ジャック・スミス
ジャック・スミス(Jack Smith)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:佐藤美一(アニメ版)、乃村健次(SRW代役)
- 種族:地球人(アメリカ出身・サイボーグ)
- アルマ名:タケミナカタ
- 性別:男
- 生年月日:1940年7月4日
- 年齢:32歳
- 身長:220cm
- 体重:200kg
- 所属:
- 趣味:ベースボール観戦
- キャラクターデザイン:清水栄一(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
加藤機関六番隊隊長。眼帯とちょんまげ風の髪型がトレードマークの大柄な黒人男性。日本刀も携えており、侍を彷彿とさせる出で立ちをしている。
全身にアルマ「タケミナカタ」を組み込んだサイボーグであり、その戦闘力は身一つと刀一本で特務室のマキナと渡り合えるほど。
格好通りの武人肌な性格の持ち主であるが、浩一に自分の牛乳を飲まれた際にはしつこく説教をしたり、アニメ版では理沙子に一目惚れするなどユーモアのある一面も。
何故か生年月日と年齢に大幅なズレが生じている(年数だけで計算すると79歳のはず)。このズレの理由は不明だが、「単なる設定ミス」「自身をアルマ化した時から歳をとっていない」などといった説がある。
PSP版では石神曰くアルマ人間と呼称されており、その施術には常人には耐えられない苦痛を伴うらしい。また海の上を走ることが可能だったりする。アルマであるため、胸部中央に目玉状のパーツ(通常のアルマだとコクピットに当たる)が存在している。
原作漫画版
光学迷彩を纏い、JUDA本社を強襲。ヒトガタ六機を破壊した後、森次のヴァーダントと交戦。生身でヴァーダントと互角以上の戦いを繰り広げ、浩一やサトルを驚愕させた。この時に見せたヴァーダントの刀を利用した攻撃は、原作漫画版での参戦となったUXで再現された。
しばらくは出撃の機会が無かったが、長崎で保管されているラインバレル奪取の為にレズナーと共に出撃し、再び森次と対峙するも、レズナーの操るカガセオが瞬殺されたのを見た際に己の敗北を悟り、投降。そのまま捕虜となり、JUDA本社にて監禁される。
その後は石神から全ての真相を聞かされ、レズナーと共にJUDAとの共闘を決意。ヒトマキナ丙型が来襲した際には真っ先に攻撃を仕掛け、その不気味な姿に呆然としていたファクター達を鼓舞した。
JUDAが正式に加藤機関へ参加した後も隊長を務め、嘗ては敵だった浩一達とも良好な関係を築いた様子。アニメで見せた森次への拘りも特になし。
アニメ版
原作とは違い、米軍基地を他の幹部と襲撃した際に登場。部下を見捨てて輸送機で逃げようとする基地司令官を乗機ごと真っ二つにした後、スフィア設置という目的を果たして撤退を開始した仲間の為に殿を務める。
撤退阻止に動こうとしたラインバレルを傍に落ちていたペインキラーのカッターで斬りかかるが、ヴァーダントに阻止された挙句にカウンターで腕を斬り落とされる。この時に自身の所属と名前を明らかにし、森次との再戦を誓う。カッターを使用した攻撃はアニメ版で参戦しているLで再現されている。
その後、桐山英治によるクーデター頓挫後、森次が離反し加藤機関についたため、彼との決着を優先して加藤機関を「辞職」した後にJUDAへ参加。が、直接対決の機会のないまま組織同士が共闘路線に入ってしまったため、再戦は結局幻に終わった。
最終決戦の際には理沙子の元へ赴き、量産型マキナに捕らわれる寸前の所を救いだし、そのまま決着まで彼女を護り抜いた。戦いが終わった後はJUDAを去り、森次に対して「決着は預ける」という手紙を送り、自身は何処かの山奥で鍛錬に励んでいる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作。アニメ版設定で登場。ヴァーダントと入れ替わりに仲間になる。本作に登場する生身ユニットはイクサー1を始め軒並み女性であり、その中でただ一人の男性の生身ユニットである。そのため、一部ユーザーからはイクサー4などと呼ばれることも。なお、ルート分岐中に加入するため別ルートのメンバーから普通にLOTUSにいることを突っ込まれる。サイズ差の問題でダメージが出しにくいが、サイズ差補正無視の習得で鬼神と化す。
- 顔グラを見れば一目瞭然の通り、眼帯が特徴的な渋い黒人の男なのだが、SD化されている上ダメージモーションで面白い顔をしたり、イクサー達と違って攻撃する際は自らの足でトコトコ走っていったり(ちゃんと足音もする)と、顔に似合わず妙に可愛いところがある。低い移動力が問題だが、スペリオルスティンガーやイダテン弐型当たりと組めば一挙に解決する。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版設定で登場。他の隊長と同様にオールキャンセラーが無くナーブクラックが有効であるが、サイズSSのために当てにくい。
- 終盤の「ユダ」で加藤機関のメンバー共々味方になる。原作とは異なり投降ではなく、特殊自衛隊の新型迅雷に捕縛されてJUDAの捕虜となる。設定を取り入れてかスキルパーツの中に「ジャックの牛乳」が存在。参戦直後のIMや中断メッセージではその関連のイベントも。
- アニメ版で声を担当した佐藤美一氏ではなく、曹操役の乃村健次氏が代役を務めている。
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- 『UX』で採用。殴りつける。
- 日本刀
- 日本刀で一閃する。
- 日本刀(強)
- 『L』で実装。ペインキラーのナイフと共に敵に突進した後、日本刀の連続斬りを浴びせる攻撃。戦闘アニメの都合により、ジャックが大きく描かれている(他のロボットより一回り小さい程度)ため、ナイフの大きさがおかしなことになっている。
- ヴァーダント太刀
- 『UX』で実装。こちらでは名前通りヴァーダントの太刀を叩きつける。今回はサイズ差がわりとまともに描かれている。
- 敵時に使用した際には「自軍のヴァーダントから武器を奪った」という旨の台詞を言うが、肝心のヴァーダントが自軍と別行動をしている際にも普通に使用してくる。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
機体ボーナス
- 初期:格闘武器+100 特殊回避+15% CT補正+10 地形適応:陸A
5段階:格闘武器+200 特殊回避+25% CT補正+20 地形適応:陸S
10段階:格闘武器+300 特殊回避+35% CT補正+30 地形適応:陸S
- 初期段階:格闘武器+100 CRT補正+10
第2段階:格闘武器+150 CRT補正+15 地形適応陸A
第3段階:格闘武器+200 CRT補正+20 地形適応陸S
最終段階:格闘武器+300 CRT補正+30 地形適応陸S HP+500
パイロットステータス設定の傾向
能力値
どの能力も平均以上の水準で、サムライらしく格闘・技量に優れる。また、『L』では生身ユニットにも関わらず、何故か宇宙適応がBとなっている(ちなみに海適正はCと宇宙より低い)。これも自らがアルマゆえ…なのか?
そして、『UX』ではなんと宇宙適応がAになり、ご丁寧に第一部最終話である「SUPER NOVA」で宇宙に出ている。一応原作では一度も宇宙に出ていないのだが…(尤も、『UX』は宇宙Bの味方ユニットは存在しない)。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
機体(パイロット)BGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。『L』で採用。
- 「Linebarrel」
- 劇中挿入歌。『UX』で採用。
人間関係
- 加藤久嵩
- 上司。
- 菅原マサキ
- 同僚。アニメ版では後に敵対するが、直接相見える事はなかった。
- 沢渡拓郎、ユリアンヌ・フェイスフル、デミトリー・マガロフ、王政陸、マット・レズナー
- 同僚。
- 中島宗美
- 敵対者だが、最終的には鞘に収まることに。アニメ版では当初から同僚。
- 森次玲二
- 彼をライバル視している。
- 新山理沙子
- アニメ版では南の島で彼女に一目惚れしてしまう。
- 早瀬浩一
- 原作では彼に牛乳を勝手に飲まれたコトで延々と説教をしていた。『L』ではイクサー1のようだと例えられる。
- 青沼次郎
- SRW未登場。原作にてJUDAに囚われた際レズナーに新型迅雷のマニュアルを届けに来た彼と相対、人間アルマの自分を相手にしながら臆さず全く隙を見せない彼に一目置くが、実際のところ青沼はジャックにビビりまくっていた…。
他作品との人間関係
- イクサー1
- Lでは生身ユニット同士と言う事で、彼女との手合わせを望んでいた。また、その際ジャックがアルマである事を見抜いた。
- 張五飛
- Lでの同僚。
- ノーザ
- Lでは彼の紹介の際に、武人として手合わせを願いたいと発言する。
- ミハエル・ブラン
- Lでは別ルートから合流したメンバーの一人。いつの間にかLOTUSにいた彼に対し若干メタな発言をする。
- ツワブキ・ダイヤ
- 特に絡む場面はないのだが、後述の通り、彼の父をプロイストの襲撃から救出している。その際、ジャックは二周り近く年下のダイヤの事を「ダイヤ殿」と呼んでいたりする。まだ少年でありながら、戦いに身を置くダイヤをジャックも一目置いているのかもしれない。
- ダイヤの父
- Lではプロイストの襲撃から彼を救出した。おかげで本作では原作やKのように彼やダイヤ達がプロイストの悪趣味極まりない人質作戦に苦しめられる事は無かった。
- ロミナ・ラドリオ
- UXでは彼女から伝説の忍者ではないかと疑われた。
- 三璃紗の武将
- UXによる生身ユニット同士で、異なる世界の武将同士として彼等に勝負を挑む。
- グラハム・エーカー
- 森次と声が同じ人。彼の事を「Mr.武士道」「大空のサムライ」と呼ぶ。前者の所以は言うまでもないが、後者は太平洋戦争で活躍した実在のエースパイロットである坂井三郎氏の自伝に由来しているのでフラッグファイターとしてのグラハムを高く評価した上の発言と言える。
名台詞
- 「己が道を知るは、己のみ!」
- ユリアンヌと対峙するシーンより。彼自身の正義が窺える。
- 「ふう、思ったより時間がかかってしまった…次こそは必ずその首を取らせてもらうぞ、森次玲二!」
- シャングリラ内で治療を終えた際の台詞。同時に放った手刀が近くに合った非常スイッチを直撃してしまい…。
- 「全ては俺が播いた種により生じた事…故に俺がこの手で始末をつける!!」
- 理沙子を助けに来た際の台詞。直後に巨大イカに斬りかかり、見事に場を収拾する。ちなみに仕留めたイカはこの後加藤機関がバーベキューにしていた。
- 「まったくだ! 森次玲二と決着をつけんがためわざわざ組抜けしたというのに…」
「また同じ陣営になってしまうとは! 我が剣の道はどうなってしまうのだ!」 - 22話でJUDAと加藤機関が共闘路線を行ったことで、森次との再戦は果たせず地団駄を踏むしかなかった(その光景を傍から見た沢渡は唖然としたが)。
L第31話BでもLOTUSと加藤機関が共闘することになったが、森次に「貴公との決着はいずれ…」と意に介さなかった。 - レズナー「お前が大人しく捕まるとは思わなかったな」
ジャック「――森次玲二はいとも簡単にカガセオを落とした …それもお前を殺さずに」
レズナー「JUDA側の話によれば沢渡や真田 総司令までもが敗退された様だな」
ジャック「そんな連中に勝てると思うか?」
レズナー「………」
ジャック「最早 加藤機関ではJUDAには勝てん ――例えグラン・ネイドルがあろうと シャングリラがあろうとも……」 - 原作漫画第73話「ターンオーバー」冒頭でのレズナーとの会話。勝てると確信していた相手に惨敗した上に、加藤司令までもが敗北したという現実を直視して。
- ジャック「何者だ ヤツは……一分の隙も見えなかったぞ」
レズナー「大方 手練れの諜報部員といったトコロだろう」
ジャック「JUDAには……ファクター以外にもあんなヤツがいるとは……」 - 迅雷のマニュアルを届けた際、挑発紛いの台詞を残して不敵に去って行った青山を表して曰く。ジャックにここまで言わしめる辺りから青山の腕が伺えるが、当の本人は内心ジャックにビビッていたというオチが……。
- 「貴様は阿呆か…」
- 原作漫画版での台詞。月のジャミング施設破壊作戦に対してなぜ総攻撃を仕掛けないかと質問したユリアンヌにこの言葉で突っ込んだ。
そしてUXでは中断メッセージで再現されたが、別の意味合いに変わっている。
迷台詞
- 「可憐だ…」
- 南の島にバカンスに来た新山理沙子を見て漏らした一言。ストイックな武人である彼だが、どうやら見事に惚れてしまった様子。
- 「私の姿を見てくれるだろうか…?あの可憐な少女は…」
- 14話で加藤機関が世界征服宣言をする際に漏らした一言。気にし過ぎだろう、サムライ。『L』では回避台詞の一つとなっており、第26話以降に発生する。
- 「早瀬浩一今一度問う――――」
「何故…何故 無断で拙者の牛乳を飲んだ!!?」
「ちゃんと名前が書いてあるだろうが!!」
「今の状況を考えろ!次は何時買い出しに行けるか分からんのだゾ!」 - 原作漫画版での台詞。一番下は山下に対しての台詞。この時月面のジャミング施設を破壊するために月に向かって移動しているシャングリラに居るので怒り心頭で浩一を正座させている。まさかUXで再現されるとは…。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘セリフ
- 「この時を待っていたぞ…森次玲二!」
- Lにおける森次との特殊戦闘台詞。原作では成しえなかった直接対決が実現した瞬間だが、肝心の決着はうやむやに…残念。
- 「マサキよ…そこを退いて貰おう!」
- Lにおけるマサキ(グラン・ネイドル)との特殊戦闘台詞。森次と同じく原作ではなかった対決である。
- 「真に生身で、俺に相対するか。…面白い!」
「大したモノだ…生身で俺の前で現れるとはな」 - UXにおけるSDガンダム勢の特殊戦闘台詞。
L
- 「聞いているぞ、宇宙からやってきたLOTUSの協力者が名うての使い手だと…」
「さあ、どちらが優れているか手合わせ願おうか…」 - 第12話でイクサー1と対峙した際の戦闘前会話。どちらも生身ユニット同士だが、それ以上に片やサムライ、片やクトゥルフの戦士と、「戦いに身を置く者」同士でもある。彼が普通の人間ではないことを見抜き、その意を汲んだイクサー1も「いいでしょう。かかってきなさい!」と受けて立つことを宣言している。
- 「残念だ…。お前のような使い手と生身で打ち合えぬとは」
- こちらはイクサー1がイクサーロボと合体している状態で戦闘させた場合の台詞。ジャックは生身のイクサー1と戦えない事を残念がっていることがよくわかる。原作であれだけロボに挑んだジャックも、相手がイクサー1となれば生身同士の戦いがお望みのようだ。
- 「…修羅道を目指すというのか? あの少女にそこまでの志があるとは思えんが」
- 第23話にて、戦いこそ全てと語るアトロスを見て。自身「志」を持って修羅道を往くジャックからすれば、ただ純粋に「戦い」のみを存在意義の全てとするアトロスは不自然な存在と映ったのだろう。
- 「お断りだな。鍛錬のできぬ未来など意味がない!」
- Lにおけるマサキとの戦闘前会話の一説。あくまでも武人として戦う道を選ぶ。