呼ばれる。
 +
;[[HPHGCP]]
 +
:スモーの動力源。
 +
;[[月光蝶]]
 +
:広範囲に[[ナノマシン]]を散布するシステム
  
 
== 楽曲 ==
 
== 楽曲 ==
 
;オープニングテーマ
 
;オープニングテーマ
 +
:
 
:;「ターンAターン」(前期)
 
:;「ターンAターン」(前期)
::作詞:井荻麟 作曲:小林亜星 編曲:矢田部正 歌:西城秀樹
+
::作詞:井荻麟 / 作曲:小林亜星 / 編曲:矢田部正 / 歌:西城秀樹<ref>何とも豪華な顔ぶれだが、ボーカルの西城秀樹氏はこの時ちょうど前所属事務所を辞めて新たな契約を結ぶ前のフリー状態だったため本楽曲への参加が実現したという逸話がある。</ref>
::『α外伝』『Z』『第2次Z』『第3次Z天獄篇』で採用、∀ガンダムの戦闘BGMとなっている。
+
::『ボルテスV』など小林亜星氏が生前最後に手掛けたアニメソングである。
 +
::アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 男性声優編III』において、[[フィル・アッカマン]]役の[[声優]]である小山剛志氏が本曲の一部を歌っている。
 +
::『α外伝』『Z』『第2次Z』『第3次Z天獄篇』で採用。∀ガンダムの戦闘BGMとなっている。
 +
::『X-Ω』ではイベント「生命をかける少女」限定で採用。奇しくも西城氏の訃報が発表された当日の実装となった。
 +
:;「CENTURY COLOR」(後期)
 +
::作詞:井荻麟、浜口祐夢 / 作曲:浜口祐夢 / 編曲・歌:RAY-GUNS
 +
:
 
;エンディングテーマ
 
;エンディングテーマ
 +
:
 +
:;「AURA」(前期)
 +
::作詞・作曲:谷村新司 / 編曲:菅野よう子 / 歌:谷村新司
 +
::余談だが、谷村新司氏は過去に富野監督作品である劇場版『[[機動戦士ガンダム]]』(第1部)の主題歌「砂の十字架」の作詞・作曲を手掛けていた。
 +
:
 
:;「月の繭」(後期)
 
:;「月の繭」(後期)
::作詞:井荻麟 作曲・編曲:菅野よう子 歌:奥井亜紀
+
::作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:菅野よう子 / 歌:奥井亜紀
::作中において穏やかな雰囲気における見せ場に挿入されることが多い。『Z』で採用。
+
::下記「MOON」の日本語詞版。
 +
::原曲のMOONと共に、作中において穏やかな雰囲気における見せ場に挿入されることが多い。
 +
::アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 女性声優編II』において、[[ロラン・セアック]]役の声優である朴璐美氏が本曲の一部を歌っている。
 +
::『Z』で採用。
 +
:
 +
:;「限りなき旅路」(最終回)
 +
::作詞:C.Piece / 作曲・編曲:菅野よう子 / 歌:奥井亜紀
 +
::最終回限定のエンディングテーマ
 +
:
 
;挿入歌
 
;挿入歌
:;「moon」
+
:
 +
:;「MOON」
 +
::上記「月の繭」の原曲でもあり、ボーカル曲ではあるが歌詞は収録CDのブックレットにも非掲載で造語であるようだ(英語・仏語の混合という説も)。
 +
::さらにこの曲を歌っている「Gabriela Robin」なる人物は本作の楽曲全般を手がけた'''作曲家の菅野よう子氏その人'''なのではないかという噂まで存在したが、2009年7月7日のコンサート「超時空七夕ソニック」において菅野本人であることが確定した。
 +
::挿入歌ながら主題歌のターンAターンなどと並んで∀ガンダムを代表する楽曲の一つに数えられるほど印象的な歌曲であり、月の繭を含め複数の別バージョンが後作された。
 
::『α外伝』で採用。
 
::『α外伝』で採用。
 +
:
 
;劇中BGM
 
;劇中BGM
 +
:
 
:;「BLACK HISTORY」
 
:;「BLACK HISTORY」
::『α外伝』『Z』で採用、月光蝶使用時はこのBGMに。
+
::『α外伝』『Z』で採用。「月光蝶」の使用時は、このBGMに。
 +
::また、『Z』の[[トラウマイベント|黒歴史エンド]]のシナリオデモでも流れる。
 
:;「軍靴の記憶」
 
:;「軍靴の記憶」
::次回予告時のBGM。『α外伝』『Z』で採用。
+
::[[次回予告]]時のBGM。『α外伝』『Z』で採用。5分ほどの行進曲調の曲であるが、次回予告やゲームで使用されているのはラストの1分半のパートである。
  
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
 +
劇中でボルジャーノンやカプルを始めとする[[宇宙世紀]]由来のユニットが複数活躍したため、[[乗り換え]]システム上では宇宙世紀[[ガンダムシリーズ]]の一部に組み込まれている。逆に、∀ガンダムなど本作オリジナルのユニットを宇宙世紀ガンダム系パイロットに使わせる事も可能。
 +
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
:初参戦作品。『ガンダムX』『ザブングル』と共に未来世界でのストーリーの中核となる。
 
:初参戦作品。『ガンダムX』『ザブングル』と共に未来世界でのストーリーの中核となる。
 +
:放送終了から若干1年という僅かな期間での参戦でありながら、ほぼ全ての主要エピソードが再現されており、これはスパロボ参戦作品全体として見ても破格の扱いと言える。
  
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
=== [[Zシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:今回は黒歴史が物語の鍵となる。
+
:原作再現という意味では『α外伝』で一通りの主要エピソードを再現したこともあってかやや控え目であるが、今回(ならびにZシリーズ全体で)は黒歴史が物語の鍵となる。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|破界篇]] / [[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|再世篇]])
+
;[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]] / [[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
 
:携帯機初参戦。前作でストーリーを終わらせたので初の[[いるだけ参戦]]。パイロットとしてはロラン、ハリーのみが使え、ソシエ、メシェーが∀の武装の演出として登場。ディアナも[[NPC]]として登場する。
 
:携帯機初参戦。前作でストーリーを終わらせたので初の[[いるだけ参戦]]。パイロットとしてはロラン、ハリーのみが使え、ソシエ、メシェーが∀の武装の演出として登場。ディアナも[[NPC]]として登場する。
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
 
;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
:再世篇から復帰参戦。『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』では直接的な参戦はしていないため、『[[黒歴史|黒'''い'''歴史]]』というワードが度々用いられる事になる。
+
:『再世篇』から復帰参戦。ユニットとして使えるのは∀とロランのみであり、ハリーは初のNPC扱い。
 +
:ちなみに、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』では直接的な参戦はしていないため、「[[黒歴史|黒'''い'''歴史]]」というワードが度々用いられる事になる。既にスラングとして定着しており、ガンダム以外の作品でも平然と使われているものの、Zシリーズでは本来の意味で使う必要があるための配慮であろう。
 +
 
 +
=== 単独作品 ===
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 +
:2017年5月30日配信の「生スパロボチャンネル」にて第3期参戦作品の第1弾として発表され、2017年6月に追加参戦。
 +
:基本的にイベントシナリオでの登場。ストーリークエストにおいては、後日談となる第26章にのみ登場する。
  
== 用語 ==
+
== 各話リスト ==
;[[黒歴史]]
+
{| class="wikitable"
:最終戦争において滅亡した文明の歴史。多数の技術も含む。過去の[[ガンダムシリーズ]]のことのようだ。(スラングとして「なかったことにしたいこと」「忘れられた事物」をさす)
+
!話数!!サブタイトル!!登場メカ!!備考!!再現スパロボ
;[[ムーンレィス]]
+
|-
:最終戦争後に荒廃した地球から月に移民した人々の末裔。
+
|第1話||月に吠える|||||||
;[[ディアナ・カウンター]]
+
|-
:地球帰還作戦の為に結成された市民軍。
+
|第2話||成人式||||||α外伝 Z
;機械人形
+
|-
:地球側の[[モビルスーツ]]の呼称。なお、スパロボオリジナルだが[[スーパーロボット]]のことは「機械巨人」と呼称される。
+
|第3話||祭の後||||||
;ターンタイプ
+
|-
:[[∀ガンダム]]と[[ターンX]]事を指す[[モビルスーツ]]。
+
|第4話||ふるさとの軍人||||||
;[[マウンテンサイクル]]
+
|-
:黒歴史時代の遺物が埋まっている土地。特に危険なものが埋まっている土地はロストマウンテンと呼ばれる。
+
|第5話||ディアナ降臨||||||α外伝 Z
 +
|-
 +
|第6話||忘れられた過去||||||
 +
|-
 +
|第7話||貴婦人修行||||||α外伝 Z
 +
|-
 +
|第8話||ローラの牛||||||
 +
|-
 +
|第9話||コレン、ガンダムと叫ぶ||||||α外伝
 +
|-
 +
|第10話||墓参り||||||α外伝
 +
|-
 +
|第11話||ノックス崩壊||||||
 +
|-
 +
|第12話||地下回廊||||||
 +
|-
 +
|第13話||年上のひと||||||
 +
|-
 +
|第14話||別離、再び||||||
 +
|-
 +
|第15話||思い出は消えて||||||
 +
|-
 +
|第16話||ターンAのすべて||||総集編
 +
|
 +
|-
 +
|第17話||建国のダストブロー||||||Z
 +
|-
 +
|第18話||キエルとディアナ||||||
 +
|-
 +
|第19話||ソシエの戦争||||||
 +
|-
 +
|第20話||アニス・パワー||||||
 +
|-
 +
|第21話||ディアナ奮戦||||||
 +
|-
 +
|第22話||ハリーの災難||||||
 +
|-
 +
|第23話||テテスの遺言||||||α外伝
 +
|-
 +
|第24話||ローラの遠吠え||||||
 +
|-
 +
|第25話||ウィルゲム離陸||||||
 +
|-
 +
|第26話||悟りの戦い||||||
 +
|-
 +
|第27話||夜中の夜明け||||||
 +
|-
 +
|第28話||託されたもの||||||
 +
|-
 +
|第29話||ソレイユのふたり||||||
 +
|-
 +
|第30話||胸に抱えて||||||
 +
|-
 +
|第31話||追撃!泣き虫ポウ||||||
 +
|-
 +
|第32話||神話の王||||||
 +
|-
 +
|第33話||マニューピチ攻略||||||
 +
|-
 +
|第34話||飛べ!成層圏|||||| α外伝
 +
|-
 +
|第35話||ザックトレーガー||||||
 +
|-
 +
|第36話||ミリシャ宇宙決戦||||||
 +
|-
 +
|第37話||月世界の門||||||
 +
|-
 +
|第38話||戦闘神ギンガナム||||||Z
 +
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|第39話||小惑星爆裂||||OP変更||
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|第40話||月面の海戦||||||
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|第41話||戦いの決断||||||
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|第42話||ターンX起動||||||α外伝 Z
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|第43話||衝撃の黒歴史||||||α外伝 Z
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|第44話||敵、新たなり||||||α外伝
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|第45話||裏切りのグエン|| ||||α外伝 Z
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|第46話||再び、地球へ|| ||||
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|第47話||ギンガナム襲来|| ||||
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|第48話||ディアナ帰還||||||
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|第49話||月光蝶||||||α外伝 Z
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|第50話||黄金の秋||||||α外伝 Z
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== 主要スタッフ ==
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== 脚注 ==
;制作会社
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<references />
:サンライズ(第1スタジオ)
 
;監督
 
:富野由悠季
 
;キャラクターデザイン
 
:安田朗(カプコン ※当時)
 
;メカニカルデザイン
 
:シド・ミード<br />大河原邦男、他
 
;音楽
 
:菅野よう子
 
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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===[[Blu-ray]]===
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=== DVD MEMORIAL BOX ===
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=== TVアニメ版DVD ===
 
=== TVアニメ版DVD ===
 
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=== DVD MEMORIAL BOX ===
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== 資料リンク ==
 
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2024年11月8日 (金) 22:39時点における最新版

∀ガンダム』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

∀ガンダム
読み ターンエーガンダム
外国語表記 TURN"A"GUNDAM[1]
原作 矢立肇
富野由悠季
総監督 富野由悠季
キャラクターデザイン 安田朗(原案)
菱沼義仁(設定)
メカニックデザイン 大河原邦男
シド・ミード
重田敦司
沙倉拓実
音楽 菅野よう子
制作 サンライズ(第1スタジオ)
放送局 フジテレビ 他
放送期間 1999年4月9日 -
2000年4月14日
話数 全50話
シリーズ ガンダムシリーズ
初登場SRW スーパーロボット大戦α外伝
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概要編集

正歴2343年の地球を舞台に、忘れ去られた歴史(黒歴史)以前にに移民した人々と、地球に残った人々との戦いの物語。他のガンダムシリーズと比べると、牧歌的な世界観や音楽、単なる「戦いの為の機械」ではない∀ガンダムの扱われ方など、温かみのある独特な作品に仕上がっている。

これまで制作されてきた「ガンダム」を全否定しつつ全肯定するというコンセプト。前期オープニングには今までのガンダムシリーズの映像が一瞬登場する。「∀」とは数学の記号で、「すべてを含める」という意味であり、これが「すべてのガンダムシリーズを統括する」というコンセプトにつながっている。また、これを「ターンエー」と読ませるのは、「最初(A)に戻る」という意味を込めてのことである。ロゴは「∀GUNDAM Called TURN"A"GUNDAM」。

漫画版は『コミックボンボン』版と『マガジンZ』版、ノベライズは佐藤茂版と福井晴敏版の二種類が存在するが、『ボンボン』版以外はどれも作風が大幅に異なる。特に小説2作はほぼ別作品といってもいいくらいに改変されている。

既に映像化のガンダムとしては、スパロボでは携帯機と据置機初参戦の間隔が一番長い(10年)作品である(据置機未参戦の一部作品を除く)。

2002年にはTV版を再編集し、新規カットを追加した劇場版が公開された。2部作を日替わりで上映するという特殊な手法(サイマルロードショー)が取られた。

作品名 TV版話数 上映日
劇場版∀ガンダムI 地球光 第1話~第27話 2002年2月9日
劇場版∀ガンダムII 月光蝶 第28話~第50話 2002年2月10日

登場人物編集

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

地球人(ロラン等地球在住者含む)編集

ロラン・セアック
主人公出身の少年。ムーンレィス地球降下が人体に与える影響の調査のために地球に降りる。ムーンレィスの地球降下の際、“∀ガンダム”に搭乗したことから地球側として戦うことになってしまった。
尚、グエンに請われ女装した際は「ローラ・ローラ」と名乗る。
キエル・ハイム
地球のハイム鉱山の経営者の長女。ディアナ・ソレルに瓜二つのため、いろいろと巻き込まれる。
ソシエ・ハイム
ハイム家の次女。活発でわがままな世間知らずのお嬢様。
メシェー・クン
ソシエの友人。飛行機乗りからカプルのパイロットになる。
グエン・サード・ラインフォード
地球の地方領主の御曹司。当初は側と戦っていたが、黒歴史に魅せられてギンガナムに協力する。ロランを女装させたり手元に置こうとしたりしていた。
リリ・ボルジャーノ
グエンの隣りの領主の末娘で彼の婚約者。グエンの性癖は知りつつも好意を持っているが、それは政治的な信頼に近い。物語後半から終盤にかけての取り纏め役でその辣腕を発揮。
ジョゼフ・ヨット
シド爺さんの助手だったが、機械人形パイロットになる。
ギャバン・グーニー
ルジャーナ・ミリシャの機械人形部隊「スエサイド部隊」の隊長。
ミハエル・ゲルン
イングレッサ・ミリシャの最高指揮官。
シド・ムンザ
マウンテンサイクルを歩いて回る山師。
キース・レジェ
ロランの帰還仲間。パン屋になって婿入り。
フラン・ドール
ロランの帰還仲間。ジャーナリストになって戦いを取材する。
ウィル・ゲイム
ディアナと出会った祖先の伝説を信じて戦艦を発掘する男。
テテス・ハレ
ムーンレィスと地球からの移民のハーフ。境遇への八つ当たりも含めてディアナを狙う。

ムーンレィス編集

ディアナ・ソレル
ムーンレィスの女王。かぐや姫。キエル・ハイムにそっくり。
ハリー・オード
ディアナ親衛隊隊長。今作におけるガンダム名物仮面(グラサン)の男。
ミラン・レックス
現実主義的な面を強く持つ執政官。
フィル・アッカマン
ディアナ・カウンターの指揮官。
ポゥ・エイジ
ディアナ・カウンターの一員の泣き虫軍人。
コレン・ナンダー
最初にホワイトドールを「ガンダム」と呼んだ男。何やら過去にガンダムと因縁があるらしく、強く敵視している。
ホレス・ニーベン
ミリシャに協力するムーンレィス技術者。
アグリッパ・メンテナー
月の冷凍睡眠施設の管理者。
ギム・ギンガナム
ムーンレィスの正規軍の最高指揮官。ディアナの地球帰還作戦に反対して対立。
メリーベル・ガジット
ギンガナムに付き従う少女。人を馬鹿にしたような面がある。
スエッソン・ステロ
ギンガナム配下の軍人。非常にデブ。
ミーム・ミドガルド
ギンガナム配下の軍人。スパイ(隠密)のようなことを任務としている。
ムーンレィス兵
ムーンレィスの一般兵。

登場メカ編集

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

モビルスーツ編集

∀ガンダム
分離形態:コア・ファイター
カプル
ミリシャ使用のタイプ(緑)
カプル (コレン機)
ボルジャーノン
ザクタイプ
旧ザクタイプ(ギャバン用)
ウォドム
通常型、強化型(赤)
ウァッド
イーゲル
スモー
シルバータイプ
ハリー用(ゴールドタイプ)
マヒロー
バンデット
ターンX
ブラックドール(サイコガンダム
小説版のみ登場。グエンが乗る。

艦艇編集

ソレイユ
アルマイヤー

用語編集

黒歴史
最終戦争において滅亡した文明の歴史。多数の技術も含む。過去のガンダムシリーズのことのようだ(スラングとして「なかったことにしたいこと」「忘れられた事物」をさす)。
ムーンレィス
最終戦争後に荒廃した地球から月に移民した人々の末裔。
ギンガナム艦隊
ムーンレィスの正規軍的存在。
ディアナ・カウンター
地球帰還作戦の為に結成された市民軍。
機械人形
地球側のモビルスーツの呼称。なお、スパロボオリジナルだがスーパーロボットのことは「機械巨人」と呼称される。
ターンタイプ
モビルスーツの内でも∀ガンダムターンXの事を特に指した呼称。
マウンテンサイクル
黒歴史時代の遺物が埋まっている土地。特に危険なものが埋まっている土地はロストマウンテンと呼ばれる。
HPHGCP
スモーの動力源。
月光蝶
広範囲にナノマシンを散布するシステム

楽曲編集

オープニングテーマ
「ターンAターン」(前期)
作詞:井荻麟 / 作曲:小林亜星 / 編曲:矢田部正 / 歌:西城秀樹[2]
『ボルテスV』など小林亜星氏が生前最後に手掛けたアニメソングである。
アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 男性声優編III』において、フィル・アッカマン役の声優である小山剛志氏が本曲の一部を歌っている。
『α外伝』『Z』『第2次Z』『第3次Z天獄篇』で採用。∀ガンダムの戦闘BGMとなっている。
『X-Ω』ではイベント「生命をかける少女」限定で採用。奇しくも西城氏の訃報が発表された当日の実装となった。
「CENTURY COLOR」(後期)
作詞:井荻麟、浜口祐夢 / 作曲:浜口祐夢 / 編曲・歌:RAY-GUNS
エンディングテーマ
「AURA」(前期)
作詞・作曲:谷村新司 / 編曲:菅野よう子 / 歌:谷村新司
余談だが、谷村新司氏は過去に富野監督作品である劇場版『機動戦士ガンダム』(第1部)の主題歌「砂の十字架」の作詞・作曲を手掛けていた。
「月の繭」(後期)
作詞:井荻麟 / 作曲・編曲:菅野よう子 / 歌:奥井亜紀
下記「MOON」の日本語詞版。
原曲のMOONと共に、作中において穏やかな雰囲気における見せ場に挿入されることが多い。
アニメソングのカバーアルバム集『百歌声爛 女性声優編II』において、ロラン・セアック役の声優である朴璐美氏が本曲の一部を歌っている。
『Z』で採用。
「限りなき旅路」(最終回)
作詞:C.Piece / 作曲・編曲:菅野よう子 / 歌:奥井亜紀
最終回限定のエンディングテーマ
挿入歌
「MOON」
上記「月の繭」の原曲でもあり、ボーカル曲ではあるが歌詞は収録CDのブックレットにも非掲載で造語であるようだ(英語・仏語の混合という説も)。
さらにこの曲を歌っている「Gabriela Robin」なる人物は本作の楽曲全般を手がけた作曲家の菅野よう子氏その人なのではないかという噂まで存在したが、2009年7月7日のコンサート「超時空七夕ソニック」において菅野本人であることが確定した。
挿入歌ながら主題歌のターンAターンなどと並んで∀ガンダムを代表する楽曲の一つに数えられるほど印象的な歌曲であり、月の繭を含め複数の別バージョンが後作された。
『α外伝』で採用。
劇中BGM
「BLACK HISTORY」
『α外伝』『Z』で採用。「月光蝶」の使用時は、このBGMに。
また、『Z』の黒歴史エンドのシナリオデモでも流れる。
「軍靴の記憶」
次回予告時のBGM。『α外伝』『Z』で採用。5分ほどの行進曲調の曲であるが、次回予告やゲームで使用されているのはラストの1分半のパートである。

登場作と扱われ方編集

劇中でボルジャーノンやカプルを始めとする宇宙世紀由来のユニットが複数活躍したため、乗り換えシステム上では宇宙世紀ガンダムシリーズの一部に組み込まれている。逆に、∀ガンダムなど本作オリジナルのユニットを宇宙世紀ガンダム系パイロットに使わせる事も可能。

αシリーズ編集

スーパーロボット大戦α外伝
初参戦作品。『ガンダムX』『ザブングル』と共に未来世界でのストーリーの中核となる。
放送終了から若干1年という僅かな期間での参戦でありながら、ほぼ全ての主要エピソードが再現されており、これはスパロボ参戦作品全体として見ても破格の扱いと言える。

Zシリーズ編集

スーパーロボット大戦Z
原作再現という意味では『α外伝』で一通りの主要エピソードを再現したこともあってかやや控え目であるが、今回(ならびにZシリーズ全体で)は黒歴史が物語の鍵となる。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 / 再世篇
携帯機初参戦。前作でストーリーを終わらせたので初のいるだけ参戦。パイロットとしてはロラン、ハリーのみが使え、ソシエ、メシェーが∀の武装の演出として登場。ディアナもNPCとして登場する。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
『再世篇』から復帰参戦。ユニットとして使えるのは∀とロランのみであり、ハリーは初のNPC扱い。
ちなみに、『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』では直接的な参戦はしていないため、「歴史」というワードが度々用いられる事になる。既にスラングとして定着しており、ガンダム以外の作品でも平然と使われているものの、Zシリーズでは本来の意味で使う必要があるための配慮であろう。

単独作品編集

スーパーロボット大戦X-Ω
2017年5月30日配信の「生スパロボチャンネル」にて第3期参戦作品の第1弾として発表され、2017年6月に追加参戦。
基本的にイベントシナリオでの登場。ストーリークエストにおいては、後日談となる第26章にのみ登場する。

各話リスト編集

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 月に吠える
第2話 成人式 α外伝 Z
第3話 祭の後
第4話 ふるさとの軍人
第5話 ディアナ降臨 α外伝 Z
第6話 忘れられた過去
第7話 貴婦人修行 α外伝 Z
第8話 ローラの牛
第9話 コレン、ガンダムと叫ぶ α外伝
第10話 墓参り α外伝
第11話 ノックス崩壊
第12話 地下回廊
第13話 年上のひと
第14話 別離、再び
第15話 思い出は消えて
第16話 ターンAのすべて 総集編
第17話 建国のダストブロー Z
第18話 キエルとディアナ
第19話 ソシエの戦争
第20話 アニス・パワー
第21話 ディアナ奮戦
第22話 ハリーの災難
第23話 テテスの遺言 α外伝
第24話 ローラの遠吠え
第25話 ウィルゲム離陸
第26話 悟りの戦い
第27話 夜中の夜明け
第28話 託されたもの
第29話 ソレイユのふたり
第30話 胸に抱えて
第31話 追撃!泣き虫ポウ
第32話 神話の王
第33話 マニューピチ攻略
第34話 飛べ!成層圏 α外伝
第35話 ザックトレーガー
第36話 ミリシャ宇宙決戦
第37話 月世界の門
第38話 戦闘神ギンガナム Z
第39話 小惑星爆裂 OP変更
第40話 月面の海戦
第41話 戦いの決断
第42話 ターンX起動 α外伝 Z
第43話 衝撃の黒歴史 α外伝 Z
第44話 敵、新たなり α外伝
第45話 裏切りのグエン α外伝 Z
第46話 再び、地球へ
第47話 ギンガナム襲来
第48話 ディアナ帰還
第49話 月光蝶 α外伝 Z
第50話 黄金の秋 α外伝 Z

脚注編集

  1. ∀ガンダムWebより。
  2. 何とも豪華な顔ぶれだが、ボーカルの西城秀樹氏はこの時ちょうど前所属事務所を辞めて新たな契約を結ぶ前のフリー状態だったため本楽曲への参加が実現したという逸話がある。

商品情報編集

Blu-ray編集

DVD MEMORIAL BOX編集

TVアニメ版DVD編集

劇場版Blu-ray編集

劇場版DVD編集

書籍編集

  • コミック

  • 小説

  • エッセイなど

サウンドトラック編集

資料リンク編集