アプサラスIII

アプサラス完全型から転送)

アプサラスIIIは『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の登場メカ

アプサラスIII
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 モビルアーマー
生産形態 試作機
全長 不明
ザクの頭部との比較から30m未満)
動力 核融合炉
浮揚機関 ミノフスキークラフト
開発者 ギニアス・サハリン
所属 ジオン公国軍
パイロット ギニアス・サハリン
アイナ・サハリン
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概要編集

アプサラス計画」に基づいてギニアス・サハリンが開発した試作型モビルアーマー。アプサラスの完成型でもある。

実験機であるアプサラスIやアプサラスIIの胴体が球状になっていたのに対し、本機は楕円形になっている。胴体の左右にある球体にはミノフスキークラフトを1基ずつ搭載しており、それを稼働させるためにリック・ドムII3機分のジェネレーターを流用している。また、実験機と同様に機体上部にはザクの頭部が存在する。中央部にはメガ粒子砲を内蔵し、砲撃時にはジャッキを展開して砲撃形態をとるようになっている。そのせいで機動力はほぼ皆無に等しく、護衛機が必要とされた。

劇中ではアイナとギニアスが搭乗し、その圧倒的な火力で地球連邦軍の部隊を壊滅状態にまで陥れた。しかし、ギニアスと袂を分かったアイナがシローと共にガンダムEz-8特攻を仕掛け、コクピットを潰されて山の噴火口に落下し、Ez-8ごと爆散した。

実は完成の時期が遅れた事などが理由となり、上層部からの量産の正式な認可は下りていない。

登場作品と操縦者編集

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
初登場作品。シナリオ6「頭上の悪魔」で登場。「アプサラス完全型」表記。抜群の火力とMAP兵器を持つが、武装が全てビーム兵器なのでアルトアイゼンやオーラバトラーで立ち向かうと相性がいい。くれぐれも十字方向に複数の味方を配置して、MAP兵器を打たせないように。シナリオ6の選択シナリオの最後でこのステージを選ぶと、ギニアスが救出されるイベントが挿入される。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
クロスボーン・バンガードに接収された形で、アプサラスIIとともに敵で運用される。MAP兵器をバンバン撃ってくるので、味方の配置は慎重に。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
第1部でギニアスが生存しているとシナリオ「悲しみの欠片」で登場。クロスボーン・バンガードらと復讐戦を挑んでくる。
スーパーロボット大戦IMPACT
ギニアスが搭乗する他、クロスボーン・バンガードにも運用される。

携帯機シリーズ編集

スーパーロボット大戦A
アプサラス完全型」表記。ギニアスが搭乗。ジャブローで戦う一機のみ登場。ラスボス以上のEN500を武器に、マップ兵器版を含む高火力の各種メガ粒子砲を連発してくる難敵。ただし武器は全てビーム兵器なので、ジャブローのの地形を上手く利用して戦えばほぼ堅いだけの木偶に成り下がる。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
ギニアスが搭乗するがAと比べて元々高かったHPが更に増大している。

単独作品編集

スーパーロボット大戦GC
ジャブロー戦で最初アイナが乗っているが、すぐにイベント発生でギニアスに入れ替わる。ジオン・ギガノス連合との最終決戦では量産機に一般兵が乗ってくるので、捕獲で入手できる。部位はBODYとHEADの二種類で、頭を潰せばすぐ捕獲できる。撃墜するよりも手間がかからない。
自軍で運用する場合はアプサラスIIには無い移動後攻撃と、自軍ユニット屈指のHPが魅力。飛行ユニットなので、ビグ・ザムのように移動に悩まされることもない。
スーパーロボット大戦XO
ガンダムEz-8との合体攻撃が追加された。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
アイナが搭乗。
スーパーロボット大戦Operation Extend
ジャブロー戦でギニアスが乗ってくる。特殊能力「重装甲」「不動」がかなり厄介。取り巻きとしてグフランバ・ラル搭乗機)、ザンジバルと高HPの強敵も出現し、さらにはこの軍勢を相手にホワイトベース隊第08MS小隊だけで対処しなければならない。シリーズを通して対ギニアス戦の定石であった水地形も存在せず苦戦は必至。MAP兵器「大型メガ粒子砲」使用の際にはターン最初に予告が出るのが救いか。それでも序盤屈指の強敵と言えることは変わりない。

装備・機能編集

武装・必殺武器編集

大型メガ粒子砲
中央部に内蔵されている武装。出力や集束率を自在に調節可能となっており、集束や拡散などといった様々な種類のビームを発射できるようになっている。
SRWではこちらでは太いビームを発射する。MAP兵器版も存在。
拡散メガ粒子砲
細いビームを無数に発射。小説版ではこの拡散メガ粒子砲こそがギニアスがアプサラスに拘った理由とされる。
P攻撃で、移動後も使えるため使いやすい。
集束メガ粒子砲
メガ粒子砲の集束率を最大まで引き絞った射撃。見た目は白く細いレーザー。機体の向きを変えることなく、広い範囲に射角をコントロールすることが出来る。目標を爆発する前に瞬時に蒸発させるほどの威力と出力を誇る。また、地上に照射すればその部分から凄まじい後追いの爆発を発生させ、地形ごと目標を吹き飛ばすほどの破壊力を発揮するなど、対地範囲攻撃にも対応している。
作中でも特に猛威を振るった攻撃だが、SRWでは演出面でも未実装。

合体攻撃編集

ラスト・リゾート
XO』で実装。シロー・アマダガンダムEz-8と繰り出す主役機とラスボス機の合体攻撃。こちらにはアイナを乗せる必要がある。突撃するEz-8をおびただしい本数の拡散メガ粒子砲で援護する。Ez-8は空を飛べないので、攻撃開始前はアプサラスによって運搬されている。

特殊能力編集

重装甲不動
OE』のみ。ただでさえ硬いアプサラスがさらに硬くなる。

移動タイプ編集

飛行可能。

サイズ編集

L

機体BGM編集

「嵐の中で輝いて」

対決・名場面編集

ガンダムEz-8
キャプテン・ジョー
小説版の最終局面より。発進寸前のケルゲレンを狙い、総攻撃を準備する連邦軍。しかし本機のコクピットには、とあるデータディスクを手にしたシロー・アマダの姿が。不意に戦場全域に響き渡る1曲の音楽。多くの兵士達が聞き慣れたテーマ曲をバックに、アプサラスが雲のキャンバスにメガ粒子砲で描き出したのは人気ドラマ『キャプテン・ジョー』の1シーンであった。あまりに非常識な光景に戦場が大混乱になる中、ケルゲレンは無事に脱出を果たす。

関連機体編集

アプサラスII
試作機。
ザクII
頭部を流用。
リック・ドムII
ジェネレーター3機分を流用。

余談編集

  • 本機の完成直前の起動テスト時にモニターに映る項目は実在するメーカーの商品や技術をもじったもの、もしくはそのものが表示されている[1]
    • 元になった部品のスペックで換算すると20世紀後半のパソコン並の性能しかなく、実在する部品であり比較しやすいためか、ファンの間では「自分のパソコンでもアプサラスが動くかもしれない」と語り草になっている。
  • プラモデル「HG 1/144 RGM-79[G] ジムスナイパー」に付属するアプサラスIIIの模型は1/1200縮尺とされている。なお、アプサラスIIIの模型商品はこれが唯一。
  • アンソロジーコミックではギニアスザク頭にこだわる余り、ノリスにザクの頭部を回収するよう命令する。紆余曲折がありながらもザクの頭部を手に入れたノリスだったが、帰還する頃にはグフの頭が座っていた。
  • 小説版では、ギレンからの委任状を受けたユーリ・ケラーネにより、計画の中止が実際に通達されている。

脚注編集

  1. AMD-K6 3D+やCyrix6x86MXなどは実在するCPU

商品情報編集

資料リンク編集