ユーサー・インサラウム

2012年12月27日 (木) 03:23時点における183.176.112.147 (トーク)による版

ユーサー・インサラウム(Uther Insaraumu)

聖インサラウム王国の統治者。先王キング・インサラウム72世の一人息子であり、即位行儀は行われないまま、事実上の統治者となっている。

温厚で思慮深い性格で、思いやりに溢れる人柄から民の信頼を集めていた。だが、その反面弱気な一面が強く、インサラウム壊滅後はアンブローンの専横を許すことになってしまった。 王族として武芸も一通り学んでおり、腕は立つのだが、生来の優しさが足を引っ張り実戦は大の苦手。多元世界への侵攻後もそれは変わらず、聖王機で前線に出たはいいが一撃喰らっただけで逃げ帰ったり、アンブローンの強硬意見を全く跳ね返せなかったりと、情けない一面ばかりが目立っていた。

そのためウェインからは完全に侮られ、客分待遇のマリリンからも半ば呆れられていたが、信を置いていたジェラウドの死と、その最期の言葉によって自身を見つめ直し、迷いながらも奮起。次元科学という禁忌に踏み込み、そのために自分を亡き者にしようとしていたアンブローンを問い質し、全てを聞いたうえでそれを許し、さらなる貢献を命じる。さらに、ジェラウドの推薦により、ウェインをナイトオブナイツに任じ、自身も積極策に転向。必要とあらば聖王機を駆る事も辞さず、インサラウムのために立ち上がった。

威厳と自信、そして自負を強めたユーサーの姿は、面従腹背だったアンブローンや反発されていたウェインに信頼と忠誠を抱かせ、自己中心を絵にかいたようなマリリンですら力を尽くすことを惜しまないほどのカリスマに満ちていた。

そして、彼にとってもう一つの転機は、旧王都でのジ・インサーの覚醒だった。宝剣コールブランドを抜き放った彼は、聖王機の動力であった「尽きぬ水瓶のスフィア」のリアクターとして覚醒したのである。その際現れたアイムから王国壊滅の真相を聞かされたユーサーは、その戦いでウェインを失ったものの歩むことを止めはせず、聖王機で前線に立ち続けた。そして、エリア11での決戦の際、アサキムによって無力化されたアイムを討滅。祖国の仇を討ち、心ならずも「偽りの黒羊のスフィア」を手にする。

火星でのZEXISとの決戦では、かつての優しさをかなぐり捨てたような暴君と化し、黒の騎士団ルートにおいては祖国を滅ぼしたガイオウを招き入れて聖王に即位させるという背徳行為まで行い、アークセイバーから離反され、次元獣のみを伴に挑み、敗れることになる。しかし、それはユーサーの思惑通りであった。インサラウムの民たちに安息の地を与えることを目指したユーサーだったが、その「民たち」の中には自分は含まれていなかった。侵略者であるインサラウム。その民達を蟠りなく受け入れさせるため、自身を「インサラウムを戦いに導き、祖国を侵略した破界の王に魂を売り渡して民を苦しめた暴君」としてZEXISに討たせることで、侵略者に対する怒りと憎しみを一身に背負ったまま死んで行くことを求めたのである。

その目論見は見事に当たり、ユーサーは民を踏み躙った為政者として討たれる。黒の騎士団ルートでは、全てを明かした彼は、ガイオウの一撃、そして機会を待っていたアサキムの襲撃によって満身創痍になりながらも、クロウらと共にスフィアの力で火星のZONEにアサキムを封印。自身も聖王機の爆発の中に消え、散って行ったアークセイバーや民達のもとへ還って行った。

命を賭したこの演技にほとんどの人間が(同様の考えを持っていたルルーシュですら)気づかなかったのは、「偽りの黒羊のスフィア」の力によるものである。皮肉なことに、インサラウムの民に新天地を与える助けとなったのは、亡国の黒幕である仇敵の力だった。なお、「暴君」の姿が「真実」であるならば、彼が持つ2つのスフィアはその力を発揮できないため、倒すまでもなくその真意を見極めることは可能である。事実、「偽りの黒羊のスフィア」の力があっても、何人かの人間はその真意に勘付いていた。

当初は弱気な一面ばかりが目立つため気づきにくいが、実は洞察力が非常に高く、アンブローンが自身を亡き者にしようと謀っていることを知っていた。また、高価な量産機であるディム系の機体がアークセイバーの主力なのは、人命こそが最大の財産と考えたユーサーの命令によるものである。

また、ジェラウドがユーサーに対して揺るがぬ忠誠を捧げていたのは、ガイオウに敗れた後、誰もが絶望に沈む中で、ユーサーだけがジェラウドの妻子の死を知って泣いてくれたからである。

公の場での一人称は「余」を使っているが、普段の一人称は「僕」であり、次元獣と化したエスターの前でクロウと直接対面した際は「私」を使っている。

名前は[[アーサー王>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E7%8E%8B]]とイエス・キリストからつけられたとおもわれる。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
序盤から何度か顔を出すが、当初は弱い。本領発揮は45話以降。特にゼロレクイエムルート59話では鋼の魂を装備しているため、堅い、速い、当てる、落とすと、破界篇のシュバルも斯くやという暴れ振りを見せつける。しかも彼と違い2回行動とMAP兵器を持っているため、余計にタチが悪い。
ラスボスではないが、敵方の総大将と考えて相違無い。但し、ゼロレクイエムルート58話では第三軍(実質味方NPC)として登場する。さすがにHPは45話の77000から27000まで下がっているが。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

技量・命中に優れるが、今一つパッとしない。アークセイバー勢と比べると全ての面で劣るが、ジェラウド死亡後は一変。全能力が跳ね上がり、性格も変更。地形適応も全てSに変更され、超のつく強敵に変貌する。

精神コマンド

必中不屈信頼気迫覚醒
ラインナップは完全なスーパー系。祖国への「愛」を胸に突き進むキャラクターがよく表れている。

特殊技能(特殊スキル)

指揮官L1 ガード
序盤。ガードのおかげで堅いのだが、それだけ。攻撃力も低く、大したことはない。この時点では……。
 指揮官L4 2回行動 ガード 底力L9 SP回復 精神耐性 戦意高揚
奮起後はこちら。高レベルの「指揮官」によってアークセイバーと次元獣が強化され、2回行動と極、底力の相乗効果で攻撃能力が爆発的に上がっている。厄介なのは原作ルートで一緒にいるマリリンで、ジャミング機能と指揮官の相乗効果で命中が跳ね上がる。死に技能ではあるが、リアクターの証たるSP回復も所持。

固有エースボーナス

ターン開始時に自軍ユニットの気力+3、HP+1000
数あるエースボーナスの中でも文句なしに強力なもののひとつ。回復よりも気力上昇が厄介極まりない。無論の事「自軍ユニット」にはユーサー自身も含まれるため、戦意高揚と合わせてターン毎に気力が5上がるという悪夢のようなボーナスになっている。

パイロットBGM

「王の愛は民のために」
専用曲。奮起後に優先度が上がる。ちなみにユーサーはアークセイバーではないので、イントロは違う。

人間関係

キング・インサラウム72世
父親。
マルグリット・ピステール
非公式ながらかつての婚約者。「マルグ」と呼んで親しんでいたが、再会した彼女の心は別の人物に移りつつあった。
ジェラウド・ガルス・バンテール
アークセイバーナンバー1。もっとも信頼を置く部下。彼の死をきっかけにユーサーは大きく変わるのであった。
アンブローン・ジウス
宰相。当初は彼女の専横を半ば黙認することになっていたが、奮起して以降は全てを知った上で許し、片腕として頼りにする。
ウェイン・リブテール
アークセイバーナンバー4。弱気な一面をボンクラと侮られていたが、ジェラウドの死後に彼と正面から語り合い、絶大な信頼を寄せられる。
シュバル・レプテール
回想シーンで彼と語らう場面がある。
マリリン・キャット
武官待遇の客分として迎え入れる。当初はその弱気な性格から呆れられたものの、最終的にはその姿勢に共感される。また、スフィアを酷使している彼の身を案じている描写が見られる。
アイム・ライアード
祖国の真の仇。終盤では自らの手で討ち取る。ちなみに彼のおかげで、途中まではZEXISの面々に残虐非道の性格だと思い込まれていた。
ガイオウ
祖国の仇。49話では一撃で彼を退ける。黒の騎士団ルートでは彼を招き入れ聖王に即位させる裏では彼の寝首を掻く機を狙っていたがシュバルという前例があったためかその翻意は見抜かれていた。
アサキム・ドーウィン
どちらのルートでも、最期は彼に殺害されるが黒の騎士団ルートでは最後の力を振り絞りクロウ、ランド、セツコと共に彼をZONEに封印した。
クロウ・ブルースト
同じスフィア・リアクター。スフィア同士の関連もあってか、色々と通じ合うものがある模様。
エスター・エルハス
次元獣と化した彼女に日々語りかけていた。奮起に至ったのはこれも理由の一つ。終盤ではクロウと協力して彼女の次元獣化を解除することに。
ランド・トラビス
同じスフィア・リアクター。
セツコ・オハラ
同じスフィア・リアクター。彼女には最終決戦での自分の真意について見抜かれていた。

版権作品との人間関係

ガンダムシリーズ

トレーズ・クシュリナーダ
黒の騎士団ルートにて彼とインサラウムの民の受け入れについての密約を交わしていた。

その他リアル系

ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)
奇しくもユーサーが取った行動はゼロレクイエムと一致するものであり、ユーサーの真意を知ったゼロは自分と同じ結論に至る人間が他にもいる事を想定できなかった事を「迂闊だった」と悔やむ。

名台詞

戦闘台詞

「う、うわっ……うわああぁっ!」
15話で攻撃された際に。とにかく実戦は苦手らしい。この時はまだ……。
「戦うことでしか、民達に平穏を与えられないのなら……!」
戦闘台詞の一つ。侵攻も戦うことも不本意のようだが、それでも民のために聖王機を駆る。
「イ、インサラウム5億の民に、新たなる大地を!」
「せ、聖王機に挑むとは愚かな……!」
戦闘台詞の一つ。決意は伝わるがどうも頼りない。
「駄目だ! やっぱり、僕には……!」
「は、反撃……反撃しなくては!」
「僕が死んでも、聖王機だけは守らなくては……!」
これも戦闘台詞。弱気さが前面に出ているが、ここで侮り過ぎると終盤で地獄を見ることになる。
「聖冠よ! 参るぞ!」
セイクリッド・クラウン・オーバー使用時の台詞。これはどちらの時もあるが、序盤と終盤では調子が全く違う。
「余の敵は即ち、インサラウムの敵!」
「アークセイバーよ! 余に続け!」
中盤以降の開始台詞の一部。当初の弱気はどこへやら、王の風格とそれに見合う実力で攻め込んでくる。
「果てなき戦いの銀河……そこに進む覚悟がそなたらにあるか!」
竜馬シモンとの戦闘台詞。インベーダーとの決戦の後に垣間見えるゲッターの虚無戦記や再世篇では途中で終わった「グレンラガン」最終局面のアンチスパイラルとの死闘のことである。文献として残されていた「黒の英知」による知識であろう。
憎しみも怒りも……すべては余が背負う!
最終話限定の戦闘台詞。その意味は……。

序盤~中盤(ジェラウド死亡前)

「余はここに宣言する! 我らの祖国の復興を! そして、新たな大地を! 聖王の名において、再世を誓う!」
再世篇予告にて。「???」名義ではあるが、事実上これがユーサー最初の台詞。ちなみに再世篇本編では13話のエンドデモ。
「あ、う、うん……そういう風に決まったからね」
序盤、アンブローンが宰相であることをウェインに問われて。序盤のユーサーはどうもこういう場面が目立つ。
「今までずっと、心のどこかで認めないようにしていたけど、僕は……無能なんだ……」
「アンブローンがいれば、インサラウムはきっと勝利する。アークセイバーもジェラウドが率いればいい」
「きっと僕がいない方が、インサラウムの未来は開ける……民達のためには、その方がいいんだ……」
「だから、僕は……」
「一点突破」のエンドデモにて。パレス・インサラウムの特別室で、次元獣と化したエスターを前に本音を吐露する。全ては民のため。それをわかり、またその重みと責任を知るからこそ、この敗北でユーサーは完全に戦意を喪失する。だが、この後間もなく、彼にとって転機となる悲劇が襲い掛かる……。
「ジェラウド! 死んではならん、ジェラウド!」
ジェラウドォォォォッ!!
「ジ・アンブレイカブル」より。もっとも信を置いていた騎士の死に、若き統治者は慟哭する……。そして…。

ジェラウド死亡後

「誓え、ウェイン・リブテール……! 汝、ナイトオブナイツとして、余とインサラウムに終生の忠誠を!」
分岐ルートの会話にて、ウェインと対して。今までとは打って変わったその様子の意味は……。
「……笑ってしまうだろ。昨日までの無能な皇子が、急にこんなことを言い出して……」
「決心した今でも、僕は内心で心細さで震えている……」
「だが、やって見せねばならないんだ。ジェラウドの……いや、全ての英霊と民達のために」
「そのためにウェイン……君の力を僕に貸してくれ」
ナイトオブナイツにウェインを任命した後、ユーサーは偽らざる本心を明かし、頭を下げる。全ては民のために。その決意を受けたウェインは、己の全てをかけてインサラウムを再世することを誓う。
「アンブローン・ジウス!」
「許せ……そなたの増長を招いたのは全て余の不徳だ」
「苦しかったであろう……罪の意識に苛まれて生きるのは。それも全ては王家の弱さが原因だ。力さえあれば、そなたが禁忌に手を染める必要もなかったのだ」
「余に隠していることを……罪の全てを話すのだ、アンブローン。そして、余と共にその償いをしよう」
「アンブローン……余は全てを許す。太陽は万物のために。そして王の愛は民のために。全てを話してくれるな、アンブローン?」
分岐直後のインターミッションより、パレス・インサラウム艦橋にて。それまでとまるで違う、威厳に満ちた姿にアンブローンは圧倒されつつも敬服し、マリリンもその変化を感じ取る。
(この世界の人々は、侵略者であるインサラウムを決して許しはしないだろう……)
(ならば、余に出来るのは、悪鬼となってでもインサラウムに勝利をもたらすことだけだ)
艦橋に座すユーサーは、インサラウムの勝利のために悲壮な覚悟を決める。彼の描く「インサラウムの勝利」とは、侵略戦争に勝つこととイコールではない……。
「忘れたとは言わせない。 我が父…キング・インサラウム72世の生命を奪った貴様には…!」
そして、インサラウムの民の生命を奪い、騎士達を次元獣に変えた貴様には!!
死の世界と化したインサラウムにて、父と民を殺し、アークセイバー達を次元獣化したガイオウに怒りをあらわにする。そして、その意志に応えるかのように聖王機に搭載された「尽きぬ水瓶」が目覚めた…。
「破界の王! 今こそ余は貴様を討つ!」
「ジ・インサリアス・アークライナス! そして、宝剣コールブラントよ! 余に王の証を!!」
「尽きぬ水瓶」のリアクターとなったユーサー、彼の「尽きぬ慈愛の意思」によって目覚めた聖王機「ジ・インサリアス・アークライナス」。初代の王しか引き抜けなかったであろう宝剣コールブラントを引き抜き、その強大な力でガイオウを一度消滅させることに成功した。
「アイム・ライアード…。自らの欲望のために我がインサラウムを滅亡に追い込んだそなただけは許さぬ!」
「聖王の名の下、余がそなたに裁きを下す!」
「知りたがる山羊」によって錯乱したアイムの目の前に現れた際の台詞。若き聖王にとってアイムは自身の野望の為に故郷を滅ぼし、民を死に追いやった仇以外の何物でもなく、「聖王」の名においてアイムに死の裁きを下した。
「あの男の野望のために生命を落とした民たちよ…。 仇は聖王機が討った。今は安らかに眠るがいい」
アイムを討ち、偽りの黒羊を手にした後の台詞。後にそのスフィアは重要な意味をなす事となる。
「いい機会だ。そなたらにも教えてやろう」
「オリジン・ローとは恒星に由来する破壊と再生の力だ。そして、この銀河には特に強いオリジン・ローを発する恒星たちの力を一つに集める、特異な惑星が存在する」
「その恒星に従う天体たちから見ると、まるで天はオリジン・ローの道を巡っているかのように見えるのだ」
「そうだ。銀河の辺境の星……太陽系第三惑星、地球だ」
「それが従う太陽の通り道である黄道……そこに並ぶオリジン・ローの星々を我々は黄道十二星座と呼んでいる」
「そして、その12のオリジン・ローの星座の軌跡が生み出す力に対応して12の鍵が存在している」
「そして星図的に地球は、太陽に集まった12星座のオリジン・ローを引き出すのに最適な位置にあるのだ」
最終話で語られたスフィアとオリジン・ロー、そして地球の関係性。
「……二つの世界の出会いは戦いで始まった……その事実は消せない」
「広がっていく憎しみを止めるためには、誰かがそれを背負う必要がある」
バルディオスとの戦闘前会話。ユーサーの本心を悟ったマリンは愕然とするが、既に事態は終局を迎えていた。
「仇敵であった破界の王は倒れ、民に見限られた無能な皇子はもうすぐ力尽きる……」
「あとは救国の英雄であるマルグリット・ピステールが地球との講和を結んでくれる」
「そして、心優しき地球の民達は、大逆の皇子に虐げられてきたインサラウムの民を、慈悲の心で迎えてくれると信じる」
「余はそなたらの敵だ……そうやって、この世界とインサラウムは出会ったのだから」
「その過去を乗り越えるためには、誰かが憎しみを一身に集める必要があった」
ユーサーの真意。敵として出会ってしまった二つの世界……それを繋げるための生贄を、ユーサーは自身に見出したのである。その心は確かに「尽きぬ水瓶」にふさわしいものであり、同時にあまりにも哀しい決意だった……。
「土は土に、灰は灰に、塵は塵に……」
「ジェラウド……シュバル……ウェイン……アンブローン……騎士たち……マリリン殿……余も……今、そこに……行…く……」
ユーサーの最期。最後までインサラウムの未来のために戦い、果てにその身を投げ出したその男は、討たれることによって全ての役目を終え、彼を信じて歩み、そして散って行った者達のもとへ還って行った……。

搭乗機体・関連機体

聖王機ジ・インサー
専用機。
パレス・インサラウム
通常はこの艦にいる。

話題まとめ

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