勇者王ガオガイガー』並びに『勇者王ガオガイガーFINAL』に登場する組織。「スリージー」と読む。

概要

正式名称は「ガッツィー・ジオイド・ガード(Gutsy Geoid Guard)」の略であり、日本政府直属の秘密防衛組織。ゾンダーの襲来に備えて、日本政府が宇宙開発公団を母体に創立。後に国連直属の大規模な組織となった。

元内閣特務組織ID5メンバーとその血縁者を中心に構成。エンブレムの色は金。東京湾に浮かぶ人工島・Gアイランドシティの中央部に所在する宇宙開発公団タワーの地下にGGGの本拠地・ベイタワー基地がある。この頃は偽装の為、全所属隊員は表向きは宇宙開発公団に所属している事になっていた(元から、宇宙開発公団に所属していた者たちもいる)

機界31原種の襲来以降は「ガッツィー・ギャラクシー・ガード(Gutsy Galaxy Guard)」と改名し国連直属の公の機関となり、世界中に支部を持つ国際組織となった他、存在が公に明かされ民間人から広く認識されるようになった。エンブレムの色は緑。宇宙基地オービットベースが活動拠点。

組織として「敵性宇宙人に対する地球人類の防衛」を主旨としており、基本的に作戦行動は人命最優先であり、人類に対する出動は厳しく制限されている。国家間戦争などへの介入は一切許されておらず、GGGの技術を盗み出してしまったバイオネットの犯罪にのみ特例的に出動が許可されている。

隊員同士での通信手段は、GGGのエンブレムを模したポケベル。何らかの機密保持上の能力が備わっているものだと思われるのだが、送信した言葉がゾンダーに改変されてしまったケースもあるため、そういった能力があったとしても、あまり役に立っているとは言い難い。ただし『ガオガイガー』第18話「約束は光の彼方」では、宇宙開発公団のメンバーがEI-18のマイクロマシンが発する極超短波で操られる中、ポケベルを所持していた一部のGGG隊員(含む)は発せられる電波によって操られなかった。

『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』において、2010年に発生した木星から到達した不可視の異常電磁場「インビジブル・バースト」による被害を受けて、任期を終えたロゼ・アプロヴァールによって2012年にGGGを改称・再編成した組織「ガッツィー・グローバル・ガード (Gutsy Global Guard)」が登場している。設備はガッツィー・ギャラクシー・ガードのものをベースに新規ディビジョン艦を建設、メンバーは世代交代が進んでいるためほとんどが新規メンバーとなっている。さらに作中で新組織グローバルの方はGGGブルー、旧組織ギャラクシーの方はGGGグリーンと区別するようになった。

所属人物

Gutsy Geoid Guardからのメンバー

獅子王凱
機動部隊隊長。
天海護
特別隊員。
卯都木命
機動部隊オペレーター。
大河幸太郎
GGG長官。
獅子王麗雄
研究部部長。
火麻激
作戦参謀。
牛山一男
整備部オペレーター。
猿頭寺耕助
諜報部オペレーター。
スワン・ホワイト
研究部オペレーター。

Gutsy Galaxy Guard以降のメンバー

獅子王雷牙
研究開発部。
スタリオン・ホワイト
研究開発部。
犬吠崎実
オービットベース技術スタッフ。オービットベースの制御ソフトウェア、セキュリティ担当。かつてEI-15の素体であった人物。
平田昭子
オービットベース技術スタッフ。オービットベースの人工重力発生システム、重力制御ユニット担当。かつてEI-20の素体であった人物。
野崎通
SRW未登場。オービットベース技術スタッフ。かつてEI-12の素体であった人物。

原種大戦以降のメンバー

パピヨン・ノワール
スワンの後任になる研究部オペレーター。
八木沼範行
SRW未登場。大河が退いた後のGGG2代目長官。日本の防衛庁から天下りしてきた決断の遅いハト派だが、GGGスタッフの熱血に毒される。ハンコを使う専用の承認装置を使用する。
『FINAL』で大河らが行った行動が叛乱と見做されたため解任されていたが、地球に帰還した護と戒道の証言で復帰したことが矢立文庫で連載中の続編小説『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』に書かれている。
高之橋両輔
SRW未登場。世界十大頭脳の一人。以前洗脳されて事件を起こしたため、それを解決した女性陣に驚かれた。
アルエット・ポミエ
バイオネットの遺伝子操作で生まれた天才少女。GGGに保護された後、ガオファイガーの合体プログラム構築に携わるが、ギムレットの攻撃から命を庇った際に能力と記憶を失い、母の許に帰る。自身の出生から、生意気で人を寄せ付けない態度が目立ったが、次第に軟化していき、記憶を失った後は普通の少女らしくなっていた。映像本編では、台詞なしだが、第3話・第5話・第8話(最終回)に登場している。
『ガオガイガーVSベターマン』では、記憶と能力を取り戻し、GGGに復帰。

その他 

犬神霧男
ボルフォッグのAI人格のモデルとなった人物。内閣諜報部所属の諜報員で、GGGへの転属が決まっていたが、恋人で会った二重スパイの鳥羽操の手によって、2004年11月2日の嵐の夜に暗殺された。

保有戦力

勇者ロボ
GGG所属のロボットの通称。劇中では「勇者」と呼称することが多い。
プライヤーズ
DP-C1、DP-R2、DP-L3の3機のツールロボ。合体してガオガイガーのハイパーツール「ディメンジョンプライヤー」となる。
カーペンターズ
万能力作驚愕艦カナヤゴに収容されているプライヤーズの量産型。TVシリーズ最終話にて初登場し、壊滅した東京と全壊したガオガイガーを修復した。

登場作品

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
直接登場はしていないが、ユウキ・ジェグナンのEDでの就職先が宇宙開発公団である。もしかしたら彼もGGGへ参加していたのかもしれない。また『第2次α』にて大河と麗雄は前大戦時に進宙した超ド級戦艦の建造やイージス計画に少し関わっていたことが語られている。
第2次スーパーロボット大戦α
初登場作品。ベイタワー基地がαナンバーズの拠点となる。
第3次スーパーロボット大戦α

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
ガオガイガー以外の勇者ロボは全員何らかの特殊効果武器を持つため、使い勝手が良い。とりわけ本作はバリア持ちの強敵が多いため、バリアを無効化できるボルフォッグが大車輪の活躍を見せる。
スーパーロボット大戦BX
原種の最初の侵攻の後、辛うじて、オービットベースに避難したことは原作同様だが、地球圏の不穏から、残りの原種の襲来まで生存は秘匿とされていた。その為、(地球上で転戦後に異星へ飛ばされて帰還するまでのそこそこ長い間)全滅したと思い込んだまま凱と護は別部隊と行動を共にしていた。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
本作では勇者特急隊と連携を取っている。悪事を働くカトリーヌ・ビトンらピンクキャットを相手にするなど、対バイオネットを思わせる場面も見られている。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
スーパーロボット大戦DD
序章ワールド2から登場。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」を同じ世界のため、赤い海にGアイランドシティが浮いているのがかなりインパクトがある。
第1章Part2では原作再現がゾンダー編の途中にも関わらず、原種編以降の登場になるはずのGGGアメリカ支部が登場する。