ドラグナー1型カスタム

ドラグナー1型カスタムは『機甲戦記ドラグナー』の登場メカ

ドラグナー1型カスタム
外国語表記 D-1 CUSTOM[1]
登場作品 機甲戦記ドラグナー
初登場SRW スーパーロボット大戦A
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 メタルアーマー
生産形態 改修機
型式番号 XD-01SR
頭頂高 17.6 m
運行自重 78.7 t
最大発進重量 121.6 t
動力 FPW-4M型 超小型核融合炉×2
出力 24万ポンド(ドライ)
39.5万ポンド(CMP)
※アフターバーナー使用時9.5万ポンドをプラス
最大戦闘出力維持時間 32秒(MAX)【回復時間 CMP≦5 1.8秒~CMP=328秒】
出力・重量比 0.987(ドライ)
2.015(CMP)
メインノズル数 6
アポジモーター 16
最高速度 M0.98/SL(海面高度)
M1.64(32000フィート)
航続距離 2,460ノーチカルマイル
(4,556 km)
装甲 トリプルハードニス型 ヘビーコーティング
装甲厚 MAX155 mm
探知装置 イメージセンサー TAS15型
重力場感知システム:WG3S型
ハードポイント数 2
(ハイペロード総量:18 t)
原型機 ドラグナー1型
改修 ラング・プラート
所属 地球連合軍
所属部隊 ドラグナー遊撃隊
乗員人数 1名
パイロット ケーン・ワカバ
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概要編集

ドラグナー1型重慶基地で強化改造した姿。D-1カスタムとも呼称。

量産機のドラグーンの登場に伴い、本来解体予定だったD-1を、ドラグーン製作までに蓄積された技術を限界まで使い切る意向で大幅強化した改修機。改修前はオプション装備だったリフターと一体化し、装甲を追加した左肩には重力場感知システムが内蔵された。

パイロットのケーン・ワカバも最初は操作に戸惑うほどの急激なパワーアップを施され、試作機より性能の高いドラグーンの性能を抜き返す形となった。グン・ジェム隊との激闘の中でケーンも本機の性能に順応していき、最終盤ギガノス機動要塞攻略時に一時投降はしたものの、最終的に地球連合軍勝利の立役者となった。

本機のパワーには特筆すべきものがあり、ゲルポック隊との戦いでは直径が身長を超えるほどの巨岩[2]を軽々と持ち上げて飛翔し、敵機に叩きつけるという離れ業も見せた。また、対ギルガザムネ戦では機関砲の斉射を背後から受けてボロボロの状態でありながら、自機の全長にも匹敵しうる剣を真剣白刃取りでへし折るなど、スーパーロボットもかくやといった凄まじいパワーを随所で発揮している。

登場作品と操縦者編集

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦A
初登場作品。原作とは異なり、グン・ジェム隊壊滅後にカスタム化される(他の2機も同様)。
運動性が更に上がり、リアル系でもトップクラスの高さに。武装は光子バズーカが追加され、遠距離戦にも強くなり、ビーム兵器であるため対ディストーションフィールド用の武器としても有用。隠し機体のファルゲンが加入すれば合体攻撃も可能になるが、それを抜きにしても最後まで通用する優秀な機体。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
基本的にはリメイク前同様の強化が施されるが、仕様の問題で命中補正の低い光子バズーカが扱いにくくなっている。リメイクに際し必中を内包した奇襲をケーンが失ったことで、単独では集中がフォローの限界となり、他機体との連携が必須になった。もとより合体攻撃主体で固まって運用するのであれば、EWAC持ちのドラグナー3型が相方の1機であるためあまり変わりはないが。

単独作品編集

スーパーロボット大戦MX
原作同様に重慶基地でカスタム化。全てが終わった後、EDでは他の二機共々解体処分が決定する。
Dフォーメーションアタックや恐怖のトリプルアタックの攻撃力もかなりの物だが、終盤参入するファルゲン・マッフとのツインレーザーソードはさらに凄まじい威力となる。本作では単機でも十分な性能を持ち、囮としても優秀な万能機体。
スーパーロボット大戦GC
Mサイズである本機は、部位システムの影響に加え、『MX』と比べ火力ダウンしたことも相まってLLサイズの敵を撃墜しづらい。また、リフター1より地形適応が悪くなっている(空Sが空Aに)。それでも前者は狙い撃ちスキルパーツ、後者はフル改造ボーナスに全適応Sを選択でカバー可能。
スーパーロボット大戦XO
合体攻撃のDフォーメーションアタックが2種類に変更された。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
各種レアリティで実装。LRの光子バズーカ砲にここでしか見れないリアル等身イラストが描き下ろされている。
スーパーロボット大戦X-Ω
R・SRアタッカー、SSRアタッカー・シューター、大器型SSRファイター、大器型SSRディフェンダーが実装。
SSRシューターは2016年7月のイベント「運命の騎兵隊」にて実装され、後にレアリティ覚醒ユニットとしても登場。回避・命中面に優れた典型的なリアル系で、味方全体へのバフアビリティ「Dフォーメーション」が見どころ。
R・SR・SSRアタッカーは、2017年4月のイベント「じぶんらしくあるために」にて報酬ユニットとして登場。敵機撃破に伴い能力が向上する、所謂「キルアップ」系のアビリティを持つ。その後のイベントの報酬ユニット仕様変更に伴い、報酬Rユニットが登場した最後の機体となった。
大器型SSRファイターは2018年4月、ニューカマーガシャで実装。味方の生存数に比例して能力が上がる「連合軍の旗印」と、回避率を中心にした味方への強力なバフアビリティ「重力場感知システム」のおかげで、攻守ともにスキがないハイバランスなユニットに仕上がっている。
大器型SSRディフェンダーは2021年1月のイベント「明日に咲く花」の報酬ユニットとして実装。報酬専用パイロットパーツ対応ユニット。
アリーナではSSRファイターが強力で、タフネス、支援攻撃、隣接ユニットの強化とシンプルに強力なアビリティを取り揃える。通常攻撃・必殺スキルともに防御・分身無効、かつバリアを貫通するため相手を選ばないのが強み。また必殺スキルは希少な状態異常「強化スロウ」を付与可能で、ダメージを与えつつ相手の足止めが可能。

関連作品編集

シャッフルファイト
D-1カスタム」名義で登場。戦闘時に振れるダイスが2個とパンチ力に欠けるものの、初期メンバーの中では素早さに優れているので中盤以降も或る程度は運用可能。
リアルロボッツファイナルアタック
SRWに先駆け、プレイアブル機体として登場。一度に多数の弾を発射する武器が多い代わりに、攻撃が相殺されやすく、必殺技も手数が増えるだけで火力に乏しい。弾速は遅いが誘導の強いミサイルが生命線。
Another Century's Episode Portable
使用可能機体。今回ドラグナーはD-1カスタムのみの登場で、D-2、D-3は登場しない。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

武装編集

2連式 25mm 機関砲
手の甲にあるバルカン。発射速度毎分1500発、携行弾数800発。徹甲弾および爆裂弾を装填可能。
元々カスタム前からある武装だが、SRWではカスタム後しか使用していない。
迫兵戦用アサルトナイフ
格闘戦用武器。ふくらはぎに2本装備。
迫兵戦用レーザーソード
改良された新型を2本装備しているが、装備箇所は両腰から2本とも左腰に纏められている。さながら侍の二本差し。
SRWではカスタム前同様、基本的に2本を連結させたツインソード形態で使用される。GBA版『A』のツインレーザーソードではシングル形態を使用。『X-Ω』ではアタッカー・ファイタータイプの通常攻撃に採用。
55.6mm ハンドレールガン LPS32型
主兵装の手持ち式実弾マシンガン。カスタム前と比べ小口径だが発射速度は向上。発射速度毎分2200発、携行弾数1620発。徹甲弾および爆裂弾を装填可能。
リメイク前の『A』では使いやすい移動後攻撃可能武器だったが、『AP』では移動後攻撃可能武器の全体的な増加により優位性を失う。
『X-Ω』ではシュータータイプの通常攻撃に採用。
マルチディスチャージャー
アンダーバレルに装備した多目的ランチャー。携行弾数5発。徹甲弾、爆裂弾、プラズマ化弾を装填可能。
6連デュアルミサイルポッド
リフター両翼に1基ずつ計2基装備。設定画では4連装だが、SRW他で6連装とされることがある。
ショルダーボム(対MA用手榴弾)
左肩にアーマーと重力場感知システムを追加したため、右肩にのみ装備。
スローインボム
レーザーソードが左腰にオフセットになり、空いた右腰に装備。
当初から設定はありつつも劇中前半で未登場の地味な装備であったが、対無限機動砲戦で大きな見せ場を作った。
ショルダーボムと被るせいかSRWでは使われない。リアルロボッツファイナルアタックでは使用。
スーパーハイブリッドシールド
防御用のシールド。カスタム前に比べて大型化した。裏側にハンドレールガンのマガジンや予備のレーザーソード等を収めるスペースがある。

オプション装備編集

光子バズーカ砲
メタルアーマーにはレアなエネルギー兵器。本機の物は赤色のビームを発射、三機の砲撃が重なるとビームが白色化する。
ギガノスの秘密基地の外壁を破壊するために第39話にて装備した、拠点攻撃用の武器。サイズと重量故に取り回しが悪く機動力が下がってしまうため砲撃後のギルガザムネ戦では破棄されたが、後にドラグナー2型カスタムがそれを拾い使用した[3]
SRWではビーム兵器扱い。ドラグナー1型カスタムにとっては貴重な高火力の遠距離攻撃武器だが、合体攻撃にENを使いたいので多用はしづらい。扱いにくさの再現か命中補正も基本的に低め。『A』では合体攻撃にビーム属性が存在しないため、単体版のこちらは木連ディストーションフィールド対策に重宝する。
『X-Ω』ではシュータータイプの必殺スキルに採用。

必殺技編集

白兵戦用レーザーソード(乱舞)
『X-Ω』のアタッカー・ファイター・ディフェンダータイプの必殺スキル。

合体攻撃編集

Dフォーメーションアタック
ドラグナー1型カスタム、ドラグナー2型カスタムドラグナー3型のコンビネーション攻撃。
『A』や『MX』では光子バズーカによる一斉射撃。『A』では攻撃力は高いがビーム扱いではなくなる。
『GC』・『XO』ではハンドレールガンの一斉射撃。こちらのバージョンは基本的にカスタム前の踏襲だが、原作でも第35話のスタークゲバイ無限機動砲戦、第39話のギルガザムネ戦などレールガンの3機一斉攻撃は何度か行われている。
DフォーメーションアタックS
ドラグナー1型カスタム、ドラグナー2型カスタム、ドラグナー3型のコンビネーション攻撃。原作第39話にてギガノスの秘密基地の外壁に行った攻撃の再現で、光子バズーカによる一斉射撃を行う。
『MX』や『XO』では、この名称が採用されている。この場合攻撃力が恐怖のトリプルアタック以上だが、ビーム兵器扱いになる。また『XO』ではP属性でなくなり長射程に。
恐怖のトリプルアタック
ドラグナー1型カスタム、ドラグナー2型カスタム、ドラグナー3型のコンビネーション攻撃。2型と3型で組み付いて動きを封じた所に、1型のレーザーソードによる一閃で斬り捨てる。原作では3機で組み付き垂直降下して地面に叩きつける「恐怖のトリプル子泣き爺」で、ドラグーン2機とケーンが奪ったガンドーラ(途中でドーラに分離)で敢行した。
ツインレーザーソード / ダブルレーザーソード
マイヨ・プラートファルゲン・マッフとの合体攻撃。ダブル~は『GC』以降での名前。
双方でレーザーソードによる連撃を加えた後、挟み撃ちの形で一閃を加えて斬り捨てる。原作最終話でドルチェノフギルガザムネに対して、その欠陥を突いて攻略したケーンとマイヨの共同作戦が元ネタであり、『GC(XO)』では最後の一撃の再現で止めに同時にレーザーソードを突き込む。
『MX』では高威力、低燃費、低必要気力の有射程P武器ととんでもなく高性能で恐怖のトリプルアタックの完全上位互換。DフォーメーションアタックSには威力と射程は若干劣るものの、燃費の良さや2機での合体攻撃という点でこちらの方が使い勝手がいい。何より、強化を最大まで施した場合、攻撃力はDフォーメーションアタックS同様9999になるが消費ENがたったの10で気力制限110。ケーンとマイヨに援護攻撃を持たせておけば終盤のボス戦でより楽になる。

特殊能力編集

剣装備
切り払いを発動する。
盾装備
シールドは新しくスーパーハイブリッドタイプに変更。シールド防御を発動。
初参戦のGBA版『A』ではシールドがHP代わりに機能する独自仕様となっているため非常にタフ。『A PORTABLE』ではシリーズ共通の仕様に戻ったためリメイク前ほど頼れなくなってしまったが、連続ターゲット補正が厳しい関係上ダメージ軽減だけでもありがたくはある。

移動タイプ編集

リフターと一体化しているためデフォルトで飛行可能。

サイズ編集

M

カスタムボーナス編集

格闘武器の攻撃力+200
A PORTABLE』で採用。実質的には主力のレーザーソードと恐怖のトリプルアタックの火力補填。
間違いなく有用だが、射程の問題で射撃武器を使いたくなる場面も少なくないので若干かゆいところに手が届いていない感はある。ドラグナー2型カスタムとは対。

機体BGM編集

「夢色チェイサー」
ソーシャルゲーム以外の全作品で採用。
「スターライト・セレナーデ」
リアルロボッツファイナルアタックでの専用BGM。SRWでは未使用。

関連機体編集

ドラグナー2型カスタム
D-1同様の経緯でカスタム化された機体。
ドラグナー3型
ドラグナー3機の中で唯一カスタム化されなかった機体。
ドラグーン
量産型のこちらで使用しきれなかった技術が本機に反映されている。

余談編集

  • カスタム前に追加装備であるキャバリアー0型があったように、一部資料では本機にも専用キャバリアー「キャバリアーCX-3」の存在が示唆されていたが、本編未登場。
  • カスタム前ではOPでしか見られなかった「バリグナー」だが、本編終盤ではカスタム後の本機によるバリグナーが実現している。

脚注 編集

  1. MECHANICS、機甲戦記ドラグナー公式サイト、2022年1月6日閲覧。
  2. 直径を18m、密度を花崗岩の最低値である2.5g/㎤としても重量は7630t。自重の60倍以上である。
  3. この時、低出力状態と思わしき状態で発射していた。SRWでは常にフルチャージ状態で使用している。