アーム・スレイブ(Arm Slave)
『フルメタル・パニックシリーズ』に登場する人型兵器。「armored mobile master-slave system」の略称。「AS」と略される事も多い。操縦方法は、人が一人入れる立型のコクピットで、操縦者の動きをトレースするタイプ。また、「バイラテラル角」というものを定めることで、中の人間の動きを増幅して動かすことができる。これにより、操縦者が少し足を出すだけで、アーム・スレイブは歩くことになる。また、主人公達が使用するASはAIも高性能で、射撃管制などは音声認識で行う、戦況などの考察を行う、などの行動を行える。
原作者の賀東招二氏のこだわりにより、操作方法の全てが完全に設定されており、現行の技術でも操縦機器は全て再現可能である。
装備
ECSと呼ばれる電磁迷彩システムを装備している(M9シリーズ、アーバレスト、コダールシリーズ、ベリアル(SRW未登場)、エリゴール(SRW未登場)のみ)。『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのミラージュコロイドのように、機体を不可視の状態にするシステム。弱点としては、独特のオゾン臭がすることで、慣れた人間には「近くにいる」ことがばれてしまう。また雨天時、海中などにおいては、全身から電気が迸ってしまい、隠れるどころの話ではない。
(※原作において、「ECS」はセンサー探知に対する迷彩システムであり、不可視になる(光学的な迷彩)システムを指す言葉ではない。「ECS」は第2世代以降のAS、「ECS不可視モード」は第3世代以降(上記のASは第3世代以降のASである)のASに搭載されている。なお、ARX-7 アーバレストの後継機である「ARX-8 レーバテイン」には諸事情により搭載が見送られている)
動力源はパラジウムリアクターによる常温核融合。電磁収縮筋による完全電気駆動。瞬発性や運動性は「これ以上上げても人間がついていけなくなるレベル」である。
(※これも第3世代以降の設定である。第2世代のM6 ブッシュネル等はタービンエンジン等が動力源であったりする)
一部の機体はラムダ・ドライバを装備している。
スパロボに登場したアーム・スレイブ
ミスリル所属
- ARX-7 アーバレスト
- M9 ガーンズバック
- 宗介機、マオ機、クルツ機が登場。
- ファルケ
その他(一般、アマルガム)
- C3-5 ミストラルII
- M6 ブッシュネル
- Rk-92 サベージ
- Zy-98 シャドウ
- 一般機以外にも、ザイード機(Zy-98 シャドウ・ザイード)が登場。
- ベヘモス
- プラン1056 コダール
- プラン1058 コダールi
- Jではヴェノム表記。ゲイツ機も登場。
- プラン1059 コダールc
- プラン1059 コダールm
余談
- アーム・スレイブは確固とした技術体系に根差して量産化までされているリアルロボットなのだが、原作ではこれを「本当は存在するはずがなかった兵器」して扱われている。正常な技術進化をしていればロボットを兵器として開発なんて誰もしないはずなのに、なぜか当たり前のように人類社会に根付いたという矛盾が原作での大きな謎のひとつとされている。
スパロボでは他の参戦作品のことがある関係上、ロボット兵器が存在することに必然性が存在してしまっている。そのため、アーム・スレイブにかかわる様々な謎はスルーされることが多い。 - スパロボではASは陸戦用兵器として定められており、携帯機シリーズでは宇宙空間で使うときは他作品のメカニックにより改造されていた。第3次Zでは第3世代ASから宇宙空間での運用も視野に入れるように開発された事となっている。