天元突破グレンラガン (ガンメン)
天元突破グレンラガンは『天元突破グレンラガン』の登場メカ。
天元突破グレンラガン | |
---|---|
外国語表記 | Tengen Toppa Gurren Lagann |
登場作品 | |
デザイン | 吉成曜 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 |
SRWでの分類 |
機体 母艦 |
スペック | |
---|---|
分類 | ガンメン |
全高 | 30万光年程度 |
エネルギー | 螺旋力 |
出力 | 無限大 |
前形態 | 超銀河グレンラガン |
次形態 | 超天元突破グレンラガン |
所属 | 大グレン団 |
パイロット | シモン他大グレン団団員 |
概要編集
原作第4部、および劇場版『螺巌篇』に登場するグレンラガンの最終形態。ガンメンという兵器と人間と言う生物、二つの可能性の一つの結実。
認識が実体化する超螺旋宇宙において、大グレン団メンバーの思念を取り込み実体化した最大にして最強、そして最後のグレンラガン。その姿は翠に輝く螺旋の炎を纏った紅い鬼神であり、大きさは銀河をも凌駕する。舞台が舞台であるため比較対象がロクになく、放送直後に発売されたムック本にて全長はグレンラガンの10の25乗倍(約52,8億光年)程と当時大雑把に計測されていた。実際には脚本家の中島かずきによれば「銀河の3倍程」との事なので、大体30万光年くらいとなる。
あらゆる物質は光速以上の速度にはなれないという宇宙のルールがあるため、常識的に考えれば天元突破グレンラガンは傍から見ると、その巨大さ故にとてつもなくスローな動きに見える、はずである。全長が30万光年だとすると、腕を肩の高さまで持ち上げるだけでも手の部分が数万光年くらいは移動している事になるが、これはイコール手を光速で動かしても数万年もの時間がかかるという事。しかし、実際にはその法則を無視して平然と超光速で戦闘している。これはグレンラガンを行動させる為に、連続的に「宇宙を選択」しているからである。つまり、パンチを繰り出そうとしている状況で例えると、「拳を振りかざしている宇宙→途中の宇宙→拳を振り抜いた宇宙」という風に超々光速の次元で宇宙そのものを発現させることで、アニメーションと同じ原理で行動できるという仕組み。これも認識実体の成せる業である。
なお、外見的にはアークや超銀河と異なり、ノーマルのグレンラガンに近いフォルムをしているが、全身に鬼のような顔が現れているのが特徴。
大グレン団のメンバーのそれぞれの強い意志により下半身がコアドリル化し、超銀河グレンラガンにスピン・オンすることによって誕生した。全身に存在する顔部分にメンバーが搭乗する。また、腹部の顔はラゼンガンとなっている。
その正体は多元宇宙において「グレンラガンが存在する」可能性が実体化し、シモンの乗る「本編の」グレンラガンと合体した、グレンラガンの究極進化形態。これまでのグレンラガンはガンメンやスペースダイガンと合体することで新たなグレンラガンを誕生させていたが、天元突破は「可能性」と合体することによって生まれた存在と言える。
超螺旋宇宙を舞台にアンチスパイラルと時間と空間を超越した最終決戦を繰り広げ、宇宙の中心即ち天元を打ち貫かんほどの力を見せる。
搭乗メンバーはシモンを初めとする、最終決戦に臨んだ大グレン団メンバー全員である。この時点では超螺旋宇宙の影響により大グレン団メンバーがその螺旋力を覚醒させ、全員が銀河を生み出す程のパワーに匹敵する螺旋力を引き出している。その超絶的なパワー故、あらゆるスペックがこれまでの形態の比ではなく、ビッグバンのエネルギーにも数刻耐える防御力を誇る。
なお、劇場版ではさらにこの上位の形態である「超天元突破グレンラガン」が登場している。
登場作品と操縦者編集
Zシリーズ編集
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。アンチスパイラルの駆るグランゼボーマとの決戦が繰り広げられる実質的最終話の第60話でスポット参戦となる(このあとのインターミッション及びエピローグは元のグレンラガンに戻る)。最初は格闘しか武器がないが、オーバーロードのイベント後に追加される。なお、その際にサブのロージェノムがニアと入れ替わる。
- 何気にパーツスロットが4つもあるが、グレンラガン、超銀河ダイグレン共に1枠しか無いのでどうしても2つ空く。埋めたい場合は両方の改造ボーナスを「強化パーツスロット増加」にしておこう。
- なお、当初から懸念されたであろうその規格外のサイズについては、あろう事か自部隊全員が天元突破したことにより全ての機体を同じサイズ「∞」にすることで解決している。これにより、理屈の上ではバルキリーやATはもとより、ボン太くんやくろがね五人衆、キリコまでも同サイズということになる。間違いなく、発売当時は(物理的に)スパロボ史上最大の戦いであった(X-Ω以降は期間限定単発シナリオが無数にあるのでなんとも言えない)。
- 設定曲は「空色デイズ」のままだが、ギガドリルブレイクの戦闘BGMに「涙の種、笑顔の花」が登録されている。ただし、クアンタの「トランザム発動」やバサラの歌同様「涙の種、笑顔の花」はカスタムサントラの適用が出来ないので注意。
- なお戦艦扱いであるため味方機を搭載可能。
- 注意点として、超銀河と比較すると、運動性が10、ENが50上がった以外全くスペックが変化していない。よって、最終話においてはサイズ差補正が発生しない都合上、総合的な防御力はむしろ低下している。原作、特に劇場版での被ダメージを考えれば妥当かもしれないが。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 原作終了後だが、今回も継続参戦。終盤にて超銀河グレンラガン時に『天元突破』コマンドを使用することでこの形態になることができる。ただし名実ともにサイズは3Lで、因果律がメチャクチャという体で惑星上でも運用可能。
- 最終話限定だった時獄篇と違い終盤数話とはいえ任意で使用ができるのはファンには嬉しい限りなうえ、使用可能になった少し後に、とあるサプライズまで用意されている。さらに使用可能になったそのステージで真化融合が解禁されるため、15段階改造で全武器の攻撃力が10000突破という凄いことになる。
- 相変わらず戦艦扱いで味方を収用でき、グレンラガン、超銀河ダイグレンそれぞれで改造ボーナスに強化パーツスロット+1を選べばスロットが4になり、超銀河グレンラガンと本機共通とはいえさらに本機でもボーナスが選べる。奇跡のガンバスター、バ火力アシストのダイバスターと並ぶ本作のお助け枠。
- ちなみに欠点も時獄篇同様で、装甲が上がらないが、HPは2000増えている。また、超銀河と違い全体的に射程が下がっているため、反撃戦法は使いにくい。
VXT三部作編集
- スーパーロボット大戦X
- 限定版パッケージイラストに登場。51話で強制出撃のほか、最終話のみ『天獄篇』同様の仕様で変形可能となる。
- 本作でも戦艦扱いである為、Exオーダーが使用可能である。シモンが決意を習得するため、戦闘もサポートも可能というネモ船長以上にぶっ飛んだ活躍が可能となる。
- 上記の通り、本作でも登場はゲーム最終盤限定。パーツスロット数4に加えて、抑え気味になったとはいえ最大改造で一万に迫る攻撃力など、初心者救済ユニットとしての地位は不動となっている。
単独作品編集
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年7月のイベント「銀河を創る想像力!」より実装。Ωスキル搭載大器型SSRファイター。
- 味方全体のHPと攻撃力を上げるという珍しいバフを持つ。また、必殺スキルの超天元突破ギガドリルブレイクはΩ化すると所持分のコア全てを消費する代わりに余剰分のコア数に応じてダメージが上昇していく。
- アリーナではネオ・グランゾンに続くEXアビリティ4つ持ちユニットで、反撃アビリティを持たない代わりに手番ごとに(ある程度だが)HPが回復し攻撃力と速度が上昇していくので放っておくと手がつけられなくなる。また、実質的に毎ターン不屈が使えることもあり軽減バフと合わさると非常にタフだが、単独では装甲の補正と軽減バフ以外のダメージ減少がなく、手番がある程度回らない限りは補正値は凡庸なので、いかにバフが乗り切る前に擦り潰すかが勝負となる。
- 2020年6月に極型SSRアタッカーが追加。実装時点の軽減無効上限である690%(400%+290%)に対し、自前のダメージ軽減率200%に加えて極マジンカイザー(+200%)・マジンカイザーSKL(+140%)・超竜神(+70%)・キングガンダム(+60%)のバフによってダメージ軽減率が670%となり、超改造でダメージ軽減120%以上が付くと事実上倒せる手段が存在しない、現時点で最強クラスのアリーナ環境級ユニットとなっている。だが、もともとの軽減無効率が高いうえに守護を貫通してバフ機を落としつつ追撃してくるデモンベイン[XΩ]&リベル・レギス[XΩ]や軽減999%無効かつ配置次第でギガドリルブレイクを数発やり過ごす飛影の実装によって優位がだいぶ薄れている。
- なおパイロットは表記上シモンとヴィラルだが、大グレン団メンバー全員がコアドリルになっているという設定通り本機を編成に組み込むとヨーコやニアも同時編成不可能になる。
装備・機能編集
認識存在という特異性ゆえ、天元突破は搭乗している大グレン団メンバーの武器を出力して使用することが可能。
武装・必殺武器編集
- 格闘
- 時獄篇とXでの登場当初はこれしか攻撃がないが攻撃力がほかのユニットの必殺技並。殴り飛ばしたところに右脚部から確率変動弾を打ち込み、とどめにエンキソードで真っ二つにする。開始時の歩行は顕現直後、グランゼボーマと殴り合うために間合いを詰めた際の再現。
武装編集
- 確率変動弾
- アーテンボローが創造したミサイル。因果律操作によりアンチスパイラルにすら命中させる。劇場版では天元突破ダイグレンに搭載されている。
- 第3次Zでは「格闘」の演出で使われている。
- 天元突破ギガドリルブレイク
- グレンラガンなのでスペック上は当然使用可能。原作ではグランゼボーマに妨害され不発に終わった。
- マトリョーシカアタック
- 最後の激突の際に放った特攻技。上位形態が大破後、頭部に格納されている下位形態が次々とギガドリルブレイクを行なう技。
- TV版ではラガン・インパクトで〆だが、螺巌篇ではさらにシモンがラガンに投げられてアンチスパイラルと直接格闘戦を行った。なお、SRWでは未使用。
- ラゼンガン・オーバーロード
- 正確にはTV版だと腹部から、螺巌篇ではロージェノムが認識宇宙で出現させたラゼンガンのオーバードライブ状態の名称。作中ではインフィニティ・ビッグバン・ストームを受け止め、ドリルへ変換することで天元突破へと託した。
- SRWでは劇場版基準で登場するが、イベントなため戦闘アニメがない
- ハイパーギャラクシーベルト
- 小説版で登場した防禦兵装。重力制御によって銀河を帯状に纏い、攻撃を防ぐ。
必殺技編集
- 超天元突破ギガドリルブレイク
- 超天元突破グレンラガンとなり超天元突破ギガドリルブレイクを行う。
- 超天元突破を果たした後、足踏みの衝撃で動きを止め、螺旋力を限界以上まで叩き込んだ最強のギガドリルブレイクを叩き込む。シモンの出会ってきた「グレンラガン」のキャラクターのカットインの後、ビッグバンとともに敵が消滅する。しっかりトドメ演出があり、始動時に脱ぎ捨てたマントをキャッチして再装備し、認識宇宙が消滅する。ちなみに原作では打ち負けたが、直後にマトリョーシカアタックに繋げて勝利をもぎ取った。
- なお、途中で入るカットインは「上昇する方はアンチスパイラルとの決戦で共に戦う仲間、下降する方はこれまでの戦いに散った者たち」という対比がなされている。トドメ時に入るマント装備のモーションは、ニアとの結婚式後に旅立っていくシモンの後ろ姿が元ネタ。
召喚攻撃編集
- 超天元突破ダイグレン攻撃
- 召喚攻撃。天元突破ダイグレンが対空砲→俺の嫁は宇宙一スイングを叩き込む。ちなみに「超天元突破大グレン団」と攻撃力が同じ。
- 超次元アンカー
- ダヤッカが創造したアンカー。先端がドリルになっている。劇場版では天元突破ダイグレンが使用。アンカーで捕獲した敵を振り回して投擲する「俺の嫁は宇宙一スイング」を披露した。
- 超天元突破大グレン団
- 天元突破を果たしたガンメンたちによる一斉攻撃。劇場版基準なので、アイラック、キッド、マッケン、ゾーシィ、ジョーガン、バリンボーらTV版で死亡した面子もいるもの、残念ながら今回もセリフは無し。ガンメンの登場の順番は螺巌篇での順番の再現だが、原作では出て来る端から返り討ちに遭っている。
- なお、合体攻撃のような技だが、登場するメンバーが出撃してなくても発動可能な召喚攻撃扱いである。
特殊能力編集
- 螺旋力発動
- 気力130以上で与ダメージ1.1倍、HP回復(小)の効果が発動する。天元突破は合体条件の関係上ほぼ確実に発動している。
- 天元突破
- 天獄篇で追加。ジェニオンの「GAIモード起動」と同じ変形コマンドで、これは超銀河からそのまま残っているもの。
移動タイプ編集
サイズ編集
- ∞
- 何Lという範囲では済まない大きさの為か、専用のサイズが与えられた。なお登場シナリオでは他のユニットのサイズも∞になる。
- 3L
- 天獄篇とX最終話ではこちらのサイズになる。
- LL
- 『X-Ω』。
機体BGM編集
- 「空色デイズ」
- TV版主題歌。
- 「お前のxxxで天を衝け!!」
- TV版、劇場版「螺巌篇」の劇中BGM。『時獄篇』にて合体時のBGMとして使用されている。
- 「涙の種、笑顔の花」
- 劇場版「螺巌篇」EDテーマ。『時獄篇』でのギガドリルブレイクの武器BGMだが残念ながら天獄篇では削除されているので、聞きたければカスタムサントラを使おう。
- 『X』限定版では原曲が収録されているので、『時獄篇』のようにこの曲を設定することが可能。
対決・名場面編集
- 対グランゼボーマ
- 同等の存在との、文字通り全てをかけたロボットアニメ史上最大規模の激突。多元宇宙を部隊に人の可能性を閉じた者と人の可能性を信ずる者との戦いは、拳を、声を、想いを全てをぶつけて全ての銀河に轟かせる天元を超える戦いが繰り広げられる。
関連機体編集
- グランゼボーマ
- アンチスパイラルが天元突破グレンラガンと同じ地平で戦うために生み出した対極の存在。
余談編集
- この機体に限らず、天元突破を果たしたガンメンは認識宇宙において具現化を果たし、アンチスパイラルも同様の手段で自らの機体を具現化させている。これは、石川賢作品の猛者どもが持つ「空間支配能力」に類似しており、最終話では空間支配能力の本領である具現化したビジョン同士の戦いが繰り広げられている。その為か、アンチスパイラルも劇中でエネルギーの「支配」という言葉を用いてその特性を語っている。「対象の存在さえ確定すればどこにでも飛べる」螺旋界認識転移システムもこの力の一部とも解釈でき、螺旋力の恐ろしさが良くわかるというものである(ちなみに空間支配能力も転移システムと同じことができる)。時天空を倒すために生み出された(かもしれない)ゲッター線と異種同質の力というのも納得である。
- Zシリーズでの参戦時、寺田プロデューサーは「最後の戦いにおける規模が巨大すぎる事」でかなり困ってしまったらしい。そこで、原作アニメの脚本家である中島かずき氏にこの問題を相談したところ、「みんなで天元突破ですよ」という豪快極まりない答えを貰い、その結果が第三次Z時獄篇の例のシーンに繋がったのだという。[1]
商品情報編集