クワサン・オリビー

クワサン・オリビーは『重戦機エルガイム』の登場人物。

クワサン・オリビー
外国語表記 Quwasan Olibee
登場作品 重戦機エルガイム
声優 木下由美
内川藍維(SRW代役
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 ペンタゴナ星系人
性別
出身 ミズン星・ロージナ
身長 160cm
スリーサイズ B79-W55-H82
所属 ポセイダル正規軍
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概要編集

ダバ(カモン)・マイロードの養父ダバ・ハッサーの養女。

ダバの義妹かつ婚約者でもあり、兄妹同然に暮らしていた。しかし、物語より数年前に盗賊団に連れ去られ、その捜索がダバが旅に出る目的になっていた。盗賊団に売られた後は正規軍に囚われており、バイオセンサーの実験台としてバイオリレーションシステムで操り人形にされ、オルドナ・ポセイダルの特使として現れる[1]

ダバは必死にオリビーの記憶と正気を取り戻させようと試み、紆余曲折の末、作品終盤に身柄の確保に成功する。だが、この時点でダバやアム達には「目的の為に手段は選ばない」というシビアな側面が身についており、「生きたセンサー」としてポセイダルの元に案内させるわ、ダバを助けるのと引き換えにギャブレーに引き渡すわと、彼女を散々に振り回してしまう。

さらに、バイオセンサーの制御から切り離された影響で、蘇りはじめたオリビーとしての自我と植え付けられたポセイダルの自我がせめぎ合い、精神に変調をきたしてしまう。結局は真のポセイダルの死でバイオリレーションシステムが暴走し、精神を破壊されてしまった。その後はダバによってコアムに連れ帰られ、彼の介護を受けて余生を過ごす事となった。劇中に登場したあらゆる人物に翻弄され続け、ついには壊されてしまった悲劇の少女である[2]

登場作品と役柄編集

原作では「オリビー」と呼ばれるが、SRWでは愛称表記が義兄に併せてか「クワサン」の場合が多い。「オリビー」表記なのは『第4次S』『OE』『30』。

旧シリーズ編集

第4次スーパーロボット大戦
初登場作品。カルバリーテンプルバッシュに乗り敵として登場するが、隠し要素でリアル系ルートのみダバで説得可能。しかしシナリオクリア後にパイロットから外れるため、1シナリオでしか使用できない。ギャブレーの説得条件にも関わる。
その後主人公ジュドーらと同行するとハサンに診察を受けているという説明だけで登場しなくなるが、同行しない展開では少しだけ台詞がある。
説得せず倒すと死亡する。また、登場前にマップをクリアしても死亡した扱いになる。故にスーパー系では絶対に死亡する。
本作では精神崩壊はせず、エンディングではダバと共に農業を営んでいることが後日談で語られる。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には『第4次』と同じだが、最後の登場となるマップ「ポセイダルの野心」では自分からは動かないユニットとなっている。
スーパーロボット大戦F完結編
本作では非戦闘キャラ。ギワザに捕われ、サージェ・オーパスに乗っている。隠し要素としてオリビーを救出すると、無事回復しエンディングに登場するが、本編のダバの回想に登場した目が大きい、髪を下ろした姿になっている。

COMPACTシリーズ編集

スーパーロボット大戦COMPACT
ダバで説得可能。カルバリーテンプルに乗る。回避と格闘はエルガイム系でもトップを張るが、聖戦士にかなうほどでもなく、愛がなければ二軍行きは免れないか。必修精神コマンドは「」。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
必修精神コマンドが「信頼」「献身」に変更された。

単独作品編集

スーパーロボット大戦GCXO
音声初収録。代役ではあるがようやく声がついた。原作通りカルバリーテンプルに乗る。
本作では無条件で生存するが、原作同様に回避不可能な精神崩壊イベントが発生する。
スーパーロボット大戦Operation Extend
非戦闘員のNPCとして登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」にて登場。原作終了後設定で、ダバと共に暮らしていた。
スーパーロボット大戦30
音声新規収録。ミッション「レディ・レディ」から登場。
条件を満たすと、ミアン自らの手によってバイオリレーションシステムから開放され、パイロットとして自軍入りする。
サポート系として優秀な精神コマンドのラインナップが魅力で、特に「希望」の消費SPが低いのが強み。また、エースボーナスでマップ中に一度だけSPが100回復するため、積極的に精神コマンドを使っていける。加入が遅いのがネックだが、加入が遅い分だけ撃墜数やレベルが高く、育てる手間が省けるので、必要なスキルを少し養成するだけでサポート要員の即戦力になる。搭乗機の候補はHMで2番目に強いアシュラテンプルか、改造引き継ぎの関係で改造されてることが多いエルガイムあたりだろうか。
本編で加入させていても、エクストラチャプターのエンディングでは精神が限界を迎え崩壊してしまう。原作とは異なりダバが前向きな姿勢で諦めていないのが救いだろうか。
エースパイロット認定時の獲得スキルプログラムは「防御アップ」。

関連作品編集

リアルロボット戦線
ヘルミーネに乗り、殆どのルートで敵として登場するが、いずれも正気のまま仲間となる(ハマーンルートのみ非戦闘員)。

パイロットステータス編集

精神コマンド編集

第4次S
根性偵察ひらめき必中信頼熱血
30
敵対時
集中閃き感応分析期待気迫
敵対時に『期待』を覚えているのは、『ダバに救われることを期待している』ということだろうか。
味方時
信頼不屈必中激励希望
最後に『希望』を覚えるのは、原作とは異なりバイオリレーションシステムから解放された彼女にもたらされた『希望』を体現していると言えるだろう。
リアルロボット戦線
隠れ身補給鉄壁集中激励てかげん

特殊技能(特殊スキル)編集

第4次S
切り払いL3
COMPACT
シールド防御L7、切り払いL7
GCXO
底力L6、援護L3(攻撃のみ)、シールド防御
30
敵対時
見切りL2、ガードL2、気力+(ATK)気力+(DEF)
味方時
底力L4、援護攻撃L2、援護防御L2
敵対時の方が良いスキルが揃っているのは残念なところ。SP関連のスキルを養成すると良い。

エースボーナス編集

1マップに1度だけ、気力150以上でSPが100回復する。
『30』で採用。『希望』や『激励』で積極的に支援を行い、気力が上がるとこのエースボーナスが発動し、精神コマンドによる支援を再度行える。原作ではダバの献身的な支えによって余生を過ごした彼女が『他者を献身的に支える』という、『スパロボならではのif展開』により、バイオリレーションシステムから解放された彼女の本来の人間性を示しているかのようなエースボーナス。敵対時もこのエースボーナス。
効果発動時のSP値しだいでは、回復量に無駄が出てしまう点には要注意。SPを下手に温存せず、積極的に使っていくと良いだろう。

パイロットBGM編集

「エルガイム-Time for L-Gaim-」
前期OPテーマ。

人間関係編集

ダバ・マイロード
義兄にして婚約者。オリビーの事を思いやっていたのは確かなのだが…。
オルドナ・ポセイダルアマンダラ・カマンダラ
バイオセンサーの実験台として、バイオリレーションシステムで操り人形に仕立て上げる。
リョクレイ・ロン
オリビーの監視役。
ギャブレット・ギャブレー
彼に想いを寄せられるようになり、最終的にオリビーの為にポセイダルを裏切る。
ファンネリア・アム
ダバをめぐる恋敵。ダバを助けたいと思うあまり、最終回ではオリビーの身を賭けた取り引きに打って出る。

他作品との人間関係編集

ハサン
第4次』や『F完結編』で診察を受けた。
カイ・シデン
リアルロボット戦線』のラズロルートでは、彼に救助され仲間になる。

名台詞 編集

「うん、お兄ちゃん」
第54話(最終話)「ドリーマーズアゲン」より。全ての戦いが終わるも既にオリビーの精神は崩壊しており、義兄のダバを昔のように「お兄ちゃん」と呼び無邪気に笑う姿が有った…。
一応主人公側の勝利に終わるのだが、彼女の精神崩壊[3]という結末も有り、素直にハッピーエンドとは呼べない内容である[2]。その意味において、後番組主人公にも通ずる場面とも言える。

スパロボシリーズの名台詞編集

戦闘台詞編集

「あなたはミアンの気持ちを知りながら…!」
ポセイダル戦時の専用台詞。長年ミアンと同調していただけに、相当な怒りの入った言葉である。

シナリオデモ編集

ポセイダル「クワサン・オリビー!今、戻ってくるなら、お前をミアンの代わりにしてやろう!」
オリビー「地位や権力を与えれば、女がお前に従うと思うな!」
ポセイダル「操り人形め!操る糸が切れたのなら、無様に死すがいい!」
オリビー「私はクワサン・オリビー!人形ではない!」
「ダバ・マイロードと共にお前を討つ者だ!」
30』キーミッション「ドリーマーズフォーエバー」で参戦後のポセイダル戦より。

搭乗機体編集

カルバリーテンプル
「ヘルミーネ」ともよばれる黄色の塗装の専用機。ポセイダルが制作した「オリジナル」の機体であるという説もあるが、定かではない。

脚注編集

  1. 「コントローラーハーケン」と呼ばれるデバイスを介して洗脳されており、首筋に縞状の施術痕が見られる。同じく洗脳されているとされるリョクレイ・ロンにも同様のものがある。
  2. 2.0 2.1 一方、TV版以外の媒体ではまた異なる結末が用意されている場合も有り、特に白石琴似氏による漫画版では精神崩壊後の回復が示唆されるという幾分か希望の有る幕引きを迎えている
  3. ギャブレー曰く「一生治らん」との事。ただし、あくまで素人のギャブレーの見立てということを考慮する必要もある。