チェーン・アギ

2014年6月13日 (金) 13:19時点における106.158.54.35 (トーク)による版

チェーン・アギ(Chan Agi)

地球連邦軍の技術士官で、νガンダムの調整を担当する。上官のアムロ・レイに対して好意を抱いており、彼の力になろうとサイコフレームの調整に並々ならぬ意欲を燃やす。また、敵のエースパイロットであるレズン・シュナイダーギラ・ドーガを察知して、ラー・カイラムの機銃で撃ち落してしまうという離れ業も見せており、ニュータイプに等しい感性も見せていた。

本来はパイロットとして戦う事が任務ではないのだが、アクシズ攻防戦の最中、ほんの少しでも力の足しになるとして、サイコフレームのサンプルをアムロに届けようと、無謀にも半壊したリ・ガズィで戦場に出てしまう。この時、止めようとしたアストナージ・メドッソが、敵の流れ弾に当たって死亡してしまうのだが、チェーンがその事実に気付く事はなかった。

アムロを探す最中、戦場で口論していたハサウェイ・ノアクェス・パラヤの間に割って入り、兼ねてよりクェスを危険視していたチェーンは、彼女の搭乗するα・アジールに向けてグレネードで攻撃。その結果、クェスを庇おうとしたハサウェイを逆に彼女が庇う形で、クェスが命を落とす事態を招いてしまう事になり、最後は錯乱状態に陥ったハサウェイが、怒りに任せて乱射させたビームライフルを受け、死亡する事になった。

皮肉にもこの時のリ・ガズィの爆発が原因で、チェーンが持っていたサイコフレームのサンプルが宇宙に投げ出され、そこから放たれた光が、連邦及びネオ・ジオンの兵士達の心を一つにするという奇跡を呼び起こす事となる。

なお、アムロやブライトなどの連邦軍は戦闘状態の最中の事である故か、チェーンの死に関しては気付かれなかった様である。そのため、ハサウェイは彼女を殺害した事は連邦軍には秘密にしていた模様。

スパロボシリーズにおいて

作中においてリ・ガズィに搭乗しているものの、本職は技術士官である為、COMPACTシリーズ等ごく一部の作品を除けば非戦闘キャラとして登場していることが多い。

基本的にはνガンダムをアムロの元に届ける役目で登場する事が多いのだが、原作では対面しなかったもう一人のアムロの恋人ベルトーチカとのアムロを巡る激闘もお約束となっている。

登場作品と役柄

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場。非戦闘キャラ。ベルトーチカアムロを巡って三角関係が成立する。
スーパーロボット大戦EX
今回はシュテドニアス軍に囚われて処刑されそうになるが、ベルトーチカとの華麗な連携で脱走する。
第4次スーパーロボット大戦S
アムロを自分の部屋に誘おう(?)としたり、ベルトーチカより一歩先んじているか。
スーパーロボット大戦F完結編
νガンダム入手時にロンド・ベル隊にやってくる。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
今回はパイロットとして参戦する。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
前作に続いて、今回もパイロットとして登場。
スーパーロボット大戦IMPACT
COMPACT2と違い、非戦闘員。
スーパーロボット大戦COMPACT3
今回もパイロットとして参戦。リ・ガズィに乗っている。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
ベルトーチカより先にアムロと出会っている。
第2次スーパーロボット大戦α
νガンダムの整備を行う。「アムロのいい女房役」ブライトに誉められる。
第3次スーパーロボット大戦α

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
本人は登場しないが、νガンダムと共に新しい服等(CCAのときのもの)も届けるなどで存在を示唆する描写がある。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
今回も非戦闘キャラ。予想通り『Z』にてアムロのスーツを送り届けたのが彼女である事が判明。6年越しの伏線解消となった。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦R
パイロットとして登場。原作同様の死亡イベントを起こすと、何故か過去でフォウの乗る機体がガンダムMk-IIIになる。
クェスを倒さずにアクシズに向かうと、デュミナスによって死亡する。だが、エンディングでは歴史が変わった状態で登場(生存)した。
スーパーロボット大戦D
ベルトーチカ同様、ネオ・ジオンに保護されてアムロと合流する。今回はパイロットではない。64同様に三角関係イベントがある。

単独作品

新スーパーロボット大戦
ベルトーチカが出ない代わりにアヤとの間でアムロをめぐる三角関係が成立した。
スーパーロボット大戦64
ベルトーチカとの三角関係イベントが複数回ある。νガンダムも持ってくる。
スーパーロボット大戦MX

人間関係

アムロ・レイ
恋人。「劇場版では当初ベルトーチカがアムロの妻として出てくる予定だったが、スタッフ側の意見でチェーンがアムロの恋人として設定された」のは有名な話。
ブライト・ノア
ラー・カイラムの艦長。チェーンがブライト自身の息子に殺された事を知っていない。
ハサウェイ・ノア
ブライトの息子で、止むを得ないとはいえクェスが乗るα・アジールを撃墜させたチェーンを逆に殺害した張本人。この時の経験があまりにも強烈なトラウマとなり、半ば鬱状になっていた事からも、言えなかった可能性もある。
クェス・パラヤ
チェーンの事を「嫌な女」とされていた。最後はチェーンを殺そうとするも、返り討ちとなった。
時獄篇では一時期ネオ・ジオンの連絡員としてZ-BLUE同行した彼女のヤクト・ドーガの整備を担当することとなり、関係が原作よりも改善された。
アストナージ・メドッソ
同僚のメカニック。チェーンが半壊したリ・ガズィで出てしまうのを止めようとしたが、その結果、敵の流れ弾に当たって死亡してしまう事になった。この時のチェーンの動向を唯一知っていた人物でもあった。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

宇宙世紀ガンダムシリーズ
カミーユ・ビダン
第3次αのEDでは、自分のコネと紹介でアナハイム・エレクトロニクスに彼をモビルスーツ工学者として就職させ、以降は職場仲間となる。
クワトロ・バジーナ
実際は『逆シャア』で共演済みだが、クワトロとしての交流を記す関係上、ここで紹介。
IMPACT通常ルートEDで彼から去り際に「いい女になる」事を期待する旨の言葉を贈られた。
ベルトーチカ・イルマ
原作では出会ってないが、スパロボでは恋のライバルになる。ちなみに声はクェスと同じ声の人。
シーブック・アノーセシリー・フェアチャイルド
IMPACTでは完成したばかりのνガンダムを興味深げに見学する彼らへ、そのスペックについて解説を行なう。
ニナ・パープルトン
IMPACTではνガンダムについて彼女から「こんな美しいガンダム、見た事無い」と嫉妬されていたらしい。
アナザーガンダムシリーズ
キッド・サルサミル
Rのエンディングでは彼の部下になっている。

バンプレストオリジナル

ミズホ・サイキ
Rのエンディングではアナハイムにスカウトする。

名台詞

「どうしたんだろう…怖い声」
「ハサウェ…!!」
彼女の最期の台詞。逆上したハサウェイリ・ガズィを撃墜され、宇宙に散ったチェーン。だが、その彼女の死にブライト連邦兵などは、それに気付く事はなかった。

スパロボシリーズの名台詞

「とにかく、これをアムロ…アムロ大尉に送れば肩の荷が下ります…クワトロ大尉も気にされてたみたいだし…」
「ええ…パイロットとして興味がある、って…何か?」
IMPACTで出所不明のサイコフレームに関する噂を切り上げた何気ない台詞だが、この言葉にブライトは一抹の不安を覚える。後の「逆襲」ルートを示唆する伏線的な一場面。
「な、なんでそんなに落ち着いていられるんですか? 宇宙空間に…どう見ても生身ですよ!?」
宇宙空間で馬車を駆るデウスの姿を目の当たりにして軽くパニック状態に陥るが、様々な非常識の連続で慣れていたロンド・ベル隊クルーの反応は、実に冷静なものであった。
「クワトロ大尉、そんな事はありませんよね!?」
「一緒に戦った仲間ですよね!?」
IMPACT通常ルートEDで、ロンド・ベルから除隊するクワトロに「次に会う時は敵同士かも知れない」と発したアムロの台詞を受け、動揺しながらクワトロへ訊ねる。チェーンの不安が的中するか否かは、プレイヤー次第。
「前の方は地球から離脱しますが、後ろの部分が爆発でブレーキをかけられましたから」
「アクシズを分断させる爆発が強すぎたのです!」
第2次αにて、当時はまだSRWには登場していなかったラー・カイラムの副艦長メランの代わりに彼女が言った台詞。